JP3073270U - 芳香アクセサリー具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 身飾・服飾用の各種のアクセサリー本体内に
芳香体を収納保持して、アクセサリーとしてのみなら
ず、身飾品、服飾品等として装着したときの使用者の周
囲に芳しい香りを発散・放散させるようにする。 【解決手段】 空洞状に形成したアクセサリー本体１内
に、芳香体１０を着脱自在に挿入保持すると共に、アク
セサリー本体１の外側壁２の少なくとも一部は外部に開
放して構成する。アクセサリー本体１は、その外側壁２
を透かし構造とするか、その透かし開口部位に化粧片３
を配装するかして形成する。また芳香体１０は、アクセ
サリー本体１内に挿入保持する保持部１１と、香水等の
芳香成分を含浸し、保持部１１に支持する芳香部１２
と、保持部１１をアクセサリー本体１に着脱させる着脱
手段１３とを備えている。 【効果】 アクセサリーとしてのみならず、芳しい香り
を周囲に発散・放散し、アロマセラピー作用を発揮す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は例えばペンダント、ブローチ、ピンバッチ等のアクセサリーとして 使用され、内部に収納保持した芳香体によって周囲に芳しい香りを発散・放散で きるようにした芳香アクセサリー具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から胸等に下げるアクセサリーとしてのペンダント、洋服の襟、胸等にピ ンで止める小型の服飾用品としてのブローチ、ピンバッチ等は種々な形態・構造 等のものとして形成、提供されており、装着使用者の好み等によって種々に選択 、使用されている。また周囲に芳しい香りを発散させたり、体臭等を消臭させた り等のために各種の香水も使用されており、その香水自体は肌等に直接に付着し ておいたり、噴霧状にして着用している洋服等に振り掛けたりしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところがこうした従来のアクセサリーはそれ自体で装飾用としてのみ使用され るから、洋服等の着用品に対応した形態等とすることが考慮されているにすぎな い。また香水自体は肌等に直接に付着した場合にはその洗浄によって除去できて も、洋服等に振り掛けた場合には常時その香水を使用するのであればともかくも 、異なるものを使い分けようとしても先のものが付着していることで夫々の香り が混同・混合されてかえって奇異なものとなり、面倒なものである。そればかり でなく着用品に振り掛けて使用する場合にはその振り掛けにムラが生じることが あり、場合によってはシミとなってしまうこともある。

【０００４】 そこでこの考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、芳 しい香りを発散・放散する芳香体を身飾・服飾用の各種のアクセサリー本体内に 収納保持しておくことで、アクセサリーとしてのみならず、これをペンダント等 の身飾品として、ブローチ等の服飾品として装着したときの使用者の周囲に芳し い香りを発散・放散させるものとし、また香水成分自体が肌、着用品等に付着す ることがなく、その芳香体自体の交換等によって好みの異なった香りを場所、時 間等のＴＰＯに対応させて簡単に選択使用できるようにした芳香アクセサリー具 を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述した課題を解決するため、この考案にあっては、空洞状に形成したアクセ サリー本体１内に、芳香体１０を着脱自在に挿入保持すると共に、アクセサリー 本体１の外側壁２の少なくとも一部は外部に開放してあるものである。 アクセサリー本体１は、その外側壁２を透かし構造にするか、あるいは透かし 構造とすると共に、その透かし開口部位に化粧片３を配装するかして構成できる ものとしてある。 芳香体１０は、アクセサリー本体１内に挿入保持される保持部１１と、香水等 の芳香成分が含浸され、保持部１１に支持される芳香部１２と、保持部１１をア クセサリー本体１に着脱させる着脱手段１３とを備えて構成できる。

【０００６】 以上のように構成されたこの考案に係る芳香アクセサリー具にあって、アクセ サリー本体１内部に収納保持された芳香体１０における芳香部１２の芳香成分が 周囲に芳しい香りを発散・放散させる共に、アクセサリー本体１自体の形態で所 定のアクセサリーとして身飾、服飾品として利用させる。 透かし構造の外側壁２はアクセサリー本体１内に収納した芳香体１０からの芳 香の周囲への発散等を円滑にさせ、またその透かし開口部位に配装してある化粧 片３は芳香の周囲への放散等を阻害せずに収納した芳香体１０を隠蔽し、アクセ サリー本体１自体の外観上の形態を良好にし、アクサリーとしての装飾作用を減 殺させない。 芳香体１０における着脱手段１３は芳香体１０自体をアクセサリー本体１に対 して保持部１１によって着脱させ、また芳香部１２は保持部１１に対して交換さ せることで任意の香りのものとした芳香部１２の選択等によって好みの香りを例 えばＴＰＯに対応させて自在に周囲に放散させる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下図面を参照してこの考案の一実施の形態を説明すると、図において示され る符号１は所定の形態、構造のものとして形成されたアクセサリー本体であり、 このアクセサリー本体１は内部に芳香体１０を収納保持する空洞状に形成され、 その内部空洞を外部と形成区画している外側壁２はアクセサリーとしての形態を 備え、その少なくとも一部位で開口した開口部分で外部に開放されている。

