JP2008065248A - 楽器演奏用アクチュエータ、マウスピース及び演奏アシスト装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スピーカ12は、供給される信号に応じて振動板121を振動させる。振動板121は、静止状態においては流入路2aの開口部2bに接して流入路2aを塞ぎ、振動状態においては開口部2bとの間に振動による間隙を形成する。空間形成部材111は、流入路2aと振動板121とが接する部分を覆う空間を形成する部材である。加圧気体吹入機構14は、空間部材111の空間に加圧空気を吹入する。シャッター部材15は、振動板121から発生される音波の伝送路P1に開閉可能に設けられ、閉じた状態では音波と呼気の伝播を防ぐ弁151を備え、呼気のエネルギーが音波のエネルギーより小さい場合には弁151を開く一方、それ以外の場合には弁151を閉じるように、弁151の開閉状態を制御する。
【選択図】図2
Description
しかしながら、上述した従来の技術においては、このような楽器を演奏したいという要求に対応することができなかった。
この態様において、前記振動板から発生される音波と前記マウスピースの吹込み口から吹入される吹奏者の呼気との干渉を防止する干渉防止手段を具備してもよい。
<構成>
図1はこの発明の第1の実施形態である演奏アシスト装置3Cの構成を示す図である。演奏アシスト装置3Cは、トランペットなどの金管楽器4に装着されて用いられ、吹奏者による金管楽器4の吹奏をアシストする装置である。図において、アクチュエータ1Cは、金管楽器4のマウスピース2Cの管路に音波を発生させる装置であり、金管楽器4のマウスピース2Cに装着されて用いられる。
以上が、本実施形態に係るアクチュエータの基本構成と動作原理の説明である。
なお、このアクチュエータ1Cにおいては、振動板121の振動に応じてマウスピース2内に圧縮空気が吹入されるから、図2に示すように、音波の振動方向Bは振動板121の振動方向Cと直交する方向となる。
上述した構成によるこの実施形態の動作は以下のとおりである。まず、吹奏者がマウスピース2Cに唇5をつけ、息を吹き込むと、マウスピース2Cに取り付けられたセンサ16によって、このときの息圧とピッチとが検出される。制御部17は、センサ16から出力される信号に応じて息圧やピッチを表す演奏情報を生成し、生成した演奏情報に応じて演奏補助信号を生成する。そして、制御部17は、生成した演奏補助信号に応じてエアーポンプ32を制御して圧縮空気を吹入させるとともに、生成した演奏補助信号に応じたレベルの電気信号をスピーカ12に供給する。スピーカ12は、制御部17から供給される電気信号に応じて振動板121を振動させる。
一方、制御部17は、吹奏者の呼気のエネルギーがスピーカ12から発生される音波のエネルギーより小さい場合、すなわちアクチュエータ1Cが機能している場合には、弁151を開くようにシャッター部材15を制御する。これにより、スピーカ12から発生する音波がマウスピース2Cの管路へ流れ込む。なお、この場合は、振動板121から発生する音波により音の壁が作られるから、その制御弁を遮断しなくとも共鳴周波数にさほど影響はない。
なお、制御部17は、吹奏者の呼気の息圧が検出されなかった場合においても、弁151を閉じるようにシャッター部材15を制御する。
次に、この発明の第2の実施形態である演奏アシスト装置(以下、「演奏アシスト装置3D」という)について説明する。この演奏アシスト装置3Dの構成が、上述した演奏アシスト装置3Cの構成と異なる点は、マウスピース2Cに代えて、マウスピース2Dを用いる点であり、他の構成は上述した第1の実施形態と同様である。そのため、以下の説明においては、上述した第1の実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
また、この実施形態においては、吹奏者は、管の共鳴状態を可とう膜18を経由して感じることができ、ある程度、生の楽器に近い吹奏感(フィードバック)を得ることができる。
次に、この発明の第3の実施形態である演奏アシスト装置(以下、「演奏アシスト装置3E」)について説明する。この演奏アシスト装置3Eの構成が、上述した演奏アシスト装置3Cのそれと異なる点は、マウスピース2Cに代えて、マウスピース2Eを用いる点であり、他の構成は上述した第1の実施形態と同様である。そのため、以下の説明においては、上述した第1の実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を用いて適宜その説明を省略する。
このとき、マウスピース2Eの吹込み口22から吹入された吹奏者の呼気は、振動板121の背面に到達した後、排気機構19Eからアクチュエータ1Eの外部へ排出される。
