JP2008062028A - 香り発生機構を有するアクセサリー用品 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のアクセサリーとしての装飾用品はアクセサリーの外形をいかに美しく見せるかが価値の基準であった。近年はストレスによる疲労が社会的にさまざまな疾病や犯罪を生むようになっているが、こうした問題を解決するためのアクセサリー用品を提供する。
【解決手段】上側のキャップ10は香り剤を吸収して香りを蒸散出来る吸着保持部材13が収納され、他方下側にはマグネット14が収納された収納室を具備し、いくつかの開口部12が設けられている。この開口部12から香り剤が蒸散して香りが漂うように成っており、香りを手軽に交換し利用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、従来の機構を有するアクセサリーなどの装飾用品に新たに香り発生機構を付加することにより、今までになかった新たな刺激を有する装飾用品を生み出し、これらの装着時には人に癒し効果が与えられるようにする目的で、花や草木から取った香りや従来市販されているような香水等をアクセサリーなどに一体的に構成し、しかも香の交換を簡便にできる機構で使いやすくした、癒し効果を与えるような装飾用具に関する。
従来、市販されているアクセサリーの装飾用品においては、今日まで、単に見た目だけの輝きや面白さユニークさなどの工夫に限られていた。しかし、一般的に購入者からは遠くから見て美しいと感じれば、装飾用品としてそれ以上必要としない分野と考えられていた。また、装飾としての香りに関しては花から抽出した香水を肌や衣服にふりかけて用いる方法しか考えられていなかった。
現代社会には、様々なストレス解消方法が考えられてきたが万葉集が書かれた時代から花や香の香りが人の心に優しさや癒し、あるいは恋愛感情の思い出を作り出す助けになることが知られてきた、現代社会においては装飾方法としての香りは、異性に対する好感情を作り出す香水や匂い袋とか消臭的に嫌な匂いを打ち消すための香りとして利用する方法しか考えられていなかった。
発明が解決しようとする課題
今日までは、香水やお部屋の香り材は色々なものと組み合わせたりして香りの強さや異性をうっとりさせる香り作りが主流であった、しかしストレスの癒し効果には、むしろ、さわやかな香りで柔らかい弱い感じの香りが必要である。
その上、好きなときに好きな香りと交換可能な構成のものでないと現代のニーズに対応して用いられないと云う課題が在る。しかし香水作りは単に香りを組み合わせてうっとりさせるようにしか考えられていない、その上使用方法は身体や衣服に吹き付けるか塗る方法しか考えられていないと云う課題があった。
現在は、花嫁がバージンロードを歩く時に花嫁の手にあるブーケはドレスにあった、しかも花嫁の顔かたちに合ったデザインが求められるように成っている。しかも、昨今ますます個人の好みに合った花の色やデザイン重視のブーケが求められるようになっている。もっと思い出になる結婚式にしたいと云う希望は、絶えず花嫁側にも式を請け負う施設の側にもある、こうした課題を解決したいと云う要望が在った。
またバージンロードを歩く花嫁に花の香りがブーケから当たり一面にただよい、しかも、花嫁の身につけるアクセサリーにも、ブーケから漂っていた花の香りを発散させることができれば、披露宴の間じゅうもバージンロードの香りが漂うようになり、素晴しい結婚式が演出できると云う創造的課題の要望もあった。
また高校生がカバンの取っ手の近くに色々な飾りを着けているが、今までは単に可愛らしいだけの飾り方しか飾りつけが出来なかった。ここにもうひとつ花の香りなどが簡単にしかも交換可能に取り付けられるなら、やさしさが自然に育成される飾り付け文化がうまれ、今日の殺伐とした精神環境を安価にして、豊かなものにできると云う課題を解決するために本発明がなされた。
また現代の社会に増加するストレスを解決するには、自然の中で、桜を見に行くとか、海に行って、沢山の人と共に泳ぐとか、温泉に行くとか、転地療養的な方法が、考えられている。しかし、毎日の仕事場や書斎のパソコンの傍や玄関で人生の味わいを楽しめる安らぎの時間を得る手段が見つかっていないと云う忙しい現代、こうした心の問題を解決したいと云う課題が在った、しかも現代社会に適した手間のかからないアクセサリーで生花のような癒し効果を得たいと云う課題を解決するための装飾具がなかった。
