JP2008064218A - 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス - Google Patents

配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス Download PDF

Info

Publication number
JP2008064218A
JP2008064218A JP2006243874A JP2006243874A JP2008064218A JP 2008064218 A JP2008064218 A JP 2008064218A JP 2006243874 A JP2006243874 A JP 2006243874A JP 2006243874 A JP2006243874 A JP 2006243874A JP 2008064218 A JP2008064218 A JP 2008064218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caulking
sleeve
die
projected
split
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006243874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4751797B2 (ja
Inventor
Ryosuke Ito
良輔 伊藤
Tomohiro Nakamura
知広 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2006243874A priority Critical patent/JP4751797B2/ja
Publication of JP2008064218A publication Critical patent/JP2008064218A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4751797B2 publication Critical patent/JP4751797B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Abstract

【課題】スリーブのかしめに大きな力を必要としないとともに、止水パッキンを介在させなくても、配管材を止水性を損なうことなくしっかりと継手に接続することができる配管材の接続構造を提供する。
【解決手段】突き合わせ面同士を突き合わせた状態で、2つの分割ダイスの対となすように設けられた2つのかしめ突条が、かしめ凹部の軸方向から投影したとき略円形に投影され、かしめ凹部の軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部の軸方向にずれるように形成したダイスによってスリーブをかしめるようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイスに関する。
戸建て住宅や集合住宅の床下などに配管される給水・給湯用配管材としての架橋ポリエチレン管や金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)などの柔軟管が用いられ、この柔軟管と、戸外等に配管された金属管などの剛性管とが、図10および図11に示すような継手100が提案されている(特許文献1参照)。
この継手100は、図10および図11に示すように、柔軟管Pの端部に嵌合するノズル部(「ニップル」とも称される)111を有する継手本体110と、スリーブ(「圧縮リング」とも称される)120とを備えている。
そして、ノズル部111の周面に設けられたパッキン収容溝113に止水パッキン114と圧迫リング115とがパッキン収容溝113の上端からはみ出ないように嵌め込まれている。また、パッキン収容溝113の前後には、スリーブ120のかしめによって柔軟管Pの一部が縮径して入り込む凹部116が設けられている。
すなわち、この継手100は、止水パッキン114と圧迫リング115とがパッキン収容溝113の上端からはみ出ないように嵌め込まれているので、柔軟管Pの一端部をスリーブ120とノズル部111との間に挿入しただけでは、止水パッキン114が柔軟管Pに圧接することはない。したがって、かしめ忘れで通水試験を行えば、必ず漏水が生じるため、かしめ忘れの事故を確実に防ぐことができる。
ところで、スリーブ120は、図12に示すようなかしめ工具200を用いてかしめられるようになっている。
すなわち、このかしめ工具200は、工具本体300と、略半筒形状をしたかしめ凹部430を有し、このかしめ凹部430の両側に突き合わせ面440が設けられた2つの分割ダイス410,420から構成されているダイス400とを備えている。
