JP2008070403A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、絞り装置に大きな機械的負荷が与えられるといったことを回避できるとともに、視覚的な違和感を低減させることができる投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第2手段は、通常時には実制御目標位置を目標位置に設定する手段、および現在の実制御目標位置に対して、絞り装置の遮光部材の移動方向を変更させるような目標位置の変更があった場合には、絞り装置の遮光部材が予め設定された逆方向移動を許容できる限界速度で移動したと仮定した場合に、現在の実制御目標位置への遮光部材の移動が完了すると想定される時点が経過するまでは、実制御目標位置の更新を禁止させる手段を備えている。
【選択図】図5

Description

この発明は、液晶プロジェクタ等の投射型映像表示装置に関する。
液晶プロジェクタとして、光源からライトバルブまでの光路上に、遮光部材を開方向または閉方向に移動させることによって遮光量(開口面積)を調整する絞り装置を設け、映像信号の平均輝度情報である平均ピクチャーレベル(APL)に基づいて、絞り装置の遮光量を制御するものが知られている(特開2006−133750公報参照)。このような液晶プロジェクタでは、暗い画像が入力されたときには絞り装置の遮光量を大きく(開口面積を小さく)して光出力を制限することによりコントラスト感を向上させている。
ところで、絞り装置の遮光部材の移動速度が速い場合には、遮光部材を開方向または閉方向のうちの一方の方向に移動させている途中において、逆方向に遮光部材を移動させると、絞り装置に大きな機械的負荷を与えてしまうという問題がある。
そこで、絞り装置の遮光部材を移動速度を小さくすることが考えられるが、そうすると、絞り装置の応答速度が遅くなるため、映像信号に追従した制御ができなくなり、投射映像の観察者に視覚的な違和感を与えかねない。
特開2006−133750公報 特開2005−338712公報
この発明は、絞り装置に大きな機械的負荷が与えられるといったことを回避できるとともに、視覚的な違和感を低減させることができる投射型映像表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、光源から出射された光をライトバルブによって変調して投射する投射型映像表示装置において、光源から出射された光の遮光量を、遮光部材を開方向または閉方向に移動させることによって調整する絞り装置、および入力映像信号に基づいて絞り装置の遮光量を制御する制御手段とを備え、制御手段は、入力映像信号に基づいて所定時間毎に絞り装置の遮光部材の目標位置を算出する第1手段、第1手段によって算出された目標位置に基づいて実制御目標位置を算出し、実制御目標位置に基づいて絞り装置の駆動を制御する第2手段を備えており、第2手段は、通常時には実制御目標位置を目標位置に設定する手段、および現在の実制御目標位置に対して、絞り装置の遮光部材の移動方向を変更させるような目標位置の変更があった場合には、絞り装置の遮光部材が予め設定された逆方向移動を許容できる限界速度で移動したと仮定した場合に、現在の実制御目標位置への遮光部材の移動が完了すると想定される時点が経過するまでは、実制御目標位置の更新を禁止させる手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1手段は、入力映像信号が暗い場合には絞り装置の遮光量が多くなり、入力映像信号が明るい場合には絞り装置の遮光量が少なくなるように、絞り装置の遮光部材の目標位置を算出することを特徴とする。
この発明によれば、絞り装置に大きな機械的負荷が与えられるといったことを回避できるとともに、視覚的な違和感を低減させることができるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
〔1〕液晶プロジェクタの光学系の構成についての説明
図1は、液晶プロジェクタの光学系の構成を示している。
ランプユニット1からの白色光は、第1インタグレータレンズ2、絞り装置3、第2インテグレータレンズ4、スリット板5、偏光ビームスプリッタ6およびフィールドレンズ7を経て、第1ダイクロイックミラー8に導かれる。
