JP2008067998A - 加熱機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】中に入れられる水や湯、飲料などの液体の味や水質をさらに積極的に改善する加熱機器を提供することを目的とする。
【解決手段】液体2を収容する容器3と、容器3内の液体2を加熱する加熱手段6とを有し、容器3の内面にフッ素樹脂コート5を形成し、フッ素樹脂コート5には添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだものである。これによって、フッ素樹脂コート5に含有するダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器3内の液体2の水質をさらに積極的に改善することができる。
【選択図】図1
【解決手段】液体2を収容する容器3と、容器3内の液体2を加熱する加熱手段6とを有し、容器3の内面にフッ素樹脂コート5を形成し、フッ素樹脂コート5には添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだものである。これによって、フッ素樹脂コート5に含有するダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器3内の液体2の水質をさらに積極的に改善することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、オフィスや家庭などで用いられる電気湯沸かし器などの加熱機器に関するものである。
従来、電気湯沸かし器においては、容器の内面に少なくとも、木炭粉末成分を含んだ皮膜を形成し、容器内の液体の水質を改善するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3677432号公報
しかしながら、前記従来の構成では、容器内の液体の味や水質を改善するものの、改善レベルは誰もが容易に認知できるレベルではなく、更なる改善が必要であるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、中に入れられる水や湯、飲料などの液体の味や水質をさらに積極的に改善する加熱機器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱機器は、液体を収容する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段とを有し、容器の内面にフッ素樹脂コートを形成し、フッ素樹脂コートには添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだものである。
これによって、フッ素樹脂コートに含有するダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器内の液体の水質をさらに積極的に改善することができる。
本発明の加熱機器は、ダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器内の液体の水質をさらに積極的に改善することができる。
第1の発明は、液体を収容する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段とを有し、容器の内面にフッ素樹脂コートを形成し、フッ素樹脂コートには添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだ加熱機器とすることにより、フッ素樹脂コートに含有するダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器内の液体の水質をさらに積極的に改善することができる。すなわち、赤外線の効果により、水分子のクラスターが微細化されたり、水に溶解した炭酸ガスの放出が促進され、水の性状がアルカリ側にシフトされたりすることにより、その水を用いて、お茶や紅茶、コーヒーなどの飲料を入れる場合、その抽出力が増加し、美味しい飲料を提供することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、フッ素樹脂コートは2層以上の構造から成り、最上層であるトップコートに添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだことにより、高価な材料であるダイヤモンドをトップコートのみに添加することで、ダイヤモンドの添加量を少なくし、フッ素樹脂コートの上層に効果的に配置することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、ダイヤモンド粒子は、トップコートの厚さ以上のものを含むことにより、トップコートの厚さを超えるダイヤモンド粒子はトップコートの表面からその粒子の一部が容器内側方向に露出するため、トップコートの固形分に遮られることなく液体に直接接した状態で赤外線を放射し、より効果的に液体の性状を改善することができる。
第4の発明は、特に、第2または第3の発明において、トップコートはポリエーテルサルフォン樹脂を主成分とするクリアー層で形成されることにより、トップコートに添加されたダイヤモンド粒子から放射される赤外線はクリアー層で形成されたトップコートの固形分にほとんど吸収されることなく、容器内の液体に放射されるので、より効果的に水質の改善を促進することができる。
第5の発明は、特に、第2〜第4のいずれか1つの発明において、トップコートの平均厚みは3〜10μmであることにより、連続的な塗膜を形成し、かつ温度を検知する温度センサーへの熱伝導の低下による検知性能の低下を引き起こさないために好ましい厚みとなっている。
