JP2008062749A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させる。
【解決手段】タイヤのトレッド踏面部11に、タイヤ周方向Sに延びる周溝12がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向Hに延びる横溝13がタイヤ周方向Sに間隔をあけて複数形成され、これらの周溝12および横溝13で区画された複数のブロック14にそれぞれ、タイヤ幅方向Hに延びるサイプ15が形成された空気入りタイヤ10であって、複数のブロック14のうち、少なくともトレッド踏面部11のタイヤ幅方向Hの中央部に位置するブロック14の表面に、複数の孔16が形成され、それぞれの孔16の内容積は、ブロック14の表面における孔16の開口面積に、この孔16の最深部とブロック14の表面とのタイヤ径方向における距離を掛けて得られる見かけ内容積よりも大きくなっている。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤのトレッド踏面部11に、タイヤ周方向Sに延びる周溝12がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向Hに延びる横溝13がタイヤ周方向Sに間隔をあけて複数形成され、これらの周溝12および横溝13で区画された複数のブロック14にそれぞれ、タイヤ幅方向Hに延びるサイプ15が形成された空気入りタイヤ10であって、複数のブロック14のうち、少なくともトレッド踏面部11のタイヤ幅方向Hの中央部に位置するブロック14の表面に、複数の孔16が形成され、それぞれの孔16の内容積は、ブロック14の表面における孔16の開口面積に、この孔16の最深部とブロック14の表面とのタイヤ径方向における距離を掛けて得られる見かけ内容積よりも大きくなっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
この種の空気入りタイヤでは、一般に、トレッド踏面部に設けられた複数のブロックの表面にタイヤ幅方向に延びるサイプを形成することにより、路面とブロックの表面との間の水を外部に排出可能な内容積をブロックの表面に確保して、トレッド踏面部の排水性能を向上させたり、1つのブロックに多くの角部を形成し、これらの角部にエッジ効果を発揮させて路面へのグリップ力を向上させている。
近年では、トレッド踏面部において最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部の排水性能を向上させて、トレッド踏面部全体の排水性能を大きく向上させることに対する要望がある。
ところが、この要望に応えるために、トレッド踏面部のタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に多数のサイプを形成すると、ブロックの剛性が大きく低下してこのブロックが倒れ込み易くなり、操縦安定性等が低下するおそれがある。
そこで、例えば下記特許文献1に示されるように、前記ブロックの表面に前記サイプに加えて孔を形成する手段を適用することが考えられる。
特開2005−297695号公報
近年では、トレッド踏面部において最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部の排水性能を向上させて、トレッド踏面部全体の排水性能を大きく向上させることに対する要望がある。
ところが、この要望に応えるために、トレッド踏面部のタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に多数のサイプを形成すると、ブロックの剛性が大きく低下してこのブロックが倒れ込み易くなり、操縦安定性等が低下するおそれがある。
そこで、例えば下記特許文献1に示されるように、前記ブロックの表面に前記サイプに加えて孔を形成する手段を適用することが考えられる。
しかしながら、この空気入りタイヤでは、ブロックの剛性低下は抑制できるものの、孔では、路面とトレッド踏面部との間の水を効率よく外部に排出できる十分な内容積を確保することができず、トレッド踏面部の排水性能を向上させることが困難であるという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させることができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、タイヤのトレッド踏面部に、タイヤ周方向に延びる周溝がタイヤ幅方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向に延びる横溝がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周溝および横溝で区画された複数のブロックにそれぞれ、タイヤ幅方向に延びるサイプが形成された空気入りタイヤであって、前記複数のブロックのうち、少なくとも前記トレッド踏面部のタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に、複数の孔が形成され、それぞれの孔の内容積は、前記ブロックの表面における孔の開口面積に、この孔の最深部とブロックの表面とのタイヤ径方向における距離を掛けて得られる見かけ内容積よりも大きいことを特徴とする。
