JP2008058526A - 画像形成装置及び当該装置における異常検出方法 - Google Patents

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Akiya Sato
明哉 佐藤
Yasuhiro Nakada
康裕 中田
Takashi Yamada
隆 山田
Masayasu Tomiyama
正康 富山
Masaki Mochizuki
正貴 望月
Shinri Watanabe
慎理 渡辺
Hironori Kato
裕紀 加藤
Nobuyuki Kobayashi
伸行 小林
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Abstract

【課題】転写バイアス電源には感光ドラムに形成された可視像を記録シートに転写するために最適な電圧を印加するために電流検出回路が設けられているが、この電流検出回路によりリーク電流を検出することは困難であった。そこで、感光ドラムの帯電時における検知電流の変動をモニタすることにより、感光ドラムの異常を検出する。
【解決手段】1つの昇圧トランス201の出力端に少なくとも2つの整流回路202,205を接続し、整流回路201からの出力電圧を帯電ローラに帯電電圧として供給し、他方の整流回路205により転写ローラへの転写負電圧を生成し、この負電圧整流回路に流れる電流値を転写電流検知回路209により検出する。そして感光ドラムの帯電時、転写電流検知回路209により検知される電流値の変化に応じて感光ドラムの状況を判別する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置及び当該装置における異常検出方法に関するものである。
電子写真法により画像を形成する画像形成装置では、装置内部に高電圧を発生する高電圧電源回路を備えている。このような高圧電源回路の一例として、昇圧トランスを備えた電源回路が特許文献1に記載されている。また、1つの昇圧トランスの出力端に複数の整流回路を接続して、同時に複数の高電圧を得る回路が特許文献2に記載された構成が代表的なものとしてある。この回路の使用方法の一例としては、1つの昇圧トランスの出力端に2つの整流回路を接続して、一方を一次帯電直流バイアスとして使用し、もう一方を転写負直流バイアスとして使用する方法が考えられる。
特開平06−348080号公報 特開2000−137423号公報
図8は、一般的なレーザプリンタで使用されるプロセスカートリッジの構造及び高圧電源との接続状態を表す概略図である。
図において、感光ドラム501は、円筒形の接地された導体部511上に感光体層512を形成して回転動作を行う。一次帯電ローラ502は、導体部521の周りに抵抗体層522が形成されており、この抵抗体層522が感光ドラム501に接し回転動作を行いながら感光ドラム501を所定電位に帯電させる。現像ローラ503は、中空の導体ローラ531の内部にマグネット532が埋め込まれて形成されている。そして回転する導体ローラ531の表面に塗布された、帯電した着色荷電粒子(トナー)を感光ドラム501の表面に向けて飛翔させて、光走査手段(不図示)により感光ドラム501の感光体層512の表面に形成された静電潜像に応じた可視像を形成する。
転写ローラ504は、導体部541と弾性のある抵抗体542により形成されている。この抵抗体542の表面は感光ドラム501に接しており、転写時、記録シートは抵抗体542と感光ドラムとの間を搬送される。こうして記録シートが転写ローラ504と感光ドラム501の間を通過する際、転写ローラ504に所定の電圧が印加されることにより、感光ドラム501の表面上にある着色荷電粒子(トナー)が記録シートに転写されて可視像が形成される。
一次帯電電源部505は一次帯電ローラ502に接続されており、帯電時に所定電圧を出力する。現像電源部506は、現像ローラ503の導体ローラ531に接続されており現像時に所定電圧を出力する。更に転写バイアス電源507は、転写ローラ504の導体部541に接続されており、画像の転写時に所定のタイミングで、正のもしくは負の電圧を出力する。
このような構成のプロセスカートリッジを用いて記録シートに画像を形成する際、その記録シートに異物が付着していると、感光ドラム501の表面の感光体層512に穴(以下、ピンホール)ができてしまう可能性がある。このようなピンホールができると、そのピンホールが一次帯電ローラ502と接触した際、一次帯電電源部505から感光ドラム501の導体部511へ大きなリーク電流が流れ、一次帯電電源部505の出力電圧が低下する。このため感光ドラム501の表面のピンホール部では所定電位に帯電できなくなり、そこには正常な静電潜像が形成されなくなる。その結果、形成される画像に横筋が発生してしまうという問題があった。
