JP2008065873A - 光記録媒体、光記録装置、光記録システム、判別方法、記録方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の光記録媒体に記録する。
【解決手段】CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光ディスクに格納されている場合には、コンテンツを光ディスクのデータ領域に記録し、鍵情報を光ディスクのリードイン領域に記録する(S405、S409)。一方、判別情報が格納されていなくて、光ディスクのトラックの蛇行がDVD+Rの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、光ディスクを排出する(S423)。
【選択図】図11
【解決手段】CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光ディスクに格納されている場合には、コンテンツを光ディスクのデータ領域に記録し、鍵情報を光ディスクのリードイン領域に記録する(S405、S409)。一方、判別情報が格納されていなくて、光ディスクのトラックの蛇行がDVD+Rの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、光ディスクを排出する(S423)。
【選択図】図11
Description
本発明は、光記録媒体、光記録装置、光記録システム、判別方法、記録方法、及びプログラムに係り、更に詳しくは、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に適した光記録媒体、該光記録媒体を対象媒体とする光記録装置及び該光記録装置を備える光記録システム、光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応しているか否かを判別する判別方法、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を光記録媒体に記録する記録方法、及び前記光記録装置に用いられるプログラムに関する。
映画などのビデオコンテンツは、CSS(Content Scramble System)と呼ばれる暗号化システムにより暗号化され、鍵情報とともにDVD−ROM(digital versatile disc−ROM)に記録されて市販されている。そして、ビデオコンテンツを再生するための再生装置は、DVD−ROMに記録されている前記鍵情報に基づいてビデオコンテンツのスクランブルを解除している(例えば、特許文献1参照)。このようにして、ビデオコンテンツの著作権が保護されている。なお、前記鍵情報は、DVD−ROMの内周側に設けられた特定領域に格納されている。
現在、市販されている記録用のDVDには、前記鍵情報は記録できないようになっている。例えば、DVD−R(DVD−recordable)やDVD−RW(DVD−rewritable)などのDVD−系の光記録媒体では、上記DVD−ROMの特定領域に対応する領域はエンボス加工されている。また、DVD+R(DVD+recordable)やDVD+RW(DVD+rewritable)などのDVD+系の光ディスク(以下では、便宜上「DVD+R/RW」ともいう)では、上記DVD−ROMの特定領域に対応する領域は、記録装置及び記録システムでは書込みができない領域である(例えば、非特許文献1及び非特許文献2参照)。
ところで、近年、インターネットの普及に伴って、ビデオコンテンツの購入形態の一つとして、インターネットを介してビデオコンテンツをダウンロードすることが考えられた。しかしながら、前述したように、記録用のDVDであっても所定の領域に鍵情報を記録することができないため、ダウンロードした暗号化ビデオコンテンツを再生可能な状態でDVDに記録することはできなかった。
本発明は、かかる事情の下になされたもので、その第1の目的は、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録することができる記録用の光記録媒体を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録するのに好適な光記録装置及び光記録システムを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応しているか否かを容易に判別することができる判別方法を提供することにある。
また、本発明の第4の目的は、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録する記録方法を提供することにある。
また、本発明の第5の目的は、光記録装置の制御用コンピュータにて実行され、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録することができるプログラムを提供することにある。
本発明は、第1の観点からすると、スパイラル状又は同心円状のトラックが形成され、管理情報領域及びデータ領域を含む記録領域を有する記録用の光記録媒体において、前記管理情報領域にCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの鍵情報が記録可能であり、かつ前記データ領域に記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであることを特徴とする光記録媒体である。
これによれば、管理情報領域にCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの鍵情報が記録可能であり、かつデータ領域にはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能である。従って、結果として、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、本発明の光記録媒体を対象媒体とする光記録装置であって、記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであること示す判別情報が光記録媒体に記録されているか否かを判断する第1の判断手段と;前記第1の判断手段での判断の結果、前記判別情報が前記光記録媒体に記録されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する記録手段と;前記第1の判断手段での判断の結果、前記判別情報が前記光記録媒体に記録されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する第2の判断手段と;前記第2の判断手段での判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する排出手段と;を備える光記録装置である。
