JP2008062458A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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JP2008062458A JP2006241118A JP2006241118A JP2008062458A JP 2008062458 A JP2008062458 A JP 2008062458A JP 2006241118 A JP2006241118 A JP 2006241118A JP 2006241118 A JP2006241118 A JP 2006241118A JP 2008062458 A JP2008062458 A JP 2008062458A
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Kazuma Kitatani
一馬 北谷
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Abstract

【課題】電気光学素子の劣化を効果的に抑制する。
【解決手段】素子部10は、X方向にピッチP1で配列する複数の電気光学素子E1と、各
電気光学素子E1からY方向に離間した位置にてピッチP1よりも狭いピッチP2でX方向
に配列する複数の電気光学素子E2とを含む。電気光学素子E2の面積は電気光学素子E1
よりも小さい。駆動回路20は、感光体ドラム70の感光面70Aのうちひとつの電気光
学素子E1からの出射光が到達する領域(Sa,Sb)と2以上の電気光学素子E2の各々か
らの出射光が到達する領域(Sc,Sd)とが重複するように素子部10を駆動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、発光素子などの電気光学素子を駆動する技術に関する。
特に有機発光ダイオード素子などの電気光学素子を利用した電気光学装置においては、
電気エネルギの供給に起因した各電気光学素子の経時的な劣化が問題となる。特許文献1
には、ひとつの画素に対応した複数の電気光学素子によって感光体ドラムの感光面を複数
回にわたって多重的に露光(以下「多重露光」という)する技術が開示されている。特許
文献1の構成によれば、電気光学素子による1回の露光で感光面に潜像を形成する構成と
比較して、ひとつの電気光学素子に供給される電気エネルギが低減されるから、各電気光
学素子の劣化は抑制される。
特開2004−82361号公報
しかし、特許文献1の構成においては、感光体ドラムの感光面にひとつの画素を形成す
る場合に、当該画素に対応した総ての電気光学素子を駆動して各々による出射光が多重さ
れる。以上のように各電気光学素子が高い頻度で発光するから、特許文献1の構成におい
ては各電気光学素子の劣化を必ずしも充分に抑制できないという問題がある。このような
事情に鑑みて、本発明は、電気光学素子の劣化を効果的に抑制するという課題の解決を目
的としている。
以上の課題を解決するために、本発明のひとつの態様に係る電気光学装置は、複数の第
1電気光学素子が第1ピッチで第1方向に配列するとともに、第1電気光学素子よりも面
積が小さい複数の第2電気光学素子が、第1方向に交差する第2方向に第1電気光学素子
から離間した位置にて第1ピッチよりも狭い第2ピッチで第1方向に配列する素子部と、
被照射面のうちひとつの第1電気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図4の領
域Saや領域Sb)と2以上の第2電気光学素子の各々からの出射光が到達する領域(例え
ば図4の領域Scや領域Sd)とが重複するように素子部の各電気光学素子を駆動する駆動
回路とを具備する。なお、被照射面とは、各電気光学素子からの出射光が到達する物体の
表面である。例えば、画像形成装置における像担持体(典型的には感光体ドラム)の表面
や画像読取装置における原稿の表面が以上の形態における被照射面に相当する。
以上の形態においては、第1電気光学素子からの出射光と第2電気光学素子からの出射
光とによって被照射面が多重露光されるから、各電気光学素子による1回の露光が被照射
面に実行される構成と比較して、各電気光学素子に必要となる電気エネルギが低減される
。したがって、電気エネルギの供給に起因した各電気光学素子の劣化が抑制される。さら
に、第1電気光学素子からの出射光が到達する領域と2以上の第2電気光学素子の各々か
らの出射光が到達する領域とが重複するように各電気光学素子が駆動されるから、例えば
以下に例示する第1および第2の態様のように、各電気光学素子の劣化を効果的に抑制し
得る各種の多重露光を採用することが可能となる。
複数の第1電気光学素子は、例えば、第1素子群(例えば図3の素子群Ga)に属する
各第1電気光学素子と、第1素子群から第2方向に離間した第2素子群(例えば図3の素
子群Gb)に属する各第1電気光学素子とで、第1方向における位置が相違するように配
列される。また、複数の第2電気光学素子は、第3素子群(例えば図3の素子群Gc)に
属する各第2電気光学素子と、第3素子群から第2方向に離間した第4素子群(例えば図
3の素子群Gd)に属する各第2電気光学素子とで、第1方向における位置が相違するよ
うに配列される。以上の各態様によれば、複数の第1電気光学素子が単列に配列された構
成や複数の第2電気光学素子が単列に配列された構成と比較して、各電気光学素子を第1
方向に沿って細密に配列することが可能となる。したがって、例えば以上の各態様に係る
電気光学装置を露光装置として採用した電子写真方式の画像形成装置においては高精細な
画像を出力することができる。
本発明の第1の態様に係る電気光学装置において、駆動回路は、被照射面のうち第1電
