JP2008070791A - 撮像装置 - Google Patents

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貴則 伊藤
Masatoshi Koike
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Abstract

【課題】レンズユニット及び撮像素子を回転させることなく組み立て及びピント調整等を行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】レンズを有するレンズユニット10の鏡筒と筐体1の正面側ベース部分2a及び突出部分3を一体成形する。レンズユニット10の鏡筒の外周面には雄ネジ部11を形成する。ホルダ30には円筒状のアジャスタ20を回転可能に設け、アジャスタ20の内周面に雌ネジ部21を形成する。撮像素子41を搭載した回路基板40はホルダ30のボス32に固定する。アジャスタ20を回転させてレンズユニット10に螺合させることで、レンズユニット10を光軸方向に移動させて組み立て及びピント調整等を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ及び鏡筒等で構成されるレンズユニットと撮像素子とを有し、例えば車両の外界を撮像する場合などに用いられる撮像装置に関する。
従来、車両に撮像装置を搭載し、撮像装置が撮像して取得した画像を車内に設けられたディスプレイに表示することによって、運転者へ種々の情報を提供するシステムが実用化されている。例えば、車両の運転席から死角となる部分を撮像装置により撮像することによって、運転者が直接に目視できない部分をディスプレイに表示することができるため、事故を未然に防ぐことが可能となる。これらの撮像装置は例えば車両のバンパー近傍などに搭載されるため、車両の美観を損なうことがないように撮像装置はできるだけ小型であることが望まれる。
図7は、従来の撮像装置の一構成例を示す模式的断面図である。図において101は複数のレンズ及びこれらを保持する鏡筒により構成されるレンズユニットである。レンズユニット101は、略円柱形をなしており、外周面の略中央から出射側の端部にかけて雄ネジ部102が形成してある。また、撮像装置は、レンズユニット101と、レンズユニット101を介して撮像を行う撮像素子121が搭載された回路基板122とを収容する筐体110を備えている。筐体110は、略立方体形をなし、回路基板122を収容するベース部111と、ベース部111の一面から突出するように設けられた円筒状の筒部112とにより構成してある。筐体110の筒部112の内周面には、レンズユニット101の雄ネジ部102に螺合する雌ネジ部113が形成してある。レンズユニット101の雄ネジ部102と筒部112の雌ネジ部113とを螺合させることで、レンズユニット101を筐体110に固定することができると共に、レンズユニット101を回転させることで撮像素子121との間の位置調整を行うことができ、ピント調整を行うことができるようにしてある。
特許文献1においては、一枚目のレンズが装着された外側鏡筒と、二枚目以降のレンズが装着された内側鏡筒と、これらのレンズを介して撮像を行うCCD素子と、外側鏡筒が固定され、CCD素子を収容するカメラケースとを備えるカメラ装置が提案されている。このカメラ装置は、外側鏡筒の内周面に雌ネジ部が形成してあり、内側鏡筒の外周面に雄ネジ部が形成してある。内側鏡筒を外側鏡筒に螺合させることにより、内側鏡筒を外側鏡筒に固定することができると共に、軸心方向での位置調整を行うことができる。よって、焦点の調整が容易であるという利点がある。
特開2003−301265号公報
