JP2008070487A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トナーホッパから管状のトナー補給手段を介して現像槽にトナーを補給するに際し、トナー補給手段と現像装置との接続位置から現像槽の内部にわたってトナー詰まりが発生するのを防止する。
【解決手段】 現像槽10と、現像ローラ11と、層厚規制部材12と、供給ローラ13と、撹拌部材14と、トナーホッパ20と、トナー補給ローラ21と、トナー補給管22とを含む現像装置1において、現像槽10の鉛直方向上壁10aにおける開口16の周囲の内壁面に接するように案内部材17を配置することによって、現像槽10の開口16から鉛直方向下方にテーパ状に延びるトナーガイド部4を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成方法は、良好な画質品位を有する画像を容易に形成できることから、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機などの画像形成装置に広く利用される。電子写真方式を用いた画像形成装置(以下単に「画像形成装置」という)は、感光体ドラムと、帯電手段と、露光手段と、現像手段と、転写手段と、定着手段とを含む。感光体はその表面に光導電性物質を含む感光層が設けられ、静電潜像が形成される。帯電手段は感光体ドラム表面を所定の電位および極性に帯電させる。露光手段は帯電状態にある感光体ドラム表面に画像情報に応じた信号光を照射して静電潜像を形成する。現像手段は感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する。転写手段は感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体表面に転写する。定着手段は加熱、加圧などによって記録媒体上のトナー像を記録媒体に定着させる。
ここで現像手段には、一般に、現像部とトナー補給部とを含む現像装置が用いられる。現像部は、たとえば、現像ローラと、ドクターブレードと、供給ローラと、撹拌ローラと、現像槽とを含み、感光体ドラム上の静電潜像をトナーにより顕像化する。現像ローラはその表面にトナー層を担持して静電潜像にトナーを供給する。ドクターブレードは現像ローラ表面のトナー層の層厚を規制する。供給ローラはその回転駆動によりトナーを帯電させるとともにトナーを現像ローラの周囲に送給する。撹拌ローラは、トナー補給部から補給されるトナーと現像槽のトナーとを混合する。現像槽は、現像ローラ、ドクターブレード、供給ローラおよび撹拌ローラを内蔵し、かつトナーを収容する。トナー補給部は、たとえば、トナーホッパと、トナー補給手段と、トナー補給ローラとを含む。トナーホッパはその内部空間にトナーを貯留する。トナー補給手段はトナーホッパに貯留されるトナーを現像槽に供給するほぼ円筒状の中空部材である。トナー補給ローラはトナーホッパ内部においてトナーホッパとトナー補給手段との接続部分近傍に設けられ、その回転によってトナーホッパ内のトナーをトナー補給手段内に落下させる。
ところで、画像形成装置の著しい普及に伴い、画像形成装置の一層の高付加価値が望まれる。その1つとして、画像形成装置の小型化が進められる。現像装置においても、たとえば、トナー補給手段が小径化されるけれども、このような構成では図7に示すような問題点が発生する。図7は、従来の現像装置100の要部の構成を模式的に示す拡大断面図である。図7において、現像ローラ、供給ローラ、ドクターブレードおよびトナーホッパは図示を省略する。現像装置100は、トナー補給手段であるトナー補給管101と、現像槽102と、撹拌ローラ103とを含む。トナー補給管101は一端が図示しないトナーホッパに接続され、他端が現像槽102の鉛直方向上壁に形成される開口102aに接続され、鉛直方向に延びるパイプ状部材である。トナーホッパに貯留されるトナー104は、トナー補給管101を介して現像槽102の内部に補給される。現像装置100では、トナー補給管101内を矢符105の方向に流過するトナー104に対して、開口102a付近の一点破線110で囲まれる部分において、矢符111,112方向の力が掛り易い。また、現像槽102の鉛直方向側面の一点破線113,114で囲まれる部分では、それぞれ矢符115,116方向の力が掛り易い。このため、現像槽2の鉛直方向上壁の内壁面にはトナーが付着し易くなり、開口102aを中心にしたトナー堆積物のブリッジ106が形成される。ブリッジ106はさらに開口102を塞ぐ程度まで成長し、トナー詰まりの原因になる。また、ブリッジ106内では現像槽102内の余熱などによってトナー104がさらに強固に接着し、現像槽102内におけるトナー104の均一な撹拌ひいてはトナー104の帯電に悪影響を及ぼす。また、現像装置100の耐用寿命を低下させる。このような問題に鑑み、従来から種々の現像装置が提案される。
たとえば、トナーホッパと、現像槽と、トナーホッパセッティング部と、振動装置とを含む現像装置が提案される(たとえば、特許文献1、特許文献2参照)。この現像装置において、トナーホッパは内部に未使用のトナーを貯留する。現像槽はトナーホッパからトナーの補給を受ける。トナーホッパセッティング部は、トナーホッパと現像槽との連通位置に設けられ、鉛直方向上方に向けて開口し、該開口にトナーホッパが設置される部材である。振動装置はトナーホッパセッティング部の鉛直方向側面に取り付けられる。この現像装置によれば、トナーホッパセッティング部内にトナーホッパを設置し、振動装置にてトナーホッパに振動を付与することによって、現像槽内におけるブリッジの形成を防止する。この現像装置では、画像形成装置の電源ON時は、トナーホッパセッティング部に常に振動を付与するため、トナーホッパセッティング部と現像槽のトナー補給用開口との間にずれが生じるおそれがある。このため、これらの部材の寸法精度を向上させ、ずれが生じるのを防止する必要がある。しかしながら、ずれが生じない程度に寸法精度を向上させるのは非常に困難であり、製造価格を高騰させる原因にもなる。
