JP2008067514A - 火力発電プラントの所内単独運転方法および所内単独運転システム - Google Patents

火力発電プラントの所内単独運転方法および所内単独運転システム Download PDF

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Abstract

【課題】統側事故発生時の所内単独運転への切替時に、タービンの熱エネルギー源の出力を急速に下げることなくプラントトリップに至らないようにし且つ熱エネルギーに依存する発電機出力エネルギーを所内単独運転への切替後に有効に活用する。
【解決手段】火力発電プラントの制御装置9が系統側事故Fの発生に応動する系統側事故検知工程、系統側事故検知工程で制御装置9が系統側事故Fの発生に応動して系統側事故が検知されると、タービン6で駆動される発電機5の出力端に解列後に能動負荷7,8を接続し、タービン6の出力と発電機5の出力とをバランスさせてタービン6で駆動される発電機5の所内単独運転を行う火力発電プラントトリップ抑制工程、及び系統の復旧により発電機5が系統10に接続されると能動負荷7,8を定常運転時の状態に戻す定常運転状態復帰工程、を有しこれら工程によって運転が行われる火力発電プラントの所内単独運転方法である。
【選択図】図1

Description

この発明は、系統側の事故発生時に火力発電プラントを所内単独運転へ移行する火力発電プラントの所内単独運転方法および所内単独運転装置に関するものである。
火力発電プラントは、スチームタービン(以下「ST」と略記する)・ガスタービン(以下「ST」と略記する)に直結された発電機とで構成されており、系統側事故発生時には系統側から切り離して所内単独運転に切り替えられる。
系統側事故発生時に所内単独運転に切り替える場合、それまでの系統側への給電が断たれるので発電機出力を絞り込む必要がある。発電機出力を絞り込むためには、例えばSTではボイラー出力を絞り込む必要があるが、ボイラーは大きな熱エネルギーを保有しているので、ボイラー出力を急速に絞り込むことは通常は困難であり、STと一軸上にGTが設けられているコンバインド発電においても同様である。
水力発電プラントの場合は、火力発電プラントのような大きな熱エネルギーを保有するボイラー等のエネルギー源は使用していないので、火力発電プラントと同じ問題は共有しない。水量を調整して水車を調速するのではなく一定水量を流し負荷を一定とするようにダミー負荷を掛けダミー負荷で消費する電流負荷を調整する小容量の水車発電装置は例えば特開平6−207580号公報(特許文献1)に記載されているが、系統側事故発生時には系統側から切り離して所内単独運転に切り替えるものではなく、また、エネルギー源としてボイラー等の熱エネルギー源を利用する発電プラントでもない。
特開平6−207580号公報(図1及びその説明)
前述のように、火力発電プラントでは、系統側事故発生時には所内単独運転に切り替えるため、発電機出力を絞り込む必要があるが、ボイラーの出力を急速に下げることが出来ないため、一軸のGT・STの出力を急速に絞り込むことは困難であり、出力アンバランスが発生してしまいプラントトリップに至る可能性がある問題があった。
この発明は、前述のような実情に鑑みてなされたもので、火力発電プラントにおいて、統側事故発生時に系統側から切り離して所内単独運転に切り替えた場合に、ボイラー等の熱エネルギー源の出力を急速に下げることなくプラントトリップに至らないようにすると共に熱エネルギーに依存する発電機出力エネルギーを所内単独運転に切替後に有効に活用することを目的とするものである。
この発明に係る火力発電プラントの所内単独運転方法は、火力発電プラントの制御装置が系統側事故の発生に応動する系統側事故検知工程、系統側事故検知工程で前記制御装置が系統側事故の発生に応動して系統側事故が検知されると、タービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって前記発電機の前記系統からの解列後に能動負荷を接続し、前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせて前記タービンで駆動される発電機の所内単独運転を行う火力発電プラントトリップ抑制工程、及び前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷を系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に戻す定常運転状態復帰工程、を有する火力発電プラントの所内単独運転方法である。
