JP2008058184A - ナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラム - Google Patents

ナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、車両に対する加速度センサの取付角度を高精度に予め算出し得、衛星からの信号を受信できないときでも、車両の速度及び現在位置を高精度に算出できるようにする。
【解決手段】本発明は、車両の速度に応じて進行方向加速度αxを算出し、車両の速度及び方位に応じて横方向加速度αyを算出し、車両の運動化速度α及び重力加速度gを観測し、気圧値PRに応じて算出した路面の高度差ΔHと車両の速度Vに応じた進行距離Lmとに基づいて路面の進行方向に対する傾斜角度θを算出し、進行方向加速度αx、横方向加速度αy、実際の進行方向加速度及び横方向加速度の観測値AD、傾斜角度θにより表される多次元の関数式fx、fy、fzに基づいて、加速度センサ5の車両に対する取付角度を求める。
【選択図】図5

Description

本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラムに関し、例えば車両に搭載されるカーナビゲーション装置に適用して好適なものである。
従来、カーナビゲーション装置においては、GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号に基づいて車両の現在位置を算出して表示するが、例えばトンネル等の中に入って当該GPS信号を受信できなくなったときは加速度センサの検出結果に基づいて算出された車両の進行方向加速度に基づいて車両の走行速度を推定し、当該走行速度に基づいて推定した現在位置を表示することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-138553公報
ところでかかる構成のカーナビゲーション装置においては、加速度センサの検出結果に基づいて進行方向加速度を算出するようになされているが、それは、あくまで加速度センサの加速度検出軸が車両の進行方向と一致していることが前提である。
しかしながら、取り付け及び取り外しが容易なポータブルタイプのカーナビゲーション装置における実際の使用環境では、加速度センサが搭載されている筐体部の取付角度がユーザ毎に異なり、必ずしも加速度センサの加速度検出軸と車両の進行方向とが一致した設置条件を満たせるわけではない。
このため、かかる構成のカーナビゲーション装置では、加速度センサの加速度検出軸と車両の進行方向とが一致した設置条件を満たしていない使用環境の場合、重力加速度gや方位変化に伴う横G(横方向加速度)が加速度センサの観測値に混入したり、進行方向加速度のゲインが変化する等により、算出した進行方向加速度の精度に大きな悪影響を及ぼしてしまうという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、移動体に対する加速度センサの取付角度を高精度に予め算出し得、その取付角度を用いて衛星からの信号を受信できないときであっても、移動体の速度及び現在位置を高精度に算出し得るナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、衛星からの受信情報に基づいて算出された移動体の速度に応じて当該移動体の進行方向加速度を算出し、衛星からの受信情報に基づいて算出された移動体の速度及び方位に応じて進行方向加速度とは直交した横方向加速度を算出し、移動体の運動加速度及び重力加速度を加速度センサにより観測し、所定の気圧センサからの気圧値に応じた路面の高度差を算出し、当該算出された路面の高度差と、移動体の速度に応じた進行距離とに基づいて路面の進行方向に対する傾斜角度を算出し、進行方向加速度と、横方向加速度と、加速度センサによる運動加速度及び重力加速度を含む観測値と、傾斜角度とにより表される多次元の関数式に基づいて、加速度センサの移動体に対する取付角度を求めるようにする。
これにより、加速度センサが移動体に対してどのような状態で取り付けられていようと、加速度センサの移動体に対する取付け傾きを示す取付角度を予め高精度に算出することができる。
本発明によれば、加速度センサが移動体に対してどのような状態で取り付けられていようと、加速度センサの移動体に対する取付け傾きを示す取付角度を予め高精度に算出することができるので、その取付角度を用いれば衛星からの信号を受信できないときであっても、移動体の速度及び現在位置を高精度に算出し得るナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラムを実現することができる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本発明の基本的考え方
