JP2008066398A - 電波吸収体 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた通気性及び視認性を示すと共に、電波吸収性能及びシールド特性に優れた電波吸収体を提供する。
【解決手段】電波吸収体10は、膜形状の電波吸収体本体1と導電メッシュ4とからなる。この電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層と金属層とからなり、開口部1aが複数個設けられている。この開口部1aは上記導電メッシュ4によって塞がれている。金属粉含有ゴム層中の金属粉が電波を吸収する。電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。電波が該金属層ないし導電メッシュ4によって反射され、反射された電波は、再度金属粉含有ゴム層によって吸収される。開口部1a内を通過しようとする電波がこの導電メッシュ4によって反射される。
【選択図】図1
【解決手段】電波吸収体10は、膜形状の電波吸収体本体1と導電メッシュ4とからなる。この電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層と金属層とからなり、開口部1aが複数個設けられている。この開口部1aは上記導電メッシュ4によって塞がれている。金属粉含有ゴム層中の金属粉が電波を吸収する。電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。電波が該金属層ないし導電メッシュ4によって反射され、反射された電波は、再度金属粉含有ゴム層によって吸収される。開口部1a内を通過しようとする電波がこの導電メッシュ4によって反射される。
【選択図】図1
Description
本発明は電波吸収体に係り、特に、優れた視認性と通気性を示すと共に、電波吸収性能、シールド特性及び耐環境性に優れた電波吸収体に関する。
近年、ETC(Electronic Toll Collection system)、OA機器や通信機器等の普及にともない、これらの機器から発生する電磁波が問題視されるようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題となっている。
特開2004−259910号公報には、表面積全体に対して20〜80%の空孔が穿設されてなる面状の電波吸収体を、ETCシステムの設置された道路の中央分離帯に設置した構成が開示されている。この電波吸収体では、空孔内を風が通り抜けることができるため、電波吸収体に加わる風荷重が小さくなり、該電波吸収体を支持する基礎に加わる負荷が軽減される。このため、基礎を小さなものとすることができ、中央分離帯等の限られたスペースに対しても電波吸収体を設置することが容易になる。
上記公報には、空孔が表面積全体に対して20%を下回ると、風が通り抜け難くなって風圧を十分に軽減することができなくなると記載されている。また、80%を上回ると、電波吸収体が存在する面積が小さくなって電波吸収体の強度が不十分なものとなる可能性があると記載されている。
上記公報には、電波吸収体の電波吸収材料としては、金属繊維、カーボンブラック等のフィラーやフェライトを配合した合成樹脂やそれを発泡させたもの、電波到来側に抵抗膜を設け、抵抗膜から反射膜を電波の波長の1/4の間隔としたもの、金属や樹脂等からなる面材や線材に電波吸収性の塗料を塗布したもの等を適宜選択して用いてよい、と記載されている。
特開2004−259910号公報
上記特開2004−259910号公報では、電波吸収体のマトリックスとして合成樹脂ないしその発泡体を用いている。
本発明は、マトリックスとしてゴムを用いた電波吸収体において、優れた視認性と通気性を示すと共に、電波吸収性能及びシールド特性に優れた電波吸収体を提供することを目的とする。
上記特開2004−259910号公報においては、風圧に対する電波吸収体の物理的強度の観点から空孔の面積率が規定されているが、空孔と電波吸収特性ないし電波シールド特性との関係については記載されていない。特に、同号公報には、電波がこの空孔内を通り抜けるという問題がある。
本発明は、電波吸収体に設けられた開口部から電波が通り抜けることを防止ないし抑制することができる電波吸収体を提供することを異なる目的とする。
請求項1の電波吸収体は、厚み方向に貫通する開口部を有した面状の電波吸収体本体と、該開口部を塞ぐように設けられた導電メッシュとを備えた電波吸収体であって、該電波吸収体本体は、金属粉を含有したゴム又は合成樹脂よりなる金属粉含有層を有することを特徴とするものである。
請求項2の電波吸収体は、請求項1において、該電波吸収体本体は、さらに金属層を有することを特徴とするものである。
請求項3の電波吸収体は、請求項1又は2において、該導電メッシュは、線間の隙間が0.5〜12mm、線径が0.1〜3mmであることを特徴とするものである。
請求項4の電波吸収体は、金属粉含有ゴム層と、金属層とを有する面状の電波吸収体であって、厚み方向に貫通する開口部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5の電波吸収体は、請求項1ないし4のいずれか1項において、該金属粉は、カルボニル鉄、微細還元鉄粉及びM型フェライトからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とするものである。
