JP6397214B2 - 管理システム、および、その制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報を管理する管理システム、および、その制御方法に関する。
従来のデバイス管理システムにおける管理対象のデバイスを有する顧客環境の同一性を識別する方法には、デバイス管理システムと通信を行う顧客が保持する情報処理機器のハードウェア識別番号を用いる方法がある(特許文献1)。
特開2002−157523号公報
通常、デバイス管理システムが、ある顧客環境のデバイス群を管理する場合、事前にデバイス管理システムを運用する管理会社と顧客との間で利用契約が締結され顧客から管理会社に対して利用契約で定められた利用料の支払いが行われる。しかし、顧客側の立場からするとシステム導入によって効果が出ることに確信が持てないまま利用契約を締結することに抵抗がある。そこで、利用契約を締結するか否かを顧客が判断することを助けるために、利用締結を締結する前に顧客にシステムの試用を実施してもらう場合がある。
多くの場合、この試用の実施における利用料は、無償あるいは安価である。また、多くの場合、この試用の実施には期間制約が設けられ、その期間を過ぎると、顧客はデバイス管理システムを利用できなくなる、利用した場合契約違反になる、あるいは、正規の料金を支払う必要がある。顧客がこの期間制約を超えて試用を繰り返し重ねて実施する場合、顧客は、デバイス管理システムを用いることによって得られる利益を、無償あるいは安価にて受け続けることが可能となり、一方、管理会社側には不利益をもたらす。
そのため、デバイス管理システムが顧客環境の同一性を識別し、管理会社がそれを知り得るための手段が必要である。また、過去に試用を行った顧客が、例えば担当者が変更になったために誤って重ねて試用を実施する場合や、顧客が明確に申し出をすることなく重ねて試用を実施する場合がある。上記の場合においては、管理会社は、過去に利用契約に結び付かなかった反省を踏まえた新たな提案を顧客に対して行うべきであり、前述と同様に顧客環境の同一性を識別し、管理会社がそれを知り得る手段が必要である。
特許文献1は、システムと通信を行う1つの情報処理機器に含まれる複数のハードウェアのMACアドレスやシリアルナンバーを複合して同一環境の識別を行う構成であるが、これは情報処理機器そのものを識別するものでしかない。つまり、なんらかの理由で1つの情報処理機器が他の顧客の管理下に移動する状況が考えうる以上、顧客環境の同一性を識別する情報としては不適切であるという問題がある。
上記情報処理機器が他の顧客の管理下に移動する状況とは、例えばある情報処理機器がリース契約によって顧客アに貸与され、顧客アとのリース契約が終了した後に今度は別のリース契約によって顧客イに貸与されたという状況である。また、例えばある情報機器がある顧客アによって購入された後に、中古市場や業者等を経て、顧客イによって再購入されたという状況である。これらの状況において、顧客ア、顧客イがそれぞれ自社に情報処理機器が設置されている期間にデバイス管理システムの試用を行った場合、特許文献1の発明によると、顧客アと顧客イを同一の顧客環境であると識別してしまう。この判断結果は、管理会社に顧客イが試用を繰り返していると誤認させ、さらにその後、管理会社が顧客イに対して何らかのアプローチを行うことは容易に想像できる。しかし、顧客イの試用は上記状況のとおり正式なものであるから、管理会社は、顧客イおよび社会からの信頼を失う結果に繋がることが予想される。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、特別なサービスを顧客に提供する場合に該特別なサービスの提供を実施済みの顧客であるかどうかを高い信頼度で判断し検知する仕組みを提供することである。
本発明は、サービスプロバイダにより顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報を、顧客ごとに管理する管理システムであって、特別なサービス提供を実施済みの顧客を管理するために、該顧客を識別する顧客識別子に関連付けて、該顧客のネットワーク環境から取得した管理情報を管理する管理手段と、特定の顧客に前記特別なサービス提供を開始する場合に、当該特定の顧客を識別する顧客識別子を生成する生成手段と、前記生成手段により顧客識別子が生成された前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得する取得手段と前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合に、当該管理情報が前記管理手段で管理されていない場合に、当該管理情報を前記特定の顧客の顧客識別子に関連付けて前記管理手段に登録する登録手段と、前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合、当該管理情報が前記管理手段で既に管理されており、且つ、当該管理情報が取得される際に行われた認証により識別された顧客識別子と当該管理手段で既に管理されている管理情報に関連付く顧客識別子とが異なる場合に、通知を行う通知手段と、を有することを特徴とする。

本発明によれば、特別なサービスを提供する顧客が過去に該特別なサービスの提供を実施済みの顧客であるかどうかを高い信頼度で判断し検知することができる。
本実施例のデバイス管理システムの構成を例示する図 画像形成装置のハードウェア構成を例示する図 デバイス管理サーバ、クライアント端末のハードウェア構成を例示する図 デバイス管理システムのソフトウェア構成を例示する図 顧客識別子と機器識別子の組合せを管理するデータテーブルを例示する図 通知処理で通知されるEメールを例示する図 通知処理で表示されるWebページを例示する図 実施例1のデバイス管理サーバの処理を例示するフローチャート 実施例2のデバイス管理サーバの処理を例示するフローチャート 顧客が試用を終了した場合のデバイス管理サーバの処理を例示するフローチャート
