JP2008067261A - ネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の機器名称設定方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】適切な機器名称を設定できるネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の機器名称設定方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】ネットワーク機器2に設定するための機器名称の候補を複数記憶する名称候補記憶部と、複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定する名称設定手段51と、名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集する名称候補編集手段53と、名称候補編集手段により編集された内容を所定の条件に基づいて制限する編集制限手段54と、を備えた。
【選択図】図5
【解決手段】ネットワーク機器2に設定するための機器名称の候補を複数記憶する名称候補記憶部と、複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定する名称設定手段51と、名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集する名称候補編集手段53と、名称候補編集手段により編集された内容を所定の条件に基づいて制限する編集制限手段54と、を備えた。
【選択図】図5
Description
本発明は、機器名称を設定するネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の機器名称設定方法およびプログラムに関するものである。
従来、ネットワーク機器間で通信を行うには、各ネットワーク機器にIPアドレスとよばれる識別番号が割り当てられ、このIPアドレスに基づいて通信が行われている。しかし、IPアドレスは、単に数値を羅列したものであり人間に直感的に分かり難いものであるため、通常はネットワーク機器に機器名称(ホスト名やコンピュータ名等)を設定し、この機器名称を指定して通信を行う。機器名称で通信を行う方法としてDNS(Domain Name System)サーバによる名前解決方法が知られている。この名前解決方法は、機器名称とIPアドレスの相互変換を行うものであり、DNSサーバに、予めネットワーク機器のIPアドレスと機器名称とを対応づけておき、ネットワーク機器からの名前解決要求メッセージに応じて、名前解決応答メッセージを送信してネットワーク機器の名前解決を行っている(特許文献1参照)。このような構成により、IPアドレスと比較して利用者が扱いやすい機器名称を使用して通信を行うことが可能となっている。
この機器名称を設定する機能を備えたネットワーク機器として、デフォルトで機器名称の候補を備えているものが知られている。このネットワーク機器は、同一ネットワーク内に接続されているネットワーク機器の機器名称を取得し、記憶部に記憶したデフォルトの機器名称の候補と比較して、異なる場合にそのデフォルトの機器名称の候補を自己に設定し、重複する場合にデフォルトの機器名称の候補と異なる機器名称を自動的に作成してネットワーク機器に設定する(特許文献2参照)。
特開2001−273225号公報
特開2004−328358号公報
しかし、上記ネットワーク機器では、機器名称の候補がデフォルトの機器名称一つしかないため、ユーザの所望の機器名称を設定することができなかった。また、機器名称の候補が、他のネットワーク機器の機器名称と重複する場合には、機器名称が自動的に作成されてしまうため、この場合も、ユーザの所望の機器名称を設定することができなかった。これらを解決するために、記憶部に複数の機器名称の候補を記憶し、その複数の機器名称の候補から、機器名称を設定可能とし、さらに機器名称の候補を編集可能とするネットワーク機器が考えられる。