気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図4の領域Sa)と第3素子群に属する
第2電気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図4の領域Sc)とが重複するよ
うに素子部の各電気光学素子を駆動する第1動作と、被照射面のうち第1電気光学素子か
らの出射光が到達する領域(例えば図4の領域Sa)と第4素子群に属する第2電気光学
素子からの出射光が到達する領域(例えば図4の領域Sd)とが重複するように素子部の
各電気光学素子を駆動する第2動作とを選択的に実行する。以上の態様によれば、第3素
子群に属する第2電気光学素子と第4素子群に属する第2電気光学素子とが選択的に駆動
されるから、各第2電気光学素子が全画素の形成のために駆動される構成と比較して、第
2電気光学素子の劣化が有効に抑制される。なお、本態様の具体例は第1実施形態として
後述される。
第1方向に配列する複数の画素を各々が含む複数のラインを並列した画像(潜像)を、
各電気光学素子からの出射光の照射によって被照射面に形成する装置として第1の態様の
電気光学装置を利用する場合には、例えば、駆動回路は、複数のラインのうち第1群の各
ラインに属する複数の画素を第1動作によって形成し、第1群とは異なる第2群の各ライ
ンに属する複数の画素を第2動作によって形成する。以上の態様によれば、各画素の形成
に使用される第2電気光学素子がラインごとに決定されるから、各電気光学素子を駆動す
る処理や構成が簡素化されるという利点がある。
さらに具体的な態様において、第1群に属する各ラインは、複数のラインのうち奇数番
目または偶数番目の一方のラインであり、第2群に属する各ラインは、複数のラインのう
ち奇数番目または偶数番目の他方のラインである。以上の態様によれば、例えば第3素子
群の第2電気光学素子と第4素子群の第2電気光学素子との特性の相違の影響を分散して
高品位な画像を形成することが可能である。
本発明の第2の態様に係る電気光学装置において、駆動回路は、被照射面のうち第1電
気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図8の領域Sa)と、第3素子群に属す
る第2電気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図8の領域Sc)と、第4素子
群に属する第2電気光学素子からの出射光が到達する領域(例えば図8の領域Sd)とが
重複するように素子部の各電気光学素子を駆動する。以上の態様においては、第1電気光
学素子と第3素子群の第2電気光学素子と第4素子群の第2電気光学素子とによって被照
射面が多重露光されるから、第3素子群と第4素子群とが選択的に利用される構成と比較
して、被照射面に所定のエネルギを付与するために各第2電気光学素子に供給すべき電気
エネルギ(例えば図7の電流値IDR2)が低減される。したがって、本態様によっても第
2電気光学素子の劣化を有効に抑制することが可能である。なお、本態様の具体例は第2
実施形態として後述される。
本発明の具体的な態様に係る電気光学装置において、駆動回路は、所定の動作モードに
おいて、複数の第1電気光学素子からの出射光が被照射面に到達するように素子部の各電
気光学素子を駆動する動作と、複数の第2電気光学素子からの出射光が被照射面に到達す
るように素子部の各電気光学素子を駆動する動作とを選択的に実行する。以上の態様にお
いては、第1電気光学素子および第2電気光学素子が選択的に使用されるから、各電気光
学素子が全画素の形成のために駆動される構成と比較して、各電気光学素子が駆動される
時間長が短縮される。したがって、各電気光学素子の劣化を抑制することが可能である。
以上の各態様に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。本発明に係る電子機
器の典型例は、以上の各態様に係る電気光学装置を感光体ドラムなどの像担持体の露光に
利用した電子写真方式の画像形成装置である。ひとつの態様に係る画像形成装置は、露光
によって潜像が形成される被照射面が所定の方向に進行する像担持体と、像担持体を露光
する本発明の電気光学装置と、像担持体の潜像に対する現像剤(例えばトナー)の付加に
よって顕像を形成する現像器とを含む。
もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば
、スキャナなどの画像読取装置においては、本発明に係る電気光学装置を原稿の照明に利
用することが可能である。この画像読取装置は、以上の各態様に係る電気光学装置と、電
気光学装置から出射して読取対象(原稿)で反射した光を電気信号に変換する受光装置(
例えばCCD(Charge Coupled Device)素子などの受光素子)とを具備する。さらに、
電気光学素子がマトリクス状に配列された電気光学装置は、パーソナルコンピュータや携
帯電話機など各種の電子機器の表示装置としても利用される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子写真方式の画像形成装置の部分的な構造を示
す側面図である。同図に示すように、画像形成装置は、外周面が感光面(像形成面)70
Aとして機能する感光体ドラム70と、複数の電気光学素子Eからの出射光Lによって感
光面70Aを露光する電気光学装置(露光装置)Hとを具備する。なお、実際には、電気
光学装置Hからの出射光Lを集光して感光面70Aに結像させる屈折率分布型レンズアレ
イやマイクロレンズアレイなどの集光体(図示略)が電気光学装置Hと感光体ドラム70
との間隙に配置される。
感光体ドラム70は、X方向(主走査方向)に延在する回転軸に支持され、感光面70
Aを電気光学装置Hに対向させた状態で回転する。したがって、感光面70Aのうち各電気
光学素子Eからの出射光Lが到達する領域は、X方向に直交するY方向(副走査方向)に
