JP2008069737A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents

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Abstract

【課題】吸蔵還元型NOx触媒を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に停止させることを課題とする。
【解決手段】排気中に燃料を供給することで、吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比をSOxの還元が可能な目標空燃比に制御すると共に吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの還元が可能な目標温度に制御し、それによって、吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを還元させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復手段と、吸蔵還元型NOx触媒から流出した排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、を備え、SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中に空燃比検出手段の検出値が目標空燃比に達したときに(S103)、該SOx被毒回復制御の実行を停止させる(S104)。
【選択図】図4

Description

本発明は、排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒を備えた内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関の排気浄化システムとして、排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒と称する)を備えたものが知られている。NOx触媒は、周囲雰囲気が酸化雰囲気のときは排気中のNOxを吸蔵し、周囲雰囲気が還元雰囲気となると吸蔵していたNOxを還元する。
このようなNOx触媒には、排気中のNOxのみならずSOxも吸蔵される。そのため、NOx触媒を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいては、NOx触媒に吸蔵されたSOxを還元すべく、所謂SOx被毒回復制御が行われる。SOx被毒回復制御では、NOx触媒に流入する排気の空燃比を低下させてSOxの還元が可能な目標空燃比に制御すると共にNOx触媒の温度を上昇させてSOxの還元が可能な目標温度に制御する。
特許文献1には、SOx被毒回復制御の実行中に排気の空燃比を検出し、この検出値がNOx触媒からSOxが放出される値に達していないと判断された回数が許容値以上となった場合、SOx被毒回復制御が異常である旨判断する技術が記載されている。
特開2005−291130号公報 特開2002−97938号公報
SOx被毒回復制御の実行開始時期および実行停止時期を、NOx触媒に吸蔵されたSOxの量の推定値に基づいて判断する場合がある。この場合、内燃機関での燃料噴射量の積算値等から推定されるSOxの吸蔵量が所定の実行開始の閾値に達したときにSOx被毒回復制御の実行が開始される。また、SOx被毒回復制御の実行中に、吸入空気量やNOx触媒の温度の変化の履歴等からSOxの還元量が推定される。そして、SOxの還元量の推定値がSOx被毒回復制御の実行開始時のSOxの吸蔵量の推定値に達したときに、SOxの還元が終了したと判断されSOx被毒回復制御の実行が停止される。
しかしながら、上記の場合、SOxの吸蔵量または還元量の推定値が実際の値とずれる場合がある。これらの推定値が実際の値とずれていると、SOx被毒回復制御の実行時に、NOx触媒に吸蔵されていたSOxが実際には十分還元された後であっても該SOx被毒回復制御の実行が継続される場合がある。
SOx被毒回復制御においてはNOx触媒の温度を上昇させるため、その実行期間が長くなるほどNOx触媒の劣化が進行する虞がある。また、SOx被毒回復制御の実行期間が長くなるほど燃費が悪化する虞がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、NOx触媒を備えた内燃機関の排気浄化システムにおいて、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に停止させることが可能な技術を提供することを課題とする。
本発明は、SOx被毒回復制御の実行中に、NOx触媒から流出した排気の空燃比がN
Ox触媒に流入する排気の空燃比に達したときに該SOx被毒回復制御の実行を停止させるものである。
より詳しくは、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムは、
排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒と、
該吸蔵還元型NOx触媒よりも上流側において排気中に燃料を供給する燃料供給手段と、
