JP2008067634A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】走行時にテールパイプの排出口がつまり難くなるコンバインを提供する。
【解決手段】クローラ式走行装置で支持した機体フレームの前部上にエンジンルームを配置し、該エンジンルーム内にエンジンやラジエータや冷却ファンなどを収納し、前記エンジンにサイレンサと、該サイレンサからの排気ガスを機外に排出するテールパイプを備えたコンバインにおいて、前記テールパイプをサイレンサから後下方へ延設し、該テールパイプ先端側に形成した排出口を、高さが機体フレームと略同じ高さとなり、位置がクローラ式走行装置の接地部の前後左右略中央付近となるように配置して、後下方を向くように開口させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、クローラ式走行装置で支持した機体フレームの前部上にエンジンルームを配置し、該エンジンルーム内にエンジンやラジエータや冷却ファンなどを収納し、前記エンジンにサイレンサと、該サイレンサからの排気ガスを機外に排出するテールパイプを備えたコンバインに関する。
従来、クローラ式走行装置で支持した機体フレームの前部上にエンジンルームを配置し、該エンジンルーム内にエンジンやラジエータや冷却ファンなどを収納し、前記エンジンにサイレンサと、該サイレンサからの排気ガスを機外に排出するテールパイプを備えたコンバインにおいて、テールパイプはエンジンルームから機体フレーム下方を通って機体後部まで延設されて、エンジンで出た排気ガスを機体後方へ排出するようになっていた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−261279号公報
しかし、従来のコンバインのようにテールパイプが機体フレームの下方に配設されていると、走行中にクローラ式走行装置にて巻き上げられた泥などがテールパイプ先端の排出口に入り込み、テールパイプの排出口がつまることがあった。また、機体が湿田などの走行時に機体が後傾姿勢となった場合に、テールパイプの排出口が圃場面に突っ込み、テールパイプの排出口がつまることもあった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、クローラ式走行装置で支持した機体フレームの前部上にエンジンルームを配置し、該エンジンルーム内にエンジンやラジエータや冷却ファンなどを収納し、前記エンジンにサイレンサと、該サイレンサからの排気ガスを機外に排出するテールパイプを備えたコンバインにおいて、前記テールパイプをサイレンサから後下方へ延設し、該テールパイプ先端側に形成した排出口を、高さが機体フレームと略同じ高さとなり、前後位置がクローラ式走行装置の接地部の前後略中央付近となるように配置して、後下方を向くように開口させたものである。
請求項2においては、前記テールパイプの排出口よりも後方で、前記クローラ式走行装置と、機体フレーム上に設けた脱穀部および選別部との間に仕切板を設けたものである。
請求項3においては、前記エンジンの左右一方にラジエータと冷却ファンとを配置し、該エンジンの左右他方に冷却ファンからの冷却風をエンジン上方から左下方へ導く第一風向板を設け、該エンジンの後方に冷却ファンからの冷却風をエンジン上方からテールパイプに沿って後下方へ導く第二風向板を設けたものである。
請求項4においては、前記サイレンサの排出側から延設される出口パイプの先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプの基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙でテールパイプへの外気導入部を構成し、該外気導入部に逆止弁を設けたものである。
請求項5においては、前記サイレンサの排出側から延設される出口パイプの先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプの基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙でテールパイプへの外気導入部を構成し、該外気導入部付近に温度検出手段を設け、該温度検出手段を運転操作部に設けた警報手段と接続し、前記温度検出手段で検出した温度が設定温度以上となると警報を発するように構成したものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、前記テールパイプの排出口の高さが従来に比べて高くなって、走行中にクローラ式走行装置にて巻き上げられた泥などが排出口に入り込み難くなる。また、湿田などの走行時に機体が後傾姿勢となった場合でも、テールパイプの排出口を圃場面よりも上方に常に維持することが可能となり、泥などが排出口に入り込むのを防止して、テールパイプの排出口をつまり難くすることができる。