通常、ネットワーク機器の機器名称は、ネットワーク機器の用途を明確に示すように、そのネットワーク機器の業務に関係する機器名称がつけられる。また、複数のネットワーク機器の機器名称の管理方法として、例えば、「TKYKKN01」のように「地域の略称(Tokyo)+アプリケーションの略称(Kakin)+数字」という一定ルールに従って、統一感を持たせて機器名称を管理することも多い。しかし、前述のネットワーク機器の場合、複数の機器名称の候補を自由に編集できるため、不適切な機器名称の候補に編集される場合がある。例えば、課金管理サーバの機器名称の候補が、「在庫01」等のように業務と関係のない候補に編集されたり、他の複数のネットワーク機器と全く統一感のない候補に編集されてしまう。この場合、ユーザの手違いにより、課金サーバに「在庫01」が機器名称として設定されると、これを見た第三者に課金管理のアプリケーションが導入されたサーバであると誤解を招いたり、統一感のない機器名称が設定されると、他のネットワーク機器との関係で違和感が生じてしまうことが考えられる。
本発明の目的は、適切な機器名称を設定できるネットワーク機器、ネットワークシステム、ネットワーク機器の機器名称設定方法およびプログラムを提供することである。
本発明におけるネットワーク機器は、自己に設定するための機器名称の候補を複数記憶する名称候補記憶部と、該名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定する名称設定手段と、名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集する名称候補編集手段と、所定の条件に基づいて名称候補編集手段による編集内容を制限する編集制限手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明におけるネットワーク機器の機器名称決定方法は、自己に設定するために記憶した複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定するステップと、名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集するステップと、所定の条件に基づいて編集内容を制限するステップと、を備えたことを特徴とする。
これらの構成によれば、複数の機器名称の候補を編集する際に、不適切な機器名称の候補になるような編集内容に対して制限をかけることができる。これにより、業務と関係のない機器名称がネットワーク機器に設定されることを防止することができ、第三者に対し、別の業務に用いられるネットワーク機器であるという誤解を招くことがない。また、例えば、他のネットワーク機器との関係で機器名称に統一感を持たせて管理するような場合には、一定のルールに従わない編集に制限をかけることで、統一感を持たせて機器名称を管理することができる。
この場合、複数の機器名称の候補の名称候補リストを有するホストコンピュータがネットワークに接続されており、編集制限手段は、名称候補リストに存在しない機器名称への編集を制限することが、好ましい。
この構成によれば、ホストコンピュータが有する名称候補リストに基づいてネットワーク機器の機器名称の候補を制限することができる。これにより、ホストコンピュータ側でネットワーク機器の機器名称を管理することができる。
この場合、ネットワーク上の他のネットワーク機器の機器名称と名称候補記憶部に記憶された全ての機器名称の候補とが重複したことを検出する重複名称検出手段と、検出した重複を報知する報知手段と、をさらに備えたことが、好ましい。
この場合、報知手段は、音声報知手段で構成されていることが、好ましい。
これらの構成によれば、ユーザは、編集した機器名称の候補が同じネットワーク上の他のネットワーク機器の機器名称と重複する場合に、自己に設定できる機器名称の候補がない旨を報知して、ユーザに機器名称の候補の編集を促すことができる。これにより、機器名称の候補が、他のネットワーク機器の機器名称と重複することを確実に防止することができる。なお、他のネットワーク機器の機器名称を確認するには、DNSサーバを用いる場合、DNSサーバのデータベースを参照する方法等が考えられる。またなお、報知手段は、音声報知手段に限らず、LEDランプを発光するなど視覚的に報知を行う構成としてもよい。
本発明におけるネットワークシステムは、上記のネットワーク機器と、ホストコンピュータとを有するネットワークシステムであって、ホストコンピュータは、複数のアプリケーションを記憶するアプリケーション記憶部と、アプリケーションをネットワーク機器に提供するアプリケーション提供手段と、アプリケーション記憶部に記憶しているアプリケーションの名称に基づいて、機器名称の候補を生成する名称生成手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ホストコンピュータがネットワーク機器に提供するアプリケーションの名称に基づいて、名称候補リストの機器名称の候補が生成される。このため、ネットワーク機器の機器名称の候補の編集内容が、アプリケーション名称に関連する内容に制限されるため、ネットワーク機器の用途を想定できないような不適切な編集内容を制限することができる。