該燃料供給手段から排気中に燃料を供給することで、前記吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比をSOxの還元が可能な目標空燃比に制御すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの還元が可能な目標温度に制御し、それによって、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを還元させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復手段と、
前記吸蔵還元型NOx触媒から流出した排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、を備え、
前記SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中に前記空燃比検出手段の検出値が前記目標空燃比に達したときに、該SOx被毒回復制御の実行を停止させることを特徴とする。
SOxはNOx触媒に硫酸塩として吸蔵される。そして、SOx被毒回復制御の実行時においては、硫酸塩が熱分解されて硫酸イオンとなり、この硫酸イオンが還元されてSOとなる。このとき、硫酸イオン中のOが放出される。そのため、SOx被毒回復制御の実行中において、SOxが実際に還元されている間は、NOx触媒から流出する排気の空燃比はNOx触媒に流入する排気の空燃比よりも高くなる。そして、SOxの還元が実際に終了するとOが放出されなくなる。そのため、NOx触媒から流出する排気の空燃比がNOx触媒に流入する排気の空燃比に達する。
SOx被毒回復制御の実行中においては、NOx触媒に流入する排気の空燃比が目標空燃比に制御される。そのため、SOx被毒回復制御の実行中に空燃比検出手段の検出値が目標空燃比に達した場合、SOxの還元が実際に終了したと判断出来る。
従って、本発明によれば、SOxの還元が実際に終了した時点でSOx被毒回復制御の実行を停止させることが出来る。つまり、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に停止させることが出来る。これにより、SOx被毒回復制御の実行期間が過剰に長くなるのを抑制することが出来る。その結果、NOx触媒の劣化や燃費の悪化を抑制することが可能となる。
本発明においては、SOx被毒回復手段が、燃料供給手段による燃料添加を間欠的に行うことでNOx触媒に流入する排気の空燃比を周期的に目標空燃比に制御するものであってもよい。この場合、SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中において排気の空燃比を低下させる毎に目標空燃比をより低い値に変更してもよい。
SOx被毒回復制御においては、NOx触媒に流入する排気の空燃比を低くするほどSOxの還元を促進させることが出来る。上記によれば、SOx被毒回復制御の実行中、SOxの還元が実際に終了するまでの間はNOx触媒に流入する排気の空燃比が徐々に低くされる。これにより、NOx触媒に吸蔵されたSOxをより速やかに還元することが出来る。
本発明においては、SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中に空燃比検出手段の検出値が目標空燃比に達した後、燃料供給手段から燃料を供給することでNOx触媒に流入する排気の空燃比を再度目標空燃比に制御し、このときに、空燃比検出手段の
検出値が低下し始めてから目標空燃比に達するまでの期間が短いほどNOx触媒の劣化度合いが大きいと判定する劣化度合い判定手段をさらに備えてもよい。
NOx触媒は酸素を貯蔵する能力、所謂Oストレージ能力を有している。そのため、NOx触媒にSOxが吸蔵されていない状態であっても、NOx触媒に流入する排気の空燃比が目標空燃比まで低下しても、Oストレージ能力のためにNOx触媒に貯蔵されていたOが放出されている間はNOx触媒から流出する排気の空燃比は目標空燃比までは低下しない。
NOx触媒の劣化度合いが高くなるほど、該NOx触媒のOストレージ能力は低くなる。つまり、Oストレージ能力のためにNOx触媒に貯蔵されるOの量は少なくなる。そのため、NOx触媒に流入する排気の空燃比が目標空燃比まで低下することでNOx触媒から流出した排気の空燃比が低下し始めてから、該排気の空燃比が目標空燃比に達すまでの期間は、NOx触媒の劣化度合いが高くなるほど短くなる。
上記によれば、NOx触媒に吸蔵されたSOxの還元が実際に終了した時点で、即ち、NOx触媒にSOxが吸蔵されていない状態で、NOx触媒の劣化度合いの判定が行われる。従って、NOx触媒の劣化度合いをより精度良く判定することが出来る。
本発明において、NOx触媒は、排気通路に設けられ排気中の粒子状物質(Particulate Matter:以下、PMと称する)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)に担持されているものであってもよい。また、フィルタに捕集されたPMを除去するフィルタ再生制御を実行するフィルタ再生手段をさらに備えてもよい。この場合、前記目標温度を第一目標温度とすると、フィルタ再生手段は、燃料供給手段から排気中に燃料を供給することでフィルタの温度をPMの酸化が可能な第二目標温度に制御し、それによって、フィルタに捕集されたPMを酸化させて除去する。