この問題を解決するために本発明がなされた。
課題を解決するための手段
本発明は、現在市販されているアクセサリーなど装飾用品を改良工夫して嗅覚の世界をアクセサリー分野にとりいれることを可能にする機構、これにより現代社会の課題であるストレスの解消やよりよい結婚式を演出したいと云う創造的課題、又新しい癒しの香り文化を創造したいと云う目的で考えられた。 書斎のパソコンの脇や玄関あるいは企業のロビーなどに枯れない造花や花壇を作るときに、そこを、香り豊かな空間として、香りの畑という新しいイメージを加えて提供できるように、アクセサリー類に香りを加えて、しかも香りを簡単に交換できるようにして、本来、生花が発散する香りによる癒し効果を生み出し、より鮮明に花や草、その上森や海の潮の香り等も感じられる装飾具の提供により解決するものである。
本発明は従来考えられてきたアクセサリーに新たに香り成分を保持する機構を加え、その上に現代人に合った利用し易すい発散機構により、従来のアクセサリーの、見た目を飾るという要素しかないと云う課題を改善する解決手段としてなされた。また現代日本人が外国の人に比べ、あまり香りを身につけないと云う殺伐とした社会ムードの改善に適した方法を提供し、これにより欧米にはなかった弱い香りによるさわやかな癒し文化を創生させたいと考えてなされた発明であり、簡単に交換できて、香を放つ手段を有するアクセサリー具を提供し問題を解決するものである。
以下に図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明を通常一番多く利用する磁石内臓アクセサリー100は外形形状がりんごなどの果物を小さくした形であり、球状のほぼ真ん中辺りで2つに分離できる構造になっている。上側キャップ10は香り剤を吸収して香りを蒸散しながら吸収した香り剤が無くなるまで保持することの出来る吸着と蒸散ができる液剤保持部材13が収納されいくつかの開口部12が設けられている。他方下側には下側キャップ11の中にマグネット14が収納された収納室15を具備しこの開口部12から香り剤が蒸散して、例えば甘いりんごの香りや花の香りが漂うように成っている。ただし、液剤保持部材13と開口部12の位置は上下逆であっても良い。
また被装着物17に固定する場合は鉄材を含有するセット具16がマグネット14との吸引力で被装着物17を挟んで磁石内臓アクセサリー100を固定できる。またマグネット14とセット具16は逆の配置でもかまわない。また冷蔵庫の扉や白板などに紙などを止めておくような使用の場合はこのセット具16は必要がない。
これ等の吸着と蒸散ができる液剤保持部材13は耐油性を持つ発泡ポリウレタンや他の素材から成るスポンジ素材やポーラスなセラミック素材で構成するのが好ましく、そこに花や草などの香り成分を抽出した液を浸潤させて保持させる保持機構で、この香りが薄くなってきたら外から香り液をスポイドのようなもので注入して補充するか吸着と蒸散ができる液剤保持部材13を取り出して香り液に浸して液を補充する、又、気化を防ぐ容器に保存された香り液を充填済みの吸着と蒸散ができる液剤保持部材13に吸着させた多くの種類からなる香カセットを販売し、この中のどれかと交換して使用する事ができるようにしても良い。
またこの吸着と蒸散ができる液剤保持部材13をセラミック素材等で成型する場合には銀粉末を混合して焼いたものが好ましい、銀は殺菌力が在るためカビなどの発生を防ぐ働きがあるため、香り成分の微生物による変化を防ぐ事ができる。また発泡ポリウレタンなどの樹脂素材、又はゴム性のスポンジ素材などに於いては抗菌剤を含浸させるように整形しておくことも同じ効果が期待できるので望ましい。
図2は本発明の別の実施例タイピン式アクセサリー101を説明する。磁石内臓アクセサリー100のマグネット14による固着機構がネクタイピンのように針軸20がクランプ台21の穴21−1に差し込まれて固定される方式に変わっている以外は同じ機構である。このような場合のクランプ台21の針軸20を簡単に固定できて簡単に抜けないようにする方法はクランプ台21が弾性体であるゴム製か弾力性のある樹脂性のもので針軸20より少し小さい穴に製作すると安価に出来るので好ましい、ただし高級なネクタイピンの様に内部につめ機構を内蔵したものは高価な宝石などの配置されたアクセサリー用品には最も適した構造である。
