JP2008063095A - 仕分カート及び仕分システム - Google Patents

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Abstract

【課題】仕分カートにおいて商品の個数を導出する精度と速度とを適切に確保する。
【解決手段】仕分カートの完了判定処理では、コンテナに収容された商品の重量を示す計量信号Ws2が計量器24により検出され、その計量信号Ws2が時間的に安定したか否かが安定判定部81により判定され、安定したと判定された計量信号と商品の基準単重とに基づいて、コンテナに収容された商品の個数が個数導出部82により導出される。安定判定部81が用いる判定条件は、商品の単重の変動(ばらつき)の程度を示す単重変動率に応じて条件変更部84により変更される。このため、商品の個数を導出する精度と速度とのバランスを単重の変動の程度に応じて調整できる。その結果、商品の個数を導出する精度と速度とを適切に確保できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、仕分け作業において、商品をコンテナに収容しつつ搬送する仕分カートを用いる技術に関する。
スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店舗向けの物流センター(配送センターや出荷センター等)においては、各店舗から受注した個数に応じた各種商品を取り揃える仕分け作業を、仕分システムを用いて行うことが一般的となっている。仕分システムとしては、例えば、店舗に対応するコンテナを載せた仕分カートを作業者が利用しつつ、商品棚から商品を取り出してそのコンテナに投入していくピッキングシステムなどがある。このような仕分システムでは、仕分カート上に設けられた表示パネルに、仕分対象となる商品の商品棚を識別する情報と、その商品を仕分けすべき個数とが、作業者への指示として表示される。作業者はこの表示パネルに表示された指示に従って、仕分作業を行うことになる。
また、近年の仕分カートでは、指示された個数分の商品の投入が正しくなされたかを判定するため、コンテナに投入された商品の重量を計量する計量器を備えるものも知られている。このような仕分カートでは、計量器により取得される重量と、商品の単品の重量である単重とに基づいて、コンテナに投入された商品の個数が導出される。そして、導出された商品の個数と、指示した商品の個数とを比較することにより、正しい数の商品の投入がなされたかが判定されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、本発明に関連する技術を開示する先行技術文献として、下記の文献がある。
特開平11−43211号公報 特開2002−236049号公報
ところで一般に、計量器において検出される計量信号は、計量を開始した直後には被計量物の載置の振動等の影響を受けて振動しており、時間の経過とともに求めるべき計量値(重量)に安定していくことになる。このため、計量信号の時間的な変動幅が、所定の期間、所定の安定化幅よりも小さくなったときに、計量信号が時間的に安定したと判定し、その時点の計量信号に基づいて最終的な計量値(重量)が確定されるようになっている(例えば、特許文献2参照。)。
また一方で、仕分カートに設けられる計量器に関しては、商品の個数が判断できればよいことから、商品の単重(例えば、200g)の単位の重量が検出できればよく、例えば1g単位などの精度の高い重量の検出は不要である。このため、一般的な計量器よりも、計量信号が安定したと判定する判定条件を広くして、商品の個数を導出する速度を向上することが考えられる。
しかしながら、一つの種類の商品の単重が個々の商品によらず均一であればよいが、商品の種類によっては単重にばらつきのあるものも存在している。このため、商品の種類に関わりなく安定したと判定する判定条件を一律に広くすると、単重がばらつく種類の商品に関しては、精度の低い重量と、現物と異なる基準の単重とに基づいて導出される商品の個数は、誤った値となる可能性が高くなる。