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
実施例1におけるデバイス管理システムを構成している各装置について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例を示すデバイス管理システムの構成を例示する図である。
図1に示すように、本実施例のデバイス管理システムでは、デバイス管理サーバ101、画像形成装置102、情報処理装置103、クライアント端末104が、ネットワーク105を介して接続されている。本実施例では、顧客A、顧客Bという顧客のネットワーク環境単位で、画像形成装置102をグルーピングして管理している。
顧客Aの環境では、画像形成装置102が、デバイス管理サーバ101と直接通信している。顧客Bの環境では、デバイス管理サーバ101と直接通信できない画像形成装置102に対して、情報処理装置103が仲介してデバイス管理サーバ101と接続している。デバイス管理サーバ101は、サービスプロバイダ(デバイス管理システムを運用する管理会社や該管理会社から委託を受けた別の管理会社等)により顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報を、顧客ごとに管理する。
クライアント端末104は、パーソナルコンピュータに限定するものではなく、同機能を持つ画像形成装置や携帯端末などでもよい。ネットワーク105は、上述の各装置の間で情報をやり取りするための通信回線であり、インターネット、イントラネットの種別や、有線・無線は問わない。
次に、デバイス管理システムを構成する各装置のハードウェア構成について説明する。
図2は、画像形成装置102のハードウェア構成を例示する図である。
図2に示すように、画像形成装置102は、画像処理ユニット201、印刷ユニット202、および読み込みユニット203を有する。画像形成装置102が複合機ではない場合等では、読み込みユニット203が存在しない構成であってもよい。
画像処理ユニット201は、CPU204、メモリ205、ハードディスク206、ユーザインタフェース207を有する。CPU204は、各種プログラムを実行し、さまざまな機能を実現するユニットである。メモリ205は、各種情報を一時的に記憶するユニットであり、CPU204はハードディスク206に記憶されているプログラムをメモリ205にロードしプログラムを実行する。また、メモリは、CPU204の一時的な作業記憶領域としても利用されるユニットである。ハードディスク206は、各種データを記憶するユニットであり、フラッシュメモリなどの同機能を持つ他のハードウェアでもよい。
ユーザインタフェース207は、ユーザからの処理依頼を受け付けたり、ユーザに対して画面を出力したりするためのユニットである。NIC(Network Interface Card)208は、画像形成装置102をネットワーク105に接続するためのユニットである。なお、図2は画像形成装置102の代表的なハードウェア構成であり、画像形成装置102をこの構成に限定するものではない。例えば、画像形成装置102は、FAXボードや外部制御装置が接続されている構成であってもよい。
図3は、デバイス管理サーバ101、情報処理装置103、クライアント端末104のハードウェア構成を例示する図である。
図3において、301はCPUであり、各種プログラムを実行し、さまざまな機能を実現するユニットである。メモリ302は、各種情報を一時的に記憶するユニットであり、CPU301はハードディスク303に記憶されているプログラムをメモリ302にロードしプログラムを実行する。また、メモリは、CPU301の一時的な作業記憶領域としても利用されるユニットである。ハードディスク303は、各種データを記憶するユニットであり、フラッシュメモリなどの同機能を持つ他のハードウェアでもよい。
ユーザインタフェース304は、ユーザからの処理依頼を受け付けたり、ユーザに対して画面を出力したりするためのユニットである。NIC305は、デバイス管理サーバ101、情報処理装置103、クライアント端末104をネットワークに接続するためのユニットであり、NIC305を使用してネットワーク105に接続可能である。なお、図3はデバイス管理サーバ101、情報処理装置103、クライアント端末104の代表的なハードウェア構成であり、デバイス管理サーバ101、情報処理装置103、クライアント端末104は、この構成に限定されるものではない。
図4は、デバイス管理システムを構成する各装置のソフトウェア構成を例示する図である。なお、画像形成装置102のソフトウェア構成の機能を実現するプログラムは、画像形成装置102のハードディスク206に記憶されており、該プログラムを画像形成装置102のCPU204がメモリ205にロードし実行することで、これらの機能は実現される。また、デバイス管理サーバ101、情報処理装置103、クライアント端末104のソフトウェア構成の機能を実現するプログラムはそれぞれ、各装置のハードディスク303に記憶されており、該プログラムを各装置のCPU301がメモリ302にロードし実行することで、これらの機能がそれぞれ実現される。
最初に、画像形成装置102を構成するソフトウェアについて説明する。
機器情報送信部420は、画像形成装置102が保持する各種情報、あるいは、画像形成装置102を使用することで発生する各種情報を、デバイス管理サーバ101に送信する。各種情報とは、例えば、機器情報、設定情報、ジョブの実行履歴、エラー発生情報、稼働情報、消耗品情報、操作履歴、修理情報、問合せ情報などを指し、特定の情報に限定するものではない。なお、機器情報は、例えば、製品出荷前に設定され顧客が変更不可である、MACアドレス、シリアル番号、ロット番号、製品名、製造者などを指し、特定の情報に限定するものではない。以下、上記各種情報を機器情報と称する。なお、図4には示していないが機器情報送信部420を設けていない画像形成装置102が存在してもよい(例えば図1の顧客Bの環境の画像形成装置102)。
