JP2008070421A - 現像方法、現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
現像方法、現像装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008070421A JP2008070421A JP2006246464A JP2006246464A JP2008070421A JP 2008070421 A JP2008070421 A JP 2008070421A JP 2006246464 A JP2006246464 A JP 2006246464A JP 2006246464 A JP2006246464 A JP 2006246464A JP 2008070421 A JP2008070421 A JP 2008070421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- developing
- roller
- toner
- developing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Abstract
【解決手段】ガラス転移点10〜40℃のトナーを用い、第1攪拌部材43の上方で現像剤搬送方向下流側に配置した供給ローラ45、供給ローラ45と現像ローラ41との間に架設され、供給ローラ45により搬送される現像剤を現像ローラ41に案内するガイド部材46及びガイド部材46の上方に配置された上蓋部材52により現像剤整流空間Wを形成し、供給ローラ45により供給される現像剤搬送量X、ガイド部材46を通過して現像剤整流空間Wから現像ローラ41上に搬送される現像剤搬送量Y、としたとき、X>Yの関係を維持して現像を行う現像装置。
【選択図】図2
Description
1.
トナーとキャリアとを主成分とする二成分現像剤を収容する現像装置を用いて、像担持体上の静電潜像を現像する現像方法において、
前記トナーは、
ガラス転移点Tgが20〜40℃、
ポリテトラフルオロエチレンとの界面付着力Frが1.0〜3.5Nであり、
前記現像装置は、
前記二成分現像剤を担持して現像領域に搬送する現像ローラと、該現像ローラ上の現像剤搬送量を規制する現像剤量規制部材と、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材と、前記現像剤攪拌搬送部材の上方で、前記現像剤攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側に配置した現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラと前記現像ローラとの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、該現像剤案内部材の上方に配置された上蓋部材と、を有し、
前記現像ローラ、前記現像剤供給ローラ、前記現像剤案内部材、前記現像剤量規制部材及び前記上蓋部材により囲まれた現像剤整流空間を形成するように構成するとともに、
前記現像剤供給ローラにより供給される現像剤搬送量X、
前記現像剤量規制部材により規制されて前記現像剤整流空間から前記現像ローラ上に搬送される現像剤搬送量Y、
としたとき、X>Yの関係を保って前記静電潜像を現像することを特徴とする現像方法。
2.
前記現像装置において、前記現像剤供給ローラと前記現像剤案内部材との間に第1間隙を、前記現像ローラと前記現像剤案内部材との間に第2間隙をそれぞれ設け、
前記第1間隙、前記第2間隙を通過して前記現像剤整流空間から流出する現像剤搬送量Z、としたとき、X>(Y+Z)の関係を保って前記静電潜像を現像することを特徴とする前記1に記載の現像方法。
3.
前記現像剤整流空間が現像剤で満たされたとき、前記現像剤供給ローラから余剰に供給された現像剤を前記現像剤整流空間の入口部から前記現像剤攪拌搬送部材に流出させることを特徴とする前記1又は前記2に記載の現像方法。
4.
トナーとキャリアとを主成分とする二成分現像剤を用いて現像を行う現像装置であって、現像剤を担持して現像領域に搬送する現像ローラと、該現像ローラ上の現像剤搬送量を規制する現像剤量規制部材と、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材と、を有する現像装置において、
前記トナーは、
ガラス転位点Tgが20〜40℃、
ポリテトラフルオロエチレンとの界面付着力Frが1.0〜3.5Nであり、
前記現像装置は、
前記現像剤攪拌搬送部材の上方で、前記現像剤攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側に配置した現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラと前記現像ローラとの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、該現像剤案内部材の上方に配置された上蓋部材と、を有し、
前記現像ローラ、前記現像剤供給ローラ、前記現像剤案内部材、前記現像剤量規制部材及び前記上蓋部材により囲まれた現像剤整流空間を形成するように構成されるとともに、
前記現像剤供給ローラにより供給される現像剤搬送量X、
前記現像剤量規制部材により規制されて前記現像剤整流空間から前記現像ローラ上に搬送される現像剤搬送量Y、としたとき、X>Yの関係を保って現像を行うことを特徴とする現像装置。
5.