請求項6の電波吸収体は、請求項1ないし5のいずれか1項において、該金属粉含有層の厚みが5mm以下であり、該電波吸収体本体の開口部は、孔径が5〜13mm、ピッチ間隔が13〜17mm、開孔率が30〜50%で規定される範囲で設けられていることを特徴とするものである。
請求項7の電波吸収体は、請求項1ないし5のいずれか1項において、該金属粉含有層の厚みが8mm以下であり、該電波吸収体本体の開口部は、孔径をxmm、開孔率をy%とすると、5≦x≦30、10≦y≦−2.7x+92.5で規定される範囲で設けられていることを特徴とするものである。
請求項8の電波吸収体は、請求項7において、5≦x≦20、15≦y≦−3x+76.7で規定される範囲で設けられていることを特徴とするものである。
請求項9の電波吸収体は、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記開口部が格子状に配列されていることを特徴とするものである。
請求項10の電波吸収体は、請求項1ないし9のいずれか1項において、前記開口部は円形又は多角形であることを特徴とするものである。
請求項11の電波吸収体は、請求項1ないし10のいずれか1項において、該金属粉含有層は、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム及びクロロスルホン化ポリエチレンゴムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の耐候性ゴムを含むことを特徴とするものである。
請求項12の電波吸収体は、請求項1ないし11のいずれか1項において、該金属粉含有層は、耐候性ゴムと耐候性ゴム以外の汎用ゴムを含むことを特徴とするものである。
請求項13の電波吸収体は、請求項12において、該汎用ゴムが天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、及びブタジエンゴムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の電波吸収体にあっては、電波吸収体本体及び導電メッシュを有しており、電波吸収体本体が電波を吸収すると共に導電メッシュが電波をシールドするため、電波吸収性能及びシールド特性に優れる。また、電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。さらに、該開口部を塞ぐように導電メッシュが設けられており、この導電メッシュが該開口部を通過しようとする電波をシールドするため、電波シールド特性に極めて優れる。
本発明において、電波吸収体本体がさらに金属層を有することが好ましい。この場合、金属粉含有層によって吸収しきれなかった電波が金属層によって反射されることになるため、電波シールド性により優れたものになる。
本発明において、該導電メッシュは、線間の隙間が0.5〜12mm、線径が0.1〜3mmであることが好ましい。この場合、ETCシステムにおいて用いられる波長5.2cm程度の電波に対する電波シールド性に優れる。
本発明(請求項4)の電波吸収体にあっては、電波吸収体本体及び金属層を有しており、電波吸収体本体が電波を吸収すると共に金属層が電波をシールドするため、電波吸収性能及びシールド特性に優れる。また、電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。
本発明において、金属粉は、カルボニル鉄、微細還元鉄粉及びM型フェライトからなる群から選ばれた少なくとも1種である場合、優れた電波吸収性能及びシールド特性を得ることができる。
本発明において、金属粉含有層の厚み、開口部の孔径、ピッチ間隔及び開孔率が請求項6ないし8の通り規定されることにより、視認性及び通気性に優れ、かつ電磁波吸収性能及びシールド特性に優れた電磁波吸収体を得ることができる。
本発明において、金属粉含有層として耐候性ゴム組成物を含むものを用いる場合、耐候性に優れたものとなる。
金属粉含有層として耐候性ゴムを含むものを用いることにより、耐候性の向上が図れるが、反面、柔軟性や加工性が損なわれる場合がある。従って、この場合には、汎用ゴムを併用し、必要な柔軟性や加工性を確保することが好ましい。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は実施の形態に係る電波吸収体の部分的な平面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。
電波吸収体10は、膜形状の電波吸収体本体1と、この電波吸収体本体1の裏面に設けられた導電メッシュ4とからなっている。この電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層2と、その裏面に設けられた金属層3とからなっており、この電波吸収体本体1の膜厚方向に貫通する開口部1aが複数個設けられている。この開口部1aは、この電波吸収体本体1の裏面に設けられた上記の導電メッシュ4によって塞がれている。