この発明に係る火力発電プラントの所内単独運転システムは、系統側事故の発生に応動し系統側事故を検知する火力発電プラントの制御装置、及びタービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって接続され前記発電機の前記系統からの解列後における前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせる能動負荷を備え、前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷が系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に前記制御装置によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システムである。
この発明は、火力発電プラントの制御装置が系統側事故の発生に応動する系統側事故検知工程、系統側事故検知工程で前記制御装置が系統側事故の発生に応動して系統側事故が検知されると、タービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって前記発電機の前記系統からの解列後に能動負荷を接続し、前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせて前記タービンで駆動される発電機の所内単独運転を行う火力発電プラントトリップ抑制工程、及び前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷を系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に戻す定常運転状態復帰工程、を有する火力発電プラントの所内単独運転方法であるので、火力発電プラントにおいて、統側事故発生時に系統側から切り離して所内単独運転に切り替えた場合に、ボイラー等の熱エネルギー源の出力を急速に下げることなくプラントトリップに至らないようにすることができると共に熱エネルギーに依存する発電機出力エネルギーを所内単独運転に切替後に有効に活用することができる効果がある。
また、この発明は、系統側事故の発生に応動し系統側事故を検知する火力発電プラントの制御装置、及びタービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって接続され前記発電機の前記系統からの解列後における前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせる能動負荷を備え、前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷が系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に前記制御装置によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システムであるので、火力発電プラントにおいて、統側事故発生時に系統側から切り離して所内単独運転に切り替えた場合に、ボイラー等の熱エネルギー源の出力を急速に下げることなくプラントトリップに至らないようにすることができると共に熱エネルギーに依存する発電機出力エネルギーを所内単独運転に切替後に有効に活用することができる火力発電プラントの具体的な所内単独運転システムを提供できる効果がある。
実施の形態1.
以下この発明の実施の形態1を、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントを例示する図1により説明する。
図1は一軸の火力発電プラントの場合を例示してあり、この火力発電プラントは、遮断器1,2,3と、主変圧器4と、発電機5と、ST6と、誘導機7と、フライホイール8と、所内制御装置91と所内単独運転制御装置92とから成る制御装置9とを備えている。
前記遮断器1は系統10と接続され、前記発電機5の出力端は、前記系統10が健全な場合は、前記遮断器2と前記主変圧器4と前記遮断器1とを介して前記系統10に接続され、前記発電機5から前記系統10へ給電している。
前記発電機5は、ボイラー(図示省略)から蒸気が供給されるST6に直結され、当該ST6によって回転駆動される。
前記誘導機7は、前記フライホイール8と直結され、前記フライホイール8を回転駆動するときは電動機として、前記フライホイール8の回転エネルギーから電力を取り出すときは発電機として動作する。
前記所内制御装置91および前記所内単独運転制御装置92が作動するための電源、つまり制御装置9が作動するための電源は、系統10側の事故時においても供給されつづける別系統もしくは無停電電源装置からとっている。
なお、矢印付点線は信号の流れを表している。
また、本発明の説明に直接関係の無い機器類や回路の図示は省略している。
次に動作について説明する。
火力発電プラントは、系統10側で短絡、地絡等の事故Fが発生した時(以下「系統事故F発生時」と略記する)には、遮断器1の遮断動作によって系統10から解列され、所内単独運転へと移行する。
