JP2008062709A - コンソールボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で結露の発生を防止又は抑制することができるコンソールボックスを得る。
【解決手段】ダクト部36内の仕切り壁28によって、第1経路41での風圧は、徐々に高くなり、第2経路42での風圧は、徐々に低くなる。これによって、空気は、第1経路41の空気流通孔44Aを流出部、第2経路42の空気流通孔44Bを流入部として、ダクト部36外の空間を介して第1経路41から第2経路42へ流動する。この気流によって、ダクト部36内外での温度差が殆どなくなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調用のダクト部を備えたコンソールボックスに関する。
車両においては、乗員室の後部空間での空調を効果的にするために、エアコンユニットから導出された空調ダクトを延在させてフロアコンソールの後面側の空気吹出口に連通させる場合がある(例えば、特許文献1参照)。このようなフロアコンソールでは、結露の発生を防止するために、物品収納部内側の内壁及び本体外側の側壁に発泡材及び表皮を被着した断熱構造を採用している。
しかし、この従来構造では、発泡材及び表皮を別途追加しなければならず、これに伴いコストアップを招いていた。
特開2005−59815公報
本発明は、上記事実を考慮して、簡単な構成で結露の発生を防止又は抑制することができるコンソールボックスを提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のコンソールボックスは、収納部を備えてボックス状に形成されると共に、ボックス側部に前記収納部の内側壁部とボックス外側部の外側壁部とを含んで空調用のダクト部が構成されたコンソールボックスにおいて、前記ダクト部内を複数の経路に分割すると共に前記経路間に圧力差を発生させる圧力差発生手段と、前記経路ごとに前記ダクト部の内外を連通し、前記圧力差発生手段により前記経路間に圧力差が発生した状態では、前記ダクト部外の空間を介して前記経路間を流動する空気の流入用又は流出用とされる連通手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のコンソールボックスによれば、圧力差発生手段が経路間に圧力差を発生させると共に、連通手段が経路ごとにダクト部の内外を連通するので、空調用の空気がダクト部内を流動する場合、圧力差発生手段により経路間に圧力差が発生し、これによって、空気は、連通手段を流入部又は流出部として、ダクト部外の空間を介して経路間を流動する。このように、ダクト部外の空間を介して経路間を空気が流動することで、外側壁部の外側表面側と内側壁部の内側表面側とに風が流れ、ダクト部内外での温度差が殆どなくなっていく。
請求項2に記載する本発明のコンソールボックスは、請求項1記載の構成において、前記圧力差発生手段は、前記ダクト部内を第1経路と第2経路とに分割する仕切り壁であり、前記仕切り壁によって、前記第1経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に小さくされると共に、前記第2経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に大きくされることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のコンソールボックスによれば、仕切り壁によって、第1経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に小さくされると共に、第2経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に大きくされるので、空調用の空気がダクト部内を流動する場合、第1経路では、徐々に風速が大きく(気流が速く)なって風圧が高くなり、第2経路では、徐々に風速が小さく(気流が遅く)なって風圧が低くなる。このため、空気は、第1経路からダクト部外の空間を介して第2経路へ向けて流動し、これによって、ダクト部内外での温度差が殆どなくなる。
請求項3に記載する本発明のコンソールボックスは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記連通手段は、前記内側壁部及び前記外側壁部に所定の間隔で貫通形成された空気流通孔であることを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のコンソールボックスによれば、連通手段は、内側壁部及び外側壁部に所定の間隔で貫通形成された空気流通孔となっているので、空調用の空気がダクト部内を流動する場合、空気は、空気流通孔を流入部又は流出部として、ダクト部外の空間を介して経路間を流動し、これによって、ダクト部内外での温度差が殆どなくなる。