図3においては球形吸収保持型アクセサリー102を示す。磁石内臓アクセサリー100に使用される吸着と蒸散ができる液剤保持部材13の代わりに多孔質素材からなる球形のセラミックボールの吸着と蒸散ができる液剤保持部材22が入るように成っている。香りは下部にある開口部12の小さな穴の部分から外部に蒸散して香りを回りに漂わせるように成っている。尚、吸着と蒸散ができる液剤保持部材22は多孔質の焼結セラミック素材で成形し親水性が生じるようにしたものが望ましい。このようにしたものは花や草などの液状の香り剤が含浸しやく、使用する場合の使いやすさや、使い捨ても可能にするため好ましい。
またアクセサリーの外形形状を果物や花の蕾などにした場合その表面の色はさまざまな色で楽しく飾るのが好ましい。たとえば果実や花の蕾は白、赤とかピンク、黄色や葉はグリーンとか黄色や紅葉の色などが飾りとして好まれる。また吸着と蒸散ができる液剤保持部材22には、除菌や防菌効果を得るために銀粉末などを焼結時に混合した多孔質セラミックか素焼などが好ましく、また木材などを球形に加工し木の香り剤を含浸させてより強く木の香りを漂わせるようにしても良い、例えば檜の香り等は特に好ましい。
また図4においてはピン式宝石香りアクセサリー103を示す。被装着物17を貫いて刺し通された針軸20がリング状の吸着と蒸散ができる液剤保持部材24を香り成分の蒸散のために穴26が開いている収納した受け台25に配置されている。この受け台25が被装着物17に固定されるように針軸20に押さえ板23が押し込まれ固定されるようになっている、また宝石爪29の支える飾り台28があり、この飾り台28は形状を変えて吸着と蒸散ができる液剤保持部材24が内蔵できるようにしても良い。このように香り剤が含侵された吸着と蒸散ができる液剤保持部材24が押さえ板23を外すと簡単に着脱可能に装着できるように成っている。
また図5においてはピン式宝石香りアクセサリー104を示す。この実施例は吸着と蒸散ができる液剤保持部材31が宝石側にあり、飾り台28の中に内蔵されている場合の実施例である。吸着と蒸散ができる液剤保持部材31は針軸20を介して飾り台受28−1で軽く固定されている。
本発明に開示される実施例おけるさまざまな形状の吸着と蒸散ができる液剤保持部材は無数の小さな穴があいていて、香り発生剤が含浸され長い間香りが持続できるものが好ましく、これは陶器や素焼きなどの色のきれいな物に小さな穴を沢山開けたもので良く、また特に微細な穴を作る場合においては墨の粉を混ぜて素焼きとして焼成する方法が知られている。また一般的に素焼きなどにすると親水性が備わり利用し易いものとなる。
その他にも綺麗な色の樹脂材や陶器で組立式容器の形で、少なくても2つ以上のパーツから構成し、その中に他の耐油性のある材質からなる物を型で成型した吸着と蒸散ができる液剤保持部材を組み込む形式のもとか、耐油性の発泡樹脂材料例えば発泡ポリウレタン等で成形するのが好ましい。
これを使い捨ての商品として販売するのも良い。
前記液剤保持部材を極めて小さなステンレスや貴金属の極めて細い線材を金属タワシ状にし、液の持つ表面張力を利用して香り剤が含侵できる状態にした物を吸着と蒸散ができる液剤保持部材として用いるのも良い。こうしておけば好きな時に好きな花の香りや市販の香水を含侵したものと簡単に交換ができるからである。
また図6においてはゴム止め香りアクセサリー105を示す。この実施例においては吸着と蒸散ができる液剤保持部材34が樹脂製の筒状ケース36に収納され、この筒状ケース36には開口部36−1が在る、図においては被装着物17の宝石側に開いているが反対側にしても良い。吸着と蒸散ができる液剤保持部材押え35に吸着と蒸散ができる液剤保持部材34がはめ込まれて、これを螺子部38でパッキン37介して液密に筒状ケース36に簡単に取り外し可能にセットされている。また、宝石やガラス細工などの宝石のイミティションが筒状ケース36に配置され、この筒状ケース36が2つのOリング等により被装着物17にあるボタン穴などを介して両側から抜けないように押さえられている
図7は鎖用香りアクセサリー41を耳にイヤリングを利用して装着した状態を示す。図1から図6までの物もイヤリングとして使用できるようになっているがこれはイヤリングや手首などに飾りとして着けるバンド類やそれだけではなく鎖を利用するアクセサリーのすべてに香り入りのアクセサリーとして宝石と一緒に用いることが出来る。これはネックレスに掛け金を配置すれば取り付くようにケースフック42が鎖用香りアクセサリー41に配置してある。液剤保持部材45は成形された発泡ポリウレタンやポーラスな穴が開いた素焼などの素材で構成すると良い。