第6の発明は、特に、第2〜第5のいずれか1つの発明において、トップコートを塗布するプライマの粗さがトップコートの厚さ以上であることにより、トップコートを塗布するプライマ表面の凹凸により、トップコートに含まれるダイヤモンド粒子がトップコートの表面から露出する確率が増加し、かつ、トップコートの表面の凹凸も増加することから、トップコート表面の比表面積が増加し、より効果的にダイヤモンドから放射される赤外線を液体に放射し、より液体の性状改善を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加熱機器として電気湯沸かし器を例示したものである。
図1は、本発明の実施の形態1における加熱機器として電気湯沸かし器を例示したものである。
図に示すように、この電気湯沸かし器は、液体(水)2を収容する有底筒状の容器3と、容器3内の液体2を加熱・保温する加熱手段6と、サーミスターなどの温度センサー7と、温度センサー7からの電気信号により容器3内の液体2の温度を制御する制御回路10と、容器3の上方開口部を開閉自在に覆う蓋体8と、容器3の外周に位置するボデー1と、ボデー1上方に載置した上枠4とを備えている。また、容器3の内面には、添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだフッ素樹脂コート5が形成されている。
なお、加熱手段6は容器3の底部、側面、または液体2の中など配設位置は特に限定しない。ここでは、加熱手段6は電熱線によるヒーターとし、ヒーターの加熱部の面積は140平方センチメートル、ヒーターの入力は1000Wとした。
ここで、容器3は厚さ0.4〜0.5mmのフェライト系ステンレスを円筒加工、プレス加工および溶接を行い有底筒状にしたものである。
有底筒状の容器3の内面表面に酸化アルミニウムなどを研削材としてブラスト加工し、表面粗さRzが4〜8μmになるように調整し、その後、フッ素樹脂と接着成分、顔料、木炭粉末、ダイヤモンド粒子、光輝材を塗料構成成分とする液状の塗料を成膜後、膜厚が約20μmとなるよう塗装し、130℃で10分間乾燥し、その後、320℃で20分間焼成処理してフッ素樹脂コート5に成膜する。
次に、本実施の形態における作用を説明する。
例示した電気湯沸かし器は、一般によく知られているように、蓋体8を開放して容器3内に液体2を入れ、液体2を加熱・保温し、排出手段15により湯を適宜吐出させることができる。本実施の形態では電動式のポンプ16を備えたもので、ポンプ16の駆動により、導出パイプ17を通り、吐出口18から湯を適宜吐出させることができるものである。
液体2は加熱手段6により加熱・沸騰され、さらに一定温度(60℃から98℃)に保温される。加熱・保温中は液体2に接するフッ素樹脂コート5も同じ高温まで上昇することにより、ダイヤモンド粒子からより赤外線の放射が多くなる。通常、液体2は高温で長時間保持されるため、さらに赤外線が液体2に放射されることになる。
放射された赤外線により、液体2の分子のクラスターが微細化され、かつ、溶解した炭酸ガスの放出が促進されることにより、液体2の性状がアルカリ側にシフトし、その液体2を用いると、お茶や紅茶、コーヒーなどの飲料を入れる際、その抽出力が増加し、美味しい飲料を提供することができる。また、このアルカリ側にシフトした水を用いて茹で物などの調理を行うと、茹で上がりの時間が早く、また良く茹で上がるという効果もある。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における加熱機器のフッ素樹脂コート部分の断面を例示したものである。
図2は、本発明の実施の形態2における加熱機器のフッ素樹脂コート部分の断面を例示したものである。
ここでは、フッ素樹脂コート5以外の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図に示すように、容器3の内面には2層構成のフッ素樹脂コート5を処理している。容器3の内面表面に酸化アルミニウムなどを研削材としてブラスト加工し、表面粗さRzが4〜8μmになるように調整し、その後、フッ素樹脂と接着成分、顔料、木炭粉末を塗料構成成分とする液状のプライマ塗料を成膜後膜厚が約20μmとなるよう塗装し、130℃で10分間乾燥する。
プライマ5aの乾燥が終了し十分に基材温度が下がったところで容器3の側面にプライマ5aの色とは異なる色のインクを用いて水位線表示などをパッド印刷により印刷し、その後、トップコート5bとして、ポリエーテルサルフォン(PES)樹脂、ダイヤモンド粒子19、高輝材を塗料構成成分とする液状の塗料を成膜後膜厚が約3〜10μmとなるよう塗装し、130℃で10分間乾燥し、その後、320℃で20分間焼成処理してプライマ5aとトップコート5bの2層構成より成るフッ素樹脂コート5に成膜する。
ここで、トップコート5bはポリエーテルサルフォン(PES)樹脂を主成分とするクリアー層であり、トップコート5bに添加されたダイヤモンド粒子19から放射される赤外線は、トップコート5bの固形成分に遮られることなく、容器3内の液体2に放射される。
また、ダイヤモンド粒子19は平均粒径4μmであるが、粒径が10μmを超えるものも含まれている。これにより、トップコート5bに添加されたダイヤモンド粒子19の一部はトップコート5bの表面に露出している。これにより、露出したダイヤモンド粒子19は遮られること無く直接に容器3内の液体2に赤外線を放射することになり、より効果的に水質の改善を行うことができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における加熱機器のフッ素樹脂コートの断面を例示したものである。