ここで、これら電源部505,506,507をそれぞれ昇圧トランスを備えた回路構成とした場合、一次帯電電源部505のリーク電流を検出するためには、一次帯電電流を検出する電流検出回路が必要となる。また転写バイアス電源507には感光ドラム501上に形成された可視像を記録シートに転写するために最適な電圧を印加するために電流検出回路が設けられている。しかし、感光ドラム501の表面の感光体層512にあるピンホールが転写ローラ504に接触しても転写ローラ504自体の抵抗が数十M〜数百MΩであるため、転写バイアス電源507から流れるリーク電流が小さくなる。よって、電流検出回路により、そのリーク電流を検出することは困難であった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解決することにある。
本願発明の特徴は、感光ドラムの帯電時に、その異常を正確に検知できる技術を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
感光ドラム上に形成された画像を記録シートに転写して画像を形成する画像形成装置であって、
1つの昇圧トランスの出力端に少なくとも2つの整流回路を接続し、一方の整流回路からの出力電圧を帯電ローラに帯電電圧として供給する帯電電源部と、
前記少なくとも2つの整流回路の他方の整流回路であって、転写ローラへの転写負電圧として生成する負電圧整流回路と、
前記負電圧整流回路に流れる電流値を検出する転写電流検知回路と、
前記帯電電源部からの電圧による帯電時、前記転写電流検知回路により検知される電流値の変化に応じて前記感光ドラムの状況を判別する判別手段と、
を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る画像形成装置における異常検出方法は以下のような構成を備える。即ち、
1つの昇圧トランスの出力端に少なくとも2つの整流回路を接続し、一方の整流回路からの出力電圧を帯電ローラに帯電電圧として供給する帯電電源部と、前記少なくとも2つの整流回路の他方の整流回路であって、転写ローラへの転写負電圧として生成する負電圧整流回路と、前記負電圧整流回路に流れる電流値を検出する転写電流検知回路とを有し、感光ドラム上に形成された画像を記録シートに転写して画像を形成する画像形成装置における異常検出方法であって、
前記帯電電源部からの電圧による帯電時、前記転写電流検知回路により検知される電流値の変化に応じて前記感光ドラムの状況を判別する判別工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、感光ドラムの帯電時における検知電流の変動をモニタすることにより、感光ドラムの異常を検出できるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
以下、本実施の形態の概要を簡単に説明すると、1つの昇圧トランスの出力端に2つの整流回路を接続して2つの出力電圧を同時に生成する高電圧電源回路を用いる。そして、一方の出力を一次帯電電源部の帯電電圧の生成用に使用し、他方の出力を転写バイアス電源の負の転写電圧生成用に使用する。こうすることにより、感光ドラム表面の感光体層にあるピンホールが一次帯電ローラと接触すると、一次帯電電源部から感光ドラムの導体部へ大きなリーク電流が流れて一次帯電電源部の出力電圧が低下する。このように大きなリーク電流が流れると、転写バイアス電源の負の出力電圧を生成している整流回路側へ電流が流れなくなるため、転写バイアス電源の負の出力電圧も同時に低下する。こうして、一次帯電電源部でのリーク電流による出力電圧の低下が、転写電流検出回路における検出電圧の変化として現れることになる。
従って、画像形成動作を開始する前のイニシャル回転中に、一次帯電電源部から所定の帯電電圧を出力する。このとき感光ドラムにピンホールがあれば周期的にリークが発生し、転写電流検出回路の検出電圧も周期的に変動する。この検出電圧の変動をモニタすることにより、感光ドラムの表面のピンホールの有無を検出するものである。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レーザプリンタ)の概略構成図である。尚、本実施の形態に係る画像形成装置は、電子写真方式、プロセスカートリッジ着脱式のレーザプリンタとする。