【０００８】 アクセサリー本体１自体は、図示のように例えば正面から見てほぼハート型を 呈する立体形状としたり、図示を省略したが花弁形状、葉形状、壺形状、下部に 至るに伴い次第に小径状となる瓶形状、王冠状その他、更には具象物、抽象物等 の形状としたりできる。またその外側壁２全体において透かし構造として内外で 通気性あるものとしたり（図１、図２参照）、あるいは少なくとも所定の一部の 部位で、形状、位置、数等は任意にして開口されたものとしたりすることで、内 部に収納保持する芳香体１０から発散される芳香がアクセサリー本体１外に放散 されるようにしてある。なおこのアクセサリー本体１の外側壁２における透かし 開口部位には内部を隠蔽化粧する化粧片３を配装しておくとよく（図３参照）、 この化粧片３自体も通気性あるものとされたり、外側壁２の一部で開口されると きにはその開口部位に化粧片３自体を配装しないものとして一部が開口されるも のとされたりする。この化粧片３自体は、必要があれば透視可能あるいは透視不 能にして着色しておく。なおこの化粧片３は例えば溶融合成樹脂材を開口部位に 例えば刷毛等によって充填し、固化させることで形成配装される。

【０００９】 またこのアクセサリー本体１には、例えばこのアクセサリー本体１をペンダン トとして構成するときのチェーン等の下げ紐材Ｃに連繋させるループ状の連繋部 ５が付設されていたり、図３に示すようにピンバッチ・ピンブローチ等として使 用可能となるように、ピン挟着体Ｐが強制的に掛合されるピン部６が背面に付設 されていたりしてある。

【００１０】 芳香体１０は、アクセサリー本体１内に挿入保持される保持部１１と、香水等 の芳香成分が含浸される例えば棒状で、保持部１１に支持される芳香部１２と、 保持部１１をアクセサリー本体１に着脱させる着脱手段１３とを備えて成る。

【００１１】 保持部１１は例えば有底筒状で内部に棒状の芳香部１２がやや強制的にでも、 必要があれば同様に強制的にでも抜去できるようにして、挿入固定されるように してあり、アクセサリー本体１に挿入されたときには芳香部１２部分をアクセサ リー本体１内に配置保持するものとしてある。芳香部１２は吸湿性に富むよう例 えば高分子吸収材製の繊維材を棒状、塊状その他の所定の形状に固形化したもの であり、吸湿させた香水を徐々に発散・放散させるようにしてある。着脱手段１ ３は図示のように例えばネジ止め構造のものとしてあり、保持部１１外周に形成 した雄ネジ部分を、アクセサリー本体１における芳香体１０の挿入保持位置で開 口形成した挿入孔内周に固定してある例えばナット部材の雌ネジ部分にネジ止め するものとしてある。このようなネジ止め構造によって芳香体１０をアクセサリ ー本体１に確実に着脱できるものとなる。ただ芳香体１０をアクセサリー本体１ に強制的に嵌め入れるものとしてもよく、要は着脱可能で、挿入状態が確実に保 持されるものとなっていればよい。

【００１２】 なお芳香部１２は使用時に使用者が好む香水を含浸させるものとなっており、 予め複数本で用意されたものとしておいて、例えば異なる香りのものを含浸させ たものを交換して保持部１１に挿入固定することでＴＰＯに対応させて種々に使 い分けることができる。