また、トナー貯留部と、トナー補給機構とを含み、トナー補給機構が粉体ポンプと空気供給手段とを含む現像装置が提案される(たとえば、特許文献3参照)。この現像装置によれば、粉体ポンプを用いてトナー貯留部から現像槽にトナーを補給するに際し、補給路に空気を供給することによって、補給路におけるトナー詰まりなどを防止する。また、トナー収容容器と、管状の抜き差し部材と、エア供給手段とを含むトナー補給装置が提案される(たとえば、特許文献4参照)。このトナー補給装置において、管状の抜き差し部材は、トナー収容容器に抜き差しされ、かつ、トナー収容容器内に供給されるエアの通路とトナー収容容器から排出されるトナーの通路とを兼ねる通路が設けられる。また、トナー収容容器と、軸状の係合子と、エア供給手段とを含むトナー補給装置が提案される(たとえば、特許文献5参照)。トナー収容容器の下方端部には開口が形成される。軸状係合子はトナー通路とトナー通路の途中に接続されるエア通路とを有し、トナー収容容器の開口から抜き差しされる。エア供給手段はエア通路にエアを供給する。特許文献3〜5のトナー補給機構およびトナー補給装置は、トナーの補給路にエアを供給することによって、トナー詰まりを防止しようとするものである。しかしながら、エアを使用すると、各部材の継ぎ目などからトナーが噴出し、画像形成装置の内部を汚染するという問題が起こる。各部材の継ぎ目を完全に閉鎖することは非常に困難である。
また、粉体ポンプを利用してトナー収容容器中のトナーを吸引し、現像槽に供給するトナー補給装置を含む画像形成装置が提案される(たとえば、特許文献6参照)。このようなトナー補給装置においても、各部材の継ぎ目などからトナーが噴出するのを避け得ない。また、トナー収容容器から現像槽にトナーを補給するための開口(トナー補給口)の位置を、現像ローラの磁力によって現像槽内にトナーの循環が起こる領域の上方に設ける現像装置が提案される(たとえば、特許文献7参照)。しかしながら、磁力によるトナーの循環が起こっても、トナー詰まりを防止する効果は低い。また、この現像装置は、非磁性トナーには適用できず、使用範囲が限定される。
特開2000−029300号公報 特開2006−085202号公報 特開平11−084967号公報 特開2002−091143号公報 特開2002−139902号公報 特開2002−040777号公報 特開平11−167264号公報
本発明の目的は、トナーホッパなどのトナー収容容器からトナー補給手段を介して現像槽にトナーを補給する機構を有する現像装置において、トナー補給手段と現像装置との接続位置から現像槽の内部に亘るトナー詰まりが発生するのを防止した現像装置および該現像装置を含む画像形成装置を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、トナーを自然落下によって現像槽に供給する場合、現像槽の内壁面に平らな部分、角を持つ部分などがあると、トナーの円滑な流れが阻害され、その部分にトナーが付着して堆積し易くなることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、
電子写真方式で画像形成する画像形成装置に搭載される現像装置において、
鉛直方向上壁に開口が形成されてトナーを収容する内部空間を有する現像槽と、
現像槽の鉛直方向上方に設けられてトナーを貯留する内部空間を有するトナーホッパと、
一端がトナーホッパにかつ他端が現像槽の開口にそれぞれ接続され、トナーホッパの内部空間と現像槽の内部空間とを連通させる内部空間を有し、トナーホッパに貯留されるトナーを現像槽に補給する円筒状のトナー補給手段と、
現像槽に回転自在に支持されて、画像形成装置に設けられる感光体ドラムの表面に形成される静電潜像にトナーを供給して現像する現像ローラと、
現像槽に回転自在に支持されて、トナーホッパからトナー補給手段を介して現像槽に供給されるトナーを、現像槽内に収容されるトナーと混合する撹拌部材と、
現像槽の開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の断面径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるように設けられるテーパ状のトナーガイド部とを含むことを特徴とする現像装置である。
また本発明の現像装置は、
撹拌部材が現像槽の開口の鉛直方向下方に設けられ、
トナーガイド部が、
撹拌部材に対して接触することなくかつ撹拌部材の近傍まで設けられることを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、
トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向断面において、トナー補給手段の内壁面を表す線の延長線と、トナーガイド部の撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表す線とがなす角θが、30°〜70°(30°以上、70°以下)の範囲にあることを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、
トナーガイド部の鉛直方向の長さdと、現像槽の開口の直径Lとが下記式の関係を有することを特徴とする。
d≧L/3 …(1)
さらに本発明の現像装置は、
トナーガイド部が、
現像槽の鉛直方向上壁における開口周囲の内壁面に接するように設けられ、撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を有する案内部材を含むことを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、
案内部材におけるトナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの直角三角形または部分円が左右対称に配置された形状であり、該直角三角形の斜辺である直線または部分円の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表すことを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、
案内部材におけるトナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの円弧状の棒が左右対称に配置された形状であり、該円弧状の棒の互いに対向する側の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表すことを特徴とする。
さらに本発明の現像装置は、
トナーガイド部が、
現像槽の開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の内径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるように設けられる現像槽の鉛直方向上壁の少なくとも一部を含むことを特徴とする。
また本発明は、
表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体ドラム表面に画像情報に応じた信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含む電子写真方式の画像形成装置において、