そして、上記の場合、フィルタ再生手段によるフィルタ再生制御の実行が終了したときに燃料供給手段から燃料を供給することでフィルタに流入する排気の空燃比を短期間目標空燃比に制御し、このときの空燃比検出手段の検出値の最低値と目標空燃比との差が所定値以上のときはSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であると判定する開始時期判定手段をさらに備えてもよい。
フィルタ再生制御の実行が終了した時点ではフィルタの熱容量のためにNOx触媒の温度が高くなっている。そのため、このときにNOx触媒にSOxが吸蔵されている場合は、フィルタに流入する排気の空燃比を目標空燃比に制御することでSOxが還元される。
上述したように、NOx触媒に流入する排気の空燃比を目標空燃比に制御されたときに該NOx触媒に吸蔵されたSOxが還元されている場合は、該NOx触媒から流出する排気の空燃比が目標空燃比に達しない。そして、このときにNOx触媒に吸蔵されているSOxの量が多いほど、硫酸イオン中から放出されるOが多くなるためNOx触媒から流出する排気の空燃比が高くなり、目標空燃比との差が大きくなる。
ここで、所定値とは、NOx触媒に吸蔵されているSOxの量がSOx被毒回復制御の実行開始の閾値となる量に達していると判断出来る値である。
上記によれば、NOx触媒に実際に吸蔵されている実際のSOxの量に基づいてSOx被毒回復制御の実行開始時期を判定することが出来る。そのため、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に開始することが出来る。また、フィルタ再生制御の実行が終了した時点で、即ち、NOx触媒の温度がすでに高くなっている状態で、上記のようなSOx
被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判定を行うことにより、NOx触媒に吸蔵されているSOxを還元すべく該NOx触媒を昇温させるために消費される燃料の量を抑制することが出来る。
また、上記の場合、NOx触媒におけるSOxの吸蔵量を、少なくとも内燃機関での燃料噴射量および燃料供給手段からの燃料供給量の積算量に基づいて推定するSOx吸蔵量推定手段をさらに備えてもよい。この場合、フィルタ再生制御実行手段によるフィルタ再生制御の実行が終了したときにSOx吸蔵量推定手段によるSOxの吸蔵量の推定値が所定SOx量以上である場合に、開始時期判定手段によるSOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かの判別を実行してもよい。
上記の場合、SOx吸蔵量推定手段によってもNOx触媒におけるSOxの吸蔵量をある程度の精度で推定することが出来る。ここで、所定SOx量とは、SOx被毒回復制御の実行開始の閾値以下の量であって実験等によって予め定められた値である。
これによれば、フィルタ再生制御の実行が終了したときにおいて、NOx触媒における実際のSOxの吸蔵量が所定SOx量以上となっている可能性が高いときにのみ、開始時期判定手段によるSOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かの判別が行われる。そのため、該判別のために消費される燃料の量をより抑制することが出来る。
本発明によれば、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に停止させることが出来る。これにより、SOx被毒回復制御の実行期間が過剰に長くなるのを抑制することが出来る。その結果、NOx触媒の劣化や燃費の悪化を抑制することが可能となる。
以下、本発明に係る内燃機関の排気浄化システムの具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
<内燃機関の吸排気系の概略構成>
ここでは、本発明を車両駆動用のディーゼルエンジンに適用した場合を例に挙げて説明する。図1は、本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図である。
内燃機関1は車両駆動用のディーゼルエンジンである。この内燃機関1には、吸気通路3および排気通路2が接続されている。吸気通路3にはエアフローメータ11が設けられている。排気通路2には排気中のPMを捕集するフィルタ5が設けられている。該フィルタ5にはNOx触媒6が担持されている。また、フィルタ5よりも上流側の排気通路2には酸化触媒4が設けられている。
酸化触媒4よりも上流側の排気通路2には排気中に燃料を添加する燃料添加弁7が設けられている。また、フィルタ5よりも下流側の排気通路2には排気の温度を検出する温度センサ8および排気の空燃比を検出する空燃比センサ9が設けられている。尚、本実施例においては、燃料添加弁7が本発明に係る燃料供給手段に相当し、空燃比センサ9が本発明に係る空燃比検出手段に相当する。