1は、潜像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光体ドラム)である。この感光体ドラム1は負帯電性の有機感光体であり、感光体ドラム駆動回路により回転駆動される駆動用モータ(不図示)によって矢印の時計回り方向に所定の周速度で回転駆動される。感光体ドラム1は、その回転過程で帯電器によって負の所定電位に一様に帯電処理を受ける。この帯電器は、帯電部材として帯電ローラ21を用いた接触帯電器である。この帯電ローラ21は、感光体ドラム1に対して従動回転する。この帯電ローラ21に対しては、帯電バイアス電源98からバイアス電圧が印加される。
次に、露光装置30による像露光を受ける。この露光装置30は、均一に帯電された感光体ドラム1の表面に静電潜像を形成するものであり、本例では、半導体レーザスキャナを用いている。この露光装置30は、この画像形成装置内の制御部600(図6)から送られてくる画像信号に対応して変調されたレーザ光bを出力する。このレーザ光bは反射鏡31により反射され、プロセスカートリッジCの露光窓部aを通して感光体ドラム1の均一帯電面を走査露光(像露光)する。この感光体ドラム1の表面において、レーザ光bが露光された箇所の電位の絶対値が帯電電位の絶対値に比べて小さくなる。こうして画像情報に応じた静電潜像が順次、感光体ドラム1の表面に形成される。
次に、その静電潜像は、現像装置40により現像されてトナー像として顕像化される。本実施の形態では、ジャンピング現像方式を用いた。この方式では、現像バイアス電源99から現像スリーブ41に対して交流と直流を重畳した現像バイアス電圧が印加される。これにより、現像剤の層厚規制部材42と現像スリーブ41との接触箇所で、摩擦帯電により負極性に帯電されたトナーが、感光体ドラム1の表面の静電潜像に適用して静電潜像を反転現像する。
こうして現像された感光体ドラム1のトナー像は、給紙部87から給送された紙等の記録媒体(転写材)Pに対して転写装置にて転写される。本実施の形態では、この転写装置は、転写ローラ5を用いた接触転写装置とする。この転写ローラ5は、感光体ドラム1に対して感光体ドラム1の中心方向に不図示の押圧バネなどの付勢手段によって押圧されている。こうして転写材Pが搬送されて転写工程が開始されると、転写バイアス電源88から転写ローラ5に正極性の転写バイアス電圧が印加され、負極性に帯電している感光体ドラム1上のトナーが、この転写材P上に転写される。
こうしてトナー像が転写された転写材Pは、感光体ドラム1の面から分離されて定着装置70へ導入されてトナー像が定着され、その後、排紙トレイ85上に排出される。この定着装置70は、転写材Pに転写されたトナー像を熱や圧力などの手段を用いて永久画像として定着するものである。
転写材Pが分離された後の感光体ドラム1の面は、クリーニング装置60により転写されずに残ったトナーが掻き取られて清掃され、感光体ドラム1の面が繰り返して作像に供される。本実施の形態に係るクリーニング装置60は、クリーニングブレード61を用いたものである。このクリーニングブレード61は、転写工程時に感光体ドラム1から転写材Pに転写し切れなかった転写残トナーを回収する。このクリーニングブレード61は、一定の圧力で感光体ドラム1に当接され、転写残トナーを回収することによって感光体ドラム1の表面を清掃する。このクリーニング工程の終了後、感光体ドラム1の表面は再び帯電工程に入る。このように画像形成装置は、上記の手段を用い、帯電、露光、現像、転写、定着、クリーニングの各工程を繰り返して画像形成を行う。
プロセスカートリッジCは、この画像形成装置本体Lに対して着脱交換自在のプロセスカートリッジである。このプロセスカートリッジCは、潜像担持体としての感光体ドラム1と、感光ドラム1に対する接触帯電部材としての帯電ローラ21と、現像装置40と、クリーニング装置60の4つのプロセス機器を内包させてプロセスカートリッジとしてある。
また、このプロセスカートリッジCは、画像形成装置本体Lのドア(カートリッジドア)86を開閉して画像形成装置本体Lに対して着脱される。このプロセスカートリッジCの装着は、ドア86を開いて画像形成装置本体L内にプロセスカートリッジCを挿入し装着してドア86を閉じ込むことでなされる。またプロセスカートリッジCの画像形成装置本体Lからの取り外しは、ドア86を開いて画像形成装置本体LのプロセスカートリッジCを引き抜くことでなされる。
図2は、本実施の形態に係る転写バイアス電源88及び帯電バイアス電源98の電源回路の構成を示す回路図である。この電源回路では、1つの昇圧トランスの出力端に2つの整流回路を接続して、転写電圧及び帯電電圧を生成している。ここでは、一方の負の電圧出力を帯電バイアス電源98からの帯電電圧に使用し、他方を転写バイアス電源88の負の転写電圧に使用している。