しかしながら、従来の撮像装置では、レンズユニット101を回転させて筐体110の筒部112に螺合させる必要があるため、レンズユニット101は円柱形など、レンズの軸心に対して回転対称な形状でなければならないという問題がある。また、異方性を有する非円形のレンズを用いる場合には、撮像素子121の上下左右の方向に対してレンズの上下左右の方向が定められるため、レンズユニット101を回転させることができないという問題がある。特許文献1に記載のカメラ装置についても同様であり、内側鏡筒を外側鏡筒に回転して螺合させる必要があるため、上述の問題を有する。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、レンズユニットの鏡筒の外周面に雄ネジ部を形成し、撮像素子が搭載された回路基板を固定するホルダに、内周面に雌ネジ部が形成された筒体を回転可能に保持させる構成とすることにより、レンズユニットを回転させることなく筒体を回転させて雄ネジ部及び雌ネジ部の螺合を行うことでホルダにレンズユニットを保持させることができ、ピント調整を行うことができる撮像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、回転操作を行うための操作部を筒体の外周面に設ける構成とすることにより、筒体を回転させてレンズユニットを螺合させる操作が行いやすい撮像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、筒体の外周面に歯車状の操作部を設ける構成とすることにより、製造工程又は組立工程等において、筒体の操作部に噛合する歯車を有する冶具を用いて筒体及びレンズユニットの螺合を行うことができる撮像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、レンズユニット、筒体、ホルダ、撮像素子及び回路基板等を収容する筐体が、レンズユニットと一体をなす構成とすることにより、製造工程又は組立工程等において、製造又は組み立て等が容易な撮像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、筐体又はホルダの一方に凸部を設け、他方に凹部を設けて、凸部及び凹部の係合によりホルダを筐体に対して回転不可能に係止する構成とすることにより、筒体を回転させてレンズユニットに螺合させる場合に、光軸に垂直な方向に対するレンズユニットのレンズの位置ズレが生じにくい撮像装置を提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、ホルダに固定された回路基板をレンズユニットへ向けて付勢する構成とすることにより、撮像素子とレンズユニットとの位置ズレが生じにくい撮像装置を提供することにある。
第1発明に係る撮像装置は、一又は複数のレンズ及び該レンズを収容する鏡筒を有するレンズユニットと、該レンズユニットを介して撮像を行う撮像素子とを備える撮像装置において、前記レンズユニットの鏡筒の外周面には雄ネジ部が形成してあり、内周面に前記レンズユニットの雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成された筒体と、該筒体を回転可能に保持するホルダと、前記撮像素子が搭載され、前記ホルダに固定された回路基板とを備えることを特徴とする。
本発明においては、レンズを収容するレンズユニットの鏡筒の外周面に雄ネジ部を形成する。また、撮像素子が搭載された回路基板を固定するホルダに筒体を回転可能に保持させ、筒体の内周面にレンズユニットの雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を形成する。これにより、レンズユニット及びホルダを回転させることなく、筒体を回転させてレンズユニットの雄ネジ部及び筒体の雌ネジ部を螺合させることができる。よって、ホルダに固定された回路基板上の撮像素子に対してレンズホルダを光軸方向にのみ移動させてピント調整を行うことができ、他の方向について位置ズレが生じることがない。
また、第2発明に係る撮像装置は、前記筒体が、回転操作を行うための操作部を外周面に有することを特徴とする。
本発明においては、ホルダに回転可能に保持された筒体の外周面に、回転操作を行うための操作部を設ける。これにより、レンズユニットと筒体とを螺合させるための回転操作が行いやすくなる。
また、第3発明に係る撮像装置は、前記筒体が、外周面に周設された歯車状の操作部を有することを特徴とする。
本発明においては、ホルダに回転可能に保持された筒体の外周面に、回転操作を行うための歯車状の操作部を設ける。筒体の歯車状の操作部に噛合する歯車を有する冶具を用いて筒体を回転させることが可能となる。よって、製造工程又は組立工程等において、この冶具を用いてレンズユニットと筒体との螺合を行うことができ、製造又は組み立て等を自動化することが可能となる。
