JP3229402U - 芳香装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誰でも容易に扱え、かつ、芳香効果の高い芳香装置を提供する。【解決手段】芳香剤を徐放可能な芳香装置であって、芳香装置は、プレート部、芳香剤担持部材及び留め部から成り、プレート部は、プレート本体3及び蓋部2から成り、プレート本体には、芳香剤担持部材を収容するための凹部が設けられ、蓋部には、所定のモチーフが1つ以上の貫通孔21a、21bで形成され、プレート部の裏面上に、留め部が固着される。モチーフは、木の葉、鳥又は花の何れかであることが好ましい。プレート本体と蓋部は、嵌合又は螺合により脱着自在に固定させる。留め部は、針部4及び留具5から成り、ピンズ1やピンバッチとして利用できる。【選択図】図1

Description

本考案は、香りを発する芳香装置に関し、特に、衣類等に装着する用具に関する。
従来から、植物から抽出した香り成分である精油を使った美容法、健康法としてアロマテラピーが盛んに行われている。アロマテラピーの楽しみ方としては、精油を入れた湯に身体を浸ける沐浴法、精油成分を鼻や口から吸入する吸入法等の様々な方法があるが、最も簡単な方法として、ティッシュペーパーやハンカチに1〜2滴垂らして傍に置いておく芳香浴法が多く用いられている。
しかしながら、芳香浴法の場合、移動するときには精油を染み込ませた物品を一緒に持ち歩かなければならず、煩雑であるという問題があった。
そこで、衣類に取り付けられるボタンに、芳香効果を付加した芳香除放性ボタンが知られている(特許文献1を参照)。これは、ボタンの表面上に溝を設け、芳香液を担持させた綿等を装填して芳香効果を持たせるものである。
しかしながら、特許文献1に開示された芳香除放性ボタンでは、除放性を発揮するために孔を設けるが、それによりボタンとして扱いづらくなり、機能性が損なわれるという問題がある。また、ボタンを取り付けるための糸孔を、除放性を発揮するための孔として利用する構成も開示されているが、かかる場合でも、特許文献1に開示された芳香除放性ボタンは、あくまでもボタンとして利用するものであるから、糸孔に糸が通されることにより、芳香効果が十分に発揮されなくなるという問題がある。
また、ピンズに精油を滴下して使用するアロマピンズが知られている(非特許文献1を参照)。これによれば、精油を滴下した布等を持ち歩かずとも香りを身に付けることが可能である。
しかしながら、非特許文献1に開示されているアロマピンズでは、ピンズのプレート部の表面が布状に形成されており、精油を吸収しやすい構造となっているが、表面が布状であるがゆえに汚れが付きやすいという問題がある。また、ピンズに滴下した精油が他の物品に付着して、他の物品を汚してしまうという問題もある。
特開2005−334486号公報
アットアロマ株式会社製アロマピンズ(http://www.at-aroma.com/aromapins/index.html)
上記状況に鑑みて、本考案は、誰でも容易に扱え、かつ、芳香効果の高い芳香装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案の芳香装置は、芳香剤を徐放可能な芳香装置であって、芳香装置は、プレート部、芳香剤担持部材及び留め部から成り、プレート部は、プレート本体及び蓋部から成り、プレート本体には、芳香剤担持部材を収容するための凹部が設けられ、蓋部には、所定のモチーフが複数の貫通孔で形成され、プレート部の裏面上に、留め部が固着されたことを特徴とする。
プレート部に芳香剤担持部材が収容される構成を有することにより、着用時に手等に精油が付着するといったことがない。また、芳香剤担持部材が外部に露出せず、一見すると、芳香装置とは気付かれにくいデザインとなっている。
蓋部には、貫通孔が設けられており、芳香剤成分を効果的に放出することが可能である。貫通孔は、芳香剤成分を放出する機能を有しているが、貫通孔自体が所定のモチーフを表現しているため、デザイン性の高い仕様とできる。
本考案の芳香装置において、モチーフは、植物、動物、乗り物、建造物、スポーツ用具、文字の何れかであることが好ましい。具体的にモチーフは、例えば、1)植物の花、果実、葉、茎もしくは幹の少なくとも何れか、2)人を含む動物の顔、手、足などの体の一部又は全部、3)飛行機、船舶、電車、自動車もしくは自転車などの乗り物、4)ビルや橋や塔などの建造物、5)野球のグローブやバットやヘルメット、サッカーボール、体操競技の鉄棒などスポーツ用具、6)イニシャル文字などアルファベットや漢字や片仮名の文字など、多種多様なものを採用できる。
それらのモチーフは、モチーフの形状を捨象して、形状と大きさの異なる複数の貫通孔の組み合わせで表現されたことが好ましい。すなわち、複数の貫通孔で構成され、複数の貫通孔の配置と大きさと形状から、看者にモチーフが伝わるように構成される。ここで形状を捨象するとは、形状をデフォルメすることを意味している。
モチーフは、具体的には、木の葉の周囲形状と葉脈部分を残して他を貫通孔として表現したものや、鳥などの動物の形状を捨象して貫通孔の組み合わせで表現したものや、花の花弁部分と中心部分を貫通孔として表現したものが挙げられる。木の葉、鳥又は花といったモチーフを表現することで、その日の気分やファッションに合わせた多様なコーディネートが可能になる。