次に、情報処理装置103を構成するソフトウェアについて説明する。
機器情報収集部430は、機器情報送信部420を設けていない画像形成装置102から前記機器情報を収集する。情報を収集する方法や間隔については限定しない。機器情報送信部431は、収集した機器情報をデバイス管理サーバ101に送信する。これにより、デバイス管理サーバ101に対して機器情報を送信できない画像形成装置102に対しても、情報処理装置103が仲介することで機器情報の収集と送信が可能となる(例えば図1の顧客Bの環境)。
次に、デバイス管理サーバ101を構成するソフトウェアについて説明する。
受信部401は、画像形成装置102や情報処理装置103から送信された機器情報を受信する。また、受信部401は、認証などの手段を用いてどの顧客環境から受信した機器情報なのかを識別する。このとき、図1に示した顧客A、顧客B等の顧客環境は、割り当てられた顧客識別子によってデバイス管理システム内で一意に識別される。なお、顧客識別子は、デバイス管理システムで顧客データを作成する時に新たに作成され割り当てられる識別子である。したがって、ある顧客に対して、重ねて顧客データを作成することで、複数の顧客識別子が割り当てられることはシステム上許容される。例えば、顧客識別子は、顧客にサービス提供(サービスの試用のための提供を含む)を開始する時に生成される。
また、受信部401は、受信した機器情報を顧客識別子に対応する顧客別情報保存部402に保存する。機器情報には、上述したように、顧客毎の機密情報や個人情報が含まれるため、顧客別情報保存部402では、セキュリティや情報保護のために顧客環境別に機器情報を分けて記憶する。顧客環境別に記憶する手段として、データベース(DB)を別にする方法、テーブルを別にする方法、テーブル内のIDで区別する方法、顧客環境別にアクセス権を変える方法などがあるが、これら特定の方法に限定するものではない。
また、受信部401は、顧客環境のサービス状態を顧客別情報保存部402から取得し、顧客環境のサービス状態が「試用期間中」であるか否かを判断する。上記サービス状態は、ユーザによって設定あるいは変更されているものとする。上記サービス状態の設定や変更のそれぞれについて以下に代表的な例を挙げる。
上記サービス状態が設定される代表的な例では、ユーザがデバイス管理システム上に顧客データを新規に作成する際に、デバイス管理システムが提示する画面上のUIで、上記サービス状態が「試用期間中」(即ち、特別なサービス提供)であるか「本運用中」(即ち、通常のサービス提供)であるかを選択することで設定される。ユーザは、デバイス管理システムを運用する管理会社であるか管理会社から委託を受けた別の管理会社であるか顧客自身であってもよい。また、上記サービス状態が設定される別の例では、デバイス管理システムがシステム外部に公開しているWebサービスやAPIを利用して他のシステムから顧客データの新規作成命令が送信され、その命令に基づいて顧客データを新規に作成する際に設定される。上記のいずれの例においても、特に上記サービス状態が指定されない場合は、既定値として、上記サービス状態が「試用期間中」あるいは「本運用中」と設定されてもよい。
また、上記サービス状態が変更される代表的な例では、ユーザが、デバイス管理システム上で顧客データを本運用に移行させる際に、上記サービス状態を「本運用中」に変更する。また、上記サービス状態が変更される別の例では、デバイス管理システムがシステム外部に公開しているAPIを利用して他のシステムからサービス状態変更命令が送信され、その命令に基づいて上記サービス状態を変更する際に変更される。
受信部401は、上記サービス状態が「試用期間中」であるか否かの真偽値を取得できてもよいし、上記サービス状態の値、つまり「試用期間中」、「本運用中」、およびその他の値、を取得できてもよい。ただし、少なくとも本実施例においては、受信部401は、「試用期間中」であると判断した場合に、判断部403に顧客識別子と機器情報を送信する。なお、上記判断は、上述のように受信部401で行うか、あるいは、判断部403で行ってもよい。
判断部403は、受信部401から受信した機器情報から、機器を一意に識別する機器識別子を抽出する。機器を一意に識別する機器識別子は、MACアドレス、シリアル番号等が一般的であるが、機器を一意に識別することができる情報であれば情報の加工、非加工を問わずこれらに限定しない。また、機器識別子は、2つ以上の情報を組合せて初めて一意性を持つものであってもよい。
また、判断部403は、顧客識別子と機器識別子の組合せを入力すると、保存部404に問合せを行い、その機器識別子が試用済であるか/試用済でないか/試用済であるが問題ないかを判断する。また、判断部403は、該判断結果に応じて保存部404を操作したり、通知部405を操作したり、何も行わない等の動作を制御する。なお、上記判断とその判断結果に応じた処理の詳細については後述のフローチャート(図8、図9)で説明する。
保存部404は、顧客識別子と機器識別子の組合せを0組以上保存する。この顧客識別子と機器識別子の組合せは、図5に示すように、試用済である機器識別子と、その機器識別子の元となる機器情報を送信した顧客環境を指す顧客識別子との組合せである。この顧客識別子と機器識別子の組合せは、保存部404内において一意である。ここでいう一意とは、同じ組合せは存在しないということを意味する。このように、保存部404は、顧客の顧客識別子に関連付けて、該顧客のネットワーク環境から取得した機器識別子を管理する。
また、保存部404は、図示しないが、後述する通知を行わない顧客識別子を0個以上保存することができる。顧客識別子が保存される代表的な方法は、上記通知によって表示されるWebページにおいて「本顧客については以後通知を行わない」というチェックボックスをONに設定することで、対象の顧客の顧客識別子が追加されるという方法である。また、保存部404は、上記のように通知を行わない顧客識別子を0個以上保存するデータ構造の他、作成された全て或いは顧客環境状態が「試用期間中」である全ての顧客の顧客識別子と、試用済顧客通知要否の真偽値との組合せを持つデータ構造であってもよい。或いは、上記試用済顧客通知要否の真偽値を、顧客別情報保存部402で管理するデータ構造であってもよい。