以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するための電子制御ユニット(ECU)10が併設されている。ECU10にはエアフローメータ11および温度センサ8、空燃比センサ9が電気的に接続されている。そして、これらの出力信号がECU10に入力される。
<SOx被毒回復制御>
本実施例においては、NOx触媒6に吸蔵されたSOxを還元すべくSOx被毒回復制御が行われる。本実施例において、排気の空燃比は通常(SOx被毒回復制御を実行していないとき)リーン空燃比となっている。SOx被毒回復制御においては、NOx触媒に流入する排気(以下、流入排気と称する)の空燃比を低下させてSOxの還元が可能となる目標空燃比に制御すると共にNOx触媒の温度を上昇させてSOxの還元が可能となる目標温度に制御する必要がある。ここで、目標空燃比はリッチ空燃比であって実験等によって予め定められた値である。
本実施例にかかるSOx被毒回復制御では、燃料添加弁7によって排気中に燃料を間欠的に添加することで、流入排気の空燃比を周期的に目標空燃比に制御すると共に、NOx触媒6の温度(フィルタ5の温度)を目標温度に制御する。燃料添加弁7によって排気中に燃料が添加されると、該燃料が酸化触媒4およびNOx触媒5に供給される。供給された燃料がこれらの触媒において酸化されることで生じる酸化熱によってNOx触媒6が昇温される。尚、SOx被毒回復制御の実行時において、燃料添加弁7からの燃料添加を実行し流入排気の空燃比を目標空燃比に制御している期間を添加期間と称し、燃料添加弁7からの燃料添加の実行を休止している期間、即ち、流入排気の空燃比が通常の空燃比(リーン空燃比)となっている期間を休止期間と称する。
ここで、SOx被毒回復制御の実行時における流入排気の空燃比とNOx触媒から流出した排気(以下、流出排気と称する)の空燃比との変化について図2に基づいて説明する。図2は、SOx被毒回復制御実行時の一回の添加期間における流入排気および流入排気の空燃比の変化を示す図である。図2の(a)はNOx触媒6にSOxが吸蔵されている場合を示す図であり、図2の(b)はNOx触媒6に還元可能なSOxが吸蔵されていない場合を示す図である。図2の(a)および(b)において、縦軸は空燃比を表しており、横軸は時間を表している。また、図2の(a)および(b)において、破線は流入排気の空燃比の変化を表しており、実線は流出排気の空燃比の変化を表している。
SOx被毒回復制御の添加期間においては、図2の(a)および(b)に示すように、流入排気の空燃比が目標空燃比Rtに制御される。このとき、NOx触媒6にSOxが吸蔵されていると該SOxがSOに還元される。SOxがSOに還元されるときにはOが放出される。そのため、SOx被毒回復制御の実行中において、NOx触媒6に吸蔵されたSOxが還元されている間は、図2の(a)に示すように、添加期間における流出排気の空燃比が流入排気の空燃比よりも高くなる。つまり、添加期間における流出排気の空燃比が目標空燃比Rtまでは低下しない。
一方、NOx触媒6にSOxが吸蔵されていない場合は、SOxの還元に伴うOの放出はないため、図2の(b)に示すように、添加期間における流出排気の空燃比が流入排気の空燃比に達する。しかしながら、この場合も、図2の(b)に示すように、添加期間の初期においては、ある程度の期間、流出排気の空燃比が目標空燃比までは低下せず、該流出排気の空燃比が理論空燃比Rsとなる。これは、NOx触媒6がOストレージ能力を有しており、該Oストレージ能力のためにNOx触媒6に貯蔵されていたOが放出されるためである。ここで、添加期間において、空燃比センサ9の検出値が低下し始めてから目標空燃比に達するまでの期間を貯蔵O放出期間Δtrと称する。
次に、SOx被毒回復制御実行中における添加期間毎の流出排気の変化について図3に基づいて説明する。図3において、縦軸は空燃比を表しており、横軸は時間を表している。
SOx被毒回復制御の実行中においては添加期間毎にNOx触媒6に吸蔵されたSOxが還元され該SOxが徐々に減少していく。そのため、添加期間毎に還元されるSOxの量も徐々に減少する。従って、SOxの還元に伴って放出されるOの量も添加期間毎に徐々に減少する。これにより、図3に示すように、添加期間中における流出排気の空燃比の最低値は添加期間毎により低い値となる。そして、SOxの還元が実際に終了すると、SOxの還元に伴うOの放出がなくなるため、流出排気の空燃比が流入排気の空燃比に達する。つまり、添加期間中における流出排気の空燃比の最低値が目標空燃比Rtに達するようになる。
そこで、本実施例においては、SOx被毒回復制御の実行中において添加期間毎に空燃比センサ9によって流出排気の空燃比を検出し、この検出値の最低値が目標空燃比Rtに達したときに燃料添加弁7による燃料添加を停止させてSOx被毒回復制御の実行を停止させる。
ここで、本実施例に係るSOx被毒回復制御の実行停止のためのルーチンについて図4に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS101において、SOx被毒回復制御の実行中であるか否かを判別する。このS101において、肯定判定された場合、ECU10はS102に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