また、第4発明に係る撮像装置は、前記レンズユニット、前記筒体、前記ホルダ及び前記回路基板を収容する筐体を備え、該筐体が前記レンズユニットと一体をなすことを特徴とする。
本発明においては、レンズユニット、筒体、ホルダ、撮像素子及び回路基板等を収容する筐体を撮像装置が備える。このとき、筐体の一部又は全部とレンズユニットの鏡筒とを一体的に形成する。レンズユニット及び筐体を固定する必要がないため製造工程又は組立工程等を簡略化できると共に、レンズユニット及び筐体を固定するためのネジなどの他部材を必要としない。
また、第5発明に係る撮像装置は、前記筐体又は前記ホルダの一方に設けられた凸部と、前記筐体又は前記ホルダの他方に設けられ、前記凸部に係合する凹部とを備え、前記凸部及び前記凹部の係合により前記ホルダを前記筐体に回転不可能に係止するようにしてあることを特徴とする。
本発明においては、筐体又はホルダの一方に凸部を設け、他方に凹部を設けて、凸部及び凹部の係合によりホルダを筐体に対して回転不可能に係止する。筐体にレンズホルダが一体的に設けられ、ホルダに撮像素子が搭載された回路基板が固定されている場合、筐体及びホルダが回転不可能に係止されることで、レンズユニットが撮像素子に対して回転することがなく、光軸に垂直な方向に対して位置ズレが生じない。
また、第6発明に係る撮像装置は、前記ホルダに固定された前記回路基板を前記レンズユニットへ向けて付勢する付勢手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、ホルダに固定された回路基板をレンズユニットへ向けて付勢する。これにより、回路基板、ホルダ及び筒体がレンズユニットへ押さえつけられた状態となるため、振動などの影響でレンズユニット及び撮像素子に位置ズレが生じることを防止できる。
第1発明による場合は、レンズユニットの鏡筒の外周面に雄ネジ部を形成し、撮像素子が搭載された回路基板を固定するホルダに筒体を回転可能に保持させ、筒体の内周面にレンズユニットの雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を形成する構成とすることにより、レンズユニット及びホルダを回転させることなく、筒体を回転させてレンズユニットの雄ネジ部及び筒体の雌ネジ部を螺合させることができ、レンズユニットを光軸方向に移動調整してピント調整を行うことができるため、例えばレンズユニットと筐体とを一体的に成形することができるなど、撮像装置の形状の設計自由度が高まる。また、レンズユニットを構成する複数のレンズに異方性を有するレンズを含ませることが可能となるため、レンズユニットのレンズ系の設計自由度が高まる。よって、使用目的などに最適な撮像装置を提供することが可能となる。
また、第2発明による場合は、回転操作を行うための操作部を筒体の外周面に設ける構成とすることにより、レンズユニットと筒体とを螺合させるための回転操作が行いやすくなるため、製造工程又は組立工程等の作業を簡単化及び高速化できる。よって、撮像装置をより安価に提供することが可能となる。
また、第3発明による場合は、筒体の外周面に歯車状の操作部を設ける構成とすることにより、歯車状の操作部に噛合する歯車を有する冶具を用いて筒体を回転させることが可能となり、製造工程又は組立工程等にてこの冶具を用いてレンズユニットと筒体との螺合を行うことができるため、製造又は組み立て等を自動化することができる。よって、製造工程又は組立工程等をより簡単化及び高速化でき、撮像装置をより安価に提供することができる。
また、第4発明による場合は、レンズユニット、筒体、ホルダ、撮像素子及び回路基板等を収容する筐体の一部又は全部とレンズユニットの鏡筒とを一体的に形成する構成とすることにより、レンズユニット及び筐体を固定するためのネジなどの他部材を必要としないため、撮像装置の製造工程又は組立工程等をより簡単化できる。
また、第5発明による場合は、筐体又はホルダの一方に凸部を設け、他方に凹部を設けて、凸部及び凹部の係合によりホルダを筐体に対して回転不可能に係止する構成とすることにより、筒体を回転させてレンズユニットの雄ネジ部に雌ネジ部を螺合させる場合に、レンズユニットが撮像素子に対して回転することがなく、レンズユニットの撮像素子に対する位置ズレが生じにくいため、撮像装置の製造又は組み立て等をより高精度に行うことができる。