この発明によれば、ブロックの表面に、前記見かけ内容積よりも大きい内容積の孔が複数形成されているので、路面とトレッド踏面部との間の水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロックの表面に確保することができる。したがって、ブロックの表面にサイプを数多く形成しなくても、前記孔を形成すれば、前記水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロックの表面に確保することが可能になり、ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させることができる。
特に、トレッド踏面部において最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に、前記孔が形成されているので、トレッド踏面部全体の排水性能を確実に向上させることが可能になる。
この発明によれば、ブロックの表面に、前記見かけ内容積よりも大きい内容積の孔が複数形成されているので、路面とトレッド踏面部との間の水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロックの表面に確保することができる。したがって、ブロックの表面にサイプを数多く形成しなくても、前記孔を形成すれば、前記水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロックの表面に確保することが可能になり、ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させることができる。
特に、トレッド踏面部において最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に、前記孔が形成されているので、トレッド踏面部全体の排水性能を確実に向上させることが可能になる。
ここで、前記孔は、例えば、前記ブロックの表面からタイヤ径方向内方に螺旋状に延在してもよいし、あるいは、前記ブロックの内部に前記開口面積よりも横断面積が大きい大径部を有してもよい。
また、それぞれの前記ブロックの表面において、そのタイヤ幅方向中央部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合は、タイヤ幅方向側部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合よりも大きくてもよい。
この場合、各ブロックの表面において、最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合が、タイヤ幅方向側部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合よりも大きくなっているので、トレッド踏面部に設けられた複数のブロックそれぞれについて排水性能を向上させることが可能になり、トレッド踏面部の排水性能を効率的に向上させることができる。
この場合、各ブロックの表面において、最も排水性能が低いタイヤ幅方向中央部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合が、タイヤ幅方向側部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合よりも大きくなっているので、トレッド踏面部に設けられた複数のブロックそれぞれについて排水性能を向上させることが可能になり、トレッド踏面部の排水性能を効率的に向上させることができる。
この発明によれば、ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させることができる。
以下、本発明に係る空気入りタイヤの第1実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
この空気入りタイヤ10のトレッド踏面部11には、タイヤ周方向Sに延びる周溝12がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向Hに延びる横溝13がタイヤ周方向Sに間隔をあけて複数形成されている。そして、これらの周溝12および横溝13で区画された複数のブロック14の表面にそれぞれ、タイヤ幅方向Hに延在してブロック14の両側面に至り、このブロック14の表面をタイヤ周方向Sに分割するサイプ15が形成されている。なお、周溝12および横溝13の深さは、互いに同等で、かつサイプ15の深さよりも深くなっている。
この空気入りタイヤ10のトレッド踏面部11には、タイヤ周方向Sに延びる周溝12がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向Hに延びる横溝13がタイヤ周方向Sに間隔をあけて複数形成されている。そして、これらの周溝12および横溝13で区画された複数のブロック14の表面にそれぞれ、タイヤ幅方向Hに延在してブロック14の両側面に至り、このブロック14の表面をタイヤ周方向Sに分割するサイプ15が形成されている。なお、周溝12および横溝13の深さは、互いに同等で、かつサイプ15の深さよりも深くなっている。