S102において、ECU10は、添加期間中における空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminを読み込む。
次に、ECU10は、S103に進み、S102において読み込まれた空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminが目標空燃比に達したか否か、即ち、流出排気の空燃比が流入排気の空燃比に達したか否かを判別する。このS103において、肯定判定された場合、ECU10はS104に進み、否定判定された場合、ECU10はS105に進む。
S104に進んだECU10は、SOx被毒回復制御の実行を停止させる。その後、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
一方、S105に進んだECU10は、SOx被毒回復制御の実行を継続する。その後、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
以上説明したルーチンによれば、SOx被毒回復制御の実行中において流出排気の空燃比が目標空燃比Rtに達したときに該SOx被毒回復制御の実行が停止される。これにより、NOx触媒6に吸蔵されたSOxの還元が実際に終了した時点でSOx被毒回復制御の実行を停止させることが出来る。つまり、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に停止させることが出来る。これにより、SOx被毒回復制御の実行期間が過剰に長くなるのを抑制することが出来る。その結果、NOx触媒6やフィルタ5の劣化や燃費の悪化を抑制することが可能となる。
<SOx被毒回復制御実行中における目標空燃比の制御>
上記においては、SOx被毒回復制御における目標空燃比Rtを一定値とした場合について説明した。しかしながら、SOx被毒回復制御の実行中において、NOx触媒6からSOxが実際に還元されている間は流入排気の空燃比をより低くした方が該SOxの還元をより促進させることが出来る。
そこで、SOx被毒回復制御の実行中において、添加期間における空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminが目標空燃比Rtに達していないと判断されている間、即ち、NOx触媒6からのSOxの還元がまだ終了していないと判断されている間は、次回の添加期間における目標空燃比Rtをより低い値に設定しても良い。
この場合、SOx被毒回復制御の実行中、SOxの還元が実際に終了するまでの間は、燃料添加弁7からの燃料添加量が添加期間毎に増加され、流入排気の空燃比が添加期間毎により低くされることになる。これにより、各添加期間中におけるSOxの還元をより促進させることが可能となる。そのため、NOx触媒6に吸蔵されたSOxをより速やかに還元することが出来る。
尚、このような場合も、添加期間における空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminがその時点での目標空燃比Rtに達したときにSOx被毒回復制御の実行が停止される。
<実施例2>
本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成は実施例1と同様である。また、本実施例においても、実施例1と同様のSOx被毒回復制御が行われる。
<NOx触媒の劣化度合いの判定>
本実施例では、NOx触媒6の劣化度合いの判定が行われる。NOx触媒6の劣化度合いが高くなるほど該NOx触媒6のOストレージ能力が低下する。NOx触媒6のOストレージ能力が低下すると該NOx触媒6に貯蔵されるOの量が減少する。その結果、図2の(b)に示すようなSOx被毒回復制御の実行時の添加期間における貯蔵O放出期間Δtrが短くなる。
そこで、本実施例では、この貯蔵O放出期間Δtrに基づいてNOx触媒6の劣化度合いを判定する。また、本実施例では、このNOx触媒6の劣化度合いの判定をSOx被毒回復制御の実行を停止させるときに行う。
ここで、本実施例に係るSOx被毒回復制御の実行停止のためのルーチンについて図5に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行されるルーチンである。尚、本ルーチンは、実施例1に係るSOx被毒回復制御の実行停止のためのルーチンにS201からS203を加えたものである。そのため、S201からS203についてのみ説明し、その他のステップについては説明を省略する。
本ルーチンでは、S103において、肯定判定された場合、ECU10はS201に進む。S201において、ECU10は、燃料添加弁7によってNOx触媒6の劣化度合いの判定のための燃料添加を実行する。該燃料添加は、SOx被毒回復制御の実行時における1回の添加期間での燃料添加と同一である。つまり、流入排気の空燃比が1回の添加期間と同一期間目標空燃比Rtとなるように燃料添加が実行される。
次に、ECU10は、S202に進み、燃料添加弁7によってNOx触媒6の劣化度合いの判定のための燃料添加を実行したときの貯蔵O放出期間Δtrを空燃比センサ9の検出値に基づいて導出する。