本発明では、ポータブルタイプのカーナビゲーション装置が移動体としての車両に設置された際、モニタ一体形筐体部に搭載された加速度センサの加速度検出軸が車両の進行方向と一致していない状態にあると、重力加速度gや方位変化に伴う横G(横方向加速度)が加速度センサの観測値に混入したり、加速度センサによる進行方向加速度のゲインが変化する等によって当該進行方向加速度の精度に大きな悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、本発明のカーナビゲーション装置では、モニタ一体形筐体部に搭載された加速度センサの加速度検出軸が車両の進行方向と一致していない取付状態であっても、上述のような悪影響を取り除いた高精度な進行方向加速度を算出し得るようにすることにより、GPS信号を一時的に受信できなくなったとき、加速度センサの検出結果に基づき自律的に推定された車両の進行方向加速度を用いて車両の速度を算出し、当該車両の速度に基づいて推定した高精度な現在位置を表示し得るようになされている。以下、そのための説明を行う。
(1−1)2つの座標軸間の関係
図1に示すように、xy座標系からx′y′座標系への変換行列Tを次式、
Figure 2008058184
で表し、xy座標系からみた位置p(cosθ,sinθ)が、x′y′座標系からみた位置p′(1,0)であるとした場合、次式の関係が成立し、これが、2つの座標系の関係を表す最も基本的な関係式となる。
Figure 2008058184
(1−2)角度を表す用語の定義
次に、カーナビゲーション装置のモニタ一体形筐体部を車内空間のセンターコンソールに取り付ける際の3種類の角度について定義する。
図2に示すように、前後・左右・上下が定義できる物体において、前後方向をx軸、左右方向をy軸、上下方向をz軸とし、x軸周りの回転角度φを「ティルト」と呼び(以下、これをティルト角度φと呼ぶ)、y軸周りの回転角度θを「スイング」と呼び(以下、これをスイング角度θと呼ぶ)、z軸周りの回転角度ψを「パン」と呼ぶ(以下、これをパン角度ψと呼ぶ)。
(1−3)道路傾斜が存在するときの地表面と車両との関係
次に、道路傾斜が存在するときの地表面と車両との関係について説明する。因みに、道路傾斜が存在しない地表面(路面)は、車両の進行方向に沿ったx軸、車両の進行方向とは直交した横方向(水平方向)に沿ったy軸、及び重力加速度方向に沿った鉛直方向のz軸によって表される。
(1−3−1)地表面の地表座標系と道路傾斜の車両座標系
図3に示すように、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系は、道路傾斜上で車両の進行方向に沿ったx′軸、道路傾斜上で車両の進行方向とは直交した横方向(水平方向)に沿ったy′軸、及び車両の高さ方向に沿ったz′軸によって表される。
この道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)では、車両がx′軸方向に沿って太矢印方向へ進行する際の後ろ向きに働く加速度成分の符号を正と定義し、車両が右折する際の左側方向に働く加速度成分の符号を正と定義し、車両の上向き方向に働く重力加速度成分の符号を正と定義している。但し、符号の正負については、これに限るものではなく、上述の条件と逆であっても良い。
この場合、地表面の地表座標系(x軸、y軸、z軸)と、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)とを関係付けるオイラー角で考えると、道路の進行方向における上り坂や下り坂を表す前後傾斜はy′軸周りのスイング角度θで示され、道路の進行方向と直交した横方向(水平方向)の右下下がりや左下下がりを表す左右傾斜は、x′軸周りのティルト角度φで示される。なお、z′軸周りの回転はパン角度ψで示されるが、当該パン角度ψによって表される道路の傾斜は存在しない。
因みに、道路の進行方向における上り坂の前後傾斜におけるスイング角度θは、次式
Figure 2008058184
で表され、道路の進行方向と直交した横方向(水平方向)における右下下がりの左右傾斜におけるティルト角度φは、次式で表される。
Figure 2008058184
(1−3−2)地表面と車両との関係を示す座標変換式
ここで、地表面の地表座標系(x軸、y軸、z軸)に対する道路傾斜上に位置した車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)の変換行列Aを、次式で定義する。
Figure 2008058184
この場合、変換行列Aは、道路の前後傾斜が先で、道路の左右傾斜が後なので、前後傾斜の項に対して左右傾斜の項を右側から乗算するようになされている。
従って、地表座標系(x軸、y軸、z軸)は、次式で表される。
Figure 2008058184
これにより、道路傾斜上に位置する車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)では、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
(1−4)車両と3軸加速度センサとの関係
続いて、車両と、当該車両に取り付けられるモニタ一体形筐体部に搭載された3軸加速度センサとの関係について説明する。
(1−4−1)車両の車両座標系及び3軸加速度センサのセンサ座標系
図3に示したように、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)に対して、当該車両に対して任意の角度で取り付けられるモニタ一体形筐体部に搭載された3軸加速度センサのセンサ座標系については、図4に示すようにx″軸、y″軸及びz″軸で表される。