以上説明したように、本発明のコンソールボックスによれば、簡単な構成でダクト部内外での温度差を殆どなくすことによって、結露の発生を防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の本発明のコンソールボックスによれば、第1経路の断面積及び第2経路の断面積を仕切り壁によって徐々に変えるという簡単な構成で、第1経路と第2経路との間に圧力差を発生させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の本発明のコンソールボックスによれば、内側壁部及び外側壁部に空気流通孔を貫通形成するという簡単な構成で、ダクト部の内外を連通して経路部間を流動させる空気の流入用又は流出用にすることができるという優れた効果を有する。
[第1実施形態]
本発明におけるコンソールボックスの第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向をそれぞれ示す。
図1に示されるダクト一体型のコンソールボックス10は、車体フロアの中央部に配置され、小物入れに用いられる物品収納用の収納部12を備えてボックス状に形成されている。なお、コンソールボックス10は、例えば、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂製とされており、概念的には「車両用内装材」として把握される要素である。図2に示されるように、コンソールボックス10は、収納部12を備えたボックス部20と、ボックス部20のボックス幅方向(矢印10W方向)の両側に配置されて意匠面を形成するボックス外側部の外側壁部としてのサイドパネル部30と、ボックス部20のボックス後方側(車両後方側と同じ側)に配置されるコンソールリヤパネル32と、を含んで構成されている。
ボックス部20は、ボックス上方側が開放された箱体形状とされており、車体床部に形成されたトンネル部(図示省略)の上方に配置される矩形状のボックス底壁部21と、このボックス底壁部21のボックス前後方向の前後縁から立設された前後一対のボックス前壁部22及びボックス後壁部23と、ボックス底壁部21のボックス幅方向(矢印10W方向)の左右縁から立設されて収納部12の内側壁部としての左右一対のボックス側壁部24と、を備えている。ボックス部20は、ボックス前壁部22、ボックス後壁部23及びボックス側壁部24の各頂部によって開口部25が形成されており、これらの頂部から開口部25の外側へ延出する鍔部26が一体的に形成されている。
ボックス側壁部24からは、ダクト上壁27、ダクト下壁29及び圧力差発生手段としての仕切り壁28がそれぞれボックス幅方向(矢印10W方向)外側にリブ状に張り出し、略ボックス前後方向に帯板状に延在している。ダクト上壁27及びダクト下壁29は、ボックス側壁部24の前端側では、ボックス側壁部24の下部寄りにおいて水平方向に平行配置され、その後方側では、後側斜め上方へ向けて傾斜状とされており、ボックス側壁部24の前後方向略中央から後端側にかけては、水平方向に平行配置されている。ダクト上壁27、ダクト下壁29及び仕切り壁28におけるボックス側壁部24から各張出し量は、等しくかつ一定とされている。
ボックス側壁部24の側方に配置されるサイドパネル部30は、ボックス部20(ボックス側壁部24の側方側に張り出した鍔部26、ダクト上壁27、仕切り壁28及びダクト下壁29の各端部)に溶接等によって固定されている。図4に示されるように、コンソールボックス10におけるボックス幅方向(矢印10W方向)の両側となるボックス側部には、ボックス側壁部24、サイドパネル部30、ダクト上壁27及びダクト下壁29を含んで空調用のダクト部36が構成されている。
図2に示されるように、ボックス部20の車両前方側には、エアコンユニット34に形成された空調ダクト34Aが配置されている。図3に示されるように、空調ダクト34Aの後端部は、ダクト部36の前端部に接続されている。空調ダクト34A内では、エアコンユニット34の本体部(図示省略)で温度や湿度が調整された空調用の空気(冷気および暖気)が車両後方側へ向けて流動可能とされている。
図1に示されるように、ボックス部20の車両後方側には、コンソールリヤパネル32が取り付けられており、このコンソールリヤパネル32の上部には、左右一対の空気吹出口部38が形成されている。図3に示されるように、空気吹出口部38は、ダクト部36の後端部に接続されており、ダクト部36を流動した空気を車室内の後部空間へ吹き出すようになっている。
仕切り壁28は、ダクト部36内を上下に仕切って上側の第1経路41と下側の第2経路42との二経路に分割している。第1経路41と第2経路42とは、仕切り壁28により、空調ダクト34Aからの空気が流入する入口(図3では左端部分)の断面積が同じ面積に設定されている。また、仕切り壁28によって、第1経路41の断面積が経路下流側(図3では右側)へ向かうにつれて徐々に小さくされると共に、第2経路42の断面積が経路下流側(図3では右側)へ向かうにつれて徐々に大きくされている。
