JP2008070031A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】貯蔵室の冷却を的確に制御しながら、効率の悪化も解消することができる冷却貯蔵庫を提供する。
【解決手段】冷却貯蔵庫Rは、圧縮機18及び蒸発器11等から構成される冷却装置10により貯蔵室5内を冷却して成るものであって、貯蔵室の温度を検出する温度センサと、この温度センサの出力に基づき、圧縮機の回転数を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、貯蔵室の設定温度を含む当該設定温度付近の所定範囲の温度領域では、圧縮機を所定の回転数でON−OFFするON−OFF制御を行うと共に、温度範囲から逸脱した領域では、設定温度と現在の温度との偏差に基づいて圧縮機の回転数を変更するPID制御を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機や蒸発器等から構成される冷却装置により貯蔵室内を冷却して成る冷却貯蔵庫に関するものである。
この種の冷却貯蔵庫は、例えば前面に開口する断熱箱体により本体を構成し、当該前面開口を断熱扉にて開閉自在に閉塞するものであり、本体内には冷却装置により冷却される貯蔵室が形成される。一般に、冷却装置は、圧縮機と、凝縮器と、減圧装置と、蒸発器等とを環状に配管接続した冷媒回路により構成される。また、蒸発器が配設される冷却室(又は冷気ダクト)には、冷気循環用の送風機が配設されており、当該送風機を運転することによって、蒸発器の吸熱作用により冷却された冷気を貯蔵室内に強制的に循環して、該貯蔵室内を所定の設定温度に冷却する(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−322415号公報
このような冷却貯蔵庫では、貯蔵室の設定温度の上下に所定のディファレンシャル幅を有して上限温度と下限温度を設定し、貯蔵室の温度が上限温度に上昇した時点で圧縮機を運転(ON)し、下限温度に低下した時点で停止(OFF)する所謂ON−OFF制御が実行されるが、設置後や除霜後のプルダウン時にはどうしても冷却が遅くなる欠点がある。
そこで、近年ではインバータを用いて圧縮機の回転数を制御するものが開発されている。この場合、冷却貯蔵庫の制御装置は設定温度と現在の貯蔵室の温度との偏差eに基づいて圧縮機の回転数を決定するPID制御を行う。このPID制御では、偏差eを縮小する方向の制御量を算出する比例演算と、定常的な偏差eを縮小する方向の制御量を算出する積分演算と、偏差eが増大する変化率を縮小する方向の制御量を算出する微分演算とが行われ、それらの制御量の合算値が圧縮機の回転数を決定するための制御量となる。
このように圧縮機の回転数をPID制御すれば、前述したプルダウン時等には圧縮機の回転数を上昇させて急速に貯蔵室内を冷却できるので、前述したON−OFF制御に比べて設定温度まで迅速に冷却することができるようになる。また、設定温度付近では細かく圧縮機の回転数が制御されるため、極めて精度良く貯蔵室の温度を設定温度に制御することが可能となるが、貯蔵室の温度が設定温度付近で安定すると、圧縮機が低回転数で継続して運転される状況が発生し、効率が著しく悪くなる欠点があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、貯蔵室の冷却を的確に制御しながら、効率の悪化も解消することができる冷却貯蔵庫を提供するものである。
本発明の冷却貯蔵庫は、圧縮機及び蒸発器等から構成される冷却装置により貯蔵室内を冷却して成るものであって、貯蔵室の温度を検出する温度センサと、この温度センサの出力に基づき、圧縮機の回転数を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、貯蔵室の設定温度を含む当該設定温度付近の所定範囲の温度領域では、圧縮機を所定の回転数でON−OFFするON−OFF制御を行うと共に、温度範囲から逸脱した領域では、設定温度と現在の温度との偏差に基づいて圧縮機の回転数を変更するPID制御を実行することを特徴とする。