現像手段が、
前述のいずれか1つの現像装置であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、現像槽と、トナーホッパと、トナー補給手段と、現像ローラと、撹拌部材と、トナーガイド部とを含む現像装置が提供される。現像槽は鉛直方向上壁に開口が形成されてトナーを収容する内部空間を有する。トナーホッパは現像槽の鉛直方向上方に設けられてトナーを貯留する内部空間を有する。トナー補給手段は、一端がトナーホッパにかつ他端が現像槽の開口にそれぞれ接続され、トナーホッパの内部空間と現像槽の内部空間とを連通させる内部空間を有し、トナーホッパに貯留されるトナーを現像槽に補給する円筒状部材である。現像ローラは現像槽に回転自在に支持されて、画像形成装置に設けられる感光体ドラムの表面に形成される静電潜像にトナーを供給して現像する。撹拌部材は現像槽に回転自在に支持されて、トナーホッパからトナー補給手段を介して現像槽に供給されるトナーを、現像槽内に収容されるトナーと混合する。トナーガイド部は、現像槽の開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の断面径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるテーパ状に設けられる。本発明の現像装置によれば、トナーガイド部を設けることによって、現像槽の開口から現像槽内部に向けてのトナーの流れが円滑になり、現像槽内壁面へのトナーの付着、ブリッジの形成ひいてはトナー詰まりが防止される。また、ブリッジから経時劣化したトナーが一部剥落して混入し、画像不良の原因になることもない。したがって、本発明の現像装置は、トナーの撹拌性能がその使用期間(ライフ)全般にわたって実質的に低下することなく、トナーをその設計帯電量とほぼ同水準に安定的に帯電させることができ、安定的な高画質画像の形成に寄与し得る。また、本発明の現像装置は、前記のような特性によって、耐用寿命の一層の延長が可能である。
本発明によれば、撹拌部材を現像槽の開口の鉛直方向下方に設け、トナーガイド部を撹拌部材に対して接触することなくかつ撹拌部材の近傍まで設けることによって、トナー補給手段から開口を介して現像槽内に落下するトナーが、現像槽内壁面に沿って流れ該内壁面に付着してブリッジを形成するのを一層確実に防止できる。
本発明によれば、トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向断面において、トナー補給手段の内壁面を表す線の延長線と、トナーガイド部の撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表す線とがなす角θが、30°〜70°の範囲にあることによって、現像槽内壁面へのトナーの付着を一層確実に防止できるとともに、現像槽内への定量的なトナーの供給、撹拌性の向上によるトナーの均一な混合、トナーに付与される帯電量の一層の均一化などが可能になる。
本発明によれば、トナーガイド部の鉛直方向の長さdと現像槽の開口の直径Lとが、d≧L/3の関係を満たすことによって、現像槽内壁面のうちの鉛直方向側面に対するトナーの付着を一層確実に防止できる。
本発明によれば、現像槽の鉛直方向上壁における開口周囲の内壁面に接するように設けられ、撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を有する案内部材によってトナーガイド部を構成するのが好ましい。該案内部材はトナーガイド部としての機能を充分に発揮する。また、撹拌部材を臨む面がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がり、余分な応力が掛かるような形状を有しないので、現像装置の使用期間(ライフ)全般にわたって現像槽内壁面からの剥離などを起すことがない。また、案内部材の材料として合成樹脂を用いれば、現像槽と案内部材とを一体成形でき、そのトナーガイド部としての機能を一層安定的に発揮し得る。さらに、案内部材が複雑な形状を有しないので、案内部材の製造および取り付けによる生産コストのアップを最低限に抑制でき、工業的に有利である。
本発明によれば、トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの直角三角形または部分円が左右対称に配置された形状であり、該直角三角形の斜辺である直線または部分円の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表す案内部材を好ましく使用できる。前記のような断面形状を有する案内部材は、落下を伴うトナーの流過を最も妨げ難いので、ブリッジの形成を防止しつつ、トナーの現像槽への円滑な補給を図り得る。
本発明によれば、トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの円弧状の棒が左右対称に配置された形状であり、該円弧状の棒の互いに対向する側の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表す案内部材を好ましく使用できる。前記のような断面形状を有する案内部材は、鉛直方向の断面形状が2つの直角三角形または部分円が左右対称に配置された形状の案内部材と同様に、落下を伴うトナーの流過を最も妨げ難い。したがって、トナー詰まりを起すことなく、トナーの現像槽への円滑な補給を図り得る。
本発明によれば、現像槽の形状を変更してトナーガイド部を構成できる。すなわち、鉛直方向の現像槽上壁の少なくとも一部を、該上壁に形成される開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の内径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるように設けることによって、トナーガイド部を形成できる。この構成を採れば、案内部材を用いることなくトナーガイド部を設置できる。現像槽は一体成形されるので、金型の作成費用は掛かるものの、それ以外のコストアップはない。
本発明によれば、本発明の現像装置を含む画像形成装置が提供される。本発明の画像形成装置によれば、本発明の現像装置を含むことによって、画像かすれなどの画像不良が発生せず、画像濃度が高く、高画質の画像を安定的に形成できる。