すなわち、個々の商品ごとに単重が変動する種類の商品では、商品の個数を導出する精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、商品の個数を導出する精度と速度とを適切に確保できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、仕分システムに用いられ、商品をコンテナに収容しつつ搬送する仕分カートであって、前記コンテナに収容された商品の重量を示す計量信号を検出する計量手段と、前記計量信号が時間的に安定したか否かを判定する安定判定手段と、安定したと判定された前記計量信号と前記商品の基準の単重とに基づいて、前記コンテナに収容された前記商品の個数を導出する導出手段と、前記商品の単重の変動の程度に応じて、前記安定判定手段が用いる判定条件を変更する条件変更手段と、を備えている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の仕分カートにおいて、前記条件変更手段は、前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記判定条件を広くし、前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記判定条件を狭くする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の仕分カートにおいて、前記安定判定手段は、前記計量信号の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったときに、前記計量信号が安定したと判定するものであり、前記条件変更手段は、前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記安定化幅を大きくし、前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記安定化幅を小さくする。
また、請求項4の発明は、請求項2に記載の仕分カートにおいて、前記安定判定手段は、前記計量信号の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったときに、前記計量信号が安定したと判定するものであり、前記条件変更手段は、前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記判定時間を短くし、前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記判定時間を長くする。
また、請求項5の発明は、商品を仕分けるための仕分システムであって、請求項1ないし4のいずれかに記載の仕分カートと、前記仕分システムで取り扱われる商品に応じた前記単重の変動の程度を示す変動パラメータを記憶し、前記仕分カートに前記変動パラメータを送信するサーバ装置と、を備えている。
請求項1ないし5の発明によれば、商品の単重の変動の程度に応じて安定判定に用いる判定条件を変更するため、商品の個数を導出する精度と速度とのバランスを単重の変動の程度に応じて調整できる。その結果、商品の個数を導出する精度と速度とを適切に確保できる。
また、特に請求項2ないし4の発明によれば、商品の単重の変動の程度が小さいときには商品の個数を導出する速度を優先でき、商品の単重の変動の程度が大きいときには商品の個数を導出する精度を優先できる。
また、特に請求項5の発明によれば、商品の単重の変動の程度をサーバ装置において容易に管理できる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
<1.システム概要>
図1は、本実施の形態に係る仕分カート2を利用した仕分システム100の概略構成を示す図である。この仕分システム100は、作業者が、商品を商品棚4から取り出して、仕分カート2のコンテナ20に投入する「ピッキングシステム」とも呼ばれるものである。
図に示すように、仕分システム100においては、多数の商品棚4が配列して設けられ、これらの商品棚4により作業通路9が形成されている。仕分カート2のオペレータとなる作業者Pは、この作業通路9を移動しつつ仕分け作業を行う。仕分け前の商品は、これらの商品棚4に同一種となるものごとに分けられて載置される。これにより、一つの商品棚4と一つの種類の商品とが対応づけされる。
商品棚4にはそれぞれ固有の識別コードである棚番号が割り当てられており、各商品棚4の前面には当該商品棚4の棚番号を示す番号札41が配置されている。これにより、作業者Pは、視認により各商品棚4の棚番号を認識可能となっている。