請求項2においては、前記仕切板にて脱穀部から出た塵がテールパイプからの排気ガスの排出先である機体フレーム下方に落下するのを阻止できるとともに、排気ガスが機体フレーム上方へ巻き上がるのを阻止できる。よって、脱穀部から出た塵が排気ガスで高温となるのを防ぐことが可能となり、塵が燃えるなどの問題が発生するのを防止できる。
請求項3においては、前記テールパイプを冷却ファンからの冷却風で常に冷却することが可能となり、またテールパイプ上に塵が溜まるのを防止できる。さらに、テールパイプ冷却後の冷却風を排風として第一風向板および第二風向板で導きエンジンルームから排気ガスに機体フレーム下方へ排出し、この排風をテールパイプから排出された排気ガスに混ぜて、排気ガスの温度を下げることができる。
請求項4においては、前記テールパイプの排出口が泥などでつまった場合に、排気ガスがテールパイプから外気導入部を通じてエンジンルームへ逆流するのを阻止して、周囲の燃料配管などへの熱影響を防止できる。また、内パイプの内圧を高めることで、排出口につまった泥を排除することも可能となる。
請求項5においては、温度検出手段で検出した外気導入部付近の温度により排気ガスの逆流、すなわちテールパイプの排出口のつまりを検知して、オペレータに報知することができる。よって、オペレータがつまりの発生を即座に認識して、適切に対応することができるようになる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るコンバインの全体構成を示した側面図、図2はエンジンルーム部の構成を示した側面図、図3はエンジンルーム部の構成を示した正面図、図4はエンジンルーム部の構成を示した平面図、図5はテールパイプの構成を示した側面断面図、図6は実施例1に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図、図7は図6(b)において矢印A方向から見た逆止弁の構成を示した図、図8は実施例2に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図、図9は実施例3に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図、図10は報知装置を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図である。
まず、コンバイン1の全体構成について説明する。
図1に示すように、コンバイン1は機体フレーム2をクローラ式走行装置3で支持して、該クローラ式走行装置3を機体フレーム2の右側前部に搭載したエンジン17で駆動させることにより、前進または後進走行可能に構成されている。そして、コンバイン1では、機体フレーム2の前部に穀稈を刈り取って機体後方へ搬送する刈取部4が設けられ、機体フレーム2の左側前後中途部に刈取部4からの刈取穀稈を脱穀する脱穀部5と、該脱穀部5で脱穀された穀粒を選別する選別部6とが上下に配設されている。機体フレーム2の後部には、脱穀部5で脱穀された穀稈を排藁として機外へ排出する排藁処理部7が設けられている。
また、前記機体フレーム2の右側後部に選別部6から揚穀筒で搬送される穀粒を貯溜するグレンタンク8が設けられ、該グレンタンク8の後方から上方にかけてグレンタンク8内の穀粒を機外に排出する排出オーガ9が配置されている。グレンタンク8の前方で機体フレーム2の右側前部には操向ハンドル11や種々の操作レバーなどの操作装置や、運転席12などをキャビン13内に備える運転操作部15が設けられるとともに、該運転操作部15の下方に位置するようにエンジン17やトランスミッション18が設けられている。
図2、図3、図4に示すように、前記エンジン17は機体フレーム2に防振部材を介して支持され、キャビン13下方に形成されたエンジンルーム20内に配置されている。エンジンルーム20は、エンジン17前方に配置された前壁25と、エンジン17後方に配置された後壁26と、エンジン17上方に配置されるキャビン13下面とで構成され、エンジン17の前方と後方、さらに上方を覆うことができるようになっている。そして、このエンジンルーム20内に右側から冷却用の外気を取り入れ、左側からその外気を機外へ排出できるようになっている。