図4〜図6は、コンソールボックス10をボックス前後方向に直交する方向で切断した断面図であって、図4は、第1、第2経路41、42の上流側断面(図3の4A−4A線断面)に相当し、図5は、図4に比べてやや経路下流側の断面(図3の5A−5A線断面)に相当し、図6は、第1、第2経路41、42の下流側の断面(図3の6A−6A線断面)に相当するものであり、これらによって、第1経路41及び第2経路42の断面積の変化が示されている。
すなわち、図3に示される仕切り壁28は、ダクト部36をボックス前後方向に直交する方向で切断したときの第1経路41と第2経路42との断面積比が経路下流側(図3では右側)へ向かうにつれて変化(徐変)するように、傾斜されている。なお、本実施形態では、ダクト部36をその長手方向(ダクト延在方向)に対して直交する方向で切断したときの第1経路41と第2経路42との断面積比についても、経路下流側(図3では右側)へ向かうにつれて変化(徐変)するように設定されている。
これらによって、空調ダクト34Aからの空気がダクト部36内を流動する状態では、第1経路41で風速が大きく(気流が速く)なって風圧が高くなると共に、第2経路42で風速が小さく(気流が遅く)なって風圧が低くなり、仕切り壁28が第1経路41と第2経路42との間に圧力差を発生させるようになっている。換言すれば、本実施形態では、風速及び風圧が異なる風の経路(第1経路41と第2経路42との二経路)が上下に形成される構成となっている。
なお、本実施形態では、後部座席の上側広範囲領域に勢いよく風を送るために、上側の第1経路41で風速が大きく(気流が速く)なるように設定しており、また、後部座席の乗員足元領域に緩やかな風を送るために、下側の第2経路42で風速が小さく(気流が遅く)なるように設定している。
図2に示されるように、ボックス側壁部24及びサイドパネル部30には、所定の間隔で、連通手段としての複数個の空気流通孔44A、44B、46A、46Bが貫通形成されており、空気流通孔44A、44B、46A、46Bは、経路ごとに(第1経路41及び第2経路42において)ダクト部36の内外を連通している。ここで、図4〜図6に示されるように、第1経路41に形成される空気流通孔44A、46Aは、ダクト部36の内側から外側へ向けて斜め下方に貫通されており、第2経路42に形成される空気流通孔44B、46Bは、ダクト部36の内側から外側へ向けて斜め上方に貫通されている。これにより、空気流通孔44A、44B、46A、46Bを流通する空気の流通方向を制限し、風の向きを設定している。
図3に示される空調ダクト34Aからの空気がダクト部36内を流動して仕切り壁28により第1経路41と第2経路42との間に圧力差が発生した状態では、図4〜図6に示されるように、空気流通孔44A、44B、46A、46Bは、ダクト部36外の空間(具体的には、ボックス内空間48、及び、サイドパネル部30のボックス幅方向外側(矢印10W方向)のボックス側方空間50)を介して第1経路41と第2経路42との間を流動する空気の流入用又は流出用とされている。すなわち、第1経路41における空気流通孔44A、46Aは、空気の流出用とされ、第2経路42における空気流通孔44B、46Bは、空気の流入用とされている。なお、図4〜図6では、第1経路41と第2経路42との間の空気の流動方向を矢印A方向で示している。
第1経路41における空気流通孔44A、46Aは、ダクト部36の上部寄りに形成され、第2経路42における空気流通孔44B、46Bは、ダクト部36の下部寄りに形成されている。これによって、第1経路41における空気流通孔44A、46Aと、第2経路42における空気流通孔44B、46Bとの距離が離されており、第1経路41と第2経路42との間を流動する空気の流動領域が、ダクト部36の側方の広範囲に対応し、結露発生を防ぎたい範囲にほぼ対応させて気流を生じさせる設定となっている。
図3に示されるように、第1経路41の空気流通孔44Aと第2経路42の空気流通孔44Bとは、上下に複数組の対として設けられており、第1経路41と第2経路42との間の空気の流動性を考慮して、対となる空気流通孔44Aと空気流通孔44Bとはボックス前後方向の位置が揃えられている。また、図2に示されるように、第1経路41の空気流通孔46Aと第2経路42の空気流通孔46Bとは、上下に複数組の対として設けられており、第1経路41と第2経路42との間の空気の流動性を考慮して、対となる空気流通孔46Aと空気流通孔46Bとはボックス前後方向の位置が揃えられている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示されるように、エアコン作動時には、空調ダクト34Aからの空調用の空気がダクト部36を経て空気吹出口部38から車室内の後部領域へ向けて吹き出される(図3の矢印B及び矢印C参照)。