仕分カート2は、商品をコンテナ20に収容しつつ搬送するものである。仕分カート2にはそれぞれ、出荷先となる店舗に対応する1つのコンテナ20を載置することが可能となっている。店舗に発送すべき商品は、その店舗に対応するコンテナ20に仕分け作業により収容される。
また、仕分システム100は、仕分けに係る各種のデータを管理するサーバ装置として機能するホストコンピュータ10を備えている。ホストコンピュータ10は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、ディスプレイ等を備えた一般的なコンピュータで構成される。ホストコンピュータ10のハードディスクには、制御用プログラムが予め記憶されており、当該制御用プログラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより、仕分システム100に係る所定の機能が実現される。
ホストコンピュータ10は、無線LANなどを利用してデータ通信を行うための無線通信装置11と接続されている。これにより、ホストコンピュータ10は、この無線通信装置11を介して仕分カート2とデータ通信を行い、仕分カート2に仕分に係るデータの送信を行うことが可能とされている。
<2.仕分カートの構成>
次に、仕分カート2の構成について説明する。図2は、仕分カート2の概略構成を示す図である。図に示すように、仕分カート2は、コンテナ20を載置するための載置台21を備えている。また、仕分カート2は、オペレータたる作業者Pが把持しつつ操作するためのハンドル22と、自由に方向を変更可能な車輪であるキャスター23とを備えている。
仕分カート2は、このような一般的なカートの基本的な構成要素とともに、電気的な構成要素を備えている。すなわち、ハンドル22の前方には仕分指示装置5が設けられ、載置台21の上部には計量器24が設けられている。
仕分指示装置5は、作業者に種々の情報を提供するものであり、情報を表示する表示パネル51と、バーコードを読み取るバーコードリーダ52とを備えている。表示パネルは、ドットマトリクス方式の液晶ディスプレイなどで構成され、仕分に必要なデータなどを表示する。表示パネル51はまた、タッチパネル機能も有しており、作業者から各種の操作を受け付けることも可能となっている。計量器24は、その上部に載置されたコンテナ20に収容された商品の重量を示す計量信号を検出する。計量器24と仕分指示装置5とは電気的に接続されており、計量器24で検出された計量信号は仕分指示装置5に入力される。
図3は、主として仕分カート2の電気的構成を模式的に示すブロック図である。図に示すように、仕分指示装置5は、自装置に係る制御機能を有するコントローラ60を備えている。コントローラ60は、CPU61、RAM62、ROM63及び不揮発性メモリ64等を備えたコンピュータで構成されている。不揮発性メモリ64には、制御用プログラムが予め記憶されており、当該制御用プログラムに従ってCPUが演算処理を行うことにより、コントローラ60の各部を制御する機能等の各種機能が実現される。
また、仕分指示装置5は、無線LANなどを利用してデータ通信を行うための無線通信部53をさらに備えている。仕分指示装置5は、この無線通信部53を利用することで、ホストコンピュータ10との間で無線によるデータ通信を行うことが可能となっている。仕分指示装置5が備える表示パネル51、バーコードリーダ52及び無線通信部53はそれぞれコントローラ60に電気的に接続され、仕分指示装置5の制御下で動作する。
また、計量器24は、与えられる負荷に応じたアナログの計量信号を検出するロードセル71と、アナログの計量信号をデジタルの計量信号に変換するA/D変換器72とを備えている。これにより、計量器24からはデジタルの計量信号が出力される。計量器24は、インターフェイス59を介して、仕分指示装置5のコントローラ60に電気的に接続される。これにより、計量器24もコントローラ60の制御下で動作するとともに、計量器24から出力されるデジタルの計量信号はコントローラ60に入力される。
<3.仕分テーブル>
仕分カート2のコンテナ20にどの商品をどれだけ投入すべきかというデータは、ホストコンピュータ10に予め入力され、そのハードディスクに仕分テーブルとして記録されている。仕分カート2ごとではなく、ホストコンピュータ10においてデータを集中的に管理するためデータの管理が容易となっている。