次に、ECU10は、S203に進み、S202において導出された貯蔵O放出期間Δtrに基づいてNOx触媒6の劣化度合いを導出する。このとき、貯蔵O放出期間Δtrが短いほどNOx触媒6の劣化度合いが高いと判断する。このNOx触媒6の劣化度合いはECU10に記憶される。次に、ECU10はS104に進む。
NOx触媒6にSOxが吸蔵されている状態では、貯蔵O放出期間Δtrにおいて、NOx触媒6のOストレージ能力のために該NOx触媒6に貯蔵されていたOの放出に加えて、NOx触媒6に吸蔵されていたSOxの還元に伴うOの放出も生じることになる。そのため、NOx触媒6の劣化度合いが高く、そのOストレージ能力が低下している場合であっても、NOx触媒6におけるSOxの吸蔵量が多くSOxの還元に伴うOの放出量が多いと貯蔵O放出期間Δtrが長くなる場合がある。そのため、このような場合に、貯蔵O放出期間Δtrに基づいてNOx触媒6の劣化度合いを判定すると実際の劣化度合いに対する誤差が大きくなる虞がある。
本実施例によれば、NOx触媒6に吸蔵されたSOxの還元が終了した時点で、即ち、NOx触媒6にSOxが吸蔵されていない状態で、貯蔵O放出期間Δtrに基づくNOx触媒6の劣化度合いの判定が行われる。従って、NOx触媒6の劣化度合いをより精度良く判定することが出来る。
<実施例3>
本実施例に係る内燃機関の吸排気系の概略構成は実施例1と同様である。また、本実施例においても、実施例1と同様のSOx被毒回復制御が行われる。
<フィルタ再生制御>
本実施例では、フィルタ5に捕集されたPMを除去するフィルタ再生制御が行われる。また、本実施例では、SOx被毒回復制御における目標温度を第一目標温度とする。そして、本実施例に係るフィルタ再生制御では、燃料添加弁7から燃料を添加することで該燃料を酸化触媒4およびNOx触媒6に供給し、これらの触媒において燃料が酸化されるときに生じる酸化熱によってフィルタ5を昇温させる。そして、フィルタ5の温度をPMの酸化が可能な第二目標温度に制御する。これにより、フィルタ5に捕集されたPMが酸化され除去される。
フィルタ再生制御は、フィルタ5におけるPMの捕集量が所定PM量に達したときに実行される。フィルタ5におけるPMの捕集量は内燃機関1の運転状態の履歴等に基づいて推定される。所定PM量は、フィルタ再生制御の実行開始の閾値となる値であって、実験等によって予め定められている。また、フィルタ再生制御は、実行開始後、所定時間が経過した時点でその実行が停止される。該所定時間は、フィルタ5に捕集されたPMの除去が終了したと判断出来る時間であって、実験等によって予め定められている。
<SOx被毒回復制御の実行開始時期の判定>
さらに、本実施例においては、フィルタ再生制御が終了したときに、SOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別を行う。ここで、本実施例に係るSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別を行うためのルーチンについて図6に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り返し実行されるルーチンである。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS301において、フィルタ再生制御の実行が終了したか否かを判別する。このS301において、肯定判定された場合、ECU10はS302に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
S302において、ECU10は、燃料添加弁7による燃料添加を短期間実行し、流入排気の空燃比をSOx被毒回復制御における目標空燃比Rtまで低下させる。このときの燃料添加期間は、流入排気の空燃比を目標空燃比Rtまで低下させることが可能な期間であればよく、SOx被毒回復制御の実行時の添加期間より短い期間であってもよい。
次に、ECU10は、S303に進み、S302において流入排気の空燃比を目標空燃比Rtまで低下させたときにおける空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminを読み込む。
フィルタ5は熱容量を有しているため、フィルタ再生制御の実行が終了した時点では該フィルタ5に担持されたNOx触媒6の温度が高くなっている。そのため、フィルタ再生制御の実行が終了した時点においてNOx触媒6にSOxが吸蔵されている場合は、S302において流入排気の空燃比を目標空燃比Rtまで低下させると該SOxが還元される。この場合、SOx被毒回復制御の実行時と同様、SOxの還元に伴うOの放出のために流出排気の空燃比は目標空燃比Rtに達しない。そして、このときにNOx触媒6に吸蔵されているSOxの量が多いほど、流出排気の空燃比、即ち空燃比センサ9の検出値はより高い値となる。
次に、ECU10は、S303に進み、空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminから目標空燃比Rtを減算することでこれらの値の差ΔRを算出する。フィルタ再生制御の実行が終了した時点においてNOx触媒6に吸蔵されているSOxの量が多いほどこの差ΔRは大きくなる。つまり、この空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminと目標空燃比Rtとの差ΔRに基づいて、現時点でのNOx触媒6における実際のSOxの吸蔵量を判断することが出来る。
