JP2008062415A - 情報記録体 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、偽造・改竄・変造防止用情報記録体を提供することを目的とする。
【解決手段】支持体(2A)上に少なくとも剥離性保護層(2B)、中間層(2C)、接着層又は受像層兼接着層(2D)を順次備えた中間転写媒体(2)の該接着層(2D)上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層(1B)を設けた基材(1A)からなる被転写媒体(3)の該易接着層(1B)上に転写する情報記録体において、前記易接着層(1B)がアルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、漂白剤の内、任意の薬品によって反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることを特徴とする情報記録体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プラスチック製である記録担体(クレジットカード、ICカード、社員証、社会保険台帳、ライセンスカード等々を代表例とする各種カード類)や紙類からなる記録担体(通帳、パスポート、免許証等々を代表例とする各種冊子類)への個人情報の記載に用いる中間転写媒体およびそれを用いた転写形成体である情報記録体に関し、該情報記録体の偽変造を防止する手段に関する。
カード形状または冊子形状で、それらに画像や文字などの情報を記載した免許証、パスポートなどの各種証明書としての情報記録体が広く用いられており、この情報記録体を作成する手段として熱転写によって画像および文字などの情報を形成・担持してなる中間転写媒体を基材からなる被転写媒体に転写形成するものがある。
前記情報記録体の作成に用いられる熱転写可能な中間転写媒体は、支持体上に、転写材として支持体側から剥離性保護層、中間層、接着層を順次設けたものである。なお、中間層は、絵柄層、OVD層などであり、用途に応じて選択される。接着層は、熱移行性材料で画像・文字などの情報を形成する受像層を兼ねた受像層兼接着層とすることができ、転写前に染料または顔料による画像を受像層兼接着層に設けることが可能となる。
受像層兼接着層への情報の形成方法として、中間転写媒体をドラムとサーマルヘッドとでその主要部が構成される転写装置へ搬送し、色材が熱移行性材料である転写リボンの色材層を中間転写媒体の受像層兼接着層に当接させると共に、転写リボン側から前記サーマルヘッドを圧接し、かつ、画像データに基づき前記サーマルヘッドの発熱素子群を適宜発熱させて、画像データに基づく画像パターンを前記受像層兼接着層に形成・印刷する。尚、画像データが多色である場合には、色調の異なる転写リボン又は色調の異なる色材層を有する転写リボンを適用し、同様な工程を繰返して前記受像層兼接着層に多色の画像パターンが形成される。
また、OVD層は、装飾性と偽造防止を目的としており、例えば微細な凹凸パターンで構成されるレリーフ型ホログラムが形成されたOVD層と、前記微細な凹凸面に沿って設けられOVD層よりその屈折率が大きい材料からなる透過性薄膜層で構成されており、このように、前記中間層としてレリーフ型ホログラムを利用した中間転写媒体は、デッドコピーが難しく、多用されている。
このレリーフ型ホログラムは、エンボス複製法により、安価に大量に製造することができる。 転写方法の例をあげると、中間転写媒体の接着層または受像層兼接着層を被転写媒体に当接させ、かつ、中間転写媒体の支持体側から熱ロール、熱板等の加熱媒体を圧接し、転写温度に加熱して被転写媒体である基材に接着層を圧着させると共に、中間転写媒体から支持体を剥離させて情報記録体を得るものである。また基材の材質によっては基材上に易接着層を形成することにより転写を容易にすることができる。
以上のように、従来の中間転写媒体を用いた情報記録体(例えば、特許文献1参照。)は、情報記録体に溶剤発色の層が設けられているが、可視光下での発色反応に限定されている。そのため、前記情報記録体の基材から、薬品又は熱を利用して中間転写媒体を剥がし、本来の被転写体とは異なる基材に熱を利用して再接着することにより、中間転写媒体または基材を不正に再利用されてしまうという問題があった。 また、情報記録体の一部又は全体を薬品により破壊して取り除き、不正に改竄されるという問題があった。
以下に先行技術文献を示す。
特開2000−6555号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、偽造・改竄あるいは変造にたいするセキュリティ性が良好な情報記録体を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、支持体(2A)上に少なくとも剥離性保護層(2B)、中間層(2C)、接着層又は受像層兼接着層(2D)を順次備えた中間転写媒体(2)の該接着層(2D)上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層(1B)を設けた基材(1A)からなる被転写媒体(3)の該易接着層(1B)上に転写することを特徴とする情報記録体において、前記易接着層(1B)がアルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、漂白剤の内、任意の薬品によって反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることを特徴とする情報記録体である。
