JP2008061476A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンデンサの内部温度を精度良く検出することにより、過剰な熱的マージンを不要にして小型化を図ることができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】コンデンサ11と、コンデンサ11の各電極端子20,21にそれぞれ接続する直流端子22,23を有する電力変換回路12と、コンデンサ11の筐体11aの異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子18,19と、2個の感温素子18,19からの各出力信号が入力する演算回路13と、入力した演算回路13からの各出力信号が閾値を超えた場合、電力変換回路12の出力を減少させ又は停止する制御回路14とを有する。コンデンサ11は、アルミ電解コンデンサ又はフィルムコンデンサである。
【選択図】図1

Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、平滑用のコンデンサと電力変換回路を有する電力変換装置に関する。
従来、平滑用のコンデンサと電力変換回路を有する電力変換装置が知られている。このような電力変換装置として、「電力変換装置」(特許文献1参照)は、コンデンサにセラミックスコンデンサを用いて、セラミックスコンデンサの筐体に熱電対を密着させることにより、コンデンサの内部温度を計測している。また、「アルミ電解コンデンサ」(特許文献2参照)は、コンデンサの電極端子に感温素子を設けることにより、コンデンサの温度を計測している。
特開2000−333476号公報 特開平04−033316号公報
しかしながら、従来の「電力変換装置」(特許文献1参照)の場合、平滑用のコンデンサとして、電気容量確保又は低コスト化のためにアルミ電解コンデンサ又はフィルムコンデンサを用いており、コンデンサの内部温度を精度良く計測することができない。つまり、これらのコンデンサは、内部の熱抵抗がセラミックスコンデンサと比較すると大きいことから、コンデンサ内部の発熱がコンデンサ筐体に伝わり、更に、外部空間に放熱される際に、温度勾配が生じてしまう。このため、コンデンサ筐体温度を、単純に熱電対で計測するだけでは、コンデンサ内部温度を高精度で測ることは困難である。
また、従来の「アルミ電解コンデンサ」(特許文献2参照)の場合、一般に大電流を扱う電力変換装置ではバスバ電極とコンデンサ電極端子の接続部分によるジュール発熱が大きく生じるため、このジュール発熱による温度上昇を測ることになって、必ずしもコンデンサ内部の最高温度を測定していることにはならない。
この発明の目的は、コンデンサの内部温度を精度良く検出することにより、過剰な熱的マージンを不要にして小型化を図ることができる電力変換装置を提供することである。
上記目的を達成するため、この発明に係る電力変換装置は、コンデンサと、前記コンデンサの各電極端子にそれぞれ接続する直流端子を有する電力変換回路と、前記コンデンサの筐体の異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子と、前記2個の感温素子からの各出力信号が入力する演算回路と、入力した前記演算回路からの各出力信号が閾値を超えた場合、前記電力変換回路の出力を減少させ又は停止する制御回路とを有している。
この発明によれば、コンデンサの各電極端子に、電力変換回路の直流端子をそれぞれ接続し、コンデンサの筐体の異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子からの各出力信号が演算回路に入力し、演算回路からの出力信号が入力する制御回路は、その出力信号が閾値を超えた場合、電力変換回路の出力を減少させ又は停止させる。この結果、コンデンサの内部温度を精度良く検出することにより、過剰な熱的マージンを不要にして小型化を図ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、この発明の第1実施の形態に係る電力変換装置の構成を示す説明図である。図1に示すように、電力変換装置10は、平滑コンデンサ(コンデンサ)11、電力変換回路12、演算回路13及び制御回路14と、これらを載置した冷却器15を有している。
コンデンサ11は、アルミ電解コンデンサ或いはフィルムコンデンサであり、その外装部を形成する筐体(ケース)は、例えば、放熱シートやシリコングリス等の熱結合部材16を介して金属体17により覆われており、金属体17を介して或いは直接、冷却器15に密着している。
また、コンデンサ11は、冷却器15との間に装着された、温度を感知する第1感温素子18及び第2感温素子19を有しており、更に、電極端子20,21を有している。第2感温素子19は、第1感温素子18とは異なる部分の、コンデンサ11の筐体或いは金属体17に装着されている。