図1は、本発明の実施の第1形態である現像装置1の構成を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す現像装置1の要部(トナーガイド部4)の構成を模式的に示す拡大断面図である。図2は、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の面で現像槽10を切断した時の断面図であり、現像ローラ11、層厚規制部材12および供給ローラ13については図示を省略する。現像装置1は、電子写真方式で画像形成する画像形成装置に搭載され、電子写真感光体の表面に形成される静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置1は、現像部2と、トナー補給部3、トナーガイド部4とを含む。
現像部2は、現像槽10と、現像ローラ11と、層厚規制部材12と、供給ローラ13と、撹拌部材14とを含み、画像形成装置に備わる感光体ドラム5の表面に形成される静電潜像にトナーを供給して現像する。
現像槽10は内部空間を有する容器状部材であり、トナーを収容する。また、現像槽10は現像ローラ11、供給ローラ13および撹拌部材14を収容して回転自在に支持しかつ層厚規制部材12を支持する。また、現像槽10を構成する現像槽壁のうち、鉛直方向上部の現像槽壁である上壁10aには円形の開口16が形成される。本実施の形態では、開口16の形状は円形であるけれどもそれに限定されず、たとえば、正多角形状、楕円形状などでもよい。開口16には、後記するトナー補給手段であるトナー補給管22が連接するように配置される。開口16はトナー補給口として機能する。また、現像槽10の感光体ドラム5を臨む側面には、開口部15が形成される。開口部15は、たとえば、感光体ドラム5と現像ローラ11とを当接または近接させるために設けられる。現像槽10の形成には、たとえば、合成樹脂が用いられる。合成樹脂の中でも、成形性などを考慮すると、熱可塑性樹脂が好ましい。
現像ローラ11は、現像槽10の開口部15近傍に配置されて感光体ドラム5を臨み、かつ感光体ドラム5の軸線と現像ローラ11の軸線とが平行になるように設けられ、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するローラ部材である。本実施の形態では、感光体ドラム5と現像ローラ11とは圧接するように設けられるけれども、それに限定されず、両者が僅かな間隙を有して離隔するように設けることができる。現像ローラ11はその表面にトナー層を担持して回転駆動し、感光体ドラム5との圧接部(現像ニップ部)において、感光体ドラム5表面の静電潜像にトナーを供給して現像し、トナー像を形成する。
層厚規制部材12は、一端が現像槽10に支持されかつ他端が遊端部になって現像ローラ11表面に当接するように設けられる薄板部材である。層厚規制部材12は、現像ローラ11表面に担持されるトナー層の厚さが所望の値になるように調整する。層厚規制部材12の形成には弾性を有する材料が用いられる。弾性を有する材料の具体例としては、たとえば、金属、合成樹脂、ゴムなどが挙げられる。
供給ローラ13は、現像ローラ11を介して感光体ドラム5に対向する位置に設けられるローラ部材である。供給ローラ13は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動する。供給ローラ13は、その回転駆動によって、現像槽10の内部空間に収容されるトナーを現像ローラ11周辺に搬送する。
撹拌部材14は、供給ローラ13を介して現像ローラ11に対向する位置であって、開口16の鉛直方向下方に設けられ、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するローラ部材またはスクリュウ部材である。撹拌部材14は、その回転駆動によって、トナー補給口である開口16を介して現像槽10内に供給されるトナーと、現像槽10内に元々存在するトナーとを均一に混合するとともに、均一に混合したトナーを供給ローラ13の周辺に搬送するローラ部材である。
現像部2によれば、後述のトナー補給部3から現像槽10内に補給されるトナーを、供給ローラ13および撹拌部材14の回転駆動により現像ローラ11周辺に供給し、現像ローラ11表面にトナー層を形成する。このトナー層は、層厚規制部材12による層厚規制を施した後、感光体ドラム5上の静電潜像に対してトナーを供給し、該静電潜像を可視像化する。
トナー補給部3は、現像槽10の鉛直方向上方に設けられ、トナー収容容器であるトナーホッパ20と、トナー補給ローラ21と、トナー補給手段であるトナー補給管22とを含む。トナーホッパ20は、たとえば樹脂などからなる容器状部材であり、その内部空間にトナーを収容する。トナーホッパ20の鉛直方向下壁20aには、開口23が形成される。開口23には、後記するトナー補給管22の一端が接続される。本実施の形態では、開口23は開口16と同寸法の円形形状に形成される。また、トナーホッパ20はトナー補給ローラ21を収容する。トナー補給ローラ21は、トナーホッパ20によって回転自在に支持され、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動するローラ部材である。トナー補給ローラ21は、その表面に図示しないトナー層を担持し、そのトナー層が開口23の口縁に周接するようにして設けられ、その軸線回りに回転駆動するに際して、該トナー層が開口23の口縁に対して摺動し、その摺動抵抗によって、トナーを開口23からトナー補給管22の内部空間に落下させて現像槽10内に補給する。トナー補給管22は、一端がトナーホッパ20の開口23に接続され、他端が現像槽10の開口16に接続されるパイプ状部材であり、その内部空間によってトナーホッパ20の内部空間と現像槽10の内部空間とを連通させる。本実施の形態では、トナー補給管22は、その内径が開口16,23の直径と同じ寸法になるように形成される。トナーホッパ20に貯留されるトナーは、トナー補給管22の内部空間を落下し、開口16から現像槽10に供給される。
トナーホッパ20の鉛直方向上方には図示しないトナーボトルが配置され、トナーボトルが回転することによって、トナーボトルからトナーホッパ20にトナーが供給される。トナーボトルは画像形成装置に着脱可能に装着される。トナー補給部3によれば、トナーホッパ20内に収容されるトナーを、トナー補給管22を介して、現像槽10に供給する。