この場合、カーナビゲーション装置のモニタ一体形筐体部が車両に取り付けられたときの3軸加速度センサに対するセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)としては、当該モニタ一体形筐体部がユーザからみて上向き又は下向きに取り付けられた場合にy″軸周りのスイング角度θ′で示され、当該モニタ一体形筐体部がユーザからみて左下下がり又は右下下がりに取り付けられた場合にx″軸周りのティルト角度φ′で示され、当該モニタ一体形筐体部がユーザからみて右側運転席のドライバー向き又は左側助手席側のパッセンジャー向きに取り付けられた場合にz″軸周りのパン角度ψ′によって示される。
因みに、カーナビゲーション装置のモニタ一体形筐体部がユーザからみて上向きに取り付けられた場合にy″軸周りのスイング角度θ′は、次式
Figure 2008058184
で表され、モニタ一体形筐体部がユーザからみて左下下がりに取り付けられた場合に、x″軸周りのティルト角度φ′は、次式、
Figure 2008058184
で表され、モニタ一体形筐体部がユーザからみて右側運転席のドライバー向きに取り付けられた場合にz″軸周りのパン角度ψ′は、次式で表される。
Figure 2008058184
(1−4−2)車両座標系とセンサ座標系との関係を示す座標変換式
ここで、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)に対する3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)の変換行列Bを、次式で定義する。
Figure 2008058184
この(11)式で表される変換行列Bでは、パン角度ψ′、スイング角度θ′、ティルト角度φ′の順に右側から乗算されるように選定されており、以降の計算過程においては一度選定された乗算順序を崩さないようにしなければならない。
但し、変換行列Bとしては、パン角度ψ′、スイング角度θ′、ティルト角度φ′の順に限られるものではなく、例えば、道路の左右傾斜が3軸加速度センサの取付角度の3軸(x″軸、y″軸、z″軸)に分配されて観測される場合、ティルト角度φ′、スイング角度θ′、パン角度ψ′の順番に右側から乗算されるように選定されてもよく、一度選定された乗算順序を崩さなければ、その他種々の乗算順序であってもよい。
ここで、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)は、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)との関係で、次式のように表される。
Figure 2008058184
従って、(12)式を変形すれば、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)は、次式のように表される。
Figure 2008058184
ここで3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)は、道路傾斜上に位置している車両の車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)が、上述したように(6)式の関係を有することから、(13)式は、次式で表される。
Figure 2008058184
従って、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)では、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
この重力加速度gを表す(15)式では、変換行列Bの逆行列B−1に相当する部分が車両に対する3軸加速度センサの傾きを表し、かつ変換行列Aの逆行列A−1に相当する部分が地表面に対する車両の傾きを表している。
実際上、3軸加速度センサが車両に対して所定方向の傾きを持って取り付けられ、かつ道路傾斜上に車両が位置することにより当該車両が地表面に対して所定角度の傾きを持って存在している場合、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
これに対して、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)では、当該3軸加速度センサが車両に対して一切傾きがない状態で取り付けられているが、道路の前後傾斜及び左右傾斜が存在することにより、地表面に対しては所定角度の傾きを持って取り付けられている状態の場合、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
同様に、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)では、道路の前後傾斜及び左右傾斜が存在せず、地表面に対して車両が所定角度の傾きを一切持っていない状態で位置しているものの、3軸加速度センサが車両に対して所定角度の傾きを持って取り付けられている場合、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
さらに、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)では、道路の前後傾斜については存在するが、道路の左右傾斜が存在せず、かつ3軸加速度センサが車両に対して一切傾きがない状態で取り付けられている場合、重力加速度gは、次式のように観測される。
