JP3230933U

JP3230933U - 芳香浴用装身具

Info

Publication number: JP3230933U
Application number: JP2020004174U
Authority: JP
Inventors: 道枝佐野
Original assignee: 道枝佐野
Priority date: 2020-09-28
Filing date: 2020-09-28
Publication date: 2021-03-04
Anticipated expiration: 2030-09-28

Abstract

【課題】意匠性の向上、さらには芳香効果の持続性の向上を実現した芳香浴用装身具を提供する。
【解決手段】アロマオイルを含浸した化粧用コットンを木製の球状容器１６に収容し、さらにアマビエの形態を模した意匠が施されたレース生地の収容袋１２に収容する。収容袋１２は内部に収容された球状容器１６の形状に倣ってレース生地が変形して丸みを帯びた形状となり、芳香浴用装身具１０は丸く膨れたアマビエの可愛らしい外観を呈する。
【選択図】図２

Description

本考案は、芳香浴を手軽に楽しむための装身具に関する。

アロマオイルには、人体の精神的・身体的な活動を活性化させる働きがあることが知られている。近年、このようなアロマオイルの効能を利用したアロマテラピーが人気を博しており、特に女性の愛好者が多いようである。アロマオイルには芳香浴、沐浴、蒸気浴などの使い方があり、このうち芳香浴は、従来、アロマポットやアロマライトなどの熱を利用して発散させる方法が主流であったが、近年は安全性と手軽さの点から加熱器具等を用いずに自然に発散させる方法が広まってきている。また少量のアロマオイルをハンカチに含ませるなどして、いつでもどこでも手軽に芳香浴を楽しみたいという人も増えてきている。

アロマオイルを愛好する人が増え、また楽しむ機会が増えるにつれて、外出時にも手軽にアロマオイルを楽しみたい、また常に身近に香りを感じていたいという要望が高まってきている。このような要望に応えるものとして、考案者は、アロマオイルを含浸させたコットンをレース生地の袋に収容して首に掛けて使用するペンダント式ディフューザーを提案している（特許文献１参照）。

実用新案登録第３１９５５８３４号公報

考案者は、前記ペンダント式ディフューザーにさらなる創意工夫を施した結果、意匠性の向上、さらには芳香効果の持続性の向上を実現した芳香浴用装身具を完成するに至った。

本考案は芳香浴用装身具であり、芳香性を有する液体を保持する保持体と、前記保持体を収容する容器と、前記容器を収容したときに前記収容体の形状に倣って容易に変形する収容袋と、前記収容袋の開口部を閉鎖するための紐状体を備え、前収容袋に前記容器を収容し、さらに前記開口部を閉鎖したときに、前記収容袋に施された意匠が特定のキャラクターの形態を表出することを特徴とする。

芳香性を有する液体の保持体を容器に収容し、さらに易変形性の収容袋に収容することにより、容器の形状に倣った膨らみを収容袋に与えて、収納袋に施されている意匠に立体感や表現力を演出する。また、保持体を容器および収容袋の二重に収容したことにより、保持体をそのまま収容袋に収容して使用する場合に比べて芳香効果の持続性が向上する。容器に設ける通気孔の数や大きさ、形状などを調節して芳香の強さや持続時間等を任意に設定することもできる。

また本考案の芳香浴用装身具は、前記容器が、木製の球状体で構成され、前記保持体を挿入して収容するための孔部が形成されていることを特徴とする。

木製の容器は装身具としては十分な剛性もあり、比較的軽量で加工も容易である。保持体を挿入するための孔部が通気の役割も担うため、わざわざ通気孔を設ける必要もない。また球状体の容器は収納袋に丸みを帯びた膨らみを与え、キャラクターの外観に可愛らしさを演出することができる。

また本考案の芳香浴用装身具は、前記球状体に願望成就に関する文字または図柄が記されていることを特徴とする。

お守りや護符のような感覚で身につけておくことで、安心感や意識付けなどの効果を得ることができる。

また本考案の芳香浴用装身具は、前記収容袋に施された意匠がアマビエの形態を模したものであり、前記球状体に「疫病退散」の文字が記されていることを特徴とする。

疫病退散にご利益があると言われている「アマビエ」を全体的に球状で可愛らしくキャラクタライズした意匠と「疫病退散」の文字により、新型コロナウイルス感染症蔓延の時世における商品性を高めている。

本考案によれば、意匠性に優れた芳香浴用装身具を提供することができる。また芳香持続性にも優れた芳香浴用装身具を提供することができる。

芳香浴用装身具の外観を示す図芳香浴用装身具の構造を示す図収容袋の開口部の詳細を示す図

以下、本考案の実施の形態について、添付した図面を参照しながら説明する。

装身具１０は、アマビエの形態を模した意匠が施された収容袋１２を主要部とし、収容袋１２の頂部に設けられた開口を紐状体１４によって閉じた状態にして使用する。収容袋１２の内部には容器１６と保持体１８が収容されている。