図4は、この仕分テーブルTbの一例を示す図である。図に示すように、仕分テーブルTbは、テーブル形式のテーブルデータであり、仕分システム100で取り扱われる各種類の商品に応じたデータが登録されている。一つの種類の商品に係るデータは、一つのレコード(テーブルの行に相当)に登録される。
一つのレコードは複数のデータ項目から構成されており、データ項目は、当該商品そのものに関する情報である商品データD1と、その商品の出荷先となる店舗ごとのデータである店舗データD2とに大別される。なお、図中においては、店舗データD2は2つのみ示しているが、実際には、出荷先となる店舗数と同一数の店舗データが仕分テーブルTbに含まれている。
商品データD1には、データ項目として、「商品コード」、「商品名」、「棚番号」、「単重」及び「単重変動率」が含まれている。「商品コード」は当該商品の識別コードたる商品コードを示し、「商品名」は当該商品の名称を示し、「棚番号」は当該商品が載置される商品棚4の棚番号を示している。
また、「単重」は、当該商品の単品の重量である単重を示している。商品の種類によっては個々の商品ごとに単重が変動するもの(単重にばらつきのあるもの)もあるが、仕分テーブルTbの「単重」には、当該商品の基準の単重(理想的な単重、あるいは、設計上の単重。以下「基準単重」という。)が登録されることになる。
さらに、「単重変動率」は、当該商品の単重の変動の程度を示す変動パラメータである単重変動率を示している。この単重変動率は、当該商品の所定数のサンプルに基づいて予め求められる。
具体的には、商品の所定数n(nは自然数)のサンプルの単重を、χ1,χ2,…,χnとし、それらの最大値をχmax,最小値をχminとすれば、最大値χmaxと最小値χminとの差である範囲(レンジ)Rは次の数1で求められる。
Figure 2008063095
そして、基準単重をχ0とすれば、単重変動率Eは次の数2で求められる。
Figure 2008063095
つまり、単重変動率Eは、基準単重χ0に対する範囲Rの割合であるともいえる。通常は基準単重χ0は、サンプルの単重χ1,χ2,…,χnの平均値となる。
また、複数の店舗データD2にはそれぞれ、同一のデータ項目、すなわち、「コンテナID」及び「仕分個数」が含まれている。前述のように、店舗とコンテナ20とは対応付けられている。「コンテナID」は、当該店舗に対応するコンテナ20の識別コードを示している。さらに、「仕分個数」は、当該店舗から受注した商品の個数、すなわち、仕分作業において商品の仕分すべき商品の個数を示している。
このような仕分テーブルTbの内容は、一つの種類の商品に係るデータごと(すなわち、レコードごと)に仕分カート2に送信される。この際には、商品データD1と、一つの店舗データD2とを含むデータが「仕分データ」として送信される。
<4.仕分カートの基本動作>
次に、仕分カート2の動作について説明する。図5は、仕分カート2の基本的な動作の流れを示す図である。
まず、仕分指示装置5からホストコンピュータ10に対し、仕分データを要求する要求信号が送信される。この要求信号には、当該仕分カート2に載置されたコンテナ20の識別コードが含まれる。この識別コードは、コントローラ60の不揮発性メモリ64などに予め記憶されている(ステップS11)。
この要求信号に応答して、ホストコンピュータ10からは、仕分テーブルTbのうち、仕分けの完了していない商品に係る商品データD1と、要求信号に含まれるコンテナ20の識別コードに対応する一つの店舗データD2とを含む仕分データが配信される。これにより、この仕分データが仕分指示装置5に取得され、コントローラ60のRAM62に記憶される。この仕分データには、以降の仕分対象となる商品に係る「単重」や「単重変動率」などが含まれることになる(ステップS12)。
次に、取得された仕分データのうち、仕分作業に関連する「商品名」、「棚番号」及び「仕分個数」等の内容が表示パネル51に表示される。この表示パネル51の表示により、仕分作業の内容、すなわち、仕分作業を行うべき商品と、その商品が載置されている商品棚4の棚番号と、仕分作業を行うべき商品の個数とが具体的に作業者に指示されることになる。以下、このように作業者に指示される商品の個数(すなわち、仕分データに含まれる「仕分個数」)を「指示個数」という(ステップS13)。