エンジンルーム20内では、エンジン17の右側方にラジエータ21と冷却ファン22が設けられ、該ラジエータ21とエンジン17との間に冷却ファン22が位置するように配置されている。冷却ファン22はエンジン17により回転駆動可能とされ、その回転駆動により外気を冷却風としてエンジンルーム20右側から内部に吸引して、ラジエータ21を冷却し、その外気でさらにエンジン17や当該エンジン17に備えられた排気ガスを機外へ排出するための排気装置を冷却して、その後に外気を排風としてエンジンルーム左側から機外へ排出することができるように構成されている。
次に、エンジン17の排気装置について説明する。
排気装置はエンジン17から出た排気ガスを機外へ排出し、且つ、その排出時の排気音を低減させるものであり、図2、図3、図4に示すように、サイレンサ31と当該サイレンサ31に接続されたテールパイプ32とで構成されている。サイレンサ31は、断面視略楕円形状となる筒状体からなり、冷却ファン22から流れてくる冷却風に当たるように、長手方向がエンジン17の前部上方付近で左右方向を向くように配設されている。こうしてエンジンルーム20内で、サイレンサ31が冷却ファン22からの冷却風により冷却され、またサイレンサ31に塵が溜まらないようになっている。
前記サイレンサ31はその排気側で下方に突出するように設けられた入口パイプ33にてエンジン17の排気系と接続され、排気側で後方へ突出するように設けられた出口パイプ34にてテールパイプ32の基端側と接続されている。テールパイプ32は、サイレンサ31から後壁26を通過して後下方へ延びるように設けられ、サイレンサ31を経たエンジン17からの排気ガスを機体フレーム2付近から後下方へ排出することができるように配管されている。
すなわち、テールパイプ32は基端側とエンジン17上方に位置する出口パイプ34の先端側との接続部から略水平に後方へ延出され、ついで屈曲されて後右下方へ機体フレーム2上方位置まで延出され、さらに屈曲されて後下方へ向けて脱穀部5および選別部6の下方まで延出されている。そして、テールパイプ32の先端側に形成された排出口32aが、その高さが機体フレーム2と略同じ高さとなり、その前後位置がクローラ式走行装置3の接地部3aの前後略中央付近となるように配置され、後下方を向くように開口されている。
このようにクローラ式走行装置3で支持した機体フレーム2の前部上にエンジンルーム20を配置し、該エンジンルーム20内にエンジン17やラジエータ21や冷却ファン22などを収納し、前記エンジン17にサイレンサ31と、該サイレンサ31からの排気ガスを機外に排出するテールパイプ32を備えたコンバイン1において、前記テールパイプ32をサイレンサ31から後下方へ延設し、該テールパイプ32先端側に形成した排出口32aを高さが機体フレーム2と略同じ高さとなり、前後位置がクローラ式走行装置3の接地部3aの前後略中央付近となるように配置して、後下方を向くように開口させたことにより、該テールパイプ32の排出口32aの高さが従来に比べて高くなって、走行中にクローラ式走行装置3にて巻き上げられた泥などが排出口32aに入り込み難くなる。また、湿田などの走行時に機体が前傾姿勢または後傾姿勢または左右に傾斜した場合でも、テールパイプ32の排出口32aを常に圃場面よりも上方に維持することが可能となり、泥などが排出口32aに入り込むのを防止して、テールパイプ32の排出口32aをつまり難くすることができる。
また、前記エンジンルーム20の後方には、脱穀部5および選別部6とグレンタンク8のそれぞれと、その下方に配置されるクローラ式走行装置3との間を仕切る仕切板41・41が配設されている。仕切板41はテールパイプ32の排出口32aの後上方で機体フレーム2の上面側に固定され、エンジンルーム20の後壁26および後述の第二風向板44の直下方から機体後端部まで延びるように配置されるとともに、機体フレーム2の左右両側にわたって延びるように配置されている。
このように前記テールパイプ32の排出口32aよりも後方で、前記クローラ式走行装置3と、機体フレーム2上に設けた脱穀部5および選別部6との間に仕切板41を設けたことにより、該仕切板41にて脱穀部5および選別部6から出た塵がテールパイプ32からの排気ガスやエンジンルーム20からの排風の排出先である機体フレーム2下方に落下するのを阻止できるとともに、排気ガスが機体フレーム2上方へ巻き上がるのを阻止できる。よって、脱穀部5から出た塵が排気ガスで高温となるのを防ぐことが可能となり、塵が燃えるなどの問題が発生するのを防止できる。
また、前記エンジンルーム20には、冷却ファン22からの冷却風をエンジン17上方から左下方へ導く第一風向板43が設けられるとともに、この冷却風をテールパイプ32に沿ってエンジン17上方から後下方へ導く第二風向板44が設けられている。第一風向板43は、エンジンルーム20の上部左側でキャビン13に基端側を固定して左下方へ延出され、側面視でエンジン17の上部左側方を覆うように配置されている。第二風向板44は、エンジンルーム20の上部後側で後壁26に基端側を固定してテールパイプ32と平行に後下方へ延出され、テールパイプ32の上方を覆うように配置されている。