トナーガイド部4は、案内部材17を含む。案内部材17は中心に厚み方向の貫通孔18を有する円形部材である。案内部材17は、その鉛直方向上面17aが現像槽10の上壁10aの内壁面に接触しかつ、鉛直方向において現像槽10の開口16と貫通孔18とが連通するように現像槽10に装着される。案内部材17の上面17aにおける貫通孔18の形状および寸法は現像槽10の開口16と同じである。案内部材17が現像槽10に装着された状態で、貫通孔18は、案内部材17の上面17aから鉛直方向下方(案内部材17の厚み方向)に向けて形成され、その鉛直方向に垂直な方向の断面径(内径)が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるテーパ形状を有する。また、案内部材17の撹拌部材14を臨みかつ貫通孔18に臨む面17bは、開口16の内壁面およびトナー補給管22の内壁面22aに連続的に繋がる。また、案内部材17の、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の断面形状は、トナー補給管22の軸線を中心にして2つの直角三角形が互いに離隔しかつ左右対称に配置される形状である。図1および図2に示す鉛直方向の断面図において、直角三角形の斜辺である直線が面17bを表す。また、面17bには、潤滑性を有する材料の被膜を形成しても良い。これによって、トナーの流動性が一層向上する。潤滑性を有する材料としては被膜成形が可能なものであれば特に制限されないけれども、たとえば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂が好ましい。
案内部材17において、トナー補給管22の内壁面22aを表す直線の延長線と、案内部材17の撹拌部材14を臨む面17bを表す直線(直角三角形の斜辺)とがなす角θは、30°〜70°の範囲にあることが好ましい。これによって、トナー補給管22を介してトナーガイド部4に落下してくるトナー量に変動があっても、ブリッジが形成されることがなく、トナー詰まりが起こることもない。したがって、現像槽10内にトナーを円滑に供給できる。30°未満では、狭い貫通孔18から急に広い空間である撹拌部材14上部にトナーが供給されるため、トナーの流れが不均一となり案内部材17の裏側に回り込み、現像槽10の上壁10aと案内部材17の裏側端部の交差(接触部分)付近からトナーの付着が生じ、トナーからなるブリッジが形成され、開口16付近でトナー詰まりが発生し易くなる。70°を超えると、現像槽10の側壁と上壁10aの交差(接触部分)付近からトナーの付着が生じ、トナーからなるブリッジが形成され、開口16付近でトナー詰まりが発生し易くなる。本実施の形態では、θ=約45°である。表1に角θと現像槽内壁面へのトナー付着およびブリッジの形成との関係を示す。現像槽内壁面へのトナー付着およびブリッジの形成は目視観察により評価した。現像槽内壁面へのトナー付着は次の評価基準で評価した。○:トナー付着が認められない。△:多量ではないけれどもトナー付着が認められる。×:かなりの量のトナー付着が認められる。××:多量のトナー付着が認められる。
Figure 2008070487
また、案内部材17において、案内部材17の鉛直方向の長さ(案内部材17の上面17aから案内部材17の下端部までの鉛直方向の長さ)dと、現像槽10の開口16の直径Lとが、d≧L/3…(1)の関係を有するのが好ましい。前記式(1)の関係を満たすことによって、主に、現像槽10の鉛直方向側壁の内壁面にトナーが付着して堆積するのを防止できる。本実施の形態では、d=5mm、L=10mmであり、前記式(1)の関係を満たす。
案内部材17は、たとえば、接着剤などを用いて現像槽10に固定される。また、現像槽10の上壁10aの内壁面において、開口16の近傍であって案内部材17の取り付け位置の最も開口16に近接する側よりも開口16から離反する位置、開口16とは反対側の端部などに図示しない案内部材止めを設け、それに案内部材17を係合することによって案内部材17を支持してもよい。また、案内部材17を形成する材料として合成樹脂を用いれば、現像槽10と一体成形することもできる。案内部材17によれば、開口16周辺の現像槽10内部にトナーが付着しないので、トナーが付着してブリッジ状に堆積し、トナー詰まりを発生させるのを防止できる。
現像装置1によれば、トナーガイド部4を設けることによって、現像槽10内には常に適量のトナーが収容され、トナー量不足に起因する画像かすれ、画像濃度の低下といった画像不良の発生を防止できる。
本実施の形態では、トナーガイド部4を構成するために案内部材17を用いるけれども、それに限定されず、他の案内部材を用いてもよい。他の案内部材としては、たとえば、図3に示す案内部材24が挙げられる。図3は、別形態の案内部材24の構成を模式的に示す断面図である。図3は、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の面で現像槽10を切断した時の断面図であり、現像ローラ11、層厚規制部材12および供給ローラ13については図示を省略する。案内部材24は中心に厚み方向の貫通孔25を有し、鉛直方向下方に向けてホーン状に開口した円形部材であり、トナーガイド部4aを形成する。案内部材24は、その鉛直方向上面24aが現像槽10の上壁10aの内壁面に接触しかつ、鉛直方向において現像槽10の開口16と貫通孔25とが連通するように現像槽10に装着される。案内部材24の上面24aにおける貫通孔25の形状および寸法は現像槽10の開口16と同じである。案内部材24が現像槽10に装着された状態で、貫通孔25は、案内部材24の上面24aから鉛直方向下方(案内部材24の厚み方向)に向けて形成され、その鉛直方向に垂直な方向の断面径(内径)が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるホーン形状を有する。また、案内部材24の撹拌部材14を臨みかつ貫通孔25に臨む面24bは、開口16の内壁面およびトナー補給管22の内壁面22aに連続的に繋がる。
また、案内部材24の、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の断面形状は、トナー補給管22の軸線を中心にして2つの1/4部分円が互いに離隔しかつ左右対称に配置される形状である。この断面において、1/4部分円の円周である曲線が面24bを表す。また、面24bには、潤滑性を有する材料の被膜を形成しても良い。これによって、トナーの流動性が一層向上する。潤滑性を有する材料としては被膜成形が可能なものであれば特に制限されないけれども、たとえば、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂が好ましい。また、案内部材24において、角θは次のように定義される。トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の断面において、1/4部分円の半径方向の一端部と現像槽10の上壁10aの内壁面との接触点24xと、撹拌部材14を臨みかつ貫通孔25に臨む面24bを表す円周線の長さの1/2の地点24yとを結んだ線と、トナー補給管22の内壁面22aを表す直線の延長線とがなす角を、角θとする。案内部材24においても、案内部材17と同様に30°≦θ≦70°であることが好ましい。