これによれば、第1の判断手段によって、判別情報が光記録媒体に記録されているか否かが判断され、その結果、判別情報が光記録媒体に記録されている場合には、記録手段によって、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツは光記録媒体のデータ領域に記録され、鍵情報は光記録媒体の管理情報領域に記録される。一方、判別情報が光記録媒体に記録されていない場合には、第2の判断手段によって、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かが判断され、その結果、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、排出手段によって、光記録媒体は排出される。従って、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を本発明の光記録媒体に記録することができる。その結果、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録することが可能となる。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の光記録媒体を対象媒体とする光記録システムであって、本発明の光記録装置と;前記光記録装置を介して、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する処理装置と;を備える光記録システムである。
これによれば、本発明の光記録装置を備えているため、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを本発明の光記録媒体のデータ領域に記録し、鍵情報を本発明の光記録媒体の管理情報領域に記録することが可能となる。その結果、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録することが可能となる。
本発明は、第4の観点からすると、光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応しているか否かを判別する判別方法であって、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする工程と;前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、前記光記録媒体が、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応していると判別する工程と;を含む判別方法である。
これによれば、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かがチェックされ、その結果、判別情報が光記録媒体に格納されている場合に、光記録媒体はCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応していると判別される。従って、光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応しているか否かを容易に判別することが可能となる。
本発明は、第5の観点からすると、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を光記録媒体に記録する記録方法であって、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする工程と;前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する工程と;前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する工程と;前記判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する工程と;を含む記録方法である。
これによれば、判別情報が光記録媒体に格納されているか否かがチェックされ、その結果、判別情報が光記録媒体に格納されている場合には、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツは光記録媒体のデータ領域に記録され、鍵情報は光記録媒体の管理情報領域に記録される。一方、判別情報が光記録媒体に格納されていない場合には、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かが判断され、その結果、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、光記録媒体は排出される。従って、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を本発明の光記録媒体に記録することができる。その結果、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、本発明の光記録媒体を対象媒体とする光記録装置に用いられるプログラムであって、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする手順と;前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する手順と;前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する手順と;前記判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する手順と;を前記光記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラムである。