図3は、本発明の実施の形態3における加熱機器のフッ素樹脂コートの断面を例示したものである。
ここでは、フッ素樹脂コート5以外の構成要素は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
図に示すように、容器3の内面には2層構成のフッ素樹脂コート5を処理している。液状のプライマ塗料には、フッ素樹脂と接着成分、顔料、木炭粉末に加えて中空のマイクロカプセル20を添加している。マイクロカプセル20は少なくともトップコート5bの膜厚を超える粒径のものを含み、最大粒径は40μm以下である。プライマ塗料は成膜後膜厚(マイクロカプセル介在部を除く)が約20μmとなるよう塗装する。これにより、プライマ5a表面には10μm以上の凹凸が形成される。さらに、ここにダイヤモンド粒子19を添加したトップコート5bを成膜後、膜厚が約3〜10μmになるよう塗布することで、プライマ5a表面の凹凸にダイヤモンド粒子19が乗り上げたりした状態で散在するため、トップコート5bの表面から露出する確率が高くなる。これにより、露出したダイヤモンド粒子19は遮られること無く直接に容器3内の液体2に赤外線を放射することになり、より効果的に水質の改善を行うことができる。
なお、本実施の形態では、プライマ5a表面に凹凸を形成するために、マイクロカプセル20をプライマ塗料に添加したが、プライマ5aが成膜後、表面に凹凸が形成されるのであれば、マイクロカプセル20を添加する以外の手段であっても構わない。
なお、各実施の形態において、加熱機器は電気湯沸かし器に限られるものではない。また、フッ素樹脂コートは2層以上の構造であってもよく、その場合、最上層であるトップコートに添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだものとすればよい。
以上のように、本発明にかかる加熱機器は、ダイヤモンド粉末成分から放射される赤外線により、容器内の液体の水質をさらに積極的に改善することができるので、電気湯沸かし器はもちろんのこと、同様の構成により、炊飯器、保温調理器、給湯器など主に液体からなる収容物の加熱・調理を目的とする機器にも適用できる。
2 液体
3 容器
5 フッ素樹脂コート
6 加熱手段
5a プライマ
5b トップコート
19 ダイヤモンド粒子
3 容器
5 フッ素樹脂コート
6 加熱手段
5a プライマ
5b トップコート
19 ダイヤモンド粒子
Claims (6)
- 液体を収容する容器と、容器内の液体を加熱する加熱手段とを有し、容器の内面にフッ素樹脂コートを形成し、フッ素樹脂コートには添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだ加熱機器。
- フッ素樹脂コートは2層以上の構造から成り、最上層であるトップコートに添加剤としてダイヤモンド粒子を含んだ請求項1に記載の加熱機器。
- ダイヤモンド粒子は、トップコートの厚さ以上のものを含む請求項2に記載の加熱機器。
- トップコートはポリエーテルサルフォン樹脂を主成分とするクリアー層で形成される請求項2または3に記載の加熱機器。
- トップコートの平均厚みは3〜10μmである請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱機器。
- トップコートを塗布するプライマの粗さがトップコートの厚さ以上である請求項2〜5のいずれか1項に記載の加熱機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006251056A JP2008067998A (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 加熱機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006251056A JP2008067998A (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 加熱機器 |
Publications (1)
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JP2008067998A true JP2008067998A (ja) | 2008-03-27 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006251056A Withdrawn JP2008067998A (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 加熱機器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019129790A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | ダイカテック株式会社 | 液質改変装置 |
-
2006
- 2006-09-15 JP JP2006251056A patent/JP2008067998A/ja not_active Withdrawn
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JP2019129790A (ja) * | 2018-02-01 | 2019-08-08 | ダイカテック株式会社 | 液質改変装置 |
JP7054082B2 (ja) | 2018-02-01 | 2022-04-13 | ダイカテック株式会社 | 液質改変装置 |
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