本発明の請求項2に係る発明は、支持体(2A)上に少なくとも剥離性保護層(2B)、中間層(2C)、接着層又は受像層兼接着層(2D)を順次備えた中間転写媒体(2)の該接着層(2D)上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層(1B)を設けた基材(1A)からなる被転写媒体(3)の該易接着層(1B)上に転写することを特徴とする情報記録体において、前記中間転写媒体(2)の転写に要する熱量よりも多い熱量が該易接着層(1B)に与えられた際に該易接着層(1B)が反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下で発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることを特徴とする情報記録体である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の情報記録体において、前記中間層(2C)が、回折格子構造体が形成されたOVD(Optical Variable
Device)形成層であることを特徴とする情報記録体である。
本発明に係る情報記録体は、支持体上に少なくとも剥離性保護層、中間層、接着層又は受像層兼接着層を順次備えた中間転写媒体の該接着層上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層を設けた基材からなる被転写媒体の該易接着層上に転写することを特徴とする情報記録体において、前記易接着層がアルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、漂白剤の内、任意の薬品によって反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであること、また前記中間転写媒体の転写に要する熱量よりも多い熱量が該易接着層に与えられた際に該易接着層が反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下で発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることにより、以下の改竄方法が不可能になり、セキュリティ性が良好な情報記録体を提供することができる。
すなわち、前記の情報記録体を不正に改竄する方法には次のようなものが考えられる。すなわち、情報記録体に熱を加えて接着層を軟化させて、中間転写媒体を剥がし、基材と中間転写媒体を再利用する方法。情報記録体を薬品に漬けるなどして、基材から中間転写媒体を剥がし、基材と中間転写媒体を再利用する方法。薬品を用いて中間転写媒体の一部を破壊して取り除く方法。さらに、前記の方法によって得られた基材に記されている情報をインキ消し等の漂白剤を用いて改竄する方法などがある。
前記で記された改竄方法で使用される薬品は、有機溶剤、アルカリ性溶液、酸性溶液、漂白剤などがあり、本発明の情報記録体においては、これらの薬品や熱に反応する材料が易接着層の中に含まれているため、前記の方法による改竄が行われた際にはその痕跡をとどめることになる。また、これらの薬品や熱に反応した痕跡は、通常光線下で目視によって確認できるような色変化に限らず、紫外線を照射することによって発光するなど、通常では不可視の反応にすることによってさらにセキュリティ性を高めることができる。またこれらの反応は可視にせよ不可視にせよ、基材と一体化した易接着層において生じるため、その痕跡を消去して基材を再利用することは極めて困難であり、これにより情報記録体の改竄防止効果が得られる。
本発明の実施の形態を図1〜図2に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る情報記録体において、中間転写媒体が易接着層を設けた基材からなる被転写媒体の該易接着層上に転写形成される工程の1実施例を示す側断面図であり、図2は本発明に係る情報記録体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
本発明の1実施例の情報記録体は、図1に示すように、易接着層(1B)を設けた基材(1A)からなる被転写媒体(3)および中間転写媒体(2)から形成され、前記中間転写媒体(2)の構成は、少なくとも、支持体(2A)/剥離性保護層(2B)/中間層(2C)/接着層又は受像層兼接着層(2D)からなる。以下、それぞれの層について説明する。
前記基材(1A)は、例えば、広く用いられている紙をはじめ、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、などが単独で又は組み合わされた複合体として使用可能である。
前記易接着層(1B)は、中間転写媒体(2)の接着層又は受像層兼接着層(2D)と相性の良い樹脂層であり、例えば、ウレタン、アクリル、塩素酢酸ビニル、ポリアミド等が単独で又は組み合わせで使用可能である。本発明における易接着層(1B)は、この部分に前記の薬品又は熱によって反応する材料を含み、例えば、以下のようなものが挙げられる。