これによれば、本発明のプログラムが所定のメモリにロードされ、その先頭アドレスがプログラムカウンタにセットされると、光記録装置の制御用コンピュータは、判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックし、その結果、判別情報が光記録媒体に格納されている場合には、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを光記録媒体のデータ領域に記録し、鍵情報を光記録媒体の管理情報領域に記録する。一方、判別情報が光記録媒体に格納されていない場合には、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断し、その結果、光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、光記録媒体を排出する。すなわち、本発明のプログラムによれば、光記録装置の制御用コンピュータに本発明に係る記録方法を実行させることができ、その結果としてCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を本発明の光記録媒体に記録することが可能となる。そこで、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明の光記録媒体に記録することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図11に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る光記録媒体としての光ディスク15の断面形状が模式図的に示されている。
この図1に示される光ディスク15の記録層Mにはスパイラル状の案内溝としてのグルーブGが形成されている。一般に光ディスクでは、レーザ光の入射方向からみたときに、凸形状となる部分をグルーブG、凹形状となる部分をランドLと呼んでいる。ここでは、グルーブGが情報記録用のトラックであり、グルーブGにデータが記録される。
前記トラックは、一例として図2に示されるように、内周側から外周側に向かってリードイン領域(Lead−in Zone)、データ領域(Data Zone)、及びリードアウト領域(Lead−out Zone)を含む複数の領域に分割されている。リードイン領域は、管理情報などが格納される管理情報領域である。また、データ領域は、ユーザデータが格納される領域である。リードアウト領域は、データの終了位置を示すための情報が格納される領域である。なお、図2では便宜上、トラックを直線状で示し、紙面左側を光ディスク15の内周側、紙面右側を光ディスク15の外周側としている。
また、トラックは、一例として図3に示されるように、トラック中心に対して蛇行(ウォブリング)している。なお、トラックピッチは0.74μmである。
トラックの蛇行形状は、ADIPユニットと搬送波によって決定される。そして、ADIPユニットには種々の情報が含まれている。なお、搬送波は基準クロック信号を生成するのに用いられる。本実施形態では、1つのADIPユニットと一連の搬送波部とから構成される基本単位を情報フレームと呼ぶこととする。1つの情報フレームの大きさは、一例として図4に示されるように、搬送波の1周期(ウォブル周期ともいう)分の大きさを1ウォブルとすると、93ウォブル(ウォブル番号0〜92)である。そして、ウォブル番号0〜7がADIPユニット、ウォブル番号8〜92が搬送波部である。
また、ADIPユニットは、ウォブル番号0〜3の領域(以下、便宜上「同期情報部」という)とウォブル番号4〜7の領域(以下、便宜上「ADIP情報部」という)とから構成されている。上記各情報部はそれぞれ位相変調(PSK:Phase Shift Keying)されている。
ADIP情報部は、4ウォブルが1ビットデータを表している。ビットデータが「0」のときは、図5(A)に示されるように、前方の2ウォブルを搬送波部と同位相とし、後方の2ウォブルを搬送波部と逆位相とする。一方、ビットデータが「1」のときは、図5(B)に示されるように、前方の2ウォブルを搬送波部と逆位相とし、後方の2ウォブルを搬送波部と同位相とする。
同期情報部は、次の情報フレームにおけるADIP情報部がデータの先頭ビットのときには、図6(A)に示されるように、ワード同期(word sync)信号、すなわち4ウォブル全てを搬送波部と逆位相とする。また、ADIP情報部にビットデータが含まれているときには、図6(B)に示されるように、ビット同期(bit sync)信号、すなわち先頭の1ウォブルを搬送波部と逆位相とし、残りの3ウォブルを搬送波部と同位相とする。
そして、図7に示されるように、52個の情報フレームによって1つのADIPワードが得られる。
リードイン領域におけるADIPユニットは、物理フォーマット情報を含んでいる。この物理フォーマット情報は、DVD+R規格(ECMA−349参照)あるいはDVD+RW規格(ECMA−337参照)における物理フォーマット情報のバイト16のみを変更したものである。すなわち、図8に示されるように、バイト16を「コンテンツの限定情報」として、16進数表示で「01h」が格納されている。この「01h」は、光ディスク15のデータ領域に記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであることを意味している。なお、DVD+R規格あるいはDVD+RW規格(以下では、総称して便宜上「DVD+R/RW規格」ともいう)では、物理フォーマット情報のバイト16は、未使用であり、「00h」をセットすることとなっている。
データ領域におけるADIPユニットは、アドレス情報を含んでいる。ここでは、ディスクの内周側から外周側に向かって小さくなるようにアドレスが設定されている。なお、DVD+R/RW規格では、ディスクの内周側から外周側に向かって大きくなるようにアドレスが設定されている。