進行する。感光面70Aを進行させながら各電気光学素子Eを選択的に点灯させることで
感光面70Aには所望の潜像が形成される。さらに詳述すると、感光面70Aは、電気光学
装置Hよりも上流側に設置された帯電器(図示略)によって均等に帯電され、電気光学装
置Hによる露光で閾値THを上回るエネルギを付与された領域が選択的に除電(感光)さ
れることで静電潜像が形成される。本形態において感光面70Aに形成される潜像(さら
には画像形成装置から出力される1ページ分の画像)は、X方向に沿ってn個の画素(以
下「ライン」という)が配列するとともに副走査方向にm本のラインが並列する画像であ
る(nおよびmの各々は2以上の自然数)。
図2は、電気光学装置Hの電気的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、
電気光学装置Hは、複数の電気光学素子E(E1,E2)が配列された素子部10と、各電
気光学素子Eを駆動する駆動回路20と、駆動回路20を制御する制御装置30と、各電
気光学素子Eの光量を補正するための補正値A[1]〜A[n]を格納する記憶回路40とを具
備する。電気光学素子Eは、相互に対向する陽極と陰極との間に有機EL(Electrolumin
escence)材料の発光層が介在する有機発光ダイオード素子である。なお、駆動回路20
は、ひとつまたは複数のICチップで構成されてもよいし、各電気光学素子Eとともに基
板の表面に形成された多数の能動素子(例えば半導体層が低温ポリシリコンで形成された
薄膜トランジスタ)で構成されてもよい。制御装置30や記憶回路40についても同様で
ある。
図3は、素子部10の具体的な構成を示す平面図である。同図に示すように、各電気光
学素子Eの平面的な外形(発光層からの放射光が出射する領域)は円形である。素子部1
0を構成する複数の電気光学素子Eは、ひとつのラインの画素数に相当するn個の電気光
学素子E1と、2n個の電気光学素子E2とに区分される。各電気光学素子Eを構成する要
素(陽極や陰極や発光層)は、電気光学素子E1が電気光学素子E2よりも大面積(大径)
となるように寸法や形状が選定される。図3においては、電気光学素子E2の直径が電気
光学素子E1の略半分である場合が例示されている。
n個の電気光学素子E1は、X方向に沿ってピッチP1で2列かつ千鳥状に配列する。す
なわち、n個の電気光学素子E1は、奇数番目に位置するn/2個をX方向に配列した集合(
以下「素子群Ga」という)と、偶数番目に位置するn/2個をX方向に配列した集合(以下
「素子群Gb」という)とに区分される。素子群Gaに属する各電気光学素子E1と素子群
Gbに属する各電気光学素子E1とは、ピッチP1に相当する寸法だけX方向にずれた位置
に配置される。したがって、素子群Gbに属する各電気光学素子E1の中心と、素子群Ga
において相隣接する2個の電気光学素子E1の各中心の中点とは、X方向の位置が略一致
する。
図3に示すように、2n個の電気光学素子E2は、ピッチP1の略半分のピッチP2でX
方向に沿って2列かつ千鳥状に配列する。すなわち、2n個の電気光学素子E2は、奇数
番目に位置するn個をX方向に配列した集合(以下「素子群Gc」という)と、偶数番目
に位置するn個をX方向に配列した集合(以下「素子群Gd」という)とに区分される。
素子群Gcに属する各電気光学素子E2と素子群Gdに属する各電気光学素子E2とは、ピッ
チP2に相当する寸法だけX方向にずれた位置に配置される。したがって、素子群Gdに属
する各電気光学素子E2の中心と、素子群Gcにおいて相隣接する2個の電気光学素子E2
の各中心の中点とは、X方向の位置が略一致する。素子群Ga・Gb・Gc・Gdは、相互に
等しい間隔DYをあけてY方向に並列する。
図3に示すように、素子群Gcに属する第(2i-1)番目(iは1≦i≦nを満たす整数
)の電気光学素子E2と素子群Gdに属する第2i番目の電気光学素子E2とは、第i番目
の電気光学素子E1の周縁上からY方向に延在する2本の接線で挟まれた帯状の領域12
内に形成される。したがって、例えば図3の部分Rに例示するように、n個の電気光学素
子E1および2n個の電気光学素子E2を、各々の中心がX方向の直線xL上に位置する(
すなわち各々の中心のY方向の位置が合致する)ようにY方向に平行に移動したと仮定す
ると、素子群Gcのひとつの電気光学素子E2と素子群Gdのひとつの電気光学素子E2とが
ひとつの電気光学素子E1と重なり合う。また、素子群Gcおよび素子群Gdの各電気光学
素子E2も部分的に重なり合う。
図2に示すように、駆動回路20は、駆動部DR1と駆動部DR2とを含む。駆動部DR
1は、各々が別個の電気光学素子E1に対応したn個の単位回路U1を含む。第i段目の単
位回路U1は、駆動信号a[i]の出力によって第i番目の電気光学素子E1を駆動する。図
2に示すように、n個のうち奇数段目の各単位回路U1は素子群Gaの電気光学素子E1を
駆動し、偶数段目の各単位回路U1は素子群Gbの電気光学素子E1を駆動する。
駆動部DR2は、各々が別個の電気光学素子E2に対応した2n個の単位回路U2を含む
。第j段目(jは1≦j≦2nを満たす整数)の単位回路U2は、駆動信号b[j]の出力に
よって第j番目の電気光学素子E2を駆動する。図2に示すように、2n個のうち奇数段
目の各単位回路U2は素子群Gcの電気光学素子E2を駆動し、偶数段目の各単位回路U2は
素子群Gdの電気光学素子E2を駆動する。
記憶回路40は、電気光学素子E1の総数に相当するn個の補正値A[1]〜A[n]を記憶
する。EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの
不揮発性のメモリが記憶回路40として好適に採用される。補正値A[i]は、第i段目の
電気光学素子E1の光量(感光面70Aに付与されるエネルギの強度)を補正するための数