作業者はこのような表示パネル51の表示内容を把握すると、商品棚4の番号札41を参照しつつ、表示された棚番号の商品棚4の前まで仕分カート2を移動させる。そして、作業者は、取り扱う商品が仕分対象の商品として正当であるかをチェックするため、その商品棚4から商品を取り出し、該商品に付されたバーコードをバーコードリーダ52に読み取らせる。このバーコードは当該商品の商品コードを示すものであり、この読み取りにより当該商品の商品コードが仕分指示装置5に取得される(ステップS14)。
次に、バーコードリーダ52で取得された商品コードと、仕分データに含まれる「商品コード」とが、コントローラ60のCPU61により照合される(ステップS15)。この照合により、これらの商品コードが一致しなかった場合は、作業者が誤った商品棚4の商品を取り扱ったことになる。このためこの場合は、その商品が仕分対象の商品として正当でない旨を示す警告表示が表示パネル51になされる(ステップS16)。この処理は、商品から取得される商品コードと、仕分データに含まれる「商品コード」とが一致するまで(ステップS15にてNoの間)繰り返される。
商品コードが一致した場合(ステップS15にてYes)は、次に、計量器24においてその時点のコンテナ20の全体による負荷が風袋とみなされてゼロ調整がなされるとともに、バーコードを読み取った商品が仕分対象の商品として正当である旨の表示が表示パネル51になされる(ステップS17)。作業者は、この表示パネル51の表示を受けてコンテナ20へ指示個数分の商品を投入することになる。
次に、指示個数分の商品が正しくコンテナ20に投入されたか否かを判定する完了判定処理がコントローラ60によりなされる。この完了判定処理では、計量器24において検出される計量信号に基づいて、コンテナ20に実際に投入された商品の個数が導出されることになるが、詳細は後述する(ステップS18)。
完了判定処理により指示個数分の商品が正しく投入されたことが確認されると、次の種類の商品の仕分け作業を行うために、再び、仕分指示装置5からホストコンピュータ10に対して仕分データを要求する要求信号が送信される(ステップS19)。そして、仕分けの完了していない商品がある場合は、ホストコンピュータ10から、次の仕分データが仕分カート2に送信される。この仕分データが取得されると(ステップS20にてYes)、処理は再びステップS13に戻り、上記と同様の処理が繰り返される。一方、全ての商品の仕分けが完了した場合は、ホストコンピュータ10から、その旨を示す信号が仕分カート2に返信される(ステップS20にてNo)。この場合は、仕分カート2は動作を終了することになる。
<5.完了判定処理>
次に、完了判定処理(ステップS18)について詳細に説明する。図6は、完了判定処理に関連する構成を示す図である。図中において、安定判定部81、個数導出部82、個数比較部83及び条件変更部84は、コントローラ60のCPU61が、制御用プログラムに従って演算処理を行うことによりソフトウェア的に実現される機能を模式的に示している。
完了判定処理においては、計量器24のロードセル71により検出されたアナログの計量信号Ws1がA/D変換器72によりデジタルの計量信号Ws2に変換され、コントローラ60に入力される。
コントローラ60に入力された計量信号Ws2は、安定判定部81によって監視される。そして、計量信号Ws2の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったとき、計量信号Ws2が時間的に安定したと安定判定部81によって判定される。
計量信号が安定したと判定されると、そのときの計量信号の変動幅の中央値が最終的な計量値(重量)であるとみなされる。そして、その計量値Ws3と商品の基準単重χ0(仕分データの「単重」)とに基づいて、コンテナ20に実際に投入された商品の個数(以下、「作業個数」という。)が個数導出部82により導出される。導出された作業個数Ws4は、個数比較部83により指示個数と比較され、指示個数と一致するか否かにより指示個数分の商品が正しくコンテナ20に投入されたか否かが判定されることになる。
図7は、計量器24からコントローラ60に入力される計量信号Ws2の波形の一例を示す図である。図中の横軸は時間を示し、縦軸は計量信号Ws2の値を示している。図に示すように、計量信号Ws2は、計量を開始した直後には被計量物の載置の振動等の影響を受けて振動しながら上昇し、時間の経過とともに振動の振幅が低減し、最終的に求めるべき計量値の付近で安定することになる。
