JP2008064600A - 入退域管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大勢の人111がゲート103内の複数の通路104を通って非管理区域102から放射線管理区域101へ入る際に、それら区域の境界線方向に人111が同時に一列に並ぶ状態で放射線管理区域101へ入ったとしても、その境界線部分で電磁誘導アンテナ105からの電磁放射領域113の起動信号21で、各人111が所持する無線式線量計2を起動させる。そして、その起動した無線式線量計2と管理端末装置108との通信によって自動的に各人111を認証して管理し、入場を迅速に行わせるようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、一時期に多数の入退者が重なった場合でも入退場を迅速に行うことができ、これを極力安価な設備費や運営費で実現することができる入退域管理システムを提供することを目的としている。
この構成によれば、自動的に人を認証する際のID情報の照合結果が不一致の場合は警報を発生する制御が行われるので、境界線部分を通行する部外者を自動的に発見することができる。
この構成によれば、電磁放射領域を形成する電磁放射信号の送信距離が必要最小限に制限されるので、隣り合う電磁誘導アンテナからの電磁放射信号が干渉することを防止することができる。
この構成によれば、検知手段で、人が非管理区域と管理装置との境界付近に来た場合に検知されるようにしておけば、人がその境界付近に来た場合にのみ電磁誘導アンテナに一定時間通電が行われて無線端末装置が起動状態となるので、省電力化を図ることができる。
この構成によれば、電磁放射領域の幅が、通路幅と略同じとなるので、通路幅を平均的なサイズの人一人の幅としておけば、人が通路を通る際に、1人が電磁放射領域の中に一旦入る状態となる。これによって、1人ずつ適正に自動認証して入退域を管理することができる。
この構成によれば、ゲートが1つであっても、その中を複数人が同時に、認証管理されながら通過することができる。
この構成によれば、ゲートを用いず、複数の電磁誘導アンテナを配設して入退域管理システムを構成することができるので、その分、設備費並びに運営費を安価に実現することができる。
この構成によれば、ゲートを用いず、複数の電磁誘導アンテナを配設して入退域管理システムを構成することができるので、その分、設備費並びに運営費を安価に実現することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る入退域管理システムの構成図である。
図1に示す入退域管理システム100は、放射線管理区域(管理区域)101と非管理区域102との境界に配置されたアーチ形状であって、複数人が同時に通行可能な幅及び高さを有するゲート103と、このゲート103の内に放射線管理区域101及び非管理区域102の双方の床に渡って所定距離の平行線を描くなどして人が通路と認識可能に示された3路の通路104a,104b,104cと、各通路104a〜104cに垂直方向に対向するゲート103の天井面に配設された3つの電磁誘導アンテナ105a,105b,105cと、ゲート103における各電磁誘導アンテナ105a〜105cの近傍に各々配置された3つの人検知センサ106a,106b,106cと、ゲート103の上面で且つ各電磁誘導アンテナ105a〜105cの上方位置に配置された無線アンテナ107a,107b,107cを有する3つの管理端末装置(管理装置)108a,108b,108cとを備えて構成されている。
但し、放射線管理区域101に入る各人111a〜111cは、無線式線量計(無線端末装置)2a〜2cを所持している。
管理端末装置108は、図2に示すように、CPU(制御手段)108−1と、無線回路(無線手段)108−2と、起動回路(起動手段)108−3と、メモリ回路108−4と、センターインタフェース回路108−5と、チャネル設定スイッチ108−6とを備えて構成され、CPU108−1にこの他の構成要素108−2〜108−6が接続されている。また、無線回路108−2に1本の無線アンテナ107が接続され、起動回路108−3に電磁誘導アンテナ105及び人検知センサ106が接続されている。
起動回路108−3は、人検知センサ106が人を検知した際に所定時間だけ電磁誘導アンテナ105に通電し、この際、電磁誘導の電磁放射よる起動信号(電磁放射信号)21を送出するように制御するものである。