【００１３】 次にこれの使用の一例を説明すると、各種のアクセサリーとして用意されたア クセサリー本体１内に、適当な香りの香水を含浸させた芳香部１２とした芳香体 １０を収納保持し、アクセサリー本体１の形態にしたがいペンダント、ブローチ 、ピンバッチその他として使用する。またその香りを変更したい場合には、アク セサリー本体１から芳香体１０を取り出し、芳香体１０における芳香部１２を他 の香りのものと交換し、アクセサリー本体１内に再度挿入固定すればよい。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成されているために、芳しい香りを発散・放散する 芳香体１０を身飾・服飾用の形態を呈する各種のアクセサリー本体１内に収納保 持しておくことで、アクセサリーとしてのみならず、これをペンダント等の身飾 品として、ブローチ等の服飾品として装着したときの使用者の周囲に芳しい香り を発散・放散させる。しかも携帯性あるアクセサリー本体１とすることで例えば ヒーリング効果があるアロマセラピー作用を簡単な構成で発揮させることができ る。また香水成分自体が肌、着用品等に直接に付着することもないから、その芳 香体１０すなわちその芳香部１２自体の交換等によって好みの異なった香りを場 所、時間等のいわゆるＴＰＯに対応させて簡単に選択使用できるから極めて便利 である。

【００１５】 すなわちこれはこの考案において、空洞状に形成したアクセサリー本体１内に 、芳香体１０を着脱自在に挿入保持すると共に、アクセサリー本体１の外側壁２ の少なくとも一部は外部に開放してあるからであり、これによって、アクセサリ ー具のみならず、芳香作用体としてアロマセラピー作用を発揮し、アクセサリー 本体１の装飾作用と相俟ち周囲を和ませることができる。

【００１６】 またアクセサリー本体１の外側壁２を透かし構造とするか、透かし構造の透か し開口部位に化粧片３を配装するかしてあるから、アクセサリー本体１内に収納 した芳香体１０からの芳香の周囲への発散等を円滑にさせるばかりでなく、芳香 体１０による芳香の周囲への放散等を阻害しないのである。しかもアクセサリー 本体１内に収納した芳香体１０を化粧片３が隠蔽し、芳香源を秘匿することで周 囲を微妙な雰囲気なもとにおき、着色した化粧片３の色彩等と共にアクセサリー 本体１自体の外観上の形態を良好にするばかりでなく、アクサリーとしての装飾 作用を減殺させず、一層の美観を呈するものである。

【００１７】 芳香体１０は、アクセサリー本体１内に挿入保持される保持部１１と、香水等 の芳香成分が含浸され、保持部１１に支持される芳香部１２と、保持部１１をア クセサリー本体１に着脱させる着脱手段１３とを備えているから、アクセサリー 本体１に対する芳香体１０の着脱操作を簡単にし、しかも芳香部１２を保持部１ １に対して交換させることで任意の香りのものとした芳香部１２の使用・選択等 を簡単にし、使用者の好み等によって芳香体１０による香りを例えば場所、とき その他のＴＰＯに対応させて周囲に放散させるようにすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。

【図２】同じく端面図である。

【図３】他の実施の形態における一部切欠側断面図であ
る。

【符号の説明】

Ｃ…下げ紐材 Ｐ…ピン挟着体 １…アクセサリー本体 ２…外側壁 ３…化粧片 ５…連繋部 ６…ピン部 １０…芳香体 １１…保持部 １２…芳香部 １３…着脱手段

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 空洞状に形成したアクセサリー本体内
   に、芳香体を着脱自在に挿入保持すると共に、アクセサ
   リー本体の外側壁の少なくとも一部は外部に開放してあ
   ることを特徴とする芳香アクセサリー具。
2. 【請求項２】 アクセサリー本体は、その外側壁を透か
   し構造としてある請求項１記載の芳香アクセサリー具。
3. 【請求項３】 アクセサリー本体は、その外側壁を透か
   し構造とすると共に、その透かし開口部位に化粧片を配
   装してある請求項１記載の芳香アクセサリー具。
4. 【請求項４】 芳香体は、アクセサリー本体内に挿入保
   持される保持部と、香水等の芳香成分が含浸され、保持
   部に支持される芳香部と、保持部をアクセサリー本体に
   着脱させる着脱手段とを備えている請求項１または２記
   載の芳香アクセサリー具。
5. 【請求項５】 空洞状に形成したアクセサリー本体内
   に、芳香体を着脱自在に挿入保持すると共に、アクセサ
   リー本体の外側壁の少なくとも一部は外部に開放してあ
   り、アクセサリー本体は、その外側壁を透かし構造とす
   るか、透かし構造の透かし開口部位に化粧片を配装する
   かしてあり、芳香体は、アクセサリー本体内に挿入保持
   される保持部と、香水等の芳香成分が含浸され、保持部
   に支持される芳香部と、保持部をアクセサリー本体に着
   脱させる着脱手段とを備えていることを特徴とする芳香
   アクセサリー具。