本発明のプログラムは、コンピュータに上記のネットワーク機器の機器名称設定方法における各ステップを実行させることを特徴とする。
この構成によれば、ネットワーク機器に記憶されている機器名称の候補を編集する際に、一定の制限を設けたネットワーク機器のプログラムを提供することが可能である。
以下に添付の図面を参照して、本発明の実施形態に係るネットワーク機器、ネットワーク機器の機器名称設定方法およびプログラムについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るネットワーク機器2を組み込んだネットワークシステム1のシステム構成図である。このネットワークシステム1は、複数のアプリケーションを提供する(アプリケーション提供手段)と共にネットワーク機器2の機器名称を管理するホストコンピュータ3と、アプリケーションを利用する利用者の各事業所7(東京事業所7a、大阪事業所7b、長野事業所7c)に設置され、機器名称を自己設定するネットワーク機器2と、各ネットワーク機器2に対してそれぞれIPアドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ4と、各ネットワーク機器2の機器名称と対応するIPアドレスとの名前解決を行うDNSサーバ5と、がネットワーク(インターネット8)を介して接続されると共に、各ネットワーク機器2と、2台のクライアント端末6がLAN9により接続されている。そして、ネットワーク機器2は、ホストコンピュータ3からアプリケーションを取得し、各事業所7に設置されたクライアント端末6からの実行要求に応じて、取得した当該アプリケーションを実行する機能を備えている。これによりクライアント端末6は、アプリケーションを自己にインストールすることなくアプリケーションの実行結果を取得することができる構成となっている。
図2は、本発明のネットワークシステム1を構成する各装置(ホストコンピュータ3、ネットワーク機器2、DHCPサーバ4、DNSサーバ5、クライアント端末6)の制御構成である。各事業所7の構成は同一であるため、長野事業所7cを例に説明を進める。ネットワーク機器2は、通信インターフェース13、入出力インターフェース14、内部バス15、CPU16(Central Processing Unit)、ROM17(Read Only Memory)、RAM18(Random Access Memory)およびHDD19(Hard Disk Drive)を備えている。HDD19には、ネットワーク機器2に設定すべき機器名称の候補を記憶する名称候補記憶部(図示省略)が確保されており、この名称候補記憶部に記憶された機器名称の候補により命名リスト23が構成される。また、機器側面に横方向に移動可能なスライド式のディップスイッチ21(操作部)が設けられ、ディップスイッチ21近傍にはスピーカ22が設けられている。また、ディップスイッチ21の各位置(物理的状態)の上方には1から10までの数字が印字されている(図1参照)。このディップスイッチ21が手動操作されることにより、命名リスト23からいずれかの機器名称を自己設定する構成になっている。なお、命名リスト23は、HDD19ではなくRAM18に記憶されていてもよい。
ここで、図3を参照して、命名リスト23について説明する。命名リスト23は、番号24と機器名称とを関連付けたものである。この番号24は、ディップスイッチ21の各位置の上方に印字された数字に対応したものである。つまり、ディップスイッチ21の位置を検出することによって、機器名称を設定する構成となっている。例えば長野事業所7cのネットワーク機器2であれば、ディップスイッチ21が数字の「2」に位置しているため(図1参照)、命名リスト23の番号24の2番に対応する「NGNtyumon−01」が機器名称として設定されている。また、命名リスト23は、編集可能に構成されているが、編集内容はホストコンピュータ3によって制限される構成となっている(詳細は後述する)。なお、本実施形態では、ディップスイッチ21により機器名称を設定する構成としたが、ダイヤル式のスイッチのように手動操作できるものであれば、ディップスイッチ21以外のものでも構わない。
