JP2008061818A - 後足部に傷病を有する人用履物 - Google Patents
後足部に傷病を有する人用履物 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】内外の腰片により構成される踵部開口と、踵部開口から延出したインソールを有する履物であって、踵部開口から延出したインソールの上にユーザーの踵を載置して着用することを特徴とする後足部に傷病を有する人用履物。前記内外の腰片により構成される甲部開口を有し、下端に沿って面ファスナーが設けられた甲部開口を覆う甲カバーを有し、該甲カバーを爪先部から長手方向中央部にかけて内外の腰片と連続して設けられた立ち上がり甲被に取り付け可能であることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
また、患者の心理として、傷病のある足部の露出を極力避けたい場面もあり、場面に応じて足部の露出を最小限とすることができる履物が求められていた。
すなわち、第1の発明は、内外の腰片により構成される踵部開口と、踵部開口から延出したインソールを有する履物であって、踵部開口から延出したインソールの上にユーザーの踵を載置して着用することを特徴とする後足部に傷病を有する人用履物である。
第2の発明は、第1の発明において、前記内外の腰片は、それぞれ踵部開口の上方で重畳する内外の踵接片が形成され、ユーザーが脱ぐ際には内外の踵接片を開放して踵部開口と履口とを連結状態とすることができ、ユーザーが着用する際には内外の踵接片を重畳させて内外の踵接片に設けられた面ファスナーにより係止することができることを特徴とする。
第3の発明は、第1または2の発明において、 前記インソールは二層の弾性部材により構成され、ユーザーの足部が接する第1層の長手方向中央部裏面に第1層より硬いアーチ形状の第2層の平面が貼着されており、第2層がインソールの後足部と中底が非接触状態で装着されるよう第1層を支持することを特徴とする。
第4の発明は、第1、2または3の発明において、前記インソールは中底から取り外し自在であり、爪先部の裏面に面ファスナーと中底の対向位置に設けられた面ファスナーにより係止されることを特徴とする。
第5の発明は、第1ないし4のいずれかの発明において、前記内外の腰片により構成される甲部開口を有し、前記内外の腰片は、それぞれ甲部開口の上方中央で接する内外の甲接片が形成され、ユーザーが脱ぐ際には内外の甲接片を開放して甲部開口と履口とを連結状態とすることができ、ユーザーが着用する際には内外の甲接片を裏面に面ファスナーが設けられた甲バンドで係止することができることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの後足部に傷病を有する人用履物。
第6の発明は、第5の発明において、前記甲バンドを複数本備えることを特徴とする。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかの発明において、前記内外の腰片の縁部は、柔らかい布材により縁取りされていることを特徴とする。
第8の発明は、第6または7の発明において、下端に沿って面ファスナーが設けられた甲部開口を覆う甲カバーを有し、該甲カバーを爪先部から長手方向中央部にかけて内外の腰片と連続して設けられた立ち上がり甲被に取り付け可能であることを特徴とする。
第9の発明は、第8の発明において、前記甲カバーは、その取付時に内外の甲接片の内側に配される舌片を有することを特徴とする。
第10の発明は、第8または9の発明において、前記甲カバーの縁部は、柔らかい布材により縁取りされていることを特徴とする。
また、傷病者用でありながら、場面に応じて足部の露出を最小限とすることのできる履物を提供することが可能となる。
内外の腰片は、それぞれ甲部開口の上方中央で接触ないし近接する接片を有し、該接片は裏面に面ファスナーが設けられた甲バンドで係止することができる。甲バンドは完全に外すことができ、甲バンドを外した場合には内外の腰片が開放状態となり、力を全くかけることなく足を履物から抜き出すことができる。甲バンドは一本当たりの足部への負荷がかからないよう接着力が強くなりすぎないことが好ましいが、一方では十分な係止力を働かせる必要があるため、複数本設ける構成とするのが好ましい。
このように構成されたインソールを中底に装着すると、底面のうち爪先部と中央部を結ぶ面のみが中底と接触した状態となり固定されることで、中底とインソールの後足部の底面は非接触状態となり、この構造により飛び込み板のごとく後足部への衝撃を吸収することができる。
なお、甲カバーの下端に設ける面ファスナーは、表裏いずれの側に設けてもよいが、裏側に面ファスナーを設けた方が履いたままの着脱が容易である。
図8は甲カバー30を取り付けた状態を示した側面図であり、図9は甲カバー30を取り付けてユーザーが装着した状態を示した斜視図である。これらの図を見ると分かるように、甲カバー30を取り付けた状態においては、踵部を除き、足部の露出は最小限となり、あたかも通常の靴と同様の外観を呈する履物となる。このように甲カバー30を取り付け・取り外し自在とすることにより、ユーザーは場面に応じて足部の露出を最小限とすることが可能となる。
2 甲部開口
3 履口
4 踵部開口
5 内腰片
6 外腰片
7 立ち上がり甲被
8 インソール
10 面ファスナー片
11,12 甲バンド
20 面ファスナー
21 第1層
22 第2層
23 第3層
30 甲カバー
31 面ファスナー
32 舌片
33 縁取り
51 内甲接片
52 内踵接片
61 外甲接片
62 外踵接片
501,511,521 縁取り
611,621 縁取り
Claims (10)
- 内外の腰片により構成される踵部開口と、踵部開口から延出したインソールを有する履物であって、踵部開口から延出したインソールの上にユーザーの踵を載置して着用することを特徴とする後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記内外の腰片は、それぞれ踵部開口の上方で重畳する内外の踵接片が形成され、ユーザーが脱ぐ際には内外の踵接片を開放して踵部開口と履口とを連結状態とすることができ、ユーザーが着用する際には内外の踵接片を重畳させて内外の踵接片に設けられた面ファスナーにより係止することができることを特徴とする請求項1の後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記インソールは二層の弾性部材により構成され、ユーザーの足部が接する第1層の長手方向中央部裏面に第1層より硬いアーチ形状の第2層の平面が貼着されており、第2層がインソールの後足部と中底が非接触状態で装着されるよう第1層を支持することを特徴とする請求項1または2の後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記インソールは中底から取り外し自在であり、爪先部の裏面に面ファスナーと中底の対向位置に設けられた面ファスナーにより係止されることを特徴とする請求項1、2または3の後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記内外の腰片により構成される甲部開口を有し、前記内外の腰片は、それぞれ甲部開口の上方中央で接する内外の甲接片が形成され、ユーザーが脱ぐ際には内外の甲接片を開放して甲部開口と履口とを連結状態とすることができ、ユーザーが着用する際には内外の甲接片を裏面に面ファスナーが設けられた甲バンドで係止することができることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記甲バンドを複数本備えることを特徴とする請求項5の後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記内外の腰片の縁部は、柔らかい布材により縁取りされていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの後足部に傷病を有する人用履物。
- 下端に沿って面ファスナーが設けられた甲部開口を覆う甲カバーを有し、
該甲カバーを爪先部から長手方向中央部にかけて内外の腰片と連続して設けられた立ち上がり甲被に取り付け可能であることを特徴とする請求項6または7の後足部に傷病を有する人用履物。 - 前記甲カバーは、その取付時に内外の甲接片の内側に配される舌片を有することを特徴とする請求項8の後足部に傷病を有する人用履物。
- 前記甲カバーの縁部は、柔らかい布材により縁取りされていることを特徴とする請求項8または9の後足部に傷病を有する人用履物。
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