また、この実施形態においては、吹奏者は、管の共鳴状態を振動板121を経由して感じることができ、ある程度、生の楽器に近い吹奏感(フィードバック)を得ることができる。
次に、この発明の第4の実施形態について説明する。この実施形態が上述した第1の実施形態と異なる点は、マウスピース2Cに代えて、マウスピース2Fを用いる点であり、他の構成は上述した第1の実施形態と同様である。そのため、以下の説明においては、上述した第1の実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
なお、このアクチュエータ1Fにおいては、振動板121の振動に応じてマウスピース2Fに圧縮空気が吹入されるから、図6に示すように、音波の振動方向は振動板121の振動方向と同一方向となる。
一方、マウスピース2Gの吹込み口23から吹入された吹奏者の呼気は、排気機構19Gからマウスピース2Gの外部へ排出される。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。以下にその一例を示す。
(1)上述した実施形態では、アクチュエータの基本的構成を図3に示した。アクチュエータの構成はこれに限らず、例えば、図7に示すものであってもよい。
図7は、本発明に係るアクチュエータ1Bの側断面図である。なお、以下の説明においては、図3に示したアクチュエータ1Aと同様の構成要素については、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。図7において、アクチュエータ1Bは、金管楽器のマウスピース2に支持部材11Bによって固定されて用いられる。振動板121は、図中の矢印C方向に振動することによって、管楽器のマウスピース2内部に、図中の矢印B方向に振動する音波を発生させる。
なお、このアクチュエータ1Bにおいては、振動板121の振動に応じてマウスピース2内に圧縮空気が吹入されるから、図7に示すように、音波の振動方向は振動板121の振動方向と直交する方向となる。
また、上述した実施形態においては、加圧気体として圧縮空気を用いたが、使用する気体は空気以外であってもよい。また、所望する音色に合わせて加圧気体を選定してもよい。
また、上述した実施形態では、アクチュエータ,空気タンク,エアーポンプ,制御部などが一体として構成された演奏アシスト装置について説明したが、アクチュエータ単体で構成されていてもよい。
Claims (4)
- 加圧気体を管楽器のマウスピースの管路に流入させる流入路と、
静止状態においては前記流入路の開口部に接して前記流入路を塞ぎ、振動状態においては前記開口部との間に振動による間隙を形成する振動板と、
供給される信号に応じて、前記振動板を振動させる駆動機構と、
前記流入路と前記振動板とが接する部分を覆う空間を形成する空間形成部材と、
前記空間形成部材の空間に加圧気体を吹入する加圧気体吹入機構と
を具備することを特徴とする楽器演奏用アクチュエータ。 - 請求項1に記載の楽器演奏用アクチュエータであって、
前記振動板から発生される音波と前記マウスピースの吹込み口から吹入される吹奏者の呼気との干渉を防止する干渉防止手段
を具備することを特徴とする楽器演奏用アクチュエータ。 - 吹奏者の呼気が吹入される吹込み口を備え、管楽器に装着可能なマウスピースであって、
加圧気体を前記マウスピースの管路に流入させる流入路と、
静止状態においては前記流入路の開口部に接して前記流入路を塞ぎ、振動状態においては前記開口部との間に振動による間隙を形成する振動板と、
供給される信号に応じて、前記振動板を振動させる駆動機構と、
前記流入路と前記振動板とが接する部分を覆う空間を形成する空間形成部材と、
前記空間形成部材の空間に加圧気体を吹入する加圧気体吹入機構と
を具備することを特徴とするマウスピース。 - 請求項1若しくは2に記載の楽器演奏用アクチュエータ又は請求項3に記載のマウスピースと、
前記マウスピースの吹込み口付近に設けられ、吹奏者の演奏の態様の程度を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された内容に応じて、演奏補助の度合いを示す演奏補助信号を生成する演奏補助信号生成手段と、
前記演奏補助信号生成手段により生成された演奏補助信号に応じた信号を前記駆動機構に供給する駆動機構制御手段と、
前記演奏補助信号生成手段により生成された演奏補助信号に応じた量の加圧気体を、前記加圧気体吹入機構によって吹入させる加圧気体吹入機構制御手段と
を具備することを特徴とする演奏アシスト装置。
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