図2中、矢印αは電波を示している。この電波吸収体10は、電波の到来する側(図2の左側)に金属粉含有ゴム層2が位置し、電波到来方向の反対側(図2の右側)に導電メッシュ4が位置するようにして配置される。
本発明の電波吸収体にあっては、金属粉含有ゴム層2中の金属粉が電波を吸収するため、電波吸収性能に優れる。また、電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。
本実施の形態の電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層2の裏面に金属層3が設けられているため、金属粉含有ゴム層2によって吸収しきれなかった電波が該金属層3によって反射され、反射された電波は、再度金属粉含有ゴム層2によって吸収されることになる。このため、この電波吸収体本体1は、電波吸収性能により優れていると共に、電波シールド特性をも有している。
本実施の形態の電波吸収体10は、電波吸収体本体1の裏面に導電メッシュ4を有しており、この導電メッシュ4も上記金属層3と同様に電波を反射するため、電波シールド特性に優れている。特に、この導電メッシュ4は開口部1aを塞ぐようにして設けられているため、開口部1a内を通過しようとする電波がこの導電メッシュ4によって反射される。これにより、本実施の形態の電波吸収体10は、電波シールド特性が極めて優れたものになる。
本実施の形態では、該開口部1aは円形となっており、該開口部1aは斜め格子状に配列されている。本実施の形態では、最も近接する3個の開口部1aの中心点を結んでなる三角形が正三角形となるように、即ち各頂点のなす角度が60°となるように、開口部1aが配列されている。
但し、開口部は格子状に配列されていなくてもよい。また、開口部の形状は円形に限定されるものではなく、例えば楕円形や多角形等であってもよい。
本発明において、開口部の孔径は、好ましくは5〜13mm、特に7〜12mmである。また、ピッチ間隔は、好ましくは13〜17mm、例えば14〜16mmである。さらに、開孔率は、好ましくは30〜50%である。
なお、開口部の孔径とは、開口部が円形である場合は該円形の直径のことであり、開口部が非円形である場合は、該開口部と同一面積の円の直径のことである。
次に、金属粉含有ゴム層2、金属層3及び導電メッシュ4について説明する。
<金属粉含有ゴム層2>
本発明において、金属粉含有ゴム層の膜厚は、好ましくは5mm以下、とりわけ好ましくは1〜5mm、特に2〜4mmである。5mm以下であると、金属粉含有ゴム層が軽量なものとなる。
本発明において、金属粉含有ゴム層の膜厚は、好ましくは5mm以下、とりわけ好ましくは1〜5mm、特に2〜4mmである。5mm以下であると、金属粉含有ゴム層が軽量なものとなる。
本発明の金属粉含有ゴム層は、金属粉としてカルボニル鉄、微細還元鉄粉及びM型フェライトからなる群から選ばれた少なくとも1種を含有する耐候性ゴム組成物からなるものであることが好ましい。
耐候性ゴム組成物において、耐候性ゴムとしては、例えば、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム等が挙げられる。これらの耐候性ゴムは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
これらの耐候性ゴムは特に耐環境性を十分に高める上で、ゴム成分100重量部中に20重量部以上含まれることが好ましい。
前述の如く、ゴム成分として耐候性ゴムを用いることにより、耐環境性の向上が図れるが、反面、柔軟性や加工性が損なわれる場合がある。従って、この場合には、ゴム成分として汎用ゴムを併用し、必要な柔軟性や加工性を確保することが好ましい。この汎用ゴムとしては、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム等が挙げられ、これらの汎用ゴムは1種を単独で用いても良く、2種以上を混合して用いても良い。
ゴム成分中の汎用ゴムと耐候性ゴムの配合割合は、耐候性ゴム組成物の要求特性に応じて適宜決定され、汎用ゴム/耐候性ゴム=95/5〜5/95(重量比)、特に80/20〜55/45(重量比)の範囲において、耐環境性を重視する場合には耐候性ゴムを多目に、また、柔軟性や加工性を重視する場合には、汎用ゴムを多目に配合することが好ましい。
ゴム成分としては、上記耐候性ゴム及び汎用ゴム以外の他のゴム、例えば、臭化(イソブチレン−4−メチルスチレン共重合体)、アクリルゴム、フッ素ゴムラテックス、シリコーンゴムラテックス、ウレタンゴムラテックス等の1種又は2種以上、更に、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SEBS(スチレン−(エチレン−ブタジエン)−スチレン)等の熱可塑性エラストマー等の1種又は2種以上を併用しても良い。
