JP2008070214A - 光導波路型dnaセンサおよびdna検出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の一実施形態に係る光導波路型DNAセンサは、光導波路32と、金コロイド溶液と、プローブDNAと、ターゲットDNAとが付与されるセンシング領域38とを備えている。導波光Sは、少なくともセンシング領域38を横切るように光導波路32を導波し、センシング領域38には、プラスの電荷が導入されている。
【選択図】図3
Description
図1において、光3を透過する材料からなる容器1中に、金コロイド溶液2が入れられている。この金コロイド溶液2は、金コロイド溶液に一本鎖DNA(プローブDNA)を滴下して金微粒子にプローブDNAを固定し、次いで、ターゲットとする一本鎖DNA(ターゲットDNA)を金コロイド溶液に滴下して生成される。
粒子径15nm程度の金微粒子が分散した金コロイド溶液は、赤色である。この金コロイド溶液において、金微粒子が凝集すると、吸収スペクトルが長波長側にシフトして、溶液の色は赤色から青に変化する。この金微粒子の凝集は、金微粒子に固定されたプローブDNAとターゲットDNAとがハイブリダイゼーション反応することによって起こるものである。
図3(a)は、本実施形態に係る光導波路型DNAセンサの側面図であり、図3(b)は、図3(a)に示した光導波路型DNAセンサの上面図である。
図3において、ガラス基板31の一方の面には、カリウムイオン交換ガラス光導波路(硝酸カリウム溶融塩中400℃、1hイオン交換)32が、厚さ約2ミクロンで形成されている。光導波路32は、シングルモード導波路である。ガラス基板31の、光導波路32が形成された面と対向する面には、光吸収層33が形成されている。光導波路32の所定の領域には、有機EL材料であるAlq3 34が形成されている。Alq3 34を覆うようにしてCytop35が形成されており、該Cytop35上にはカバーガラス36が配置されている。
市販のスライドガラスを超音波洗浄により洗浄し、十分にリンスした後、400℃の硝酸カリウム溶液塩中に40分間浸す。このようにして、ガラス基板31上に形成されたカリウムイオン交換光導波路32を作製する。次いで、光導波路32の所定の領域に真空蒸着法によりAlq3 34の薄膜を作製し、該作製されたAlq3 34を覆うようにCytop35を形成し、カバーグラス36を配置する。次いで、センシングエリア38をテフロン(登録商標)シートにより形成し、光導波路32の所定の領域にインデックスマッチングオイルを塗布して、該インデックスマッチングオイル上にプリズム37を配置する。
まず、図3において、プラス電荷が導入されたセンシング領域38に、金コロイド溶液と、プローブDNAと、ターゲットDNAとをそれぞれ付与する。次いで、Alq3 34に対して、LED39から紫外線を照射して、フォトルミネッセンス光を発生させる。このフォトルミネッセンス光の発光スペクトルは、波長帯域500nm〜600nmにピークがあり、金微粒子の吸収ピークとほぼ重なっている。発生したフォトルミネッセンス光の一部は導波光Sとして、光導波路32に結合し、また、他の一部は、光Tとしてセンサから出射して、フィルタ42を介して光センサ43に入射する。
第1の実施形態では、出射光Uから得られる透過スペクトルを測定してDNAセンシングを行っているが、本実施形態では、出射光Uから屈折率変化を測定してDNAセンシングを行う。この場合は、光センサ41を屈折率測定用のセンサとする。また、屈折率は温度によって変動するので、図3に示した光導波路型DNAセンサをホットプレート等の温調の上に配置し、センシング領域38の温度を一定に保つことが好ましい。
第1および第2の実施形態では、金コロイド溶液を用いているので、光導波路の表面にプラスの電荷を導入している。しかしながら、本発明では、光導波路の表面にプラスの電荷を導入することが本質ではない。本発明では、金コロイド溶液などの、DNAを固定するための材料が分散された溶液において、上記材料を光導波路の表面に静電的に吸着させることが本質である。よって、上記材料に帯電した電荷の符号と反対の符号の電荷を光導波路に導入することが重要である。例えば、上記材料が一方の符号の電荷を有する官能基によって取り囲まれている場合は、他方の符号の電荷を光導波路に導入するのである。よって、上記材料がプラスの電荷を有する官能基によって囲まれている場合は、光導波路の表面にマイナスの電荷を導入すれば良い。
22 金コロイド溶液
23 金微粒子
31 ガラス基板
32 カリウムイオン交換ガラス光導波路
33 光吸収層
34 Alq3
35 Cytop
36 カバーガラス
37 プリズム
38 センシング領域
39 LED
40,42 フィルタ
41、43 光センサ
Claims (9)
- 光導波路と、
前記光導波路に光を結合するための光結合手段と、
DNAを固定可能であり、一方の符号の電荷が帯電した材料が分散した溶液と、プローブDNAと、ターゲットDNAとが付与される、前記光導波路上の領域とを備え、
前記結合した光は、少なくとも前記領域を横切るように前記光導波路を導波し、
前記領域には、前記電荷と反対の符号の電荷が導入されていることを特徴とする光導波路型DNAセンサ。 - 前記領域上に付与された前記材料をさらに備え、
前記領域の表面では、該表面と前記材料とが静電的に吸着していることを特徴とする請求項1記載の光導波路型DNAセンサ。 - 前記材料には、前記プローブDNAが固定されていることを特徴とする請求項2記載の光導波路型DNAセンサ。
- 前記結合した光の波長帯域は、前記材料の吸収波長帯域と少なくとも一部で重なっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光導波路型DNAセンサ。
- 前記材料は、金微粒子であり、前記溶液は金コロイド溶液であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光導波路型DNAセンサ。
- DNAを固定可能であり、一方の符号の電荷が帯電した材料が分散した溶液と、プローブDNAと、ターゲットDNAとが付与される領域を有する光導波路であって、該領域には、前記電荷と反対の符号の電荷が導入されている光導波路を用意する工程と、
前記領域に前記溶液、前記プローブDNA、および前記ターゲットDNAを付与する工程と、
前記光導波路に光を結合して、該結合した光を前記領域を横切るように導波させる工程と、
前記領域を横切った光を受光する工程と
を有することを特徴とするDNA検出方法。 - 前記プローブDNAと前記ターゲットDNAとがミスマッチの場合は、前記材料は、前記領域の表面に静電的に吸着していることを特徴とする請求項6記載のDNA検出方法。
- 前記結合した光の波長帯域は、前記材料の吸収波長帯域と少なくとも一部で重なっていることを特徴とする請求項6または7記載のDNA検出方法。
- 前記材料は、金微粒子であり、前記溶液は金コロイド溶液であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のDNA検出方法。
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