値である。
図2に示すように、制御装置30には、画像形成装置が出力すべき画像の各ラインにつ
いて上位装置50から画像データDが供給される。ひとつのラインに対応した画像データ
Dは、当該ラインに属するn個の画素の階調値B[1]〜B[n]を含む。上位装置50は、例
えば画像形成装置に画像の出力を指示する情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ
)や画像形成装置のCPUである。制御装置30は、上位装置50から受信した画像デー
タDと記憶回路40に記憶された補正値A[1]〜A[n]とに基づいて駆動回路20を制御す
る。さらに詳述すると、制御装置30は、補正値A[1]〜A[n]と画像データD(階調値B
[1]〜B[n])とを駆動部DR1に出力するとともに画像データDを駆動部DR2に出力する
次に、本形態に係る電気光学装置Hの動作を説明する。駆動回路20は、感光面70A
のY方向への進行(感光体ドラム70の回転)に並行して順次に各電気光学素子E(E1
,E2)を駆動する。本形態の駆動回路20は、感光面70Aのうち潜像のひとつのライン
が形成されるべき領域に、電気光学素子E1による出射光と電気光学素子E2による出射光
とが多重的に照射(多重露光)されるように、各電気光学素子Eの発光のタイミングが単
位期間hごとに制御される。単位期間hは、感光面70AがY方向に沿って図3の距離DY
だけ進行するのに必要な時間長に設定される。
図4は、駆動回路20の動作と感光面70Aに形成される潜像との関係を説明するため
の概念図である。同図には、感光面70Aのうち素子群Gaに属する電気光学素子E1から
の出射光が到達する領域Saと、素子群Gbの電気光学素子E1からの出射光が到達する領
域Sbと、素子群Gcの電気光学素子E2からの出射光が到達する領域Scと、素子群Gdの
電気光学素子E2からの出射光が到達する領域Sdが図示されている。
駆動回路20は、第1動作と第2動作とを選択的に実行することで各電気光学素子Eを
発光させ、これによって感光面70Aに潜像を形成する。第1動作は、各電気光学素子E1
と素子群Gcの各電気光学素子E2とを発光させる処理である。すなわち、図4の部分(a)
に示すように、駆動回路20は、領域Saと領域Scとが感光面70Aにて重複するととも
に領域Sbと領域Scとが感光面70Aにて重複するように、各電気光学素子E1と素子群G
cの各電気光学素子E2との駆動のタイミングを制御する。したがって、第1動作が実行さ
れると、感光面70Aのうち、領域Saおよび領域Scが重複する領域(すなわち領域Scの
内部)S0と、領域Sbおよび領域Scが重複する領域S0とが感光する。
これに対し、第2動作は、各電気光学素子E1と素子群Gdの各電気光学素子E2とを発
光させる処理である。すなわち、図4の部分(b)に示すように、駆動回路20は、領域Sa
と領域Sdとが感光面70Aにて重複するとともに領域Sbと領域Sdとが感光面70Aにて
重複するように、各電気光学素子E1と素子群Gdの各電気光学素子E2との駆動のタイミ
ングを制御する。したがって、第2動作が実行されると、感光面70Aのうち、領域Saお
よび領域Sdが重複する領域(すなわち領域Sdの内部)S0と、領域Sbおよび領域Sdが
重複する領域S0とが感光する。
図5は、感光面70Aに形成される潜像の各ライン(合計mライン)と駆動回路20の
動作との関係を示す概念図である。同図に示すように、駆動回路20は、潜像IMGのうち
奇数番目の各ラインに属するn個の画素を、電気光学素子E1と素子群Gcの電気光学素子
E2とを発光させる第1動作によって形成する。また、駆動回路20は、潜像IMGのうち偶
数番目の各ラインに属するn個の画素を、電気光学素子E1と素子群Gdの電気光学素子E
2とを発光させる第2動作によって形成する。
図6は、駆動信号a[i]の波形を示すタイミングチャートである。同図に示すように、
第i番目の電気光学素子E1に供給される駆動信号a[i]は、単位期間hの全区間にわたっ
て電流値IDR1を維持する。電気光学素子E1は電流値IDR1の電流の供給によって発光す
る。第i段目の単位回路U1は、制御装置30から供給される補正値A[i]に応じて駆動信
号a[i]の電流値IDR1を制御する。ただし、第i段目の単位回路U1は、階調値B[i]がゼ
ロ(最低の階調を指定する数値)である場合には、駆動信号a[i]の電流値を単位期間h
の全区間にわたってゼロに設定する。
図7は、駆動信号b[j]の波形を示すタイミングチャートである。図5に例示したよう
に、本形態においては、素子群Gcを利用した第1動作によって奇数番目のラインが形成
されるとともに、素子群Gdを利用した第2動作によって偶数番目のラインが形成される
。したがって、奇数番目のラインを感光面70Aに形成する期間には、素子群Gcに対応す
る奇数段目の単位回路U2が駆動信号b[j]を出力し、偶数番目のラインを形成する期間に
は、素子群Gdに対応する偶数段目の単位回路U2が駆動信号b[j]を出力する。
図5に示すように、第j番目の電気光学素子E2に供給される駆動信号b[j]は、単位期
間hのうちパルス幅Wにわたって電流値IDR2を維持するとともに当該単位期間hの残余
の期間にて電流値がゼロとなる。第(2i-1)段目(奇数段目)の単位回路U2は、奇数番
目のラインに属する第i番目の画素の階調値B[i]に応じてパルス幅Wを制御する。同様
に、第2i段目(偶数段目)の単位回路U2は、偶数番目のラインに属する第i番目の画
素の階調値B[i]に応じてパルス幅Wを制御する。電流値IDR2は固定値である。電気光学
素子E2は電流値IDR2の電流の供給によって発光する。
駆動信号a[i]の電流値IDR1は、単位期間hにおける電気光学素子E1の発光によって
感光面70Aに付与されるエネルギが閾値TH(感光面70Aの除電(感光)に必要な最低