図5(a)は、実施例1において保存部404に保存される顧客識別子と機器識別子の組合せを管理するデータテーブルを例示する図である。
図5(a)に示す例では、顧客識別子501に、デバイス管理システムによって顧客毎に割り振られた顧客IDが保存される。また、機器識別子502に、上記顧客IDに対応する顧客環境から送信された機器の機器情報から抽出したMACアドレスから記号を除去した文字列が保存される。
通知部405は、ある顧客が過去にデバイス管理システムの試用を行った可能性が高いことを、ユーザに通知する。このユーザは、その顧客の顧客環境の管理を担当する管理会社の社員であるか、デバイス管理システムを運用する運用会社の社員であるか、そのいずれかから業務委託を受けた会社の社員であるかを想定している。
上記ユーザが、管理会社の社員である場合、ユーザは上記通知を受けたことによって、管理を担当している顧客が過去にデバイス管理システムの試用を行った可能性が高いことを知ることができる。この場合、ユーザは上記顧客が二度目の試用を行った経緯がユーザ側から提案を行って試用を開始したのか、顧客側から要求を受けて試用を開始したのか、によって行動を決めることができる。
ユーザ側から提案を行って試用を開始したのであり、かつ、それがユーザの誤りであった場合は、例えば、顧客に対し謝罪を行い試用の停止を依頼するか再提案を行うことができる。また、ユーザ側から提案を行って試用を開始したのであり、かつ、それが二度目であることをユーザが認識している場合は、例えば、ユーザは何も行わないか、以後、上記通知を行わないことを設定できる。なお、通知を行わないことを設定する方法については後述する。
一方、顧客側から要求を受けて試用を開始した場合は、例えば、ユーザは上記顧客に問合せを行い、試用を繰り返している理由を顧客に確認することができる。上記問合せおよび以降説明する問合せは、例えば、面談、電話、Eメール、或いは、その他のコミュニケーションツールを用いて行われる。顧客の意思が、前回の試用以後に顧客を取り巻く環境が変化したため、再度試用を行いたいということであれば、例えば、ユーザは、環境の変化の詳細を確認し、顧客にとって最適な提案を行うことができる。また、顧客の意思が、前回の試用以後にデバイス管理システムの機能が増えたために再度試用を行いたいということであれば、例えば、ユーザは、顧客に対して機能の紹介を行うことができる。また、顧客の意思が、試用を繰り返すことで無償あるいは低料金にてシステムを利用し続けることであれば、例えば、ユーザは、顧客の試用を停止するか、試用から本運用への移行を交渉することができる。
また、上記ユーザが運用会社の社員である場合は、例えば、ユーザは、上記通知を受けたことによって上記管理会社が過去に試用を行ったことのある顧客に対して誤って再び試用を行わせている可能性があることを、上記管理会社に伝えることができる。
なお、上記通知は、例えばEメール等として上記ユーザに通知される形態である。メールアドレスは、上記ユーザ等によって設定されて保存部404等に保存されているものとする。上記通知がEメールとしてユーザに通知される場合は、被通知対象のユーザの利便性を考慮すると、上述の一定あるいは定めた間隔で、通知要否を判断する形態が望ましい。つまり、例えば、平日の午前9時、午前12時、午後4時に通知要否を判断し、必要であれば通知が行われる形態である。また、上記通知は、ユーザがデバイス管理システムにより生成されるWebページにアクセスした際に送信される表示情報に含まれる形態であってもよい。上記表示情報は、クライアント端末104によって受信され、後述する表示部440によって表示された表示として上記ユーザが確認できる。
図6は、通知部405によりユーザに通知されるEメールを例示する図である。
図6に示す例では、上記Eメールに、判断部403によって、過去の試用において管理された機器情報と同一である可能性が高いと判断された機器数を記載している(12行目)。また、過去の試用において管理された機器情報と同一である可能性が高いと判断された機器の情報を記載している(14〜20行目)。また、メール本文に全ての機器情報を記載することができない場合や、メール本文に機器情報を記載することがセキュリティ上望ましくない場合のために、デバイス管理システムが生成するWebページ(例えば図7)に遷移することができるURLを記載している(25行目)。なお、上記Webページを表示する場合には、ユーザ認証が行われ、セキュリティが確保される。
図7は、通知部405により表示されるWebページを例示する図である。
図7に示す例では、表700の1行が1機器に対応する。また、表700の列には、デバイス名701、シリアルNo.702、設定場所703等の機器情報の一部と、機器情報の詳細を確認できる詳細画面へのリンク704と、二重試用(重複試用ともいう)の有無を示す二重試用705を表示している。二重試用については、判断部403によって過去の試用において管理された機器情報と同一である可能性が高いと判断された機器については「○」を表示し、そうでない機器には何も表示していない。また、ユーザは、リンク704をユーザインタフェース304で指示(例えばマウスでクリック)することにより、機器情報の詳細画面に移行し、機器情報の詳細を確認することができる。
以下、図4の説明に戻る。
デバイス管理サーバ101の削除部406は、顧客識別子を入力し、保存部404から、同じ顧客識別子を持つ顧客識別子と機器識別子との組合せを全て削除することができる。また、削除部406は、顧客識別子を入力し、保存部404から、一部の顧客識別子と機器識別子の組合せを削除することもできる。また、削除部406は、保存部404に保存された全ての顧客識別子と機器識別子の組合せを削除することもできる。なお、削除部406の機能の詳細は後述する。また、削除部406は、実施例によっては存在しなくてもよい。