このように前記エンジン17の左右一方にラジエータ21と冷却ファン22とを配置し、該エンジン17の左右他方に冷却ファン22からの冷却風をエンジン17上方から左下方へ導く第一風向板43を設け、該エンジン17の後方に冷却ファン22からの冷却風をエンジン17上方からテールパイプ32に沿って後下方へ導く第二風向板44を設けたことにより、該テールパイプ32を冷却ファン22からの冷却風で常に冷却することが可能となり、またテールパイプ32上に塵が溜まるのを防止できる。さらに、テールパイプ32冷却後の冷却風を排風として第一風向板43および第二風向板44で導きエンジンルーム20から排気ガスに機体フレーム2下方へ排出し、この排風をテールパイプ32から排出された排気ガスに混ぜて、排気ガスの温度を下げることができる。
また、前記コンバイン1において、テールパイプ32は排気ガス導入用の内パイプ53と、外気導入用の外パイプ54とで二重構造とされ、外パイプ54に内パイプ53を同心上に内挿して構成されている。内パイプ53は基端側を外パイプ54の基端側から突出してその外側に位置させ、先端側を外パイプ54の先端側よりも内側に位置させて、外パイプ54に対して所定幅だけサイレンサ31側にずれた状態に配置されている。そして、内パイプ53と外パイプ54との両者の間に所定の空隙55が生じるように固定部材にて溶接手段などにより固定され、その空隙55を断熱層として作用させることができるように構成されている。
テールパイプ32の基端側では、内パイプ53の基端部がサイレンサ31の排気側から延設される出口パイプ34の先端部に接続されて、エンジン17から出た排気ガスがサイレンサ31から出口パイプ34を通じて内パイプ53に流れるようになっている。一方、テールパイプ32の先端側では、内パイプ53の先端部よりも更に後下方に配置された外パイプ54の先端部がテールパイプ32の排出口32aとされ、ここから内パイプ53を通じて流れてきた排気ガスを機外に排出することができるようになっている。
テールパイプ32の基端側における内パイプ53と出口パイプ34との接続部は、内パイプ53および外パイプ54に外気を導入可能とする外気導入部32bとして構成されている。外気導入部32bでは、内パイプ53の外径が出口パイプ34の外径よりも大きく構成され、内パイプ53の基端部が出口パイプ34の先端部に互いの間に所定の空隙56が生じるように外嵌されている。この内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56により、内パイプ53がエンジンルーム20と連通されて、該エンジンルーム20から内パイプ53に外気が導入可能とされている。また、前述の内パイプ53と外パイプ54との間の空隙55により、外パイプ54がエンジンルーム20と連通されて、該エンジンルーム20から外パイプ54に外気が導入可能とされている。
こうして、エンジン17駆動時に排気ガスがサイレンサ31から出口パイプ34を通じて内パイプ53に流れると、該排気ガスの気流によって内パイプ53の基端部と出口パイプ34の先端部との間に負圧が発生し、外気導入部32bにおいて内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56から内パイプ53にエンジンルーム20から外気が導入されて、内パイプ53を流れる排気ガスに混合されるようになっている。このように内パイプ53に外気を導入することによって、排気ガスの温度を下げて内パイプ53の表面温度の上昇を低く抑えることができるようになっている。
また、排気ガスが内パイプ53の先端部から排出され、外パイプ54の先端部に至ると、該排気ガスの気流により内パイプ53の先端部と外パイプ54との間に負圧が発生して、外気導入部32bにおける内パイプ53と外パイプ54の基端部との間の空隙から外パイプ54にエンジンルーム20から外気が導入されて、外パイプ54の先端部まで送られるようになっている。このように外パイプ54に外気を導入することによって、外パイプ54内の空気温度の上昇を低く抑えて、該外パイプ54と内パイプ53との間の空隙での断熱効果を高め、テールパイプ32の周囲に配置されるハーネスや油圧ホースなどへの熱影響を緩和することができるようになっている。