この第1感温素子18から、コンデンサ11の中心部或いは電極端子20、21の近傍までの熱抵抗又は距離の各値は、第2感温素子19から、コンデンサ11の中心部或いは電極端子20、21近傍までの熱抵抗又は距離の各値より、大きく(即ち、抵抗値は大きく距離は長く)なっており、且つ、第1感温素子18から、冷却器15迄、或いは金属体17を経て冷却器15迄の熱抵抗又は距離の各値が、第2感温素子19から冷却器15迄、或いは金属体17を経て冷却器15迄の熱抵抗又は距離の各値より、小さく(即ち、抵抗値は小さく距離は短く)なっている。
電力変換回路12は、例えば、放熱シートやシリコングリス等の熱結合部材16を介して冷却器15に実装されており、高電位直流端子22及び低電位直流端子23を有している。高電位直流端子22には、バスバ電極24によりコンデンサ11の電極端子20が、低電位直流端子23には、バスバ電極25によりコンデンサ11の電極端子21が、それぞれ接続されている。
演算回路13には、第1感温素子18と第2感温素子19のそれぞれの感知信号が入力する。演算回路13からの出力信号が入力する制御回路14は、演算回路13からの出力信号が予め定めた判断値(閾値)を超えた場合に、電力変換回路12の出力を減少又は停止させる機能を有している。そして、制御回路14の出力信号を、配線26により電力変換回路12に伝えることにより、電力変換回路12の動作を制御する。
このような構成を有する電力変換装置10により、コンデンサ11の内部温度を精度良く推定することができるので、コンデンサ11に過剰な熱的マージンを確保することによる大型化を防止することができる。同時に、コンデンサ11の加熱による故障を、確実に防止することができる。
これは、次の理由による。
第1感温素子18と第2感温素子19の温度は共に、コンデンサ11の内部温度(以下、内部温度と略称)とコンデンサ11外側の外部環境温度(以下、外部温度と略称)、それとコンデンサ11内部からそれぞれの感温素子18,19迄の経路のコンデンサ11内部の熱抵抗(以下、内部熱抵抗と略称)と、各感温素子18,19から外部環境迄の放熱経路部分の熱抵抗(以下、外部熱抵抗と略称)の、2つの熱抵抗の比によって決まる。
ここで、第1感温素子18と第2感温素子19は、コンデンサ11の異なる部分に配置されているので、それぞれの感温素子18,19に対する内部熱抵抗と外部熱抵抗の値だけでなく、その比も異なる。よって、両感温素子18,19の検知温度は異なることになる。
これら内部熱抵抗や外部熱抵抗は、コンデンサ11部分の構造によって決まる値であり、電力変換装置10の設計段階で精度良く特定することは困難でないので、両感温素子18,19の検知温度と、内部熱抵抗及び外部熱抵抗の値を用いた演算により、コンデンサ11の内部温度と外部温度の双方を算出することは可能である。内部温度と外部温度の双方を算出することにより、外部温度を検知しなくても或いは外部温度に関わらず、コンデンサの内部温度を推定することができる。
特に、アルミ電解コンデンサとフィルムコンデンサのような内部熱抵抗が大きいコンデンサの場合でも、内部温度の精度良い推定が可能になる。つまり、コンデンサ11の筐体温度だけでは内部温度を精度良く推定できない場合でも、コンデンサ11の内部に熱電対を入れるような、コンデンサ11自体の構造や信頼性に影響を与える手段を一切用いることなく、内部温度の高精度検知が可能になり、また、外部温度の影響も排除しての高精度検知ができる。
なお、両感温素子18,19の出力信号から内部温度を推定する機能は、両感温素子18,19が接続される演算回路13が有していればよい。そして、演算回路13からの出力信号を制御回路14に入力する。その出力信号が予め定めた判断値を超えた際に、電力変換回路12の出力を減少又は停止させる機能は、制御回路14が有していればよい。
上述したように、コンデンサ11の温度上昇を、喩え、内部熱抵抗の大きいコンデンサであっても、外部温度に関わらず精度良く推定することができ、その推定結果を基に、電力変換回路12の出力を減少又は停止することができるので、コンデンサ11の加熱による故障を確実に防止することができる。更に、故障を確実に防止することができるので、過剰な熱的マージンを確保することが不要になり、小型化を図ることができる。
また、コンデンサ11の外部は、金属体17と冷却器15で覆われる形状となるため、コンデンサ11の外部温度は冷却器15の温度にほぼ等しくなる。つまり、両感温素子18,19から外部迄の放熱経路は、この冷却器15となるので、外部熱抵抗を決める放熱経路も、更に詳細に特定することができ、外部熱抵抗の精度が向上する。また、両感温素子18,19から外部熱抵抗を経て放熱される外部温度も、両感温素子18,19共により等しい値に設定することができ、或いはより等しい値と見なすことができる。
このため、両感温素子18,19の値と、内部熱抵抗及び外部熱抵抗からコンデンサ11の内部温度を算出する推定精度を、より一層向上させることができる。なお、冷却器15に熱結合している金属体17で覆うことによる、コンデンサ11の温度上昇を防止する効果もある。
また、コンデンサ11の内部温度を高精度で算出することが、更に容易になる。即ち、内部熱抵抗は、第1感温素子18の方が第2感温素子19の方よりも大きくなり、外部熱抵抗は、第1感温素子18の方が第2感温素子19の方よりも小さくなる。このため、内部熱抵抗と外部熱抵抗の比も、第1感温素子18と第2感温素子19の双方で大きく異なり、両感温素子18,19の検知温度の差が大きくなる。よって、演算回路13において内部温度を算出する際の誤差を、更に低減することができる。
ここで、上述した効果について補足説明する。
図2は、図1の電力変換装置により得られる効果を説明するコンデンサの断面説明図である。図2に示すように、筐体11aと電極膜11bからなるコンデンサ11の内部発熱中心部分の温度をT0、冷却器15の内部の冷却水15aの温度をTw、第1感温素子18の温度をT1、第2感温素子19の温度をT2とする。発熱中心から第1感温素子18迄の内部熱抵抗をR11、第1感温素子18から冷却器15迄の外部熱抵抗をR12とし、同様に、発熱中心から第2感温素子19迄の内部熱抵抗をR21、第2感温素子19から冷却器15迄の外部熱抵抗をR22とする。
ここで、コンデンサ11がアルミ電解コンデンサ又はフィルムコンデンサの場合、コンデンサの内部は、一般的には、電極膜と絶縁膜を幾重も層状に巻いた構造を有している。よって、熱抵抗R11部分は、熱抵抗の大きい絶縁膜を多数枚含む。一方、熱抵抗R21部分は、熱抵抗の小さい電極膜が何重にも並列に接続されたような形状となる。このため、R11>R21と設計することは容易である。
また、熱抵抗R12の部分は、冷却器15へ短距離、且つ、大面積で接続される形状となる。一方、熱抵抗R22部分は、冷却器15へ長距離、且つ、小面積で接続される形状となる。このため、R12<R22と設計することは容易である。
以上より、第1感温素子18の温度T1と、第2感温素子19の温度T2は、式(1)と式(2)
Figure 2008061476
で表すことができる。これにより、発熱中心温度T0は、式(3)
Figure 2008061476
で表すことができる。即ち、装置構造で決まる熱抵抗と、T1やT2の値によってT0の値を計算することができることになり、外部温度である冷却水温度Twの値に関わらず、その上計測する必要も無く、T0を計算することができる。
特に、本実施例の構造によって、R11>R21、且つ、R12<R22とすることは容易であるので、T1とT2の温度差を設けることも難しくない。このため、T0を高精度で導出することができる。また、コンデンサ11の内部に熱電対等を入れる必要も無く、その上、アルミ電解コンデンサやフィルムコンデンサのような内部の熱抵抗が比較的大きくサイズも大きいコンデンサの内部温度を、高精度で算出することができる。更に、外部温度の高低に関わらず、内部温度を算出することができる。よって、コンデンサ11の過熱を確実に防止することができると共に、コンデンサ11の過剰な熱的マージン確保によるサイズ増大を防ぐことができる。
(第2実施の形態)
図3は、この発明の第2実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。図3に示すように、この電力変換装置のコンデンサ11は、電極端子20、21近傍のコンデンサ電極膜に密着して、高熱電伝導性材料によるベルト30を設けると共に、ベルト30の位置に対応する筐体部分に、第2感温素子19を設けている。この第2感温素子19は、ベルト30位置に対応して設けられており、金属体17に埋設した状態になっても良い。その他の構成及び作用は、電力変換装置10のコンデンサ11と同様である。
上記構成を有することにより、第1実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
コンデンサ11の内部の最高温度を精度良く算出することが、更に容易になる。コンデンサ電流は、電極端子から内部へ流れるので、必然的に電極端子近傍のコンデンサ電極膜部分の電流密度が大きくなる。よって、この部分での発熱が大きくなる。更に、電極端子部分での接触抵抗によるジュール発熱も、ある程度が電極端子近傍の電極膜に伝わるため、電極端子近傍のコンデンサ電極膜部分の温度が、コンデンサ11の内部で最も高くなる可能性が高い。
このような場合、本構成では、第2感温素子19側の内部熱抵抗を、更に低くすることができるので、第1感温素子18での内部熱抵抗及び外部熱抵抗の比と、第2感温素子19での内部熱抵抗及び外部熱抵抗の比の差が、更に大きくなる。このため、演算回路13での内部温度検出精度が、更に向上する。
なお、この高熱電伝導性材料によるベルト30により、電極端子近傍の電極膜部分の温度を低減することができるという効果もある。特に、本構成では、コンデンサ電流密度が高くなる電極端子近傍のコンデンサ内部温度を、更に精度良く計測することができることになる。よって、より一層、コンデンサ11の過熱を確実に防止することができる共に、コンデンサ11の過剰な熱的マージン確保によるサイズ増大を防ぐことができる。
(第3実施の形態)
図4は、この発明の第3実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す断面説明図である。図4に示すように、この電力変換装置のコンデンサ35は、筐体36の内部に配置された電極膜37に金属芯38を有している。つまり、金属芯38に電極膜37を巻き付けると共に、金属芯38の一端側の平板部を筐体36に接触させている。その上、第2感温素子19を、金属芯38が接している筐体36と金属体17若しくは冷却器15の間に配置している。その他の構成及び作用は、電力変換装置10のコンデンサ11と同様である。
即ち、コンデンサ35に設けた金属芯38は、第2実施の形態におけるベルト30と同様の機能を有しており、ベルト30がコンデンサの外側に配置されているのに対し、金属芯38はコンデンサの内側に配置されている。そして、ベルト30の機能に加えて、コンデンサの電極膜37から直接放熱することができる。
上記構成を有することにより、第1実施の形態及び第2実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
コンデンサ35を冷却することができると共に、コンデンサ35の内部温度の算出精度を向上させることができる。即ち、金属芯38により、第2感温素子19の配置部分の内部熱抵抗が、更に下がることにより、内部温度の算出精度を高めることができる。
また、コンデンサ35の内部発熱を、金属芯38を介して筐体36に伝熱することができ、筐体36から放熱するので、温度上昇を抑制することができる。特に、コンデンサ35の電極膜は、金属芯38に巻回されているため、金属芯38によってコンデンサ35の発熱を効率良く筐体36に伝熱することができる。よって、コンデンサ35の発熱中心温度を、更に確実に検知することができる。
(第4実施の形態)
図5は、この発明の第4実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。図5に示すように、この電力変換装置のコンデンサ40は、筐体側面が、結合材料41を介して第2感温素子19に接合されると共に、コンデンサ全体が、例えば、放熱シートやシリコングリス等の熱結合部材16を介して、金属体42により覆われている。第2感温素子19は、両電極端子20,21の間又は近傍に配置されており、両電極端子20,21が位置する筐体側面部は、金属体42を介して、冷却器43の表面(上面)に突設した縦壁部43aに接触し、コンデンサ40は冷却器43に熱結合状態にある。
両電極端子20,21は、縦壁部43aの開口部から縦壁部43a外側に露出させ、バスバ電極24,25(図1参照)に接続する。両電極端子20,21と縦壁部43aは、絶縁部材44を介することで電気絶縁される。その他の構成及び作用は、電力変換装置10のコンデンサ11と同様である。なお、冷却器43は、縦壁部43aを有する他は冷却器15と同様の構成を有している。
上記構成を有することにより、第1実施の形態から第3実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
電極端子20,21の接触接続抵抗によるジュール発熱は、コンデンサの内部に伝熱し、その影響によりコンデンサの温度が上昇するが、コンデンサ40では、ジュール発熱の伝熱による影響で内部温度が上昇し易い両電極端子20,21近傍の温度を、第2感温素子19が小さな内部熱抵抗で計測することができる。よって、両電極端子20,21の接触抵抗が大きい場合、或いはこの部分のジュール発熱が大きい場合、コンデンサ内部の最高温度を、高い算出精度で求めることが、更に容易になる。
(第5実施の形態)
図6は、この発明の第5実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。図6に示すように、この電力変換装置のコンデンサ45は、中空部(被装着部)46を有して形成されており、冷却器47は、中空部46に挿入配置することができる挿入突部(装着部)47aを有している。そして、中空部46と挿入突部47aの間に、第1感温素子18及び第2感温素子19を離間配置して設けている。その他の構成及び作用は、電力変換装置10のコンデンサ11と同様である。なお、冷却器47は、挿入突部47aを有する他は冷却器15と同様の構成を有している。
つまり、冷却器47の一端に、冷却器47の長手方向に延長して棒状に形成した挿入突部47aを、コンデンサ45の両電極端子48,49が設けられた対向側面間を貫通する中空部46に差し込むことにより、挿入突部47aを介してコンデンサ45と冷却器47を熱結合状態にする。なお、中空部46は、窪み部でも良く、装着した挿入突部47aを介してコンデンサ45と冷却器47を熱結合状態にすることができるように、挿入突部47aを装着することができるものであればよい。
上記構成を有することにより、第1実施の形態から第4実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサにおいて得られる効果に加えて、以下の効果も得ることができる。
コンデンサ45を、特に、金属体で覆わなくても、同様の効果を得ることができるので、部品点数を少なくすることができる。即ち、両感温素子18,19は、コンデンサ45の内部で冷却器47の挿入突部47aとの間に挟まれているため、特に、金属体で覆う必要が無い。更に、コンデンサ45の内部が接触している挿入突部47aを介して、コンデンサ45が冷却器47に熱結合していることにより、効果的に放熱することができるので、コンデンサ45をより一層冷却することができる。
この発明の第1実施の形態に係る電力変換装置の構成を示す説明図である。 図1の電力変換装置により得られる効果を説明するコンデンサの断面説明図である。 この発明の第2実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。 この発明の第3実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す断面説明図である。 この発明の第4実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。 この発明の第5実施の形態に係る電力変換装置のコンデンサの構成を示す説明図である。
符号の説明
10 電力変換装置
11,35,40,45 コンデンサ
11a,36 筐体
11b,37 電極膜
12 電力変換回路
13 演算回路
14 制御回路
15,43,47 冷却器
15a 冷却水
16 熱結合部材
17,42 金属体
18 第1感温素子
19 第2感温素子
20,21,48,49 電極端子
22 高電位直流端子
23 低電位直流端子
24,25 バスバ電極
26 配線
30 ベルト
38 金属芯
41 結合材料
43a 縦壁部
44 絶縁部材
46 中空部
47a 挿入突部

Claims (8)

  1. コンデンサと、
    前記コンデンサの各電極端子にそれぞれ接続する直流端子を有する電力変換回路と、
    前記コンデンサの筐体の異なる部分に配置した、温度を感知する2個の感温素子と、
    前記2個の感温素子からの各出力信号が入力する演算回路と、
    入力した前記演算回路からの各出力信号が閾値を超えた場合、前記電力変換回路の出力を減少させ又は停止する制御回路と
    を有する電力変換装置。
  2. 前記コンデンサは、アルミ電解コンデンサ又はフィルムコンデンサである請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記コンデンサの筐体を覆う金属体と、
    前記コンデンサを、直接或いは前記金属体を介して密着させた冷却器とを有し、
    前記感温素子の一方を前記コンデンサと前記冷却器の間に配置し、前記感温素子の他方を前記コンデンサの筐体或いは前記金属体に配置した請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記感温素子の一方から前記コンデンサの中心部或いは電極端子近傍までの熱抵抗又は距離の各値が、前記感温素子の他方から前記コンデンサの中心部或いは電極端子近傍までの熱抵抗又は距離の各値より大きく、
    且つ、前記感温素子の一方から直接或いは前記金属体を経た前記冷却器迄の熱抵抗又は距離の各値が、前記感温素子の他方から直接或いは前記金属体を経た前記冷却器迄の熱抵抗又は距離の値より小さい請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記電極端子近傍の前記コンデンサ電極膜に、高熱電伝導性材料からなるベルトを装着し、前記感温素子の一方を、前記筐体のベルト装着位置に対応する部分に設けた請求項1から4のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記コンデンサは、内部に、コンデンサ電極膜を巻回すると共に端部を前記筐体に接触させた金属芯を有し、前記感温素子の一方を、前記筐体と前記金属体或いは前記冷却器の間に設けた請求項3から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記コンデンサの両電極端子間或いは電極端子近傍に、前記感温素子の一方を配置した請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記コンデンサは、装着することにより前記冷却器との間で熱結合状態にすることができる装着部を装着するための、被装着部を有し、前記装着部と前記被装着部の間に前記2個の感温素子を離間配置した請求項3から7のいずれか一項に記載の電力変換装置。

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