前記現像剤供給ローラと前記現像剤案内部材との間に第1間隙が、前記現像ローラと前記現像剤案内部材との間に第2間隙がそれぞれ設けられ、
前記第1間隙、前記第2間隙を通過して前記現像剤整流空間から流出する現像剤搬送量Z、としたとき、X>(Y+Z)の関係を保って現像を行うことを特徴とする前記4に記載の現像装置。
6.
前記現像剤整流空間が現像剤で満たされたとき、前記現像剤供給ローラから余剰に供給された現像剤を前記現像剤整流空間の入口部から前記現像剤攪拌搬送部材に流出させることを特徴とする前記4又は前記5に記載の現像装置。
7.
像担持体、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段及び前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する前記4〜6のいずれか1項に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。
次に現像装置4Y,4M,4C,4Kについて図2を参照して説明するが、これら現像装置は同一の構造を有するので、現像装置4Y,4M,4C,4Kを現像装置4として説明し、現像装置4を構成する部品もY、M、C、Kの符号を付けないで説明する。更に、像担持体、帯電手段、露光手段についてもY、M、C、Kの符号をつけないで説明する。
現像装置4の上部には、現像ローラ41、供給ローラ45、ガイド部材46、現像剤量規制部材51及び上蓋部材52とにより囲まれた広い現像剤整流空間Wが形成されている。
図3は現像装置4における現像剤の循環を示す模式図である。以下、現像剤の循環を説明する。
現像剤としては、トナーとキャリアを主成分とする二成分現像剤が用いられる。
トナーとしては、省エネルギーの観点から、低温定着を可能とするために、ガラス転移点Tgが20〜40℃のトナーが用いられる。
ガラス転移点Tg20〜40℃という値は通常のトナーの場合よりも低い。このために、トナーが画像形成装置の構成部品等にくっつきやすくなる。特に、定着ローラに対するくっつきが生じやすく、トナーを担持する記録材が定着ローラに巻き付く巻き付き現象が発生しやすくなる。
ヘッド押圧:0.1N
ヘッド押圧保持時間:1sec
ヘッド引き上げ速度:50mm/sec
測定環境:24±1℃、50±5%RH
尚、160〜180℃の界面付着力とは、測定温度160℃、170℃、180℃の3点で各々界面付着力測定を行い、その平均値をFr(160〜180℃)とした。
トナーとしては、体積基準におけるメディアン粒径(D50)で3〜8μmが好ましく、4〜7μmがより好ましい。
次に、本発明のトナーの製造方法について説明する。
乳化会合法は、樹脂粒子を水系媒体中で凝集・融着させて調製する方法である。この方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、特開平5−265252号公報や特開平6−329947号公報、特開平9−15904号公報に示す方法を挙げることができる。即ち、樹脂粒子と着色剤などの構成材料の分散粒子、或いは樹脂及び着色剤等より構成される粒子を複数以上塩析、凝集、融着させる方法等により、本発明のトナーを形成することができる。
(1)離型剤をラジカル重合性単量体に溶解或いは分散する溶解/分散工程
(2)樹脂粒子Aの分散液を調製するための重合工程
(3)水系媒体中で樹脂粒子Aと着色剤粒子を融着させる第1の凝集工程
(4)さらに、樹脂粒子Bを添加し凝集を完結させる第2の凝集工程
(5)凝集粒子を熱エネルギーで融着してトナー母体(会合粒子)を得る融着工程
(6)トナー母体の分散液を冷却する冷却工程
(7)冷却されたトナー母体の分散液から当該トナー母体を固液分離し、当該トナー母体から界面活性剤などを除去する洗浄工程
(8)洗浄処理されたトナー母体を乾燥する乾燥工程
必要に応じ
(9)乾燥処理されたトナー母体に外添剤を添加する工程が含まれていてもよい。
この工程は、ラジカル重合性単量体に離型剤を溶解或いは分散させて、当該離型剤のラジカル重合性単量体溶液を調製する工程である。
この重合工程の好適な一例においては、界面活性剤を含有した水系媒体中に、前記離型剤を溶解或いは分散含有したラジカル重合性単量体溶液を添加し、機械的エネルギーを加えて液滴を形成させ、次いで水溶性のラジカル重合開始剤からのラジカルにより当該液滴中において重合反応を進行させる。尚、前記水系媒体中に、核粒子として樹脂粒子を添加しておいても良い。
融着工程における融着の方法としては、重合工程により得られた樹脂粒子(着色又は非着色の樹脂粒子)を用いた凝集・融着法が好ましい。又、当該融着工程においては、樹脂粒子や着色剤粒子とともに、離型剤粒子や荷電制御剤などの内添剤粒子なども融着させることができる。
(凝集第1段階)
樹脂粒子Aの凝集を開始し、目標の粒径まで粒子の成長を進める。
トナー粒径の30〜70%に成長した段階で、樹脂粒子Bの分散液を添加する。
樹脂粒子Bの分散液を添加した後、凝集をさらに進め、最終粒径まで粒子の成長を行う。この凝集第2段階で、樹脂粒子Aの凝集体中に樹脂粒子Bが取り込まれる。
樹脂粒子Aの凝集体中に樹脂粒子Bが取り込まれた粒子を、熱エネルギーにより熟成を行い、樹脂粒子Bが凝集体粒子中に混在するトナー母体が得られる。