図8において鎖用香りアクセサリー41の拡大図を示す。外形は花の蕾の形状とか果物や貝真珠のようなものとか、さまざまな貝の形で形作るとか、球形にこだわることなく自然界にあるさまざまな昆虫や魚や花などの外形形状を真似て、かわいらしく作ることができる。この鎖用香りアクセサリー41はほぼ中央から2つに分かれるようになっていて上側ケース43の開口部44がある側にかすかな凸部48が下ケース47の凹みに勘合して固定されるようになっている。
鎖用香りアクセサリー41の中には球形の発泡ポリウレタンで型成形された吸着と蒸散ができる液剤保持部材45が内造されている。開口部44の部分から花の香り剤を外部から注入して補給するようにしても良く、また発泡成形素材を使用しないで多孔質のセラミックボールを使用しても良いまた、また吸着と蒸散ができる液剤保持部材45は発泡ポリウレタンで型成形されたものに限らずゴム製スポンジ素材の様な材質で形成することができる、外側はデザインを重視して、色々な細工がなされた貴金属から成るものが特に好ましい。
またこの鎖用香りアクセサリー41は少なくても1箇所に指の爪で2つに分けられる凹み部49がある。これにより上側ケース43と下ケース47が簡単に分離して中の吸着と蒸散ができる液剤保持部材45を着脱可能に装着できるように成っている。また鎖に掛けるフックのようなものがあり、他のアクセサリーにも取り付くように成っている。
次に図9は現在市販されているネックレスや鎖に繋いで香水を持ち歩くためのアクセサリー香水容器107である。アクセサリー香水容器107はチェクバルブ機構にボール55を使用しバネ56でボール55が下側容器53の先端部53−1に押し付けられた状態で内部の液が漏れないように構成されている。液上方の上側キャップ51に鎖などとつなげるための鎖53−2とこれに連結するリング53−3があり、下側容器53はネジ57−1を介して液キャップ57とでパッキン52を締め付ける形で内部の香液54が漏れないように液密に構成されている。
図10はアクセサリー香水容器107の使用時の形態を示す。内部の香液54がチェク機構のボール55を肌58に押し付けて矢印59の方向に動かすと、下側容器53の先端部53−1とボール55が離れ回転しながら内部に溜っている香液54が外に漏れだして肌58に塗ることが出来るように成っている。
これを実際に使用してみると上側キャンプ51を外して持っていないといけなかったり、香液54の出が悪かったり、使いにくいものであった。また、香液54を入れるときにこぼれてしまい、入れにくい等、気安くに利用できるものではなかった。こうしたものが市販されているが、香りをアクセサリーとして広く社会に普及させるためには、形状の魅力とか使い易さにおいてともに一般の方から好まれるとは思われなかった。
本発明はこれらの問題を解決するために香剤を溜めておくために吸着と蒸散ができる液剤保持部材を成型部品とすることなど香り剤の交換がし易いように工夫されている。また香り剤の液でも手軽に充填補給ができる形式も提案している。例えば図8の球形の吸着と蒸散ができる液剤保持部材45の代わりに下ケース47の中に香液54を入れて図11に示すように不織布や成形ポリウレタン等の漏れ止カバー60を使用して香液54をそのまま使用するようにしても良い。
また、図11は8図と同じ様な機構であるが香り液を含浸させた多孔質セラミック球の代わりに香液54をそのまま使用する考えの実施例で鎖用香りアクセサリー108を示す。香液54が漏れないように不織布や成形ポリウレタン等で作られた漏れ止カバー60で開口部44から香液54がこぼれないように成っている。たいていの香剤や香水は油性化されているため厳重な液密化は必要がない。
又アルコール等の溶剤で揮発し易いようにした場合も入れる量を少なくすれば良い。また、発泡ポリウレタンで成形する場合は図のものより厚手の形態が望ましい。
図12においては7星てんとう虫型の香り用装飾具の全体形状109を示す。以下7星てんとう虫と述べる。実際の大きさは全長13mm程度の可愛らしい姿に成っている。図12から図18までは実際に商品として販売される形状を開示している。これは本発明が主張する権利範囲の正しい理解を生むことが目的です。