以上のように、本実施形態の光ディスク15は、物理フォーマット情報のバイト16、及びデータ領域におけるADIPユニットのアドレス情報を除いて、DVD+R/RW規格に準拠した記録用の光ディスクである。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク15によると、リードイン領域におけるトラックの蛇行形状を規定する物理フォーマット情報に「コンテンツの限定情報」(判別情報)が格納されているため、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報が記録可能となる。その結果、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツを再生可能な状態で記録することが可能となる。なお、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツはデータ領域に記録され、鍵情報はリードイン領域の未使用領域に記録される。
また、本実施形態に係る光ディスク15によると、データ領域におけるADIPユニットのアドレス情報は、ディスクの内周側から外周側に向かってアドレスが小さくなるように設定されているため、光ディスク15に対応しない光ディスク装置では異常なディスクと判断されてはじかれてしまう。従って、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ以外のコンテンツが記録されるのを防止できる。すなわち、光ディスク15は、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ専用の記録用の光ディスクとなる。
また、上記実施形態では、「コンテンツの限定情報」が物理フォーマット情報のバイト16に格納される場合について説明したが、これに限らず、例えば、「コンテンツの限定情報」が物理フォーマット情報のバイト17に格納されても良い。DVD+R/RW規格では、物理フォーマット情報のバイト17は、「Disk Application Code」が格納される領域である。そこで、この場合には、従来の光ディスク装置とは記録非互換となる。
また、上記実施形態では、光ディスク15が1つの記録層を有する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、複数の記録層を有していても良い。
図9には、本発明の一実施形態に係る光記録システムとしてのパーソナルコンピュータ(以下では、便宜上「パソコン」ともいう)10の概略構成が示されている。
この図9に示されるパソコン10は、主制御装置92、記録装置及び再生装置としての光ディスク装置20、ハードディスク装置(HDD)94、入力装置95、表示装置96、ドライブインターフェース97及びネットワーク制御装置98などを備えている。
前記主制御装置92は、CPU92a、ROM92b及びRAM92cなどから構成されている。CPU92aは、ROM92b及びRAM92cに格納されているプログラムに基づいてパソコン10の全体を制御するとともに、後述する記録処理を行う。
前記HDD94は、ハードディスク94aと、該ハードディスク94aを駆動するための駆動装置94bなどから構成されている。そして、ハードディスク94aには、主制御装置92のCPU92aにて解読可能なコードで記述された各種プログラムが記録されている。このハードディスク94aに記録されているプログラムは、必要に応じて主制御装置92のRAM92cにロードされる。
前記表示装置96は、例えばCRT、液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)などを用いた表示部(図示省略)を備え、主制御装置92から指示された各種情報を表示する。
前記入力装置95は、例えばキーボード、マウス、タブレット、ライトペン及びタッチパネルなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備え、ユーザから入力された各種情報を主制御装置92に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置96と入力装置95とが一体化されたものとして、例えばタッチパネル付きLCDなどがある。
前記ドライブインターフェース97は、主制御装置92と、光ディスク装置20及びHDD94との双方向のインターフェースであり、ATAPI(AT Attachment Packet Interface)、SCSI(Small Computer System Interface)及びUSB(Universal Serial Bus)などの標準インターフェースに準拠している。
前記ネットワーク制御装置98は、公衆回線を利用した双方向の通信を制御する。このネットワーク制御装置98を介してインターネット接続が可能となる。
前記光ディスク装置20は、主制御装置92の指示に基づいて、セットされている光ディスクに対して情報の記録を行なう。
この光ディスク装置20は、一例として図10に示されるように、セットされている光ディスクを回転駆動するためのスピンドルモータ22、光ピックアップ装置23、該光ピックアップ装置23を光ディスクの半径方向に駆動するためのシークモータ21、レーザ制御回路24、エンコーダ25、駆動制御回路26、再生信号処理回路28、バッファRAM34、バッファマネージャ37、インターフェース38、フラッシュメモリ39、CPU40及びRAM41などを備えている。なお、図10における矢印は、代表的な信号や情報の流れを示すものであり、各ブロックの接続関係の全てを表すものではない。また、光ディスク装置20は、前記光ディスク15に対応しているものとする。
前記光ピックアップ装置23は、光ディスク15の記録層にレーザ光を集光するとともに、記録層からの反射光を受光するための装置である。この光ピックアップ装置23は、光ディスク15に対応した波長のレーザ光を出射する半導体レーザ、該半導体レーザから出射された光を光ディスク15の記録層に集光する対物レンズ、記録層で反射された戻り光を受光する受光器、及び前記対物レンズを駆動するための駆動系(フォーカシングアクチュエータ及びトラッキングアクチュエータ)(いずれも図示省略)などを含んで構成されている。前記受光器は複数の受光素子(又は受光領域)を有し、各受光素子(又は受光領域)での受光量に応じた信号(光電変換信号)を再生信号処理回路28に出力する。
