JP2008059633A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】読み出し動作時の不揮発性半導体メモリ中の貫通電流を低減すること。
【解決手段】本発明に係る不揮発性半導体メモリ10は、相補データを記憶する不揮発性メモリセル11と、読み出し動作時に相補データのそれぞれに応じた電位が現れる相補ビット線と、相補ビット線の電位に基づいて相補データをセンスするセンスアンプ回路13と、相補ビット線に接続されたビット線チャージ回路16と、を備える。相補ビット線は、第1ビット線BLTと第2ビット線BLBからなる。読み出し動作時、第2ビット線BLBには第1ビット線BLTよりも高い電位が現れる。ビット線チャージ回路16は、読み出し動作中のあるタイミングで、第2ビット線BLBと電源VDDとを接続し、且つ、読み出し動作が終了するまでに、第2ビット線BLBと電源VDDとの接続を切断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体メモリに関する。特に、本発明は、ビット線をチャージする回路を備える不揮発性半導体メモリに関する。
一般的に、SRAMやDRAM等の半導体メモリは、データ読み出し時に相補ビット線(complementary bit lines)に現れる電位の差を増幅するセンスアンプ回路を有している。そのようなセンスアンプ回路は、ダイナミック型センスアンプ回路(dynamic sense amplifier)と呼ばれている。
図1は、特許文献1に記載されたSRAMの構成を示す回路図である。図1に示されたSRAMは、複数のメモリセル1a、書き込み制御回路2、センスアンプ回路3、書き込み許可制御回路4、ビット線チャージ回路5、アドレスデコーダ6、プリチャージ回路7、複数のワード線(WA0、WAl、・・・)、及び複数のビット線(BL0,/BL0、BLm、/BLm、・・・)を備えている。ビット線BL0,/BL0やビット線BLm,/BLmは、相補ビット線を構成している。以下、相補ビット線BL0,/BL0に関連する回路だけ説明する。
メモリセル1aは、SRAMセルであり、2個のインバータから構成されたラッチ部と、2個の選択トランジスタとを有している。2個の選択トランジスタのゲート端子は、いずれかのワード線に共通に接続されている。また、2個の選択トランジスタは、相補ビット線BL0,/BL0のそれぞれに接続されている。アドレスデコーダ6は、アクセス対象のメモリセル1aにつながるワード線を選択する。
書き込み制御回路2は、相補ビット線BL0、/BL0に接続されている。書き込み動作時、書き込み制御回路2は、書き込み許可信号WELに応答して、ビット線BL0、/BL0に書き込みデータDIN0に応じた電位を印加する。書き込み許可制御回路4は、書き込み許可信号WELを出力する。
センスアンプ回路3は、相補ビット線BL0、/BL0に接続されたダイナミック型センスアンプ回路である。読み出し動作時、センスアンプ回路3は、相補ビット線BL0、/BL0の電位に基づいて、メモリセル1aに記憶されたデータをセンスする。センスされたデータは、出力データDoutとして出力される。プリチャージ回路7は、読み出し動作時に、相補ビット線BL0、/BL0をプリチャージする。
ビット線チャージ回路5は、PMOSトランジスタP1〜P4を有している。PMOSトランジスタP1、P2のゲート端子は、それぞれビット線/BL0、BL0に接続されている。PMOSトランジスタP1、P2のドレイン端子は、それぞれビット線BL0、/BL0に接続されている。PMOSトランジスタP1、P2のソース端子は、それぞれPMOSトランジスタP3、P4のドレイン端子に接続されている。PMOSトランジスタP3、P4のソース端子は、電源VDDに接続されている。PMOSトランジスタP3、P4のゲート端子には、書き込み許可信号WELが印加される。書き込み動作時、ビット線チャージ回路5は、書き込み許可信号WELによって非活性化される。一方、読み出し動作時、ビット線チャージ回路5は活性化される。具体的には、ビット線チャージ回路5のPMOSトランジスタP3、P4はONし、PMOSトランジスタP1、P2のソース端子に電源電位VDDが印加される。
読み出し動作に関して更に説明する。読み出し動作時、まず、プリチャージ回路7は、相補ビット線BL0、/BL0の電位をHレベルにプリチャージする。この時、ビット線チャージ回路5のPMOSトランジスタP1、P2はOFFする。プリチャージ後、プリチャージ回路7は非活性化され、また、1本のワード線が選択される。その結果、メモリセル1aのデータが相補ビット線BL0、/BL0に出力される。例えば、ビット線/BL0の電位はHレベルのままであり、ビット線BL0の電位がHレベルからLレベルに変わるとする。ここで、Hレベルのデータはメモリセル1a中の選択トランジスタを通してビット線/BL0に出力されるため、ビット線/BL0の電位は、1段落ちの電位となる。ビット線BL0の電位がLレベルに変わると、PMOSトランジスタP2がONする。その結果、ビット線/BL0の電位は、電源電位まで上昇する。ビット線BL0の電位は、グランド電位まで減少する。センスアンプ回路3は、相補ビット線BL0、/BL0の電位に基づいて、メモリセル1aに記憶されたデータをセンスする。
特許文献2には、同様に、ビット線の電位を電源電位まで上昇させる回路が記載されている。特許文献3には、ダイナミック型センスアンプ回路を備えたSRAMが記載されている。
特開平05−101676号公報 特開平10−162580号公報 特開2005−174504号公報