昇圧トランス201は、一次帯電電圧及び転写負電圧を生成している。整流回路202は、負極性の一次帯電電圧を生成するための回路である。203は昇圧トランス201を駆動するためのFET等の駆動回路で、ここではクロックCLK1で駆動されている。204は、帯電バイアス電源98の出力電圧を所定の電圧で安定して制御するための制御回路である。この制御回路204では、整流回路202で整流された帯電電圧を2つの抵抗で分圧した電圧と基準電圧Vrefとをオペアンプ210で比較し、その帯電電圧が一定の電圧になるように制御している。整流回路205は、転写用の負電圧を生成するための回路である。昇圧トランス206は、転写用の正電圧を生成している。整流回路207は、転写用の正電圧を生成するための回路である。208は昇圧トランス206を駆動するためのFET等の駆動回路で、ここではクロックCLK2で駆動されている。209は、転写バイアス電源88から出力される転写電流を検出するための転写電流検知回路である。この転写電流検知回路209は、オペアンプ211により、検出した電流値を電圧値SNSに変換して出力している。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム1にピンホールがある場合の帯電バイアス電源98の出力電圧、転写バイアス電源88の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。
感光ドラム1の表面の感光体層にあるピンホールが帯電ローラ21と接触すると、帯電バイアス電源98から感光ドラム1の導体部へ大きなリーク電流が流れる。これにより帯電バイアス電源98の出力電圧が小さくなる。このように帯電バイアス電源98の出力側に大きなリーク電流が流れると、転写バイアス電源88の負の所定電圧を生成している整流回路205へ電流が流れなくなる。このため、転写バイアス電源88の負の出力電圧も同時に正方向に上昇する。このとき転写バイアス電源88の出力側の負荷に変動がなければ、転写バイアス電源88の負の出力電圧が低下した分、転写バイアス電源88からの出力電流が減少する。よって、このリーク電流による出力電圧の絶対値の低下は、転写電流検知回路に209おいて検出され、その検出結果が検知電圧の変化(低下)として現れる。
また、感光ドラム1は円筒形で所定速度で回転しているので、ピンホールが1つの場合には、その転写電流検知回路209における検出電圧の変動周期は感光ドラム1の回転周期と一致する。
従って、画像形成を開始する前のイニシャル回転中に、帯電バイアス電源98から所定電圧を供給して、転写電流検知回路209から出力される検出電圧を検査する。ここで周期的な変動があるか否かを判別することにより、感光ドラム1のピンホールの有無を識別できる。そして、ピンホールが存在していること検出した場合には、ユーザに対して出力画像に異常が発生する可能性があることを事前に警告することが可能となる。
図4は、本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム1に複数(ここでは2個)のピンホールがある場合の帯電バイアス電源98の出力電圧、転写バイアス電源88の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。
図5は、本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラム1に大きなピンホールがある場合の帯電バイアス電源98の出力電圧、転写バイアス電源88の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。
図4に示すように、感光ドラム1に複数のピンホールがある場合には、転写電流検知回路209における検知電圧の変動は感光ドラム1の回転周期より短い周期となって表れる。
また図5に示すように、感光ドラム1にできたピンホールが大きな場合には、リーク電流が増加する。このため図5に示すように、一次帯電バイアス電圧、転写バイアス負出力電圧共に電圧変動が大きくなり、転写電流検知回路209による検知電圧の変動も増加する。
従って、転写電流検知回路209による検出電圧の変動周期及び変動量をモニタすることにより、感光ドラム1に形成されたピンホールの規模を判別することが可能である。
転写電流検知回路209での検出電圧の変動周期及び変動量によって、ピンホールの数、ピンホールの規模が小さい場合には、印刷する画像によってはピンホールの影響が殆ど無い可能性もあるので画像不良が発生する可能性があることをユーザに警告を発する。