電磁誘導アンテナ105は、図3に示すように、導線によるコイルC1を四角型の環状形状に複数回周回して形成したものであり、通路104の長手方向と直交する横幅L2が通路幅L1と略同じ寸法されている。また、縦幅L3は、ゲート103の天井面の長手方向と直交する幅と略同じ寸法とされている。つまり、その縦横寸法L2×L3の長方形状の平面コイルC1が床面と平行状態となるようにゲート103に配置されている。
管理端末装置108のCPU108−1は、無線式線量計2から送信されてきたID情報が無線アンテナ107を介して無線回路108−2で受信された際に、ID情報の照合を行い、これが一致の場合は、ID情報を送信してきた無線式線量計2との通信を継続して行う。一方、その照合が不一致の場合は、この不一致となったID情報又は当該ID情報が対応付けられた人物の情報を画面表示してアラームを鳴動するためのアラーム信号をセンター管理装置へ送信する。なお、人物の情報が無い場合はアラームのみを鳴動するようになっている。
無線式線量計2aを所持する人111aが、通路104aを歩行して非管理区域102から放射線管理区域101へ向かっているとする。
この際、人111aがゲート103に近づき所定位置に到達すると、人検知センサ106aがその人111aを検知する(S1)。この検知によって、管理端末装置108aの起動回路108−3で、所定時間だけ電磁誘導アンテナ105に通電が行われ、これによって電磁放射よる起動信号21が送信される(S2)。
また、使用チャネル21cは、チャネル設定スイッチ108−6で設定された番号、メモリ回路108−4に保持された番号及び、管理端末装置識別符号21bをもとに作成された番号の何れか1つの番号である。その識別符号21bをもとに作成する番号とは、例えば管理端末装置識別符号21bのどこかの桁の数値、又は、管理端末装置識別符号21bをある値(例えば8)で割ったときの余りの数値である。
起動信号21の中で指定された無線チャネルCh1を用い、自無線式線量計2aの識別符号を載せた図6(b)に示す線量計識別信号22を、起動信号21の中の管理端末装置識別符号21bで識別される管理端末装置108a宛に無線送信する(S4)。
その送信された線量計識別信号22が管理端末装置108aの無線アンテナ107を介して無線回路108−2で受信されると、CPU108−1の制御によってメモリ回路108−4にその線量計識別信号22中の情報が保持され、このうちID情報22eが照合され(S5)、その一致/不一致が判断される(S6)。
なお、このステップS7でのアラーム警報では、センター管理装置での警報に加え、管理端末装置108でも警報が発生されるようになっていれば、双方で警報が発生され、更に、該当無線式線量計2aでも発生されるようになっていれば、無線式線量計2aでも警報が発生されることになる。
一方、上記ID情報の照合結果が一致の場合は、管理端末装置108aとそのID情報を送信してきた無線式線量計2aとの通信処理が継続して行われる(S8)。この時点では、先に認証された人111aは、放射線管理区域101へ問題なく入っている。
線量計識別信号22の中の送信元線量計識別符号22bで識別される無線式線量計2aへ、次の要求又は設定情報等を図6(c)に示す管理端末装置識別信号23として既に設定済みの無線チャネルCh1で無線送信する(S8−1)。
管理端末装置識別信号23は、同期信号23a、送信元管理端末装置識別符号23b、送信先線量計識別符号23c、データ23d、誤り検出符号23eで構成されている。但し、誤り検出符号23eの代わりに誤り訂正符号でもよい。なお、誤り検出符号23eは省略可能である。
管理端末装置108aは、その応答を確認し、この結果の情報をセンター管理装置へ送信し、ここで画面表示されるようにする(S8−3)。この後、管理端末装置108aは、S8−1とS8−3を、無線式線量計2aはS8−2を必要分繰り返し、通信を終わる時に管理端末装置108aは終了の信号を無線式線量計2aへ送信し(S8−4)、ステップS1の処理へ戻る。
無線式線量計2aは、その終了の信号を受信すると(S8−5)、通信を終了する(S8−6)。なお、その通信終了は、本例のように通信終了してもよいし、無線式線量計2aから終了応答を送信してから通信終了としてもよい。