ダクト部36内では、仕切り壁28によって、第1経路41の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に小さくされると共に、第2経路42の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に大きくされるので、空調用の空気がダクト部36内を流動する場合、第1経路41では、徐々に風速が大きく(気流が速く)なって風圧が高くなり、第2経路42では、徐々に風速が小さく(気流が遅く)なって風圧が低くなる。すなわち、ダクト部36内の仕切り壁28によって、第1経路41と第2経路42との間に圧力差(風圧差)が発生する。
ここで、第1経路41及び第2経路42では、ボックス側壁部24及びサイドパネル部30(図1参照)に空気流通孔44A、46A、44B、46B(図2参照)が所定の間隔で貫通形成されてダクト部36の内外を連通するので、空調用の空気がダクト部36内を流動して仕切り壁28により第1経路41と第2経路42との間に圧力差が発生した場合には、図4〜図6に示されるように、空調用の空気は、第1経路41の空気流通孔44A、46Aを流出部、第2経路42の空気流通孔44B、46Bを流入部として、ダクト部36外の空間(ボックス内空間48及びボックス側方空間50)を介して第1経路41から第2経路42へ(圧力の高いほうから低いほうに)流動する(図中の矢印A参照)。
このとき、第1経路41と第2経路42との圧力差が比較的大きいため、第1経路41から流出した空気は、ボックス内空間48の空気やボックス側方空間50の空気を巻き込んで第2経路42の空気流通孔44B、46Bに流入していく。
このように、ダクト部36外の空間(ボックス内空間48及びボックス側方空間50)を介して第1経路41と第2経路42との間を空気が流動することで、サイドパネル部30の意匠面(外側表面)側とボックス側壁部24の内側表面側とに風が流れ、ダクト部36内外での温度差が殆どなくなっていく。なお、第1経路41の空気流通孔44A、46Aから流出した空調用の空気は、第2経路42の空気流通孔44B、46Bに流入するものがある他、空気流通孔44B、46Bに流入しないものもあるが、これらの空気もダクト部36内外での温度差をなくすために作用する。
以上説明したように、本実施形態のコンソールボックス10によれば、簡単な構成(結露防止構造)で、ダクト部36内外での温度差をなくして結露の発生を防止又は抑制することができる。その結果として、結露発生の防止又は抑制のためのコスト削減を図ることができる。
また、図3に示されるように、コンソールボックス10は、ボックス側壁部24のボックス幅方向外側に空調用の風が流れるので、冷房使用時(空調ダクト34Aから冷気が流される場合)の夏季にはボックス側壁部24が冷やされてクールボックスとして使用でき、暖房使用時(空調ダクト34Aから暖気が流される場合)の冬季にはボックス側壁部24が暖められて保温ボックスとして使用できる。
[第2実施形態]
次に、コンソールボックス10の第2の実施形態を図7に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、空気流通孔44A、44B、46A、46Bの周囲に庇部52A、52B、54A、54Bを設ける点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態と同様の構成であるので、同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。また、図7は、第1の実施形態における図6に相当する断面図である。
図7に示されるように、ダクト部36の第1経路41において、ボックス側壁部24の空気流通孔44Aの上方部から庇部52Aが突出形成されており、庇部52Aは、ボックス側壁部24の一般面と段差状になっている。また、サイドパネル部30の空気流通孔46Aの上方部から庇部54Aが突出形成されており、庇部54Aは、サイドパネル部30の一般面と段差状になっている。これらの庇部52A、54Aは、ダクト斜め下方に向けて突出している。庇部52A、54Aが形成されることで、空気流通孔44A、46Aから流出される空気の流動方向がより確実に設定されるようになっている。
また、ダクト部36の第2経路42において、ボックス側壁部24の空気流通孔44Bの下方部から庇部52Bが突出形成されており、庇部52Bは、ボックス側壁部24の一般面と段差状になっている。また、サイドパネル部30の空気流通孔46Bの下方部から庇部54Bが突出形成されており、庇部54Bは、サイドパネル部30の一般面と段差状になっている。これらの庇部52B、54Bは、ダクト斜め上方に向けて突出している。庇部52B、54Bが形成されることで、空気流通孔44B、46Bに流入される空気の流動方向がより確実に設定されるようになっている。