限のエネルギ)を下回るように選定される。同様に、駆動信号b[i]の電流値IDR2および
パルス幅Wは、単位期間hにおける電気光学素子E2の発光によって感光面70Aに付与さ
れるエネルギが閾値THを下回るように選定される。したがって、図4の部分(a)や部分(
b)に示したように、電気光学素子E1からの出射光のみが到達した領域や電気光学素子E2
からの出射光のみが到達した領域は感光しない。
一方、電流値IDR1およびIDR2やパルス幅Wは、電気光学素子E1からの出射光と電気
光学素子E2からの出射光との多重露光によって感光面70Aに付与されるエネルギが閾値
THを上回る(すなわち感光する)ように選定される。したがって、図4の部分(a)およ
び部分(b)に示すように、領域Saまたは領域Sbと領域Scまたは領域Sdとが重複する略
円形の領域S0が感光して当該領域S0内の電荷が除去される。
以上に説明したように、本形態においては、電気光学素子E1からの出射光が到達する
領域(Sa,Sb)と電気光学素子E2からの出射光が到達する領域(Sc,Sd)とが感光
面70Aにて重複するように各電気光学素子Eが駆動されるから、ひとつの電気光学素子
Eによる露光で潜像の各画素が形成される構成と比較して、各電気光学素子E(E1,E2
)に要求される発光量は低減される。これによって各電気光学素子Eに供給すべき電気エ
ネルギが削減されるから、電気エネルギの供給に起因した電気光学素子Eの劣化を抑制し
て長寿命化を実現することができる。また、電気光学素子E1による出射光とこれよりも
小型の電気光学素子E2による出射光とによって感光面70Aが多重露光されるから、電気
光学素子E1と同じ面積の複数の電気光学素子Eによって感光面70Aを多重露光する構成
と比較して画像が高精細化されるという利点がある。
さらに、本形態においては、素子群Gcおよび素子群Gdの各電気光学素子E2が潜像の
ラインごとに選択的に発光するから、各電気光学素子E2が潜像の総てのラインの形成に
際して発光する構成と比較して、各電気光学素子E2が発光する時間は約半分に削減され
る。したがって、電気光学素子E2の劣化を抑制することが可能である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本形態のうち作用や機能が第1
実施形態と同様である要素については、以上と同じ符号を付して各々の説明を適宜に省略
する。
図8は、各電気光学素子Eからの出射光が到達する領域と潜像との関係を説明するため
の概念図である。同図に示すように、本形態の駆動回路20は、領域Saと領域Scと領域
Sdとが感光面70AにおけるX方向の直線上に配列するとともに、領域Sbと領域Scと領
域Sdとが感光面70AにおけるX方向の直線上に配列するように、各電気光学素子E1と
各電気光学素子E2とを発光させるタイミングを制御する。電流値IDR1およびIDR2とパ
ルス幅Wとは、領域Sa・領域Sc・領域Sdが重複する領域S0と、領域Sa・領域Sc・領
域Sdが重複する領域S0とに付与されるエネルギが閾値THを上回るように選定される。
なお、本形態においては、制御装置30から供給される階調値B[1]〜B[n]の個数nよ
りも多い2n個の単位回路U2が潜像のひとつのラインの形成に使用される。したがって
、潜像のひとつのラインを形成するときに、第(2i-1)段目(奇数段目)の単位回路U2
は、駆動信号b[2i-1]のパルス幅Wを階調値B[i]に応じて制御する一方、第2i段目(
偶数段目)の単位回路U2は、階調値B[1]〜B[n]の補間によって得られた階調値(例え
ば階調値B[i]と階調値B[i+1]との中間値)に応じて駆動信号b[2i]のパルス幅Wを制御
する。もっとも、第(2i-1)段目および第2i段目の各単位回路U2が共通の階調値B[i]
に応じてパルス幅Wを制御してもよい。
以上に説明したように、本形態においては、感光面70Aのうち電気光学素子E1からの
出射光と素子群Gcおよび素子群Gdの2個の電気光学素子E2からの出射光とが多重的に
到達した領域が感光する。したがって、第1実施形態のようにひとつの電気光学素子E1
とひとつの電気光学素子E2とによって感光面70Aが多重露光される第1実施形態の構成
と比較して、閾値THを上回るエネルギを感光面70Aに付与する(すなわち感光面70A
を感光する)ために各電気光学素子E2に供給すべき電気エネルギ(電流値IDR2)が低減
される。したがって、本形態においても、各電気光学素子E2の劣化が抑制されるという
効果が奏される。
また、図8に示すように、感光面70Aのうち感光する領域S0は電気光学素子E2と同
じピッチP2で配列する。したがって、本形態によれば、領域S0が電気光学素子E1と同
じピッチP1で配列する第1実施形態と比較して、潜像の解像度を向上させることが可能
である。
<C:第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本形態のうち作用や機能が第1
実施形態と同様である要素については、以上と同じ符号を付して各々の説明を適宜に省略
する。
本形態に係る電気光学装置Hは、第1動作モードから第3動作モードまでの3種類のう
ち何れかの動作モードで動作する。制御装置30は、例えば利用者による操作や画像の内
容に応じて動作モードを選択する。第1動作モードは、第1実施形態と同様に、電気光学
素子E1と素子群Gcおよび素子群Gdの一方の電気光学素子E2との多重露光によって潜像
を形成する動作モードである。また、第2動作モードは、第2実施形態と同様に、電気光
学素子E1と素子群Gcおよび素子群Gdの各々の電気光学素子E2との多重露光によって潜
像を形成する動作モードである。したがって、第1動作モードおよび第2動作モードにつ
いては説明を省略する。
第3動作モードは、n個の電気光学素子E1によって潜像を形成する動作と2n個の電
