JP2008070762A - 表示装置の保護構造及び保護方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子機器に設けられた表示装置の表示面を電子機器の製造工程においても保護し、更にユーザー等によって電子機器が実質的に使用されるまで保護する。
【解決手段】表示装置の表示面(タッチパネルのタッチ面)ARに、その表示面ARと同等以下の大きさの保護シートSHbを貼り付けて前面パネル2の裏面側に取り付け、前面パネル2に形成されている、表示面ARと同等の大きさに形成されている開口2aから保護シートSHbが見えるようにする。そして、製造した電子機器100を製品出荷し、電子機器100の使用に際してユーザー等が表示面ARから保護シートSHbを剥離すまで、保護シートSHbによって表示面ARを保護する。ユーザー等が表示面ARから保護シートSHbを剥離する際、保護シートSHbの一端に切り込みNF1,NF1が設けられているタグ部TGをめくり上げ、更にめくり上げたタグ部TGを引き上げることで保護シートSHb全体を容易に剥離して表示面ARを露出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば液晶表示ユニット、有機ELディスプレイユニット等の表示装置を備えた電子機器のその表示装置の表示面を保護する保護構造と保護方法に関する。
例えば液晶表示ユニット、有機ELディスプレイユニット等のフラットパネルディスプレイ(Flat Panel Display:FPD)と呼ばれる表示装置を備えて表示を行う電子機器では、製品品質を維持してユーザー等に提供するため、表示装置の表示面を保護することが重要となっている。
従来の保護方法では、広く知られているように、発泡スチロール等の合成樹脂で形成された薄い保護袋に電子機器を収納することで、表示装置の表示面を含めて電子機器全体を一括保護し、化粧箱に梱包して製品出荷している。
また、製品出荷前の品質検査等の際に、表示装置の表示面に剥離可能な保護シートを貼り付けた後、合成樹脂製の薄い保護袋に電子機器を収納し、化粧箱に梱包して製品出荷することも行われている。
上述した前者の保護方法では、製品購入者であるユーザー等が電子機器を保護袋から取り出すまで、表示装置の表示面を保護できるようにし、後者の保護方法では、ユーザー等が電子機器を保護袋から取り出し更に保護シートを剥がすまで、表示装置の表示面を保護できるようにしている。
ところが、前者の保護方法では、保護袋から取り出すと、いわゆる美品の状態で直ぐに使用することが可能となる例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)等における表示面を効果的に保護することができるが、例えば自動車への取り付け作業を行った後でなければ実質的に使用できないカーナビゲーション装置等の電子機器、つまり保護袋から取り出して所定の初期作業を必要する電子機器では、ユーザー等がその初期作業の際に不可避的に表示装置の表示面を汚してしまったり傷を付けてしまい、美品の状態で実質的な使用を開始することができない場合がある。
また、車載製品の販売や取り付け作業を行う専門店等が、カーナビゲーション装置等の電子機器を自動車に取り付ける際、美品の状態でユーザー等に実質的な使用を開始してもらうため、表示面を汚したり傷を付けないように細心の注意を払って作業する必要があり、初期作業が煩雑となるという課題もある。
一方、後者の保護方法では、ユーザー等が保護袋から取り出し更に保護シートを剥がすまで、表示装置の表示面を保護できることから、カーナビゲーション装置等の電子機器を保護袋から取り出して自動車に取り付けた後、保護シートを剥がすことで、美品の状態で実質的な使用を開始することができる。このため、後者の保護方法のほうが前者の保護方法より、より効果的に表示面を保護することが可能である。
ところが、後者の保護方法では、上述したように製造メーカーが電子機器を製造し、品質検査に合格した電子機器に保護シートを貼り付けてから製品出荷することから、保護シートを貼り付ける前の製造工程や組み立て工程において表示装置の表示面を保護することを想定していない。このため、製造工程や組み立て工程において表示装置の表示面に傷や塵などの汚染が生じると品質検査で不合格となり、製品出荷できなくなることから結果的にコスト高を招いたり、また、不良品を低減するための歩留まりの向上には寄与しないという課題がある。