通常運転時には発電機5から発生している電力は遮断器1を通して系統10へ流れているが、系統事故F発生時には、遮断器1の遮断動作によって発電機5の負荷が急に切断された状態となり、急激な負荷変動が発生する。急激な負荷変動に対応する為に発電機5は出力を絞り込むが、熱エネルギーを有するボイラーの出力は急速に下げることが出来ないため主にST6の出力を絞り込むことが出来ず、発電機出力とST出力との間にアンバランス(以下「出力アンバランス」と言う)が発生しようとするが、所内単独運転制御装置92は、所内制御装置91から系統事故発生の旨の信号を受けて遮断器3を投入動作させることによって誘導機7を発電機5の負荷として動作させ、つまり発電機5の出力電力をON状態の遮断器2を介して誘導機7に供給して当該誘導機7を電動機として回転駆動しフライホイール8に回転エネルギーとして、発電機5の出力電力を備蓄するように働くので、前記ST6の出力を絞り込むことが出来ないことに起因する前記出力アンバランスは解消され、所内単独運転への移行の失敗、プラントトリップ、に至らなくなる。
系統10側の事故Fの復旧時には、誘導機7をフライホイール8の回転エネルギーによって回転駆動される発電機として動作させ、その出力を所内の負荷に供給し、フライホイール8はその回転エネルギーを全て放出して停止し、通常運転時に戻る。この通常運転時には所内単独運転制御装置92によって遮断器3は遮断され、発電機5の出力電力は誘導機7に供給されることなく系統10へ供給される。なお、フライホイール8の回転エネルギーは、系統10側の事故Fの復旧直後に直ぐに利用せずに必要なときに利用するようにすることもできる。
換言すれば、前述のこの発明の実施の形態1は、火力発電プラントの制御装置9が系統10側事故の発生に応動する系統側事故検知工程、系統側事故検知工程で前記制御装置9が系統10側事故の発生に応動して系統側事故が検知されると、タービン6で駆動される発電機5の出力端に前記制御装置9によって前記発電機5の前記系統10からの解列後に能動負荷である誘導機7,フライホイール8を接続し、前記タービン6の出力と前記発電機5の出力とをバランスさせて前記タービン6で駆動される発電機5の所内単独運転を行う火力発電プラントトリップ抑制工程、及び前記系統10の復旧により前記発電機5が前記系統10に接続されると前記能動負荷である誘導機7,フライホイール8を系統10健全時の前記発電機5の定常運転時の状態に戻す定常運転状態復帰工程、を有しこれら工程によって運転が行われる火力発電プラントの所内単独運転方法である。
また、換言すれば、前述のこの発明の実施の形態1は、火力発電プラントにおいて、系統事故F発生時に、タービン6の出力の絞りきれないことによる発電機5の出力電力を、負荷として動作させたフライホイールに、回転エネルギーとして備蓄し、所内単独運転切替時の出力アンバランスを吸収することでプラントとリップを防ぐ所内単独運転制御システム或いは所内単独運転制御装置である。
また、換言すれば、前述のこの発明の実施の形態1は、系統側事故Fの発生に応動し系統側事故Fを検知する火力発電プラントの制御装置9、及びタービン6で駆動される発電機5の出力端に前記制御装置9によって接続され前記発電機5の前記系統10からの解列後における前記タービン6の出力と前記発電機5の出力とをバランスさせる能動負荷(誘導機7、フライホイール8等)を備え、前記系統10の復旧により前記発電機5が前記系統10に接続されると前記能動負荷7,8が系統10健全時の前記発電機5の定常運転時の状態に前記制御装置9によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システム或いは所内単独運転制御装置である。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図2により説明する。なお、図2において図1と同一または相当部分には同一符号を付し、以下の図2の説明では図1と同一または相当部分については説明を割愛し図1と異なる部分を主に説明する。
図2に例示してあるように、火力発電プラントにおける所内の補機として氷蓄熱式の蓄熱式空調機11が設けられている場合がある。氷蓄熱式の蓄熱式空調機11は、電気料金の安い夜間電力を用いて氷として熱エネルギーを蓄積し、昼間の空調として利用するものである。氷蓄熱式の蓄熱式空調機11は所内に設置済みの設備であり、それを前記系統10側事故発生時に、ST6に直結された発電機5の負荷として用いるため経済的に優れている。