また、第6発明による場合は、ホルダに固定された回路基板をレンズユニットへ向けて付勢する構成とすることにより、回路基板及びホルダがレンズユニットへ押さえつけられた状態となり、振動などの影響でレンズユニット及び撮像素子に位置ズレが生じることを防止できるため、撮像装置の信頼性を高めることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本発明に係る撮像装置の構成を示す模式図であり、(a)に撮像装置の正面図を示し、(b)に(a)のI−I線による断面図を示してある。また、図2は、本発明に係る撮像装置の構成を示す模式的分解図である。図において1は、撮像装置の筐体であり、例えば合成樹脂により成形されるものである。筐体1は、略直方体形をなすベース部分2と、ベース部分2の正面から突出するように設けられた円柱状の突出部分3とを有する形状をなしている。筐体1のベース部分2は、側面の正面側よりの位置にて、正面側ベース部分2a及び背面側ベース部分2bに二分することが可能にしてあり、突出部分3及び正面側ベース部分2aは一体的に成形してある。
図3は、本発明に係る撮像装置の突出部分3及び正面側ベース部分2aの構成を示す模式図であり、(a)に断面図を示し、(b)に背面図を示してある。正面側ベース部分2aの4つの内側面の略中央には、略矩形の板状をなすリブ4が中心へ向けて突設してある。また、筐体1内には、複数のレンズ及びこれらを収容する鏡筒により構成されるレンズユニット10、レンズユニット10を保持するホルダ30及びアジャスタ20、並びに撮像素子41が搭載された回路基板40等が収容してある。
レンズユニット10は略円筒形の鏡筒内に複数のレンズを同軸に並べて収容したものであり、筐体1の突出部分3内に収容されると共に、入射側の端部が筐体1の突出部分3の突出端部と一体をなしている。即ち、筐体1の正面側ベース部分2a、突出部分3及びレンズユニット10の鏡筒は、合成樹脂により一体成形されるものである。また、レンズユニット10の鏡筒には、略中央から出射側の端部までの外周面に、雄ネジ部11が形成してある。レンズユニット10の最も入射側に配されたレンズ12は、正面視で略円形をなしている。
レンズユニット10は、ホルダ30及びアジャスタ20により保持するようにしてある。図4は、本発明に係る撮像装置のホルダ30及びアジャスタ20の構成を示す模式図であり、(a)に側断面図を示し、(b)に背面図を示してある。ホルダ30は合成樹脂製であり、略矩形の板状をなし、略中央に円形の開口31が形成してある。ホルダ30の背面の四隅には略円柱状をなすボス32、32…がそれぞれ突設してあり、ボス32、32…の突出端面にはネジ穴32a、32a…がそれぞれ形成してある。また、略矩形をなすホルダ30の各辺の略中央には、略矩形の凹部33、33…が形成してある。なお、ホルダ30は、筐体1のベース部分2内に収容可能な大きさにしてあると共に、ホルダ30が筐体1内に収容された場合に、正面側ベース部分2aの内側面にそれぞれ突設された4つのリブ4、4…が、ホルダ30の4つの凹部33、33…にそれぞれ係合することができるようにしてある。リブ4、4…及び凹部33、33…が係合した状態では、ホルダ30及び正面側ベース部分2aをレンズユニット10の光軸方向へ移動させることはできるが、光軸に垂直な方向へ移動させることはできず、また、光軸を中心に回転させることもできない。
ホルダ30の開口31には、略円筒形をなすアジャスタ20が挿入されて嵌合するようにしてある。アジャスタ20は、円筒の外径がホルダ30の開口31の内径に略等しくしてあり、内周面にはレンズユニット10の雄ネジ部11に螺合する雌ネジ部21が形成してある。アジャスタ20の外周面には、背面側の端部に一周に亘って歯車の歯を並べた態様の歯車状操作部22が設けてある。また、軸方向について歯車状操作部22からホルダ30の厚さに略等しい距離を隔てた外周面に、溝23が一周に亘って形成してある。