請求項2の発明の冷却貯蔵庫は、上記において制御装置は、ON−OFF制御を実行しているとき、圧縮機の運転が所定期間継続した場合は当該圧縮機の回転数を上昇させることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機及び蒸発器等から構成される冷却装置により貯蔵室内を冷却して成る冷却貯蔵庫において、貯蔵室の温度を検出する温度センサと、この温度センサの出力に基づき、圧縮機の回転数を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、貯蔵室の設定温度を含む当該設定温度付近の所定範囲の温度領域では、圧縮機を所定の回転数でON−OFFするON−OFF制御を行うと共に、温度範囲から逸脱した領域では、設定温度と現在の温度との偏差に基づいて圧縮機の回転数を変更するPID制御を実行するので、例えば貯蔵室の温度が設定温度から大幅に高くなっており、設定温度付近の温度領域から逸脱した領域にある場合には、制御装置が圧縮機の回転数をPID制御して急速に冷却を行い、設定温度付近の温度領域まで低下した時点で圧縮機を所定の回転数でON−OFFするON−OFF制御に移行することができるようになる。
これにより、例えばプルダウン時等に貯蔵室を迅速に冷却して当該貯蔵室の温度を的確に制御しながら、PID制御によって発生する圧縮機の運転効率の悪化も解消して効率の良い冷却運転を行うことができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記に加えて制御装置は、ON−OFF制御を実行しているときに、圧縮機の運転が所定期間継続した場合は当該圧縮機の回転数を上昇させるので、圧縮機を所定の回転数でON−OFFする制御では冷却能力が不足し、運転が長く継続しているときには圧縮機の回転数を上昇させて冷却能力を増大させ、より早く圧縮機を停止させることができるようになる。これにより、より一層運転効率の改善を図ることができるようになるものである。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例の冷却貯蔵庫Rの縦断側面図を示している。実施例の冷却貯蔵庫Rは、例えばホテルやレストランの厨房などに設置される縦型業務用の低温貯蔵庫(冷蔵或いは冷凍)であり、前面に開口する断熱箱体1により本体が構成されている。この断熱箱体1は、何れもステンレスなどの鋼板から成る外箱2、及び、この外箱2内に組み込まれた内箱3と、内外両箱2、3間に現場発泡方式にて充填されたポリウレタン断熱材4から構成されている。そして、この断熱箱体1(内箱3)内を貯蔵室5としている。
また、貯蔵室5内上部には冷却装置10の蒸発器11が取り付けられており、該蒸発器11及び当該蒸発器11の近傍に取り付けられる冷気循環用送風機12により、貯蔵室5内は所定の温度に冷却される。尚、図中において、蒸発器11及び送風機12の下方に取り付けられる13は、蒸発器11が取り付けられる冷却室14と貯蔵室5内を区画するための仕切板であり、前部には前記冷気循環用送風機12に面して図示しない冷気吸込口が形成され、後方は開口されている。これにより、冷気循環用送風機12より貯蔵室5から冷却室14に吸い込まれた冷気は、蒸発器11と熱交換された後、冷却室14後方から吐出される。また、仕切板13の冷気吸込口の近傍には、貯蔵室5内の温度を検出するための庫内温度センサ(温度検出手段)31が設けられている。
更に、断熱箱体1の天面には前面パネル16及び両側面及び後面を構成するパネルによって機械室17が画成されており、この機械室17内には冷却装置10を構成する圧縮機18や凝縮器19などが設置され、図示しない減圧装置(膨張弁やキャピラリチューブ)と前記蒸発器11と共に冷却装置10の周知の冷媒回路を構成している。そして、この前面パネル16には、貯蔵室5内の温度(若しくは、貯蔵室5内に収納される物品の温度)を表示するための温度表示装置30が前面から視認可能に設けられている。尚、20は、凝縮器用送風機である。
一方、貯蔵室5(断熱箱体1)の前面開口22は、横方向の中仕切23によって中央部にて上下に仕切られている。そして、該中仕切23によって仕切られた貯蔵室5の上下の開口22は二組の観音開き式の扉6によって開閉自在に閉塞される。