次に、クライアント端末104を構成するソフトウェアについて説明する。
表示部440は、デバイス管理サーバ101から受信した表示情報(例えば図7)を表示する。表示部440は、専用のソフトウェアであっても、上記表示情報を受信して表示することが可能いであればWebブラウザ等に代表される汎用的なソフトウェアであってもよい。また、表示部440は、通知部405によってEメールとして試用済顧客が通知される場合は、メーラーに代表されるソフトウェアで内容を確認する構成であってもよい。
図8は、実施例1におけるデバイス管理サーバ101が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、デバイス管理サーバ101のCPU301がハードディスク303に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
S801において、デバイス管理サーバ101の受信部401は、画像形成装置102あるいは情報処理装置103に含まれる機器情報送信部420、431から送信される機器情報を受信すると、S802に処理を移行させる。機器情報に含まれる情報は前述したとおりである。なお、本フローチャートの処理は、顧客別情報保存部402に保存されていない機器情報を受信した場合の処理を示すものである。既に、顧客別情報保存部402に保存されている機器情報を受信した場合には、図示しない他の処理により機器情報が処理されるものとする。詳細は省略する。
S802では、受信部401は、上記S801で受信した機器情報を顧客別情報保存部402に保存し、S803に処理を移行させる。S803では、受信部401は、上記S801で受信した機器情報がどの顧客環境から送信されてきたかに基づいて対象の顧客環境(顧客識別子等)を特定し、その顧客環境のサービス状態を顧客別情報保存部402から取得する。顧客環境のサービス状態が設定される方法、変更される方法は前述したとおりである。
次に、S804において、受信部401は、上記S803で取得した顧客環境のサービス状態が「試用期間中」であるか否かを判断する。そして、「試用期間中」でないと判断した場合(S804でNoの場合)、受信部401は、本フローチャートの処理を終了する。一方、「試用期間中」であると判定した場合(S804でYesの場合)、受信部401は、判断部403に顧客識別子と機器情報を送信し、S805に処理を移行させる。
S805では、判断部403が、上記機器情報から機器識別子を抽出する。続いて、S806において、判断部403は、顧客を一意に識別する顧客識別子と上記S805で抽出した機器識別子との組合せが、保存部404に存在するか否かを判断する。
そして、上記S806において、顧客を一意に識別する顧客識別子と上記S805で抽出した機器識別子との組合せが保存部404に存在すると判断した場合(S806でYesの場合)、本フローチャートの処理を終了する。
ここで上記組み合わせが存在する場合(S806でYesの場合)に処理を終了する理由を以下で説明する。
顧客識別子と機器識別子の組合せが既に存在する場合とは、即ち、その顧客環境の現在の試用において過去に顧客別情報保存部402に保存された機器情報が、保存された後に何らかの理由で顧客別情報保存部402から削除された場合である。つまり、この場合においては、保存部404には顧客識別子と機器識別子の組合せが既に保存されているため、後のS807の保存処理は不要である。よって、この場合、何も処理を行わずに本フローチャートの処理を終了する。なお、顧客別情報保存部402から機器情報を削除した際に保存部404から対応する機器識別子を削除しない理由は、何らかの理由で顧客別情報保存部402から機器情報が削除されたとしても、その顧客環境にその機器が存在したという事実は顧客環境の同一性を識別するために利用できるためである。
一方、上記S806において、顧客を一意に識別する顧客識別子と上記S805で抽出した機器識別子との組合せが保存部404に存在しないと判断した場合(S806でNoの場合)、判断部403は、S807に処理を移行させる。S807では、判断部403は、保存部404に前記顧客識別子と機器識別子の組合せを保存し、S808に処理を移行させる。即ち、判断部403は、顧客のネットワーク環境から取得した機器情報に含まれる機器識別子が保存部404で管理されていない場合に、当該機器識別子を前記顧客の顧客識別子に関連付けて保存部404に登録する。
S808では、判断部403は、上記機器識別子が保存部404に存在するか否かを判断する。そして、上記機器識別子が保存部404に存在しないと判断した場合(S808でNoの場合)、判断部403は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記機器識別子が保存部404に存在すると判断した場合(S808でYesの場合)、判断部403は、S809に処理を移行する。この場合、同じ機器識別子が別の顧客識別子との組合せで保存部404に保存されていることになる。
よって、S809では、通知部405は、対象顧客において重ねて試用を実施している可能性が高いことを示す情報(例えば図6のような情報)をユーザに通知する。通知方法については前述のとおりである。
以上示したように、デバイス管理システムが、ある顧客環境のデバイス群を管理する場合において、その顧客環境が過去にサービスの試用を実施した顧客環境であるか否かを、従来より高い信頼度で判断し検知することができる。
上記実施例1で説明した機器識別子による顧客の二重試用検知の判断は、多くの場合において正しく判断できる。なお、実施例1の方法では、例えば、同一機器が他の顧客にリースされた場合、或いは中古品が購入された場合等において、他の顧客を同一の顧客であると誤って判断してしまう可能性がある。
図9は、実施例2におけるデバイス管理サーバ101が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、デバイス管理サーバ101のCPU301がハードディスク303に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