また、図4に示す案内部材26が挙げられる。図4は、別形態の案内部材26の構成を模式的に示す断面図である。図4は、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の面で現像槽10を切断した時の断面図であり、現像ローラ11、層厚規制部材12および供給ローラ13については図示を省略する。案内部材26は中心に貫通孔27を有し、鉛直方向下方に向けてホーン状に開口した円形部材であり、トナーガイド部4bを形成する。案内部材26は、短手方向の一端26xが現像槽10の上壁10aの内壁面における開口16の周囲に接触し、その接触位置を起点にして開口16から離反する方向に円弧状に延び、その端部が短手方向の他端26yになる。短手方向の他端26yは現像槽壁に接触しない遊端部になり、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の断面における現像槽10内部の端部近傍に位置する。また、案内部材26は、貫通孔27と開口16とが鉛直方向において連通するように現像槽10に装着される。案内部材26における現像槽10の上壁10aの内壁面との接触面において、貫通孔27の形状および寸法は現像槽10の開口16と同じである。案内部材26が現像槽10に装着された状態で、貫通孔27は、案内部材26の鉛直方向上端部26xから鉛直方向下方に向けて形成され、その鉛直方向に垂直な方向の断面径(内径)が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるホーン形状を有する。また、案内部材26の撹拌部材14を臨みかつ貫通孔16に臨む面25aは、トナー補給管22の内壁面22aに連続的に繋がる。また、案内部材27の、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の断面形状は、トナー補給管22の軸線を中心にして2つの円弧状の棒が互いに離隔しかつ左右対称に配置される形状である。円弧状の棒における凸側の円周線である曲線が、面26aを表す。案内部材26においては、案内部材26の鉛直方向上端部26xと撹拌部材14を臨みかつ貫通孔27に臨む面26aを表す円周線の長さの1/2の地点26zとを結んだ線と、トナー補給管22の内壁面22aを表す直線の延長線とがなす角を、角θとする。案内部材26においても、案内部材17と同様に30°≦θ≦70°であることが好ましい。
また、本実施の形態では、トナーガイド部4を構成するために案内部材17を用いるけれども、それに限定されず、案内部材17を用いることなく現像槽の形状を変更することによってもトナーガイド部を構成できる。図5は、別形態の現像槽28における要部の構成を模式的に示す拡大断面図である。図5は、トナー補給管22の軸線を含む鉛直方向の面で現像槽28を切断した時の断面図であり、現像ローラ11、層厚規制部材12および供給ローラ13については図示を省略する。現像槽28は、テーパ形状部分28aを有する以外は、現像槽10と同様の構成を有する。テーパ形状部分28aは、現像槽28の鉛直方向の上壁における開口16の周囲の部分が、鉛直方向に垂直な方向の断面径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるようなテーパ形状に形成されたものである。テーパ形状部分28aの鉛直方向上端部は、開口16においてトナー補給管22に接続され、鉛直方向下端部は撹拌部材14の水平方向の端部近傍までテーパ状に延び、現像槽28の側壁に接続される。テーパ形状部分28aの内壁面は、撹拌部材14を臨みかつトナー補給管22の内壁面に連続的に繋がる。また、トナー補給管22の内壁面を表す直線の延長線と、テーパ形状部分28aの内壁面を表す直線とがなす角θは、30°〜70°の範囲にあることが好ましい。これによって、トナーがテーパ形状部分28aの内壁面に付着することなく、撹拌部材14の周囲に供給される。このテーパ形状部分28aがトナーガイド部4cになる。
図6は、本発明の別の実施形態である画像形成装置30の構成を簡略化して示す断面図である。画像形成装置30は現像装置1を含むことを特徴とし、たとえば、パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、DVDレコーダなどの外部機器からネットワークを介して伝達される画像情報に応じて、記録媒体上にフルカラー画像またはモノクロ画像を形成する。また、画像形成装置30は、画像形成装置30に入力される画像情報に含まれるブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色情報に応じて、4つの単独色トナー像を形成し、単独色トナー像を重ね合わせてフルカラートナー像を形成し、これを記録媒体に定着するタンデム方式の画像形成装置である。画像形成装置30は、トナー像形成手段31と、転写手段32と、定着手段33と、記録媒体供給手段34と、排紙手段35とを含む。
トナー像形成手段31は、感光体ドラム5と、帯電器36と、露光ユニット37と、現像装置1と、ドラムクリーナ38とを含む。これらの各部材は、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色に対応してそれぞれ4つずつ設けられる。ブラックのトナー像を形成する部材には参照符号の末尾に「b」を付し、シアンのトナー像を形成する部材には参照符号の末尾に「c」を付し、マゼンタのトナー像を形成する部材には参照符号の末尾に「m」を付し、およびイエローのトナー像を形成する部材には参照符号の末尾に「y」を付して図示し、総称する場合は参照符号のみで表す。帯電器36、露光ユニット37、現像装置1およびドラムクリーナ38は、感光体ドラム5の周囲にこの順番で配置される。感光体ドラム5は、図示しない駆動手段によって軸線回りに回転駆動可能に設けられるローラ部材である。感光体ドラム5には、たとえば、芯金と、該芯金の表面に形成される感光層とを含むローラ部材が用いられる。芯金は、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属によって形成される。感光層には、たとえば、電荷発生物質を含む樹脂層と電荷輸送物質を含む樹脂層との積層体を使用できる。感光層には、後記するように静電潜像ひいてはトナー像が形成される。帯電器36は、感光体ドラム5の表面を所定の極性および電位に帯電させる。帯電器36には、たとえば、チャージャ型帯電器、ローラ型帯電器、ブラシ型帯電器などを使用できる。露光ユニット37は、一様な電位に帯電された感光体ドラム5の表面に画像情報に応じた信号光を照射し、感光体ドラム5の表面に静電潜像を形成する。露光ユニット37には、たとえば、レーザ照射部と反射ミラーとを含むレーザスキャニングユニットを使用できる。現像装置1は、感光体ドラム5表面の静電潜像にトナーを供給して現像し、可視像であるトナー像を形成する。ドラムクリーナ38は、トナー像を記録媒体に転写した後に感光体ドラム5表面に残留するトナーを除去して回収する。トナー像形成手段31によれば、感光体ドラム5y,4m,4c,4b表面に、各色の画像情報に応じたトナー像が形成される。