次に、ECU10は、S305に進み、空燃比センサ9の検出値の最低値Rdminと目標空燃比Rtとの差ΔRが所定値ΔR0以上であるか否かを判別する。ここで、所定値ΔR0とは、NOx触媒6に吸蔵されているSOxの量がSOx被毒回復制御の実行開始の閾値となる量に達していると判断出来る値である。このS305において、肯定判定された場合、ECU10はS306に進み、否定判定された場合、ECU10はS307に進む。
S306に進んだECU10は、現時点がSOx被毒回復制御の実行開始時期であると判定し、本ルーチンの実行を終了する。この場合、ECU10はSOx被毒回復制御の実行を開始する。
一方、S307に進んだECU10は、現時点はSOx被毒回復制御の実行時期ではないと判定し、本ルーチンの実行を終了する。
本実施例によれば、NOx触媒6に実際に吸蔵されているSOxの量に基づいてSOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かが判別され、実行開始時期であると判定された場合はSOx被毒回復制御の実行が開始される。従って、SOx被毒回復制御の実行をより好適な時期に開始することが出来る。
また、本実施例によれば、フィルタ再生制御の実行が終了した時点で、即ち、NOx触媒の温度がすでに高くなっている状態で燃料添加弁7による燃料添加を短期間実行し、それによってNOx触媒6に吸蔵されたSOxの還元を可能とさせる。そのため、SOxを還元すべく該NOx触媒6を昇温させるために消費される燃料の量を抑制することが出来る。
<変形例>
以下、本実施例に係るSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別を行うためのルーチンの変形例について図7に示すフローチャートに基づいて説明する。本ルーチンは、ECU10に予め記憶されており、内燃機関1の運転中、所定の間隔で繰り
返し実行されるルーチンである。尚、本ルーチンは、上述したSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別するためのルーチンにS401およびS402を加えたものである。そのため、S401およびS402についてのみ説明し、その他のステップについては説明を省略する。
本ルーチンでは、ECU10は、先ずS401において、NOx触媒6におけるSOxの吸蔵量Qsを推定する。ここでは、内燃機関1での燃料噴射量および燃料添加弁7からの燃料添加量の積算値や、内燃機関1の吸入空気量およびNOx触媒6の温度の履歴等に基づいてNOx触媒6におけるSOxの吸蔵量Qsが推定される。次に、ECU10はS301に進む。
S301において、肯定判定された場合、ECU10はS402に進む。S402において、ECU10は、SOxの吸蔵量の推定値Qsが所定SOx量Qs0以上である否かを判別する。ここで、所定SOx量Qs0とは、SOx被毒回復制御の実行開始の閾値以下の量であって実験等によって予め定められた値である。このS402において、肯定判定された場合、ECU10はS302に進み、否定判定された場合、ECU10は本ルーチンの実行を一旦終了する。
SOxの吸蔵量の推定値QsはNOx触媒6における実際のSOxの吸蔵量に対してある程度の誤差が生じる場合がある。しかしながら、該SOxの吸蔵量の推定値Qsが所定SOx量Qs0以上となったときは、実際のSOxの吸蔵量も所定SOx量Qs0以上となっている可能性が高い。換言すれば、該SOxの吸蔵量の推定値Qsが所定SOx量Qs0より少ないときは、実際のSOxの吸蔵量も所定SOx量Qs0以上となっている可能性は低い。
上記変形例によれば、フィルタ再生制御の実行が終了したときにおいて、NOx触媒6における実際のSOxの吸蔵量が所定SOx量Qs0以上となっている可能性が高いときにのみ、SOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かの判定のための燃料添加弁7による燃料添加が行われる。従って、SOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かの判定のために消費される燃料の量をより抑制することが出来る。
以上説明した各実施例においては、燃料添加弁7による燃料添加に代えて、内燃機関1において主燃料噴射より後の時期に副燃料噴射を実行することで排気中に燃料を供給してもよい。