図2に示すホストコンピュータ3は、いわゆる一般的なコンピュータと同様であり、入力デバイス31、ディスプレイ32、通信インターフェース33、入出力インターフェース34、内部バス35、CPU36、ROM37、RAM38およびHDD39を備えている。HDD39には、ネットワーク機器2に提供するアプリケーションが複数記憶されていると共に、ネットワーク機器2の機器名称を管理するための名称候補リスト41が記憶されている。
図4に示す名称候補リスト41は、事業所7毎にネットワーク機器2に設定可能な複数の機器名称の候補をリストアップしたものである。そして、ホストコンピュータ3は、当該名称候補リスト41に基づいて、命名リスト23の編集(ネットワーク機器2の機器名称の候補を名称候補リスト41に存在しない機器名称の候補へ編集すること)を制限する。例えば、長野事業所7cの場合、「NGNreji−01」、「NGNtyumon−01」、「NGNtyumon−02」、「NGNhattyu−01」、「NGNhattyu−02」、「NGNkinmu−01」等がリストアップされており、ユーザが命名リスト23の機器名称の候補を編集する際に、このリストアップされた機器名称の候補以外への編集が制限される。これにより、長野事業所7cのネットワーク機器に、東京事業所7a向けの「TKYreji−01」等の名称が誤って設定されることを防止できる。
図2に示すDNSサーバ5は、ホストコンピュータ3と同様な制御構成をしており、HDD19内にネットワーク内の機器のIPアドレスと機器名称とを対応付けたデータベースを有している。このデータベースに基づいて接続先の機器のIPアドレスと機器名称との相互変換を行い、名前解決を行っている。つまり、ネットワーク機器2が接続先の機器のIPアドレスを知らない場合でも、接続先の機器の機器名称を知っていれば、DNSサーバ5(データベース)に問い合わせてIPアドレスで通信を行うことができる構成となっている。
DHCPサーバ4は、ホストコンピュータ3と同様な制御構成をしており、LAN9に接続した機器に対してIPアドレスの自動割当を行っている。DHCPサーバ4は、所定の範囲のIPアドレスをプールしておき、この範囲内でネットワーク機器2にIPアドレスを割り当てる構成となっている。つまり、ネットワーク機器2を、DHCPサーバ4からIPアドレスを取得する設定にしておけば、LAN9接続時にネットワーク機器2がDHCPサーバ4から自動的にIPアドレスを取得する。
図5を参照して、ネットワークシステム1の機能構成について説明する。
ネットワーク機器2は、名称設定手段51、アドレス取得手段52、名称候補編集手段53、編集制限手段54、重複名称検出手段55および報知手段56を備えている。
名称設定手段51は、ディップスイッチ21の位置を読み取り、命名リスト23からディップスイッチ21の位置に対応する機器名称の候補を機器名称として設定するものである。アドレス取得手段52は、図1に示すDHCPサーバ4からIPアドレスを取得するものである。なお、DHCPサーバ4からIPアドレスを取得する構成に代えて、例えばユーザがクライアント端末6の入力デバイス91で入力したIPアドレスを取得する構成としてもよい。
名称候補編集手段53は、クライアント端末6のウェブブラウザを介して命名リスト23を編集するものである。一例では、編集作業は、図6に示すような編集画面61において行う。編集画面61は、中央に命名リスト23を表示し、命名リスト23の右端には、スクロールバー62が設けられている。このスクロールバー62の上下動操作に伴って命名リスト23をスクロール表示している。また、入力デバイス91で編集対象を選択して、選択した機器名称の候補を編集する構成となっている。また、命名リスト23の下方には、OKボタン64とCancelボタン65が設けられている。OKボタン64は、編集を確定し、命名リスト23に反映するものであり、OKボタン64のクリックにより編集制限手段54による制限がかけられる構成となっている。
編集制限手段54は、命名リスト23に不適切な編集がなされるのを防止するものである。この編集制限手段54は、編集終了時にホストコンピュータ3にアクセスして名称候補リスト41を参照し、編集結果が名称候補リスト41に含まれていない場合には、編集を無効とする。具体的には、編集画面61においてOKボタン64をクリックすると、ホストコンピュータ3に対し、編集後の機器名称の候補の問い合わせを行う。編集後の機器名称の候補が、名称候補リスト41に含まれていない場合には、ホストコンピュータ3から編集無効通知が送信され、編集結果を無効にする。一方、名称候補リスト41に含まれている場合には、ホストコンピュータ3から編集確定通知が送信され、編集結果を命名リスト23に反映する。