ピンホールの数、ピンホールの規模が大きな場合は正常な画像が形成される可能性が低いため、プロセスカートリッジの異常としてユーザにプロセスカートリッジの交換を促すことができる。
このように、感光ドラム1に形成されたピンホールの規模に応じた適切な対応方法をユーザに知らせることが可能となる。
図6は、本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図で、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。
制御部600は、この画像形成装置全体の動作を制御している。制御部600は、CPU610、CPU610の制御プログラムやデータ等を記憶しているROM611、CPU610による制御時、各種データを一時的に記憶するRAM612等を備えている。タイマ613は、CPU610の指示により各種時間を計時している。A/D変換器601は、転写電流検知回路209の出力電圧をA/D変換しており、制御部600は、転写電流検知回路209で検出した電圧値をデジタル値で入力している。プリンタエンジン604は、前述の図1に示す画像形成部を有している。操作部602は、オペレータにより操作される各種スイッチやボタン、更には液晶等の表示部603を有している。
図7は、本実施の形態に係る画像形成装置において、転写電流検出回路から出力される検出電圧を検査する処理を説明するフローチャートである。尚、この実施の形態に係る処理を実行するプログラムはROM611に記憶されており、CPU610の制御の下に実行される。
この処理は、例えば画像形成装置の電源がオンされて、画像形成前のイニシャル回転中に実行される。まずステップS1で、感光ドラム1の回転を開始する。次にステップS2で、帯電バイアス電源98から帯電電圧を供給して感光ドラム1の表面を帯電する。そしてステップS3に進み、この帯電中に転写電流検知回路209で検出した電圧値(A/D変換値)をモニタする。これは感光ドラム1の少なくとも一回転周期の間、実行される。尚、この一回転分の時間の計時は、前述のタイマ613を用いて行われる。次にステップS4に進み、転写電流検知回路209で検出した電圧値が所定量以上変動したかどうかを判定する。このような変動が無いときはステップS11に進み、画像形成に影響するピンホールが感光ドラム1上に存在しないと判断して通常処理に進む。
一方、ステップS4で、転写電流検知回路209で検出した電圧値の変動があると判断するとステップS5に進み、その変動量が所定値よりも大きいかどうかをみる。その変動量が所定値よりも小さければステップS7に進むが、その変動量が所定値よりも大きい場合はステップS6に進み、感光ドラム1の表面に大きいピンホールが存在していることを示す情報をRAM612に記憶してステップS7に進む。
ステップS7では、感光ドラム1の一回転周期内に複数回の電圧変動が発生しているかを判断する。ここで複数回の電圧変動が発生しているとステップS8に進み、感光ドラム1の表面に複数のピンホールが存在していることを示す情報をRAM612に記憶してステップS10に進む。一方、ステップS7で、感光ドラム1の一回転周期内に1回だけ電圧変動が発生している場合はステップS9に進み、1つのピンホールが存在していることを示す情報をRAM612に記憶してステップS10に進む。こうしてステップS10で、ステップS6,S8,S9の少なくともいずれかで記憶された情報を基に、操作部602の表示部603に感光ドラム1のピンホールに対する警告表示を行う。ここでは、ピンホールの大小、或はその個数に応じた警告表示を行うのが望ましい。こうしてステップS11に進む。
尚、ステップS10の警告表示において、ピンホールの規模が軽微であれば、ユーザに対して画像に異常が発生する可能性があることを事前に警告するだけでも良い。しかし、ピンホールの規模が大きく正常な画像が形成できない状態であれば、プロセスカートリッジの交換を促す警告するようにしても良い。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置(レーザプリンタ)の概略構成図である。 本実施の形態に係る転写バイアス電源及び帯電バイアス電源の電源回路の構成を示す回路図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラムにピンホールがある場合の帯電バイアス電源の出力電圧、転写バイアス電源の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラムに複数のピンホールがある場合の帯電バイアス電源の出力電圧、転写バイアス電源の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の感光ドラムに大きなピンホールがある場合の帯電バイアス電源の出力電圧、転写バイアス電源の負出力電圧、及び転写電流検知回路による検知電圧の一例を示した図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る画像形成装置において、転写電流検出回路から出力される検出電圧を検査する処理を説明するフローチャートである。 一般的なレーザプリンタで使用されるプロセスカートリッジの構造及び高圧電源との接続状態を表す概略図である。

