JP2008064351A - 浴室乾燥暖房機及びその取り付け方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴室乾燥暖房機1が、外壁13に穿設された壁穴14に内挿されるダクト部10と、前記浴室外33から前記ダクト部10を通じて接続線が接続される補機を有する本体ユニット2と、前記浴室内32の空気を前記ダクト部10を通じて前記浴室外33に排出可能な換気ファン22を有する換気ユニット20とを備え、前記ダクト部10が、内部に前記換気ファン22により排出される前記空気が流通する内側空間18を形成する内側ダクト11と、前記内側ダクト11を外囲し当該内側ダクト11との間に前記接続線が配設される外側空間19を形成する外側ダクト12とで構成されている。
【選択図】図1
Description
前記ダクト部の前記浴室内側の壁面に設置され、前記浴室外から前記ダクト部を通じて接続線が接続される補機を有する本体ユニットと、
前記ダクト部の前記浴室外側の壁面に設置され、前記浴室内の空気を前記ダクト部を通じて前記浴室外に排出可能な換気ファンを有する換気ユニットとを備えた浴室乾燥暖房機及びその取り付け方法に関する。
上記のような、従来の浴室乾燥暖房機として、換気ファンにより排出される空気が流通する一重のダクトを上記ダクト部として備えたものが知られている(特許文献1を参照)。
一方で、ダクト部が、浴室内の空気を浴室外に排出するための排出路と浴室外の空気を浴室内に吸入するための吸入路とを備えている浴室乾燥暖房機が知られている(特許文献2を参照)。
しかし、上記接続線を空気が流通するダクト内又は排出路及び吸入路内に配設すると、ダクト内での空気の流れが上記接続線により乱れることで、騒音が発生する。
また、上記接続線をダクト内を通さずに別の壁穴を通して配設することもできるが、その場合は外壁に別の壁穴を設けることで、浴室の外壁の強度や美観の低下が発生し、また、浴室乾燥暖房機の構成及び取り付けが複雑となる虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、接続線用の壁穴を設ける必要がなく、比較的簡易な構成により騒音の発生を抑制する浴室乾燥暖房機及びその取り付け方法を提供する点にある。
前記ダクト部の前記浴室内側の壁面に設置され、前記浴室外から前記ダクト部を通じて接続線が接続される補機を有する本体ユニットと、
前記ダクト部の前記浴室外側の壁面に設置され、前記浴室内の空気を前記ダクト部を通じて前記浴室外に排出可能な換気ファンを有する換気ユニットとを備えた浴室乾燥暖房機であって、その第1特徴構成は、
前記ダクト部が、内部に前記換気ファンにより排出される前記空気が流通する内側空間を形成する内側ダクトと、前記内側ダクトを外囲し当該内側ダクトとの間に前記接続線が配設される外側空間を形成する外側ダクトとで構成されている点にある。
一方、接続線を外側空間に配設するので、外壁に接続線を配設するための壁穴を別途設ける必要がない。
また、内側ダクトの設置位置は外側ダクト内において任意に調整することができ、外側空間は比較的自由度のある形状とすることができる。よって、外側空間の形状を、接続線の配設状態に合わせた形状に適宜調整することができるため、例えば剛性の高い配管としての接続線をその外側空間に容易に配設することができる。
当該循環する空気を加熱可能な加熱手段とを有する点にある。
前記ダクトカバーが、前記浴室内側に膨出形成されている点にある。
また、外側空間の浴室内側の端部が浴室内側に膨出した滑らかな形状となり、空気がその膨出部に沿って内側空間に流入するため、空気の流れを乱さずに騒音の発生をより一層抑制することができる。
前記内側ダクトを、前記換気ユニットの吸入口に固設して前記外側ダクトに内挿する工程と、前記内側ダクトと前記外側ダクトとの間の前記外側空間に前記接続線を配設する工程とを順不同で実施し、
前記換気ユニットを前記浴室外側の壁面に設置して、