このような構成によっても、第1実施形態とほぼ同様の作用によって同様の効果を得ることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態では、仕切り壁28がダクト部36内を二経路に分割して第1経路41と第2経路42との間に圧力差を発生させているが、圧力差発生手段としての仕切り部材がダクト部内を三以上の経路に分割すると共に経路間に圧力差を発生させる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第1経路41と第2経路42との間に圧力差を発生させるために、圧力差発生手段としての仕切り壁28によって、第1経路41の断面積を経路下流側へ向けて徐々に小さくすると共に、第2経路42の断面積を経路下流側へ向けて徐々に大きくしているが、例えば、上下経路間に圧力差を発生させるために、圧力差発生手段としての仕切り部材が上下一方側の経路内に配置される複数のリブを備え、当該一方側の経路の断面積を断続的に変化させる等のような他の構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、ボックス側壁部24及びサイドパネル部30に所定の間隔で貫通形成された空気流通孔44A、44B、46A、46Bを連通手段としているが、連通手段は、経路ごとにダクト部の内外を連通する連通管部等のような他の連通手段としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、対となる第1経路41の空気流通孔44A、46Aと第2経路42の空気流通孔44B、46Bとは、ボックス前後方向の位置が揃えられているが、例えば、第1経路41と第2経路42との間の空気の流動性に加えて第1経路41内及び第2経路42内における空気の流動方向を考慮して、空気流通孔44B、46Bを、対の他方をなす空気流通孔44A、46Aよりも若干ボックス後方側に形成してもよい。
なお、図2等に示されるように、上記実施形態では、仕切り壁28、ダクト上壁27及びダクト下壁29は、内側壁部としてのボックス側壁部24から張り出しているが、例えば、これらは、ボックス側壁部24からではなく外側壁部としてのサイドパネル部30から張り出していてもよく、また、内側壁部や外側壁部に着脱可能とされてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るコンソールボックスを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンソールボックスを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るコンソールボックスの要部を示す側面図である(サイドパネル部の一部を切り欠いた状態で示す。)。 図1の4−4線断面図である(図3の4A−4A線の断面に相当する。)。 図1の5−5線断面図である(図3の5A−5A線の断面に相当する。)。 図1の6−6線断面図である(図3の6A−6A線の断面に相当する。)。 本発明の第2の実施形態に係るコンソールボックスを示す断面図である。
符号の説明
10 コンソールボックス
12 収納部
24 ボックス側壁部(内側壁部)
28 仕切り壁(圧力差発生手段)
30 サイドパネル部(外側壁部)
36 ダクト部
41 第1経路(経路)
42 第2経路(経路)
44A 空気流通孔(連通手段)
44B 空気流通孔(連通手段)
46A 空気流通孔(連通手段)
46B 空気流通孔(連通手段)
48 ボックス内空間(ダクト部外の空間)
50 ボックス側方空間(ダクト部外の空間)

Claims (3)

  1. 収納部を備えてボックス状に形成されると共に、ボックス側部に前記収納部の内側壁部とボックス外側部の外側壁部とを含んで空調用のダクト部が構成されたコンソールボックスにおいて、
    前記ダクト部内を複数の経路に分割すると共に前記経路間に圧力差を発生させる圧力差発生手段と、
    前記経路ごとに前記ダクト部の内外を連通し、前記圧力差発生手段により前記経路間に圧力差が発生した状態では、前記ダクト部外の空間を介して前記経路間を流動する空気の流入用又は流出用とされる連通手段と、
    を有することを特徴とするコンソールボックス。
  2. 前記圧力差発生手段は、前記ダクト部内を第1経路と第2経路とに分割する仕切り壁であり、
    前記仕切り壁によって、前記第1経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に小さくされると共に、前記第2経路の断面積が経路下流側へ向かうにつれて徐々に大きくされることを特徴とする請求項1記載のコンソールボックス。
  3. 前記連通手段は、前記内側壁部及び前記外側壁部に所定の間隔で貫通形成された空気流通孔であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンソールボックス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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