前記再生信号処理回路28は、前記受光器の出力信号(複数の光電変換信号)に基づいて、従来と同様にして、サーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号など)、ウォブル信号、及びRF信号などを生成する(例えば、特開平10−69646号公報参照)。ここで得られたサーボ信号は前記駆動制御回路26及びCPU40などに出力される。また、再生信号処理回路28は、前記ウォブル信号から同期情報、物理フォーマット情報、及びアドレス情報などを取得する。ここで得られた同期情報はエンコーダ25や駆動制御回路26などに出力され、物理フォーマット情報及びアドレス情報はCPU40に出力される。また、再生信号処理回路28は、前記RF信号に対して復号処理及び誤り検出処理などを行い、誤りが検出されたときには誤り訂正処理を行った後、再生データとして前記バッファマネージャ37を介して前記バッファRAM34に格納する。
前記駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのトラックエラー信号に基づいて、トラッキング方向に関する対物レンズの位置ずれを補正するための前記トラッキングアクチュエータの駆動信号を生成する。また、駆動制御回路26は、再生信号処理回路28からのフォーカスエラー信号に基づいて、対物レンズのフォーカスずれを補正するための前記フォーカシングアクチュエータの駆動信号を生成する。ここで生成された各アクチュエータの駆動信号は光ピックアップ装置23に出力される。これにより、トラッキング制御及びフォーカス制御が行われる。さらに、駆動制御回路26は、CPU40の指示に基づいて、シークモータ21を駆動するための駆動信号、及びスピンドルモータ22を駆動するための駆動信号を生成する。各モータの駆動信号は、それぞれシークモータ21及びスピンドルモータ22に出力される。
前記バッファRAM34には、光ディスク15に記録するデータ(記録用データ)、及び光ディスク15から再生したデータ(再生データ)などが一時的に格納される。このバッファRAM34へのデータの入出力は、前記バッファマネージャ37によって管理されている。
前記エンコーダ25は、CPU40の指示に基づいて、バッファRAM34に蓄積されている記録用データをバッファマネージャ37を介して取り出し、データの変調及びエラー訂正コードの付加などを行ない、光ディスク15への書き込み信号を生成する。ここで生成された書き込み信号はレーザ制御回路24に出力される。
前記レーザ制御回路24は、光ピックアップ装置23の半導体レーザの発光パワーを制御する。例えば記録の際には、前記書き込み信号、記録条件及び半導体レーザの発光特性などに基づいて、半導体レーザの駆動信号がレーザ制御回路24にて生成される。
前記インターフェース38は、前記ドライブインターフェース97を介した主制御装置92との双方向の通信インターフェースであり、ドライブインターフェース97と同じ標準インターフェースに準拠している。
前記フラッシュメモリ39には、CPU40にて解読可能なコードで記述された本発明に係るプログラムを含む各種プログラム、記録パワーや記録ストラテジ情報を含む記録条件、及び半導体レーザの発光特性などが格納されている。
前記CPU40は、フラッシュメモリ39に格納されている上記プログラムに従って光ディスク装置20の全体を制御するとともに、制御に必要なデータなどをRAM41及びバッファRAM34に保存する。
《ビデオコンテンツの記録処理》
次に、上記のように構成されたパソコン10におけるCSS暗号化方式によって暗号化されたビデオコンテンツ(以下では、便宜上「CSS暗号化コンテンツ」と略述する)の記録処理について説明する。なお、ここでは、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報は、該CSS暗号化コンテンツの提供者のウエブサイトからインターネットを介してダウンロードされ、一時的にハードディスク94aに格納されているものとする。また、光ディスク装置20には、光ディスク15がセットされているものとする。
次に、上記のように構成されたパソコン10におけるCSS暗号化方式によって暗号化されたビデオコンテンツ(以下では、便宜上「CSS暗号化コンテンツ」と略述する)の記録処理について説明する。なお、ここでは、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報は、該CSS暗号化コンテンツの提供者のウエブサイトからインターネットを介してダウンロードされ、一時的にハードディスク94aに格納されているものとする。また、光ディスク装置20には、光ディスク15がセットされているものとする。
(1)主制御装置92のCPU92aは、入力装置95を介して、ユーザからのCSS暗号化コンテンツの光ディスクへの書込み要求を受け取ると、光ディスク装置20に対して、ハードディスク94aに格納されているCSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報の書込みを指示する。
(a)光ディスク装置20のCPU40は、主制御装置92からCSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報の書込み指示を受け取ると、フラッシュメモリ39に格納されている図11のフローチャートに対応するプログラムの先頭アドレスをCPU40のプログラムカウンタにセットし、処理(以下、便宜上「書込み処理」という)をスタートする。なお、図11のフローチャートは、CPU40によって実行される一連の処理アルゴリズムに対応している。
(b)最初のステップS401では、セットされている光ディスクの物理フォーマット情報のバイト16を抽出する。なお、物理フォーマット情報は、光ディスクがセットされたときに読み出され、RAM41に格納されている。
(c)次のステップS403では、抽出された物理フォーマット情報のバイト16が「01h」であるか否かを判断する。すなわち、セットされている光ディスクが、CSS暗号化コンテンツの記録に対応しているか否かが判別される。ここでは、セットされている光ディスクは光ディスク15であるため、抽出された物理フォーマット情報のバイト16は「01h」であり、ここでの判断は肯定され、ステップS405に移行する。すなわち、セットされている光ディスクはCSS暗号化コンテンツの記録に対応していると判別される。
(d)このステップS405では、データ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みを許可する。これにより、エンコーダ25、レーザ制御回路24及び光ピックアップ装置23を介して光ディスクのデータ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みが開始される。