そして、前述のように構成されるテールパイプ32の外気導入部32bに、テールパイプ32(外パイプ54)の排出口が泥などでつまってしまった場合の対処手段が設けられている。この対処手段としては、内パイプ53と出口パイプ34の間の空隙から外パイプ54に、内パイプ53を流れる排気ガスがエンジンルーム20内に逆流するのを防止する逆止弁があり、具体的にはたとえば次の各実施例のように構成される。
図6、図7に示すように、逆止弁61は内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56に設けられ、該空隙56を閉塞可能とする複数の弁体62・62・62・62と、各弁体62を支持する環状の支持板63とで構成されている。支持板63は中央に形成した貫通孔に出口パイプ34を隙間なく貫通させてこれに溶接手段などにより固定され、空隙56の内(出口パイプ34)側を閉じるように配置されている。各弁体62は支持板63の外周端部に蝶番64で回動自在に支持されて、空隙56の外(内パイプ53)側を開閉可能なように支持板63の周りに並べて配置されている。
各弁体62は、先端側が内パイプ53の内周面に沿って当接する一方、基端側が支持板63の外周端部に沿って当接し、さらに互いに隣接する弁体62とも当接する形状とされて、内パイプ53と出口パイプ34との間で支持板63よりもパイプ先端側に配置され、内パイプ53または出口パイプ34と当接するまでの範囲で回動可能とされている。そして、前述のように負圧によって外気が空隙56内に導入されている状態では、図6(a)に示すように、各弁体62の先端側が内パイプ53の内周面から離れた状態となり、内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56が開放される。また、負圧が発生せず、排出口32aがつまった場合などで内パイプ53内の圧力が上昇すると、図6(b)に示すように、弁体62の先端が内パイプ53に当接して、空隙56が完全に閉じられるようになっている。
次に、弁体を内パイプ53側に枢支した第二実施例について説明する。図8に示すように、逆止弁71は内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56に設けられ、該空隙56を開閉可能とする複数の弁体72・72・72・72と、各弁体72を支持する環状の支持板73とで構成されている。支持板73は中心側に四角形状の孔を開口し、外周を内パイプ53の基端側内周面に溶接手段などにより固定されている。各弁体72は支持板73の内周端部に蝶番74で回動自在に支持されて、空隙56の内(出口パイプ34)側を開閉可能なように出口パイプ34の周りに並べて配置されている。
各弁体72は、先端側が出口パイプ34の外周面に沿って当接する一方、基端側が支持板73の内周端部に沿わせた形状とし、さらに互いに隣接する弁体72とも当接する形状とされて、内パイプ53と出口パイプ34との間で支持板73よりもパイプ先端側に配置され、内パイプ53または出口パイプ34と当接するまでの範囲で回動可能とされている。そして、前記同様に、負圧によって外気が空隙56内に導入されている状態では、図8(a)に示すように、各弁体72の先端側が出口パイプ34の外周面から離れた状態となり、内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56が開放される。また、負圧が発生せず、排出口32aがつまった場合などで内パイプ53内の圧力が上昇すると、図8(b)に示すように、弁体72の先端が出口パイプ34に当接して、空隙56が完全に閉じられるようになっている。
つづいて、弁体が内パイプ53の外側に配置され、断面視L字状に構成した第三実施例について説明する。図9に示すように、内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56において、逆止弁81は上方から空隙56へ臨む位置に設けられ、該空隙56を閉塞可能とする複数の側面断面視L形の弁体82・82・82・82と、各弁体82を支持する環状の支持板83とで構成されている。支持板83は中央に形成した貫通孔に出口パイプ34を隙間なく貫通させてこれに溶接手段などにより固定され、空隙56の内(出口パイプ34)側を閉じるように配置されている。各弁体82はパイプの軸心方向中央部で支持板83の外周端部に蝶番84を設けて出口パイプ34の外周にて回動可能に支持されて、空隙56の外(内パイプ53)側を開閉可能なように支持板83の周りに並べて配置されている。