前述のように、安定判定部81は、このように変動する計量信号Ws2の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったとき、計量信号Ws2が時間的に安定したと判定する。図中の記号Wは、この安定判定に用いる判定条件の一つである安定化幅に相当し、図中の記号Tは、安定判定に用いる判定条件の他の一つである判定時間に相当する。図7の例では、時点P1において、計量信号Ws2が安定したと判定されることになる。
安定化幅Wは、安定判定の際に許容される変動幅を規定する。すなわち、安定化幅Wを広くすれば、安定判定の際に許容される変動幅を広くすることになり、より短時間で安定したと判断される。すなわち、応答速度は向上することになる。しかしながら一方で、安定化幅Wを広くすれば、本来の計量値とは異なる値を中心として安定したと判定される可能性が高くなり、計量精度としては低下することになる。逆に、安定化幅Wを狭くすれば、応答速度は低下する一方で、計量精度は向上する。
また、判定時間Tは、安定したと判定されるまでの時間を規定する。したがって、判定時間Tを短くすれば、より短時間で安定したと判断され、応答速度は向上する。一方で、判定時間Tを短くすれば、実際には安定していない時点で安定したと判定される可能性が高くなり、計量精度としては低下することになる。逆に、判定時間Tを長くすれば、応答速度は低下する一方で、計量精度は向上する。
すなわち、安定化幅Wを広くすること、及び、判定時間Tを短くすることは、判定条件を満たす状態の範囲を相対的に広げることになる。そして、このように判定条件を広くすると、計量精度よりも応答速度が優先されることになる。逆に、安定化幅Wを狭くすること、及び、判定時間Tを長くすることは、判定条件を満たす状態の範囲を相対的に狭めることになる。そして、このように判定条件を狭くすると、応答速度よりも計量精度が優先されることになる。なお、判定条件を「広く」するとは判定条件を「緩く」するとも表現でき、判定条件を「狭く」するとは判定条件を「厳しく」するとも表現できる。
ところで、単重の変動の程度(単重変動率E)は、商品の種類によって異なる。単重の変動の程度が比較的小さい種類の商品に関しては、現物の単重が基準単重χ0と略一致することから計量精度として許容される幅が広くなるため、計量精度を低くしても商品の個数を導出することが可能である。しかしながら、一方で、単重の変動の程度が比較的大きな種類の商品に関しては、現物の単重が基準単重χ0と異なることから、計量精度を低くすると商品の個数を正しく導出できない可能性が高くなる。
このため、完了判定処理においては、単重変動率Eに応じて安定判定に用いる判定条件が条件変更部84により変更され、単重変動率Eが比較的小さいときは判定条件を広くして応答速度を優先し、単重変動率Eが比較的大きいときは判定条件を狭くして計量精度を優先するようになっている。なお、安定化幅W及び判定時間Tには、それぞれ標準的に利用されるデフォルト値が予め定められ、不揮発性メモリ64などに記憶されている。
図8は、完了判定処理(図5のステップS18)の詳細な流れを示す図である。最初に、安定判定に用いる判定条件が条件変更部84により設定される。
具体的には、まず、仕分データの「単重変動率」から、コンテナ20に投入された商品の単重変動率Eが取得される。そして、この単重変動率Eが所定の2つの閾値H1,H2(H1<H2)と比較される(ステップS21,S22)。
ここで、単重変動率Eが比較的小さな閾値H1未満の場合(E<H1)には、単重のばらつきの程度が比較的小さな商品であるため、安定判定に用いる判定条件が広く設定される。すなわち、安定化幅Wはデフォルト値よりも大きく設定され(ステップS23)、判定時間Tはデフォルト値よりも短く設定される(ステップS24)。
また、単重変動率Eが比較的大きな閾値H2以上の場合(H2≦E)には、単重のばらつきの程度が比較的大きな商品であるため、安定判定に用いる判定条件が狭く設定される。すなわち、安定化幅Wはデフォルト値よりも小さく設定され(ステップS27)、判定時間Tはデフォルト値よりも長く設定される(ステップS28)。
また、単重変動率Eが閾値H1以上で閾値H2未満の場合(H1≦E<H2)は、安定化幅W及び判定時間Tの双方がデフォルト値に設定される(ステップS25,S26)。このような処理により、単重変動率Eに応じて安定判定に用いる判定条件が設定される。