前記内側ダクトの長さを前記浴室内側の端部が前記浴室内の壁面に合うように調整して、前記外側空間の前記浴室内側の端部を環状のダクトカバーで覆い、
前記本体ユニットを前記浴室内側の壁面に設置する点にある。
また、外側ダクトを浴室の外壁に穿設された壁穴に内挿し、内側ダクトを換気ユニットの吸入口に固設した状態で外側ダクトに内挿して、上記換気ユニットを前記浴室外側の壁面に設置した後に、内側ダクトの浴室内側の端部が浴室内の壁面に合うように調整する。この結果、内側ダクトの長さは浴室ごとに異なる壁厚に合わせて自由に調節することができるため、壁厚に制限されることなく浴室乾燥暖房機を設置することができる。
本発明の浴室乾燥暖房機1は、外壁13に穿設された壁穴14に内挿され、浴室内32の空気が流通すると共に本体ユニット2に接続する接続線16、17が配設されるダクト部10と、ダクト部10の浴室内32側の壁面に設置され、上記接続線16、17がダクト部10を通じて接続される補機としての放熱器4及び循環ファン5を備える本体ユニット2と、ダクト部10の浴室外33側の壁面に設置され、浴室内32の空気を上記ダクト部10を通じて浴室外33に排出可能な換気ファン22を有する換気ユニット20とを備える。
また、本体ユニット2は、空気を吸入する吸入口3と、空気を浴室内32へ吹出す吹出口6と、空気を浴室内32に偏りなく送り出すための揺動可能なスイング板7とを備えている。当該本体ユニット2は、後述する暖房運転及び乾燥運転の実行時に作動する。
まず、図2(a)に示すように、内側ダクト11を換気ユニット20の吸入口21に固設する。
次に、内側ダクト11の浴室内32側を適当に切断して、内側ダクト11の浴室内32側の端部が浴室内32側の壁面に合うように調節する。
次に、内側ダクト11と外側ダクト12の間に形成された外側空間19の浴室内32側の端部31に浴室内32側に膨出した環状のダクトカバー40を設置する。
内側ダクト11及び外側ダクト12は、多角柱形状としてもよく、途中で屈曲していてもよい。
1.試験条件
(1)直径が100mmの円形断面の空間に配管を配設した場合。
(2)直径が100mmの円形断面の空間のみの場合。
(3)直径が80mmの円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口を有する場合。
(4)直径が80mmの円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口及び出口を有する場合。
上記各条件(1)から条件(4)で、各々の空間に空気を流通させて複数の流量において騒音を測定した結果のグラフを図3に示す。縦軸を騒音レベル(dBA)、横軸を相対流量(%)とした。流量100%は、換気ファンを定格電圧100Vで運転した場合の流量とした。
図3のグラフにおいて、直径が100mmの円形断面の空間に配管を配設した条件(1)と直径が100mmの円形断面の空間のみの条件(2)との各々の騒音の大きさを比較すると、条件(2)の騒音レベルが条件(1)に対して約1dB騒音レベルが低いことがわかる。即ち、条件(2)では、空気が流通する円形断面の空間に配管を配設しないことにより、騒音の発生を抑制できることがわかる。
図3のグラフにおいて、直径が100mmの円形断面の空間のみの条件(2)と直径が80mmの円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口を有する条件(3)との各々の騒音の大きさを比較すると、条件(3)の騒音レベルが条件(2)に対して約1dB低いことがわかる。通常、同じ流量の空気を直径の異なる円形断面の空間に流通した場合、直径の大きい円形断面の空間よりも直径の小さい円形断面の空間を通る空気の流速のほうが速くなるため、直径の大きい円形断面の空間に比して直径の小さい円形断面の空間における騒音レベルが高くなると推測されるが、条件(3)では、曲率半径20mmの徐々に幅広となる形状の入口を備えており、空気が当該形状の入口に沿って流通することで、入口付近にける空気の流れの乱れが防止されるために、条件(2)に対して騒音レベルが低減できていることがわかる。