Figure 2008058184
(1−4−3)3軸加速度センサに対する運動加速度(進行方向加速度及び横G)
また、3軸加速度センサのセンサ座標系(x″軸、y″軸及びz″軸)では、車両の進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyを定義し、道路に前後傾斜及び左右傾斜が存在せず、車両に対して3軸加速度センサの取付け傾きだけが生じている場合、3軸加速度センサからみたときの進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyを表す運動加速度αについては、変換行列Bの逆行列B−1を用いて、次式
Figure 2008058184
で表されるため、これを変換行列Bの逆行列B−1を用いて展開すると、次式のように観測される。
Figure 2008058184
因みに、車両の加速時には後ろ向きのGがかかること、及び右カーブでは左向きの遠心力が発生することに留意して、3軸加速度センサのティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′に対する正負の符号が定められる。
なお、(20)式で示された運動加速度αは、上述したような車両に対する3軸加速度センサの取付け傾きが一切生じていない場合、(20)式において変換行列Bの逆行列B−1を用いる必要がないため、次式で表される。
Figure 2008058184
(1−5)3軸加速度センサ観測値
3軸加速度センサに対するセンサ座標系(x″軸、y″軸及びz″軸)の重力加速度gと運動加速度αとを合成したものを、当該3軸加速度センサによって観測される3軸加速度センサ観測値Aと定義した場合、当該3軸加速度センサ観測値Aは、(15)式及び(20)式に基づいて、次式で表される。
Figure 2008058184
これを展開した場合、3軸加速度センサ観測値Aは、次式のように表される。
Figure 2008058184
但し、3軸加速度センサ観測値Aは、道路の前後傾斜が存在したとしても左右傾斜が存在しなければ、(24)式のティルト角度φが「0」となるため、次式
Figure 2008058184
で表され、道路の前後傾斜があるものの、3軸加速度センサが車両に対して一切取付け傾きがない状態で取り付けられている場合、次式で表される。
Figure 2008058184
同様に、3軸加速度センサ観測値Aは、3軸加速度センサが車両に対して取付け傾きがある状態で取付けられているものの、道路の前後傾斜が存在しなければ、次式
Figure 2008058184
で表され、道路に前後傾斜があるものの、3軸加速度センサが車両に対して一切取付け傾きがない場合、次式、
Figure 2008058184
で表され、道路の前後傾斜及び3軸加速度センサの取付け傾きが存在するものの、進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyの双方ともに存在しない場合、次式で表される。
Figure 2008058184
(1−5−1)3軸加速度センサの零点オフセットとゲイン
ところで、電圧値として表される3軸加速度センサ観測値Aとしては、3軸加速度センサの零点オフセットOFとゲインGEのことを考慮する必要がある。
ここで3軸加速度センサの零点オフセットOFとは、3軸加速度センサに対して加速度成分が全く働いていないときのx″軸、y″軸及びz″軸にそれぞれ発生する電圧値([mV])を示す。
また3軸加速度センサのゲインGEとは、3軸加速度センサに対して例えば1gの負荷がかかったときのx″軸、y″軸及びz″軸にそれぞれ発生する電圧値(がどの程度変化するか([V/(m/sec2)])を示す。
この零点オフセットOF及びゲインGEを考慮したときの3軸加速度センサ観測値ADは、(23)式に基づいて、次式で表される。
Figure 2008058184
なお、この(30)式中に含まれる3軸加速度センサ観測値Aの単位は、m/sec2であり、3軸加速度センサ観測値ADの単位としては、[mV]となる。
ここで零点オフセットOFは、次式
Figure 2008058184
で表され、ゲインGEは、次式で表される。
Figure 2008058184
従って、零点オフセットOF及びゲインGEを考慮したときの3軸加速度センサ観測値ADは、次式で表されることになる。
Figure 2008058184
ここで、(33)式を構成する各要素のうち、ゲインGEx、GEy、GEz、零点オフセットOFx、OFy、OFz、車両に対する3軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′、3軸加速度センサ観測値Aにおける道路の前後傾斜を示すスイング角度θ、道路の左右傾斜を示すティルト角度φがそれぞれ未知数であるが、ゲインGEx、GEy、GEzに関しては3軸加速度センサの仕様書に記載されている値もしくは実際に検出された値を用い、道路の前後傾斜を示すスイング角度θについては、カーナビゲーション装置のモニタ一体形筐体部に内蔵された気圧センサの出力結果(気圧値)と対応付けられた高度情報を基に算出し、誤差は若干出るが道路の左右傾斜を示すティルト角度φはないものとして扱う。