図12は7星てんとう虫の形状に似せて作られたもので甲羅70に黒い楕円形の模様90が塗装されていてその中の90−1の部分だけに貫通穴73が開いている。ここから内部に充填された香りオイルが外部に蒸散するように成っている。
図13は図12のA−A矢視断面詳細図110である。甲羅70には貫通穴73が外部と香剤の充填室75とをつないでいる。ピン72に液剤保持部材(図示せず)として発泡ポリウレタの板材の中心部にピン72の径よりも小さく開けた貫通穴を有する外形を甲羅70に収まるように円形に打ち抜いたものを挿入して使用する。
また、充填室75の底部74には香りオイルが溜まるように成っている。この時、香りオイルがこぼれないように前記発泡ポリウレタンの外形を充填室75の内径よりやや大きく製作しておくのが望ましい。
また、先端にある蝶つがい70は樹脂成形において虫ボデイ71と甲羅70を一体として成形し、製品になってから折り曲げ部78で曲げて甲羅70部が虫ボデイ71にかぶさるように成っている。
この時、図14に示す係りツメ76がツメウケ77に係り再び元の状態にならないように成っている。すなわち図13のように形状が維持される。
この時、7星てんとう虫が造花の心金である針金や冷蔵庫その他の鉄製分含有物のものに着装して離れないようになるためマグネット80が内側から押し込まれて虫ボデイ71の下面に位置するようにしてある。この位置で止まるようにマグネット挿入用の穴の下部にR形状の肉が残るように成形されている。
図14は図13中央断面図120を示す。充填室75の上部は球形に成っているため小さな棒状に打ち抜かれた発泡ポリウレタンは上部から圧縮された香りオイルが貫通穴73からも漏れださないように成っている。
図15はマグネット付蕾形状装飾具112の断面図を示す。これは全長16mm程度の大きさの可愛らしい花の蕾の形状をしたものである。また、このマグネット付蕾形状装飾具112は3つの部分から構成されている。1つは蕾の蕚81部分であり他は蕾部82と角度調整具83から成る。この3つを接着により組み合わせた状態でマグネット80の収納部80−1が形成されるように構成されている。
図16は図15の蕾の蕚81の側面外形形状を示す。中心部のピン72は7星てんとう虫に使用する発泡ポリウレタンと同じ形状の液剤保持部材をしようするがこの長手方向は大きめのものが使用できるように成っている。角度調整具83は矢印Cの方向から蕾の蕚81に差し込んで組み合わせる構造に成っている。
図17は図12のB−B矢視の方向から見た蕾部82の形状を示す。先端部に開口した香りオイルの蒸散口73があり中央部には液剤保持部材を位置決めするピン72が蕾の蕚81の液剤保持部材収納部分の底面から立ち上げてある。このピン72に液剤保持部材の中心に開いた穴を入れて蕾部82で香りオイルを充填後蕾部82で蓋をするようにして香り液が漏れないようになる。
この時の蕾の蕚81と蕾部82のセット用の係り爪85が蕾の蕚81の受け詰め85−1に内側から引っかかってはずれないようになる。
蕾の蕚81にある抜き空間84は型制作上の逃部分である。このセット用の係り爪85と受け詰め85−1などが図17の蕾部82の上下位置に1つずつ配置されている。
図18は液剤保持部材113の形状を示す。吸着部90の中央部にはピン72が挿入できるようにピン穴91が開いている、材質は商品単価などから見て発泡ポリウレタンで製作するのが好ましい。
図19は液剤保持部材113の形状を示す。吸着部90の中央部の穴はピン72の挿入用にピン穴91が開いている、また、他に少なくても1つ以上の香剤蒸散のための空洞91−Aが煙突のように、円筒形状部材の表面から底面に貫通して開いている、この液剤保持部材113の材質は発泡ポリウレタンで製作するのが好ましい。又、前記円筒形状部材の表面から底面に貫通して開いている香剤蒸散のための空洞は底が残った状態で十分に機能するため底面に貫通することが必須の条件ではない。また空洞91−Aは必須でない無くても十分機能する。
図20は花形状液剤保持器114の形状を示す。花型ケース92の底には香液93が充填されている。この収容部92−Aに発泡ポリウレタンの型抜きにより成形された液剤保持部材113が配置され、下部には先端が細くなった針金挿入口94が開いていて、この穴に針金95を差し込むと細くなった部分に針金の先端が食い込んで抜けにくくなるように構成され、こうして固定された針金を造花や木の枝などに巻きつけて装着するようにしてある。