特に、ゴム成分として、天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムを併用した場合には、柔軟性、加工性に優れると共に耐環境性にも著しく優れた耐候性ゴム組成物を得ることができる。この場合において、ゴム成分中の天然ゴムの割合が多く、エチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムの割合が少ないと、エチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムを用いたことによる耐オゾン性、耐候性、耐熱性等の耐環境性の改善効果を十分に得ることができず、逆に、天然ゴムの割合が少なく、エチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムの割合が多いと、天然ゴムによる柔軟性、加工性等の効果を十分に得ることができない。従って、ゴム成分中の天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムとの割合は天然ゴム/エチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴム=95/5〜5/95(重量比)、80/20〜55/45(重量比)とすることが好ましい。
この場合において、ゴム成分としては、天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムの他に、各種の合成ゴム、例えば、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、臭化(イソブチレン−4−メチルスチレン共重合体)、アクリルゴム、フッ素ゴムラテックス、シリコーンゴムラテックス、ウレタンゴムラテックス等の1種又は2種以上、更に、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン)、SEBS(スチレン−(エチレン−ブタジエン)−スチレン)等の熱可塑性エラストマー等を併用しても良い。ただし、ゴム成分として天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムとを用いることによる上記効果を十分に得るために、天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴム以外の他のゴム成分の使用量は、全ゴム成分100重量部中に20重量部以下、特に10重量部以下とすることが好ましく、とりわけ、ゴム成分は天然ゴムとエチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムとで構成されることが好ましい。
カルボニル鉄粉は、有機金属間化合物であるカルボニル化鉄を熱分解して得られる、平均粒径1〜10μm程度のほぼ粒状の微粉末であり、その磁性損失により電磁波を効率的に吸収するとともに、その導電性で電磁波を抵抗損失として吸収する優れた電波吸収性材料である。
ゴム成分に対するカルボニル鉄の配合量が少ないと十分な電波吸収性能を得ることができず、多いと柔軟性が低下する傾向にある。従って、カルボニル鉄は、ゴム成分100重量部に対して、好ましくは200〜1500重量部、とりわけ好ましくは300〜1200重量部配合する。
耐候性ゴム組成物においては、更にカーボンブラックを配合することにより、カーボンブラックの紫外線吸収効果で、より一層の耐光性、耐候性の向上効果を得ることができる。カーボンブラックの配合量は、ゴム成分100重量部に対して1〜10重量部とすることが好ましい。この範囲よりもカーボンブラックが少ないと、カーボンブラックを併用することによる上記効果を十分に得ることができず、多過ぎると電波吸収性能に影響を与えるため好ましくない。
耐候性ゴム組成物は、カルボニル鉄、カーボンブラックの他、各種加硫剤、加硫助剤、その他必要に応じて、加硫促進助剤、軟化剤、老化防止剤、可塑剤、離型剤、硬化剤、発泡剤、着色剤等のゴム組成物に通常使用される各種の添加剤が必要に応じて配合添加される。
加硫剤としては、イオウ、有機含イオウ化合物、金属酸化物(亜鉛華、マグネシア等)、有機過酸化物(ベンゾイルパーオキシド)等が挙げられるが、何らこれらに限定されるものではない。
また、加硫促進剤としては次のようなものが挙げられるが、何らこれらに限定されるものではない。
[アルデヒド・アンモニア類]
AC:アセトアルデヒドアンモニア
ヘキサ:ヘキサメチレン・テトラミン
[アルデヒド・アミン類]
K:アセトアルデヒド・アニリン
8:ブチルアルデヒド・アニリン
[グアニジン類]
D(DPG):ジフェニル・グアニジン
DT(DOTG):ジ−o−トリル・グアニジン
BG:o−トリル・バイグアナイド
[チアゾール類]
M:2−メルカプト・ベンゾチアゾール
DM:ジベンゾチアジル・ジ・スルフィド
MZ:2−メルカプト・ベンゾチアゾールの亜鉛塩
CZ:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド
NOBS:N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
[チウラム類]
TT:テトラメチル・チウラム・ジ・スルフィド
TS:テトラメチル・チウラム・モノ・スルフィド
[ジチオ・カーバメート類]
P:ピペコリン・メチルペンタメチレン・ジ−チオカーバメート
PZ:ジメチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
EZ:ジエチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
BZ:ジブチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