このように、従来の前者の保護方法では、カーナビゲーション装置等の初期作業を必要とする電子機器の保護方法としては改善すべき課題が残っており、後者の保護方法では、製造メーカー側での製造工程や組み立て工程を含めて更なる検討を要する課題が残っていた。
更に、カーナビゲーション装置や、携帯電話、PDA等の高密度設計が必要で、構造上の制約のある電子機器では、表示装置の表示面と同等の大きさの開口を前面パネルに形成し、その表示面と開口とを位置合わせして前面パネルの裏面に表示装置を組み付けて、表示面が開口を介して外部に現れるようにする構造とすることが一般的に行われており、開口の全範囲で表示面に映し出される映像等を表示する等の構造となっている。
こうした構造では、表示装置の表示面に保護シートを貼り付けて保護することとすると、前面パネルの裏面に表示装置を組み付けた際、保護シートが位置ズレして貼り付けられていた結果、保護シートが部分的に表示装置と前面パネルの裏面との間に挟まった状態となり、保護シートを開口を介して表示面から剥離することができなくなる等の問題を生じる。
特に、カーナビゲーション装置や、携帯電話、PDA等の高密度設計が必要で、構造上の制約のある電子機器では、保護シートによる表示面の保護構造も高密度設計が必要で、構造上の制約を生じることから、製造技術の向上を図るという点において、解決すべき重要な課題となっていた。
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、表示装置を備えた電子機器の製品品質の向上を図り、更に表示装置の表示面をより効果的に保護してユーザー等に提供することを可能にする、表示装置の保護構造と保護方法を提供することを目的とする。
また、カーナビゲーション装置や、携帯電話、PDA等の高密度設計が必要で構造上の制約のある電子機器に対し、製造技術の向上をもたらし、効果的に表示装置の表示面を保護することが可能な表示装置の保護構造と保護方法を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、表示装置を有する電子機器の前記表示装置の表示面を保護する表示装置の保護構造であって、前記電子機器の製造工程で前記表示装置の表示面に剥離可能な保護シートが貼り付けられ、前記電子機器の使用に際して前記表示面から前記保護シートが剥離されるまで、前記保護シートにより前記表示面を保護すること、を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、表示装置を有する電子機器の前記表示装置の表示面を保護する保護方法であって、前記電子機器の製造工程において、前記表示装置の表示面に剥離可能な保護シートが貼り付けられる工程を有し、前記電子機器の使用に際して前記表示面から前記保護シートが剥離されるまで、前記保護シートにより前記表示面を保護すること、を特徴とする。
本発明の好適な実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。
本発明は基本的に、電子機器を限定するものではなく、広く電子機器に備えられた表示装置の表示面を保護することができるが、一実施形態として、自動車に搭載されるカーナビゲーション装置に設けられる表示装置の表示面を保護する保護構造と保護方法について説明する。
図1(a)(b)(c)は、本実施形態に係るカーナビゲーション装置100の外観を示した斜視図である。同図(a)は、品質検査が完了し製品出荷される際の状態を表している。同図(b)は、自動車に取り付けるための初期作業が完了した後、実質的な使用を開始する際に、保護シートSHbが表示面ARから剥離されている途中の状態を表している。同図(c)は、保護シートSHbが表示面ARから剥離された状態を表している。
図1(a)(b)(c)に基づいて、カーナビゲーション装置100の構造を概説すると、電源や電子回路基板等が内蔵された装置本体部分に当たる筐体1の前面に、表示領域となっている長方形状の開口2aが成形された枠体(前面パネル)2が一体に固定されている。また、前面パネル2の下部に位置する側部2cの前面に、電源スイッチや制御スイッチ等の操作スイッチS1〜S5が設けられている。
前面パネル2には、上述の開口2aを画成する上下左右の側部2b,2c,2d,2eの裏面側に、表示装置である液晶表示ユニットLCDUが組み付けられ、更に、液晶表示ユニットLCDUの表示面ARに映し出される映像等が開口2aのほぼ全範囲で表示されるように、表示面ARと開口2aとが位置合わせして取り付けられている。