この工程は、前記トナー母体の分散液を冷却処理する工程である。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法としては特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入して冷却する方法や、冷水を直接反応系に投入して冷却する方法を例示することができる。
この固液分離・洗浄工程では、上記の工程で所定温度まで冷却されたトナー母体の分散液から当該トナー母体を固液分離する固液分離処理と、固液分離されたトナーケーキ(ウェット状態にあるトナー母体をケーキ状に凝集させた集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物を除去する洗浄処理とが施される。ここに、濾過処理方法としては、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用して行う濾過法など特に限定されるものではない。
この工程は、洗浄処理されたトナーケーキを乾燥処理し、乾燥されたトナー母体を得る工程である。この工程で使用される乾燥機としては、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機などを挙げることができ、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機などを使用することが好ましい。乾燥されたトナー母体の水分は、5質量%以下であることが好ましく、更に好ましくは2質量%以下とされる。尚、乾燥処理されたトナー母体同士が、弱い粒子間引力で凝集している場合には、当該凝集体を解砕処理してもよい。ここに、解砕処理装置としては、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッサー等の機械式の解砕装置を使用することができる。
この工程は、乾燥されたトナー母体に必要に応じ外添剤を混合し、トナーを作製する工程である。
結着樹脂を構成する樹脂粒子A及び樹脂粒子Bを形成する重合性単量体としては、公知のものを使用することができる。具体的には、スチレンとアクリル酸或いはメタクリル酸誘導体と、イオン性解離基を有するものを組み合わせて用いることが好ましい。
本発明に用いられる着色剤は、公知の無機又は有機着色剤を使用することができる。具体的な着色剤を以下に示す。
本発明に用いられる離型剤は、公知の化合物を用いることができる。
本発明のトナーには、必要に応じて荷電制御剤を添加することができる。荷電制御剤としては、公知の化合物を用いることができる。
外部添加剤として使用できる無機粒子としては、従来公知のものを挙げることができる。具体的には、シリカ微粒子、チタン微粒子、アルミナ微粒子及びこれらの複合酸化物等を好ましく用いることができる。これら無機粒子は疎水性であることが好ましい。
本発明においては、トナーとキャリアを主成分とする現像剤が用いられるが、キャリアとしては、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の磁性粒子を用いることができる。特にフェライト粒子が好ましい。上記キャリアの粒子径は、20〜60μmが好ましく、25〜40μmがより好ましい。
画像形成装置:A4判用紙、フルカラー、毎分51枚出力、タンデム型フルカラー複写機(コニカミノルタ8050(登録商標)、図1参照)
[像担持体]
VH電位:−250〜−900V
VL電位:−40〜−150V
[現像条件]
上記評価機に図2に示した現像装置を装着し、下記条件にて評価を実施した。
供給ローラ45:直径φ16mm、回転数200rpm
磁界発生手段41Bの磁極配置:7極(図2参照)
第1攪拌部材43、第2攪拌部材44:外径φ30mm、回転軸の直径φ8mm、回転数:600rpm
螺旋羽根の高さH:11mm
供給ローラ45、ガイド部材46間の第1間隙G1:1mm
現像ローラ41、ガイド部材46間の第2間隙G2:1mm
現像ローラ41上の現像剤搬送量Y’:200g/m2
現像ローラ41の単位時間当たりの現像剤搬送量Y:38.4g/sec
尚、供給ローラ45の単位時間当たりの現像剤搬送量X(g/sec)を表1に記載の条件に変更可能とし、現像条件1〜4とした。
DCバイアス(E2):−200〜−700V、
ACバイアス(E1):0.5〜−2.0kvpp、2〜7kHz
ガイド部材46に対向する現像ローラ41及び供給ローラ45の磁力:5mT
[現像剤]
[トナー用母体粒子1の作成]
(樹脂粒子Aの製造)
第一段重合
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム8gをイオン交換水3Lを仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させたものを添加し、再度液温80℃とし、下記単量体混合液を1時間かけて滴下後、80℃にて2時間加熱、攪拌することにより重合を行い、樹脂粒子を調製した。これを「樹脂粒子(1H)」とする。
n−ブチルアクリレート 250g
メタクリル酸 68.0g
n−オクタンチオール 16.0g
第二段重合
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム7gをイオン交換水800mlに溶解させた溶液を仕込み、98℃に加熱後、前記樹脂粒子(1H)を260gと、下記単量体溶液を90℃にて溶解させた溶液を添加し、循環経路を有する機械式分散機CLEARMIX(エム・テクニック(株)製)により、1時間混合分散させ、乳化粒子(油滴)を含む分散液を調製した。