PX:エチル・フェニルジチオカーバミン酸亜鉛
SDC:ジエチル・ジチオカーバミン酸ナトリウム
TP:ジブチル・ジチオカーバミン酸ナトリウム
[アルデヒド・アンモニア類]
AC:アセトアルデヒドアンモニア
ヘキサ:ヘキサメチレン・テトラミン
[アルデヒド・アミン類]
K:アセトアルデヒド・アニリン
8:ブチルアルデヒド・アニリン
[グアニジン類]
D(DPG):ジフェニル・グアニジン
DT(DOTG):ジ−o−トリル・グアニジン
BG:o−トリル・バイグアナイド
[チアゾール類]
M:2−メルカプト・ベンゾチアゾール
DM:ジベンゾチアジル・ジ・スルフィド
MZ:2−メルカプト・ベンゾチアゾールの亜鉛塩
CZ:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド
NOBS:N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド
[チウラム類]
TT:テトラメチル・チウラム・ジ・スルフィド
TS:テトラメチル・チウラム・モノ・スルフィド
[ジチオ・カーバメート類]
P:ピペコリン・メチルペンタメチレン・ジ−チオカーバメート
PZ:ジメチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
EZ:ジエチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
BZ:ジブチル・ジチオカーバミン酸亜鉛
PX:エチル・フェニルジチオカーバミン酸亜鉛
SDC:ジエチル・ジチオカーバミン酸ナトリウム
TP:ジブチル・ジチオカーバミン酸ナトリウム
耐候性ゴム組成物において、通常の場合、加硫剤はゴム成分100重量部に対して0.1〜10重量部、特に1〜5重量部、加硫促進剤はゴム成分100重量部に対して0.1〜10重量部、特に1〜5重量部となるように配合することが好ましい。
耐候性ゴム組成物においては、カルボニル鉄以外の他の磁性材料、例えばフェライト粉末等を含んでいても良いが、この場合においても、カルボニル鉄による優れた電波吸収性能を得る上で、カルボニル鉄と他の磁性材料との合計に対して、他の磁性材料を1700重量%以下、特に1200重量%以下とすることが好ましい。
また、カルボニル鉄に代えて微細還元鉄粉又はM型フェライトを配合してもよい。この場合、微細還元鉄粉又はM型フェライトはゴム成分100重量部に対して200〜1500重量部、特に300〜1200重量部配合することが好ましい。
このような耐候性ゴム組成物、特にゴム成分として汎用ゴムと耐候性ゴムとを含む耐候性ゴム組成物を調製するには、予め、エチレンプロピレンゴム等の耐候性ゴムに、カルボニル鉄等の充填材(カーボンブラックを用いる場合はカーボンブラックも充填材に含まれる。)を添加混練した後、天然ゴム等の汎用ゴムを添加混練することが、ゴムマトリクス中に微粉状のカルボニル鉄等の充填材を均一に分散させて、電波吸収性能の均一性、加工性に優れた耐候性ゴム組成物を得る上で好ましい。また、この場合において、カルボニル鉄を2回以上の複数回に分けて添加混練しても良い。
本発明の金属粉含有ゴム層は、このようなゴム組成物をシート状に加硫成形してなるものであるが、本発明の金属粉含有ゴム層は、特に、JIS K6253(タイプA)による硬度が80度以下であることが好ましく、また、本発明の金属粉含有ゴム層は、JIS K6259により測定した耐オゾン性において、100時間後にクラックが発生しないものが望ましい。
本発明の金属粉含有ゴム層は、厚み5mm以下における5.8GHzの円偏波の電波吸収量が−3dB以下、特に−5dB以下であり、シールド量が−10dB以下、特に−15dB以下となるように設計されることが好ましい。
本発明者らは、鋭意研究の結果、シールド量を所望の値に維持したまま開口部の孔径を大きくするためには、開孔率を小さくする必要があることを見出した。本発明では、かかる見知に基づいて、金属粉含有ゴム層の孔径及び開孔率を決定しても良い。
即ち、所定の組成及び膜厚を有する金属粉含有ゴム層において、シールド量が所望の値となる場合における開口部の孔径及び開孔率の組み合せを2組以上測定しておく。次いで、該測定結果から検量線を求め、孔径及び開孔率が該検量線上の値になるか又は該検量線上の値よりも孔径及び開孔率が小さい値となるように金属粉含有ゴム層を作成する。これにより、シールド量が所定値以下の金属粉含有ゴム層を得ることができる。この検量線は、孔径の増加に従って開孔率が減少する直線としてもよい。
例えば、以下のようにして開口部の孔径及び開孔率が決定される。まず、カルボニル鉄、微細還元鉄粉及びM型フェライトからなる群から選ばれた少なくとも1種を含有する耐候性ゴム組成物からなり、膜厚が8mm以下である金属粉含有ゴム層において、シールド量が−10dBとなる場合における開口部の孔径及び開孔率を測定する。測定結果を表1に示す。次いで、横軸を孔径x(mm)とし、縦軸を開孔率(%)とするグラフを作成し、該グラフに上記測定値をプロットし、直線よりなる検量線を作成する。検量線は以下の通り表される。
y=−2.7x+92.5