つまり、所定のビジュアルサイズ(実際に表示される画面の大きさ)に形成されている液晶表示ユニットLCDUの表示面ARと同じ大きさ及び形状で、前面パネル2の開口2aが精密に成形されており、表示面ARと開口2aとを合致させて、液晶表示ユニットLCDUが前面パネル2の側部2b,2c,2d,2eの裏面側に組み付けられているため、液晶表示ユニットLCDUの表示面ARに映し出される映像等が開口2aからずれることなく、開口2aのほぼ全範囲で表示されるようになっている。
また、図1(a)に示すように、製品出荷される際には、表示面ARに対して安定した初期粘着性と軽剥離性を有し、開口2a及び表示面ARよりも僅かに面積が小さく相似形(長方形)状の保護シートSHbが、表示面ARに貼り付けられている。
このように表示面ARに保護シートSHbが貼り付けられることで、表示面ARを保護する保護構造が実現されており、更に、表示面ARの外周部分(保護シートSHbが貼り付けられていない部分)を開口2a側に露出させる所定幅Wsの狭い帯状の隙間SLが生じることとなり、その隙間SLを介して保護シートSHbの一端をめくり上げると、容易に剥離することができる構造となっている。
更に、図1(a)に示すように、保護シートSHbの一端には、ナイフエッジで線状に切られたような切り込みNF1,NF1が予め形成されている。保護シートSHbを剥離する際、図1(b)に示すように、上述の隙間SLを介して切り込みNF1,NF1間の保護シートSHbの端部(以下「タグ部」と称する)TGをめくり上げ、更にタグ部TGを引き上げるようにすると、タグ部TGに引きずられて保護シートSHbを表示面ARから容易に剥離し、図1(c)に示すように、表示面ARを露出させることが可能となっている。
なお、保護シートSHbには高分子ポリマー等の粘着剤が塗布され、粘着剤を介して保護シートSHbが表示面ARに貼り付けられている。このため、製造工程で、保護シートSHbが表示面ARに貼り付けれると、上述の安定した初期粘着性によって表示面ARに貼り付けられたままとなり、上述の剥離の際には、軽剥離性によって表示面ARから粘着剤と一緒に容易に剥離することができるようになっている。
次に、図2乃至図5に基づいて、カーナビゲーション装置100の製造工程を説明することで、表示面ARの保護構造と保護方法について更に詳述する。図2は、前面パネル2と、液晶表示ユニットLCDUと、前面パネル2に液晶表示ユニットLCDUを位置決めして固定する固定枠体3との構造を示した分解斜視図であり、前面パネル2の裏面側から見た場合を示している。図3、図4、図5は、保護シートSHbの取り付け方法等を説明するための平面図等である。
まず、図2に基づいて、前面パネル2と固定枠体3と液晶表示ユニットLCDUの構造について説明する。
前面パネル2は、プラスチックで一体成型されており、開口2aを画成する側部2b,2c,2d,2eの裏面側に、長方形状の固定枠体3を嵌合させる所定幅Waの回廊状の凹段部2fと複数の突起2gが形成され、側部2cには上述の操作スイッチS1〜S5が設けられている。また、凹段部2fの深さDaは固定枠体3の厚さT3より大きく、固定枠体3を嵌合して更に液晶ディスプレイ5を部分的に嵌合することが可能な深さに形成されている。
固定枠体3もプラスチックで一体成型されており、開口2aと同じ大きさの長方形状の開口3aを有し、開口3aを画成する側部3b,3c,3d,3eの裏面側に、後述の長方形状のタッチパネル4を嵌合させる所定幅Wbの回廊状の凹段部3fが形成されている。また、凹段部3fの深さDbはタッチパネル4の厚さT4に合わせられている。
タッチパネル4は、ユーザー等が指や専用ペン等でタッチ面(符号略)に接触すると、その接触を感知し、ユーザー等の入力情報としてカーナビゲーション装置100に内蔵されているマイクロプロセッサ(MPU)等に供給するために設けられている。そして、タッチパネル4は、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域に映し出される映像等を透過する透明な抵抗膜方式タッチパネルで形成されており、固定枠体3の開口3a側に面して上述のタッチ面が設けられている。更に、タッチ面は、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域と固定枠体3の開口3a及び前面パネル2の開口2aとほぼ同じ面積及び形状となっている。