Claims (8)

  1. 感光ドラム上に形成された画像を記録シートに転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    1つの昇圧トランスの出力端に少なくとも2つの整流回路を接続し、一方の整流回路からの出力電圧を帯電ローラに帯電電圧として供給する帯電電源部と、
    前記少なくとも2つの整流回路の他方の整流回路であって、転写ローラへの転写負電圧として生成する負電圧整流回路と、
    前記負電圧整流回路に流れる電流値を検出する転写電流検知回路と、
    前記帯電電源部からの電圧による帯電時、前記転写電流検知回路により検知される電流値の変化に応じて前記感光ドラムの状況を判別する判別手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判別手段は、前記感光ドラム一回転周期内に発生する電流値の変化の回数に応じて前記感光ドラム表面のピンホールの数を判別することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記判別手段は、前記前記電流値の変化の度合いに応じて前記感光ドラム表面のピンホールのサイズを判別することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判別手段による判別結果に応じて、ユーザへの警告を行う警告手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 1つの昇圧トランスの出力端に少なくとも2つの整流回路を接続し、一方の整流回路からの出力電圧を帯電ローラに帯電電圧として供給する帯電電源部と、前記少なくとも2つの整流回路の他方の整流回路であって、転写ローラへの転写負電圧として生成する負電圧整流回路と、前記負電圧整流回路に流れる電流値を検出する転写電流検知回路とを有し、感光ドラム上に形成された画像を記録シートに転写して画像を形成する画像形成装置における異常検出方法であって、
    前記帯電電源部からの電圧による帯電時、前記転写電流検知回路により検知される電流値の変化に応じて前記感光ドラムの状況を判別する判別工程を有することを特徴とする画像形成装置における異常検出方法。
  6. 前記判別工程では、前記感光ドラム一回転周期内に発生する電流値の変化の回数に応じて前記感光ドラム表面のピンホールの数を判別することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置における異常検出方法。
  7. 前記判別工程では、前記前記電流値の変化の度合いに応じて前記感光ドラム表面のピンホールのサイズを判別することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置における異常検出方法。
  8. 前記判別工程での判別結果に応じて、ユーザへの警告を行う警告工程を更に有することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置における異常検出方法。
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JP (1) JP2008058526A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015135469A (ja) * 2013-12-19 2015-07-27 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

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JP2015135469A (ja) * 2013-12-19 2015-07-27 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成システム

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