従って、孔径x(mm)及び開孔率y(%)が、y≦−2.7x+92.5の不等式を満たす開口部を設けることにより、シールド量が−10dB以下のシールド性に優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。また、
5≦x≦30
10≦y≦−2.7x+92.5
で規定される範囲になるように開口部を設けることにより、シールド性に優れると共に、視認性及び通気性にも優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。
従って、孔径x(mm)及び開孔率y(%)が、y≦−2.7x+92.5の不等式を満たす開口部を設けることにより、シールド量が−10dB以下のシールド性に優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。また、
5≦x≦30
10≦y≦−2.7x+92.5
で規定される範囲になるように開口部を設けることにより、シールド性に優れると共に、視認性及び通気性にも優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。
また、シールド量が−15dBとなる場合における開口部の孔径及び開孔率を測定した結果についても、表1に示す。また、グラフに上記測定値をプロットし、直線よりなる検量線を描画する。検量線は以下の通り表される。
y=−3x+76.7
従って、孔径x(mm)及び開孔率y(%)が、y≦−3x+76.7の不等式を満たす開口部を設けることにより、シールド量が−15dB以下のシールド性に優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。また、
5≦x≦20
15≦y≦−3x+76.7
で規定される範囲になるように開口部を設けることにより、よりシールド性に優れると共に、視認性及び通気性にも優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。
従って、孔径x(mm)及び開孔率y(%)が、y≦−3x+76.7の不等式を満たす開口部を設けることにより、シールド量が−15dB以下のシールド性に優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。また、
5≦x≦20
15≦y≦−3x+76.7
で規定される範囲になるように開口部を設けることにより、よりシールド性に優れると共に、視認性及び通気性にも優れた金属粉含有ゴム層を得ることができる。
<金属層3>
金属層3としては、例えば、アルミ箔や銅箔などの金属箔、鋼板、導電皮膜を有する有機又は無機材料等の導電性を有する面状の材料等が挙げられる。
金属層3としては、例えば、アルミ箔や銅箔などの金属箔、鋼板、導電皮膜を有する有機又は無機材料等の導電性を有する面状の材料等が挙げられる。
この金属層3は、例えば接着剤や粘着剤等を用いて金属粉含有ゴム層2の裏面に接着される。
この金属層3の厚みは、好ましくは0.01〜2.0mm、とりわけ好ましくは0.1〜1.0mmである。0.01mm以上であると、強度と電波シールド特性に優れたものとなる。2.0mm以下であると、軽量化が図られる。
<導電メッシュ4>
導電メッシュ4の材質としては、例えば、金属繊維、導電処理を施した有機又は無機繊維等が挙げられる。
導電メッシュ4の材質としては、例えば、金属繊維、導電処理を施した有機又は無機繊維等が挙げられる。
この導電メッシュ4も、例えば接着剤や粘着剤等を用いて金属層3の裏面に接着される。
導電メッシュ4は、線間の隙間が0.5〜12mm、線径が0.1〜3mmであることが好ましい。隙間が0.5mm以上であると視認性及び通気性に優れたものとなり、隙間が12mm以下であると電波シールド特性に優れたものになる。また、線径が0.1mm以上であると、強度が高くて耐久性や取扱性に優れたものとなり、線径が3mm以下であると、視認性及び通気性に優れたものとなる。
このような本発明の電波吸収体は、必要に応じて、裏面側に接着層や粘着層を形成したり、表面側に意匠層や保護層を形成したりして、実用に供される。
図3は別の実施の形態に係る電波吸収体10Aの断面図である。本実施の形態の電波吸収体10Aは、図1,2の電波吸収体10において、電波吸収体本体1を金属粉含有ゴム層2のみよりなるものに代えたものである。
即ち、電波吸収体10Aは、膜形状の電波吸収体本体1と、この電波吸収体本体1の裏面に設けられた導電メッシュ4とからなっている。この電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層2よりなっており、この電波吸収体本体1の膜厚方向に貫通する開口部1aが複数個設けられている。この開口部1aは、この電波吸収体本体1の裏面に設けられた上記の導電メッシュ4によって塞がれている。
本実施の形態の電波吸収体10Aにあっても、金属粉含有ゴム層2中の金属粉が電波を吸収するため、電波吸収性能に優れる。また、電波吸収体本体1が開口部1aを有するため、優れた視認性と通気性を示す。
本実施の形態の電波吸収体10Aは、電波吸収体本体1の裏面に導電メッシュ4を有しており、この導電メッシュ4が電波を反射するため、電波シールド特性に優れている。特に、この導電メッシュ4は開口部1aを塞ぐようにして設けられているため、開口部1a内を通過しようとする電波がこの導電メッシュ4によって反射される。これにより、本実施の形態の電波吸収体10Aは、電波シールド特性が極めて優れたものになる。