(e)次のステップS407では、主制御装置92から指示された書込みデータ量と書込み済のデータ量とを比較して、データ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みが完了したか否かを判断する。データ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みが完了していなければ、ここでの判断は否定され、所定時間の経過後に、再度データ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みが完了したか否かを判断する。一方、データ領域へのCSS暗号化コンテンツの書込みが完了していれば、ここでの判断は肯定され、ステップS409に移行する。
(f)このステップS409では、CSS暗号化コンテンツの鍵情報のリードイン領域への書込みを許可する。これにより、エンコーダ25、レーザ制御回路24及び光ピックアップ装置23を介して光ディスクのリードイン領域への鍵情報を含むリードイン情報の書込みが開始される。
(g)次のステップS411では、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報の書込みが正常に終了したことを主制御装置92に通知する。そして、書込み処理を終了する。
(h)なお、前記ステップS403において、抽出された物理フォーマット情報のバイト16が「01h」でなければ、ステップS403での判断は否定され、ステップS421に移行する。
(i)このステップS421では、データ領域におけるADIPユニットのアドレス情報が、ディスクの内周側から外周側に向かってアドレスが小さくなるように設定されているか否かを判断する。すなわち、データ領域の物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなっているか否かを判断する。データ領域の物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなっていない場合には、ここでの判断は否定され、ステップS423に移行する。
(j)このステップS423では、不図示のディスク排出機構に対して、セットされている光ディスクの排出を指示する。
(k)次のステップS425では、CSS暗号化コンテンツの記録に対応している光ディスクに交換するように主制御装置92に通知する。そして、書込み処理を終了する。
(l)一方、上記ステップS421において、データ領域の物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなっている場合には、ステップS421での判断は肯定され、ステップS427に移行する。
(m)このステップS427では、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報の書込みを異常終了することを主制御装置92に通知する。そして、書込み処理を終了する。
(2)主制御装置92のCPU92aは、光ディスク装置20から「正常終了」を受け取ると、ハードディスク94aに格納されているCSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報の消去をHDD94に指示する。
(3)主制御装置92のCPU92aは、CSS暗号化コンテンツの記録が正常に終了したことを表示装置96の表示部に表示し、ユーザに通知する。そして、光ディスク装置20に対して光ディスクの排出を指示し、CSS暗号化コンテンツの記録処理を終了する。
(4)なお、主制御装置92のCPU92aは、光ディスク装置20から「ディスク交換」を受け取ると、光ディスクをCSS暗号化コンテンツの記録が可能な光ディスクに交換するようにメッセージを表示装置96の表示部に表示し、ユーザに通知する。
(5)また、主制御装置92のCPU92aは、光ディスク装置20から「異常終了」を受け取ると、CSS暗号化コンテンツの記録ができなかったことを示すメッセージを表示装置96の表示部に表示し、ユーザに通知する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るパソコン10では、光ディスク装置20によって光記録装置が実現され、CPU92aと該CPU92aにて実行されるプログラムとによって、処理装置が実現されている。なお、CPU92aによるプログラムに従う処理によって実現した処理装置の一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
そして、光ディスク装置20では、エンコーダ25とレーザ制御回路24と光ピックアップ装置23とによって記録手段が実現され、CPU40と該CPU40にて実行されるプログラムとによって、第1の判断手段、第2の判断手段及び排出手段が実現されている。なお、CPU40によるプログラムに従う処理によって実現した各手段の一部をハードウェアによって構成することとしても良いし、あるいは全てをハードウェアによって構成することとしても良い。
また、上記光ディスク装置20における書込み処理において、本発明に係る判別方法及び記録方法が実施されている。
また、本実施形態では、フラッシュメモリ39に記録されている複数のプログラムのうち、図11のフローチャートに対応するプログラムに本発明に係るプログラムが含まれている。
以上説明したように、本実施形態に係る光ディスク装置20によると、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報を光ディスクに記録するのに先立って、セットされている光ディスクに、CSS暗号化コンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す「コンテンツの限定情報」(判別情報)が格納されているか否かをチェックし、その結果、「コンテンツの限定情報」が光ディスクに格納されている場合には、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報を光ディスクに記録する。一方、「コンテンツの限定情報」が光ディスクに格納されていない場合には、データ領域の物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなっているか否か、すなわち、光ディスクのトラックの蛇行が、DVD+Rの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断し、その結果、光ディスクのトラックの蛇行が、DVD+Rの規格から外れた蛇行部分を有しない場合には、セットされている光ディスクを排出する。従って、本発明に係る光ディスク15に、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報を記録することが可能となる。その結果、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明に係る光ディスク15に記録することが可能となる。そこで、例えば、鍵情報とともにダウンロードしたビデオコンテンツを再生可能な状態で光ディスク15に記録することが可能となる。