第1インタグレータレンズ2および第2インテグレータレンズ4は、耐熱ガラス製のフライアイレンズから構成され、ランプユニット1から発せられる白色光の照度分布を均一化する機能を有している。スリット板5は、アルミニウム薄板から構成され、偏光ビームスプリッタ6に対する不要な入射光を遮断する機能を有している。偏光ビームスプリッタ6は、光のP波およびS波のうち、一方の成分波のみを抽出する機能を有している。
第1ダイクロイックミラー8は、光の青色成分のみを反射するとともに、赤色および緑色成分を通過させる。第1ダイクロイックミラー8を通過した光の赤色および緑色成分は、第2ダイクロイックミラー9に導かれる。第2ダイクイロックミラー9は、光の緑色成分のみを反射するとともに、赤色成分を通過させる。
第1ダイクロイックミラー8によって反射された青色光は、フィールドミラー10、青色用の入射側偏光板21b、青色用の光学補償シート22b、青色用液晶パネル23bおよび青色用の出力側偏光板24bを経て色合成プリズム30に導かれる。
第2ダイクロイックミラー9によって反射された緑色光は、緑色用の入射側偏光板21g、緑色用の光学補償シート22g、緑色用液晶パネル23gおよび緑色用の出力側偏光板24gを経て色合成プリズム30に導かれる。
第2ダイクロイックミラー9を通過した赤色光は、フィールドミラー11、フィールドミラー12、赤色用の入射側偏光板21r、赤色用の光学補償シート22r、赤色用液晶パネル23rおよび赤色用の出力側偏光板24rを経て色合成プリズム30に導かれる。
色合成プリズム30に導かれた3色の映像光は、色合成プリズム30によって合成されることにより、カラー映像光が得られる。色合成プリズム30によって得られたカラー映像光は、投射レンズ40を経てスクリーンに拡大投射される。なお、絞り装置3を投射レンズ40の中に設けてもよい。
〔2〕絞り装置の構成についての説明
図2および図3は、絞り装置の構成を示している。
絞り装置3は、投射すべき映像の入力データに応じて、各色の液晶パネル23b、23g、23rに入射させるべき光量を調整することにより、投射映像のコントラストの向上を図るものである。
絞り装置3は、矩形状のベースプレート51と矩形状のカバープレート52とを互いに接合することにより形成した偏平なケーシング50と、ケーシング50内に互いに接近離間可能に設けられた2枚の絞り板(遮光部材)53、54とを備えている。第1絞り板53はT字状であり、第2絞り板54はL字状である。両絞り板53、54は、絞り装置3を通過する光の光軸と直交する平面上に配置されている。カバープレート52には、両絞り板53、54を互いに接近離間する方向に駆動するためのガルバノメータ55が取り付けられている。
ベースプレート51およびカバープレート52には、互いに対向する位置に矩形状の開口51a、52aが形成されており、第1テンタグレータレンズ2(図1参照)を通過した光は、これらの開口51a、52aを通して第2インテグレータレンズ4に照射される。
ガルバノメータ55の出力軸には、当該出力軸と一体に回転する回動部材56が取り付けられている。回動部材56の両端には、それぞれベースプレート51側に向かって突出した凸部56a、56aが形成されている。各凸部56a、56aは、ベースプレート51およびカバープレート52に形成された上下1対の円弧状案内孔51b、51b、52b、52bにこれらの案内孔に沿って移動可能に挿入されている。また、第1絞り板53および第2絞り板54の左端部には矩形状の貫通孔53a、54aが形成されており、各貫通孔53a、54aを、回動部材56の対応する凸部56a、56aが貫通している。
第1絞り板53の上側部部分には、左右一対の左右方向にのびた直線状案内孔53b、53bが形成されている。第2絞り板54の下側部部分には、左右一対の左右方向にのびた直線状案内孔54b、54bが形成されている。ベースプレート51には、上記4つの直線状案内孔53b、53b、54b、54bそれぞれに対応しかつカバープレート52に向かって突出したピン51c、51c、51d、51dが固定されている。そして、上記4つの直線状案内孔53b、53b、54b、54bに、対応するピンが挿入されている。
第1絞り板53および第2絞り板54の互いに対向する端面53c、54cは、上下の幅中央において両者の間隔が最も大きくなり、その上側または下側に行くほど両者の間隔が小さくなるような階段状に形成されている。