一方、前記貯蔵室5の背面中央部には、上下に渡って後棚支柱24が設けられる。更に、貯蔵室5の両側面には、前部及び後部に位置してそれぞれ上下に渡って棚支柱25が設けられる。これら後棚支柱24及び棚支柱25には、それぞれ上下に渡って複数の係合孔25A(棚支柱25のみ図示する)が穿設されており、これら後棚支柱24及び棚支柱25に棚26が貯蔵室5の上下に複数段架設される。
ここで、後棚支柱24の両側に位置して、貯蔵室5の背面には、該背面と所定間隔を存して仕切板27が設けられる。該仕切板27は、後棚支柱24及び棚支柱25の上端よりも上方から後棚支柱24及び棚支柱25の下端よりも下方に延在して形成される硬質合成樹脂製の柱部材である。この仕切板27と貯蔵室5背面との間には、上端及び下端が開口する冷気ダクト28が形成されている。尚、図中29は底敷である。
冷却装置10が運転されると、冷却室14にて蒸発器11と熱交換された冷気は、冷気循環用送風機12により仕切板13の後方に形成された開口から貯蔵室5に吐出される。冷却室14から吐出された冷気は、一部は貯蔵室5の背面に取り付けられた仕切板27より構成され、棚26と貯蔵室5背面との間に形成される冷気ダクト28を降下する。更に、冷気の一部は冷気ダクト28内を通過して貯蔵室5下部へ吐出される。残りの冷気は、そのまま貯蔵室5内に循環される。これによって、貯蔵室5内は冷却される。
次に、図2のブロック図を参照して本実施例の冷却貯蔵庫Rの制御装置30について説明する。制御装置(制御手段)30は、汎用のマイクロコンピュータ32により構成されており、このマイクロコンピュータ32の入力側には、前記庫内温度センサ31の出力がA/D変換器33を介して接続され、出力側には冷却装置10を構成する圧縮機18がインバータ34を介して接続されている。マイクロコンピュータ32の出力には更に前記冷気循環用送風機11と、表示器36が接続されている(尚、前記凝縮器用送風機20も図示しないが接続されている)。
マイクロコンピュータ32はインバータ34を構成する複数のスイッチング素子を制御することにより、圧縮機18に印加される三相電圧の周波数を制御することにより、圧縮機18の回転数を、この実施例では例えば0Hz(停止)、30Hz(最低回転数)、45Hz、60Hz、80Hz(最高回転数。尚、各数値は周波数で示しているが、実際には当該周波数の印加電圧で運転されたときの圧縮機18の回転数rpmである)の五段階で変更するものである。尚、これらの周波数や段階数はこの実施例に限られるものではない。
以上の構成で、次に図3の温度グラフ及びタイミングチャートを参照して本実施例の冷却貯蔵庫Rの動作について説明する。図3は冷却貯蔵庫Rを設置した後のプルダウンからの貯蔵室5の温度推移と圧縮機18及び表示器36の動作を示している。尚、冷却貯蔵庫Rの運転中、冷気循環用送風機11は連続運転され、凝縮器用送風機20は圧縮機18のON−OFFに同期してON−OFFされるものとする。
また、マイクロコンピュータ32には貯蔵室5の設定温度Ts(例えば、冷蔵の場合+3℃等)とその付近の上下に上限温度Ts+α及び下限温度Ts−α(αはON−OFF制御のディファレンシャル幅であり、例えば2deg等)が設定されており、更に、Ts+αより高い温度として、PID制御開始温度Tp(上限温度+β。βは上限温度との間でPID制御を開始−終了する際のディファレンシャル幅であり例えば2deg等)が設定されているものとする。尚、これらの設定値は適宜変更可能とされている。
先ず、冷却貯蔵庫Rが設置された後、電源が投入されると、マイクロコンピュータ32は庫内温度センサ31が検出している現在の貯蔵室5の温度Tcを読み込む。据え付け後の貯蔵室5の温度Tcは常温に近く、PID制御開始温度Tpよりも高いものとすると、マイクロコンピュータ32は現在の貯蔵室5の温度Tcと設定温度Tsとの偏差eに基づいて圧縮機18のPID制御を実行する。
マイクロコンピュータ32はインバータ34を用い、先ず圧縮機18を60Hzの回転数で起動した後、次にPID制御によって算出された回転数に変更していく。このPID制御でマイクロコンピュータ32は、偏差eを縮小する方向の制御量を算出する比例演算と、定常的な偏差eを縮小する方向の制御量を算出する積分演算と、偏差eが増大する変化率を縮小する方向の制御量を算出する微分演算とを行い、それらの和から圧縮機18の回転数を決定する。