両分割ダイス410,420は、かしめ凹部430の内壁面のパッキン収容溝113および凹部116を臨む位置にそれぞれ略半円形をしたかしめ突条460が突設されている。
各かしめ突条460は、両分割ダイス410,420の突き合わせ面440を突き合わせた状態で、他方の分割ダイス420(410)の対となるかしめ突条460と同じ面内に位置するように設けられている。
そして、かしめ工具200は、図10に示すように、柔軟管Pの一端部がノズル部111とスリーブ120との間に挿入された状態でスリーブ120を、工具本体300にセットされた2つの分割ダイス410、420のかしめ凹部430を臨む位置に配置させたのち、工具本体300に設けられた操作レバー310を操作して工具本体300内に内蔵された油圧装置(図示せず)によって、2つの分割ダイス410、420を突き合わせ面440同士が突き合うまで相対移動させ、スリーブ120をかしめ凹部430のかしめ突条460をノズル部111方向に強くかしめて、かしめによって形成された対となる半円形をした線状かしめ部121によって柔軟管Pを圧縮変形させて、スリーブ120とノズル部111との間で柔軟管Pを水密に固定するようになっている。
しかし、上記継手100の構造では、止水パッキン114の外径が柔軟管Pの内径より小さいため、十分な止水性を確保するには、線状かしめ部121のかしめ量を大きくする必要があるが、このとき、スリーブ120の圧縮変形量も大きくなる。
また、スリーブ120を両分割ダイス410,420でかしめていくと、スリーブ120の余肉部分が突き合わせ面440近傍にあつまり褶曲形状となるが、上記のように、スリーブ120の圧縮変形量が大きくなると、余肉部分が大きくなり、上記継手100で最も重要な柔軟管Pのかしめ量(肉厚の圧縮量)が管周方向で不均一な状態となって、強度的な弱点が発生するという問題が生じる。
しかも、圧縮量が増大することで、スリーブをかしめるために、非常に大きな力が必要となる。
さらに、上記継手の場合、部品点数が増えることで、継手材料のコスト増加、組立加工が複雑になるなどが課題となっていた。
特開2005−325904号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、スリーブのかしめに大きな力を必要としないとともに、止水パッキンを介在させなくても、配管材を止水性を損なうことなくしっかりと継手に接続することができる配管材の接続構造およびこの接続構造を容易に形成することができるスリーブのかしめ用ダイスを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の配管材の接続構造(以下、「請求項1の接続構造」と記す)は、継手の一端に設けられたノズル部と、ノズル部を囲繞するように配置されたスリーブとの間に配管材の一端部を挿入するとともに、スリーブの周壁の一部が縮径するようにかしめることによって管軸方向から投影したとき略円形に投影されるように配置された少なくとも1対の略半円弧状をした線状かしめ部を形成し、前記対となった2つの線状かしめ部によってスリーブとノズル部との間で配管材を水密に挟着するようにした配管材の接続構造であって、前記対となった2つの線状かしめ部は、管軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないように管軸方向にずれて形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の配管材の接続構造(以下、「請求項2の接続構造」と記す)は、請求項1の接続構造において、対となる2つの線状かしめ部は、管軸方向から投影したとき、線状かしめ部の両端同士が重なって投影されるように形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項3に記載のスリーブのかしめ用ダイス(以下、「請求項3のダイス」と記す)は、略半筒形状をしたかしめ凹部と、かしめ凹部の両側に設けられた突き合わせ面とを有する2つの分割ダイスを備え、スリーブを、2つの分割ダイスのかしめ凹部を臨む位置に配置したのち、2つの分割ダイスを対向する突き合わせ面同士が突き合うように相対移動させて、2つのかしめ凹部により形成された筒内面形状に沿うようにスリーブをかしめるようになっているスリーブのかしめ用ダイスにおいて、2つの分割ダイスは、一方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をした少なくとも1つのかしめ突条を有し、他方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をしたかしめ突条を前記一方の分割ダイスのかしめ突条と対となすように備えるとともに、2つの分割ダイスの突き合わせ面同士を突き合わせた状態で、2つの分割ダイスの対となすように設けられた2つのかしめ突条が、かしめ凹部の軸方向から投影したとき略円形に投影され、かしめ凹部の軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部の軸方向にずれるように形成されていることを特徴としている。