気光学素子E2によって潜像を形成する動作とが選択的に実行される動作モードである。
図9は、感光面70Aに形成される潜像の各ライン(合計mライン)と駆動回路20の動
作との関係を示す概念図である。同図に示すように、駆動回路20は、n個の電気光学素
子E1(Ga,Gb)を順次に発光させることで潜像の奇数番目の各ラインを形成する。し
たがって、駆動信号a[i]の電流値IDR1(またはパルス幅)は、当該駆動信号a[i]の供
給によって電気光学素子E1が発光したときに感光面70Aに付与されるエネルギが閾値T
Hを上回るように選定される。
また、駆動回路20は、2n個の電気光学素子E2(Gc,Gd)を順次に発光させるこ
とで潜像の偶数番目の各ラインを形成する。したがって、駆動信号b[j]の電流値IDR2(
またはパルス幅W)は、当該駆動信号b[j]の供給によって電気光学素子E2が発光したと
きに感光面70Aに付与されるエネルギが閾値THを上回るように選定される。また、第
2実施形態と同様に、第(2i-1)段目の単位回路U2は、階調値B[i]に応じて駆動信号b
[2i-1]のパルス幅Wを制御し、第2i段目の単位回路U2は、階調値B[1]〜B[n]の補間
によって得られた階調値に応じて駆動信号b[2i]のパルス幅Wを制御する。もっとも、第
(2i-1)段目および第2i段目の各単位回路U2が共通の階調値B[i]に応じてパルス幅W
を制御してもよい。
以上に説明したように、第3動作モードにおいて電気光学素子E1が駆動される時間長
および電気光学素子E2が駆動される時間長は、潜像の全体の形成に要する時間の約半分
となる。したがって、電気光学素子E1と電気光学素子E2とが潜像の総ての画素の形成に
利用される構成と比較して、各電気光学素子Eの劣化を抑制することができる。
<D:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば
以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
以上の各形態においては、補正値A[i]に応じて駆動信号a[i]の電流値IDR1が制御さ
れるとともに階調値B[i]に応じて駆動信号b[j]のパルス幅Wが制御される構成を例示し
たが、補正値A[i]に応じて駆動信号a[i]のパルス幅が制御されるとともに階調値B[i]
に応じて駆動信号b[j]の電流値IDR2が制御される構成も採用される。
ところで、電気光学素子Eに供給される電流値IDR(IDR1,IDR2)を変化させた場合
に当該変化が電気光学素子Eの劣化の速度や寿命に与える影響は、電気光学素子Eに電流
値IDRが供給されるパルス幅Wを変動させた場合よりも顕著となる。さらに詳述すると、
電気光学素子Eの特性が劣化する速度は、パルス幅Wに比例するとともに電流値IDRの2
乗から3乗に比例する。また、電流値IDRやパルス幅Wが電気光学素子Eの劣化の速度に
与える影響は電気光学素子Eの面積が小さいほど顕著となる。したがって、各電気光学素
子E2に供給される電流値IDR2が階調値B[i]に応じて制御される本変形例の構成におい
ては、各電気光学素子E2の特性の相違が時間の経過とともに顕著に拡大していく可能性
がある。これに対し、第1実施形態ないし第3実施形態においては、電気光学素子E1に
供給される電流値IDR1が制御されるとともに電気光学素子E2に供給される電流値IDR2
は固定値に維持される。したがって、各電気光学素子E2の特性の相違やその経時的な拡
大が抑制されるという利点がある。
また、以上の各形態においては、補正値A[i]に応じて駆動信号a[i]の波形が制御され
るとともに階調値B[i]に応じて駆動信号b[j]の波形が制御される構成を例示したが、階
調値B[i]に応じて駆動信号a[i]の波形(電流値IDR1やパルス幅)が制御されるととも
に補正値A[i]に応じて駆動信号b[j]の波形(電流値IDR2やパルス幅)が制御される構
成としてもよい。また、例えば電圧の印加によって光量が変化する電圧駆動型の電気光学
素子を利用した構成においては、駆動信号(電圧信号)a[i]およびb[j]の電圧値を補正
値A[i]や階調値B[j]に応じて制御してもよい。もっとも、補正値A[i]に応じた補正を
実行しない構成も本発明のひとつの形態においては採用され得る。
(2)変形例2
以上の各形態においては電気光学素子E1による露光後に電気光学素子E2が発光する構
成を例示したが、各素子群(Ga・Gb・Gc・Gd)の並列の順番を図3の例示から逆転さ
せた構成においては、電気光学素子E2による露光後に電気光学素子E1が駆動される。ま
た、素子群Gaと素子群Gbとが隣接する構成や素子群Gcと素子群Gdとが隣接する構成は
必ずしも必要ではない。例えば、図10に例示するように、素子群Gaと素子群Gbとの間
隙に素子群Gcと素子群Gdとが配置された構成も採用される。さらに、電気光学素子Eの
列数は適宜に変更される。例えば、第1実施形態においては、図4に図示された領域Sa
と領域Sbとの重複や領域Scと領域Sdとの重複は必ずしも必要ではないから、図11に
例示するように、n個の電気光学素子E1をX方向に沿って1列に配列するとともに、電
気光学素子E1からY方向に離間した位置に2n個の電気光学素子E2をX方向に沿って1
列に配列した構成も採用される。
(3)変形例3
以上の各形態においてはひとつのラインについてn個の階調値B[1]〜B[n]が制御装置
30から駆動回路20に供給される構成を例示したが、電気光学素子E2の総数に相当す
る2n個の階調値B[1]〜B[2n]が駆動回路20に供給される構成も採用される。この構
成において、第j段目の単位回路U2は、階調値B[j]に応じて駆動信号b[j]のパルス幅
Wを制御する。また、駆動部DR1の各単位回路U1は、階調値B[1]〜B[2n]のなかから
n個を間引くことで生成された階調値B[1]〜B[n]に基づいて以上の各形態と同様に駆動