図3のグラフにおいて、直径が80mmの円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口を有する条件(3)と直径が80mmの円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口及び出口を有する条件(4)との各々の騒音の大きさを比較すると、条件(4)の騒音レベルが条件(2)に対して約1dB低下していることがわかる。このことから、条件(4)では円形断面の空間が、曲率半径20mmの徐々に幅広となる形状の出口を備えることで、騒音の発生を抑制できることがわかる。
以上の試験結果から、空気が流通する円形断面の空間に配管を配設しないことで、騒音の発生を抑制する効果が得られることがわかる。また、円形断面の空間が、曲率半径20mmで徐々に幅広となる形状の入口を備えることにより、空気が当該形状の入口に沿って流れることとなり、当該入口における空気の流れの乱れが防止され、騒音の発生を抑制することができる。また、円形断面の空間が上記入口に加え、曲率20mmで徐々に幅広となる形状の出口を備えることにより、騒音の発生をより一層抑制することができる。
本発明の実施形態に示したようにダクト部を二重管とすると、空気が流通する円筒形状の内側空間は、空気が流通する円筒断面の空間に配管やケーブルを配設せず、当該円筒断面の空間の入口及び出口を徐々に幅広で滑らかな形状とすることで、空気の流れの乱れを防止して騒音の発生を抑制することができると言える。
2:本体ユニット
4:放熱器(加熱手段)
5:循環ファン
10:ダクト部
11:内側ダクト
12:外側ダクト
13:外壁
14:壁穴
16:配管
17:ケーブル
18:内側空間
19:外側空間
20:換気ユニット
21:吸入口
22:換気ファン
32:浴室内
33:浴室外
40:ダクトカバー
Claims (5)
- 浴室の外壁に穿設された壁穴に内挿されるダクト部と、
前記ダクト部の前記浴室内側の壁面に設置され、前記浴室外から前記ダクト部を通じて接続線が接続される補機を有する本体ユニットと、
前記ダクト部の前記浴室外側の壁面に設置され、前記浴室内の空気を前記ダクト部を通じて前記浴室外に排出可能な換気ファンを有する換気ユニットとを備えた浴室乾燥暖房機であって、
前記ダクト部が、内部に前記換気ファンにより排出される前記空気が流通する内側空間を形成する内側ダクトと、前記内側ダクトを外囲し当該内側ダクトとの間に前記接続線が配設される外側空間を形成する外側ダクトとで構成されている浴室乾燥暖房機。 - 前記本体ユニットが、前記補機として、前記浴室内の空気を循環可能な循環ファンと、
当該循環する空気を加熱可能な加熱手段とを有する請求項1に記載の浴室乾燥暖房機。 - 前記外側空間の前記浴室内側の端部に当該端部を覆う環状のダクトカバーを備え、
前記ダクトカバーが、前記浴室内側に膨出形成されている請求項1又は2に記載の浴室乾燥暖房機。 - 前記内側ダクトが、前記換気ユニットの吸入口に固設されている請求項1〜3の何れか一項に記載の浴室乾燥暖房機。
- 請求項1〜4の何れか一項に記載の浴室乾燥暖房機の取り付け方法であって、
前記外側ダクトを、浴室の外壁に穿設された壁穴に内挿した後に、
前記内側ダクトを、前記換気ユニットの吸入口に固設して前記外側ダクトに内挿する工程と、前記内側ダクトと前記外側ダクトとの間の前記外側空間に前記接続線を配設する工程とを順不同で実施し、
前記換気ユニットを前記浴室外側の壁面に設置して、
前記内側ダクトの長さを前記浴室内側の端部が前記浴室内の壁面に合うように調整して、前記外側空間の前記浴室内側の端部を環状のダクトカバーで覆い、
前記本体ユニットを前記浴室内側の壁面に設置する浴室乾燥暖房機の取り付け方法。
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