前述の実施の形態1では、誘導機7に直結されたフライホイール7を、系統10側事故発生時に、ST6に直結された発電機5の負荷として動作させ、系統10から解列された発電機5の出力電力を回転エネルギーとして備蓄することにより系統側事故時の系統10からの発電機5の解列による急激な負荷変動を抑制する場合について述べたが、本実施の形態2においては、図12に例示してあるように、通常時間欠運転をしている氷蓄熱式空調11を、系統事故発生時に系統10から解列された発電機5の負荷として立ち上げることで、当該負荷(氷蓄熱式空調11)に前記解列された発電機5の出力電力を消費させて、系統解列時の発電機5の出力側の急激な負荷変動を抑制することによって、前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせ、ボイラー等の熱エネルギー源の出力を急速に下げることなくプラントトリップに至らないようにすることができると共に熱エネルギーに依存する発電機出力エネルギーを所内単独運転に切替後に有効に活用することができる。
所内単独運転制御装置92は所内制御装置91から系統10側で事故が発生した旨の信号を受け、所内変圧器12の2次側の負荷遮断器13に投入指令を出し、氷蓄熱式の空調機12を起動し、最大出力を出すように指示を出す。電気エネルギーを熱エネルギーとして備蓄することで、負荷急変の抑制に貢献する。ダミー負荷等の受動的負荷で電気エネルギーを消費するのではなく、電気エネルギーを能動的負荷である蓄熱式の空調機で熱エネルギーとして備蓄するため、経済的にも優れている。
氷蓄熱式の空調機12により蓄えられた氷は、一時的には多くなるが、系統復旧後の通常運転中に消費され氷蓄熱式の空調機12の運転は通常状態に戻る。
本実施の形態2は、前述のように、系統事故F発生時に、火力発電プラントにおいてST,GT,一軸のST・GT等のタービンの出力の絞りきれない電力を氷蓄熱式空調に利用することにより、電力を熱エネルギーとして備蓄し、所内単独運転切替時の出力アンバランスを吸収することでプラントトリップを防ぐ所内単独運転制御装置である。
また、換言すれば、前述の実施の形態1の火力発電プラントの所内単独運転システムにおける前記能動負荷が、本実施の形態2では、火力発電プラントの所内の補機である蓄熱式空調機である。
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図3により説明する。なお、図3において図1あるいは図2と同一または相当部分には同一符号を付し、以下の図3の説明では図1あるいは図2と同一または相当部分については説明を割愛し図1および図2と異なる部分を主に説明する。
図3に例示してあるように、火力発電プラントにおける所内の補機として純水製造装置14が設けられている場合がある。純水製造装置14は純水を製造かつ備蓄するものであり、能動的負荷である。
純水製造装置14は通常時には間欠運転をしている負荷である。実施の形態1、2と同様に、純水製造装置14を系統事故F発生時に負荷として立ち上げることで、所内に負荷を発生させる。この時、純水製造装置14は電気エネルギーを所内で必要となる純水を製造・備蓄する為に使い、系統事故F発生時の負荷急変の抑制に貢献する。前述の氷蓄熱式空調機11の場合と同じく、所内に設置済みの負荷を用いるため経済的に優れている。また、実施の形態1、2とは違う備蓄方法を用いている。
前記純水製造装置14で製造・備蓄された純水はプラントの運用に使用されるものであるので、系統事故F時には一時的に備蓄量が増加することになるが、系統復旧後の通常運転中に使用され、通常時の量に戻る。
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図4により説明する。なお、図4において図1〜図3と同一または相当部分には同一符号を付し、以下の図4の説明では図1〜図3と同一または相当部分については説明を割愛し図1〜図3と異なる部分を主に説明する。
前述の実施の形態1〜3では、フライホイールを用いて、電気エネルギーを回転エネルギーとして備蓄する方法、氷蓄熱式空調機を用いて、電気エネルギーを熱エネルギーとして備蓄する方法、純水製造装置を用いて、電気エネルギーを火力発電プラントの運用に必要なものとして備蓄する方法およびシステムについて述べたが、本実施の形態4は、図4に例示してあるように一軸の補機全体を制御することで、一軸での発電量と負荷のバランスを監視し制御することが出来るため、より大きな効果を得る。
所内低圧電源負荷15は通常時において、間欠運転している送風ファン、冷却ファン、ポンプ等であり、系統事故F時にはこれらをダミー負荷として用いる。所内単独運転制御装置92及び所内制御装置91は、つまり制御装置9は、実施の形態1〜3で述べたような、フライホイール8、氷蓄熱式空調機11、純水製造装置14の制御を行い、また、所内低圧電源負荷15を制御している。
系統事故F時に、停止中の各負荷8,11,14,15を同時に立ち上げることで、大きな負荷を生み出すことが出来る。また、取り扱う負荷数も増えるため、効率がよくなるような負荷の割り振りを行うこともでき、そのため前記タービンの出力と前記発電機の出力とをよりバランスさせることが可能で、大きな効果が得られる。