本考案の芳香装置において、プレート本体と蓋部は、嵌合又は螺合により脱着自在に固定されることが好ましい。
かかる構成とされることにより、プレート本体から蓋部を取り外して、プレート内部に収容された芳香剤担持部材に芳香剤を滴下する等して、芳香剤成分を容易に担持させることが可能である。
本考案の芳香装置は、留め部が針部及び留具から成り、ピンズやピンバッチとして利用可能である。なお、利用のバリエーションとしては、バッグや財布、ストールやネクタイ、上着などの衣服に取り付けたり、カフスボタンとして使用することも可能である。
本考案の芳香装置は、留め部がクリップ形状を呈し、髪留め用具として使用することも可能である。
本考案の芳香装置は、留め部が紐状又はチェーン状を呈し、ペンダントやアクセサリとして使用することも可能である。
本考案の芳香装置によれば、誰でも容易に扱え、かつ、芳香効果が高いといった効果を有する。
実施例1の芳香装置の外観斜視図 実施例1の芳香装置の断面イメージ図 実施例1の芳香装置の蓋部取り外し時の断面イメージ図 実施例1の芳香装置の正面図 実施例1の芳香装置の説明図 実施例1の芳香装置の説明イメージ図 実施例2の芳香装置の正面図 実施例3の芳香装置の正面図
以下、本考案の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本考案の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1の芳香装置の外観斜視図を示している。図1に示すように、ピンズ1は、蓋部2、プレート本体3、針部4、留具5から成る。蓋部2には、貫通孔(21a,21b)が設けられている。蓋部2とプレート本体3は嵌合して固定されることで、プレート部を形成する。貫通孔は、花の柱頭を模した1つの貫通孔21aと、花弁を模した4つの貫通孔21bで構成され、全体として「花」のモチーフを表現している。したがって、ピンズ1は、貫通孔(21a,21b)が設けられることにより、衣類等に装着した際には花のデザインが施されたピンズの外観を呈す。また、ここでは図示しないが、プレート部の内部には綿が設けられている。
図2は、実施例1の芳香装置の断面イメージ図であり、図1のA−A断面図を示している。図2に示すように、プレート本体3の中央部には凹部31が形成され、凹部31には綿6が設けられている。ピンズ1を衣類等に装着して使用する際には、蓋部2とプレート本体3は嵌合して固定されるが、貫通孔21が設けられているため、綿6に充填された芳香成分は、貫通孔21を通じて、外部へと放出される。なお、ここでは、説明の便宜上、留具5は図示していない。
図3は、実施例1の芳香装置の蓋部取り外し時の断面イメージ図であり、図1のA−A断面図を基に蓋部を取り外した状態を示している。図3に示すように、蓋部2とプレート本体3は、プレート本体3の筒部32の内側に、蓋部2の凸部22を嵌合することで固定されるため、綿6に精油を充填する際には、プレート本体3から蓋部2を取り外して充填することが可能である。
図4は、実施例1の芳香装置の正面図を示している。ピンズ1は、一般的なピンズとして使用可能な構造を有しているが、図4に示すように、正面視上は花柄のデザインが施されたピンズの形状を呈しているため、ピンズ1が芳香装置であることを、他人から気付かれることなく、身に付けることが可能である。
図5は、実施例1の芳香装置の説明図を示している。図5に示すように、ピンズ1を使用する際には、プレート本体3から蓋部2を取り外し、ボトル7から精油71を綿6に1〜2滴垂らして、染み込ませる。
次に、プレート本体3と蓋部2を嵌合する。衣類等への装着は、針部4から留具5を外した状態で、針部4を、図示しない衣類等へ挿し込み、針部4の先端部に留具5を取り付けて固定する。
図6は、実施例1の芳香装置の説明イメージ図を示している。図6に示すように、蓋部2には貫通孔21が設けられているため、図5に示した綿6に充填された精油71から、芳香成分72が、貫通孔21を通じて、外部へと放出される。
図7は、実施例2の芳香装置の正面図を示している。図7に示すように、ピンズ1aの蓋部2aには、ピンズ1の蓋部2とは異なり、貫通孔(23a〜23e)が設けられ、全体として「鳥」のモチーフを表現している。このように、設ける貫通孔の形状を工夫することで、多様なデザインのピンズを作製することが可能である。
図8は、実施例3の芳香装置の正面図を示している。図8に示すように、ピンズ1bの蓋部2bには、ピンズ1の蓋部2とは異なり、貫通孔(24a〜24f)が設けられ、全体として「木の葉」のモチーフを表現している。このように、設ける貫通孔の形状を工夫したピンズとすることで、ユーザ(図示せず)は季節やその日のファッションに合わせたデザインのピンズを身に着けることが可能である。
(その他の実施例)
(1)プレート本体と蓋部は、螺合により脱着自在に固定される構造であってもよい。
(2)芳香装置の留め部は、クリップ形状を呈し、髪留め用具として利用可能であってもよい。
(3)芳香装置の留め部は、紐状又はチェーン状を呈し、ペンダントとして利用可能であってもよい。
本考案は、衣類等に装着する芳香装置として有用である。
1,1a,1b ピンズ
2,2a,2b 蓋部
3 プレート本体
4 針部
5 留具
6 綿
7 ボトル
21a,21b,23a〜23e,24a〜24f 貫通孔
22 凸部
31 凹部
32 筒部
71 精油
72 芳香成分