ホルダ30の背面側から、アジャスタ20をホルダ30の開口31に歯車状操作部22がホルダ30の背面に当接するまで挿通し、アジャスタ20の溝23にCリング50を嵌合させることにより、アジャスタ20をホルダ30の開口31から抜脱不可能な状態とすることができるようにしてある。Cリング50は、内径がアジャスタ20の外径より小さく、外径がアジャスタ20の外径より大きい円環状の金属部材を一部切り欠いた略C字形をなしており、外側へ若干撓めることによってアジャスタ20の溝23に嵌合させるようにしてある。Cリング50をアジャスタ20の溝23に嵌合させることにより、Cリング50がホルダ30の開口31の正面側の縁部分に当接し、アジャスタ20の歯車状操作部22がホルダ30の開口31の背面側の縁部分に当接して、Cリング50及び歯車状操作部22にてホルダ30が挟まれた状態となり、ホルダ30にアジャスタ20が軸方向に不動に、且つ、回転可能に保持されるようにしてある。
また、撮像装置は、レンズユニット10により結像される像の撮像を行うCCD又はCMOS等の撮像素子41と、撮像素子41を搭載する回路基板40とを備えている。撮像素子41及び回路基板40は略矩形の板状をなしており、回路基板40の大きさはホルダ30と略同じにしてあり、撮像素子41は回路基板40より小さく、回路基板40の正面の略中央に搭載してある。回路基板40の四隅には図示しない貫通孔がそれぞれ形成してあり、回路基板40の4つの貫通孔に4つのネジ55、55…をそれぞれ挿通し、ホルダ30の背面に突設された4つのボス32、32…のネジ穴32a、32a…に螺合させることにより、回路基板40をホルダ30に固定するようにしてある。
アジャスタ20をホルダ30に保持させ、回路基板40をホルダ30に固定し、レンズユニット10及びアジャスタ20を螺合させた状態で、回路基板40を背面側から覆うように筐体1の背面側ベース部分2bを正面側ベース部分2aに固定し、撮像装置の筐体1内を密閉するようにしてある。正面側ベース部2a及び背面側ベース部2bの固定は、例えば接着剤を用いた接着、熱若しくは超音波等を用いた溶着、又はネジ止め等の方法で行う。また、回路基板40の背面と背面側ベース部分2bの内面との間にはコイルバネ57が介在してあり、正面側ベース部分2aに背面側ベース部分2bを固定した場合、コイルバネ57が回路基板40を正面側へ付勢するようにしてある。
次に、図2に示した複数の部品を基に撮像装置を組み立てる方法について説明する。図5及び図6は、本発明に係る撮像装置の組立方法を説明するための説明図である。なお、図5においては、(a)に断面図を示し、(b)に背面図を示してある。また、図6には断面図のみ示してある。本発明に係る撮像装置の組み立てを行う場合、まず、ホルダ30の背面側からアジャスタ20を開口31に挿通し、アジャスタ20の溝23にCリング50を嵌合させることにより、アジャスタ20をホルダ30に回転可能に保持させる。
次いで、アジャスタ20及びレンズユニット10の螺合を行う。このとき、一体をなす筐体1の突出部分3、正面側ベース部分2a及びレンズユニット10を不動に固定し、アジャスタ20を保持したホルダ30を光軸方向にのみ移動可能に固定する。更に、アジャスタ20の歯車状操作部22に噛合する2つの歯車70、70を有し、光軸方向に移動可能な冶具を用いてアジャスタ20の回転を行う。冶具に設けられた2つの歯車70、70は、アジャスタ20の歯車状操作部22を間にして噛合するようにしてあり、アジャスタ20を両側から均等な力で回転させるようにしてある。また、冶具は歯車70、70の回転に伴って、撮像装置の正面側へ移動するようにしてある。
アジャスタ20の雌ネジ部21をレンズユニット10の背面側から雄ネジ部11に噛合させた後、冶具の歯車70、70を回転させることによりレンズユニット10及びアジャスタ20が螺合し(図5参照)、アジャスタ20及びホルダ30が光軸方向の正面側へ移動する。アジャスタ20及びホルダ30の一部が筐体1の正面側ベース部分2aに収容され、ホルダ30の四方に形成された凹部33、33…が正面側ベース部分2aの内側面に突設されたリブ4、4…に係合する程度まで、アジャスタ20及びホルダ30を光軸方向へ移動させ続け、その後に冶具の歯車70、70の回転を停止させてアジャスタ20及びホルダ30の移動を停止させる。この状態では、アジャスタ20及びホルダ30をレンズユニット10に対して光軸方向に移動させることはできるが、光軸方向に対して回転させることはできない。