そして、本実施形態では、複数のブロック14のうち、少なくともトレッド踏面部11のタイヤ幅方向中央部に位置するブロック14の表面に、複数の孔16が形成されている。なお、図示の例では、複数の孔16は全てのブロック14の表面に形成されている。
また、それぞれのブロック14の表面において、そのタイヤ幅方向Hの中央部の面積に対するこの部分に形成された孔16の開口面積の割合は、タイヤ幅方向Hの側部の面積に対するこの部分に形成された孔16の開口面積の割合よりも大きくなっている。ここで、ブロック14の表面におけるタイヤ幅方向Hの中央部および側部それぞれの前記開口面積の割合は、ブロック14の表面をタイヤ幅方向Hで3等分して得られた中央部および2つの側部それぞれにおいて、各部分の表面全体の面積で、この部分に形成されている複数の孔16の開口面積の総和を割ることによって得られる。
図示の例では、それぞれのブロック14の表面において、タイヤ周方向Sで隣合うサイプ15で区画された各帯状部分14aには、同一のタイヤ周方向位置に、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数(本実施形態では4つ)の孔16が形成されている。これらの孔16のうち2つは、各ブロック14の表面におけるタイヤ幅方向Hの中央部に形成され、残りの2つについては1つずつ、タイヤ幅方向Hの両側部にそれぞれ形成されている。
そして、各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hの中央部に形成された2つの孔16同士のタイヤ幅方向Hの間隔が、タイヤ幅方向Hで隣合う前記中央部に形成された孔16と前記両側部に形成された孔16との間隔よりも小さくなっている。
なお、複数の孔16はそれぞれ、同形同大となっている。また、各帯状部分14aにおいて、複数の孔16が形成されているそれぞれのタイヤ幅方向位置は互いに一致している。
なお、複数の孔16はそれぞれ、同形同大となっている。また、各帯状部分14aにおいて、複数の孔16が形成されているそれぞれのタイヤ幅方向位置は互いに一致している。
さらに本実施形態では、複数の孔16はそれぞれ、図2に示されるように、ブロック14の表面からタイヤ径方向内方に螺旋状に延在している。また、この孔16の内径は、その全長にわたって同等となっている。これにより、複数の孔16の内容積はそれぞれ、ブロック14の表面における孔16の開口面積に、この孔16の最深部16aとブロック14の表面とのタイヤ径方向における距離Aを掛けて得られる見かけ内容積よりも大きくなっている。
なお、前記距離Aは、周溝12および横溝13の深さ、つまりブロック14の高さの半分以上で、かつサイプ15の深さ以下となっている。また、孔16は、グリーンタイヤを加硫して空気入りタイヤに形成する際に、加硫型内に設けられた孔16と同形同大の螺旋状のピンを、グリーンタイヤの外周面(トレッド踏面部11)に突き刺すことにより形成することができ、そして加硫後に、このピンをその中心軸線回りに回転させつつ、加硫型内に対して後退移動させることにより、形成された孔16から抜き出すことができる。
以上説明したように、本実施形態による空気入りタイヤ10によれば、ブロック14の表面に、前記見かけ内容積よりも大きい内容積の孔16が複数形成されているので、路面とトレッド踏面部11との間の水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロック14の表面に確保することができる。したがって、ブロック14の表面にサイプ15を数多く形成しなくても、前記孔16を形成すれば、前記水を効率よく外部に排出できる十分な内容積をブロック14の表面に確保することが可能になり、ブロック14の剛性を低下させることなく、トレッド踏面部11の排水性能を向上させることができる。
また、本実施形態では、各ブロック14の表面において、最も排水性能が低いタイヤ幅方向Hの中央部の前記開口面積の割合が、タイヤ幅方向Hの側部の前記開口面積の割合よりも大きくなっているので、トレッド踏面部11に設けられた複数のブロック14それぞれについて排水性能を向上させることが可能になり、トレッド踏面部11の排水性能を効率的に向上させることができる。
さらに、本実施形態では、複数の孔16がそれぞれ、ブロック14の表面からタイヤ径方向内方に螺旋状に延在しているので、ブロック14の表面に、路面とトレッド踏面部11との間の水を効率的に外部に排出できる十分な内容積を有する孔16を形成したにもかかわらず、このブロック14の剛性が低下するのを確実に抑えることができる。
さらにまた、本実施形態では、前記距離Aがサイプ15の深さ以下となっているので、孔16をブロック14に形成したことによるこのブロック14の剛性低下を抑制することができるとともに、前記距離Aが周溝12および横溝13の深さの半分以上となっているので、トレッド踏面部11の排水性能が、ブロック14の磨耗開始後早期に低下するのを防ぐことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、前記螺旋状に延びる孔16を示したが、これに代えて、図3から図6に示されるように、ブロック14の内部に前記開口面積よりも横断面積が大きい大径部22を有する孔21、24、26、27を採用してもよい。