系統復旧時には、フライホイール8、氷蓄熱式空調機11、純水製造装置14は、実施の形態1〜3と同様の動作をして、蓄えられたエネルギーを放出し、通常状態へと戻る。
系統復旧時に所内低圧電源負荷15は、各負荷の通常時の運転へと戻る。
本実施の形態4は、換言すると、一軸構成の火力発電プラントにおいて、制御装置9を監視・制御し、一軸の各補機11,14,15を統括管理し、効果的に所内運転切替時の出力アンバランスを吸収することでプラントトリップを防ぐ所内単独運転システム或いは所内単独運転制御装置である。
本実施の形態4は、更に換言すると、一台の発電機5に対して前記能動負荷が複数台7,8,11,14であり、前記制御装置9により前記複数台の能動負荷で前記タービンSTの出力と前記発電機5の出力とをバランスさせる火力発電プラントの所内単独運転システムである。
実施の形態5.
以下、この発明の実施の形態5を、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図5により説明する。なお、図5において図1〜図4と同一または相当部分には同一符号を付し、以下の図5の説明では図1〜図4と同一または相当部分については説明を割愛し図1〜図4と異なる部分を主に説明する。
図5は、図4に例示してある一軸構成の事例を2つ組み合わせ、その上位に遮断器16を設置した多軸構成の事例を示してある。
図5は、図4に例示してある一軸構成の事例を2つ組み合わせた構成であるので、図5における遮断器21、22,23は図4における遮断器1、2,3に相当し、図5における主変圧器24は図4における主変圧器4に相当し、以下同様に、発電機25は発電機5に、タービン26はタービン6に、誘導機27は誘導機7に、フライホイール28はフライホイール8に、制御装置29は制御装置9に、所内制御装置291は所内制御装置91に、所内単独運転制御装置292は所内単独運転制御装置92に、氷蓄熱式の空調機211は氷蓄熱式の空調機11に、所内変圧器212は所内変圧器12に、負荷側遮断器213は負荷側遮断器13に、純水製造装置214は純水製造装置14に、所内低圧電源負荷215は所内低圧電源負荷15に、それぞれ相当する。
実施の形態4で述べた実施の形態1〜3を用いた一軸での制御を複数組み合わせ、一軸での制御を多軸構成の場合に適用する場合も、同様の効果を奏する。さらに多軸構成の場合には、一軸のみを残し、他を停止するという選択肢もある。また、取り扱う補機数も増えるため、利用できる間欠負荷が増え、プラント全体で効率がよくなるような負荷の割り振りを行うこともでき、そのため前記タービンの出力と前記発電機の出力とをよりバランスさせることが可能で、大きな効果が得られる。
所内単独運転制御装置8が二軸とも維持できないと判断すると発電機の制御装置に発電機トリップの指示を出す。
発電機を停止し、軸の負荷だけを利用することで、より大きな負荷を生み出すことが出来る。
系統復旧時には、実施の形態1〜4と同様に通常時の運転に戻る。
なお、本実施の形態5は、換言すると、多軸構成の火力発電プラントにおいて、制御装置9を監視・制御し、多軸の補機を統括管理し、プラント全体として効果的に所内運転切替時の出力アンバランスを吸収することによってプラントトリップを防ぐ所内単独運転システム或いは所内単独運転制御装置である。
また、本実施の形態5は、更に換言すると、系統側事故Fの発生に応動し系統側事故Fを検知する火力発電プラントの制御装置9、及びそれぞれタービン6,26で駆動される複数台の発電機5,25の各々の出力端に前記制御装置9によって接続され前記発電機5,25の前記系統からの解列後における対応する前記タービン6,26の出力と対応する前記発電機の出力とをバランスさせる能動負荷7,8,11,14,を備え、前記系統側事故Fの復旧により前記発電機5,25が前記系統10に接続されると前記能動負荷が系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に前記制御装置によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システムである。
この発明の実施の形態1を示す図で、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントを例示する図である。 この発明の実施の形態2を示す図で、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図である。 この発明の実施の形態3を示す図で、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図である。 この発明の実施の形態4を示す図で、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図である。 この発明の実施の形態5を示す図で、所内単独運転システムを備えた火力発電プラントの他の例を例示する図である。