転写手段32は、感光体ドラム5の鉛直方向下方に配置され、搬送ベルト39と、駆動ローラ40と、テンションローラ41と、従動ローラ42と、転写ローラ43と、ベルトクリーナ44とを含む。搬送ベルト39は、駆動ローラ40、テンションローラ41および従動ローラ42に張架されて、ループ状の移動経路を有する無端ベルト状部材である。搬送ベルト39は、駆動ローラ40の回転駆動によって、矢符55方向に回転する。搬送ベルト39は、記録媒体供給手段34から送給される記録媒体を載置して搬送し、さらにトナー像が転写された記録媒体を定着手段33に向けて搬送する。駆動ローラ40は、図示しない駆動手段によって回転駆動可能に設けられ、搬送ベルト39を回転させる。テンションローラ41および従動ローラ42は搬送ベルト39に適度の張力を付与し、搬送ベルト39の回転に従動回転する。
転写ローラ43は、搬送ベルト39を介して感光体ドラム5に圧接し、かつ図示しない駆動手段によって回転駆動可能に設けられる。転写ローラ43と感光体ドラム5との圧接部(転写ニップ部)において、感光体ドラム5表面のトナー像が、搬送ベルト39によって搬送されて来る記録媒体に転写される。転写ローラ43には、トナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアスが印加され、この転写バイアスによって感光体ドラム5表面のトナー像が記録媒体へ転写される。転写ローラ43は、感光体ドラム5と同様に、上記4色に対応して4つ設けられる。ブラックに対応するものを転写ローラ43b、シアンに対応するものを転写ローラ43c、マゼンタに対応するものを転写ローラ43mおよびイエローに対応するものを転写ローラ43yとして図示する。ベルトクリーナ44は、搬送ベルト39の外周に接触するように設けられる。感光体ドラム5との接触によって搬送ベルト39に付着したトナーは、記録媒体の裏面を汚染する原因となるので、ベルトクリーナ44が、搬送ベルト39表面のトナーを除去し回収する。転写手段32によれば、搬送ベルト39に載置されて搬送される記録媒体が、各色の転写ニップ部を通過する際に、感光体ドラム5表面のトナー像が記録媒体に転写される。フルカラー画像を形成する場合は、各感光体ドラム5表面の各色のトナー像が、記録媒体上に順次重ねて合わされて転写されることによって、フルカラートナー像が形成される。
定着手段33は、搬送ベルト39よりも記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、定着ローラ45と、加圧ローラ46とを含む。定着ローラ45はその内部に図示しない加熱手段を含み、トナー像を加熱してトナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体に定着させる。定着ローラ45の表面温度は、たとえば、定着ローラ45の表面近傍に図示しない温度センサを設け、温度センサによる検知結果に応じて制御できる。加圧ローラ46は定着ローラ45に圧接するように設けられ、定着ローラ45による加熱を受けてトナーが溶融する際に記録媒体を押圧することによって、トナーの記録媒体への定着を補助する。定着ローラ45と加圧ローラ46との圧接部が定着ニップ部である。定着手段によれば、搬送ベルト39によって定着手段33に搬送される未定着トナー像を担持する記録媒体が定着ニップ部を通過する際に、トナー像が加熱および加圧を受けて記録媒体に定着され、画像が形成される。
記録媒体供給手段34は、給紙トレイ47と、ピックアップローラ48と、レジストローラ49と、搬送ローラ50とを含む。給紙トレイ47は、画像形成装置30の下部に設けられ、A3、A4、B4、B5などのサイズの各種記録紙、オーバーヘッドプロジェクタ用フィルムなどの記録媒体を貯留する。ピックアップローラ48は、給紙トレイ47に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出す。搬送ローラ50は、ピックアップローラ48によって給紙トレイ47から取り出された記録媒体を用紙搬送路Sに向けて送り出す。レジストローラ49は、用紙搬送路Sを介して送給される記録媒体を一時的に挟持し、不図示のレジスト前検知センサの検知出力に応じて、感光体ドラム5表面に形成されるトナー像の先端が記録紙の画像形成範囲の先端に整合するように、タイミングを同期させて記録媒体を搬送ベルト39に送給する。記録媒体供給手段34によれば、給紙トレイ47に貯留される記録媒体を、感光体ドラム5上のトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して搬送ベルト39に送給する。
排紙手段35は、搬送方向切換ガイド51と、搬送ローラ52と、第1排紙トレイ53と、第2排紙トレイ54とを含む。搬送方向切換ガイド51は、記録媒体搬送方向における定着手段33の下流側に設けられ、定着手段33から排出される画像形成済記録媒体の排出経路を切換える部材である。搬送方向切換ガイド51によって、排紙経路が切換えられ、第1排紙トレイ53または第2排紙トレイ54のいずれかに排紙される。搬送ローラ52は用紙搬送路S1に沿って配置され、搬送方向切換ガイド51によって用紙搬送路S1に送り出された画像形成済記録媒体を搬送し、第1排紙トレイ53に排出する。第1排紙トレイ53は画像形成装置30の鉛直方向上面に設けられ、画像形成装置30によって作製された画像形成済記録媒体が積載される。第2排紙トレイ54は画像形成装置30の鉛直方向の一側面に、該側面から外方に延びるように設けられ、画像形成装置30によって作製された画像形成済記録媒体が積載される。排紙手段35によれば、定着手段33によって形成された画像形成済記録媒体を、第1排紙トレイ53または第2排紙トレイ54のいずれかに振り分けて排出する。