また、起動回路108−3は、電磁放射領域113に人111が立った際に、この人111の無線式線量計2の保持位置まで当該電磁放射領域113が形成されるように電磁誘導アンテナ105への通電を行うようにした。これによって、電磁放射領域113を形成する起動信号21の送信距離が必要最小限に制限されるので、隣り合う電磁誘導アンテナ105からの起動信号21が干渉することを防止することができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る入退域管理システムの構成図である。
この第2の実施の形態の入退域管理システム200が、上記第1の実施の形態の入退域管理システム100と異なる主な点は、図8に示すように、各電磁誘導アンテナ106a〜106cを床に埋め込んだことにある。
即ち、入退域管理システム200は、第1の実施の形態で用いたゲート103を無くし、放射線管理区域101及び非管理区域102の双方の床に渡って人が通路と認識可能に示された3路の通路104a,104b,104cと、各通路104a〜104cにおける放射線管理区域101と非管理区域102との境界部分に埋め込んで配設された3つの電磁誘導アンテナ105a,105b,105cと、各電磁誘導アンテナ105a〜105cを形成するコイル中央部分に当該アンテナ105と同様に埋設されて配置された3つの人検知センサ106a,106b,106cと、各々が無線アンテナ107a,107b,107cを有する3つの管理端末装置108a,108b,108cとを備えて構成されている。
また、人検知センサ106は、第1の実施の形態で説明したと同様に、光、超音波、マイクロ波などの信号波を出力し、この信号波の人111への反射波を検出して、人111が放射線管理区域101と非管理区域102との境界に近づいたことを検知するようになっているが、信号波が光である場合は、通路104に透明の部材で埋設部分を被覆して光が人111に届く様に埋設されているものとする。
無線式線量計2bを所持する人111bが、通路104bを歩行して非管理区域102から放射線管理区域101へ向かっているとする。
この際、人111bが放射線管理区域101との境界(以降、単に境界と表現する)に近づき所定位置に到達すると、人検知センサ106bがその人111bを検知する(S1)。この検知によって、管理端末装置108bの起動回路108−3で、所定時間だけ電磁誘導アンテナ105に通電が行われ、これによって電磁放射よる図6(a)に示した構成の起動信号21が送信される(S2)。
起動信号21の中で指定された無線チャネルCh2を用い、自無線式線量計2bの識別符号を載せた図6(b)に示す線量計識別信号22を、起動信号21の中の管理端末装置識別符号21bで識別される管理端末装置108b宛に無線送信する(S4)。
一致の場合は、CPU108−1の制御によって管理端末装置108bからアラーム信号が図示せぬセンター管理装置へ送信され、この管理装置にて先の不一致となったID情報又は当該ID情報が対応付けられた人物の情報が画面表示されてアラームが鳴動される(S7)。
一方、上記ID情報の照合結果が一致の場合は、管理端末装置108bとそのID情報を送信してきた無線式線量計2bとの通信処理が継続して行われる(S8)。この時点では、先に認証された人111bは、放射線管理区域101へ問題なく入っている。
線量計識別信号22の中の送信元線量計識別符号22bで識別される無線式線量計2bへ、次の要求又は設定情報等を図6(c)に示す管理端末装置識別信号23として既に設定済みの無線チャネルCh2で無線送信する(S8−1)。
その管理端末装置識別信号23を無線式線量計2bが受信すると、その応答を管理端末装置識別信号23中の送信元管理端末装置識別符号23bで識別される管理端末装置108bへ無線送信する(S8−2)。
このような第2の実施の形態による入退域管理システム200によれば、電磁誘導アンテナ105を、通路104の放射線管理区域101と非管理区域102との境界部分に埋め込まれて配設した。これによって、ゲート103を用いず、複数の電磁誘導アンテナ105を配設して入退域管理システムを構成することができるので、その分、設備費並びに運営費を安価に実現することができる。
なお、上述の内容では、起動回路108−3が人検知センサ106で人が検知された際に、所定時間だけ電磁誘導アンテナ105に通電して起動信号21を送出する制御を行っているが、人検知センサ106の検知によらず電磁誘導アンテナ105に常時通電してもよい。更に、電磁誘導アンテナ105にタイマで就業時間に合わせて所定時間だけ通電するようにしてもよい。