有機溶剤に反応する材料としては、発色剤と顕色剤を組み合わせたものが使用できる。これは有機溶剤で溶解することにより発色剤と顕色剤が反応して発色するもので、発色剤として使用できるロイコ染料として、例えば、トリフェニルフタリド系、フルオラン系、フェノチアジン系、ロイコオーラミン系、スピロピラン系等が用いられ、顕色剤としては、フェノール性化合物、有機酸性化合物及び無機酸性化合物などを用いることができる。また、芳香族性イソシアナート化合物やイミノ化合物も発色性物質として使用することができる。その他、有機溶剤に溶解する染料であれば、十分に細かく粉砕して使用することで、目視では存在が視認できないが有機溶剤と触れると発色する材料として使用すること
ができる。
蛍光染料粒子としては、水不溶性でかつ有機溶剤に可溶性であればどのようなものでも使用できるが、例えば、クマリン系、オキサゾール系、ピラゾリン系等の合成樹脂用に開発された蛍光増白用の蛍光染料が一例として挙げられる。これらの蛍光染料は、蛍光染料粒子そのものは通常白色または淡色であるが、紫外線の照射により青色、黄色、赤色、等に発光する。アルカリによる反応が生じる材料としてはジアゾニウム塩およびそのカップラーの混合物を使用することができる。この混合物はアルカリ溶液下でジアゾカップリング反応が生じ発色する。
次亜塩素酸ナトリウム等の酸化漂白剤に反応する材料としては、例えば、1−フェニル−3−ピラゾロリドン、ジ−β−ナフチル−p−フェニレンジアミン、ジ−o−トルイルグアニジンカテコールホウ素、グアニジン、1−3−ジフェニルグアニジン及びベンゾチアゾール化合物等を使用することができる。
熱による反応が生じる材料としては、化合物の熱分解による不可逆的な変色を利用した不可逆性熱分解型示温顔料や、化合物の溶融による状態変化による変色を利用した溶融型示温顔料などを用いることができる。不可逆性熱分解型示温顔料としては、例えば、コバルト、ニッケル、鉄、銅、クロム、マンガン、鉛などの塩類を用いることができ、これらの化合物は、その組成中にアンモニウム基、アミン類、炭酸基、しゅう酸基、水酸基などを含んでいる。また、溶融型示温顔料は、化合物の溶融による状態変化、すなわち加熱により化合物が固体から液体になる時に変色するものであり、例を挙げればアジピン酸である。
前記中間転写媒体(2)の支持体(2A)としては、接着層又は受像層兼接着層(2D)に使用される材料より溶融又は軟化温度の高い材料であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の合成樹脂のフィルム、または紙、合成紙などを単独で又はそれらを組み合わせた複合体が使用可能である。
前記剥離性保護層(2B)としては、接着層又は受像層兼接着層(2D)をより効果的に被転写体に転写すると共に、転写された接着層又は受像層兼接着層(2D)については、外部からの化学的、機械的破損を防止する保護膜の機能を有することが必要である。例えば、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂あるいはこれらに、テフロン(登録商標)パウダー、ポリエチレンパウダー、動物系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス等の天然ワックス、合成炭化水素系ワックス、脂肪族アルコールと酸系ワックス、脂肪酸エステルとグリセライト系ワックス、水素化ワックス、合成ケトン系ワックス、アミン及びアマイド系ワックス、塩素化炭化水素系ワックス、合成動物ロウ系ワックス、アルファーオレフィン系ワックス等の合成ワックス、及び、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩などの耐摩擦剤を添加したものが使用可能である。また、無機物を使用してもよい。
前記中間層(2C)としては、絵柄層(図示せず)やOVD層(図示せず)等を形成することができ、 絵柄層はグラビア印刷等通常の印刷方法で形成する。OVD層はホログラム形成層(図示せず)と透過性薄膜層(図示せず)とからなり、ホログラム形成層はホログラム形成用樹脂層の表面に、微細な凹凸パターンが設けられている。樹脂は、エンボス成形性が良好で、プレスムラが生じ難く、明るい再生像が得られ、剥離性保護層(2B)及び透過性薄膜層との接着性が良好である必要がある。例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂
、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレートなどの熱硬化性樹脂あるいはこれらの混合物、さらにはラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性材料などが使用可能であり、また、前記以外のものでも、ホログラム画像を形成可能な安定性を有する材料であれば使用可能である。透過性薄膜層はホログラム形成層の情報を透過するための透明材料であって、ホログラム形成層(屈折率n=1.3〜1.5)よりも屈折率の高いことが装飾性の向上に好ましい。さらに透過性薄膜層は、複数の層を重ね合わせて形成してもよく、異なる屈折率の層の組み合わせ、高屈折率の層と低屈折率の層とを交互に積層した多層膜としてもよい。また、このような薄膜層を形成する方法としては、真空蒸着法の他にスパッタリング法、イオンプレーティング法等の成膜手段が適用可能であり、膜厚としては10nm〜1000nmの範囲内にあることが好ましい。なお、ホログラム層は前記のいわゆるレリーフ型ホログラム以外に、リップマンホログラムなどの体積位相型ホログラムを用いることも可能である。