本発明の請求項4に記載のスリーブのかしめ用ダイス(以下、「請求項4のダイス」と記す)は、請求項3のダイスにおいて、2つの分割ダイスは、突き合わせ面が、突き合わせ凸面と突き合わせ凹面とを軸方向に交互に形成した凹凸形状をしていて、一方の分割ダイスの突き合わせ凸面が他方の分割ダイスの突き合わせ凹面とが突き合うようになっているとともに、かしめ突条がかしめ凹部の内壁面と突き合わせ凸面とのコーナー部に達するように設けられていることを特徴としている。
本発明の請求項5に記載のスリーブのかしめ用ダイス(以下、「請求項5のダイス」と記す)は、請求項3または請求項4のダイスにおいて、かしめ突条の端縁が湾曲形状に面取りされていることを特徴としている。
本発明の請求項6に記載のスリーブのかしめ用ダイス(以下、「請求項6のダイス」と記す)は、請求項3〜請求項5のいずれかのダイスにおいて、2つの分割ダイスが同一形状に形成されていることを特徴としている。
本発明において、ダイスの材質としては、スリーブをうまくかしめることができる強度を備えたものであれば、特に限定されず、ステンレス鋼や超硬合金等の従来から使用されているものが挙げられる。
本発明において、スリーブとノズル部との間で挟着される配管材としては、かしめによってノズル部表面形状に沿うように変形し、ノズル部との間の水密状態を保持できるのであれば特に限定されないが、たとえば、架橋ポリエチレン管や金属強化架橋ポリエチレン管(たとえば、積水化学工業株式会社製商品名エスロンスーパーエスロメタックス)などの柔軟管が挙げられる。
なお、かしめ突条の軸方向にずれる量は、管の口径や管種によって適宜決定され、特に限定されないが、大きすぎるとかしめ突条とかしめ突条との間に圧縮量が低い箇所が発生し、ミズ道が形成される恐れがあり、小さすぎるとダイスの突起も小さくなるため、ダイスの強度・耐久性で課題が生じるため、0.5mm〜3mm程度が好ましい。
かしめ突条の位置としては、特に高い圧縮を行う位置に設けるのが望ましく、本体のノズル部の形状に依存する。具体的には、止水パッキンの設置位置や、軸方向の抜けを防止する溝部の位置などが高圧縮位置に該当する。
また、ダイスのかしめ突条の高さは、かしめ後の配管材の圧縮量から決定され、発明者らの検討から、止水パッキン等で止水する場合には、止水パッキンの圧縮量(5〜25%程度)、止水パッキン等を設けない場合には、配管材の圧縮量(10〜45%程度)から決定される。
さらに、かしめ凹部のかしめ突条が設けられていない部分は、基本的にはスリーブにほとんど圧縮を与えなくてよいため、スリーブの外径と略同じ内径とすればよく、少しスリーブの外径より大きくても構わない。かしめ凹部のかしめ突条が設けられていない部分の内径が小さすぎると、かしめ後にかしめ凹部のかしめ突条が設けられていない部分がスリーブに噛みこんで継手から外すのが困難になる。
本発明の請求項1の接続構造は、以上のように、対となった2つの線状かしめ部が、管軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないように管軸方向にずれて形成されているので、線状かしめ部を形成する際にスリーブの線状かしめ部両端部に生じる余肉部分がぶつかり合わない。したがって、スリーブの壁面に線状かしめ部形成の際に褶曲部が形成されず、配管材の壁面もスリーブのかしめの際にノズル部と配管材との間にミズ道が形成されるような変形を生じることがない。すなわち、配管材の均一な圧縮が可能となる。
また、以下のような優れた点も備えている。
(1)従来のかしめ式継手では発生の避けられなかった褶曲形状の余肉部が全く発生せず、周方向で圧縮が不均一になることがないため、漏水等に対する接合部の信頼性が向上するとともに、スリーブの変形に必要なかしめ力が大幅に低減するため、工具の小型化、低出力化が可能である。
(2)均一な圧縮が可能であるから、従来なら困難であった、パッキンレスの接続が可能で、ノズル部の薄肉化により、ノズル部の内径を大きくすることができるので圧力損失性能が向上する。
(3)かしめ忘れなどの状態で水圧テストをしても止水パッキンが効いて漏水しないことがあったが、パッキンレス構造にすることで、かしめ忘れを水圧テストで確実に検出することが可能となる。
(4)従来のように、褶曲形状の余肉部が形成される場合、スリーブに多大な応力が発生し、スリーブの割れなどが発生する恐れあるが、褶曲形状の余肉部が形成されないため、このスリーブに対する割れの問題も解消される。