実施例1に係る内燃機関の吸排気系の概略構成を示す図。 SOx被毒回復制御実行時の一回の添加期間における流入排気および流入排気の空燃比の変化を示す図。図2の(a)はNOx触媒にSOxが吸蔵されている場合を示す図であり、図2の(b)はNOx触媒に還元可能なSOxが吸蔵されていない場合を示す図である。 SOx被毒回復制御実行中における添加期間毎の流出排気の変化を示す図。 実施例1に係るSOx被毒回復制御の実行停止のためのルーチンを示すフローチャート。 実施例2に係るSOx被毒回復制御の実行停止のためのルーチンを示すフローチャート。 実施例3に係るSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別を行うためのルーチンを示すフローチャート。 実施例3に係るSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であるか否かの判別を行うためのルーチンの変形例を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・内燃機関
2・・・排気通路
3・・・吸気通路
4・・・酸化触媒
5・・・パティキュレートフィルタ
6・・・吸蔵還元型NOx触媒
7・・・燃料添加弁
8・・・温度センサ
9・・・空燃比センサ
10・・ECU
11・・エアフローメータ

Claims (5)

  1. 排気通路に設けられた吸蔵還元型NOx触媒と、
    該吸蔵還元型NOx触媒よりも上流側において排気中に燃料を供給する燃料供給手段と、
    該燃料供給手段から排気中に燃料を供給することで、前記吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比をSOxの還元が可能な目標空燃比に制御すると共に前記吸蔵還元型NOx触媒の温度をSOxの還元が可能な目標温度に制御し、それによって、前記吸蔵還元型NOx触媒に吸蔵されたSOxを還元させるSOx被毒回復制御を実行するSOx被毒回復手段と、
    前記吸蔵還元型NOx触媒から流出した排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、を備え、
    前記SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中に前記空燃比検出手段の検出値が前記目標空燃比に達したときに、該SOx被毒回復制御の実行を停止させることを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。
  2. 前記SOx被毒回復手段が、前記燃料供給手段による燃料添加を間欠的に行うことで前記吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比を周期的に前記目標空燃比に制御するものであって、
    前記SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中において排気の空燃比を低下させる毎に前記目標空燃比をより低い値に変更していくことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化システム。
  3. 前記SOx被毒回復手段によるSOx被毒回復制御の実行中に前記空燃比検出手段の検出値が前記目標空燃比に達した後、前記燃料供給手段から燃料を供給することで前記吸蔵還元型NOx触媒に流入する排気の空燃比を再度前記目標空燃比に制御し、このときに、前記空燃比検出手段の検出値が低下し始めてから前記目標空燃比に達するまでの期間が短いほど前記吸蔵還元型NOx触媒の劣化度合いが大きいと判定する劣化度合い判定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化システム。
  4. 前記目標温度が第一目標温度であり、
    前記吸蔵還元型NOx触媒が、前記排気通路に設けられ排気中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタに担持されているものであって、
    前記燃料供給手段から排気中に燃料を供給することで前記パティキュレートフィルタの温度を粒子状物質の酸化が可能な第二目標温度に制御し、それによって、前記パティキュレートフィルタに捕集された粒子状物質を酸化させて除去するフィルタ再生制御を実行するフィルタ再生手段と、
    該フィルタ再生手段によるフィルタ再生制御の実行が終了したときに前記燃料供給手段から燃料を供給することで前記パティキュレートフィルタに流入する排気の空燃比を短期間前記目標空燃比に制御し、このときの前記空燃比検出手段の検出値の最低値と前記目標空燃比との差が所定値以上のときはSOx被毒回復制御の実行を開始する時期であると判定する開始時期判定手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関の排気浄化システム。
  5. 前記吸蔵還元型NOx触媒におけるSOxの吸蔵量を、少なくとも前記内燃機関での燃料噴射量および前記燃料供給手段からの燃料供給量の積算量に基づいて推定するSOx吸蔵量推定手段をさらに備え、
    前記フィルタ再生制御実行手段によるフィルタ再生制御の実行が終了したときに前記SOx吸蔵量推定手段によるSOxの吸蔵量の推定値が所定SOx量以上である場合に、前
    記開始時期判定手段によるSOx被毒回復制御の実行開始時期であるか否かの判別を実行することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の排気浄化システム。
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