例えば、前記実施形態では、前記螺旋状に延びる孔16を示したが、これに代えて、図3から図6に示されるように、ブロック14の内部に前記開口面積よりも横断面積が大きい大径部22を有する孔21、24、26、27を採用してもよい。
例えば、図3に示すような、ブロック14の表面とこの孔21の最深部21aとの間に、タイヤ径方向に沿って複数の大径部22が断続的に設けられた孔21を採用してもよい。あるいは、図4に示すような、最深部21aに縦断面視円形の大径部22を有する孔24を採用してもよい。また、図5に示されるような、ブロック14の表面と最深部21aとの間の中央部分から最深部21aまでの部分が縦断面視四角形の大径部22とされた孔26を採用してもよい。さらに、図6に示されるように、ブロック14の表面から最深部21aに向かうに従い漸次内径が大きくなる孔27、すなわちブロック14の表面における開口部を除いた部分の全体が大径部22とされた孔27を採用してもよい。
これらの孔21、24、26、27を採用しても、その内容積を前記見かけ内容積よりも大きくすることができる。
これらの孔21、24、26、27を採用しても、その内容積を前記見かけ内容積よりも大きくすることができる。
また、前記実施形態では、それぞれのブロック14の表面において、前記開口面積の割合を、タイヤ幅方向Hの中央部をタイヤ幅方向Hの側部よりも大きくしたが、これに代えて、例えば、ブロック14の表面の全域で前記開口面積の割合を同等にしてもよい。
さらに、前記実施形態では、孔16を、全てのブロック14の表面に形成したが、これに代えて、複数のブロック14のうち、トレッド踏面部11のタイヤ幅方向Hの中央部に位置するブロック14に限定して、孔16を形成してもよい。
さらに、前記実施形態では、孔16を、全てのブロック14の表面に形成したが、これに代えて、複数のブロック14のうち、トレッド踏面部11のタイヤ幅方向Hの中央部に位置するブロック14に限定して、孔16を形成してもよい。
また、各ブロック14の表面において孔16を形成する位置は、前記実施形態に限られるものではない。
例えば、図7に示されるように、前記実施形態の空気入りタイヤ10の各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hで隣合う孔16同士の距離を全て同等にしてもよい。
また、図8に示されるように、図7で示した各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hで隣合う孔16同士の間に孔16をさらに追加して形成し、各帯状部分14aに、タイヤ幅方向Hに同等の間隔をあけて7つの孔16を形成してもよい。
例えば、図7に示されるように、前記実施形態の空気入りタイヤ10の各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hで隣合う孔16同士の距離を全て同等にしてもよい。
また、図8に示されるように、図7で示した各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hで隣合う孔16同士の間に孔16をさらに追加して形成し、各帯状部分14aに、タイヤ幅方向Hに同等の間隔をあけて7つの孔16を形成してもよい。
さらに、図9に示されるように、前記実施形態の空気入りタイヤ10の各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数形成された孔16の列を、タイヤ周方向Sに形成位置をずらして2列形成してもよい。
また、図10に示されるように、図9で示した各帯状部分14aにおいて、2つある前記孔16の列を、タイヤ周方向Sのうちタイヤ回転方向前側S1に位置をずらして形成してもよい。
また、図10に示されるように、図9で示した各帯状部分14aにおいて、2つある前記孔16の列を、タイヤ周方向Sのうちタイヤ回転方向前側S1に位置をずらして形成してもよい。
さらに、図11に示されるように、図10で示した各帯状部分14aにおいて、2つある前記孔16の列のうち、タイヤ回転方向前側S1に位置する前記孔16の列が有する各孔16を、このブロック14のタイヤ幅方向Hの中央部側に位置をずらして形成してもよい。
また、図12に示されるように、図11で示した各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hの中央部に形成された孔16の内径を、タイヤ幅方向Hの両側部に形成された孔16よりも大きくしてもよい。
また、図12に示されるように、図11で示した各帯状部分14aにおいて、タイヤ幅方向Hの中央部に形成された孔16の内径を、タイヤ幅方向Hの両側部に形成された孔16よりも大きくしてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。この試験に際し、実施例1から7、および比較例の計8種類の空気入りタイヤをそれぞれ車両に装着し、表面温度が約0℃の氷上を走行させて評価した。
実施例1は図7で示した空気入りタイヤを採用し、実施例2は図8で示した空気入りタイヤを採用し、実施例3は図1で示した空気入りタイヤ10を採用し、実施例4は図9で示した空気入りタイヤを採用し、実施例5は図10で示した空気入りタイヤを採用し、実施例6は図11で示した空気入りタイヤを採用し、実施例7は図12で示した空気入りタイヤを採用した。