ガルバノメータ55が時計方向または反時計方向に回転せしめられると、両絞り板53、54は互いに接近する方向または互いに離間する方向に移動する。これにより、開口51a、52a内において、両絞り板53、54によって形成される光通過窓57の面積(絞り装置の開口面積)が変化せしめられる。第1インテグレータレンズ2を通過した光は、両絞り板53、54によって形成される光通過窓57を通って、第2インテグレータレンズ4に到達するので、ガルバノメータ55の回転角度位置を制御することによって、絞り装置3を通過する光量を制御することができる。
図4は、絞り装置の動作を示している。
図4の(a)〜(e)に示すように、ガルバノメータ55が時計方向に回転すると、第1絞り板53は右方向にスライドしていくとともに、第2絞り板54は左方向にスライドしていくので、両絞り板53、54は互いに接近していく。この結果、開口51a、52aが両絞り板53、54によって遮断される面積が大きくなっていく。つまり、光通過窓57の面積が小さくなっていき、絞り装置3を通過する光量が小さくなっていく。
一方、ガルバノメータ55が反時計方向に回転すると、第1絞り板53は左方向にスライドしていくとともに、第2絞り板54は右方向にスライドしていくので、両絞り板53、54は互いに離間していく。この結果、開口51a、52aが両絞り板53、54によって遮断される面積が小さくなっていく。つまり、光通過窓57の面積が大きくなっていき、絞り装置3を通過する光量が大きくなっていく。
〔3〕液晶プロジェクタの電気的構成についての説明
図5は、液晶プロジェクタの電気的構成を示している。
液晶プロジェクタに入力された映像信号は、映像信号処理回路101およびガンマ補正回路102を介して液晶パネル23b、23g、23rに送られる。映像信号処理回路101では、絞り装置3を制御するために、入力映像信号に基づいて、1フレーム毎に入力映像信号の輝度平均値(APLデータ)を算出する。
絞り駆動回路111は、絞り装置3のガルバノメータを駆動する。マイコン110は、映像信号処理回路101によって算出されたAPLデータに基づいて、絞り駆動回路111を制御する。
マイコン110は、映像信号処理回路101によって算出されたAPLデータに基づいて、1フレーム毎に絞り装置3の目標値を決定する。ただし、マイコン110は、4フレーム毎に、絞り装置3の目標値を更新する。つまり、マイコン110は、4フレーム毎に4フレーム分の輝度平均値の平均値を用いて目標値を更新する。具体的には、4フレーム分の輝度平均値の平均値が小さいほど(画像が暗いほど)、絞り装置の開口面積が小さくなるように、絞り装置3のガルバノメータの回転角度位置の目標値(遮光部材(絞り板53,54)の目標位置)を算出する。
次に、マイコン110は、1フレーム毎に決定される目標値に基づいて、実際の制御目標値(実制御目標値)を算出し、算出した実制御目標値に基づいて絞り駆動回路111を制御する。本願発明の特徴は、目標値から実制御目標値を算出する手法にある。
〔4〕本願発明の考え方についての説明
背景技術の欄で説明したように、絞り装置の遮光部材の移動速度が速い場合には、遮光部材を開方向または閉方向のうちの一方の方向に移動させている途中において、逆方向に遮光部材を移動させると、絞り装置に大きな機械的負荷を与えてしまうという問題がある。
そこで、本願発明では、絞り装置としてその動作速度が比較的速いものを用い、絞り装置の遮光部材を開方向または閉方向の一方の方向に移動させた際には、その動作が完了するまでは、逆方向への遮光部材の移動(動作方向の切返し)を行なわないようにする。
まず、絞り装置3の全開位置から全閉位置までの区間をLステップに分割する。この例では、Lは255に設定される。この例では、ステップ”0”が全閉状態に対応し、ステップ”255”が全開状態に対応している。
絞り装置が開方向または閉方向の一方の方向に駆動されている途中に、逆方向への駆動を許容できる最大速度を、限界速度M〔ステップ/フレーム〕として設定する。ここでは、限界速度Mを、絞り装置3の遮光部材を全開位置から全閉位置まで移動させるのに要する時間に換算して250msであるとした。
したがって、Mは次式(1)で表される。
M=255/(0.25×60)=17〔ステップ/フレーム〕 …(1)
本実施例では、あるフレームでの増減ステップ数がNステップであった場合には、その後、|N|/M〔フレーム〕に相当する期間が経過するまでは、逆方向への制御が行なわれないように、実制御目標値の更新を禁止させる。例えば、増減ステップ数が+100ステップであった場合には、その後、|+100|/17=5.8〔フレーム〕に相当する期間が経過するまでは、逆方向への制御が行なわれないように、実制御目標値の更新を禁止させる。ただし、|N|/M〔フレーム〕に相当する期間が経過する前であっても、同じ方向への制御となる場合には、実制御目標値の更新を許可する。