本願発明者は、次の点に着目した。EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)のような不揮発性半導体メモリの場合、浮遊ゲートと制御ゲートを有するメモリセルトランジスタが、記憶素子として用いられる。そのメモリセルトランジスタの閾値電位は、浮遊ゲート中の電荷量に依存して変動する。よって、閾値電位の大小によって、データ“1”と“0”の区分が可能である。例えば、比較的低い閾値電位を有するメモリセルトランジスタ(以下、「ONセル」と参照される)は、データ“1”に対応付けられ、比較的高い閾値電位を有するメモリセルトランジスタ(以下、「OFFセル」と参照される)は、データ“0”に対応付けられる。
データプログラム時、浮遊ゲートには電子が注入され、閾値電位は高くなる。その結果、メモリセルトランジスタはOFFセルとなる。データ消去時、浮遊ゲートから電子が引き抜かれ、閾値電位は低くなる。その結果、メモリセルトランジスタはONセルとなる。データリード時、ONセルの閾値電位とOFFセルの閾値電位の間に設定されたリード電位が、メモリセルトランジスタの制御ゲートに印加される。この時、ONセルはONし、OFFセルはONしない。メモリセルトランジスタがONするか否かを検知することによって、そのメモリセルトランジスタがONセルかOFFセルか、すなわち、そのメモリセルトランジスタに格納されたデータが“1”か“0”かを判定することが可能である。
メモリセルトランジスタがONするか否かを検知(センス)するのは、センスアンプ回路である。例えば、センスアンプ回路は、1本のビット線を介してメモリセルトランジスタに接続されており、そのビット線を流れるセル電流と所定のリファレンス電流の比較を行う。ONセルの場合、セル電流がビット線に流れ、OFFセルの場合、セル電流は流れにくい。従って、セル電流を所定のリファレンス電流と比較することによって、データ判定を行うことが可能である。このようなセンスアンプ回路は、スタティック型センスアンプ回路(static sense amplifier)と呼ばれている。
近年、不揮発性半導体メモリにおいて、動作電圧を低減し、消費電力を削減することが要求されている。しかしながら、動作電圧が低くなるにつれ、ONセルの場合のセル電流とOFFセルの場合のセル電流の差はより小さくなってしまう。その場合、データ判定に用いられるリファレンス電流の設定は、非常に困難になる。場合によっては、データの誤判定が発生してしまう。
そこで、スタティック型センスアンプ回路の代わりに、ダイナミック型センスアンプ回路を不揮発性半導体メモリに適用することが考えられる。ダイナミック型センスアンプ回路は、相補ビット線のそれぞれに現れる電位の差を増幅することにより、リファレンス電流を用いずにデータ判定を行うことができる。
図2は、図1中のSRAMセル1aが不揮発性メモリセル1bで置換された場合の回路構成を示している。相補ビット線BL0、/BL0に相補的な電位を発生させるため、不揮発性メモリセル1bは、データを相補的に記憶するように構成されている。
具体的には、不揮発性メモリセル1bは、2個のメモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2から構成されている。メモリセルトランジスタMCELL1、MECLL2の各々は、制御ゲートと浮遊ゲートを有している。メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2の制御ゲート(ゲート端子)は、ワード線に接続されている。メモリセルトランジスタMCELL1のソース端子とドレイン端子の一方はビット線BL0に接続され、他方はグランドに接続されている。メモリセルトランジスタMCELL2のソース端子とドレイン端子の一方はビット線/BL0に接続され、他方はグランドに接続されている。メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2には、相補データがそれぞれ書き込まれる。すなわち、メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2の一方がONセルとなり、他方がOFFセルとなる。
図2で示された回路における読み出し動作は次の通りである。例として、メモリセルトランジスタMCELL1がONセルであり、メモリセルトランジスタMCELL2がOFFセルである場合を考える。読み出し動作の期間中、ビット線チャージ回路5のPMOSトランジスタP3、P4はONし、PMOSトランジスタP1、P2のソース端子に電源電位VDDが印加される。
まず、プリチャージ回路7は、相補ビット線BL0、/BL0の電位をHレベルにプリチャージする。この時、ビット線チャージ回路5のPMOSトランジスタP1、P2はOFFする。プリチャージ後、プリチャージ回路7は非活性化され、また、1本のワード線が選択される。この時、ビット線BL0側のメモリセルトランジスタMCELL1がONセルであり、メモリセルトランジスタMCELL1がONする。従って、ビット線BL0の電位は、プリチャージの結果であるHレベル(プリチャージレベル)から、放電によって、Lレベルに変化していく。ビット線BL0の電位がLレベルに変わると、PMOSトランジスタP2がONする。その結果、ビット線/BL0が、電源VDDに接続される。