請求項2の接続構造は、対となる2つの線状かしめ部が、管軸方向から投影したとき、線状かしめ部の両端同士が重なって投影されるように形成されているので,さらに、強固に水密状態を確保した状態で配管材を継手に接続することができる。
本発明の請求項3のダイスは、2つの分割ダイスのうち、一方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をした少なくとも1つのかしめ突条を有し、他方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をしたかしめ突条を前記一方の分割ダイスのかしめ突条と対となすように備えるとともに、2つの分割ダイスの突き合わせ面同士を突き合わせた状態で、2つの分割ダイスの対となすように設けられた2つのかしめ突条が、かしめ凹部の軸方向から投影したとき略円形に投影され、かしめ凹部の軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部の軸方向にずれるように形成されているので、このダイスを用いてスリーブをかしめることによって容易に請求項1の接続構造を得ることができる。
本発明の請求項4のダイスは、2つの分割ダイスは、突き合わせ面が、突き合わせ凸面と突き合わせ凹面とを軸方向に交互に形成した凹凸形状をしていて、一方の分割ダイスの突き合わせ凸面が他方の分割ダイスの突き合わせ凹面とが突き合うようになっているとともに、かしめ突条がかしめ凹部の内壁面と突き合わせ凸面とのコーナー部に達するように設けられているので、このダイスを用いてスリーブをかしめることによって容易に請求項2の接続構造を得ることができる。
本発明の請求項5のダイスは、かしめ突条の端縁が湾曲形状に面取りされているので、スリーブがかしめ凹部内にスムーズに入り込み、小さいかしめ力でスリーブを傷めることなくスリーブを正確にかしめることができる。
本発明の請求項6のダイスは、2つの分割ダイスが同一形状に形成されているので、ダイスの製造コストを低減することができる。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図3は、本発明にかかるスリーブのかしめ用ダイスの第1の実施の形態をあらわしている。
図1〜図3に示すように、このダイスAは、同一形状に形成された2つの分割ダイス1aを備えている。
両分割ダイス1aは、それぞれ略半筒形状をしたかしめ凹部2aと、かしめ凹部2aの両側に設けられた突き合わせ面3aとを有している。
突き合わせ面3aは、突き合わせ凸面31と突き合わせ凹面32とを軸方向に交互に形成した凹凸形状をしていて、2つの分割ダイス1aは、一方の分割ダイス1aの突き合わせ凸面31が他方の分割ダイス1aの突き合わせ凹面32に突き合うようになっている。
また、かしめ凹部2aの内壁面には、突き合わせ凸面31を形成する突部33の両端縁および端部突部34の内側の端縁に沿うように半円弧状をしたかしめ突条4aがかしめ凹部2aの内壁面と突き合わせ凸面31とのコーナー部に達するようにそれぞれ設けられている。
かしめ突条4aを含むかしめ凹部2aの突き合わせ面3aとのコーナー部は、湾曲形状に面取りされている。
また、両分割ダイス1aの突き合わせ凸面31と突き合わせ凹面32とが突き合わされた状態で、対となるかしめ突条4aは、かしめ凹部2aの軸に直交する方向(図2の矢印X方向)から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部2aの軸方向にずれるとともに、図3に示すように、かしめ凹部2aの軸方向から見たとき、対となるかしめ突条4aの両端部同士が重なって、対となるかしめ突条4aが略円形を形成したように見える。
このダイスAは、従来と同様にかしめ工具の工具本体に装着されるようになっている。 そして、図5に示す、継手5の周面の3箇所に断面略鋸刃状をしたリング状のかしめ受け部52が形成されたノズル部51とスリーブ53との間に柔軟管Pの一端部を挿入した状態で、スリーブ53を従来と同様にかしめ工具本体に装着した2つの分割ダイス1aのかしめ凹部2aとかしめ凹部2aと間に臨むように配置し、一方の分割ダイス1aを他方の分割ダイス1aに向かって両分割ダイス1aの突き合わせ凸面31と突き合わせ凹面32とが突き合わされた状態になるまで相対移動させることによって、図4および図5に示すような継手5と配管材としての柔軟管Pとの接続構造を得ることができる。
すなわち、一方の分割ダイス1aを他方の分割ダイス1a方向に相対移動させていくと、まず、スリーブ53の壁面にかしめ突条4aの両端があたるが、かしめ突条4aの両端縁が湾曲形状に面取りされているので、スリーブ53が軽い力でスムーズにかしめ凹部2a内に入り込むとともにかしめ突条4aに当接する部分がかしめられて半円形状の線状かしめ部53aが形成される。そして、線状かしめ部53aによって柔軟管Pの壁面がかしめ受け部52に食い込むように圧縮変形される。また、2つの分割ダイス1aの対となるかしめ突条4aは、かしめ凹部2aの軸方向にずれているとともに、両分割ダイス1aの突き合わせ凸面31と突き合わせ凹面32とが突き合わされた状態となるため、対となる線状かしめ部53aは、その端部が突き合うことがない。したがって、褶曲形状の余肉部が形成されず、周方向で圧縮が不均一になることがないため、漏水等に対する接合部の信頼性が向上するとともに、スリーブの変形に必要なかしめ力が大幅に低減するため、工具の小型化、低出力化が可能である。