つまり、絞り装置3の遮光部材が限界速度Mで移動すると仮定した場合に、増減ステップ数Nに相当する距離を遮光部材が移動するのに必要な時間が経過するまでは、逆方向への制御が行なわれないように、実制御目標値の更新を禁止させる。ただし、上記時間が経過する前であっても、同じ方向への制御となる場合には、実制御目標値の更新を許可する。
実際の絞り装置3の平均速度〔ステップ/フレーム〕がM以上の速度である場合には、|N|/M〔フレーム〕に相当する期間が経過した時点では、絞り装置3はNステップ分の移動を完了しており、その動作が停止している。したがって、|N|/M〔フレーム〕に相当する期間が経過した後においては、動作方向の切返しを行なっても、絞り装置に大きな負荷がかからない。
逆に、実際の絞り装置3の平均速度〔ステップ/フレーム〕がMより遅い速度である場合には、|N|/M〔フレーム〕に相当する期間が経過した時点では、絞り装置3はNステップ分の移動を完了していないが、その平均速度はM未満であるため、その時点後に動作方向の切返しを行なっても、絞り装置に大きな負荷がかからない。
この実施例では、絞り装置3として、その遮光部材(絞り板53,54)の平均速度〔ステップ/フレーム〕が限界速度Mより速いものを用い、絞り装置3の応答速度の向上化を図るとともに大きな負荷が絞り装置3にかかるのを防止するようにしている。具体的には、この実施例では、絞り装置3として、遮光部材を全開位置から全閉位置まで移動させるのに要する時間が約90msであるものを用いた。
図6および図7は、本実施例での絞り装置3の制御例を示している。
この制御例では、実制御目標値は、次のようにして決定される。
(1)原則的には、実制御目標値を目標値に設定する。
(2)ただし、現在の実制御目標値に対して、絞り装置の遮光部材の移動方向を変更させるような目標値の変更があった場合には、絞り装置の遮光部材が限界速度Mで移動したと仮定した場合に、現在の実制御目標値への遮光部材の移動が完了すると想定される時点が経過するまでは、実制御目標値の更新を禁止させる。
第5フレームにおいて、目標値が”0”から”100”に変化すると、実制御目標値が”0”から”100”に更新される。この場合には、増減ステップ数の絶対値は”|+100|”となるので、|N|/M=100/17=5.8〔フレーム〕となる。図6では、|N|/Mという割算はソフトウエア上の負荷が大きいため、M×フレーム数が|N|を超えたか否かを判定している。
|N|/M=100/17=5.8となるため、第5フレームを含めて6フレーム分経過するまで(第10フレームが経過するまで)、実制御目標値が減少する方向(close 方向)の制御は禁止される。この例では、第9フレームにおいて、目標値が”100”から”80”に変化しているが、第10フレームが経過するまでは、実制御目標値は更新されない。
そして、第11フレームにおいて、実制御目標値が”100”から”80”に更新される。増減ステップ数(絶対値)は”|−20|”となり、|N|/M=20/17=1.2〔フレーム〕となる。したがって、第11フレームを含めて2フレーム分経過するまで(第12フレームが経過するまで)、目標値が増加する方向(open方向)の制御は禁止される。
ところで、第19フレームにおいて、実制御目標値が”180”から”60”に更新されている。この場合、増減ステップ数(絶対値)は”|−120|”となり、|N|/M=120/17=7.1〔フレーム〕となる。したがって、第19フレームを含めて8フレーム分経過するまで(第26フレームが経過するまで)、目標値が増加する方向(open方向)の制御は禁止される。
第26フレームより前の第21フレームにおいて、目標値が”60”から”0”に変化しているが、この場合は、制御が禁止されていない減少方向(close 方向)の制御となるので、第21フレームにおいて、実制御目標値が”60”から”0”に更新される。
〔5〕マイコン110による絞り装置の制御処理についての説明
図8は、マイコン110による絞り装置の制御処理手順を示している。
この処理は、入力映像信号の1フレーム毎に実行される。
マイコン110は、目標値、実制御目標値、変数Count および変数Diffを保持している。目標値、実制御目標値および変数Count および変数Diffの初期値は、0 である。Count は、実制御目標値が変化してからその実制御目標値を維持しているフレーム数を表す変数である。ただし、両方向(open方向およびclose 方向)の制御が許可された際には、0にリセットされる。Diffは、図6の増減ステップ数に相当する合計変化量を表す変数である。