実施例1は図7で示した空気入りタイヤを採用し、実施例2は図8で示した空気入りタイヤを採用し、実施例3は図1で示した空気入りタイヤ10を採用し、実施例4は図9で示した空気入りタイヤを採用し、実施例5は図10で示した空気入りタイヤを採用し、実施例6は図11で示した空気入りタイヤを採用し、実施例7は図12で示した空気入りタイヤを採用した。
ここで、実施例1から7の空気入りタイヤに形成した孔16は、図2で示したように、ブロック14の表面からタイヤ径方向内方に螺旋状に延在させた。また、実施例4(図9)から実施例7(図12)の空気入りタイヤでは、各ブロック14の表面における孔16の前記開口面積の割合はそれぞれ同等にした。
比較例では、図7で示した空気入りタイヤにおいて、孔16がブロック14の表面から最深部16aに向けてタイヤ径方向に直線状に延在している構成を採用した。
比較例では、図7で示した空気入りタイヤにおいて、孔16がブロック14の表面から最深部16aに向けてタイヤ径方向に直線状に延在している構成を採用した。
また、実施例1から7および比較例の全てについて、ブロックの外形寸法は、タイヤ周方向Sの大きさを25mm、タイヤ幅方向Hの大きさを20mm、高さを9mmとし、サイプの深さを7.5mm、各ブロックにおいてタイヤ周方向Sで隣合うサイプ同士の距離を5mmとした。
さらに、孔16の内径は、実施例1から7および比較例の全てについて、ブロック14の表面から最深部16aまでの全長にわたって同等にし、かつブロック14の表面からこの孔16の最深部16aまでのタイヤ径方向における距離を約6mmとした。また、実施例1から6および比較例については、全ての孔16の内径を1mmとし、実施例7については、タイヤ幅方向Hの中央部に形成した孔16の内径を1.2mm、タイヤ幅方向Hの両側部に形成した孔16の内径を0.75mmとした。
そして、8種類の空気入りタイヤのサイズは195/65R15とし、内圧を200kPaかけて速度40km/hで走行中にブレーキをかけたときから静止するまでの制動距離を測定し、この制動距離と前記速度とから平均減速度を算出した。そして、比較例の空気入りタイヤで得られた平均減速度を100とした指数で実施例1から7の空気入りタイヤを評価した。なお、平均減速度が大きい程、制動距離が小さく、排水性能が高いことを表している。
その結果、実施例1では103、実施例2では105、実施例3では105、実施例4では107、実施例5では109、実施例6では110、そして実施例7では111であることが確認され、実施例1から7の全ての空気入りタイヤで、比較例の空気入りタイヤと比べて平均減速度が高められ、排水性能が向上できたことが確認された。
ブロックの剛性を低下させることなく、トレッド踏面部の排水性能を向上させることができる。
10 空気入りタイヤ
11 トレッド踏面部
12 周溝
13 横溝
14 ブロック
15 サイプ
16、21、24、26、27 孔
16a、21a 最深部
22 大径部
A 距離
H タイヤ幅方向
S タイヤ周方向
11 トレッド踏面部
12 周溝
13 横溝
14 ブロック
15 サイプ
16、21、24、26、27 孔
16a、21a 最深部
22 大径部
A 距離
H タイヤ幅方向
S タイヤ周方向
Claims (4)
- タイヤのトレッド踏面部に、タイヤ周方向に延びる周溝がタイヤ幅方向に間隔をあけて複数形成されるとともに、タイヤ幅方向に延びる横溝がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、これらの周溝および横溝で区画された複数のブロックにそれぞれ、タイヤ幅方向に延びるサイプが形成された空気入りタイヤであって、
前記複数のブロックのうち、少なくとも前記トレッド踏面部のタイヤ幅方向中央部に位置するブロックの表面に、複数の孔が形成され、それぞれの孔の内容積は、前記ブロックの表面における孔の開口面積に、この孔の最深部とブロックの表面とのタイヤ径方向における距離を掛けて得られる見かけ内容積よりも大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1記載の空気入りタイヤであって、
前記孔は、前記ブロックの表面からタイヤ径方向内方に螺旋状に延在していることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1記載の空気入りタイヤであって、
前記孔は、前記ブロックの内部に前記開口面積よりも横断面積が大きい大径部を有することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤであって、
それぞれの前記ブロックの表面において、そのタイヤ幅方向中央部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合は、タイヤ幅方向側部の面積に対するこの部分に形成された前記孔の開口面積の割合よりも大きいことを特徴とする空気入りタイヤ。
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