また、画像形成装置1の内部空間における上部には、図示しない制御手段が設けられる。制御手段は記憶部と演算部と制御部とを含む。記憶部は、各種情報および画像形成装置30における各制御を行うためのプログラムが入力される。さらに記憶部には、画像形成装置30の鉛直方向上面に配置される図示しない表示手段を介して設定される各種設定値、画像形成装置1内部の各所に配置される図示しないセンサなどからの検知結果、外部機器からの印刷指令に含まれる画像情報などが入力される。記憶部には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。演算部は、記憶部に入力される各種データ(印刷指令、検知結果、画像情報など)および各種手段のプログラムを取り出し、各種判定を行う。制御部は、演算部における判定結果に応じて該当装置に制御信号を送付し、動作制御を行う。制御部および演算部は、たとえば、中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路である。制御手段は、記憶部、演算部および制御部とともに主電源を含む。
本発明の実施の第1形態である現像装置の構成を模式的に示す断面図である。 図1に示す現像装置の要部の構成を模式的に示す拡大断面図である。 別形態の案内部材の構成を模式的に示す断面図である。 別形態の案内部材の構成を模式的に示す断面図である。 別形態の現像槽における要部の構成を模式的に示す拡大断面図である。 本発明のもう一つの実施形態である画像形成装置の構成を模式的に示す断面図である。 従来の現像装置の要部の構成を模式的に示す拡大断面図である。
符号の説明
1 現像装置
2 現像部
3 トナー補給部
4,4a,4b,4c トナーガイド部
5 感光体ドラム
10 現像槽
11 現像ローラ
12 層厚規制部材
13 供給ローラ
14 撹拌部材
15 開口部
16 開口
17,24,26 案内部材
18,25,27 貫通孔
20 トナーホッパ
21 トナー補給ローラ
22 トナー補給管
23 開口
30 画像形成装置

Claims (9)

  1. 電子写真方式で画像形成する画像形成装置に搭載される現像装置において、
    鉛直方向上壁に開口が形成されてトナーを収容する内部空間を有する現像槽と、
    現像槽の鉛直方向上方に設けられてトナーを貯留する内部空間を有するトナーホッパと、
    一端がトナーホッパにかつ他端が現像槽の開口にそれぞれ接続され、トナーホッパの内部空間と現像槽の内部空間とを連通させる内部空間を有し、トナーホッパに貯留されるトナーを現像槽に補給する円筒状のトナー補給手段と、
    現像槽に回転自在に支持されて、画像形成装置に設けられる感光体ドラムの表面に形成される静電潜像にトナーを供給して現像する現像ローラと、
    現像槽に回転自在に支持されて、トナーホッパからトナー補給手段を介して現像槽に供給されるトナーを、現像槽内に収容されるトナーと混合する撹拌部材と、
    現像槽の開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の断面径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるように設けられるテーパ状のトナーガイド部とを含むことを特徴とする現像装置。
  2. 撹拌部材は現像槽の開口の鉛直方向下方に設けられ、
    トナーガイド部は、
    撹拌部材に対して接触することなくかつ撹拌部材の近傍まで設けられることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向断面において、トナー補給手段の内壁面を表す線の延長線と、トナーガイド部の撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表す線とがなす角θが、30°〜70°の範囲にあることを特徴とする請求項1または2記載の現像装置。
  4. トナーガイド部の鉛直方向の長さdと、現像槽の開口の直径Lとが下記式の関係を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の現像装置。
    d≧L/3
  5. トナーガイド部は、
    現像槽の鉛直方向上壁における開口周囲の内壁面に接するように設けられ、撹拌部材を臨みかつトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を有する案内部材を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。
  6. 案内部材は、
    トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの直角三角形または部分円が左右対称に配置された形状であり、該直角三角形の斜辺である直線または部分円の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表すことを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  7. 案内部材は、
    トナー補給手段の軸線を含む鉛直方向の断面形状が、トナー補給手段の軸線を中心にして2つの円弧状の棒が左右対称に配置された形状であり、該円弧状の棒の互いに対向する側の円周線である曲線がトナー補給手段の内壁面に連続的に繋がる面を表すことを特徴とする請求項5記載の現像装置。
  8. トナーガイド部は、
    現像槽の開口から鉛直方向下方に延びかつ鉛直方向に垂直な方向の内径が鉛直方向下方に向けて徐々に大きくなるように設けられる現像槽の鉛直方向上壁の少なくとも一部を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。
  9. 表面に静電潜像が形成される感光体ドラムと、感光体ドラム表面を帯電させる帯電手段と、帯電状態にある感光体ドラム表面に画像情報に応じた信号光を照射して静電潜像を形成する露光手段と、感光体ドラム表面の静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像手段と、感光体ドラム表面のトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、トナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを含む電子写真方式の画像形成装置において、
    現像手段は、
    請求項1〜8のいずれか1つの現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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