まず、マイコン110は、今回のフレームでの目標値を決定する(ステップS1)。上述したように、4フレーム毎に4フレーム分のAPLデータの平均値に基づいて、目標値を更新する。目標値を更新するタイミングでない場合には、前回に算出された目標値が今回のフレームでの目標値となる。
次に、カウント値Count を1だけインクリメントする(ステップS2)。そして、平均速度VをV=Diff÷Count に基づいて、算出する(ステップS3)。ここでいう平均速度Vとは、合計変化量Diffに相当する距離をCount に応じたフレーム数に相当する期間をかけて、絞り装置の遮光部材を移動させると仮定した場合の、平均速度〔ステップ数/フレーム〕を意味している。
図6では、(限界速度M〔ステップ/フレーム〕×Count )と増減ステップ数の絶対値(Diffの絶対値)を比較することにより実制御目標値の更新を停止させるか否かを判定したが、ここでは、平均速度Vと限界速度Mとを比較することにより、実制御目標値の更新を停止させるか否かを判定するようにしている。
つまり、ステップS3で平均速度Vを算出すると、平均速度Vと限界速度M(この例では、M=17)とを比較することにより、動作許可方向を決定する(ステップS4,S5,S6,S7)。
V<−17であれば、絞り装置3の遮光部材が限界速度Mで移動すると仮定した場合に、現フレーム内において現在の実制御目標値まで遮光部材を移動させることができないと判定し、現在の制御方向であるclose 方向のみを動作許可方向として決定して(ステップS5)、ステップS8に移行する。この場合には、open方向が動作禁止方向となる。
V>+17であれば、絞り装置3の遮光部材が限界速度Mで移動すると仮定した場合に、現フレーム内において現在の実制御目標値まで遮光部材を移動させることができないと判定し、現在の制御方向であるopen方向のみを動作許可方向として決定して(ステップS6)、ステップS8に移行する。この場合には、close 方向が動作禁止方向となる。
−17≦V≦+17であれば、絞り装置3の遮光部材が限界速度Mで移動すると仮定した場合に、現フレーム内において現在の実制御目標値まで遮光部材を移動させることができると判定し、両方向(open方向およびclose 方向)を動作許可方向として決定するとともに、DiffおよびCount をリセット(Diff=Count =0)する(ステップS7)。そして、ステップS8に移行する。
ステップS8では、現在の実制御目標値と上記ステップS1で決定された目標値とを比較して、目標値に向かって遮光部材を動かす方向を決定する。つまり、目標値が実制御目標値より大きければ、動かす方向がopen方向であると判定し、目標値が実制御目標値より小さければ、動かす方向がclose 方向であると判定する。
そして、動かす方向が許可されているか否かを判別する(ステップS9)。動かす方向が許可されている場合には、ステップS10に進む。なお、上記ステップS8において、目標値が実制御目標値と同じ値である場合には、ステップS9において、動かす方向が許可されていると判定して、ステップS10に進む。
ステップS10では、今回の変化量D を算出する。つまり、{D =目標値−実制御目標値}の演算を行なうことにより、今回の変化量D を算出する。ただし、この実施例では、上記演算によって算出された変化量D が+152以上となる場合には、D =+152とし、上記演算によって算出された変化量D が−152以下となる場合には、D =−152とする。これは、1フレーム期間での絞り装置3の遮光部材の移動量を制限することにより、大きなノイズが発生するのを防止するためである。
次に、合計変化量Diffを、現在の合計変化量DiffにステップS10で算出された変化量D を加算した値に更新する(ステップS11)。また、実制御目標値を、現在の実制御目標値にステップS10で算出された変化量D を加算した値に更新する(ステップS12)。更新した実制御目標値に基づいて、絞り駆動回路111を制御する(ステップS13)。そして、今回の処理を終了する。
上記ステップS9において、動かす方向が許可されていないる場合には、今回の処理を終了する。この場合には、合計変化量Diffおよび実制御目標値は更新されない。
図9および図10は、目標値が図6の目標値と同様に変化する場合において、図8に示すような処理を行なった結果を示している。