判定条件が設定されると、次に、表示パネル51に表示されるコマンドボタンである確認ボタンの押下を待機する状態となる(ステップS29)。コンテナ20へ商品の投入がなされると、作業者により確認ボタンが押下される。
確認ボタンが押下されると(ステップS29にてYes)、計量器24による計量が開始され、計量器24からコントローラ60にデジタルの計量信号Ws2が入力される(ステップS30)。
そして、コントローラ60の安定判定部81により計量信号Ws2が監視され、計量信号Ws2が時間的に安定したか否かが判定される(ステップS31)。そして、計量信号が安定したと判定される(ステップS31にてYes)と、その時点の計量信号に基づいて最終的な計量値が取得される。さらに、その計量値が商品の基準単重χ0で除算され、その結果が作業個数として個数導出部82により導出される(ステップS32)。
ステップS31の安定判定には、条件変更部84により設定された判定条件が用いられるため、単重変動率Eが比較的小さい商品に関しては速度を優先して安定判定がなされ、単重変動率Eが比較的大きい商品に関しては精度を優先して安定判定がなされることになる。したがって、単重変動率Eが比較的小さい商品に関しては速度を優先して作業個数が導出され、単重変動率Eが比較的大きい商品に関しては精度を優先して作業個数が導出される。
作業個数が導出されると、次に、その作業個数と指示個数とが個数比較部83により比較される。この比較により、作業個数と指示個数とが一致しなかった場合(ステップS33にてNo)は、仕分が正しく完了していない旨の警告が表示パネル51に表示される(ステップS35)。そして、処理はステップS26に戻り、確認ボタン等の押下を待機する状態となる。この場合、作業者は、正しい個数の商品を投入し直した上で、確認ボタンを再び押下することになる。
一方、作業個数と指示個数とが一致した場合(ステップS33にてYes)は、仕分が正しく完了した旨が表示パネル51に表示され(ステップS34)、完了判定処理が正常終了することになる。
以上説明したように、仕分カート2の完了判定処理では、コンテナ20に収容された商品の重量を示す計量信号が計量器24により検出され、その計量信号が時間的に安定したか否かが安定判定部81により判定され、安定したと判定された計量信号と商品の基準単重χ0とに基づいて、コンテナ20に収容された商品の個数が個数導出部82により導出される。安定判定部81が用いる判定条件は、商品の単重の変動(ばらつき)の程度を示す単重変動率Eに応じて条件変更部84により変更される。このため、商品の個数を導出する精度と速度とのバランスを単重の変動の程度に応じて調整できる。その結果、商品の個数を導出する精度と速度とを適切に確保できる。
また、条件変更部84は、単重の変動の程度が比較的小さいときは判定条件を広くし、単重の変動の程度が比較的大きいときは判定条件を狭くすることから、商品の単重の変動の程度が小さいときには商品の個数を導出する速度を優先でき、商品の単重の変動の程度が大きいときには商品の個数を導出する精度を優先できることになる。
<6.他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような他の実施の形態について説明する。もちろん、以下で説明する形態を適宜に組み合わせてもよい。
上記実施の形態では、安定化幅Wはデフォルト値、あるいは、そのデフォルト値に対する大小で定められていたが、商品の単重に基づいて設定するようにしてもよい。すなわち、商品の単重に所定の係数を乗算した結果を安定化幅Wとしてもよい。この場合は、商品の単重に乗算する係数を、単重の変動の程度に応じて変更することになる。例えば、単重の変動の程度が比較的小さい商品に関しては単重の1/2を安定化幅Wとし、単重の変動の程度が比較的大きい商品に関しては単重の1/4を安定化幅Wとすることなどが考えられる。
また、上記実施の形態では、商品の単重の変動の程度を示す変動パラメータとして、範囲Rを基準単重χ0で除算した単重変動率Eを用いたが、商品の単重の変動の程度を示すものであれば他の統計値などを変動パラメータとしてもよい。例えば、範囲Rそのものを変動パラメータとして用いてもよい。さらに、商品の所定数nのサンプルの単重をχ1,χ2,…,χnとしたとき、以下の数3で示される分散Vや、以下の数4で示される標準偏差σ、あるいは、それらを基準単重χ0で除算したものなどを、変動パラメータとして用いてもよい。