また、本発明に係る光ディスク15が従来の光ディスク装置にセットされると、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を有しているため、直ちに排出される。従って、本発明に係る光ディスク15には、CSS暗号化コンテンツのみを記録することが可能となる。すなわち、本発明に係る光ディスク15は、CSS暗号化コンテンツ専用の記録用の光ディスクである。
また、本実施形態に係るパソコン10によると、光ディスク装置20を備えているため、CSS暗号化コンテンツ及びその鍵情報を本発明に係る光ディスク15に記録することが可能となる。その結果、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で記録用の本発明に係る光ディスク15に記録することが可能となる。
なお、上記実施形態では、データ領域の全域に亘って物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなるように設定する場合について説明したが、これに限らず、データ領域の一部の領域で物理アドレスがディスクの内周側から外周側に向かって小さくなるように設定しても良い。
すなわち、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有していれば良い。
また、上記実施形態では、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を有するようにするため、データ領域におけるADIPユニットのアドレス情報を、ディスクの内周側から外周側に向かってアドレスが小さくなるように設定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、データ領域におけるADIPユニットのアドレス情報を、部分的にアドレスがランダムになるように設定しても良いし、部分的にありえない(大きい)アドレスを含むように設定しても良い。
また、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格で規定されている周波数を超える周波数の蛇行部分を有するように設定されても良い。具体的には、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格で規定されている周波数の1.5倍の周波数の蛇行部分を有するように設定されても良い。これにより、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有することとなる。
また、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格で規定されている振幅よりも小さい振幅の蛇行部分を有するように設定されても良い。具体的には、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格で規定されている振幅の1/2倍の振幅の蛇行部分を有するように設定されても良い。これにより、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有することとなる。
さらに、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格で規定されている位相変調と異なる位相変調がなされた蛇行部分を有するように設定されても良い。これにより、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有することとなる。
また、データ領域におけるトラックの蛇行が、ADIPユニットを含まない蛇行部分を有するように設定されても良いし、同期情報部を含まない蛇行部分を有するように設定されても良いし、ADIP情報部を含まない蛇行部分を有するように設定されても良い。これにより、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有することとなる。
要するに、トラックの蛇行が、DVD+R/RW規格から外れた蛇行部分を少なくとも一部に有していれば良い。この場合には、前記ステップS421での判断は、DVD+R/RW規格から外れている内容に応じて変更されることとなる。これにより、上記実施形態と同様な効果を得ることができる。
なお、上記実施形態では、光記録システムがパソコンの場合について説明したが、光記録システムが上記CSS暗号化コンテンツの記録処理と同様な処理を行うDVDレコーダであっても良い。
以上説明したように、本発明の光記録媒体によれば、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で記録するのに適している。また、本発明の光記録装置及び光記録システムによれば、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で本発明の光記録媒体に記録するのに適している。また、本発明の判別方法によれば、光記録媒体がCSS暗号化コンテンツの記録に対応しているか否かを容易に判別するのに適している。また、本発明の記録方法によれば、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で本発明の光記録媒体に記録するのに適している。また、本発明のプログラムによれば、光記録装置に、CSS暗号化コンテンツを再生可能な状態で本発明の光記録媒体に記録させるのに適している。