前記接着層又は受像層兼接着層(2D)としては、感熱接着剤として用いられるものであり、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などの塩化ビニル系、線状飽和ポリエステルやポリエステル系ポリアミド等のポリエステル系、アクリル系等の熱可塑性樹脂を主としたものである。
以下に、本発明に係る情報記録体について、具体的に実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、それに限定されるものではない。
<実施例1>
水系ウレタンエマルジョンに「KAYASET RED SF−B」(日本化薬株式会社製)を1.0重量%で分散させ、易接着層用のインキを作成した。このインキを180Kgベースの上質紙に厚さ5μmに塗布し、90mm×55mmの大きさに断裁することによって、被転写媒体である易接着層を有する基材を作成した。
さらに、市販のカードプリンタCP300FX(凸版印刷株式会社製)を用いて、専用色リボンから専用中間転写フィルム(中間転写媒体)上に画像を中間転写し、しかる後に装置の内蔵ヒートロールを使用し、前記工程で作製した被転写媒体の易接着層上に画像を転写させてから、専用中間転写フィルムの支持体を剥離させることにより、図2に示す、情報記録体を得た。
<評価>
この情報記録体に記載された情報を改竄するため、MEKを含ませたウェスによって顔写真部分を摩擦したところ、中間転写媒体およびそこに中間転写された顔写真はMEKによって破壊され、拭い取られたが、易接着層に含まれる発色材料がMEKにより反応することによって、改竄の跡が明らかになった。この発色材料は紙に浸透しているため、MEKで拭い取ることはできなかった。これにより、前記基材に別の顔写真を印刷するなどして不正利用することは不可能になり、発明の効果が確認された。
<実施例2>
水系ウレタンエマルジョンに「MIKA WHITE」(日本化薬株式会社製)を3.0重量%で分散させ、易接着層用のインキを作成した。このインキを180Kgベースの上質紙に厚さ5μmに塗布し、90mm×55mmの大きさに断裁することによって、被転写媒体である易接着層を有する基材を作成した。
さらに、市販のカードプリンタCP300FX (凸版印刷株式会社製) を用いて、専用色リボンから専用中間転写フィルム( 中間転写媒体)上に画像を中間転写し、しかる後に装置の内蔵ヒートロールを使用し前記工程で作製した被転写媒体の易接着層上に画像を転写させてから、専用中間転写フィルムの支持体を剥離させることにより、図2に示す、情報記録体を得た。
<評価>
この情報記録体に記載された情報を改竄するため、MEKを含ませたウェスによって顔写真部分を摩擦したところ、中間転写媒体およびそこに中間転写された顔写真はMEKによって破壊され、一見して拭い取られたが、ブラックライトを当てて観察したところ発光が生じていたため、改竄の跡を検出することができ、発明の効果が確認された。
本発明に係る情報記録体において、中間転写媒体が易接着層を設けた基材からなる被転写媒体の該易接着層上に転写形成される工程の1実施例を示す側断面図である。 本発明に係る情報記録体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
符号の説明
1・・・情報記録体
1A・・・基材
1B・・・易接着層
2・・・中間転写媒体
2A・・・支持体
2B・・・剥離性保護層
2C・・・中間層
2D・・・接着層又は受像層兼接着層
3・・・被転写媒体

Claims (3)

  1. 支持体上に少なくとも剥離性保護層、中間層、接着層又は受像層兼接着層を順次備えた中間転写媒体の該接着層上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層を設けた基材からなる被転写媒体の該易接着層上に転写することを特徴とする情報記録体において、前記易接着層がアルカリ性溶液、酸性溶液、有機溶剤、漂白剤の内、任意の薬品によって反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることを特徴とする情報記録体。
  2. 支持体上に少なくとも剥離性保護層、中間層、接着層又は受像層兼接着層を順次備えた中間転写媒体の該接着層上に色材を用いて画像および文字からなる情報を記録した後、易接着層を設けた基材からなる被転写媒体の該易接着層上に転写することを特徴とする情報記録体において、前記中間転写媒体の転写に要する熱量よりも多い熱量が該易接着層に与えられた際に該易接着層が反応し、その反応が、可視光下での発色あるいは変色あるいは消色、あるいは紫外光下での発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、赤外光下で発光あるいは発色あるいは変色あるいは消色、あるいは、前記の反応の任意の組み合わせであることを特徴とする情報記録体。
  3. 前記中間層が、回折格子構造体が形成されたOVD(Optical Variable Device)形成層であることを特徴とする請求項1又は2記載の情報記録体。
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JP2015122126A (ja) * 2015-04-02 2015-07-02 オクト産業株式会社 検知装置、情報判定システム、被検知体、識別体および電子機器

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