符号の説明
1,2,3,21,22,23,16 遮断器、
24 主変圧器、
5,25 発電機、
6 ST((タービン)スチームタービン))、
26 GT((タービン)ガスタービン))、
7,27 誘導機(能動負荷)、
8,28 フライホイール(能動負荷)、
9,29 制御装置、
91,291 所内制御装置、
92,292 所内単独運転制御装置、
10 系統、
F 系統側事故、
11,211 氷蓄熱式空調機(能動負荷(補機))、
12,212 所内変圧器、
13,213 負荷側遮断器、
14,214 純水製造装置(能動負荷(補機))、
15,215 所内低圧電源負荷。

Claims (8)

  1. 火力発電プラントの制御装置が系統側事故の発生に応動する系統側事故検知工程、
    系統側事故検知工程で前記制御装置が系統側事故の発生に応動して系統側事故が検知されると、タービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって前記発電機の前記系統からの解列後に能動負荷を接続し、前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせて前記タービンで駆動される発電機の所内単独運転を行う火力発電プラントトリップ抑制工程、及び
    前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷を系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に戻す定常運転状態復帰工程、
    を有する火力発電プラントの所内単独運転方法。
  2. 系統側事故の発生に応動し系統側事故を検知する火力発電プラントの制御装置、及びタービンで駆動される発電機の出力端に前記制御装置によって接続され前記発電機の前記系統からの解列後における前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせる能動負荷を備え、前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷が系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に前記制御装置によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システム。
  3. 系統側事故の発生に応動し系統側事故を検知する火力発電プラントの制御装置、及びそれぞれタービンで駆動される複数台の発電機の各々の出力端に前記制御装置によって接続され前記発電機の前記系統からの解列後における対応する前記タービンの出力と対応する前記発電機の出力とをバランスさせる能動負荷を備え、前記系統の復旧により前記発電機が前記系統に接続されると前記能動負荷が系統健全時の前記発電機の定常運転時の状態に前記制御装置によって戻される火力発電プラントの所内単独運転システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の火力発電プラントの所内単独運転システムにおいて、前記能動負荷が、誘導機及びこの誘導機に直結されたフライホイールであることを特徴とする火力発電プラントの所内単独運転システム。
  5. 請求項2または請求項3に記載の火力発電プラントの所内単独運転システムにおいて、前記能動負荷が、火力発電プラントの所内の補機であることを特徴とする火力発電プラントの所内単独運転システム。
  6. 請求項5に記載の火力発電プラントの所内単独運転システムにおいて、前記補機が、火力発電プラントの所内の蓄熱式空調機であることを特徴とする火力発電プラントの所内単独運転システム。
  7. 請求項5に記載の火力発電プラントの所内単独運転システムにおいて、前記補機が、火力発電プラントの所内の純水製造装置であることを特徴とする火力発電プラントの所内単独運転システム。
  8. 請求項2または請求項3に記載の火力発電プラントの所内単独運転システムにおいて、一台の発電機に対して前記能動負荷が複数台であり、前記制御装置により前記複数台の能動負荷で前記タービンの出力と前記発電機の出力とをバランスさせることを特徴とする火力発電プラントの所内単独運転システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010041776A (ja) * 2008-08-01 2010-02-18 Ihi Corp フライホイール緊急停止装置
JP2022552050A (ja) * 2019-08-21 2022-12-15 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 送電網復旧システム

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