各弁体82は、下端側が内パイプ53の内周面に沿って当接する一方、中央部が支持板83の外周端部に沿って当接し、さらに互いに隣接する弁体82とも当接する形状とされ、上端側が空隙56の上方に位置し、下端側が内パイプ53と出口パイプ34との間で支持板83よりもパイプ先端側に位置するように配置されて、該下端側が内パイプ53または出口パイプ34と当接するまでの範囲で回動可能とされている。そして、前記同様に、負圧によって外気が空隙56内に導入されている状態では、図9(a)に示すように、各弁体82の下側(下流側)が内パイプ53と平行となって内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56が開放される。また、負圧が発生せず、排出口32aがつまった場合などで内パイプ53内の圧力が上昇すると、図9(b)に示すように、各弁体82の下側(下流側)が内パイプ53の内周に当接して、空隙56が完全に閉じられるようになっている。
このような各実施例の逆止弁61・71・81を備えた外気導入部32bにおいて、テールパイプ32の排出口32aが泥などでつまっていない場合には、エンジン17駆動時に排気ガスがサイレンサ31から出口パイプ34を通じて内パイプ53に送られると、前述のように内パイプ53と出口パイプ34との間の空隙56にエンジンルーム20から外気が図6、図8、図9に示す白抜き矢印のように流れ込むため、この外気で弁体62・72・82が押されて回動され、空隙56が開いた状態に維持される。こうして、該空隙56から内パイプ53に外気を導入することが可能となる。なお、前記逆支弁の弁体の数は限定するものではなく、三つ以下または五つ以上であってもよく、また、開閉できる構成であれば、円錐台状のゴム等で構成することも可能であり、形状を限定するものではない。
一方、テールパイプ32の排出口32aが泥などでつまると、内パイプ53で排気ガスが図6、図8、図9に示す黒塗り矢印のように逆流して内圧が高まり、弁体62・72・82が排気ガスで押されて内パイプ53または出口パイプ34に当接するまで回動され、空隙56が閉じられた状態に維持される。こうして、排気ガスが外気導入部32bからエンジンルーム20へ逆流するのを防止することが可能となっている。
このように前記サイレンサ31の排出側から延設される出口パイプ34の先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプ32の基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙56でテールパイプ32への外気導入部32bを構成し、該外気導入部32bに逆止弁61・71・81を設けたことにより、該テールパイプ32の排出口32aが泥などでつまった場合に、排気ガスがテールパイプ32から外気導入部32bを通じてエンジンルーム20へ逆流するのを阻止して、周囲の燃料配管などへの熱影響を防止できる。また、内パイプ53の内圧を高めることで、排出口32aにつまった泥を排除することも可能となる。
また、つまりの対処手段は、テールパイプ32の排出口32aでのつまりの発生を検知してオペレータに報知する報知装置として構成することもできる。図10に示すように、報知装置はテールパイプ32の外気導入部32bの温度を検出する温度検出手段91と、警報表示を表示もしくは警報音を発報する警報手段92とで構成されている。温度検出手段91はテールパイプ32の外気導入部32b付近に設けられ、警報手段92は運転操作部15に設けられている。そして、温度検出手段91と警報手段92とが電気的に接続されて、温度検出手段91で検出した温度が設定温度以上となると、警報手段92を作動させて警報表示や警報音で警報を発することができるようになっている。
前記温度検出手段91で検出した温度に対して設定する設定温度は、テールパイプ32の排出口32aが泥などでつまって、排気ガスが図10に示す黒塗り矢印のように外気導入部32bを通ってエンジンルーム20内へ逆流する場合に、外気導入部32b付近で生じる温度上昇に基づいて予め設定したものであり、温度検出手段91で検出した温度が設定温度以上となることで、テールパイプ32の排出口32aでつまりが発生したと判断できる構成となっている。なおここでは、テールパイプ32の外気導入部32bに報知装置を単独で設けているが、前述のような逆止弁61・71・81と同時に設けることもできる。また、逆止弁61・71・81の回動を検知する手段を設けて警報手段92と接続し、逆止弁61・71・81が閉じる方向に回動して、この閉じ時間が設定時間以上となると警報を発するように構成することもできる。