収容袋１２はレース生地の布製品であり、生地の編み目を通して芳香を楽しむことができるようになっている。収容袋１２の外側にはアマビエの特徴的な形態、具体的には、左右に分けられたストレートのロングヘア、ぱっちりと開いた双眸、嘴、首から下を覆う鱗、三本足を可愛らしくデフォルメした意匠が施されている。

収容袋１２の頂部は容器１６の出し入れができるように開口されている。収容袋１２の開口の縁部には紐状体１４が環状に廻らされ、その一部が小さな輪２０となって外側に露出している。この輪２０には紐状体１４の先端側が挿通され、紐状体１４を引っ張ると開口が閉じるようになっている。輪２０に挿通された紐状体１４は開口の真上を通っているため、紐状体１４による締め付けが多少緩んで開口が開いた場合であっても、紐状体１４に邪魔をされて容器１６が開口から抜け落ちたりすることはない。

容器１６は木製の球状体であり、収容袋１２にちょうど収まる程度の大きさに形成されている。容器１６の側面には「疫病退散」の漢字４文字が記されている。容器１６には略中央に貫通孔２２が設けられている。この貫通孔２２には、例えばアロマオイル等の芳香性を有する液体を吸収した保持体１８が押し込まれて収容されている。例えば市販の化粧用コットンを約半分の大きさに切断したものを保持体１８として使用することができる。化粧用コットンの中央にアロマオイルを１、２滴ほど垂らし、吸液させた部分を包むように全体を丸める。丸めた化粧用コットンは貫通孔２２に押し込むようにして容器１６に収容し、その後、容器１６を収容袋１２に収容する。香りが弱くなった場合や更に強い香りを望む場合には、化粧用コットンにアロマオイルを追加する。その場合、化粧用コットンを容器１６から取り出してアロマオイルを垂らしてもよいし、取り出さずにそのまま貫通孔２２からアロマオイルを垂らすこともできる。香りを変えたい場合には、容器１６から古い化粧用コットンを取り出し、別のアロマオイルを吸液させた新しい化粧用コットンと交換するとよい。

以上のように構成される装身具１０によれば、外出時に身に付けたり所持物に装着したりすることで、いつでもどこでも気軽に芳香浴を楽しむことができる。構造も簡素であり特別な素材は使用していないため、製造コストを抑えることができ、リーズナブルな価格で提供することができる。

アロマオイル等の液状体は化粧用コットン等の保持体１８に吸着されており、さらには木製の容器１６にも収容されているため、不意に漏れ出したりするようなことはない。そのため、安心してスマートフォンやノートパソコンのような電子機器に取り付けたり、ハンドバッグやポーチなどにそのままにしまっておくこともできる。

また、収容袋１２や容器１６など身体に触れる可能性のある箇所には非金属製品を使用しているため、金属アレルギーがある方でも安心して使用することができる。不特定多数の他人に触れる機会の多い介護や看護などに従事する方も安心して使用することができる。さらには金属製品を使用せずに軽量であるため、身に付けたり持ち運んだりする場合も大きな負担にはならない。

アロマオイルは芳香性を有する液体の一例であり、１００%天然素材のエッセンシャルオイルや溶剤で希釈したアロマオイルなど、芳香性を有する液状体であれば種類を選ばすに適用することができる。

化粧用コットンは入手が容易であり使い勝手もよいので、消耗品である保持体として好適であるが、他のコットンやガーゼ、スポンジなど、吸液性のある軽量な素材のものであれば種類を選ばすに適用することができる。

収容袋１２に施すキャラクターとして、アマビエは時節柄注目を集めやすいと思われるが、他の動物や人物、想像上の生物なども権利の所在などに十分な配慮をしながら適用することができる。容器１６に記される文字または図柄もキャラクターとの関連性を考慮しながら様々なものを適用することができる。

１０アロマペンダント
１２収容袋
１４紐状体
１６容器
１８保持体
２２貫通孔

Claims

芳香性を有する液体を保持する保持体と、
前記保持体を収容する容器と、
前記容器を収容したときに前記収容体の形状に倣って容易に変形する
収容袋と、
前記収容袋の開口部を閉鎖するための紐状体を備え、
前収容袋に前記容器を収容し、さらに前記開口部を閉鎖したときに、前記収容袋に施された意匠が特定のキャラクラーの形態を表出することを特徴とする、
芳香浴用装身具。
前記容器が、木製の球状体で構成され、前記保持体を挿入して収容するための孔部が形成されていることを特徴とする、
請求項１に記載の芳香浴用装身具。
前記球状体に願望成就に関する文字または図柄が記されていることを特徴とする、
請求項２に記載の芳香浴用装身具。
前記収容袋に施された意匠がアマビエの形態を模したものであり、前記球状体に「疫病退散」の文字が記されていることを特徴とする、
請求項３に記載の芳香浴用装身具。