Figure 2008063095
Figure 2008063095
なお、変動パラメータは、単重のばらつきの程度、あるいは、単重の分布の散らばりの程度を示すパラメータであるとも表現できる。
また、上記実施の形態では変動パラメータと比較する閾値は2つであったが、1つあるいは3つ以上であってもよい。たとえば、閾値が3つ以上であれば、変動パラメータに応じて、きめ細かく判定条件を変更することが可能となる。また、閾値が1つであれば、より簡単な制御とすることができる。また、変動パラメータそのものを演算用の係数として用いて、安定化幅Wや判定時間Tを導出してもよい。
仕分システムの概略構成を示す図である。 仕分カートの概略構成を示す図である。 仕分カートの電気的構成を模式的に示すブロック図である。 仕分テーブルの一例を示す図である。 仕分カートの基本的な動作の流れを示す図である。 完了判定処理に関連する構成を示す図である。 計量信号の波形の一例を示す図である。 完了判定処理の詳細な流れを示す図である。
符号の説明
2 仕分カート
10 ホストコンピュータ
24 計量器
60 コントローラ
81 安定判定部
82 個数導出部
84 条件変更部
T 判定時間
W 安定化幅

Claims (5)

  1. 仕分システムに用いられ、商品をコンテナに収容しつつ搬送する仕分カートであって、
    前記コンテナに収容された商品の重量を示す計量信号を検出する計量手段と、
    前記計量信号が時間的に安定したか否かを判定する安定判定手段と、
    安定したと判定された前記計量信号と前記商品の基準の単重とに基づいて、前記コンテナに収容された前記商品の個数を導出する導出手段と、
    前記商品の単重の変動の程度に応じて、前記安定判定手段が用いる判定条件を変更する条件変更手段と、
    を備えることを特徴とする仕分カート。
  2. 請求項1に記載の仕分カートにおいて、
    前記条件変更手段は、
    前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記判定条件を広くし、
    前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記判定条件を狭くすることを特徴とする仕分カート。
  3. 請求項2に記載の仕分カートにおいて、
    前記安定判定手段は、前記計量信号の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったときに、前記計量信号が安定したと判定するものであり、
    前記条件変更手段は、
    前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記安定化幅を大きくし、
    前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記安定化幅を小さくすることを特徴とする仕分カート。
  4. 請求項2に記載の仕分カートにおいて、
    前記安定判定手段は、前記計量信号の時間的な変動幅が、所定の判定時間の間、所定の安定化幅よりも小さくなったときに、前記計量信号が安定したと判定するものであり、
    前記条件変更手段は、
    前記単重の変動の程度が比較的小さいときは、前記判定時間を短くし、
    前記単重の変動の程度が比較的大きいときは、前記判定時間を長くすることを特徴とする仕分カート。
  5. 商品を仕分けるための仕分システムであって、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の仕分カートと、
    前記仕分システムで取り扱われる商品に応じた前記単重の変動の程度を示す変動パラメータを記憶し、前記仕分カートに前記変動パラメータを送信するサーバ装置と、
    を備えることを特徴とする仕分システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113554803A (zh) * 2021-04-21 2021-10-26 浙江星星冷链集成股份有限公司 一种售货设备及无人售货系统

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