この場合、マイクロコンピュータ32は、所定期間(例えば30秒間)が経過する間制御量(和)を演算しており、この期間中に演算された制御量の総計を段階分けして判断し、現在の回転数から何段階上昇させるか、或いは、何段階降下させるかを決定する。例えば、当該期間中の制御量の総計が小さい場合には回転数の変更を行わず、或いは、一段階変更(上昇若しくは降下)し(例えば、60Hzから80Hz、或いは、60Hzから45Hz等)、総計が極めて大きい場合には二段階或いは三段階一気に回転数を変更(上昇若しくは降下)させる(例えば、30Hzから60Hzや80Hz、或いは、80Hzから45Hzや30Hz等)。従って、実施例のPID制御では圧縮機18の回転数が前記所定期間毎に変更されることになる。
実施例の据え付け後は極めて温度が高い状況(偏差eが大きい状況)であるので、マイクロコンピュータ32は例えば二段階回転数を上昇させようとするが、実際には60Hzからは80Hzまでしか上昇できないので、インバータ34により圧縮機18の回転数を80Hzとして冷却能力を最大とし、貯蔵室5を急速に冷却していく。
その後、貯蔵室5の温度Tcは徐々に低下していくので、設定温度Tsとの偏差eが小さくなっていくにつれてマイクロコンピュータ32は圧縮機18の回転数を60Hz、45Hzと所定期間毎に変更(回転数を下げる)していく。これによって、貯蔵室5内を迅速に設定温度Tsに近づけ、且つ、近づいてきたときは回転数を下げて所謂アンダーシュート(温度が設定温度より下に行き過ぎてしまう現象)を防止する。
そして、貯蔵室5の温度Tcが上限温度Ts+αまで降下したら、マイクロコンピュータ32は圧縮機18のPID制御を終了し、ON−OFF制御に移行する。即ち、実施例では上限温度Ts+αがPID制御の終了温度となる。このON−OFF制御では、マイクロコンピュータ32は先ずインバータ34により圧縮機18の回転数を30Hz(最低回転数)に固定する。そして、この固定された最低回転数30Hzで圧縮機18を運転し、温度Tcが下限温度Ts+αまで降下したら圧縮機18を停止する。
しかしながら、実施例で示すように圧縮機18を最低回転数30Hzで運転し続け、所定期間T1(例えば、数分等)が経過しても貯蔵室5の温度Tcが下限温度Ts−αまで下がらない場合、マイクロコンピュータ32は圧縮機18の回転数を45Hz(一段階)に上昇させる。これによって、冷却能力が増大するので、貯蔵室5はより強く冷却されるようになる。そして、温度Tcが下限温度Ts−αまで降下したら、マイクロコンピュータ32は圧縮機18を停止する。即ち、圧縮機18は30Hzで運転し続けた場合に比べてより早く停止することになる。
その後、貯蔵室5の温度Tcが上昇して再び上限温度Ts+αに達した場合、マイクロコンピュータ32は圧縮機18を起動して回転数を最低回転数の30Hzとする。その後、所定期間T1が経過する以前に温度Tcが下限温度Ts−αまで下がれば圧縮機18を停止するが、下がらない場合には同様にマイクロコンピュータ32は圧縮機18の回転数を45Hzに上昇させる。貯蔵室5内の負荷が大きく、係る回転数でも温度が下限温度Ts−αまで下がらない場合は、もう一つの所定期間T2(例えば十数分等)が経過した時点でマイクロコンピュータ32は圧縮機18の回転数をもう一段階上昇させて60Hzとする。これによって、冷却能力が更に増大するので、貯蔵室5はより一層強く冷却されるようになる。そして、温度Tcが下限温度Ts−αまで降下したら、マイクロコンピュータ32は圧縮機18を停止する。即ち、圧縮機18は30Hz、45Hzで運転し続けた場合に比べてより早く停止することになるので、これらにより、圧縮機18の運転効率は低い回転数で長期間運転される場合に比べて改善される。
その後、貯蔵室5内の負荷が更に急激に増大したような場合、温度Tcは上がり続ける。温度Tcの上昇が緩慢な場合にはそれにつれて圧縮機18の回転数もマイクロコンピュータ32によって上昇されていくが、それでも冷却能力が追いつかずに温度TcがPID制御開始温度Tpまで上昇すると(急激な場合には最低回転数30Hzである間に温度Tpまで上昇する)、マイクロコンピュータ32は圧縮機18のON−OFF制御を終了し、前述したPID制御に移行する。