次いで、撮像素子41が搭載された回路基板40を4つのネジ55、55…を用いてホルダ30のボス32、32…に固定する。回路基板40の固定を終了した後、撮像素子41を動作させて、撮像素子41がレンズユニット10のレンズを介して取得する映像を基に、撮像素子41及びレンズユニット10の光軸方向についての位置調整、即ちピント調整を行う。ピント調整は、上述の歯車70、70を有する冶具を用い、同様の方法でアジャスタ20を回転させ、アジャスタ20、ホルダ30及び撮像素子41を光軸方向に微小移動させることで行うことができる(図6参照)。ピント調整を終了した後は、例えば接着剤などを用いてレンズユニット10、アジャスタ20及びホルダ30を接着し、ピントにズレが生じることがないよう不動に固定する。
ピント調整終了後、背面側から回路基板40を覆うように筐体1の背面側ベース部分2bを正面側ベース部2aに固定する。このとき、回路基板40と背面側ベース部分2bの内面との間にコイルバネ57を圧縮して挟むことにより、回路基板40を正面側へ付勢する。コイルバネ57の付勢によって、回路基板40及びレンズユニット10等が筐体1内で振動してピントにズレが生じることを防止できる。
以上の構成の撮像装置においては、ホルダ30に回転可能に設けられたアジャスタ20の内周面に雌ネジ部21を形成し、筐体1の正面側ベース部分2a及び突出部分3に一体的に設けられたレンズユニット10の外周面に雄ネジ部11を形成して、アジャスタ20の回転によりレンズユニット10及びアジャスタ20を螺合させる構成とすることにより、回路基板40が固定されたホルダ30及びレンズユニット10を回転させることなく、レンズユニット10をホルダ30に保持させることができると共に、回路基板40に搭載された撮像素子41とレンズユニット10との光軸方向に関する位置調整、即ちピント調整を行うことができる。よって、レンズユニット10及び撮像素子41を回転させる必要がないため、レンズユニット10のレンズ12の形状を略小判型のような異方性を有する非円形とすることも可能となる。
また、アジャスタ20をホルダ30に設ける構成とすることにより、レンズユニット10を筐体1と一体的に形成することができるため、撮像装置の製造工程又は組立工程を簡単化できる。レンズユニット10にアジャスタ20を設ける場合、歯車70、70を有する冶具でアジャスタ20を回転させるためには、レンズユニット10と筐体1とを一体的に形成することができない。
また、アジャスタ20の外周面に歯車状操作部22を形成することにより、歯車状操作部22に噛合する歯車70、70を備える冶具にてアジャスタ20を回転させることができ、レンズユニット10及びアジャスタ20の螺合と、レンズユニット10及び撮像素子41のピント調整とを簡単に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、アジャスタ20に形成された歯車状操作部22を歯車70、70を備える冶具にて回転させる構成としたが、これに限るものではなく、その他の冶具を用いて回転させてもよく、人が手動で回転させてもよい。また、アジャスタ20に歯車状操作部22を設けず、滑り止め用の溝又は凹凸等の操作部を設けて手動で回転させる構成としてもよい。また、筐体1及びレンズユニット10を一体的に成形する構成としたが、これに限るものではなく、接着、溶着又はネジ止め等により固定する構成としてもよい。
また、図5及び図6に示す撮像装置の組立方法では、まずリブ4及び凹部33が係合するまでレンズユニット10及びアジャスタ20を螺合させ、次いで撮像素子41が搭載された基板40をホルダ30に固定した後、アジャスタ20を回転させてピント調整を行う手順としたが、これに限るものではなく、まずホルダ30に基板40を固定した後、レンズユニット10及びアジャスタ20を螺合させ、ピント調整を行う手順としてもよい。また、アジャスタ20を回転させて、アジャスタ20及びホルダ30を光軸方向に移動させる構成としたが、これに限るものではなく、レンズユニット10を光軸方向に移動させる構成としてもよい。