n−ブチルアクリレート 142g
n−オクタンチオール 1.5g
ポリエチレンワックス(融点70℃) 190g
次いで、この分散液に、過硫酸カリウム6gをイオン交換水200mlに溶解させた開始剤溶液を添加し、この系を82℃にて1時間にわたり加熱攪拌することにより重合を行い、樹脂粒子を得た。これを「樹脂粒子(1HM)」とする。
さらに、過硫酸カリウム11gをイオン交換水400mlに溶解させた溶液を添加し、82℃の温度条件下に、
スチレン 405g
n−ブチルアクリレート 162g
メタクリル酸 33g
n−オクタンチオール 8g
からなる単量体混合液を1時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間にわたり加熱攪拌することにより重合を行った後、28℃まで冷却し樹脂粒子を得た。これを「樹脂粒子A」とする。
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、ドデシル硫酸ナトリウム2.3gをイオン交換水3Lを仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。昇温後、過硫酸カリウム10gをイオン交換水200gに溶解させたものを添加し、再度液温80℃とし、下記単量体混合液を1時間かけて滴下後、80℃にて2時間加熱、攪拌することにより重合を行い、樹脂粒子を調製した。これを「樹脂粒子B」の分散液とする。
n−ブチルアクリレート 210g
メタクリル酸 68.0g
n−オクタンチオール 16.0g
樹脂粒子Bの分散液を一部採取し洗浄乾燥後測定したところTgは48℃であった。
ドデシル硫酸ナトリウム90gをイオン交換水1600mlに攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、C.I.ピグメントブルー15:3を420g徐々に添加し、次いで、攪拌装置「クレアミックス」(エム・テクニック(株)製)を用いて分散処理することにより、着色剤粒子の分散液を調製した。これを、「着色剤分散液1」とする。この着色剤分散液1における着色剤粒子の粒子径を、電気泳動光散乱光度計「ELS−800」(大塚電子社製)を用いて測定したところ、110nmであった。
攪拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を取り付けた5Lの反応容器に、樹脂粒子Aを固形分換算で300gと、イオン交換水1400gと、「着色剤分散液1」120gと、ポリオキシエチレン(2)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム3gをイオン交換水120mlに溶解させた溶液を仕込み、液温を30℃に調整した後、5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを10に調整した。次いで、塩化マグネシウム35gをイオン交換水35mlに溶解した水溶液を、攪拌下、30℃にて10分間かけて添加した。3分間保持した後に昇温を開始し、この系を60分間かけて90℃まで昇温し、90℃を保持したまま粒子成長反応を継続した。この状態で、「コールターマルチサイザー3」にて会合粒子の粒径を測定し、体積基準におけるメディアン径が3.1μmになった時点で、樹脂粒子Bの分散液を260g添加し、さらに粒子成長反応を継続させた。所望の粒子径になった時点で、塩化ナトリウム150gをイオン交換水600mlに溶解した水溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに、融着工程として液温度98℃にて加熱攪拌することにより、FPIA−2100による測定で円形度0.965になるまで、粒子間の融着を進行させた。その後、液温30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを4.0に調整し、攪拌を停止した。
凝集・融着工程にて生成した粒子をバスケット型遠心分離機「MARKIII型式番号60×40」(松本機械(株)製)で固液分離し、トナー母体粒子のウェットケーキを形成した。該ウェットケーキを、前記バスケット型遠心分離機で濾液の電気伝導度が5μS/cmになるまで45℃のイオン交換水で洗浄し、その後「フラッシュジェットドライヤー」(セイシン企業社製)に移し、水分量が0.5質量%となるまで乾燥してトナー用母体粒子1を作製した。
トナー用母体粒子1の作製において、樹脂粒子Aの第2段重合の重合単量体質量をスチレン245g、n−ブチルアクリレートを120gに、第3段重合の重合単量体質量をスチレン423g、n−ブチルアクリレートを144g、メタクリル酸を33gに変更した以外は同様にしてトナー用母体粒子2を作製した。
トナー用母体粒子1の作製において、樹脂粒子Aの第2段重合の重合単量体質量をスチレン263g、n−ブチルアクリレートを102gに、第3段重合の重合単量体質量をスチレン423g、n−ブチルアクリレートを144g、メタクリル酸を33gに変更した以外は同様にしてトナー用母体粒子3を作製した。
トナー用母体粒子1の作製において、樹脂粒子Aの第2段重合の重合単量体質量をスチレン274g、n−ブチルアクリレートを91gに変更し、(凝集・融着工程)において樹脂粒子Bの分散液の添加量を300gに変更する以外は同様にしてトナー用母体粒子4を作製した。