ここで、浮遊ゲートを有する不揮発性半導体メモリに特有の問題として、浮遊ゲートからの電子の漏れが挙げられる。それは、プログラム・消去の繰り返しによるゲート絶縁膜の劣化や経年変化により引き起こされる。浮遊ゲートから電子が漏れ出すと、OFFセルの閾値電位が減少する。この場合、読み出し動作において、OFFセルは十分にOFFせず、弱いON状態となる。従って、ビット線/BL0が電源VDDに接続されると、その電源VDDから、PMOSトランジスタP4、P2、ビット線/BL0、メモリセルトランジスタMCELL2を通して、グランドに貫通電流(through current)が流れる。電源VDDとビット線/BL0との接続が切れるまで、すなわち、読み出し動作の終了時まで、この貫通電流は流れ続ける。
このように、OFFセルが弱いON状態となると、そのOFFセルに接続されたビット線/BL0を介して、ビット線チャージ回路5からメモリセル1bに余計な貫通電流が流れる。このような貫通電流を低減することができる技術が望まれる。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明に係る不揮発性半導体メモリ(10)は、相補データを記憶する不揮発性メモリセル(11)と、読み出し動作時に相補データのそれぞれに応じた電位が現れる相補ビット線(BLT、BLB)と、相補ビット線(BLT、BLB)の電位に基づいて相補データをセンスするセンスアンプ回路(13)と、相補ビット線(BLT、BLB)に接続されたビット線チャージ回路(16)と、を備える。相補ビット線(BLT、BLB)は、第1ビット線(BLT)と第2ビット線(BLB)からなる。読み出し動作時、第2ビット線(BLB)には第1ビット線(BLT)よりも高い電位が現れる。ビット線チャージ回路(16)は、読み出し動作中のあるタイミングで、第2ビット線(BLB)と電源(VDD)とを接続し、且つ、読み出し動作が終了するまでに、第2ビット線(BLB)と電源(VDD)との接続を切断する。
このような構成により、第2ビット線(BLB)を介した不揮発性メモリセル(11)と電源(VDD)との間の電気的接続が、読み出し動作が終了するまでに切断される。従って、図2に示された構成と比較して、ビット線チャージ回路(16)からメモリセル(11)に貫通電流が流れ込む期間が短縮される。その結果、貫通電流の総量が低減される。
言い換えれば、ビット線チャージ回路(16)は、読み出し動作が終了するまでに非活性化され、その活性期間は制限される。活性期間を制限するために、ビット線チャージ回路(16)には停止信号(CHGSTP)が供給される。ビット線チャージ回路(16)の活性期間が停止信号(CHGSTP)によって制限されるため、ビット線チャージ回路(16)から不揮発性メモリセル(11)に貫通電流が流れ込む期間が短縮される。その結果、貫通電流の総量が低減される。
本発明に係る不揮発性半導体メモリによれば、読み出し動作中に、ビット線チャージ回路からメモリセルに貫通電流が流れ込む期間が短縮される。その結果、貫通電流の総量が低減される。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリを説明する。
1.構成
図3は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリ10の構成を示す回路図である。不揮発性半導体メモリ10は、メモリセル11、プリチャージ回路12、センスアンプ回路13、タイミング生成回路14、15、17、ビット線チャージ回路16、OR回路OR1、ワード線WL、及びビット線BLT、BLBを備えている。ビット線BLT、BLBは、相補ビット線を構成している。
メモリセル11は、電気的に消去・プログラムが可能な不揮発性メモリセルである。本実施の形態において、メモリセル11は、相補データを記憶するように構成されている。具体的には、メモリセル11は、2個のメモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2を有している。メモリセルトランジスタMCELL1、MECLL2の各々は、制御ゲートと浮遊ゲートを有しており、各々が不揮発性メモリセルとして機能する。メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2の制御ゲート(ゲート端子)は、ワード線WLに接続されている。メモリセルトランジスタMCELL1のソース端子とドレイン端子の一方はビット線BLTに接続され、他方はグランドに接続されている。メモリセルトランジスタMCELL2のソース端子とドレイン端子の一方はビット線BLBに接続され、他方はグランドに接続されている。メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2には、相補データがそれぞれ書き込まれる。すなわち、メモリセルトランジスタMCELL1、MCELL2の一方がONセルとなり、他方がOFFセルとなる。メモリセル11に格納された相補データの読み出し時、相補ビット線BLT、BLBのそれぞれには、その相補データに応じた電位が相補的に現れる。
プリチャージ回路12は、相補ビット線BLT、BLBに接続されており、その相補ビット線BLT、BLBに対してプリチャージ動作を行う。つまり、プリチャージ回路12は、センスアンプ回路13の活性化の前に、相補ビット線BLT、BLBの電位を所定の電位(プリチャージレベル)に設定する。より詳細には、プリチャージ回路12は、PMOSトランジスタMP1、MP2、MP3を有している。PMOSトランジスタMP1、MP2のソース端子は電源VDDに接続され、そのドレイン端子はビット線BLT、BLBのそれぞれに接続されている。PMOSトランジスタMP3のソース/ドレイン端子は、ビット線BLT、BLBのそれぞれに接続されている。PMOSトランジスタMP1、MP2、MP3のゲート端子には、プリチャージ制御信号PRECHGが印加される。プリチャージ制御信号PRECHGは、プリチャージ回路12を活性化/非活性化する信号である。プリチャージ制御信号PRECHGがLレベルの時、プリチャージ回路12は活性化され、プリチャージ制御信号PRECHGがHレベルの時、プリチャージ回路12は非活性化される。