図9は、目標値、カウントCount 、平均速度V、動作許可方向、変化量D、合計変換量Diffおよび実制御目標値の変化を示している。図10は、目標値および実制御目標値の変化をグラフで表している。
〔6〕比較例についての説明
図11および図12は、1フレーム当たりの遮光部材の平均速度が限界速度M以下となるように、実制御目標値を制御した場合の例(比較例)を示している。
図11および図12において、目標値は、図6と同様に変化している。また、限界速度Mは、17〔ステップ/フレーム〕である。
この比較例では、実制御目標値を以下のようにして設定している。
(1)現フレームの目標値から前フレームの実制御目標値を減算した値が+Mより大きい場合には、現フレームにおいて、実制御目標値を、前フレームでの実制御目標値に+M(M=17)を加算した値に設定する。
(2)現フレームの目標値から前フレームの実制御目標値を減算した値が−Mより小さい場合には、現フレームにおいて、実制御目標値を、前フレームでの実制御目標値からM(M=17)を減算した値に設定する。
(3)現フレームの目標値から前フレームの実制御目標値を減算した値が−M以上でかつ+M以下である場合には、現フレームにおいて、実制御目標値を、現フレームの目標値と同じ値に設定する。
この比較例では、1フレーム当たりの遮光部材の平均速度が限界速度M以下となるように制限しているため、切返しが発生するような場合でも、本実施例のように、待機する必要はない。しかしながら、1フレーム当たりの遮光部材の平均速度を制限しているため、絞り装置の応答が遅く、投射映像の観察者に視覚的な違和感を与えてしまうおそれがある。
液晶プロジェクタの光学系の構成を示す模式図である。 絞り装置の外観を示す斜視図である。 絞り装置の構成を示す分解斜視図である。 絞り装置の動作を示す正面図である。 液晶プロジェクタの電気的構成を示すブロック図である。 本実施例での絞り装置3の制御例を示すタイムチャートである。 本実施例での絞り装置3の制御例を示すグラフである。 マイコン110による絞り装置の制御処理手順を示すフローチャートである。 図8に示すような処理を行なった場合の具体的な処理結果を示し、目標値、カウントCount 、平均速度V、動作許可方向、変化量D、合計変換量Diffおよび実制御目標値の変化を示すタイムチャートである。 図8に示すような処理を行なった場合の具体的な処理結果を示し、目標値および実制御目標値の変化を示すグラフである。 比較例での絞り装置3の制御例を示すタイムチャートである。 比較例での絞り装置3の制御例を示すグラフである。
符号の説明
3 絞り装置
23b、23g、23r 液晶パネル
53、54 絞り板(遮光部材)
55 ガルバノメータ
101 映像信号処理回路
102 ガンマ補正回路
110 マイコン
111 絞り駆動回路

Claims (2)

  1. 光源から出射された光をライトバルブによって変調して投射する投射型映像表示装置において、
    光源から出射された光の遮光量を、遮光部材を開方向または閉方向に移動させることによって調整する絞り装置、および
    入力映像信号に基づいて絞り装置の遮光量を制御する制御手段とを備え、
    制御手段は、入力映像信号に基づいて所定時間毎に絞り装置の遮光部材の目標位置を算出する第1手段、第1手段によって算出された目標位置に基づいて実制御目標位置を算出し、実制御目標位置に基づいて絞り装置の駆動を制御する第2手段を備えており、
    第2手段は、通常時には実制御目標位置を目標位置に設定する手段、および現在の実制御目標位置に対して、絞り装置の遮光部材の移動方向を変更させるような目標位置の変更があった場合には、絞り装置の遮光部材が予め設定された逆方向移動を許容できる限界速度で移動したと仮定した場合に、現在の実制御目標位置への遮光部材の移動が完了すると想定される時点が経過するまでは、実制御目標位置の更新を禁止させる手段を備えていることを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 第1手段は、入力映像信号が暗い場合には絞り装置の遮光量が多くなり、入力映像信号が明るい場合には絞り装置の遮光量が少なくなるように、絞り装置の遮光部材の目標位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の投射型映像表示装置。
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