図4はさらに別の実施の形態に係る電波吸収体10Bの断面図である。本実施の形態の電波吸収体10Bは、図1,2の電波吸収体10において導電メッシュ4を省略したものである。
即ち、電波吸収体10Bは、膜形状の電波吸収体本体1よりなっている。この電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層2と、その裏面に設けられた金属層3とからなっており、この電波吸収体本体1の膜厚方向に貫通する開口部1aが複数個設けられている。
本実施の形態の電波吸収体10Bにあっても、金属粉含有ゴム層2中の金属粉が電波を吸収するため、電波吸収性能に優れる。また、電波吸収体本体が開口部を有するため、優れた視認性と通気性を示す。
本実施の形態の電波吸収体本体1は、金属粉含有ゴム層2の裏面に金属層3が設けられているため、金属粉含有ゴム層2によって吸収しきれなかった電波が該金属層3によって反射され、反射された電波は、再度金属粉含有ゴム層2によって吸収されることになる。このため、この電波吸収体本体1は、電波吸収性能により優れていると共に、電波シールド特性をも有している。
図5〜8は、それぞれ異なる実施の形態に係る電波吸収体10C,10D,10E,10Fの断面図である。これらの電波吸収体10C〜10Fは、例えばETCシステムの設置された道路の中央分離帯のように、電波吸収体の両面側から電波が入射される場所に設置される場合に特に有用である。
図5の電波吸収体10Cは、図1,2の電波吸収体10において、さらに導電メッシュ4の裏面(図2の右側の面)に金属層3及び金属粉含有ゴム層2をこの順に設けたものである。
この電波吸収体10Cにあっては、図5中の右側から入射された電波も、右側の金属粉含有ゴム層2によって吸収されると共に、右側の金属層3及び中央の導電メッシュ4によってシールドされる。また、開口部1aを有するため、視認性及び通気性に優れる。この開口部1aを通過しようとする電波は、中央の導電メッシュ4によってシールドされる。
図6の電波吸収体10Dは、図5の電波吸収体10Cにおいて、右側の金属層3を省略したものである。
この電波吸収体10Dにあっては、図6中の右側から入射された電波は、右側の金属粉含有ゴム層2によって吸収されると共に、中央の導電メッシュ4によってシールドされる。また、開口部1aを有するため、視認性及び通気性に優れる。
図7,8の電波吸収体10E,10Fは、それぞれ図3,4の電波吸収体10A,10Bにおいて、裏面(図中の右側の面)に金属粉含有ゴム層2を設けたものである。これらの電波吸収体10E,10Fも、左右両側から入射する電波に対する電波吸収性及び電波シールド性に優れると共に、開口部10aを有するため視認性及び通気性に優れる。
上記実施の形態では、金属粉含有層として金属粉含有ゴム層を用いたが、金属粉含有合成樹脂層を用いてもよい。金属粉含有合成樹脂層における合成樹脂の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、セルロースアセテート樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、金属粉含有合成樹脂層の膜厚、金属粉の種類及び配合量、孔径x、開孔率y等は金属層含有ゴム層と同様である。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜4
カルボニル鉄500重量部、天然ゴム60重量部、エチレンプロピレンジエンメチレン(EPDM)ゴム40重量部の配合で耐候性ゴム組成物を調製した。この耐候性ゴム組成物を加硫成形して、厚み4.2mmの金属粉含有ゴム層を得た。なお、すべての実施例において、すべての成分を1回で添加混練した(1ステップ混練)。
カルボニル鉄500重量部、天然ゴム60重量部、エチレンプロピレンジエンメチレン(EPDM)ゴム40重量部の配合で耐候性ゴム組成物を調製した。この耐候性ゴム組成物を加硫成形して、厚み4.2mmの金属粉含有ゴム層を得た。なお、すべての実施例において、すべての成分を1回で添加混練した(1ステップ混練)。
この金属粉含有ゴム層の裏面に、厚み100μmのアルミ箔を接着剤を用いて接着し、電波吸収体本体を得た。
これらの試料にパンチングにより開口部を穿設した。なお、穿設された開口部の孔径、開孔率及びピッチ間隔は、表2に示す通りである。
この電波吸収体本体の裏面に、金網を接着剤を用いて接着することにより、図2に示す電波吸収体を得た。なお、金網のワイヤ径及び隙間は、表2に示す通りである。
実施例5
金網を省略したことの他は実施例1〜4と同様にして、図4に示す電波吸収体を得た。
金網を省略したことの他は実施例1〜4と同様にして、図4に示す電波吸収体を得た。
各電波吸収体について以下の評価を行い、結果を表2に示した。
<電波吸収量>
反射電力法により、電波吸収量を測定した。
反射電力法により、電波吸収量を測定した。
<シールド量>
透過法により、シールド量を測定した。
透過法により、シールド量を測定した。
<視認性>
目視により評価した。反対側の状況が認識できる状態を「○」、反対側の状態が認識できない状態を「×」とした。
目視により評価した。反対側の状況が認識できる状態を「○」、反対側の状態が認識できない状態を「×」とした。