信号a[1]〜a[n]を生成する。
(4)変形例4
第1実施形態や第3実施形態においては、潜像のラインごとに駆動回路20の動作(例
えば第1動作と第2動作)を変更する構成を例示したが、駆動回路20による駆動の対象
となる電気光学素子Eを変更する単位は1ラインに限定されない。例えば、複数のライン
を単位として駆動回路20の動作を変更してもよいし、潜像をX方向およびY方向に区分
した複数の領域の各々について駆動回路20の動作を変更してもよい。もっとも、以上の
各態様のようにラインごとに駆動回路20の動作を変更する構成によれば、駆動回路20
の構成や処理が簡素化されるという利点がある。
(5)変形例5
有機発光ダイオード素子は電気光学素子の例示に過ぎない。本発明に適用される電気光
学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率を変化させる非発光型(例えば
液晶素子)との区別や、電流の供給によって駆動される電流駆動型と電圧の印加によって
駆動される電圧駆動型との区別は不問である。例えば、無機EL素子、フィールド・エミ
ッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-
emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、L
ED(Light Emitting Diode)素子、液晶素子、電気泳動素子、エレクトロクロミック素
子など様々な電気光学素子を本発明に利用することができる。
<E:応用例>
本発明に係る電気光学装置を利用した電子機器(画像形成装置)の具体的な形態を説明
する。
図12は、以上の各形態に係る電気光学装置Hを採用した画像形成装置の構成を示す断
面図である。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態
に係る4個の電気光学装置H(HK,HC,HM,HY)と、各電気光学装置Hに対応する4
個の感光体ドラム70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。ひとつの電気光学
装置Hは、これに対応した感光体ドラム70の外周面(感光面70A)と対向するように
配置される。なお、各符号の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マ
ゼンダ(M)、イエロー(Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
図12に示すように、駆動ローラ711と従動ローラ712とには無端の中間転写ベル
ト72が巻回される。4個の感光体ドラム70は、相互に所定の間隔をあけて中間転写ベ
ルト72の周囲に配置される。各感光体ドラム70は、中間転写ベルト72の駆動に同期
して回転する。
各感光体ドラム70の周囲には、電気光学装置Hのほかにコロナ帯電器731(731
K,731C,731M,731Y)と現像器732(732K,732C,732M,732Y
)とが配置される。コロナ帯電器731は、これに対応する感光体ドラム70の像形成面
を一様に帯電させる。この帯電した像形成面を各電気光学装置Hが露光することで静電潜
像が形成される。各現像器732は、静電潜像に現像剤(トナー)を付着させることで感
光体ドラム70に顕像(可視像)を形成する。
以上のように感光体ドラム70に形成された各色(黒・シアン・マゼンタ・イエロー)
の顕像が中間転写ベルト72の表面に順次に転写(一次転写)されることでフルカラーの
顕像が形成される。中間転写ベルト72の内側には4個の一次転写コロトロン(転写器)
74(74K,74C,74M,74Y)が配置される。各一次転写コロトロン74は、これ
に対応する感光体ドラム70から顕像を静電的に吸引することによって、感光体ドラム7
0と一次転写コロトロン74との間隙を通過する中間転写ベルト72に顕像を転写する。
シート(記録材)75は、ピックアップローラ761によって給紙カセット762から
1枚ずつ給送され、中間転写ベルト72と二次転写ローラ77との間のニップに搬送され
る。中間転写ベルト72の表面に形成されたフルカラーの顕像は、二次転写ローラ77に
よってシート75の片面に転写(二次転写)され、定着ローラ対78を通過することでシ
ート75に定着される。排紙ローラ対79は、以上の工程を経て顕像が定着されたシート
75を排出する。
以上に例示した画像形成装置は有機発光ダイオード素子を光源(露光手段)として利用
しているので、レーザ走査光学系を利用した構成よりも装置が小型化される。なお、以上
に例示した以外の構成の画像形成装置にも電気光学装置Hを適用することができる。例え
ば、ロータリ現像式の画像形成装置や、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシ
ートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置、あるいはモノクロの画像を
形成する画像形成装置にも電気光学装置Hを利用することが可能である。
なお、電気光学装置Hの用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、電気光学装置
Hは、原稿などの読取対象に光を照射する照明装置として画像読取装置に採用される。こ
の種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコード
リーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コ
ードリーダがある。
また、電気光学素子Eがマトリクス状に配列された電気光学装置は、各種の電子機器の
表示装置としても利用される。本発明が適用される電子機器としては、例えば、可搬型の
パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assis
tants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ペ
ージャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレ
ビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備
えた機器などがある。
第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す側面図である。 電気光学装置の構成を示すブロック図である。 複数の電気光学素子の配列の様子を示す平面図である。 駆動回路の動作と感光面に形成される潜像との関係を示す概念図である。 潜像の各ラインと駆動回路の動作との関係を示す概念図である。 駆動信号a[i]の波形を示すタイミングチャートである。 駆動信号b[j]の波形を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る駆動回路の動作と潜像との関係を示す概念図である。 第3動作モード時の潜像の各ラインと駆動回路の動作との関係を示す概念図である。 他の形態に係る素子部の構成を示す平面図である。 他の形態に係る素子部の構成を示す平面図である。 電子機器のひとつの形態(画像形成装置)を示す断面図である。
符号の説明
H……電気光学装置、10……素子部、E(E1,E2)……電気光学素子、Ga,Gb,G
c,Gd……素子群、20……駆動回路、DR1,DR2……駆動部、U1,U2……単位回路
、30……制御装置、40……記憶回路、50……上位装置。

Claims (9)

  1. 複数の第1電気光学素子が第1ピッチで第1方向に配列するとともに、前記第1電気光
    学素子よりも面積が小さい複数の第2電気光学素子が、前記第1方向に交差する第2方向
    に前記第1電気光学素子から離間した位置にて前記第1ピッチよりも狭い第2ピッチで前
    記第1方向に配列する素子部と、
    被照射面のうちひとつの前記第1電気光学素子からの出射光が到達する領域と2以上の
    前記第2電気光学素子の各々からの出射光が到達する領域とが重複するように前記素子部
    の各電気光学素子を駆動する駆動回路と
    を具備する電気光学装置。
  2. 前記複数の第1電気光学素子は、第1素子群に属する各第1電気光学素子と、前記第1
    素子群から前記第2方向に離間した第2素子群に属する各第1電気光学素子とで、前記第
    1方向における位置が相違するように配列される
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記複数の第2電気光学素子は、第3素子群に属する各第2電気光学素子と、前記第3
    素子群から前記第2方向に離間した第4素子群に属する各第2電気光学素子とで、前記第
    1方向における位置が相違するように配列される
    請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記駆動回路は、前記被照射面のうち前記第1電気光学素子からの出射光が到達する領
    域と前記第3素子群に属する前記第2電気光学素子からの出射光が到達する領域とが重複
    するように前記素子部の各電気光学素子を駆動する第1動作と、前記被照射面のうち前記
    第1電気光学素子からの出射光が到達する領域と前記第4素子群に属する前記第2電気光
    学素子からの出射光が到達する領域とが重複するように前記素子部の各電気光学素子を駆
    動する第2動作とを選択的に実行する
    請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記第1方向に配列する複数の画素を各々が含む複数のラインを並列した画像を前記各
    電気光学素子からの出射光の照射によって前記被照射面に形成する装置であって、
    前記駆動回路は、前記複数のラインのうち第1群の各ラインに属する複数の画素を前記
    第1動作によって形成し、前記第1群とは異なる第2群の各ラインに属する複数の画素を
    前記第2動作によって形成する
    請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1群に属する各ラインは、前記複数のラインのうち奇数番目または偶数番目の一
    方のラインであり、前記第2群に属する各ラインは、前記複数のラインのうち奇数番目ま
    たは偶数番目の他方のラインである
    請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記駆動回路は、前記被照射面のうち前記第1電気光学素子からの出射光が到達する領
    域と、前記第3素子群に属する前記第2電気光学素子からの出射光が到達する領域と、前
    記第4素子群に属する前記第2電気光学素子からの出射光が到達する領域とが重複するよ
    うに前記素子部の各電気光学素子を駆動する
    請求項3に記載の電気光学装置。
  8. 前記駆動回路は、所定の動作モードにおいて、前記複数の第1電気光学素子からの出射
    光が前記被照射面に到達するように前記素子部の各電気光学素子を駆動する動作と、前記
    複数の第2電気光学素子からの出射光が前記被照射面に到達するように前記素子部の各電
    気光学素子を駆動する動作とを選択的に実行する
    請求項1から請求項7の何れかに記載の電気光学装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
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