さらに、かしめ凹部2aの軸方向から見たとき、対となるかしめ突条4aの両端部同士が重なって、対となるかしめ突条4aが略円形を形成したように見えるようにかしめ突条4aが形成されているので、対となるかしめ突条4aによって形成された対となる線状かしめ部53aは、管軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないずれ軸方向にずれて形成されるだけでなく、管軸方向から投影したとき、線状かしめ部53aの両端同士が重なって投影されるように形成される。したがって、止水性が高いものとなる。
なお、かしめが正常(所定の圧縮量)に行われているかどうか(施工完了確認)については、スリーブ53に形成される線状かしめ部53aの外周面に形成された溝にゲージ等を通過させることで容易に確認ができる。
図6および図7は、本発明にかかるダイスの第2の実施の形態をあらわしている。
図6および図7に示すように、このダイスBは、2つの分割ダイスBを備えている。
両分割ダイスBは、同一形状に形成されていてそれぞれ略半筒形状をしたかしめ凹部2bと、かしめ凹部2bの両側に設けられた平坦な突き合わせ面3bとを有している。
また、かしめ凹部2bの内壁面には、半円弧状をしたかしめ突条4bが3条設けられている。
各かしめ突条4bは、それぞれ2つの分割ダイスBの突き合わせ面3bを突き合わせたとき、対となるかしめ突条4bが軸方向にずれるとともに、軸方向からみると略円形を形成するようになっている。
そして、このダイスBを用いて上記のダイスAを用いた場合と同様にして継手5と柔軟管Pとを接続すれば、図8に示すように、対となる線状かしめ部53bが軸方向にずれて形成されるとともに、管軸方向から投影したとき略円形に投影されるように配置される。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、継手がパッキンレスであったが、止水パッキンありの継手に適用しても構わない。
(実施例1)
図4および図5に示す継手5と同様の形状の13A用パッキン継手と、13A架橋ポリエチレン管とを、図1〜図3に示すダイスAの形状をしたダイスを用いてスリーブの圧縮率35%となるようにスリーブをかしめたところ、約18KNの力を要した。
一方、図1〜図3に示すダイスAに代えて、従来のダイスを用いてスリーブの圧縮率35%となるようにスリーブをかしめたところ、約25KNの力を要した。
また、従来のダイスを用いた場合、図9に示すように、分割ダイスと分割ダイスとの突き合わせ面近傍でスリーブ53に褶曲形状の余肉部53cが形成され、それに伴って柔軟管Pも褶曲し、ノズル部51との間にミズ道となる隙間Sが生じていた。
(実施例2)
図4および図5に示す継手5と同様の形状の20A用パッキン継手と、20A架橋ポリエチレン管とを、図1〜図3に示すダイスAの形状をしたダイスを用いてスリーブの圧縮率35%となるようにスリーブをかしめたところ、約25KNの力を要した。
一方、図1〜図3に示すダイスAに代えて、従来のダイスを用いてスリーブの圧縮率35%となるようにスリーブをかしめたところ、約40KNの力を要した。
上記実施例1および実施例2から本発明のダイスを用いれば、小さな力でスリーブをかしめられることがよくわかる。
本発明にかかるダイスの第1の実施の形態をあらわし、その分割ダイスの突き合わせ面を突き合わせる前に状態の斜視図である。 図1のダイスの分割ダイスの突き合わせ面を突き合わせた状態の斜視図である。 図2の状態を軸方向から見た図である。 図1のダイスを用いて継手と柔軟管とを接続した状態の正面図である。 図4の状態の断面図である。 本発明にかかるダイスの第2の実施の形態をあらわし、その分割ダイスの突き合わせ面を突き合わせる前に状態の斜視図である。 図6のダイスの分割ダイスの突き合わせ面を突き合わせた状態の斜視図である。 図7のダイスを用いて継手と柔軟管とを接続した状態の正面図である。 比較のために、従来のダイスを用いて継手と柔軟管とを接続した状態の断面図である。 公知の継手の斜視図である。 図10の継手と柔軟管とを接続した状態の半断面図である。 かしめ工具の正面図である。 従来のダイスの断面図である。
符号の説明
A,B ダイス
P 柔軟管(配管材)
1a,1b 分割ダイス
2a,2b かしめ凹部
3a,3b 突き合わせ面
31 突き合わせ凸面
32 突き合わせ凹面