タッチパネル4と液晶ディスプレイ5とによって液晶ディスプレイユニットLCDUが構成され、タッチパネル4のタッチ面と液晶ディスプレイ5の液晶表示領域とが重なった領域が、上述した所定のビジュアルサイズの表示面ARとなっている。したがって、図1(c)に示したように、タッチパネル4のタッチ面が表示面ARとして、前面パネル2の開口2aから前面に現れ、その表示面ARにて、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域に映し出される映像等が表示され、更に表示面ARに指や専用ペン等で接触すると、カーナビゲーション装置100を操作等ための情報入力を行うことができる。
また、図1(a)に示すように、タッチパネル4のタッチ面(表示面AR)に保護シートSHbが貼り付けられ、タッチパネル4の裏面と液晶ディスプレイ5の液晶表示領域とを接触させて、固定枠体3を介して前面パネル2の裏面側に一体に組み付けられている。
液晶ディスプレイ5は、上述したように、タッチパネル4側に所定のビジュアルサイズの液晶表示領域が設けられ、タッチパネル4と液晶ディスプレイ5とによって液晶表示ユニットLCDUが構成されている。
そして、タッチパネル4を固定枠体3の凹段部3fに嵌合させて、固定枠体3を前面パネル2の凹段部2fに嵌合させ、次に、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域をタッチパネル4の裏面に接触させて前面パネル2の凹段部2fに嵌合させることで、前面パネル2と固定枠体3とタッチパネル4と液晶ディスプレイ5とが一体に組み付けられ、前面パネル2の開口2aと固定枠体3の開口3aとタッチパネル4のタッチ面と液晶ディスプレイ5の液晶表示領域とが合致して、所定のビジュアルサイズの表示面ARが実現されている。
次に、カーナビゲーション装置100の製造工程について、工程順に説明する。
(工程1)
まず、図3(a)に示す転写シート6に設けられている中間生成体としての保護シートSHを図3(c)に示すタッチパネル4のタッチ面側に貼り付ける。
ここで、転写シート6は、タッチパネル4と同じ大きさ且つ形状に成形されており、ベースシートBSの表面に、剥離可能な中間生成体としての保護シートSHが貼り付けられた積層構造を有している。保護シートSHの周縁には、ナイフエッジで線状に切られたような切り込みNF2が、タッチパネル4のタッチ面の大きさに合わせて予め長方形状に形成され、更にタグ部TGを生じさせる上述の切り込みNF1,NF1も予め形成されている。そして、切り込みNF2より外周側の部分(以下、「縁部」と称する)SHaが、固定枠体3の凹段部3fの幅Wbと隙間SLの幅Wsとの合計幅(Wb+Ws)に設定され、切り込みNF2より内側が上述した保護シートSHbの部分となっている。
図3(b)は、図3(a)のX1−X1矢視断面図である。図3(b)に基づいて転写シート6の断面構造を更に説明すると、ベースシートBSの表面に塗布された高分子ポリマー等の第1の粘着剤(図示略)を介在して保護シートSHが剥離可能に貼り付けられている。第1の粘着剤は、保護シートSHに対して軽剥離性を有している。更に保護シートSHの上面に、タッチパネル4に貼り付けられる粘着剤(上述した初期粘着性と軽剥離性を生じさせる粘着剤)が塗布されている。
そして、工程1では、保護シートSHとタッチパネル4とを、ずれないように重ね合わせて、保護シートSH側の面をタッチパネル4のタッチ面側に貼り合わせる。
(工程2)
次に、図3(d)の断面図に示すように、ベースシートBSを保護シートSHからから剥離する。これにより、第1の粘着剤もベースシートBSと一緒に保護シートSHから剥離される。結果、図3(d)の断面図に示すように、タッチパネル4の表面に、中間生成体としての保護シートSHが転写されることになる。
また、保護シートSHに第1の粘着剤が残存しないため、製造工程中に、保護シートSHの表面に塵等が付着することを未然に防止し、ひいては、タッチパネル4のタッチ面を保護することが可能となっている。
(工程3)
次に、上述の工程2で保護シートSHが転写されたタッチパネル4(図4(a)の平面図を参照)から、縁部SHaを剥離する。これにより、図4(b)に示すように、縁部SHaの幅(Wb+Ws)に合わせてタッチパネル4の外周領域が露出し、一方、タッチパネル4のタッチ面が保護シートSHbで保護されたままとなる。
(工程4)