2−1 アンテナ
2−2 RF部
2−3 CPU
2−4 メモリ部
2−5 計測部
2−6 通知部
2−7 電磁誘導回路
21 起動信号
22 線量計識別信号
23 管理端末装置識別信号
100,200 入退域管理システム
101 放射線管理区域
102 非管理区域
103 ゲート
104a,104b,104c 通路
105a,105b,105c 電磁誘導アンテナ
106a,106b,106c 人検知センサ
107a,107b,107c 無線アンテナ
108a,108b,108c 管理端末装置 108−1 CPU
108−2 無線回路
108−3 起動回路
108−4 メモリ回路
108−5 センターインタフェース回路
108−6 チャネル設定スイッチ
113,213 電磁放射領域
C1 コイル
Ch1,Ch2,Ch3 無線チャネル
L1 通路幅
L2,L3 電磁誘導アンテナ縦横寸法
Claims (8)
- 特定の管理区域に入退場する人を認証して管理する入退域管理システムにおいて、
所有者の固有のID情報を記憶し、電磁放射信号の受信時に起動状態となって前記ID情報を無線で送信すると共に、予め定められた情報を送受信する無線通信を行う無線端末装置と、
前記管理区域と前記非管理区域との境界線に交わる一定幅の直線状で、互いに離隔状態に形成された複数の通路と、
前記通路毎に、当該通路の前記境界線を含む通路面に対して垂直方向に電磁放射信号を送信して電磁放射領域を形成するように配置された電磁誘導アンテナと、
前記電磁誘導アンテナに通電して電磁放射信号を送信させる起動手段、無線で信号を送受信する無線手段、この無線手段で受信された前記無線端末装置からのID情報を照合してその結果が一致する際に前記無線手段を介した前記無線端末装置との無線処理を継続する制御を行う制御手段を有する管理装置と
を備えたことを特徴とする入退域管理システム。 - 前記制御手段は、ID情報の照合結果が不一致の際に警報を発生する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の入退域管理システム。
-
前記起動手段は、前記電磁放射領域に人が立った際に、この人の前記無線端末装置の保持位置まで当該電磁放射領域が形成されるように前記電磁誘導アンテナへの通電を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の入退域管理システム。 - 反射波で人を検知する検知手段を更に備え、
前記起動手段は、前記検知手段で人が検知された際に前記電磁誘導アンテナに一定時間だけ通電を行うことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の入退域管理システム。 - 前記電磁誘導アンテナは、導線によるコイルを概略環状に複数回周回し、この周回されたコイルの幅が、前記通路の幅と略同じにされていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の入退域管理システム。
- 前記管理区域と前記非管理区域との境界に配置されたアーチ形状であって、前記複数の通路が内側に配置され、複数の人が通行可能なゲートを更に備え、
前記ゲートの天井面の前記通路との対向位置に、前記電磁誘導アンテナを配設したことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の入退域管理システム。 - 前記電磁誘導アンテナは、前記通路の前記管理区域と前記非管理区域との境界部分に埋め込まれて配設されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の入退域管理システム。
- 前記電磁誘導アンテナは、前記管理区域と前記非管理区域との境界部分に対向する天井に配設されていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の入退域管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2006-09-07 JP JP2006242737A patent/JP2008064600A/ja active Pending
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