S901〜S908の処理は図8のS801〜S808の処理と同様であるので説明を省略する。ただし、機器識別子が保存部404に存在すると判断した場合(S908でYesの場合)、判断部403は、S909に処理を移行する。
S909では、判断部403は、顧客毎に管理された二重試用検知数の値を「1」増加し、S910に処理を移行する。なお、二重試用検知数の値は、保存部404に保存され、その初期値は「0」とする。
S910では、判断部403は、保存部404から二重試用検知数の値を取得し、通知部405に送信する。なお、S909とS910の処理を分けて記述している理由は、後のS912で行われる通知処理の実装方法によっては、S909とS910の処理が実行されるタイミングが分離するためである。例えば、前述したEメールによる通知の場合はS909とS910の処理が連続的に実行される。一方、前述したWebページ表示による通知の場合は、S909までは上述のEメールによる通知と同じだが、S910が処理されるタイミングはユーザがWebページを表示するタイミングとなる。
S911では、通知部405が、上記S910で取得した二重試用検知数が通知条件を満たし、かつ、保存部404から取得した対象顧客における通知要否の値が「要」であるか否かを判断する。そして、二重試用検知数が通知条件を満たしていない、又は、保存部404から取得した対象顧客における通知要否の値が「要」でないと判断した場合(S911でNoの場合)、通知部405は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、上記S911において、二重試用検知数が通知条件を満たし、且つ、保存部404から取得した対象顧客における通知要否の値が「要」であると判断した場合(S911でYesの場合)、判断部403は、S912に処理を進める。S912では、通知部405は、対象顧客において重ねて試用を実施している可能性が高いことをユーザに通知する。通知方法については前述のとおりである。
なお、上記通知条件とは、例えば、二重試用検知数が一定の閾数を超えるか、二重試用検知数が受信した機器情報数全体におけるある一定の割合を超えるかである。図9の例では、前者で説明している。この閾数や割合の値はシステムで固定的に設定されていてもよいし、管理者やユーザ等により設定されて保存部404等に保存されていてもよい。また、この閾数や割合の値は、顧客識別子毎に異なるものであっても、全ての顧客識別子に対して共通のものでもよい。なお、この閾数や割合の値が高い程、誤った多重試用検知を行う可能性が低くなり、逆に、この閾数や割合の値が低いと従来技術と同様に誤った多重試用検知を行う可能性が高まるため、実施の際は運用に合わせて適時変更できる形態が望ましい。なお、保存部404への通知要否の設定方法については前述のとおりである。
以上示したように、顧客によるサービスの二重試用の検知精度を高め、二重試用のご通知を抑えることができる。
実施例3では、上述した実施例1、2と比較し、二重試用の検知精度をより高める、または、保存部404からのデータの検索速度をより高める実施例について説明する。本実施例では、実施例1、2と異なる点のみを説明する。
図10は、顧客が試用を終了した場合にデバイス管理サーバ101が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、デバイス管理サーバ101のCPU301がハードディスク303に格納されるプログラムを実行することにより実現される。
S1001において、判断部403が、顧客が試用を終了した際に選択した試用結果が「本運用移行する」であるか否かを判断する。なお、顧客が試用を終了した際に、前述のユーザが選択肢「本運用移行する」、「本運用移行しない」等から試用結果を選択するものとする。ここでは、顧客が試用を終了した際に選択する試用結果の選択肢は「本運用移行する」と「本運用移行しない」等を想定しているが、それ以外の選択肢があってもよい。顧客が試用を終了した際に選択する試用結果は、前述のユーザがWebページ上で明示的に選択する形態であってもよいし、試用開始時点からある一定の期間が経過した時点で自動的に選択される構成でもよい。
上記S1001において、試用結果が「本運用移行する」であると判断した場合(S1001でYesの場合)、判断部403は、S1002に処理を進める。一方、試用結果が「本運用移行する」以外であると判断した場合(S1001でNoの場合)、判断部403は、S1003に処理を進める。
S1002では、削除部406が、対象の顧客の顧客識別子を指定して、保存部404から、上記指定した顧客識別子と同じ顧客識別子を持つ顧客識別子と機器識別子の組合せを全て削除する。この場合に削除を行っても問題がない理由は、本運用に移行した顧客が再び試用を行う可能性が低いためである。よって、この不要なデータを保存部404から削除することで、保存部404からのデータの検索速度を高めることが期待できる。
S1003では、削除部406が、対象の顧客の顧客識別子を指定して、保存部404から、上記指定した顧客識別子と同じ顧客識別子を持つ顧客識別子と機器識別子の組合せの一部を削除する。この場合に削除を行う理由は、保存部404からのデータの検索速度を高めるためである。なお、削除する顧客識別子と機器識別子の組合せの一部は、削除条件によって決定する。この削除条件は、対象の顧客に対応する顧客別情報保存部402に蓄積された機器利用データに対して定めることができる。機器利用データに対して定める削除条件とは、例えば機器が複合機である場合には、ログイン回数、印刷回数、FAX利用回数、スキャン利用回数、それらの組合せに対して一定の閾数あるいは全体の回数に対して閾割合を満たさなかった機器の機器識別子を含む、顧客識別子と機器識別子の組合せを削除対象とできる。また、削除する顧客識別子と機器識別子の組合せの一部はランダムに決定されてもよい。ランダムで決定されてもよい理由は、削除条件を一意に定めると悪意のある顧客がその条件を何らかの手段で知り得た場合に条件に合致するように機器を操作することで二重試用の検知を免れることが可能となるためである。より効果的な方法は上記の方法を組合せる方法である。なお、ここでは、顧客別情報保存部402に保存された機器情報については削除しないものとする。しかし、上記S1003において削除した顧客識別子と機器識別子の組合せに対応する顧客別情報保存部402内の機器情報も削除するようにしてもよい。