10…パソコン(光記録システム)、15…光ディスク(光記録媒体)、20…光ディスク装置(光記録装置)、23…光ピックアップ装置(記録手段の一部)、24…レーザ制御回路(記録手段の一部)、25…エンコーダ(記録手段の一部)、40…CPU(第1の判断手段、第2の判断手段、排出手段)、92…主制御装置(処理装置)。
Claims (12)
- スパイラル状又は同心円状のトラックが形成され、管理情報領域及びデータ領域を含む記録領域を有する記録用の光記録媒体において、
前記管理情報領域にCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの鍵情報が記録可能であり、かつ前記データ領域に記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであることを特徴とする光記録媒体。 - 前記データ領域に記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであること示す判別情報があらかじめ記録されていることを特徴とする請求項1に記載の光記録媒体。
- 前記トラックは蛇行し、
前記判別情報は、前記トラックの蛇行形状の情報に含まれていることを特徴とする請求項2に記載の光記録媒体。 - 前記トラックの蛇行は、DVD+RあるいはDVD+RWの規格で規定されている周波数を超える周波数の蛇行部分を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
- 前記トラックの蛇行は、DVD+RあるいはDVD+RWの規格で規定されている振幅よりも小さい振幅の蛇行部分を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
- 前記トラックの蛇行は、DVD+RあるいはDVD+RWの規格で規定されている位相変調と異なる位相変調がなされた蛇行部分を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
- 前記トラックの蛇行は、DVD+RあるいはDVD+RWの規格で規定されているアドレス情報と異なるアドレス情報を含む蛇行部分を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項3に記載の光記録媒体。
- 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光記録媒体を対象媒体とする光記録装置であって、
記録可能なコンテンツはCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみであること示す判別情報が光記録媒体に記録されているか否かを判断する第1の判断手段と;
前記第1の判断手段での判断の結果、前記判別情報が前記光記録媒体に記録されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する記録手段と;
前記第1の判断手段での判断の結果、前記判別情報が前記光記録媒体に記録されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する第2の判断手段と;
前記第2の判断手段での判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する排出手段と;を備える光記録装置。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光記録媒体を対象媒体とする光記録システムであって、
請求項8に記載の光記録装置と;
前記光記録装置を介して、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する処理装置と;を備える光記録システム。 - 光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応しているか否かを判別する判別方法であって、
CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする工程と;
前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、前記光記録媒体がCSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツの記録に対応していると判別する工程と;を含む判別方法。 - CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ及びその鍵情報を光記録媒体に記録する記録方法であって、
CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする工程と;
前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する工程と;
前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する工程と;
前記判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する工程と;を含む記録方法。 - 請求項1〜7のいずれか一項に記載の光記録媒体を対象媒体とする光記録装置に用いられるプログラムであって、
CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツのみが記録可能なコンテンツであること示す判別情報が光記録媒体に格納されているか否かをチェックする手順と;
前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されている場合に、CSS暗号化方式によって暗号化されたコンテンツ、その鍵情報を前記光記録媒体のデータ領域、管理情報領域にそれぞれ記録する手順と;
前記チェックの結果、前記判別情報が前記光記録媒体に格納されていない場合に、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有するか否かを判断する手順と;
前記判断の結果、前記光記録媒体のトラックの蛇行が、DVD+RあるいはDVD+RWの規格から外れた蛇行部分を有しない場合に、前記光記録媒体を排出する手順と;を前記光記録装置の制御用コンピュータに実行させるプログラム。
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