次に、図2を参照して説明したように、保護シートSHb側を固定枠体3の開口3a側に向けて、タッチパネル4を固定枠体3の凹段部3fに嵌合させ、更に、固定枠体3を前面パネル2の凹段部2fに嵌合させ、次に、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域をタッチパネル4の裏面に接触させて前面パネル2の凹段部2fに嵌合させることで、前面パネル2と固定枠体3とタッチパネル4と液晶ディスプレイ5とを一体に組み付ける。
これにより、図4(c)の平面図と、図4(c)のX2−X2矢視断面図4(d)と、拡大図5(a)に示すように、タッチパネル4の幅(Wb+Ws)の外周領域(保護シートSHbが貼り付けられていない領域)のうち、幅Wbの外周領域が、固定枠体3に形成されている幅Wbの凹段部2fに当接して固定され、残りの幅Wsの外周領域が、固定枠体3の開口3aと前面パネル2の開口2aから露出し、幅Wsの隙間SLが生じることとなる。
なお、図5(a)は、図4(d)に示した嵌合構造等を拡大して示した断面図である。
そして、所定の電気配線等を行って、図1(a)に示したように前面パネル2を筐体1に取り付けることで、ナビゲーション装置100を完成する。
このように、工程1と工程2で、タッチパネル4と同形状の転写シート6をタッチパネル4に重ね合わせてから中間生成体としての保護シートSHをタッチパネル4のタッチ面側に貼り付け、次に、工程3で、タッチパネル4のタッチ面に保護シートSHbを貼り付けたまま、切り込みNF2に沿って縁部SHaを剥離することによりタッチパネル4の外周領域を幅(Wb+Ws)で露出させておくので、高い位置決め精度で、幅Wsの隙間SLを生じさせ、且つタッチパネル4を固定枠体3の凹段部3fに固定することが可能となっている。
仮に、工程1と工程2において、タッチパネル4と同形状の転写シート6をタッチパネル4に重ね合わせてから中間生成体としての保護シートSHをタッチパネル4のタッチ面側に貼り付けるという処理を省略し、工程3において、保護シートSHbと同じ形状の「別の保護シート」を別途にタッチパネル4のタッチ面側に直接貼り付けてから、工程4の組み付け処理を行うこととすると、処理工程の簡素化が可能となる考えることもできるが、こうした処理工程では、上述の「別の保護シート」をタッチパネル4のタッチ面に高精度で貼り付けることが難しく、いざ工程4で組み付け処理を行うと、「別の保護シート」が位置ズレして貼り付けられた結果、固定枠体3の凹段部3fに「別の保護シート」が部分的に重なって、凹段部3fとタッチパネル4との間にスタックした状態で取り付けられてしまい、「別の保護シート」をタッチパネル4から剥離できなくなる等の問題を生じる場合がある。更に、幅Wsの隙間SLを高精度で生じさせることができず、「別の保護シート」をユーザー等が剥離する際に支障をきたす場合がある。更に、隙間SLが生じたとしても、「別の保護シート」がタッチパネル4のタッチ面に対して位置ズレして貼り付けられたのでは、美観上の問題が生じることにもなる。
特に、本実施形態のカーナビゲーション装置100のように、高密度設計を要する構造上極めて制約の有る電子機器では、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域とタッチパネル4のタッチ面と、前面パネル2及び固定枠体3の開口2a,3aとを同じ大きさ及び形状にし、それら部品を高精度で位置決めして表示領域ARを実現する必要があることから、表示領域ARと同等の形状で僅かに小さい面積の上述の「別の保護シート」をタッチパネル4のタッチ面に対して位置ズレを生じないように、貼り付けることは極めて困難であり、上述したように、「別の保護シート」が凹段部3fとタッチパネル4との間にスタックした状態で取り付けられてしまったり、ユーザー等が剥離する際に支障をきたすこととなったり、美観を損ねる等の問題が生じる可能性が極めて高くなる。
このため、保護シートSHbと同じ形状の「別の保護シート」を別途にタッチパネル4のタッチ面側に直接貼り付けてから工程4の組み付け処理を行うという仮の方法では、製造技術としても問題が残り、実施することが困難である。
また、更に他の仮の方法として、上述の工程1、工程2、工程3において、タッチパネル4のタッチ面側に保護シートSHbを貼り付けるという処理を止めてしまい、工程4の組み付け工程を終えた後に、保護シートSHbをタッチパネル4のタッチ面に貼り付けるという方法も考えれられるが、この方法では、前面パネル2の開口2a側から保護シートSHbを貼り付けることになるため、極めて困難且つ煩雑な作業を要することとなる。更に、製造工程の途中で、タッチパネル4のタッチ面を保護しないこととなるため、タッチ面が汚染される場合がある。