トナー用母体粒子1の作製において、(凝集・融着工程)において樹脂粒子Bを添加しない以外は同様にしてトナー用母体粒子5を作製した。
上記で得られたトナー用母体粒子1〜5にそれぞれ、疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm)を1質量%、疎水性チタニア(数平均一次粒子径=20nm)を0.3質量%を添加し、ヘンシェルミキサーにより混合して、トナー1〜5を作製した。トナー1〜5について、前述した測定方法にてTg,Frを測定した値を表2に示す。
表1に記載のトナー粒子の各々に対してシリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径40μmのフェライトキャリアを混合し、トナー濃度が6%の現像剤1〜5を調製した。尚、現像装置に充填する現像剤量は800gとした。
前述した画像形成装置に、表3に示す現像条件とトナーを用いて画像形成を行った。
評価形成画像50、000枚目のベタ画像部において、画像の四隅と中央部の合計5ヶ所について、白紙に対する出力画像の相対反射濃度を測定し、その最大値と最小値の差分を濃度ムラとした。なお、濃度ムラは0.05以内は良好であるとした。また、評価は複写終了時に行った。
○:0.05以下
×:0.05より大きい値
[カブリ]
カブリ濃度の測定は、まず印字されていない白紙について、マクベス反射濃度計「RD−918」を用いて20ヶ所の絶対画像濃度を測定して平均し、白紙濃度とする。次に評価形成画像50、000枚目の白地部分について、同様に20ヶ所の絶対画像濃度を測定して平均し、この平均濃度から白紙濃度を引いた値をカブリ濃度として評価した。
◎:0.003未満
○:0.003〜0.006未満
△:0.006〜0.010以下
×:0.010より大きい値
評価結果を表3に示す。
40 下部ケーシング
401 現像剤供給室
402 現像剤攪拌室
41 現像ローラ
43 第1現像剤攪拌搬送部材(第1攪拌部材)
44 第2現像剤攪拌搬送部材(第2攪拌部材)
45 現像剤供給ローラ(供給ローラ)
46 現像剤案内部材(ガイド部材)
50 上部ケーシング
51 現像剤量規制部材
52 上蓋部材
A 画像形成装置
G1 第1間隙
G2 第2間隙
W 現像剤整流空間
Claims (7)
- トナーとキャリアとを主成分とする二成分現像剤を収容する現像装置を用いて、像担持体上の静電潜像を現像する現像方法において、
前記トナーは、
ガラス転移点Tgが20〜40℃、
ポリテトラフルオロエチレンとの界面付着力Frが1.0〜3.5Nであり、
前記現像装置は、
前記二成分現像剤を担持して現像領域に搬送する現像ローラと、該現像ローラ上の現像剤搬送量を規制する現像剤量規制部材と、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材と、前記現像剤攪拌搬送部材の上方で、前記現像剤攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側に配置した現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラと前記現像ローラとの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、該現像剤案内部材の上方に配置された上蓋部材と、を有し、
前記現像ローラ、前記現像剤供給ローラ、前記現像剤案内部材、前記現像剤量規制部材及び前記上蓋部材により囲まれた現像剤整流空間を形成するように構成するとともに、
前記現像剤供給ローラにより供給される現像剤搬送量X、
前記現像剤量規制部材により規制されて前記現像剤整流空間から前記現像ローラ上に搬送される現像剤搬送量Y、
としたとき、X>Yの関係を保って前記静電潜像を現像することを特徴とする現像方法。 - 前記現像装置において、前記現像剤供給ローラと前記現像剤案内部材との間に第1間隙を、前記現像ローラと前記現像剤案内部材との間に第2間隙をそれぞれ設け、
前記第1間隙、前記第2間隙を通過して前記現像剤整流空間から流出する現像剤搬送量Z、としたとき、X>(Y+Z)の関係を保って前記静電潜像を現像することを特徴とする請求項1に記載の現像方法。 - 前記現像剤整流空間が現像剤で満たされたとき、前記現像剤供給ローラから余剰に供給された現像剤を前記現像剤整流空間の入口部から前記現像剤攪拌搬送部材に流出させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の現像方法。
- トナーとキャリアとを主成分とする二成分現像剤を用いて現像を行う現像装置であって、現像剤を担持して現像領域に搬送する現像ローラと、該現像ローラ上の現像剤搬送量を規制する現像剤量規制部材と、現像剤を攪拌しながら搬送する現像剤攪拌搬送部材と、を有する現像装置において、
前記トナーは、
ガラス転位点Tgが20〜40℃、
ポリテトラフルオロエチレンとの界面付着力Frが1.0〜3.5Nであり、
前記現像装置は、
前記現像剤攪拌搬送部材の上方で、前記現像剤攪拌搬送部材の現像剤搬送方向下流側に配置した現像剤供給ローラと、該現像剤供給ローラと前記現像ローラとの間に架設され、前記現像剤供給ローラにより搬送される現像剤を前記現像ローラに案内する現像剤案内部材と、該現像剤案内部材の上方に配置された上蓋部材と、を有し、
前記現像ローラ、前記現像剤供給ローラ、前記現像剤案内部材、前記現像剤量規制部材及び前記上蓋部材により囲まれた現像剤整流空間を形成するように構成されるとともに、