また、このように針金による自由度を持たせた装着方法は造花に限らず生花の茎にも装着できるためその利用範囲は大きく広がるものである。また、こうした形状では上面を覆うカバーが無いため、セレモニー会場や展示会などのように空気の流れが多い場所でも強い香りを発散させることができるため、短期間に香りを蒸散させる方法には適している。
図21は液剤保持部材214の一つの形態で6mm程度の円形面110の外周と中心部の穴111とを打ち抜き加工したポリエステル系の不織布を特殊樹脂で成形加工して吸水性を付加したものである。
図22は図13で示す7星てんとう虫の形状に似せて作られたものと外形形状は同じであるが内部のピン72に液剤保持部材214の穴211が勘合してほぼ中心位置に液剤保持部材214が収まるようにした物である。外部へ香りを蒸散させるため多数の貫通穴83が開いている。蒸散空間として充填室85と底部84により香り粒子が常に蒸散する空間ができるため蒸散し易く成っている。
図23は図28と同じような用途に使用されるものであるが、蒸散空間を作るために中心部にピン212−Cを立てて液剤保持部材214が装着できるように成っている。又、花形状液剤保持器213の開口部には調整板212が菊のお花の中心部の黄色い部分のように上面を成形したものが、内部と外部が貫通するように蒸散口212−Bを数個設けて、帽子のように着脱可能に装着してあり、花形状液剤保持器217の開口部を塞いでいる。
図23はペント樹脂板材から成形した香材梱包シート217の上方から見た図である又、図32はこの香材梱包シート217の側面から見た図である。折り曲げようの破線切カキ221で図34の矢印の方向に折り曲げると図36のようになり、くぼみ224に入れた液剤保持部材214の香り液が蒸散しないように蓋部222が容器部入口223に圧入され香りの蒸散を防ぐように成っている。
又、この香材梱包シート217にはピンセット230として使用するように、一部が切り取れるように成っている切り取り線229はその一部に支え部128が図26に示すように4箇所あり、切り取るまでは香材梱包シート217と一体になっている。図27はピンセット230を切り離し折り曲げてピンセット形状に形作ったものである。このピンセット230の先端226の部分で液剤保持部材214を挟んで花形状液剤保持器216や7星てんとう虫の形状209、215のピン72に嵌め込んでセットする。この時香材梱包シート217から液剤保持部材214を取り出し易いように傾斜125が収納部124の片側に形成されている。
ピンセット230には強度を増すためのリブ230が両側に付いている。香材梱包シート217に液剤保持部材214を収納した後、ホチキス231で2箇所固定する。図26は香材梱包シート217が完成した状態を裏側から見た図である。この状態に仕上がった製品を香り分子が通過しない樹脂シートでできた袋に入れ、出入り口を熱溶着して完全密閉して、香りスペアーとして低価格で販売できる物である。天然の香りはポリエチレン樹脂容器で密閉しても外部に香りが逃げてしまい、ABS樹脂では溶け出してしまい、とても厄介な油であります。そのため2重の梱包が必要となり通常のやりかたでは商品化ができないものである。
図26の勘合部が223(222)で示した部分で押し込むほど強い勘合になって気化した香り分子が外部に逃げないように密閉している。
発明の効果
本発明を実施することにより花や草木の香り又は、磯の香などを装飾用品として飾る習慣が日々の生活に取り入れられ、新しいトレンドとして育つ事を願って生まれた。現代日本社会においては、装飾用品としては単に宝石などを高価なものとして豪華に飾ることが主体である。しかし心に残るものは目からの情報だけとは限らない、むしろ嗅覚からの情報は胸の奥にまで空気を吸い込みながら感じるため深く印象付くものである。こうした嗅覚を刺激する文化はストレスの社会においては必要なものと考えている。古くから匂い袋として香りが用いられてきたが現代の社会にはそぐわないため、香り文化が社会から消えてしまっている。本発明はこうした香り文化を新しい形として作り変えて、香りによる癒し文化を育むことが目的である。
香を手軽に利用できるアクセサリー用品が多く開発されるなら、新しい癒し文化生み、現代のストレス社会に潤いを与えるであろう。