また、ホルダ30の四方に凹部33、33…を形成し、正面側ベース部分2aの内側面にリブ4、4…を突設する構成としたが、これに限るものではなく、ホルダにリブ又は凸部等を突設し、正面側ベース部分の内側面に凹部を形成する構成としてもよく、凹部及びリブ等を形成しない構成であってもよい。また、回路基板40の背面及び背面側ベース部分2bの内面の間にコイルバネ57を介在させて付勢を行う構成としたが、これに限るものではなく、板バネなどの他のバネにより付勢を行う構成としてもよく、付勢を行わない構成としてもよい。また、突出部分3の形状を円柱状としたが、これに限るものではなく、四角柱状などの他の形状としてもよい。また、レンズユニット10のレンズ12を略円形としたが、これに限るものではなく、矩形又は小判型等の他の形状としてもよい。
本発明に係る撮像装置の構成を示す模式図である。 本発明に係る撮像装置の構成を示す模式的分解図である。 本発明に係る撮像装置の突出部分及び正面側ベース部分の構成を示す模式図である。 本発明に係る撮像装置のホルダ及びアジャスタの構成を示す模式図である。 本発明に係る撮像装置の組立方法を説明するための説明図である。 本発明に係る撮像装置の組立方法を説明するための説明図である。 従来の撮像装置の一構成例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 筐体
2 ベース部分
2a 正面側ベース部分
2b 背面側ベース部分
3 突出部分
4 リブ(凸部)
10 レンズユニット
11 雄ネジ部
12 レンズ
20 アジャスタ(筒体)
21 雌ネジ部
22 歯車状操作部(操作部)
30 ホルダ
31 開口
32 ボス
33 凹部
40 回路基板
41 撮像素子
50 Cリング
57 コイルバネ(付勢手段)

Claims (6)

  1. 一又は複数のレンズ及び該レンズを収容する鏡筒を有するレンズユニットと、該レンズユニットを介して撮像を行う撮像素子とを備える撮像装置において、
    前記レンズユニットの鏡筒の外周面には雄ネジ部が形成してあり、
    内周面に前記レンズユニットの雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成された筒体と、
    該筒体を回転可能に保持するホルダと、
    前記撮像素子が搭載され、前記ホルダに固定された回路基板と
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記筒体は、回転操作を行うための操作部を外周面に有する請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記筒体は、外周面に周設された歯車状の操作部を有する請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記レンズユニット、前記筒体、前記ホルダ及び前記回路基板を収容する筐体を備え、
    該筐体が前記レンズユニットと一体をなす請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の撮像装置。
  5. 前記筐体又は前記ホルダの一方に設けられた凸部と、
    前記筐体又は前記ホルダの他方に設けられ、前記凸部に係合する凹部と
    を備え、
    前記凸部及び前記凹部の係合により前記ホルダを前記筐体に回転不可能に係止するようにしてある請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記ホルダに固定された前記回路基板を前記レンズユニットへ向けて付勢する付勢手段を備える請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の撮像装置。
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US9300848B2 (en) 2014-03-26 2016-03-29 Smk Corporation Camera module
US10168504B2 (en) 2017-04-26 2019-01-01 Hyundai Mobis Co., Ltd. Camera module for vehicle

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