前記現像剤供給ローラにより供給される現像剤搬送量X、
前記現像剤量規制部材により規制されて前記現像剤整流空間から前記現像ローラ上に搬送される現像剤搬送量Y、としたとき、X>Yの関係を保って現像を行うことを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤供給ローラと前記現像剤案内部材との間に第1間隙が、前記現像ローラと前記現像剤案内部材との間に第2間隙がそれぞれ設けられ、
前記第1間隙、前記第2間隙を通過して前記現像剤整流空間から流出する現像剤搬送量Z、としたとき、X>(Y+Z)の関係を保って現像を行うことを特徴とする請求項4に記載の現像装置。 - 前記現像剤整流空間が現像剤で満たされたとき、前記現像剤供給ローラから余剰に供給された現像剤を前記現像剤整流空間の入口部から前記現像剤攪拌搬送部材に流出させることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の現像装置。
- 像担持体、該像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段及び前記像担持体上に形成された静電潜像を現像する請求項4〜6のいずれか1項に記載の現像装置を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246464A JP2008070421A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006246464A JP2008070421A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008070421A true JP2008070421A (ja) | 2008-03-27 |
Family
ID=39292086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006246464A Pending JP2008070421A (ja) | 2006-09-12 | 2006-09-12 | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008070421A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009282104A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 現像装置、画像形成装置及び現像ローラ |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10319697A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Mita Ind Co Ltd | 静電潜像現像装置 |
JPH11174807A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置 |
JP2002072642A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-12 | Konica Corp | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2002091067A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-27 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法 |
JP2004163612A (ja) * | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像乾式トナー組成物、その製造方法、現像剤、及び画像形成方法 |
JP2006023700A (ja) * | 2004-06-09 | 2006-01-26 | Bridgestone Corp | 現像ローラおよびそれを用いた画像形成装置 |
JP2006235027A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-09-12 JP JP2006246464A patent/JP2008070421A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10319697A (ja) * | 1997-05-21 | 1998-12-04 | Mita Ind Co Ltd | 静電潜像現像装置 |
JPH11174807A (ja) * | 1997-12-15 | 1999-07-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置 |
JP2002072642A (ja) * | 2000-09-05 | 2002-03-12 | Konica Corp | 現像装置及び画像形成装置 |
JP2002091067A (ja) * | 2000-09-12 | 2002-03-27 | Konica Corp | 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法 |