なお、上記のように編集画面61に命名リスト23を表示して、機器名称の候補を編集する構成に代え、ホストコンピュータ3から名称候補リスト41を取得し、取得した名称候補リスト41を編集画面61に表示して、機器名称の候補を編集するようにしてもよい。この場合、編集画面61で名称候補リスト41から機器名称の候補を選択すると、選択された機器名称の候補が命名リスト23に反映されるように構成されている。
なお、上記構成の他に、ネットワーク機器2に、機器名称の候補の編集方法に関するルールを設定しておき、ルールに従わない編集内容を無効とするような構成としてもよい。例えば、本実施形態であれば、機器名称の候補が事業所7の略称、アプリケーションの略称および数値から構成されるようなルールを設定しておき、このルールに従わない編集を無効とする構成としてもよい。この場合、事業所7の略称は、東京事業所7aなら「TKY」、大阪事業所7bなら「OSK」、長野事業所7cなら「NGN」のように3文字で設定する。次にアプリケーションの略称は、レジ用のアプリケーションであれば「reji」、注文用のアプリケーションであれば「tyumon」のように、アプリケーションを想起させるような名称で設定する。そして、数字は、第1レジサーバ、第2レジサーバのように同一用途に使用されるネットワーク機器2の識別用に設定する。以上のルールにより、何処の事業所7における何の用途に使用されるネットワーク機器2であるのかをユーザがより直感的に分かるようになる。
重複名称検出手段55は、ネットワーク内に自己に設定した機器名称と重複した機器名称の機器が存在するかを調査するものである。例えば、ネットワーク機器2が、DNSサーバ5に対して、設定した自己の機器名称を指定して名前解決要求メッセージを送信する。この場合、DNSサーバ5から、エラーが通知された場合は、当該ネットワーク機器2が、DNSサーバ5のデータベースに未登録の機器名称であることを示している。一方、IPアドレスが通知された場合には、当該ネットワーク機器2が、DNSサーバ5のデータベースに登録済みの機器名称であることを示している。つまり、名前解決応答メッセージの応答結果により、ネットワーク内に重複した機器名称の機器が存在することを確認できる構成となっている。なお、DNSサーバ5を介して重複した機器名称を調査する構成以外にも、ネットワーク内の機器間で、機器名称のリストを定期的に交換する(共有する)構成としてもよい。
また、重複名称検出手段55は、命名リスト23にリストアップされた機器名称の候補に、自己に設定可能な機器名称が残っているかを調査するものであり、命名リスト23にリストアップされた機器名称の候補の全てが、他の機器の機器名称として設定されているか否かをDNSサーバ5に問い合わせる。この場合、DNSサーバ5に対して、全ての機器名称の候補を指定して名前解決要求メッセージを送信する。DNSサーバ5の名前解決応答メッセージの応答結果により、命名リスト23の機器名称の候補の全てが、ネットワーク内で重複しているかを調査する。
報知手段56は、図1に示すネットワーク機器2の機器名称と他の機器の機器名称とが重複する場合に、ユーザに対して使用不能な機器名称であることを報知したり、命名リスト23の機器名称の候補の全てが他の機器に機器名称として設定されている場合に、ユーザに対して命名リスト23の編集が必要であることを、スピーカ22の音声により報知するものである。なお、報知手段56は、音声報知手段に限らず、LEDランプを発光するなど視覚的に報知を行う構成としてもよい。このように、命名リスト23の機器名称の候補の全てが他の機器に設定され、機器名称の設定の際に重複が避けられない場合に、スピーカ22の音声により機器名称の候補の編集を促されるため、重複することを確実に防止することができる。
なお、ネットワーク機器2において、名称設定手段51、アドレス取得手段52、編集制限手段54、重複名称検出手段55および報知手段56は、例えば、CPU16がROM17内の制御プログラムおよびHDD19内の各種プログラムに従って各種データを演算し、さらに通信インターフェース13と協働により実現されるものである。また、名称候補編集手段53は、例えば、クライアント端末6の入力デバイス91と通信インターフェース13、93の協動により実現される。
次に、図7および図8に示すフローチャートを参照して、図1に示すネットワークシステム1におけるネットワーク機器2の機器名称の設定処理、および機器名称の候補の編集処理の流れを説明する。