センスアンプ回路13は、ダイナミック型のセンスアンプ回路である。このセンスアンプ回路13は、相補ビット線BLT、BLBに接続されており、その相補ビット線BLT、BLBの電位に基づいて、メモリセル11に格納されたデータをセンスする。センスアンプ回路13の動作は、センスアンプ制御信号(センスアンプ停止信号)SASTPにより制御される。センスアンプ制御信号SASTPがLレベルの時、センスアンプ回路13は活性化され、センスアンプ制御信号SASTPがHレベルの時、センスアンプ回路13は非活性化される。
より詳細には、センスアンプ回路13は、PMOSトランジスタMP4、MP5、MP6と、NMOSトランジスタMN3、MN4、MN5、MN6を有している。PMOSトランジスタMP4、MP5、MN5は、電源VDDとグランドとの間に直列に接続されている。また、PMOSトランジスタMP4、MP6、MN6は、電源VDDとグランドとの間に直列に接続されている。PMOSトランジスタMP4のソース端子は電源VDDに接続され、そのドレイン端子はPMOSトランジスタMP5、MP6のソース端子に接続されている。PMOSトランジスタMP4のゲート端子には、センスアンプ制御信号SASTPが印加される。PMOSトランジスタMP5とNMOSトランジスタMN5のゲート端子は、ビット線BLTに共通に接続され、それらのドレイン端子は、ノードN5に接続されている。また、PMOSトランジスタMP6とNMOSトランジスタMN6のゲート端子は、ビット線BLBに共通に接続され、それらのドレイン端子は、ノードN6に接続されている。NMOSトランジスタMN5、MN6のソース端子はグランドに接続されている。NMOSトランジスタMN3、MN4のソース端子はグランドに接続され、そのドレイン端子はノードN5、N6のそれぞれに接続されている。NMOSトランジスタMN3、MN4のゲート端子には、センスアンプ制御信号SASTPが印加される。ノードN5、N6は、センスアンプ回路13の相補出力端子に接続されており、ノードN5、N6の電位は、センスアンプ回路13の相補出力DB、DTとして相補出力端子から出力される。
OR回路OR1の入力端子は、センスアンプ回路13の相補出力端子(ノードN5、N6)に接続されている。つまり、センスアンプ回路13の相補出力DB、DTが、OR回路OR1に入力される。OR回路OR1は、論理和演算の結果をリード検出信号DETECTとして出力する。相補出力DB、DTの少なくとも一方がHレベルになると、リード検出信号DETECTはHレベルになる。つまり、このリード検出信号DETECTは、センスアンプ回路13によってデータがセンスされたことを示す信号である。OR回路OR1は、相補出力DB、DTの変化を検出し、センスアンプ回路13がリード動作を完了したことを検出する回路であると言える。
タイミング生成回路14は、1段のインバータで構成された遅延回路DELAY1と、AND回路AND1を有している。遅延回路DELAY1による遅延時間はΔT1である。プリチャージ制御信号PRECHGは、AND回路AND1の一方の入力端子に入力され、また、遅延回路DELAY1を通してAND回路AND1の他方の入力端子に入力される。AND回路AND1の出力端子は、ノードNAに接続されている。このような構成により、プリチャージ制御信号PRECHGのLレベルからHレベルへの遷移に応答して、ノードNAの電位は期間ΔT1だけHレベルとなる。
タイミング生成回路15の入力端子は、ノードNAとOR回路OR1の出力に接続され、その出力端子はセンスアンプ回路13に接続されている。タイミング生成回路15の出力は、センスアンプ制御信号SASTPである。つまり、タイミング生成回路15は、プリチャージ制御信号PRECHGやリード検出信号DETECTの変動に応じてセンスアンプ制御信号SASTPを変化させる回路である。特に、タイミング生成回路15は、リード検出信号DETECTの変化時から所定の遅延時間後にセンスアンプ制御信号SASTPを変化させるように構成されている。
より詳細には、タイミング生成回路15は、遅延回路DELAY2、NOR回路NOR1、NOR2、及びインバータINV1を有している。遅延回路DELAY2は2段のインバータで構成されており、その遅延時間はΔT2である。遅延回路DELAY2の入力端子は、OR回路OR1の出力に接続されており、その出力端子はノードNBに接続されている。NOR回路NOR1の入力端子は、ノードNBとNOR回路NOR2の出力端子に接続されている。NOR回路NOR2の入力端子は、ノードNAとNOR回路NOR1の出力端子に接続されている。また、NOR回路NOR1の出力端子は、インバータINV1の入力端子に接続されている。インバータINV1の出力が、センスアンプ制御信号SASTPである。NOR回路NOR1、NOR2は、RSラッチ回路を構成している。プリチャージ制御信号PRECHGはセンスアンプ制御信号SASTPのリセット信号として機能し、リード検出信号DETECTはセンスアンプ制御信号SASTPのセット信号として機能する。