JP2004163612A (ja) * | 2002-11-12 | 2004-06-10 | Fuji Xerox Co Ltd | 静電荷像乾式トナー組成物、その製造方法、現像剤、及び画像形成方法 |
JP2006023700A (ja) * | 2004-06-09 | 2006-01-26 | Bridgestone Corp | 現像ローラおよびそれを用いた画像形成装置 |
JP2006235027A (ja) * | 2005-02-23 | 2006-09-07 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009282104A (ja) * | 2008-05-20 | 2009-12-03 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 現像装置、画像形成装置及び現像ローラ |
JP4569667B2 (ja) * | 2008-05-20 | 2010-10-27 | コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 | 現像装置、画像形成装置及び現像ローラ |
US8175502B2 (en) | 2008-05-20 | 2012-05-08 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Developing device, image forming apparatus and developing roller |
CN101587313B (zh) * | 2008-05-20 | 2013-04-03 | 柯尼卡美能达商用科技株式会社 | 显影装置、图像形成装置及显影辊 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPWO2009044726A1 (ja) | トナー | |
JPH09319134A (ja) | 静電荷像現像用トナー及び多色画像形成方法 | |
JP2006330706A (ja) | 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナー製造方法、画像形成方法、画像形成装置 | |
JP2003345125A (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP2008122560A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 | |
JP2008225311A (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2010039171A (ja) | トナー | |
JP4544041B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2007114648A (ja) | 電子写真用トナー、画像形成方法 | |
JP2009122496A (ja) | 静電潜像現像用トナーと画像形成方法 | |
JP4626583B2 (ja) | 電子写真用フルカラートナー、その製造方法、それを用いた電子写真用現像剤、及び画像形成方法 | |
JP2007163839A (ja) | 静電荷像現像用現像剤、画像形成方法 | |
JP2008070421A (ja) | 現像方法、現像装置及び画像形成装置 | |
JP4032604B2 (ja) | 静電荷像現像用トナーと画像形成方法 | |
JP2011227112A (ja) | トナー、画像形成方法 | |
JP3900793B2 (ja) | 静電潜像現像用トナーおよび画像形成方法 | |
JP2009098630A (ja) | 電子写真用トナー、該電子写真用トナーの製造方法、該電子写真用トナーを用いた電子写真用現像剤及び画像形成方法 | |
JP2010197558A (ja) | 2成分現像剤、画像形成方法、画像形成装置 | |
US7799499B2 (en) | Image forming method using electrophotographic system | |
JP2010175701A (ja) | 静電潜像現像用トナー及び画像形成方法 | |
JP2008046464A (ja) | 静電潜像現像用トナーとその製造方法及びそれを用いた画像形成方法 | |
JP2001281907A (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置とそれに用いられる現像用トナー | |
JP2009251484A (ja) | トナー | |
JP5516120B2 (ja) | 静電荷像現像用トナー | |
JP2009258538A (ja) | 静電荷像現像用トナー及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110118 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110316 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120717 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121204 |