また図示しないが、削除部406が、デバイス管理システムがバージョンアップしたタイミングで(即ち、デバイス管理システムが提供するサービスに関する更新に応じ)、保存部404に保存された全ての顧客識別子と機器識別子の組合せを削除してもよい。このタイミングで削除を行う理由は、デバイス管理システムのバージョンアップの前に試用を行った顧客が、バージョンアップの後に再び試用を行うといったことはシステムを再評価するという意味において正当であると認められるためである。
ただし、この場合、上記理由に当てはまらない顧客の二重試用についても検知が行えなくなるという課題が残る。この課題を解決するために、削除を行う代わりに、前述した顧客識別子と機器識別子の組合せに、どのバージョンで試用を行ったかを示す試用実施バージョンを加えて保存部404に保存する構成にすることもできる。これにより、通知部405による通知の際に、過去の試用がどのバージョンにおける試用だったか、あるいは、現在のバージョンと異なることを併せて通知することで、上記の課題を解決することができる。
以上示したように、顧客によるサービスの二重試用の検知精度を高めつつ、保存部404からのデータ検索速度をより高めることができる。
実施例4では、上記実施例1〜3と比較し、よりセキュリティ上望ましい形態について説明する。上記実施例1〜3では、機器情報から抽出した機器識別子を、顧客毎に保存するのではなく1つの保存部(保存部404)に集約して保存する構成であった。なお、機器識別子は、顧客の機密に関わるセキュリティ情報である場合があり、その場合において上記のように1つの保存部に集約して保存する管理方法はセキュリティ上適切な管理方法ではない可能性がある。
また、機器識別子を顧客別に管理したとしても、顧客が試用を終了し、かつ、本運用に移行しなかった場合は、管理会社と顧客との間に何ら契約関係が残らないため、顧客データの一部を保存し続ける点において、やはりセキュリティ上の課題となる場合がある。本実施例ではこれらの問題を解決する構成について、上記実施例1〜3と異なる点のみを説明する。
判断部403は、顧客別情報保存部402から機器を一意に識別する機器識別子を抽出し、機器識別子に対して秘匿化処理を行い、秘匿化機器識別子を生成する。機器を一意に識別する機器識別子の定義は、実施例1と同じである。なお、上記秘匿化処理は、一般的にハッシングと呼ばれる方法を用いることができる。ハッシングは、ある文字列を入力すると内部で定められた計算を行いハッシュ値と呼ばれる別の文字列を生成する方法である。上記計算の方法は一般的なものであるため説明を省略する。
なお、ハッシュ値は、ランダムに生成されるのではなく、同じ文字列が入力されれば必ず同じハッシュ値を生成するという特徴を持つ。また、ハッシュ値は稀に、異なる元の文字列から同じハッシュ値が得られる場合があるという特徴を持つ。また、ハッシュ値は、ハッシュ値から元の文字列を推測することは極めて難しいという特徴を持つ。このことから、一般にセキュリティ上の優先度が高いパスワード等の保存方法として採用されることが多い。もちろん、秘匿化の手法は、ハッシングに限定するものではなく、上述した特徴、特に、同じ文字列が入力されれば必ず同じ結果を出力する点と元の値を推測することが難しい、あるいは、不可能であるという特徴を備える方法であればどのような方法であってもよい。
本実施例では、上記実施例1〜3で説明した保存部404、判断部403で扱う機器識別子を全て上述の秘匿化機器識別子に代えて処理を行う。これにより、上述したセキュリティ上の課題を解決することができる。また、上記秘匿化処理をハッシングによって行った場合の、稀に、異なる元の文字列から同じハッシュ値が得られる場合があるという特徴に対しても、一定の通知条件を満たさなければ通知されない、という実施例2の構成等により解決する。この場合、図6に示したEメールの例の注意書き(27行目)に、その可能性(異なる機器であるがハッシングの特性により同一の機器と認識されている可能性)を示す注意書きを追加してもよい。
図5(b)は、実施例4において保存部404に保存される顧客識別子と機器識別子の組合せを管理するデータテーブルを例示する図である。
顧客識別子503には、図5(a)で説明した顧客識別子501と同じ顧客IDが保存されている。秘匿化機器識別子504には、顧客環境から送信された機器の機器情報から抽出したMACアドレスから記号を除去し、さらにその文字列に対して上述したハッシングを行った結果の文字列が保存されている。このように、実施例4の保存部404は、顧客識別子を秘匿化した状態で管理する。
以上示したように、顧客によるサービスの二重試用の検知精度を高めつつ、顧客の情報をより安全に保持することができる。
なお、上記各実施例では、デバイス管理システムが、サービスプロバイダにより顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報として、顧客のネットワーク環境に設置された画像形成装置を特定するための情報(機器識別情報)を管理する構成を説明した。しかし、上記管理情報は、画像形成装置の機器識別情報に限定されるものではない。顧客のネットワーク環境に設置されたネットワークデバイス等のデバイスの機器識別情報であれば、画像形成装置以外のデバイスの機器識別情報であってもよい。また、デバイスの機器識別情報でなくとも、顧客のネットワーク環境から取得可能な管理情報であれば、他の管理情報であってもよい。