ビット線チャージ回路16は、相補ビット線BLT、BLBに接続されている。メモリセル11に格納されたデータの読み出し時、ビット線チャージ回路16は、相補ビット線BLT、BLBの一方の電位を電源電位に固定する。この処理は、後述されるように、センスアンプ回路13内での貫通電流を低減する役割を果たす。ビット線チャージ回路16の動作は、チャージ停止信号CHGSTPにより制御される。チャージ停止信号CHGSTPがLレベルの時、ビット線チャージ回路16は活性化される。一方、チャージ停止信号CHGSTPがHレベルの時、ビット線チャージ回路16は非活性化される。つまり、ビット線のチャージの停止を示すチャージ停止信号CHGSTPが活性化されると、ビット線チャージ回路16は非活性化される。
より詳細には、ビット線チャージ回路16は、PMOSトランジスタMP7、MP8、MP9を有している。PMOSトランジスタMP7、MP9は、電源VDDとビット線BLTとの間に直列に接続されている。また、PMOSトランジスタMP8、MP9は、電源VDDとビット線BLBとの間に直列に接続されている。PMOSトランジスタMP7のゲート端子及びドレイン端子は、ビット線BLB、BLTにそれぞれ接続されている。PMOSトランジスタMP8のゲート端子及びドレイン端子は、ビット線BLT、BLBにそれぞれ接続されている。PMOSトランジスタMP7、MP8のソース端子は、PMOSトランジスタMP9のドレイン端子に接続されている。PMOSトランジスタMP9のソース端子は、電源VDDに接続されている。PMOSトランジスタMP9のゲート端子には、チャージ停止信号CHGSTPが印加される。
チャージ停止信号CHGSTPがLレベルの場合、PMOSトランジスタMP9がONする。更に、相補ビット線BLT、BLBの一方の電位がLレベルになると、相補ビット線BLT、BLBの他方が電源VDDに接続される。例えば、一方のビット線BLTの電位がLレベルになると、PMOSトランジスタMP8がONする。その結果、他方のビット線BLBが電源VDDに電気的に接続され、ビット線BLBの電位が電源電位に固定される。チャージ停止信号CHGSTPがHレベルの場合、PMOSトランジスタMP9はOFFし、電源VDDと相補ビット線BLT、BLBとの間の電気的接続は切断される。このように、チャージ停止信号CHGSTPをビット線チャージ回路16に入力することによって、ビット線チャージ回路16の活性化/非活性化を能動的に制御することができる。
タイミング生成回路17の入力端子は、ノードNAとOR回路OR1の出力に接続され、その出力端子はビット線チャージ回路16に接続されている。タイミング生成回路17の出力は、チャージ停止信号CHGSTPである。つまり、タイミング生成回路17は、プリチャージ制御信号PRECHGやリード検出信号DETECTの変動に応じてチャージ停止信号CHGSTPを変化させる回路である。特に、タイミング生成回路17は、リード検出信号DETECTの変化時から所定の遅延時間後にチャージ停止信号CHGSTPを変化させるように構成されている。
より詳細には、タイミング生成回路17は、遅延回路DELAY3、NOR回路NOR3、NOR4、及びインバータINV2を有している。遅延回路DELAY3は2段のインバータで構成されており、その遅延時間はΔT3である。遅延回路DELAY3の入力端子は、OR回路OR1の出力に接続されており、その出力端子はノードNCに接続されている。NOR回路NOR3の入力端子は、ノードNCとNOR回路NOR4の出力端子に接続されている。NOR回路NOR4の入力端子は、ノードNAとNOR回路NOR3の出力端子に接続されている。また、NOR回路NOR3の出力端子は、インバータINV2の入力端子に接続されている。インバータINV2の出力が、チャージ停止信号CHGSTPである。NOR回路NOR3、NOR4は、RSラッチ回路を構成している。プリチャージ制御信号PRECHGはチャージ停止信号CHGSTPのリセット信号として機能し、リード検出信号DETECTはチャージ停止信号CHGSTPのセット信号として機能する。
2.動作
図4は、図3で示された回路のデータリード動作の一例を示すタイミングチャートである。例として、メモリセルトランジスタMCELL1がONセルであり、メモリセルトランジスタMCELL2がOFFセルである場合を考える。
(プリチャージ期間)
時刻t1からプリチャージ期間が開始する。プリチャージ期間において、ワード線WLの電位はLレベルであり、プリチャージ制御信号PRECHGもLレベルである。プリチャージ制御信号PRECHGがLレベルの時、プリチャージ回路12は活性化される。PMOSトランジスタMP1〜MP3がONし、プリチャージ回路12は、相補ビット線BLT、BLBをHレベルにプリチャージする。ゲート端子がビット線BLT、BLBのそれぞれに接続されたPMOSトランジスタMP5、MP6はOFFする。一方、ゲート端子がビット線BLT、BLBのそれぞれに接続されたNMOSトランジスタMN5、MN6はONする。
また、プリチャージ期間において、センスアンプ制御信号SASTPはHレベルである。センスアンプ制御信号SASTPがHレベルの時、センスアンプ回路13は非活性化されている。PMOSトランジスタMP4はOFFし、NMOSトランジスタMN3、MN4はONする。この時、ノードN5、N6の電位はLレベルとなる。センスアンプ回路13の出力DB、DTは共にLレベルであり、リード検出信号DETECTもLレベルである。