4a,4b かしめ突条
5 継手
51 ノズル部
53 スリーブ
53a,53b 線状かしめ部

Claims (6)

  1. 継手の一端に設けられたノズル部と、ノズル部を囲繞するように配置されたスリーブとの間に配管材の一端部を挿入するとともに、
    スリーブの周壁の一部が縮径するようにかしめることによって管軸方向から投影したとき略円形に投影されるように配置された少なくとも1対の略半円弧状をした線状かしめ部を形成し、前記対となった2つの線状かしめ部によってスリーブとノズル部との間で配管材を水密に挟着するようにした配管材の接続構造であって、
    前記対となった2つの線状かしめ部は、管軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないように管軸方向にずれて形成されていることを特徴とする配管材の接続構造。
  2. 対となる2つの線状かしめ部は、管軸方向から投影したとき、線状かしめ部の両端同士が重なって投影されるように形成されている請求項1に記載の配管材の接続構造。
  3. 略半筒形状をしたかしめ凹部と、かしめ凹部の両側に設けられた突き合わせ面とを有する2つの分割ダイスを備え、スリーブを、2つの分割ダイスのかしめ凹部を臨む位置に配置したのち、2つの分割ダイスを対向する突き合わせ面同士が突き合うように相対移動させて、2つのかしめ凹部により形成された筒内面形状に沿うようにスリーブをかしめるようになっているスリーブのかしめ用ダイスにおいて、
    2つの分割ダイスは、一方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をした少なくとも1つのかしめ突条を有し、
    他方の分割ダイスが、かしめ凹部の内壁面にかしめ凹部の軸に直交する面に沿うように略半円形をしたかしめ突条を前記一方の分割ダイスのかしめ突条と対となすように備えるとともに、
    2つの分割ダイスの突き合わせ面同士を突き合わせた状態で、2つの分割ダイスの対となすように設けられた2つのかしめ突条が、かしめ凹部の軸方向から投影したとき略円形に投影され、かしめ凹部の軸に直交する方向から投影したとき、重なって投影されないようにかしめ凹部の軸方向にずれるように形成されていることを特徴とするスリーブのかしめ用ダイス。
  4. 2つの分割ダイスは、突き合わせ面が、突き合わせ凸面と突き合わせ凹面とを軸方向に交互に形成した凹凸形状をしていて、一方の分割ダイスの突き合わせ凸面が他方の分割ダイスの突き合わせ凹面とが突き合うようになっているとともに、かしめ突条がかしめ凹部の内壁面と突き合わせ凸面とのコーナー部に達するように設けられている請求項3に記載のスリーブのかしめ用ダイス。
  5. かしめ突条の端縁が湾曲形状に形成されている請求項3または請求項4に記載のスリーブのかしめ用ダイス。
  6. 2つの分割ダイスが同一形状に形成されている請求項3〜請求項5のいずれかに記載のスリーブのかしめ用ダイス。
JP2006243874A 2006-09-08 2006-09-08 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス Active JP4751797B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243874A JP4751797B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006243874A JP4751797B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008064218A true JP2008064218A (ja) 2008-03-21
JP4751797B2 JP4751797B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=39287105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006243874A Active JP4751797B2 (ja) 2006-09-08 2006-09-08 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4751797B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102151751A (zh) * 2010-11-30 2011-08-17 阔丹-凌云汽车胶管有限公司 分体式开口扣压成型模具
JP2011169335A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sekisui Chem Co Ltd 圧縮かしめ管継手及びこの圧縮かしめ管継手と樹脂管との接続構造