以上示したように、本発明によれば、特別なサービスを提供する顧客が過去に該特別なサービスの提供を実施済みの顧客であるかどうかを高い信頼度で判断し検知することができる。即ち、デバイス管理サーバ101により、過去に試用を実施した顧客環境が再び試用を実施している可能性が高いことを精度よく検知することができる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施例について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
また、上記各実施例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、上述した各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。

Claims (9)

  1. サービスプロバイダにより顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報を、顧客ごとに管理する管理システムであって、
    特別なサービス提供を実施済みの顧客を管理するために、該顧客を識別する顧客識別子に関連付けて、該顧客のネットワーク環境から取得した管理情報を管理する管理手段と、
    特定の顧客に前記特別なサービス提供を開始する場合に、当該特定の顧客を識別する顧客識別子を生成する生成手段と、
    前記生成手段により顧客識別子が生成された前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得する取得手段と
    前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合に、当該管理情報が前記管理手段で管理されていない場合に、当該管理情報を前記特定の顧客の顧客識別子に関連付けて前記管理手段に登録する登録手段と、
    前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合、当該管理情報が前記管理手段で既に管理されており、且つ、当該管理情報が取得される際に行われた認証により識別された顧客識別子と当該管理手段で既に管理されている管理情報に関連付く顧客識別子とが異なる場合に、通知を行う通知手段と、
    を有することを特徴とする管理システム。
  2. 前記特定の顧客に対して、前記特別なサービス提供を終えて通常のサービス提供を行う場合に、前記管理手段から前記特定の顧客の顧客識別子に関連付く管理情報を全て削除する削除手段を有することを特徴とする請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合、当該管理情報が前記管理手段で既に管理されており、かつ、当該管理情報が取得される際に行われた認証により識別された顧客識別子と当該管理手段で既に管理されていた管理情報に関連付く顧客識別子が異なると判断された場合に、該判断がなされた回数を顧客識別子ごとに保存する保存手段を有し、
    前記通知手段は、前記特定の顧客について前記判断がなされた回数が一定の条件を満たす場合に、前記通知を行うことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の管理システム。
  4. 前記通知は、重複した特別なサービス提供が行われていることを示す通知であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の管理システム。
  5. 前記通知は、前記管理手段で既に前記特定の顧客の顧客識別子と異なる顧客識別子に関連付けられて管理されていると判断された管理情報を含むことを特徴とする請求項に記載の管理システム。
  6. 前記管理手段により特別なサービス提供を実施済みの顧客を管理するために管理される管理情報は、顧客のネットワーク環境に設置されたネットワークデバイスを特定するための情報を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の管理システム。
  7. 前記特定の顧客への特別なサービス提供とは、前記サービスの当該顧客による試用のための提供であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の管理システム。
  8. 前記管理手段は、前記特定の顧客の顧客識別子に関連付く管理情報を秘匿化した状態で管理することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の管理システム。
  9. サービスプロバイダにより顧客に対してサービスを提供するために必要な管理情報を、顧客ごとに管理する管理システムの制御方法であって、
    特別なサービス提供を実施済みの顧客を管理するために、該顧客を識別する顧客識別子に関連付けて、該顧客のネットワーク環境から取得した管理情報を管理手段で管理する管理ステップと、
    特定の顧客に前記特別なサービス提供を開始する場合に、当該特定の顧客を識別する顧客識別子を生成する生成ステップと、
    前記生成ステップで顧客識別子が生成された前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得する取得ステップと
    前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合に、当該管理情報が前記管理手段で管理されていない場合に、当該管理情報を前記特定の顧客の顧客識別子に関連付けて前記管理手段で登録する登録ステップと、
    前記特定の顧客のネットワーク環境から管理情報を取得した場合に、当該管理情報が前記管理手段で既に管理されており、且つ、当該管理情報が取得される際に行われた認証により識別された顧客識別子と当該管理手段で既に管理されている管理情報に関連付く顧客識別子とが異なる場合に、通知を行う通知ステップと、
    を有することを特徴とする管理システムの制御方法。
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