特に、上述したように、本実施形態のカーナビゲーション装置100のように、高密度設計を要する構造上極めて制約の有る電子機器では、表示領域ARと同等の形状で僅かに小さい面積の保護シートSHbを前面パネル2の開口2a側から高精度で位置決めして貼貼り付けることは、製造技術としても問題が残り、実施することが困難である。
こうした2態様の仮の方法に対して、本実施形態では、上述したように、タッチパネル4と同形状の転写シート6をタッチパネル4に重ね合わせてから中間生成体としての保護シートSHをタッチパネル4のタッチ面側に貼り付け、次に、タッチパネル4のタッチ面に保護シートSHbを貼り付けたまま、切り込みNF2に沿って縁部SHaを剥離することによりタッチパネル4の外周領域を幅(Wb+Ws)で露出させておくので、高い位置決め精度で、幅Wsの隙間SLを生じさせ、且つタッチパネル4を固定枠体3の凹段部3fに固定することが可能であり、製造技術としても問題が無く、表示面ARを効果的に保護する保護構造と保護方法を実現することが可能となっている。
(工程5)
次に、完成したナビゲーション装置100を品質検査し、合格すると発泡スチロール等の合成樹脂で形成された薄い保護袋にナビゲーション装置100を収納し、化粧箱に梱包して製品出荷する。
そして、ナビゲーション装置100を購入したユーザー等や、販売店等は、化粧箱から取り出し、更に保護袋から取り出して自動車に取り付けるための初期作業を行うこととなるが、保護シートSHbを剥離しないで初期作業を行い、初期作業が完了しユーザー等が実質的な使用を開始する際に、図1(b)に示したように、切り込みNF1,NF1間のタグ部TGを隙間SLからめくり上げ、更にタグ部TGを引き上げることで保護シートSHb全体を表示面ARから剥離し、図1(c)に示すように表示面ARを露出させ、実質的な使用を開始する。
以上に説明したように、本実施形態によると次に述べる効果が得られる。
まず、図4(a)(b)と図1(a)で説明したように、製造工程において、タッチパネル4のタッチ面(表示面AR)に保護シートSHbを貼り付けてから、ナビゲーション装置100を完成する。このため、タッチ面(表示面AR)が塵等によって汚染されることなく、ナビゲーション装置100を製造することができる。
更に、図1(b)(c)に示したように、ナビゲーション装置100を購入したユーザー等や販売店等が自動車に取り付けるための初期作業を行う際、保護シートSHbを剥離しないで初期作業を行い、初期作業が完了し実質的な使用を開始する際に、保護シートSHb全体を表示面ARから剥離することにより、表示面ARを傷付けたり汚染することを防止することができる。このため、ユーザー等や販売店等は、表示面ARを傷付けたり汚染しないように注意を払って初期作業をする必要がなくなり、更にいわゆる美品の状態でユーザー等が実質的な使用を開始することができる。
このように、本実施形態の表示装置の保護構造と保護方法によれば、製造工程においても、表示面ARを保護シートSHbで保護することができ、更に製品出荷後、ユーザー等が実質的な使用を開始するまで、表示面ARを保護シートSHbで保護することができるため、ナビゲーション装置100の製品品質の向上を図り、更に表示面ARを効果的に保護してユーザー等に提供することが可能である。
更に、本実施形態の表示装置の保護構造と保護方法によれば、前述したように、タッチパネル4と同形状の転写シート6をタッチパネル4に重ね合わせてから中間生成体としての保護シートSHをタッチパネル4のタッチ面側に貼り付け、次に、タッチパネル4のタッチ面に保護シートSHbを貼り付けたまま、切り込みNF2に沿って縁部SHaを剥離することによりタッチパネル4の外周領域を幅(Wb+Ws)で露出させておく(図4(b)参照)ので、高い位置決め精度で、幅Wsの隙間SLを生じさせ、且つタッチパネル4を固定枠体3の凹段部3fに固定することが可能であり(図5(a)参照)、製造技術としても問題が無く、表示面ARを効果的に保護する保護構造と保護方法を実現することが可能となっている。
なお、以上に説明したナビゲーション装置100では、図2に示したように、固定枠体3にタッチパネル4を嵌合させて前面パネル2の裏面側に取り付ける構造となっているが、固定枠体3と同じ構造を予め前面パネル2に一体成型しておき、前面パネル2に直接タッチパネル4を嵌合させる構造としてもよい。