又パソコンが仕事の中心的存在となっている今日、これはまた、私達にストレスを生み出す所でもある。しかし造花では、生花のような安らぎが得られない。そこで広く生花などによる香り文化を定着させるには、生花を毎日飾るには大変高額となり、経済的に無理があるためこれの解決する手段として、アクセサリーに香りを与えることでアロマを伴う新しい花香り文化を育てる効果がある。
こうしたストレスの原因を取り払うために、特にパソコンの傍や机の隅に装飾用品として香りを飾りたいとの要望が在る。
しかし、切り花のコストが高く長持しない、必然的にパソコンの傍は潤いのない場所になっている。これを改善するには、日常には感じていない新しい刺激が必要である。しかし人々が装飾用品としての香りを考えてはいなかった結果、香りは匂い消しのために強い香りを撒き散らすように成っていた。
このためあえてパソコンの傍で漂わせたいと思うような気持ちになれない。これには、新しい発想として生花では無理なら、アクセサリーから生花の香りを発散させたらこの問題が解決すると考えたのである。アクセサリーに装飾用品としての香りを付加して、柔らかい花の香りをパソコンの回りに漂わせることができる。また室内でも新しい感覚の飾り付けが可能になる。
また造花に生花の香りを漂わせられれば、新しいフラワーアレンジメントの世界が誕生するであろうし、造花産業技術が発展し造花市場の経済的な効果も生まれる。
磁石内臓アクセサリー100の香り発生機構が利用できる状態の断面図を示す。 タイピン式アクセサリー101の香り発生機構が利用できる状態の断面図を示す。 球形吸収保持アクセサリー102の香り発生機構が利用できる状態の断面図を示す。 ピン式宝石香りアクセサリー103の香り発生機構が利用できる状態の断面図を示す。 ピン式宝石香リアクセサリー104の香り発生機構が利用できる状態の断面図を示す。 ゴム止め香りアクセサリー105の利用できる状態の断面形状を示す。 鎖用香りアクセサリー41の使用状態を示す。 鎖用香りアクセサリー41の利用できる状態の断面形状を示す。 アクセサリー香水容器107の断面形状を示す。 鎖用香りアクセサリー41の断面形状を拡大した図を示す。 鎖用香りアクセサリー108の断面形状を示す。 7星てんとう虫型の香り用装飾具の全体形状109を示す。 7星てんとう虫形状のアクセサリー用品図12のA−A矢視断面詳細図110を示す。 7星てんとう虫形状のアクセサリー用品図13中央断面図120を示す マグネット付蕾形状装飾具112の断面図を示す。 マグネット付蕾形状装飾具112の蕾の蕚81の側面外形形状を示す。 マグネット付蕾形状装飾具112のB−B矢視の方向から見た蕾部82の形状を示す。 液剤保持部材113の形状を示す。 液剤保持器114に液剤保持部材113が装着された断面形状を示す。 液剤保持器114に液剤保持部材113が装着された断面形状を示す。 液剤保持部材215の形状を示す。 7星てんとう虫形状のアクセサリー用品の断面形状を示す。 花形状液剤保持器217に液剤保持部材215が装着された断面形状を示す。 香材梱包シート217の上から見た形状を示す。 香材梱包シート217の横から見た形状を示す。 香材梱包シート217を組み立てる方法を示す。 ピンセット218の形状を示す。 香材梱包シート217に液剤保持部材215が装着された完成形状を示す。
符号の説明
磁石内臓アクセサリー100、上側キャップ10、下側キャップ11、吸着と蒸散ができる液剤保持部材13、22、24、31、34、45、マグネット14、収納室15、開口部12、44、被装着物17、セット具16、セット具16、タイピン式アクセサリー101、針軸20、クランプ台21、穴21−1、針軸20、球形吸収保持型アクセサリー102、ピン式宝石香りアクセサリー103、被装着物17、吸着と蒸散ができる液剤保持部材24、穴26、受け台25、押さえ板23、宝石爪29、飾り台28、ピン式宝石香りアクセサリー104、飾り台受29−1、ゴム止め香りアクセサリー105、筒状ケース36、開口部36−1、44、吸着と蒸散ができる液剤保持部材押え35、螺子部38、パッキン37、鎖用香りアクセサリー41、スポンジ素材44、アクセサリー香水容器107、ボール55、バネ56下側容器53、先端部53−1、上側キャップ51、鎖53−2、リング53−3、下側容器53、ネジ57−1、パッキン52、香液54、液キャップ57、アクセサリー香水容器107、香液54、肌58、矢印59、下ケース47、漏れ止