CN102989911A (zh) * 2012-12-10 2013-03-27 常熟建工建设集团有限公司苏州分公司 扣压机
CN104875049A (zh) * 2015-06-06 2015-09-02 合肥铭锋模具铸造有限公司 一种汽车空调管路接头加工夹具
KR20210037796A (ko) * 2019-09-27 2021-04-07 (주)화승코퍼레이션 히트덕트 코킹장치

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10128469A (ja) * 1996-10-21 1998-05-19 Koyo Seiko Co Ltd 管継手のかしめ工具及び管継手の連結構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10128469A (ja) * 1996-10-21 1998-05-19 Koyo Seiko Co Ltd 管継手のかしめ工具及び管継手の連結構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011169335A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sekisui Chem Co Ltd 圧縮かしめ管継手及びこの圧縮かしめ管継手と樹脂管との接続構造
CN102151751A (zh) * 2010-11-30 2011-08-17 阔丹-凌云汽车胶管有限公司 分体式开口扣压成型模具
CN102989911A (zh) * 2012-12-10 2013-03-27 常熟建工建设集团有限公司苏州分公司 扣压机
CN104875049A (zh) * 2015-06-06 2015-09-02 合肥铭锋模具铸造有限公司 一种汽车空调管路接头加工夹具
KR20210037796A (ko) * 2019-09-27 2021-04-07 (주)화승코퍼레이션 히트덕트 코킹장치
KR102272702B1 (ko) * 2019-09-27 2021-07-05 주식회사 화승알앤에이 히트덕트 코킹장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4751797B2 (ja) 2011-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5722046B2 (ja) ガスケット付中心リブを備えた単一ボルトバンドクランプおよびそれを用いるパイプ重ね継手
JP4751797B2 (ja) 配管材の接続構造およびこの配管材の接続構造を得るのに用いるスリーブのかしめ用ダイス
WO2008012893A1 (fr) Joint de tuyau de type logement
JP3032200B1 (ja) 管体の継手構造
JP6549886B2 (ja) 無溶接フランジ管継手
JP2010019298A (ja) 継手
JP2011169335A (ja) 圧縮かしめ管継手及びこの圧縮かしめ管継手と樹脂管との接続構造
RU2159384C2 (ru) Прокладка для труб (варианты)
WO2020203778A1 (ja) リテーナ及びそれを用いた管継手
JPS6342558B2 (ja)
JP2011202790A (ja) 樹脂配管の樹脂配管用継手への接続方法及び樹脂配管用継手
JPH0932984A (ja) 管継手
JP2005133928A (ja) 管継手
JP4885201B2 (ja) 樹脂管継手
JP2010144866A (ja) 継手付きパイプ
JP2008215562A (ja) 管継手
JP7096894B2 (ja) 蛇腹管連結装置、及びその結合方法
JP2022147339A (ja) 圧縮かしめ管継手
JP7494337B1 (ja) 継手構造
JP6078396B2 (ja) 樹脂配管の接合部構造
JP3346748B2 (ja) 管接続用のシール材
JP6898119B2 (ja) 管継手
JP2009019652A (ja) 管継手
JP4231676B2 (ja) 継手
JP2007285405A (ja) 配管の接続構造およびスリーブのかしめ用ダイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090618

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110523

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4751797

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250