また、プリチャージ期間において、チャージ停止信号CHGSTPはHレベルである。チャージ停止信号CHGSTPがHレベルの時、ビット線チャージ回路16は非活性化されている。チャージ停止信号CHGSTPがHレベルであるため、PMOSトランジスタMP9はOFFしている。また、相補ビット線BLT、BLBの電位がHレベルであるため、PMOSトランジスタMP7、MP8もOFFしている。
(サンプリング期間)
時刻t2において、プリチャージ制御信号PRECHGがLレベルからHレベルに変わり、プリチャージ回路12はハイインピーダンス状態となる。プリチャージ制御信号PRECHGの立ち上がりに応答して、タイミング生成回路14により、ノードNAの電位は、時刻t2から遅延時間ΔT1だけHレベルとなる。
ノードNAの電位の変化に応答して、タイミング生成回路15の出力であるセンスアンプ制御信号SASTPは、HレベルからLレベルに変わる。センスアンプ制御信号SASTPがLレベルの時、センスアンプ回路13は活性化される。PMOSトランジスタMP4はONし、NMOSトランジスタMN3、MN4はOFFする。また、ノードNAの電位の変化に応答して、タイミング生成回路17の出力であるチャージ停止信号CHGSTPは、HレベルからLレベルに変わる。その結果、ビット線チャージ回路16は活性化され、PMOSトランジスタMP9がONする。但し、PMOSトランジスタMP7、MP8はOFFのままである。
また、時刻t2において、ワード線WLの電位がLレベルからHレベルに変わる。これにより、メモリセル11に保持されているデータが相補ビット線BLT、BLBに読み出される。具体的には、ビット線BLT側のメモリセルトランジスタMCELL1がONセルであり、メモリセルトランジスタMCELL1がONする。従って、ビット線BLTの電位は、プリチャージの結果であるHレベル(プリチャージレベル)から、放電によって、Lレベルに徐々に変化していく。
次に、OFFセル側のビット線BLBについて考える。メモリセルトランジスタMCELL2が完全なOFFセルの場合、ビット線BLBの電位はプリチャージレベルに保たれる。しかしながら、メモリセルトランジスタMCELL2の浮遊ゲートから電子が漏れた場合、サンプリング期間において、メモリセルトランジスタMCELL2は弱いON状態となる可能性がある。その場合、ビット線BLBの電位も、放電により、徐々に減少してしまう。図4で示された例において、時刻t2以降、ONセル側のビット線BLTと同様に、ビット線BLBの電位も徐々に減少している。その減少は、ビット線BLTの電位の減少(図中の点線参照)より緩やかである。つまり、ビット線BLBには、ビット線BLTよりも高い電位が現れる。
時刻t3において、ビット線BLTの電位は、ビット線チャージ回路16中のPMOSトランジスタMP8の閾値電圧VTPに達する。その結果、PMOSトランジスタMP8はONし、電源VDDとビット線BLBが電気的に接続される。すなわち、ビット線チャージ回路16は、このタイミングで、電源VDDとビット線BLBとを接続する。これにより、OFFセル側のビット線BLBの電位は、電源電位に上昇する。
OFFセル側のビット線BLBの電位を電源電位に上昇させる理由は、次の通りである。ビット線BLBの電位がプリチャージレベルのとき、PMOSトランジスタMP6はOFFし、NMOSトランジスタMN6はONしている。その後のサンプリング期間において、OFFセルが弱いON状態である場合、上述の通り、ビット線BLBの電位も徐々に減少してしまう。従って、PMOSトランジスタMP6には、徐々に電流が流れやすくなる。このことは、電源VDDからPMOSトランジスタMP4、MP6、NMOSトランジスタMN6を通してグランドに流れ込む貫通電流の原因となる。つまり、弱いON状態になったOFFセルは、センスアンプ回路13中の貫通電流の原因となる。このようなセンスアンプ回路13中の貫通電流を抑制するためには、OFFセル側のビット線BLBの電位が電源電位に固定されるとよい。そのために、ビット線チャージ回路16が設けられている。
尚、図3で示されるように、PMOSトランジスタMP6とNMOSトランジスタMN6のゲート端子は、ビット線BLBに共通に接続されている。つまり、PMOSトランジスタMP6とNMOSトランジスタMN6のゲート端子には、ビット線BLBの電位が共通に印加される。従って、PMOSトランジスタMP6が徐々にONするにつれて、逆に、NMOSトランジスタMN6が徐々にOFFしていく。ビット線BLBの電位が徐々に減少する時、PMOSトランジスタMP6には徐々に電流が流れやすくなる一方、NMOSトランジスタMN6には徐々に電流が流れにくくなる。その結果、センスアンプ回路13において貫通電流が制限無く流れることが防止される。このようなセンスアンプ回路13の構成は、時刻t2〜t3の期間における貫通電流の抑制に効果的である。ビット線BLBの電位が電源電位に引き戻される時刻t3以降は、上記ビット線チャージ回路16によって、センスアンプ回路13中の貫通電流が防止される。
次に、時刻t4において、ビット線BLTの電位は、センスアンプ回路13中のPMOSトランジスタMP5の閾値電圧VTTに達する。その結果、PMOSトランジスタMP5はONし、ノードN5の電位はHレベルとなる。この時、ビット線BLBの電位は電源電位に固定されているため、NMOSトランジスタMN6はONしており、ノードN6の電位はLレベルのままである。ノードN5の電位がHレベルとなるので、センスアンプ回路13の出力DBがLレベルからHレベルに変わる。一方、ノードN6の電位はLレベルのままであり、センスアンプ回路13の出力DTはLレベルのままである。このようにして、メモリセル11に保持されているデータに応じた相補出力DB、DTが出力される。この時、OR回路OR1の出力であるリード検出信号DETECTは、LレベルからHレベルに変わる。