このように前記サイレンサ31の排出側から延設される出口パイプ34の先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプ32の基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙56でテールパイプ32への外気導入部32bを構成し、該外気導入部32b付近に温度検出手段91を設け、該温度検出手段91を運転操作部15に設けた警報手段92と接続し、前記温度検出手段91で検出した温度が設定温度以上となると警報を発するように構成したことにより、該温度検出手段91で検出した外気導入部32b付近の温度により排気ガスの逆流、すなわちテールパイプ32の排出口32aのつまりを検知して、オペレータに報知することができる。よって、オペレータがつまりの発生を即座に認識して、適切に対応することができるようになる。
本発明の一実施例に係るコンバインの全体構成を示した側面図。 エンジンルーム部の構成を示した側面図。 エンジンルーム部の構成を示した正面図。 エンジンルーム部の構成を示した平面図。 テールパイプの構成を示した側面断面図。 実施例1に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図。(a)逆止弁が開作動した状態を示した図。(b)逆止弁が閉作動した状態を示した図。 図6(b)において矢印A方向から見た逆止弁の構成を示した図。 実施例2に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図。(a)逆止弁が開作動した状態を示した図。(b)逆止弁が閉作動した状態を示した図。 実施例3に係る逆止弁を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図。(a)逆止弁が開作動した状態を示した図。(b)逆止弁が閉作動した状態を示した図。 報知装置を備えたテールパイプの外気導入部の構成を示した側面断面図。
符号の説明
1 コンバイン
2 機体フレーム
3 クローラ式走行装置
5 脱穀部
6 選別部
17 エンジン
21 ラジエータ
22 冷却ファン
31 サイレンサ
32 テールパイプ
32a 排出口
32b 外気導入部
34 出口パイプ
41 仕切板
43 第一風向板
44 第二風向板
56 空隙
61 逆止弁
71 逆止弁
81 逆止弁
91 温度検出手段
92 警報手段

Claims (5)

  1. クローラ式走行装置で支持した機体フレームの前部上にエンジンルームを配置し、該エンジンルーム内にエンジンやラジエータや冷却ファンなどを収納し、前記エンジンにサイレンサと、該サイレンサからの排気ガスを機外に排出するテールパイプを備えたコンバインにおいて、前記テールパイプをサイレンサから後下方へ延設し、該テールパイプ先端側に形成した排出口を、高さが機体フレームと略同じ高さとなり、前後位置がクローラ式走行装置の接地部の前後略中央付近となるように配置して、後下方を向くように開口させたことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記テールパイプの排出口よりも後方で、前記クローラ式走行装置と、機体フレーム上に設けた脱穀部および選別部との間に仕切板を設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記エンジンの左右一方にラジエータと冷却ファンとを配置し、該エンジンの左右他方に冷却ファンからの冷却風をエンジン上方から左下方へ導く第一風向板を設け、該エンジンの後方に冷却ファンからの冷却風をエンジン上方からテールパイプに沿って後下方へ導く第二風向板を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記サイレンサの排出側から延設される出口パイプの先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプの基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙でテールパイプへの外気導入部を構成し、該外気導入部に逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記サイレンサの排出側から延設される出口パイプの先端側に、これよりも外径を大きくしたテールパイプの基端側を所定の間隔を隔てて外嵌接続して、その間に生じた空隙でテールパイプへの外気導入部を構成し、該外気導入部付近に温度検出手段を設け、該温度検出手段を運転操作部に設けた警報手段と接続し、前記温度検出手段で検出した温度が設定温度以上となると警報を発するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のコンバイン。
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