Claims (6)

  1. 芳香剤を徐放可能な芳香装置であって、
    前記芳香装置は、プレート部、芳香剤担持部材及び留め部から成り、
    前記プレート部は、プレート本体及び蓋部から成り、
    前記プレート本体には、前記芳香剤担持部材を収容するための凹部が設けられ、
    前記蓋部には、所定のモチーフが複数の貫通孔で形成され、
    前記プレート部の裏面上に、前記留め部が固着されたことを特徴とする芳香装置。
  2. 前記モチーフは、植物、動物、乗り物、建造物、スポーツ用具、文字の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の芳香装置。
  3. 前記モチーフは、モチーフの形状を捨象して、形状と大きさの異なる複数の貫通孔の組み合わせで表現されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の芳香装置。
  4. 前記モチーフは、木の葉、鳥又は花の何れかであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の芳香装置。
  5. 前記プレート本体と前記蓋部は、嵌合又は螺合により脱着自在に固定されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の芳香装置。
  6. 前記留め部は、針部及び留具から成りピンズとして利用可能である、クリップ形状を呈し髪留め用具として利用可能である、或いは、紐状又はチェーン状を呈しペンダントとして利用可能であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の芳香装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024096470A1 (ko) * 2022-11-03 2024-05-10 이유미 향기나는 액세서리

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