図7のフローチャートを参照して、ネットワーク機器2による機器名称の設定処理について説明する。ネットワーク機器2において、あらかじめ命名リスト23にリストアップされた機器名称の候補とディップスイッチ21の各位置との対応づけが行なわれている。ネットワーク機器2が、各事業所7のLAN9に接続されると、ネットワーク機器2は、DHCPサーバ4からインターネット8を介してIPアドレスを取得する(S01)。ユーザが、ディップスイッチ21を1から10までの数字のいずれかに対応した位置にスライド移動させると(S02)、ネットワーク機器2が、ディップスイッチ21の位置を読取り(S03)、ディップスイッチ21の位置に対応する機器名称の候補を命名リスト23から読み出す(S04)。読み出された機器名称の候補は、ネットワーク機器2の機器名称として設定される(S05)。
続いて、ネットワーク機器2は、DNSサーバ5に問い合わせを行い、同一ネットワーク上に、自己に設定した機器名称と重複する機器名称が存在するか確認を行う(S06)。ネットワーク機器2は、重複する機器名称の存在を確認すると(S06:Yes)、スピーカ22により、その旨を報知してユーザに再設定を促す(S07)。
このようにして、ネットワーク機器2に機器名称(ホスト名)とIPアドレスとを設定し、さらにDNSサーバ5で名前解決を行うことにより、機器名称を用いた通信を行うことができる。特にDDNS(Dynamic Domain Name System)サーバにより名前解決を行うような場合には、ネットワーク機器2にDDNSサーバに対しての名前登録機能をもたせることにより、さらに簡易に名前解決を行うことができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、ネットワーク機器2による図5の命名リスト23の編集処理について説明する。
命名リスト23に登録されたネットワーク機器2は、HDD19に記憶されている命名リスト23を読み出す(S11)。このとき、ネットワーク機器2は、DNSサーバ5に問い合わせを行い、命名リスト23にリストアップされている機器名称の候補と重複する機器名称が、同一ネットワーク上に存在するか確認を行う(S12)。ネットワーク機器2は、命名リスト23の機器名称の候補の全てが他の機器に機器名称として設定されていることを確認すると(S12:Yes)、スピーカ22により、その旨を報知してユーザに命名リスト23の編集を促す(S13)。
命名リスト23に登録されたネットワーク機器2は、HDD19に記憶されている命名リスト23を読み出す(S11)。このとき、ネットワーク機器2は、DNSサーバ5に問い合わせを行い、命名リスト23にリストアップされている機器名称の候補と重複する機器名称が、同一ネットワーク上に存在するか確認を行う(S12)。ネットワーク機器2は、命名リスト23の機器名称の候補の全てが他の機器に機器名称として設定されていることを確認すると(S12:Yes)、スピーカ22により、その旨を報知してユーザに命名リスト23の編集を促す(S13)。
ここで、命名リストの編集を行なう場合は、クライアント端末6からネットワーク機器2にウェブブラウザによりアクセスし、編集画面61を表示する。編集画面61の命名リスト23をスクロール表示し、機器名称の候補を選択して編集を行う(S14)。ネットワーク機器2は、編集終了後にホストコンピュータ3に問い合わせを行い、ホストコンピュータ3の名称候補リスト41に編集後の機器名称の候補が含まれるかを確認する(S15)。名称候補リスト41に編集後の機器名称の候補が含まれない場合には(S15:No)、クライアント端末6のディスプレイ32に、その旨を報知してユーザに編集が無効であることを通知する(S16)。一方、名称候補リスト41に編集後の機器名称の候補が含まれる場合には(S15:Yes)、命名リスト23に編集結果を反映する(S17)。
以上の構成によれば、複数の機器名称の候補を編集する際に、不適切な機器名称の候補になるような編集内容に対して制限をかけることができる。これにより、業務と関係のない機器名称がネットワーク機器2に設定されることを防止することができ、第三者に対し、別の業務に用いられるネットワーク機器2であるという誤解を招くことがない。また、例えば、他のネットワーク機器2との関係で機器名称に統一感を持たせて管理するような場合には、一定のルールに従わない編集に制限をかけることで、統一感を持たせて機器名称を管理することができる。