時刻t4において、リード検出信号DETECTは、タイミング生成回路15の遅延回路DELAY2に入力される。時刻t4から遅延時間ΔT2後の時刻t5において、ノードNBの電位は、LレベルからHレベルに変わる。それに応答して、センスアンプ制御信号SASTPも、LレベルからHレベルに変わる。その結果、センスアンプ回路13は非活性化される。つまり、タイミング生成回路15は、リード検出信号DETECTに応答して、時刻t4から遅延時間ΔT2後にセンスアンプ回路13を非活性化する。これにより、PMOSトランジスタMP4はOFFし、NMOSトランジスタMN3、MN4はONする。ノードN5、N6の電位はLレベルとなり、相補出力DB、DTは共にLレベルとなる。リード検出信号DETECTもLレベルとなる。このように、センスアンプ制御信号SASTPは、リード検出信号DETECTの変化に連動して変化し、センスアンプ回路13は、データがセンスされたことが検出された後に自動的に非活性化される。リード検出信号DETECTの立ち上がりからセンスアンプ回路13の非活性化までの間には、遅延時間ΔT2が設けられており、その遅延時間ΔT2の間に、相補出力DB、DTを確実にラッチすることができる。
また、時刻t4において、リード検出信号DETECTは、タイミング生成回路17の遅延回路DELAY3にも入力される。時刻t4から遅延時間ΔT3後の時刻t6において、ノードNCの電位は、LレベルからHレベルに変わる。それに応答して、チャージ停止信号CHGSTPも、LレベルからHレベルに変わる。その結果、ビット線チャージ回路16は非活性化される。つまり、タイミング生成回路17は、リード検出信号DETECTに応答して、時刻t4から遅延時間ΔT3後にチャージ停止信号CHGSTPを活性化する。これにより、PMOSトランジスタMP9はOFFし、電源VDDとビット線BLBとの間の電気的接続が切断される。すなわち、ビット線チャージ回路16は、時刻t6に、電源VDDとビット線BLBとの接続を切断する。その結果、ビット線BLBの電位は、弱いON状態のOFFセルを通した放電により、電源電位から再度減少し始める。
このように、チャージ停止信号CHGSTPは、リード検出信号DETECTの変化に連動して変化し、ビット線チャージ回路16は、データがセンスされたことが検出された後に自動的に非活性化される。リード検出信号DETECTの立ち上がりからビット線チャージ回路16の非活性化までの間には、遅延時間ΔT3が設けられている。この遅延時間ΔT3は、上記遅延時間ΔT2よりも長くなるように設計されると好適である(ΔT2<ΔT3)。すなわち、センスアンプ回路13が非活性化された後に、ビット線チャージ回路16が非活性化されることが好適である。その理由は次の通りである。上述の通り、時刻t6の後、ビット線BLBの電位は、弱いON状態のOFFセルを通した放電により、電源電位から再度減少し始める。その場合、センスアンプ回路13内で上述の貫通電流が流れる可能性がある。従って、ビット線BLBの電位が減少する前に、センスアンプ回路13が非活性化されればよい。遅延時間ΔT2を遅延時間ΔT3よりも短く設計することによって、貫通電流が流れ始める前にセンスアンプ回路13を非活性化することが可能となる。
その後、時刻t7においてサンプリング期間が終了し、プリチャージ期間が再度開始する。
3.効果
上述の通り、時刻t3において、PMOSトランジスタMP8がONし、電源VDDとビット線BLBが電気的に接続される。これにより、センスアンプ回路13内に貫通電流が流れることが防止される。しかしながら、メモリセルトランジスタMCELL2が弱いON状態であるため、ビット線BLBが電源VDDに接続されると、その電源VDDから、ビット線BLB及びメモリセルトランジスタMCELL2を通して、グランドに貫通電流が流れ込むことになる。つまり、センスアンプ回路13内の貫通電流が防止される一方、ビット線チャージ回路16からメモリセル11に貫通電流が流れてしまう。
従来の構成によれば、そのような貫通電流は、読み出し動作の終了時まで流れ続ける。図4で示されたタイミングチャートを参照すると、期間T1(時刻t3〜t7)の間、貫通電流が流れ続ける。それは、読み出し動作の最中にビット線チャージ回路16を非活性化させる手段がなかったからである。
一方、本発明によれば、ビット線チャージ回路16を非活性化させるためのチャージ停止信号CHGSTPが用意される。そのチャージ停止信号CHGSTPは、リード検出信号DETECTの変化に連動して、読み出し動作の最中に、自動的に活性化される。図4を参照すると、時刻t4にリード検出信号DETECTが活性化され、それに連動して、時刻t6においてチャージ停止信号CHGSTPが活性化される。その時刻t6は、読み出し動作が終了する時刻t7より前である。チャージ停止信号CHGSTPが活性化されると、ビット線チャージ回路16は、電源VDDとビット線BLBとの接続を切断する。その結果、ビット線チャージ回路16からメモリセル11へ貫通電流は流れなくなる。つまり、本発明によれば、貫通電流が流れる期間は、時刻t3から時刻t6までの期間T2に抑えられる。この期間T2は、従来の期間T1よりも短い。従って、貫通電流の総量が低減される。