<通気性>
風が通り抜けることができるか否かを風速計を用いて評価した。風が通り抜けることができる状態を「○」、風が通り抜けることができない状態を「×」とした。
風が通り抜けることができるか否かを風速計を用いて評価した。風が通り抜けることができる状態を「○」、風が通り抜けることができない状態を「×」とした。
表2から明らかな通り、実施例1〜5の電波吸収体は、優れた視認性及び通気性を示す。
ETCシステムにおいて、隣接車線間の電波障害による誤作動を防止するためには、電波吸収量が−3dB以下、好ましくは−5dB以下、シールド量が−3dB以下、好ましくは−10dB以下であることが望ましい。
開口部を塞ぐ金網を有し、かつこの金網のワイヤ径及び隙間が請求項4の範囲内にある実施例1〜3は、電波吸収量が−5dB以下、シールド量が−10dB以下となり、電波吸収特性及びシールド特性に極めて優れている。
1 電波吸収体本体
1a 開口部
2 金属粉含有ゴム層
3 金属層
4 導電メッシュ
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F 電波吸収体
1a 開口部
2 金属粉含有ゴム層
3 金属層
4 導電メッシュ
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F 電波吸収体
Claims (13)
- 厚み方向に貫通する開口部を有した面状の電波吸収体本体と、
該開口部を塞ぐように設けられた導電メッシュとを備えた電波吸収体であって、
該電波吸収体本体は、金属粉を含有したゴム又は合成樹脂よりなる金属粉含有層を有することを特徴とする電波吸収体。 - 請求項1において、該電波吸収体本体は、さらに金属層を有することを特徴とする電波吸収体。
- 請求項1又は2において、該導電メッシュは、線間の隙間が0.5〜12mm、線径が0.1〜3mmであることを特徴とする電波吸収体。
- 金属粉含有ゴム層と、金属層とを有する面状の電波吸収体であって、
厚み方向に貫通する開口部が設けられていることを特徴とする電波吸収体。 - 請求項1ないし4のいずれか1項において、該金属粉は、カルボニル鉄、微細還元鉄粉及びM型フェライトからなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする電波吸収体。
- 請求項1ないし5のいずれか1項において、
該金属粉含有層の厚みが5mm以下であり、
該電波吸収体本体の開口部は、孔径が5〜13mm、ピッチ間隔が13〜17mm、開孔率が30〜50%で規定される範囲で設けられていることを特徴とする電波吸収体。 - 請求項1ないし5のいずれか1項において、
該金属粉含有層の厚みが8mm以下であり、
該電波吸収体本体の開口部は、孔径をxmm、開孔率をy%とすると、
5≦x≦30
10≦y≦−2.7x+92.5
で規定される範囲で設けられていることを特徴とする電波吸収体。 - 請求項7において、
5≦x≦20
15≦y≦−3x+76.7
で規定される範囲で設けられていることを特徴とする電波吸収体。 - 請求項1ないし8のいずれか1項において、前記開口部が格子状に配列されていることを特徴とする電波吸収体。
- 請求項1ないし9のいずれか1項において、前記開口部は円形又は多角形であることを特徴とする電波吸収体。
- 請求項1ないし10のいずれか1項において、該金属粉含有層は、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴム及びクロロスルホン化ポリエチレンゴムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の耐候性ゴムを含むことを特徴とする電波吸収体。
- 請求項1ないし11のいずれか1項において、該金属粉含有層は、耐候性ゴムと耐候性ゴム以外の汎用ゴムとを含むことを特徴とする電波吸収体。
- 請求項12において、該汎用ゴムが天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、及びブタジエンゴムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上であることを特徴とする電波吸収体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010245112A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Nitto Denko Corp | 電磁波吸収体 |
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CN108410423A (zh) * | 2018-03-03 | 2018-08-17 | 王金桢 | 一种碳基吸波材料的制备方法 |
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-
2006
- 2006-09-05 JP JP2006240520A patent/JP2008066398A/ja active Pending
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