なお、ネットワーク機器2がホストコンピュータ3から取得したアプリケーションに基づいて命名リスト23にリストアップされた機器名称の候補を自動生成する構成としてもよい。これにより、ユーザによる機器名称の候補の登録操作を不要とすることができる。例えば、アプリケーション名称の先頭から4文字を抜き出して機器名称の候補を生成するようにすれば、課金管理アプリケーションなら「kaki」、発注用アプリケーションなら「hatt」、レジアプリケーションなら「reji」等のように、機器名称からネットワーク機器2の用途を想定しやすい構成とすることができる。
また、ホストコンピュータ3が、ネットワーク機器2に提供するアプリケーションに基づいて名称候補リスト41の機器名称の候補を生成する(名称生成手段)構成としてもよい。この構成により、ネットワーク機器2の機器名称の候補の編集内容が、アプリケーション名称に関連する内容に制限されるため、ネットワーク機器2の用途を想定できないような不適切な編集内容を制限することができる。
一方で、上記の例に示した、ネットワーク機器2の各機能をソフトウェアプログラムとして提供することも可能である。また、そのプログラムを記録媒体(図示省略)に格納して提供できる。記録媒体としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
上記に示した実施例によらず、ネットワークシステム1の装置構成や処理工程等について、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更も可能である。
1…ネットワークシステム 2…ネットワーク機器 3…ホストコンピュータ 22…スピーカ 41…名称候補リスト 51…名称設定手段 53…名称候補編集手段 54…編集制限手段 55…重複名称検出手段 56…報知手段
Claims (7)
- 自己に設定するための機器名称の候補を複数記憶する名称候補記憶部と、
前記名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定する名称設定手段と、
前記名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集する名称候補編集手段と、
所定の条件に基づいて前記名称候補編集手段による編集内容を制限する編集制限手段と、を備えたことを特徴とするネットワーク機器。 - 前記複数の機器名称の候補の名称候補リストを有するホストコンピュータがネットワークに接続されており、
前記編集制限手段は、前記名称候補リストに存在しない機器名称への編集を制限することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器。 - ネットワーク上の他のネットワーク機器の機器名称と前記名称候補記憶部に記憶された全ての機器名称の候補とが重複したことを検出する重複名称検出手段と、
検出した前記重複を報知する報知手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のネットワーク機器。 - 前記報知手段は、音声報知手段で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のネットワーク機器。
- 請求項2ないし4のいずれか1項に記載のネットワーク機器と、前記ホストコンピュータとを有するネットワークシステムであって、
前記ホストコンピュータは、
複数のアプリケーションを記憶するアプリケーション記憶部と、
前記アプリケーションを前記ネットワーク機器に提供するアプリケーション提供手段と、
前記アプリケーション記憶部に記憶している前記アプリケーションの名称に基づいて、前記機器名称の候補を生成する名称生成手段と、を備えたことを特徴とするネットワークシステム。 - 自己に設定するために記憶した複数の機器名称の候補から、1の機器名称を自己に設定するステップと、
前記名称候補記憶部に記憶された複数の機器名称の候補を編集するステップと、
所定の条件に基づいて編集内容を制限するステップと、を備えたことを特徴とするネットワーク機器の機器名称設定方法。 - コンピュータに、請求項6に記載のネットワーク機器の機器名称設定方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
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Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |