JP2008061305A - 給電装置および回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】バスリングの位置決め精度を確保できる給電装置および回転電機を提供することを課題とする。
【解決手段】リング部と端子部とを有する複数種類のバスリング3〜5が設けられている。開口をもつ複数の係合溝を備えると共に係合溝にバスリング3〜5のリング部をそれぞれ嵌合する絶縁材料で形成された絶縁ホルダ8が設けられている。絶縁ホルダ8において、係合溝81〜83にバスリング3〜5のリング部が嵌合すると共に端子部を絶縁ホルダ8から露出させる状態で係合溝81〜83の開口を塞ぐ閉鎖部88が設けられている。
【選択図】図9
【解決手段】リング部と端子部とを有する複数種類のバスリング3〜5が設けられている。開口をもつ複数の係合溝を備えると共に係合溝にバスリング3〜5のリング部をそれぞれ嵌合する絶縁材料で形成された絶縁ホルダ8が設けられている。絶縁ホルダ8において、係合溝81〜83にバスリング3〜5のリング部が嵌合すると共に端子部を絶縁ホルダ8から露出させる状態で係合溝81〜83の開口を塞ぐ閉鎖部88が設けられている。
【選択図】図9
Description
本発明はバスリングを有する給電装置および回転電機に関する。
特許文献1には、分割鉄芯に外嵌した絶縁ボビンにステータコイルを巻回してステータ片を構成し、複数のステータ片を円環状に配列して環状ステータ群を構成したステータが開示されている。このものによれば、バスリングの材料として、絶縁被覆層が被覆された丸線が使用されている。
特許文献2には、バスリングを成形型のキャビティに配置した状態で、キャビティに樹脂材料を射出成形により装填し、バスリングをインサート成形する車両用ブラシレスモータの集中配電部材の製造方法が開示されている。
特開2006−67799号公報
特開2003−134759号公報
特許文献1によれば、絶縁被覆層が被覆された丸線を成形していくため、絶縁被覆層の損傷が発生するおそれがある。更にステータコイルとの接続部分は、接続のために絶縁被覆層を剥離させる必要がある。特許文献2によれば、成形時における樹脂の圧力によりバスリングが変形するおそれがある。このためバスリングの位置決め精度が必ずしも充分ではない。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、絶縁被覆層の損傷を解消しつつ、バスリングの位置決め精度を確保できる給電装置および回転電機を提供することを課題とする。
(1)様相1に係る給電装置は、導電材料を基材とすると共にリング部とリング部から突設された端子部とを有する複数種類のバスリングと、開口をもつ複数の係合溝を備えると共に係合溝にバスリングのリング部をそれぞれ嵌合する絶縁材料で形成された絶縁ホルダと、絶縁ホルダにおいて係合溝にバスリングのリング部が嵌合すると共に端子部を絶縁ホルダから露出させた状態で係合溝の開口を塞ぐ閉鎖部とを具備することを特徴とする。
この場合、バスリングのリング部は絶縁ホルダの係合溝に嵌合して係合している。この状態で閉鎖部が係合溝の開口を閉鎖しているため、バスリングに対する電気絶縁性が確保される。端子部は絶縁ホルダの閉鎖部から露出しているため、バスリングに対する電気取り出し性が端子部により確保される。ここで、バスリングはリング形状(例えばC形状、Oリング形状、角リング形状)の導電経路を形成する導電材料を意味する。リング部はバスリングの本体を意味する。端子部はバスリングと相手材とを電気的に接続する部位を意味する。
(2)様相2に係る給電装置によれば、上記様相において、閉鎖部は、流動性を有するシール材料を固化させることにより形成されており、絶縁ホルダは、流動性を有するシール材料の流出漏れを抑える遮蔽壁を係合溝の開口よりも突出するように備えていることを特徴とする。この場合、バスリングが係合溝に嵌合している状態において、流動性を有するシール材料を係合溝の開口側に装填して固化させることにより、閉鎖部が形成されている。これにより係合溝の開口側がシールされ、バスリングの各係合溝の開口がシールされる。このとき、遮蔽壁は係合溝の開口よりも突出するように設けられている。この結果、流動性を有するシール材料の流出漏れは、遮蔽壁により抑えられる。このため開口側に装填されるシール材料としては少量で足りる。更に、遮蔽壁によりシール材料の流出漏れが抑えられるため、シール処理時において、絶縁ホルダを収容する型を使用せずとも良く、コストが低減される。更に、閉鎖部は絶縁ホルダの遮蔽壁により覆われているため、閉鎖部と絶縁ホルダとの一体性が高まり、予想以上の外力や振動が給電装置に作用するときであっても、絶縁ホルダから閉鎖部が離脱を防止するのにも有利である。
(3)様相3に係る給電装置によれば、上記様相において、遮蔽壁の壁面は、少なくも一つの係合溝を区画する壁面に連続しており、バスリングを係合溝に案内するバスリング案内面を兼ねることを特徴とする。本様相によれば、バスリングを係合溝に案内するバスリング案内面を兼ねることができる。このためバスリングが長いときであっても、手作業またはロボットなどにより、バスリングを係合溝に機械的に嵌合させる作業性が改善される。
この場合、複数の係合溝は、絶縁ホルダの軸芯の回りで同心状にCリング形状または円リング形状に延設されていることが好ましい。また、複数種類のバスリングにおいて、端子部の突出長さは、電気的接続の相手に届くようにバスリングの種類毎に異なるように設定されていることが好ましい。
複数種類のバスリングは、U相、V相、W相の一方の電流が通電される第1バスリングと、U相、V相、W相の他方の電流が通電される第2バスリングと、U相、V相、W相の残りの電流が通電される第3バスリングとを備えており、係合溝は、第1バスリングを嵌合する第1係合溝と、第2バスリングを嵌合する第2係合溝と、第3バスリングを嵌合する第3係合溝とを備えていることが好ましい。
(4)様相4に係る回転電機は、基部と、基部に保持され導線を有する固定子と、基部に保持され固体子に対して回転する回転子と、固定子側に設けられ前記固定子の導線に給電する給電装置とを具備する回転電機であって、給電装置は、上記した様相に係る給電装置であることを特徴とする。上記した各様相に係る作用が得られる。
本発明によれば、バスリングのリング部は、絶縁ホルダの係合溝に嵌合して係合しており、この状態で閉鎖部が係合溝の開口を閉鎖しているため、バスリングに対する電気絶縁性が確保される。バスリングの端子部は、絶縁ホルダの係合溝を閉鎖する閉鎖部から露出しているため、バスリングに対する電気取り出し性が確保される。
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図1〜図10を参照して説明する。図1に示すように、バスリング式の給電装置1はリング形状をなしており、複数種類のリング板状をなすバスリングを導電経路として備えるバスリング組2と、バスリング組2を保持するリング状をなす絶縁ホルダ8とを有する。
以下、本発明の実施形態1について図1〜図10を参照して説明する。図1に示すように、バスリング式の給電装置1はリング形状をなしており、複数種類のリング板状をなすバスリングを導電経路として備えるバスリング組2と、バスリング組2を保持するリング状をなす絶縁ホルダ8とを有する。
図1に示すように、バスリング組2は、三相交流のU相の電流が通電される第1バスリング3と、V相の電流が通電される第2バスリング4と、W相の電流が通電される第3バスリング5とを備えている。更に、中立バスリング6が設けられている。第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5および中立バスリング6は、厚みが共通(同一)とされており、可撓性を有しており、同一の導電材料を基材とする。導電材料としては導電性を有するものであれば、特に制限されず、銅、銅合金等を例示できる。第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5および中立バスリング6は電気絶縁被膜は被覆されておらず、導電材料面が表出している。このためバスリングの電気的接続の際に、電気絶縁被膜を剥離させる手間が省略される。
図1に示すように、第1バスリング3は、Cリング形状の薄い板材で形成されており、周方向において一端部3aおよび他端部3cを有する。第2バスリング4は、同様にCリング形状の薄い板材で形成されており、周方向において一端部4aおよび他端部4cを有する。第3バスリング5は、同様にCリング形状の薄い板材で形成されており、周方向において一端部5aおよび他端部5cを有する。中立バスリング6の周長は、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5の周長に比較して短くされている。
給電装置1の外周側から内周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が、この順で、給電装置1の軸芯P1周りで同心状またはほぼ同心状に配置される。従って、外周側に第1バスリング3が配置され、その内周側に第2バスリング4が配置され、その内周側に第3バスリング5が配置され、その内周側に中立バスリング6が配置される。
図1に示すように、第1バスリング3は、周方向に沿って延設されたC形状をなす帯状の第1リング部31と、第1リング部31から径内方向に突出する複数個の第1端子部32とを備えている。第2バスリング4は、周方向に沿って延設されたC形状をなす帯状の第2リング部41と、第2リング部41から径内方向に突出する複数個の第2端子部42とを備えている。第3バスリング5は、周方向に沿って延設されたC形状をなす帯状の第3リング部51と、第3リング部51から径内方向に突出する複数個の第3端子部52とを備えている。中立バスリング6は、弧状をなす第4リング部61と、径内方向に突出する複数個の第4端子部62とを備えている。なお、端子部32〜62が給電装置1の径内方向(矢印FA方向)に突出するのは、電気的接続の相手材がリング状の給電装置1の径内側に配置されているためである。相手材が給電装置1の径外側に配置されている場合には、端子部32〜62が給電装置1の径外方向に突出する。
図2は、U相、V相、W相の電流を通電する第1バスリング3、第2バスリング4および第3バスリング5がそれぞれ平面的に展開されている状態を示す。つまり、第1バスリング3、第2バスリング4および第3バスリング5を、薄い肉圧の板材からプレスにより平面的に打ち抜いた状態を示す。図2において、第1リング部31の長さをL1とし、第2リング部41の長さをL2とし、第3リング部51の長さをL3とすると、L1、L2、L3は、共通の長さに設定されており、それぞれ同一長さとされている(L1=L2=L3)。第1バスリング3の第1端子部32の第1ピッチ(第1間隔、均等ピッチ)をP1とし、第2バスリング4の第2端子部42の第2ピッチ(第2間隔、均等ピッチ)をP2とし、第3バスリング5の第3端子部52の第3ピッチ(第3間隔、均等ピッチ)をP3とすると、P1、P2、P3は共通のピッチに設定されており、それぞれ同一ピッチとされている(P1=P2=P3)。このため複数種類のバスリングの共通化に有利となる。同一ピッチとは、工業品における同一ピッチという意味である。例えば、同一型で打ち抜いたときにおけるバリ、返り等による微小な寸法変動があったとしても、同一ピッチの概念に含まれる。
ここで、図2に示すように、第1バスリング3の第1端子部32の突出長さをH1とし、第2バスリング4の第2端子部42の突出長さをH2とし、第3バスリング5の第3端子部52の突出長さをH3とすると、H1>H2>H3の関係に設定されている。中立バスリング6の第4端子部62の突出長さをH4(図示せず)とすると、H3>H4の関係とされている。H1>H2>H3>H4の関係に設定する理由としては、前述したように、リング状の給電装置1の外周側から内周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が順番に配置されている関係上、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6において、軸芯S1を起点とするそれぞれの曲率半径としては、第1バスリング3の曲率半径>第2バスリング4の曲率半径>第3バスリング5の曲率半径>中立バスリング6の曲率半径となるためである。上記したように突出長さH1、H2、H3以外は、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5は、サイズ、形状、材質において共通化されている。
図3および図4は、バスリング3〜5に共通して打ち抜くための打抜型7を示す。この打抜型7は、雌型71(下型)と雄型76(上型)とを備えている。図3は雌型71の平面形態を模式的に示す。図3に示すように、雌型71は、複数種類のバスリングの打抜に共通する共通型として機能する共通雌型73と、共通雌型73に対して交換可能に共通雌型73に保持される入れ子式の副雌型74とを備えている。図3に示すように、共通雌型73は、長く延設された第1キャビティ731と、第1キャビティ731に交差して連通する第2キャビティ732と、入子キャビティ733とをもつ。第1キャビティ731は、共通雌型73の上面部73uに開口しており、第1リング部31、第2リング部41、第3リング部51に共通しており、第1リング部31、第2リング部41、第3リング部51を打抜成形する。第1キャビティ731の長さLAは、第1リング部31、第2リング部41、第3リング部51の長さに対応するように、実質的にL1とされている(LA=L1=L2=L3)。第2キャビティ732は共通雌型73の上面部73uに開口しており、第1端子部32、第2端子部42、第3端子部52に共通する。第2キャビティ732のピッチPAはP2に実質的に設定されている(PA=P1=P2=P3)。
図3に示すように、副雌型74(74f,74s,74t)は、共通雌型73の側面部73fに形成された入子キャビティ733に、取付盤751およびボルト752を介して着脱可能(交換可能)に取り付けられる。入子キャビティ733の数は第1バスリング3の端子部32の数に相当する。
副雌型74は、バスリングの端子部を打抜成形するものであり、複数種類用意されている。即ち、第1バスリング3を打抜くための第1副雌型74f、第2バスリング4を打抜くため第2副雌型74s、第3バスリング5を打抜くための第3副雌型74tの複数種類(3種類)が用意されている。第1副雌型74fは、第1バスリング3の第1端子部32を打ち抜くためのものであるため、図3に示すように、第1端子部32の突出長さH1に対応できる切込長さW1をもつ第1変更部75aを備えている。第1副雌型74fの数は端子部32の数に相当するため、第1副雌型74fを量産化でき、製造コストを低減できる。第2副雌型74sは、第2バスリング4の第2端子部42を打ち抜くためのものであるため、第2端子部42の突出長さH2に対応できる切込長さW2(図3参照)をもつ第2変更部75bを備えている。第2副雌型74sの数は端子部32の数に相当するため、第2副雌型74sを量産化でき、製造コストを低減できる。第3副雌型74tは、第3バスリング5の第3端子部52を打ち抜くためのものであるため、第3端子部52の突出長さH3に対応できる切込長さW3(図3参照)をもつ第3変更部75cを備えている。第3副雌型74tの数は端子部32の数に相当するため、第3副雌型74tを量産化でき、製造コストを低減できる。
図4は打抜型7の雄型76の底面形態を模式的に示す。図4に示すように、雄型76は、複数種類の第1バスリング3〜第3バスリング5の打抜に共通する共通型として機能する共通雄型77と、共通雄型77に対して交換可能に共通雄型77に保持された副雄型78(78f,78s,78t)とを備えている。共通雄型77は、共通雄型77の下面77dから下方に突出する第1共通突出部771および第2共通突出部772と、共通雄型77の側面部77fに形成された入子キャビティ773とをもつ。入子キャビティ773の数は端子部32の数に相当するため、複数使用される。ここで、第1共通突出部771は、第1リング部31、第2リング部41、第3リング部51に共通しており、第1リング部31、第2リング部41、第3リング部51を雄型として打抜成形する。従って、第1共通突出部771の長さLBは、第1リング部31、第2リング部41、第2リング部41の長さに対応するように、実質的にL1とされている(LA=L1=L2=L3)。第2共通突出部772は、第1端子部32、第2端子部42、第3端子部52の共通形状部分を雄型として打抜成形する。第2共通突出部772のピッチPBはP1に設定されている(PB=P1=P2=P3)。副雄型78は、共通雄型77の側面部77fに形成された入子キャビティ773に取付盤751および取付ボルト752を介して着脱可能に取り付けられる。
副雄型78は、バスリングの端子部の先端部(一部)を雄型として打抜成形するものであり、複数種類用意されている。即ち、第1バスリング3の第1端子部32の先端部を打抜する第1副雄型78f、第2バスリング4の第2端子部42の先端部を打抜する第2副雄型78s、第3バスリング5の第3端子部52の先端部を打抜する第3副雄型78tが用意されている。第1副雄型78fは、第1バスリング3の第1端子部32の先端部を打ち抜くため、第1端子部32の突出長さH1に対応できる突出長さK1(図4参照)をもつ第1変更部75hを備えている。第1副雄型78fの数は端子部32の数に相当するため複数使用されており、第1副雄型78fを量産化でき、製造コスト低減できる。第2副雄型78sは、第2バスリング4の第2端子部42の先端部を打ち抜くため、第2端子部42の突出長さH2に対応できる突出長さK2(図4参照)をもつ第2変更部75iを備えている。第2副雄型78sの数は端子部32の数に相当するため複数使用されており、第2副雄型78sを量産化でき、製造コストを低減できる。第3副雄型78tは、第3バスリング5の第3端子部52の先端部を打ち抜くため、第3端子部52の突出長さH3に対応できる突出長さK3(図4参照)をもつ第3変更部75kを備えている。第3副雄型78tの数は端子部32の数に相当するため、第3副雄型78tを量産化でき。製造コストを低減できる。
本実施形態によれば、第1バスリング3を製造するときには、第1副雌型74fを共通雌型73に交換可能に取り付けると共に、第1副雄型78fを共通雄型77に交換可能に取り付ける。そして共通雌型73(下型)と共通雄型77(上型)との間に、導電材料製の板材をセットする。その状態で共通雄型77を下降させる。これにより板材から第1バスリング3が打ち抜かれる。第1バスリング3を連続的に量産するときには、第1副雄型78fを共通雄型77に取り付けたまま、第1副雌型74fを共通雌型73に取り付けたまま、打抜を行う。
また第2バスリング4を製造するときには、第2副雌型74sを共通雌型73に交換可能に取り付けると共に、第2副雄型78sを共通雄型77に交換可能に取り付ける。そして前述したように、共通雌型73と共通雄型77との間に板材をセットした状態で、共通雄型77(上型)を下降させる。これにより板材から第2バスリング4が打ち抜かれる。第2バスリング4を連続的に量産するときには、第2副雌型74sを共通雌型73に取り付けたまま、第2副雄型78sを共通雄型77に取り付けたまま、打抜を行う。
また第3バスリング5を製造するときには、第3副雌型74tを共通雌型73に交換可能に取り付けると共に、第3副雄型78tを共通雄型77に交換可能に取り付ける。そして、共通雌型73と共通雄型77との間に板材をセットした状態で、共通雄型77を下降させる。これにより板材から第3バスリング5が打ち抜かれる。第3バスリング5を連続的に量産するときには、第3副雄型78tを共通雄型77に取り付けたまま、第3副雌型74tを共通雌型73に取り付けたまま、打抜を行う。打抜かれた状態では、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5はそれぞれ帯状をなしており、二次元的な平面状態とされている。
本実施形態によれば、上記したように第1バスリング3〜第3バスリング5のプレス打抜の種類を変更するときには、共通雌型73および共通雄型77をそのままにしておき、交換部品として機能するサイズが小さな副雌型74f、74s、74tを共通雌型73に差し替え、副雄型78f、78s、78tを共通雄型77に差し替えるだけでよい。このように大きなサイズの共通雌型73および共通雄型77を共通化できるため、打抜型7に要する型コストを大幅に低減させ得る。そればかりか、大きなサイズの共通雌型73および共通雄型77を交換せずとも良いため、型交換作業の簡素化および型交換時間の短縮にも貢献でき、生産性の向上を図り得る。
本実施形態によれば、副雌型74f、74s、74tの材質、共通雌型73の材質については、同一材質、同系材質であっても、異材質であっても良い。耐久性が要請される共通雌型73については、価格が高いものの高耐久性を有する材質で形成し、副雌型74f、74s、74tについては、汎用タイプの廉価な材質で形成しても良い。逆でも良い。副雄型78f、78s、78tの材質、共通雄型77の材質については、同一材質、同系材質であっても、異材質であっても良い。耐久性が要請される共通雄型77については、価格が高いものの高耐久性を有する材質で形成し、副雄型78f、78s、78tについては、汎用タイプの廉価な材質で形成しても良い。逆でも良い。
次に、絶縁ホルダ8(絶縁体)について説明を加える。図1に示すように、絶縁ホルダ8は、これの軸芯S1の回りを周方向に1周するリング状をなしており、外径方向に突出する耳状の取付片80を有する。取付片80は挿入孔80aをもつ。場合によっては、取付片80は内径方向に突出させても良い。図5は絶縁ホルダ8の断面図を示す(但し、取付片80は省略されている)。図5に示すように、絶縁ホルダ8は、仮想中心線S5、S6をもち、外周側から内周側にかけて順番に、C形状をなす第1係合溝81、C形状をなす第2係合溝82、C形状をなす第3係合溝83、弧状をなす第4係合溝84をもつ。第1係合溝81、第2係合溝82、第3係合溝83、第4係合溝84は、絶縁ホルダ8の軸芯S1の回りに同心状に且つCリング形状をなすように形成されている。
ここで、第1係合溝81は、第1バスリング3の一端部3aが嵌合する一端部81aと、第1バスリング3の他端部3cが嵌合する他端部81cとをもつ。従って、組付時に、第1バスリング3の一端部3aと第1係合溝81の一端部81aとを当てれば、第1バスリング3の周方向の位置が規定されるため、第1バスリング3の周方向の位置決めを容易に行い得る。また第1バスリング3の他端部3cと第1係合溝81の他端部81cとを当てても、同様に、第1バスリング3の周方向の位置決めを容易に行い得る。第2係合溝82は、第2バスリング4の一端部4aが嵌合する一端部82aと、第2バスリング4の他端部4cが嵌合する他端部82cとをもつ。ここで、第2バスリング4の一端部4aと第2係合溝82の一端部82aとを当てれば、第2バスリング4の周方向の位置が規定されるため、第2バスリング4の周方向の位置決めを容易に行い得る。また第4バスリング4の他端部4cと第2係合溝82の他端部82cとを当てても、同様に、第2バスリング4の周方向の位置決めを容易に行い得る。第3係合溝83は、第3バスリング5の一端部5aが嵌合する一端部83aと、第3バスリング5の他端部5cが嵌合する他端部83cとをもつ。第4係合溝84は、中立バスリング6の一端部が嵌合する一端部84aと、中立バスリング6の他端部が嵌合する他端部84cとをもつ。同様に第3バスリングの長手方向の位置決めを容易にできる。図5に示すように、第1バスリング3の一端部3a、第2バスリング4の一端部4a、第3バスリング5の一端部5aは、周方向位相が合致しないように互いに違いに設定されている。同様に、第1バスリング3の他端部3c、第2バスリング4の他端部4c、第3バスリング5の他端部5cは、周方向位相が合致しないように互い違いに設定されている。
上記したように絶縁ホルダ8は、係合溝81〜84を有するように、電気絶縁性をもつ樹脂材料により形成されている。具体的には、絶縁ホルダ8は射出成形型のキャビティに樹脂材料を射出成形することにより形成されている。図6に示すように、絶縁ホルダ8において、各バスリングが嵌合されない部分は、絶縁材料である樹脂材料5yが配置されており、絶縁ホルダ8における電気絶縁性が一層高められている。第1係合溝81は、第1バスリング3の厚みに整合する厚みt1を有すると共に、第1バスリング3の断面形状に整合する断面形状をもつ。第2係合溝82は、第2バスリング4の厚みに整合する厚みt2を有すると共に、第2バスリング4の断面形状に整合する断面形状をもつ。第3係合溝83は、第3バスリング5の厚みに整合する厚みt3を有すると共に、第3バスリング5の断面形状に整合する断面形状をもつ。第4係合溝84は、中立バスリング6の厚みに整合する厚みt4を有すると共に、中立バスリング6の断面形状に整合する断面形状をもつ。図8に示すように、バスリング3〜6の断面形状は薄肉の四角形状(薄肉の長方形状)をもち、第1係合溝81〜第4係合溝84は、薄い四角形状(薄い長方形状)をもつようにされている。これによりバスリング3〜6の薄型化を図りつつ電流密度を高め得る。なおt1=t2=t3=t4、または、t1≒t2≒t3≒t4とされている。
給電装置の組付時には、平面状態の帯状をなす第1バスリング3をC形状に曲成しつつ、第1係合溝81に第1バスリング3が嵌合される。この場合、第1バスリング3の一端部3aまたは他端部3cから順に差し込んでいくことが好ましい。平面状態の帯状をなす第2バスリング4をC形状に曲成しつつ、第2係合溝82に第2バスリング4が嵌合される。この場合、第2バスリング4の一端部4aまたは他端部4cから順に差し込んでいくことが好ましい。平面状態の帯状をなす第1バスリング3をC形状に曲成しつつ、第3係合溝83に第3バスリング5が嵌合される。更に、第4係合溝84に中立バスリング6が嵌合される。
図5に示すように、絶縁ホルダ8の外周側と内周側には、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86が軸芯S1を1周するように同心円状またはほぼ同芯円状に形成されている。図8に示すように、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86は、第1係合溝81の開口81w〜第4係合溝84の開口84wを挟む位置に形成されており、その開口81w〜84wよりも寸法HC(図8参照)突出しており、リング状をなすシール室87を形成している。図8に示すように、内側遮蔽壁85の壁面85xは、第4係合溝84の壁面84xに段差なく面一状態に連続している。外側遮蔽壁86の壁面86xは、第1係合溝81の壁面81xに段差なく面一状態に連続している。従って、外側遮蔽壁86は、第1バスリング3を第1係合溝81に嵌合させるときのガイドとして機能できる。内側遮蔽壁85は、中立バスリング6を第4係合溝84に嵌合させるときのガイドとして機能できる。このため作業時間を一層短縮できる。
上記したように本実施形態によれば、組付時には、第1バスリング3〜中立バスリング6を絶縁ホルダ8の係合溝81〜84に嵌合し、その状態で図8及び図9に示すように、電気絶縁性をもつシール部88(閉鎖部)でシール室87に蓋をして閉鎖する。これにより各バスリング3〜6の電気絶縁性が良好に確保される。更に絶縁ホルダ88とシール部88との一体性が向上する。上記したシール部88としては、流動性をもつ液状またはペースト状のシール材をシール室87に装填して固化させて形成する。ここで、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86は、係合溝81〜84の開口81w〜84wよりも寸法HC(図8)突出している。このため、流動性をもつシール材が外方に流出洩れることは抑制されている。このため成形型にセットしてシール材を装填せずとも良く、シールコストの低減が図られる。更に、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86により、絶縁ホルダ88とシール部88との一体性が一層向上する。殊に、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86が突出しているため、シール部88の厚みHE(図8参照)を厚くすることができ、絶縁ホルダ88とシール部88との一体性が一層向上する。このため予想以上の外力や振動が給電装置に作用するときであっても、絶縁ホルダ88からシール部88が離脱することを防止するのにも一層有利である。仮に、公差等により、バスリングの外壁面と係合溝の内壁面との間に微小隙間が形成されるときであっても、シール部88を形成する流動性をもつシール材が微小隙間に流入して固化することができる。このため、第1バスリング3〜中立バスリング6の高いシール性が得られると共に、必要な電気絶縁性、がたつき防止性が図られる。
本実施形態によれば、前述したように、第1バスリング3〜中立バスリング6を絶縁ホルダ8の係合溝81〜84に嵌合した状態で、流動性をもつシール材をシール室87に装填して固化させてシール部88を形成する。このため、各バスリング3〜6の端子部32〜62が軸芯S1まわりのどの周方向位相に存在していたとしても、その端子部32〜62をシール部88で包囲しつつシール部88から外方に突出させることができる。図8および図9に示すように、第1バスリング3〜中立バスリング6は、絶縁ホルダ8の絶縁壁89を介して互いに接近しつつ実質的に平行に並設されている。この場合、絶縁ホルダ8の厚みt5(図9参照)の薄型化に貢献できる。絶縁壁89により、第1バスリング3〜中立バスリング6の短絡、即ち、U相、V相、W相の短絡が防止される。あるいは、図示しないものの、予め固化させた別体の蓋部材をシール室87に接着、溶着等により被着させても良い。
上記したように電気絶縁性をもつシール部88でシールされているときであっても、第1端子部32、第2端子部42、第3端子部52、第4端子部62は、後述する導線(電機的接続の相手材)との電気的接続のためにシール部88から外方に露出している。図9は、第3バスリング5の第3端子部52がシール部88から径内方(矢印FA方向)に向けて突出して露出している状態を示す。なお、シール材としては樹脂系を例示できる。熱硬化性樹脂でも良いし、熱可塑性樹脂でも良いし、他の材料でも良い。上記した絶縁ホルダ8は電気絶縁性をもつ樹脂材料を射出成形することにより形成されている。樹脂材料としては、電気絶縁性、強度、耐熱性に優れているものが好ましい。樹脂材料としては、ポリアミド、ポリイミド、ポリアセタール、ポリカーボネイト、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が例示され、これらの少なくとも1種を採用できる。但し、これらに限定されるものではない。殊に、樹脂材料としては、補強繊維や補強粒等の補強材を含む樹脂材料で形成されていることが好ましい。この場合、絶縁ホルダ8が熱をおびるときであっても、耐熱強度が確保される。補強材としては、補強性および電気絶縁性等を有するものが好ましく、ガラス繊維、セラミックス繊維が例示される。補強繊維として短繊維、長繊維が好ましい。
ところで、第1バスリング3〜第3バスリング5は厚みが薄く、長さが長いため(例えば30〜150ミリメトールであるが、これに限定されるものではない)、樹脂材料の射出成形によりインサート成形すると、射出圧により第1バスリング3〜第3バスリング5が撓み、正常な位置に埋設されないおそれがある。場合によっては、第1バスリング3〜第3バスリング5が射出圧により部分的に接触するおそれがある。この場合、U相、V相、W相が短絡してしまうおそれがある。この点について本実施形態によれば、上記した製造方法により第1バスリング3〜中立バスリング6を絶縁ホルダ8の係合溝81〜84に嵌合して埋設し、係合溝81〜84の開口81w〜84wをシール部88でシールすれば、第1バスリング3〜中立バスリング6が互いに接触することなく、第1バスリング3〜中立バスリング6の位置が高精度に確保される。従って、絶縁ホルダ8の半径方向において、第1バスリング3〜中立バスリング6を互いに接近させて絶縁ホルダ8の厚みt5(図9参照)をできるだけ小さくしつつも、U相、V相、W相の短絡が防止される。
また本実施形態によれば、前記したように第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5が平面的に展開されて帯状とされている状態では、第1バスリング3の長さL1、第2バスリング4のL2、第3バスリング5の長さL3は、共通化されており同一である。更に平面的に展開されている状態では、第1バスリング3の第1端子部32のピッチP1、第2バスリング4の第2端子部42のピッチP2、第3バスリング5の第3端子部52のピッチP3も共通化されており同一である。そして第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5を絶縁ホルダ8に取り付けるときには、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5をC形状に曲げる。このとき、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5は、それぞれ軸芯S1を起点とする曲率半径が異なることになる。このため、第1端子部32、第2端子部42および第3端子部52は、軸芯S1回りの周方向位相が僅かにずれることになる。ここで、第1端子部32が円周上に10個形成される場合には、第1端子部32は36度間隔で配置されることになる。本発明者による知見によれば、第1端子部32が36度の位相間隔で周方向に配置される場合には、第2端子部42および第3端子部52は33〜37度の位相間隔で配置されることになる。
この点について本実施形態によれば、次のような周方向位相の変化を吸収できる接続構造が採用されており、第1端子部32、第2端子部42および第3端子部52の周方向位相の変化を吸収できるようにされている。図10は各端子部と導線との電気的接合構造を示す。図10に示すように、第1バスリング3の第1端子部32の先端部を断面でU形状に折り曲げることにより折返片32mを形成する。ボビン122の溝122aに挿通されている所要の導線123(接続の相手,U相)を折返片32mで挟むと共に、折返片32mを溶接し、導線123に結合する。第2バスリング4の第2端子部42の先端部を、断面でU形状に折り曲げることにより、折返片42mを形成し、折返片42mで所要の導線123(接続の相手、V相)を挟むと共に、折返片42mを溶接し、導線123に結合する。同様に、図略されているものの、第3バスリング5の第3端子部52を断面でU形状に折り曲げることにより折返片を形成し、所要の導線123(接続の相手、W相)を挟んで取り付ける。この場合、溶接前において、図10から理解できるように、第1端子部32、第2端子部42および第3端子部52を、導線123の長手方向つまり矢印E1、E2方向(バスリングの周方向、図10参照)において位置調整することができる。ひいては第1端子部32、第2端子部42および第3端子部52の周方向位相が変化しても、その変化を吸収することができる。これによりL1、L2、L3を共通化させ、P1、P2、P3を共通化させたとしても、第1端子部32、第2端子部42および第3端子部52について、給電装置1の軸芯S1周りの周方向位相を調整できる。なお、接続相手である導線123は、バスリング3,4,5の径内側に配置されている。
換言すると、本実施形態によれば、複数種類のバスリング3,4,5は、軸芯S1周りで同心状またはほぼ同心状に配置されている。そして図2に示すように、複数種類のバスリング3,4,5が平面的に展開されたとき、リング部31,41,51から突出する端子部32,42,52の突出長さH1,H2,H3については、端子部32,42,52が導線123(電気的接続の相手)に届くように、バスリング3,4,5の種類毎に異なるように設定されている。
なお本実施形態によれば、平面状態の第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5の長さは共通化されて同じとされている。従って、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5をC形状に曲げて絶縁ホルダ8に埋設しているときには、外周側に位置する第1バスリング3の一端部3aと他端部3cとの間の位相角(絶縁ホルダ8の軸芯S1に対する第1バスリング3の位相角)は、相対的に小さくなる。このことは、外周側に位置する第1バスリング3においては、絶縁ホルダ8の外周側の絶縁部分(樹脂材料)の部分の位相角(絶縁ホルダ8の軸芯S1に対する位相角、図1のθaに相当)が増加することを意味する。この場合、絶縁ホルダ8の外周側における絶縁性の確保に有利となる。
(実施形態2)
図11は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図11は実施形態2に係る雌型71Bの平面形態を模式的に示す。図11に示すように、雌型71Bは、複数種類のバスリングの打抜に共通する共通雌型73と、共通雌型73に対して交換可能に共通雌型73に保持され入れ子式の第2副雌型74sとを備えている。第2副雌型74sの先端面74xは、共通雌型73の第1キャビティ731に到達している。図示しないものの、第2副雌型74f、第2副雌型74tは、端子部を打抜くための第2キャビティ732をもち、その先端面74xは共通雌型73の第1キャビティ731に到達している。この様な構造が採用されているため、第1バスリング3〜第3バスリング5を打抜くとき、第1端子部32〜第3端子部52において打抜バリが残ることが回避される。打抜バリによる損傷が抑えられる。雌型71Bと対をなす雄型についても、同様な構造とされている。本実施形態においても、絶縁ホルダにおいて係合溝にバスリングのリング部が嵌合すると共に係合溝の開口を塞ぐシール部が設けられている。
図11は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図11は実施形態2に係る雌型71Bの平面形態を模式的に示す。図11に示すように、雌型71Bは、複数種類のバスリングの打抜に共通する共通雌型73と、共通雌型73に対して交換可能に共通雌型73に保持され入れ子式の第2副雌型74sとを備えている。第2副雌型74sの先端面74xは、共通雌型73の第1キャビティ731に到達している。図示しないものの、第2副雌型74f、第2副雌型74tは、端子部を打抜くための第2キャビティ732をもち、その先端面74xは共通雌型73の第1キャビティ731に到達している。この様な構造が採用されているため、第1バスリング3〜第3バスリング5を打抜くとき、第1端子部32〜第3端子部52において打抜バリが残ることが回避される。打抜バリによる損傷が抑えられる。雌型71Bと対をなす雄型についても、同様な構造とされている。本実施形態においても、絶縁ホルダにおいて係合溝にバスリングのリング部が嵌合すると共に係合溝の開口を塞ぐシール部が設けられている。
(実施形態3)
図12は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図12に示すように、第1工程において、リング部31Eと共通端子部32Eとを備える平面状態をなす共通バスリング9を第1打抜型で打ち抜く。この第1打抜型は第1雌型と第1雄型とで形成されている。共通バスリング9の長さLEは、第1バスリング3の長さL1、第2バスリング4の長さL2、第3バスリング5の長さL3に共通しており、同一とされている(LE=L1=L2=L3)。
図12は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図12に示すように、第1工程において、リング部31Eと共通端子部32Eとを備える平面状態をなす共通バスリング9を第1打抜型で打ち抜く。この第1打抜型は第1雌型と第1雄型とで形成されている。共通バスリング9の長さLEは、第1バスリング3の長さL1、第2バスリング4の長さL2、第3バスリング5の長さL3に共通しており、同一とされている(LE=L1=L2=L3)。
また共通端子部32EのピッチPEは、第1端子部32のピッチP1、第2端子部42のピッチP2、第3端子部52のピッチP3と共通化されており、同一に設定されている(PE=L1=L2=L3)。
共通端子部32Eの突出長さHAは、複数種類のバスリングの端子部の突出長さH1、H2、H3のうちで最も長いH1に設定されている。従って、共通バスリング9は第1バスリング3そのものに相当する。図12に示すように、第2リング部41に対する第2端子部42の突出長さは、H2に設定されている。第3リング部51に対する第3端子部52の突出長さは、H3に設定されている。
次に第2工程を実施する。第2工程においては、上記した共通バスリング9から第2バスリング4を製造する。この場合、共通バスリング9の共通端子部32Eの突出長さを第2カット線R2に沿って打抜型等のカット手段によりカットする。これにより長さH2をもつ第2端子部42と第2リング部41とを備える第2バスリング4を形成する。
また上記した共通バスリング9から第3バスリング5を製造する場合には、共通バスリング9の共通端子部32Eの突出長さを第3カット線R3に沿って打抜型等のカット手段によりカットする。これにより長さH3をもつ第3端子部52と第3リング部51とを備える第3バスリング5を形成する。
以上説明したように本実施形態によれば、第1バスリング3〜第3バスリング5の形状に相当する共通バスリング9を予め形成する。このため共通バスリング9を量産する量産効果を発揮でき、コストを低減できる。更に、共通バスリング9の共通端子部32Eに対して打ち抜きカットを施し、H1よりも突出長さが短いH2をもつ第2端子部42と、H1よりも突出長さが短いH3をもつ第3端子部52とをそれぞれ個別に形成する。このため、量産効果を図りつつ、第2端子部42をもつ第2バスリング4、第3端子部52を持つ第3バスリング5を良好に形成することができる。本実施形態においても、実施形態1と同様に、絶縁ホルダにおいて係合溝にバスリングのリング部が嵌合すると共に係合溝の開口を塞ぐシール部が設けられている。
(実施形態4)
図15および図16は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図15に示すように、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86が形成されている。内側遮蔽壁85の壁面85xは、第4係合溝84の壁面84xに段差なく面一状態に連続している。外側遮蔽壁86の壁面86xは、第1係合溝81の壁面81xに段差なく面一状態に連続している。このため第1バスリングを第1係合溝81に開口81wから嵌合させ易い。更に、中立リング6を第4係合溝84に開口84wから嵌合させ易い。更に本実施形態によれば、図16に示すように、内側遮蔽壁85の壁面85xは、係合溝81〜84から離れるにつれて外側遮蔽壁86に近づくように、角度θ5傾斜している。また外側遮蔽壁86の壁面86xの壁面部分86xは、係合溝81〜84から離れるにつれて内側遮蔽壁85に近づくように、角度θ6傾斜している。このように角度θ5,θ6傾斜しているため、シール部88と絶縁ホルダ8との機械的係合性が一層向上する。ここで、シール部88は、固化により膨張する性質でも良いし、そうでない性質でも良い。シール部88が固化により膨張する性質を有するときには、膨張によりシール部88が開口側に矢印K1方向に付勢されるため、シール部88と絶縁ホルダ8との係合性が一層向上する。
図15および図16は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同様の構成および作用効果を有する。以下、異なる部分を中心として説明する。図15に示すように、内側遮蔽壁85および外側遮蔽壁86が形成されている。内側遮蔽壁85の壁面85xは、第4係合溝84の壁面84xに段差なく面一状態に連続している。外側遮蔽壁86の壁面86xは、第1係合溝81の壁面81xに段差なく面一状態に連続している。このため第1バスリングを第1係合溝81に開口81wから嵌合させ易い。更に、中立リング6を第4係合溝84に開口84wから嵌合させ易い。更に本実施形態によれば、図16に示すように、内側遮蔽壁85の壁面85xは、係合溝81〜84から離れるにつれて外側遮蔽壁86に近づくように、角度θ5傾斜している。また外側遮蔽壁86の壁面86xの壁面部分86xは、係合溝81〜84から離れるにつれて内側遮蔽壁85に近づくように、角度θ6傾斜している。このように角度θ5,θ6傾斜しているため、シール部88と絶縁ホルダ8との機械的係合性が一層向上する。ここで、シール部88は、固化により膨張する性質でも良いし、そうでない性質でも良い。シール部88が固化により膨張する性質を有するときには、膨張によりシール部88が開口側に矢印K1方向に付勢されるため、シール部88と絶縁ホルダ8との係合性が一層向上する。
(適用形態)
図13および図14は適用形態を示す。図13に示すように、回転電機として機能するモータは、基部としてのハウジング100と、ハウジング100に保持された固定子120と、ハウジング100に保持され固定子120に対して回転してモータ機能を発揮する回転子140と、固定子120に保持され固定子120の導線に給電するためのリング形状の給電装置1とを備えている。ハウジング100は、中央に配置されたボス部101と、ボス部101から遠心方向に延設された円板部102と、円板部102の外周端にボス部101に対して同軸的に延設された筒部103とを備えている。回転子140は、ボス部101の中央孔104に軸受105により軸芯S3(軸芯S1)回りで回転可能に支持された回転軸141と、回転軸141の軸端に連結部材142を介して連結ボルト143により連結されたプレート144と、プレート144に保持された互いに対面するエンドプレート145、146と、エンドプレート145、146に挟持され渦電流損を低減させるために珪素鋼板を積層した第1積層コア147と、第1積層コア147の内部に埋設された永久磁石(図示せず)と、空間148とを備えている。固定子120は、渦電流損を低減させるために珪素鋼板を積層した第2積層コア121と、第2積層コア121に保持されたリング状をなす絶縁材料である樹脂を基材とするボビン122(絶縁部)と、ボビン122に巻回された導線123とを備えている。導線123は励磁巻線であり、固定子120に回転磁界を形成できるように、三相交流のU相の線、V相の線、W相の線を備えている。
図13および図14は適用形態を示す。図13に示すように、回転電機として機能するモータは、基部としてのハウジング100と、ハウジング100に保持された固定子120と、ハウジング100に保持され固定子120に対して回転してモータ機能を発揮する回転子140と、固定子120に保持され固定子120の導線に給電するためのリング形状の給電装置1とを備えている。ハウジング100は、中央に配置されたボス部101と、ボス部101から遠心方向に延設された円板部102と、円板部102の外周端にボス部101に対して同軸的に延設された筒部103とを備えている。回転子140は、ボス部101の中央孔104に軸受105により軸芯S3(軸芯S1)回りで回転可能に支持された回転軸141と、回転軸141の軸端に連結部材142を介して連結ボルト143により連結されたプレート144と、プレート144に保持された互いに対面するエンドプレート145、146と、エンドプレート145、146に挟持され渦電流損を低減させるために珪素鋼板を積層した第1積層コア147と、第1積層コア147の内部に埋設された永久磁石(図示せず)と、空間148とを備えている。固定子120は、渦電流損を低減させるために珪素鋼板を積層した第2積層コア121と、第2積層コア121に保持されたリング状をなす絶縁材料である樹脂を基材とするボビン122(絶縁部)と、ボビン122に巻回された導線123とを備えている。導線123は励磁巻線であり、固定子120に回転磁界を形成できるように、三相交流のU相の線、V相の線、W相の線を備えている。
取付ボルト125を絶縁ホルダ8の取付片80の挿入孔80a(図5参照)、固定子120の固定子ホルダ129の挿入孔129cに挿入させ、更にその取付ボルト125をハウジング100の筒部103の雌螺子孔103aにねじ込む。これによりリング形状の給電装置1は、回転子140の外周側、且つ、電気的接続の相手材である導線123の外周側に位置するように、着脱可能に同心円状またはほぼ同心円状に固定子120に固定されている。このモータは、モータとして使用していないときには、その発電機として使用することもできる。
この給電装置1は上記した実施形態に係る構造で形成されている。第1バスリング3〜第3バスリング5、中立バスリング6は、前述したように、絶縁ホルダ8に埋設されてシールされているため、電気絶縁性、耐湿性、耐水性、強度が確保されている。本形態によれば前述したように、第1バスリング3、第2バスリング4および第3バスリング5の形状をできるだけ共通化しているため、打抜型7のコストを大幅に低減でき、コスト低減に有利となる。固定子120の導線123に給電されると、導線123が発熱する。熱は給電装置1に伝達され、給電装置1の温度は上昇する。このようなときであっても、第1バスリング3〜中立バスリング6は絶縁ホルダ8の内部に埋設されているため、第1バスリング3〜中立バスリング6の導電経路は良好に維持される。給電装置1の厚みはt5(図9参照)であり、薄型化が図られているため、モータの小型化に有利である。本形態においても、絶縁ホルダにおいて係合溝にバスリングのリング部が嵌合すると共に係合溝の開口を塞ぐシール部が設けられている。
(その他)
上記した実施形態によれば、絶縁ホルダ8は、補強材を含む樹脂材料で成形されているが、これに限らず、補強材を含まない樹脂材料で成形されていても良い。 上記した実施形態によれば、給電装置1の外周側から内周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が順に配置されているが、これに限らず、図示しないものの、給電装置1の内周側から外周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が順に配置されていることにしても良い。それに応じて端子部の長さを変更させる。また上記した実施形態によれば、第1バスリング3は三相交流のU相とされ、第2バスリング4はV相とされ、第3バスリング5はW相とされているが、これに限られるものではなく、第1バスリング3を他の相としてもよく、第2バスリング4を他の相としてもよく、第3バスリング5を他の相としてもよい。
上記した実施形態によれば、絶縁ホルダ8は、補強材を含む樹脂材料で成形されているが、これに限らず、補強材を含まない樹脂材料で成形されていても良い。 上記した実施形態によれば、給電装置1の外周側から内周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が順に配置されているが、これに限らず、図示しないものの、給電装置1の内周側から外周側に向かうにつれて、第1バスリング3、第2バスリング4、第3バスリング5、中立バスリング6が順に配置されていることにしても良い。それに応じて端子部の長さを変更させる。また上記した実施形態によれば、第1バスリング3は三相交流のU相とされ、第2バスリング4はV相とされ、第3バスリング5はW相とされているが、これに限られるものではなく、第1バスリング3を他の相としてもよく、第2バスリング4を他の相としてもよく、第3バスリング5を他の相としてもよい。
上記した実施形態によれば、第1バスリング3の隣設する第1端子部32のピッチP1は均等間隔とされているが、これに限らず、場合によっては、ピッチP1は均等間隔でなくても良く、不均等間隔でも良い。要するに、第1バスリング3に並設されている複数の第1端子部32は、第1リング部31の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて並設されていれば良い。この場合、第1バスリング3の第1端子部32のピッチP1に等応するように、第2バスリング4の第2端子部42のピッチP2を設定する。同様に、第1バスリング3の第1端子部32のピッチP1に等応するように、第3バスリング5の第3端子部52のピッチP3を設定し、更に、共通雌型73の第2キャビティ732のピッチPAを設定し、共通雄型77の第2共通突出部772のピッチPBを設定する。上記した実施形態によれば、第1バスリング3の第1端子部32の突出長さをH1とし、第2バスリング4の第2端子部42の突出長さをH2とし、第3バスリング5の第3端子部52の突出長さをH3とするとき、H1>H2>H3の関係に設定されているが、これに限られるものではなく、突出長さは、第1バスリング3〜第3バスリング5が絶縁ホルダ8の内周側に配置されるか、外周側に配置されるかに応じて設定される。場合によっては、第1バスリング3〜第3バスリング5と相手材(例えば導線)との電気的接続構造の如何によっては、H1≒H2≒H3の関係としても良い。
第1バスリング3〜第3バスリング5の他に中立バスリング6が用いられているが、中立バスリング6を用いずとも良い。給電装置1に組み付けられている状態では、第1バスリング3の第1端子部32、第2バスリング4の第2端子部4、第3バスリング4の第3端子部52は径内方向に突出しているが、これに限らず、電気的接続の相手材の構造如何によっては、径外方向に突出させても良く、相手材の構造如何によっては、軸芯S1方向に沿って突出させても良い。上記した実施形態によれば、バスリング組2は、三相交流に適用されるが、これに限らず、電流位相を180度ずつずらした二相交流でも良いし、場合によっては、電流位相を90度ずつずらした四相交流に適用しても良い。電流の位相に応じてバスリングの数を設定する。更に適用形態では、回転電機としてモータに適用しているが、固定子及び回転子を備える発電機に適用しても良い。更に他の導電経路に適用しても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施可能である。ある実施形態に設けられている特有の構造および機能は、他の実施形態においても適用可能である。上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
(付記項1)各請求項において、複数種類のバスリングが平面的に展開されたとき、複数種類のバスリングにおいて、リング部の長さは共通の長さに設定されており、且つ、端子部の間隔は共通の間隔に設定されていることを特徴とする給電装置または回転電機。このように複数種類のバスリングにおいて、これのリング部および端子部のサイズができるだけ共通化されているため、複数種類のバスリングを利用した導電経路の均衡化に有利である。更に複数種類のバスリングが用いられつつも、バスリングをできるだけ共通化でき、給電装置の製造コストが低減される。
本発明はモータや発電機等の電機機器に搭載される導電パス形成用のバスリング式の給電装置に利用できる。
1は給電装置、2はバスリング組、3は第1バスリング、31は第1リング部、32は第1端子部、4は第2バスリング、41は第2リング部、42は第2端子部、5は第3バスリング、51は第3リング部、52は第3端子部、6は中立バスリング、73は共通雌型(共通型)、74(74f,74s,74t)は副雌型、77は共通雄型(共通型)、78(78f,78s,78t)は副雄型、8は絶縁ホルダ、81は第1係合溝、82は第2係合溝、83は第3係合溝、88はシール部(閉鎖部)、9は共通バスリング、100はハウジング(基部)、120は固定子、140は回転子、123は導線(相手材)を示す。
Claims (7)
- 導電材料を基材とすると共にリング部と前記リング部から突設された端子部とを有する複数種類のバスリングと、
開口をもつ複数の係合溝を備えると共に前記係合溝に前記バスリングの前記リング部をそれぞれ嵌合する絶縁材料で形成された絶縁ホルダと、
前記絶縁ホルダにおいて前記係合溝に前記バスリングの前記リング部が嵌合すると共に前記端子部を前記絶縁ホルダから露出させた状態で前記係合溝の前記開口を塞ぐ閉鎖部とを具備することを特徴とする給電装置。 - 請求項1において、前記閉鎖部は、流動性を有するシール材料を固化させることにより形成されており、前記絶縁ホルダは、流動性を有する前記シール材料の流出漏れを抑える遮蔽壁を前記係合溝の開口よりも突出するように備えていることを特徴とする給電装置。
- 請求項2において、前記遮蔽壁の壁面は、少なくも一つの前記係合溝を区画する壁面に連続しており、前記バスリングを前記係合溝に案内するバスリング案内面を兼ねることを特徴とする給電装置。
- 請求項1〜3のうちのいずれか一項において、複数の前記係合溝は、前記絶縁リングの軸芯の回りで同心状にCリング形状または円リング形状に延設されていることを特徴とする給電装置。
- 請求項1〜4のうちのいずれか一項において、複数種類の前記バスリングにおいて、前記端子部の突出長さは、電気的接続の相手に届くように前記バスリングの種類毎に異なるように設定されていることを特徴とする給電装置。
- 請求項1〜5のうちのいずれか一項において、複数種類の前記バスリングは、U相、V相、W相の一方の電流が通電される第1バスリングと、U相、V相、W相の他方の電流が通電される第2バスリングと、U相、V相、W相の残りの電流が通電される第3バスリングとを備えており、
前記係合溝は、前記第1バスリングを嵌合する第1係合溝と、前記第2バスリングを嵌合する第2係合溝と、前記第3バスリングを嵌合する第3係合溝とを備えていることを特徴とする給電装置。 - 基部と、前記基部に保持され導線を有する固定子と、前記基部に保持され前記固体子に対して回転する回転子と、前記固定子側に設けられ前記固定子の前記導線に給電する給電装置とを具備する回転電機であって、
前記給電装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の給電装置であることを特徴とする回転電機。
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JP2006232145A JP2008061305A (ja) | 2006-08-29 | 2006-08-29 | 給電装置および回転電機 |
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- 2006-08-29 JP JP2006232145A patent/JP2008061305A/ja not_active Withdrawn
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