このPID制御では、温度Tcの上昇変化率が急峻であれば、それを緩和する方向に制御量(微分演算)が演算されるので、マイクロコンピュータ32はインバータ34により直ぐに回転数を最高の80Hzに上昇させることになる。これによって、係る負荷の増大時にも迅速に貯蔵室5内は冷却されていくので、異常な温度上昇も防止される。尚、その後温度Tcが上限温度Ts+αまで降下すれば、マイクロコンピュータ32は再び圧縮機18のON−OFF制御に移行し、当初の回転数を最低の30Hzとする。
また、マイクロコンピュータ32は圧縮機18を最高の80Hzで運転していないとき、表示器36を点灯させる。これによって、使用者に現在冷却貯蔵庫Rが省エネルギーで運転(最高回転数ではない運転)されていることを表示し、扉6の開閉に気をつけるなどの省エネ意識の促進を図る。
上述した如く、マイクロコンピュータ32は貯蔵室5の設定温度Tsを含む当該設定温度Ts付近の所定範囲の温度領域(ON−OFF制御で圧縮機18を停止する下限温度Ts−α以上、圧縮機18を起動する上限温度Ts+α以下の温度領域)では、圧縮機18を当初30Hzの最低回転数でON−OFFするON−OFF制御を行うと共に、係る温度範囲から逸脱した領域、即ち、実施例のようにPID制御開始温度Tp以上に上昇した場合には、設定温度Tsと現在の温度Tcとの偏差eに基づいて圧縮機18の回転数を変更するPID制御を実行するので、貯蔵室5の温度Tcが設定温度Tsから大幅に高くなっており、設定温度Ts付近の温度領域から逸脱した領域にある場合には、マイクロコンピュータ32が圧縮機18の回転数をPID制御して急速に冷却を行い、設定温度Ts付近の温度領域まで低下した時点(上限温度Ts+αまで低下した時点)で圧縮機18を30Hzの回転数でON−OFFするON−OFF制御に移行する。
これにより、例えばプルダウン時等に貯蔵室5を迅速に冷却して当該貯蔵室5の温度を的確に制御しながら、PID制御によって発生する圧縮機18の運転効率の悪化も解消して効率の良い冷却運転を行うことができるようになる。
特に、マイクロコンピュータ32は、ON−OFF制御を実行しているときに、圧縮機18の運転が所定期間T1、T2継続した場合は当該圧縮機18の回転数を上昇させるので、圧縮機18を一定の回転数でON−OFFする制御では冷却能力が不足し、運転が長く継続しているときには圧縮機18の回転数を上昇させて冷却能力を増大させ、より早く圧縮機18を停止させることができるようになる。これにより、より一層運転効率の改善を図ることができるようになる。
尚、実施例では業務用の低温貯蔵庫に本発明を適用したが、それに限らず、家庭用冷凍冷蔵庫やプレハブ冷蔵庫・冷凍庫等でも本発明は有効である。
本発明を適用した実施例の冷却貯蔵庫の縦断側面図である。 図1の冷却貯蔵庫の制御装置のブロック図である。 図1の冷却貯蔵庫の貯蔵室の温度推移と圧縮機の回転数を示す図である。
符号の説明
R 冷却貯蔵庫
5 貯蔵室
10 冷却装置
11 蒸発器
12 冷気循環用送風機
18 圧縮機
30 制御装置
31 庫内温度センサ
32 マイクロコンピュータ

Claims (2)

  1. 圧縮機及び蒸発器等から構成される冷却装置により貯蔵室内を冷却して成る冷却貯蔵庫において、
    前記貯蔵室の温度を検出する温度センサと、該温度センサの出力に基づき、前記圧縮機の回転数を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、前記貯蔵室の設定温度を含む当該設定温度付近の所定範囲の温度領域では、前記圧縮機を所定の回転数でON−OFFするON−OFF制御を行うと共に、前記温度範囲から逸脱した領域では、前記設定温度と現在の温度との偏差に基づいて前記圧縮機の回転数を変更するPID制御を実行することを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 前記制御装置は、前記ON−OFF制御を実行しているとき、前記圧縮機の運転が所定期間継続した場合は当該圧縮機の回転数を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
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