このように、本発明によれば、ビット線チャージ回路16は、読み出し動作が終了するまでに非活性化され、その活性期間は制限される。活性期間を制限するために、ビット線チャージ回路16にはチャージ停止信号CHGSTPが供給される。ビット線チャージ回路16の活性期間がチャージ停止信号CHGSTPによって制限されるため、ビット線チャージ回路16からメモリセル11に貫通電流が流れ込む期間が短縮される。その結果、貫通電流の総量が低減される。
尚、本発明に係る回路構成は、実施の形態で示された不揮発性半導体メモリだけでなく、上述の問題が発生し得る半導体メモリであれば同様に適用可能である。
図1は、従来の半導体メモリの構成を示す回路図である。 図2は、本発明が解決しようとする課題を説明するための回路図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリの構成を示す回路図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体メモリの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 不揮発性半導体メモリ
11 メモリセル
12 プリチャージ回路
13 センスアンプ回路
14 タイミング生成回路
15 タイミング生成回路
16 ビット線チャージ回路
17 タイミング生成回路
WL ワード線
BLT 第1ビット線
BLB 第2ビット線
MCELL1 第1メモリセル
MCELL2 第2メモリセル
PRECHG プリチャージ制御信号
SASTP センスアンプ制御信号
DETECT リード検出信号
CHGSTP チャージ停止信号

Claims (7)

  1. 相補データを記憶する不揮発性メモリセルと、
    読み出し動作時、前記相補データのそれぞれに応じた電位が現れる相補ビット線と、
    前記相補ビット線の電位に基づいて前記相補データをセンスするセンスアンプ回路と、
    前記相補ビット線に接続されたビット線チャージ回路と
    を備え、
    前記相補ビット線は、第1ビット線と第2ビット線からなり、
    前記読み出し動作時、前記第2ビット線には前記第1ビット線よりも高い電位が現れ、
    前記ビット線チャージ回路は、前記読み出し動作中のあるタイミングで、前記第2ビット線と電源とを接続し、且つ、前記読み出し動作が終了するまでに、前記第2ビット線と前記電源との接続を切断する
    不揮発性半導体メモリ。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記ビット線チャージ回路は、前記読み出し動作において、停止信号の活性化に応答して前記第2ビット線と前記電源との接続を切断する
    不揮発性半導体メモリ。
  3. 請求項2に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記停止信号は、前記センスアンプ回路によって前記相補データがセンスされた後に活性化される
    不揮発性半導体メモリ。
  4. 請求項3に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    更に、
    前記センスアンプ回路の出力に基づいて、前記相補データがセンスされたことを示す検出信号を生成する検出回路と、
    前記停止信号を前記ビット線チャージ回路に出力する第1タイミング生成回路と
    を備え、
    前記第1タイミング生成回路は、前記検出回路から前記検出信号を受け取り、前記検出信号の受け取りから第1遅延時間後に前記停止信号を活性化する
    不揮発性半導体メモリ。
  5. 請求項4に記載の不揮発性半導体メモリであって、
    更に、前記センスアンプ回路の動作を制御する第2タイミング生成回路を備え、
    前記第2タイミング生成回路は、前記検出回路から前記検出信号を受け取り、前記検出信号の受け取りから第2遅延時間後に前記センスアンプ回路を非活性化し、
    前記第2遅延時間は前記第1遅延時間より短い
    不揮発性半導体メモリ。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記ビット線チャージ回路は、第1PMOSトランジスタ、第2PMOSトランジスタ、及び第3PMOSトランジスタを有し、
    前記第1PMOSトランジスタと前記第3PMOSトランジスタは、前記電源と前記第1ビット線との間に直列に接続され、
    前記第2PMOSトランジスタと前記第3PMOSトランジスタは、前記電源と前記第2ビット線との間に直列に接続され、
    前記第1PMOSトランジスタのゲート端子は、前記第2ビット線に接続され、
    前記第2PMOSトランジスタのゲート端子は、前記第1ビット線に接続され、
    前記第3PMOSトランジスタのゲート端子には、前記停止信号が印加される
    不揮発性半導体メモリ。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の不揮発性半導体メモリであって、
    前記不揮発性メモリセルは、前記相補データをそれぞれ記憶する第1メモリセルトランジスタと第2メモリセルトランジスタとを有し、
    前記第1メモリセルトランジスタのソース端子及びドレイン端子の一方は前記第1ビット線に接続され、他方はグランドに接続され、
    前記第2メモリセルトランジスタのソース端子及びドレイン端子の一方は前記第2ビット線に接続され、他方はグランドに接続された
    不揮発性半導体メモリ。
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