カバー60、鎖用香りアクセサリー108、7星てんとう虫の全体形状109、甲羅70、楕円形の模様90、90−1、貫通穴73、7星てんとう虫型の香り用装飾具の全体形状109、図12のA−A矢視断面詳細図110、甲羅70、貫通穴73、充填室75、ピン72、底部74、蝶つがい70、虫ボデイ71、折り曲げ部78、係りツメ76、ツメウケ77、マグネット80、中央断面図120、マグネット付蕾形状装飾具112、マグネット付蕾形状装飾具112、蕾の蕚81、蕾部82、角度調整具83、収納部80−1、蕾の蕚81、角度調整具8、蕾部82、蒸散口73、係り爪85、受け詰め85−1、抜き空間84、液剤保持部材112、液剤保持部材113、吸着部90、ピン穴91、液剤保持部材113、吸着部90、空洞91−A、花形状液剤保持器114、花型ケース92、香液93、容部92−A、液剤保持部材113、針金挿入口94、針金95、

Claims (9)

  1. 宝石や装飾アクセサリー用品又は昆虫や花の蕾、木の枝などの形状に成形した装飾用具に、花や草木或は海から抽出した香り成分又は同じような香りを感じさせる分子構造に合成された香り成分を、あたかも前記装飾用具から香るように構成する装飾品において、花の蕾や種、果実、木の枝、昆虫等の形状物、又は宝石などの支持部材の一部に香り成分の吸着と蒸散ができる液剤保持部材を一体的に配置し、しかも脱着可能に配置し、あたかも前記装飾用具から香るように構成することを特徴とする香りの蒸散機構を有するアクセサリー用品。
  2. 宝石や装飾アクセサリー用品又は昆虫や花の蕾、木の枝などの形状に成形した装飾用具の一部に香水や花の香りオイルを充填し、しかも外部にもれないように開放部を吸着と蒸散ができる液剤保持部材で塞ぎ、前記装飾用具が揺れても液漏れしない構造であることを特徴とする香り剤保持機構を有するアクセサリー用品。
  3. 前記香り成分の吸着と蒸散ができる部材を有する前記装飾用具がマグネットによる吸着機構又は針金や針形状部材を固着する接続機構又はネジ機構、或はネックレス等の契合部に用いられる引っ掛け機構を介して着脱可能に構成されているか、又は単に針で被装着物に刺し込んで固定するか、或は2つの弾力性部材で被装着物を挟み込む機構を有する着脱が容易な取り付け機構であることを特徴とする請求項1乃至2記載のアクセサリー用品。
  4. 前記液剤保持部材が吸水化処理を施した不織布や発泡ポリウレタン又は和紙、綿素材、圧縮加工した木材、多孔質セラミック素材、穴を有する陶器素材であることを特徴とする請求項1乃至3記載のアクセサリー用品。
  5. 前記香り成分を保持する吸水化処理を施した不織布や発泡ポリウレタン又は和紙などの部材をペット材などの樹脂板材を凸形状と凹み形状に成形し凹み部分に前記香り成分の発散機構を有する部材を装填した後、凸部を凹み部分に圧入して機密性を確保するようにして、香り液の蒸散を防いで梱包することを特徴とする香剤保存方法。
  6. 前記装飾用具の左右及び/又は上下又は球状表面など少なくてもどこか1つ以上の部位に前記香り発生剤の蒸散口が配置されているような機構であることを特徴とする請求項1乃至4記載のアクセサリー用品。
  7. 前記香り成分を発散させられる吸着と蒸散ができる保持部材を収納する前記装飾用具の一部がマグネットに吸着可能な鉄含有物を有し、該装飾用具とは別のマグネットで被装着物を挟み込み固定することを特徴とする請求項1乃至5に記載されたアクセサリー用品。
  8. 前記香り成分を含ませられる部材が円筒状に加工された発泡ポリウレタンから成り、円筒面から内部に向かって吸着した香剤が蒸散し易くなるよう1つ以上の穴が掘り下げて開いていることを特徴とする請求項1乃至6に記載されたアクセサリー用品。
  9. 前記香り成分を保持する吸水化処理を施した不織布や発泡ポリウレタン又は和紙などの部材又、綿、セラミック素材などをペット材などの樹脂板材を凸形状と凹み形状に成形し凹み部分に前記香り成分の保持蒸散機能部材を装填した後、凸部を凹み部分に圧入して機密性を確保するようにして、香り液の蒸散を防いで梱包し香りスペアーとして販売できるようにしたことを特徴とする香り装飾補充用品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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