また、本実施形態のナビゲーション装置100ではタッチパネル4が設けられているが、タッチパネル4を設けないナビゲーション装置では、図4(a)〜(d)で示したのと同様の工程によって、液晶ディスプレイ5の液晶表示領域に保護シートSHbを貼り付けて前面パネル2の裏面側に組み付け、保護シートSHbを剥離すると液晶表示領域が表示面ARとなるようにしてもよい。
また、本実施形態のナビゲーション装置100では、保護シートSHbを剥離することとしているが、保護シートSHbを透明なプラスッチックシート等で形成し、ユーザー等が剥離しないで使用するようにしてもよい。かかる保護構造によれば、上述の初期作業が完了し、実質的な使用を開始する場合に保護シートSHbを剥離しないで使用すると、継続的に表示面ARを保護することができるため、ユーザー等にとって利便性を向上させることができる。仮に初期作業の際に、その透明な保護シートSHbの表面が汚れた場合でも、汚れを拭き取って透明度を戻すことができるため、継続的に表示面ARを保護しつつ使用することができ、ユーザー等にとって利便性を向上させることができる。
また、図1(b)を参照して説明したように、本実施形態では、隙間SLを介してタグ部TGを引き上げることで、切り込みNF1,NF1に沿ってめく上げることができ、保護シートSHb全体を簡単に剥離させることができる構造となっているが、変形例として、図5(b)の断面図にて示しように、適宜の製造工において、タグ部TGの表面に、予め可撓性等を有するリボン等の突起部材を固着しておき、ユーザー等がナビゲーション装置100を実質的に使用する際、その突起部材を引き上げることでタグ部TGをめくり上げ、更にタグ部TGと一緒に保護シートSHb全体を剥離させる構造としてもよい。
また、液晶ディスプレイ5によって映像等を表示するナビゲーション装置100について説明したが、液晶ディスプレイ5の代わりに、有機ELディスプレイ等の他のフラットパネルディスプレイを用いたナビゲーション装置にも、本実施形態の保護装置と保護方法を適用することが可能である。
また、本実施形態は、ナビゲーション装置に限らず、表示装置を備えた携帯電話やPDA等の電子機器に広く応用することが可能である。
実施形態に係るナビゲーション装置の外観を示した斜視図である。 図1に示したナビゲーション装置に設けられた前面パネルと固定枠体とタッチパネル及び液晶ディスプレイの構造と製造工程を説明するための分解斜視図である。 図2に示したタッチパネルに貼り付けられる保護シートの構造と貼り付け方法を説明すための平面図等である。 図2に示した保護シートが貼り付けられたタッチパネルを前面パネルに取り付ける際の工程を説明するための平面図等である。 図4(d)の部分拡大図と、変形例を説明するための説明図である。
符号の説明
100…ナビゲーション装置(電子機器)
AR…表示面
4…タッチパネル
5…液晶ディスプレイ(ディスプレイ手段)
LCDU…液晶ディスプレイユニット(表示装置)
TG…タグ部
SL…隙間

Claims (5)

  1. 表示装置を有する電子機器の前記表示装置の表示面を保護する表示装置の保護構造であって、
    前記電子機器の製造工程で前記表示装置の表示面に剥離可能な保護シートが貼り付けられ、前記電子機器の使用に際して前記表示面から前記保護シートが剥離されるまで、前記保護シートにより前記表示面を保護すること、
    を特徴とする保護構造。
  2. 前記表示装置は、ディスプレイ手段と、前記ディスプレイ手段の表示面に設けられる透明なタッチパネルとを有して構成され、
    前記タッチパネルのタッチ面に前記保護シートが貼り付けられること、
    を特徴とする請求項1に記載の表示装置の保護構造。
  3. 前記保護シートは、前記表示装置の表示面に、剥離のための隙間を空けて貼り付けられること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置の保護構造。
  4. 前記保護シートは、前記剥離の際、前記隙間を介して引き上げられるタグ部が形成されていること、
    を特徴とする請求項3に記載の表示装置の保護構造。
  5. 表示装置を有する電子機器の前記表示装置の表示面を保護する保護方法であって、
    前記電子機器の製造工程において、前記表示装置の表示面に剥離可能な保護シートが貼り付けられる工程を有し、
    前記電子機器の使用に際して前記表示面から前記保護シートが剥離されるまで、前記保護シートにより前記表示面を保護すること、
    を特徴とする保護方法。
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