但し、これら以外の例えば重力加速度gについては、GPS衛星から得られるGPS信号に基づいて算出した現在位置から緯度を取得し、緯度と重力加速度とが対応付けられた緯度−重力加速度変換テーブルから当該緯度に対応した重力加速度gを取得すればよい。
また、車両の進行方向加速度αxについては、GPS信号に基づく車両の走行速度に基づいてリファレンスとして算出することが可能であり、車両の横G(横方向加速度)αyについても、GPS信号に基づく車両の方位変化及び走行速度に基づきリファレンスとして算出することが可能である。
これにより(33)式では、そのうち未知数が3軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、OFz、車両に対する3軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の6個になり、これらを求める必要がある。
(1−6)3軸加速度センサの取付角度及び零点オフセットの学習
ところで、3軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、OFz及びゲインGEx、GEy、GEzを考慮した3軸加速度センサ観測値AD=Iと定義し、(30)式中に含まれる次式
Figure 2008058184
と定義した場合、上述のI(3軸加速度センサ観測値AD)は、次式で表される。なお、式中のSθ、Cθについては、それぞれsinθ、cosθを意味するものとする。
Figure 2008058184
ここで、(34)式中における変換行列Aの逆行列A−1は、地表面に対する道路の前後傾斜を表しており、これは気圧センサの出力結果(気圧値)に対応付けられている高度情報を基に導くことが可能であり、重力加速度g、進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyについても、上述したようにリファレンスとして算出可能であるため、(35)式中のEは既知数である。
この既知数Eは、(5)式に示したように変換行列Aの逆行列A−1を用いれば、次式のように変形することができる。
Figure 2008058184
従って、(35)式では、車両に対する3軸加速度センサの取付け傾き(ティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′)と、3軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、OFzとが未知であり、3軸加速度センサ観測値ADは、次式のように変形することができる。
Figure 2008058184
この(37)式を更にニュートンラプソン法で用いられる形態に変形し、次式
Figure 2008058184
Figure 2008058184
Figure 2008058184
のような3つの関数式fx、fy、fzに表す。
ここで、(38)式〜(40)式では未知数が零点オフセットOx、Oy、Oz、ティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の計6個あるのに対し、3つの関数式fx、fy、fzしか存在しないので、このままでは解くことができない。
但し、(38)式〜(40)式中の既知数Eの値は、毎秒得られるGPS信号に基づいて変化するため、少なくとも2秒間待てば、既知数Eの値が変化したそれぞれ異なる6種類の関数式fx、fy、fz、fx、fy、fzを得られるが、車両に加減速の変化がなければ、複数種類の関数式fx、fy、fzを得ることはできないので、あくまで加減速の変化が生じそうな10数秒分に相当する複数種類の関数式fx〜fx、fy〜fy、fz〜fzを得るようになされている。
この場合、未知数の数(6個)よりも関数式fx〜fx、fy〜fy、fz〜fzの数が遥かに多くなったので、その中から関数式fx〜fx、fy〜fy、fz〜fzを満たすような尤もらしい未知数の値を得るべく最小二乗法を用いるようになされている。
これより多次元のニュートンラプソン法の適用を考える。基本的な1次元のニュートンラプソン法における変化量δは、次式
Figure 2008058184
で表される。ニュートンラプソン法では、この変化量δが所定の収束判定閾値以下になったとき、未知数の値の真解が得られたと認識するようになされている。
この(41)式は、次式
Figure 2008058184
のように変形され、これがN次元では、次式によって表される。
Figure 2008058184
従って、この場合、具体的には次式
Figure 2008058184
で表される左辺左側の偏導関数値と、右辺の関数値を計算することにより、左辺右側の最小二乗解(変化量δ)を求める。
このようにして求められた最小二乗解(変化量δ)を用いて、未知数の解を次式
Figure 2008058184
によって算出し、この(45)式の左辺に示された未知数の解を用いて、再度(44)式により最小二乗解(変化量δ)を求め、この最小二乗解(変化量δ)を用いて(45)式の未知数の解を求めるといった繰返し計算を所定の回数分だけ行うようになされている。
ところで、(45)式で用いられる右辺第1項の初期値としては、次式によって与えられる。
Figure 2008058184
この(46)式の初期値としては、ティルト角度(φ′)0、スイング角度(θ′) 0及びパン角度(ψ′) 0 が0[deg]であり、零点オフセット(OFx) 0、(OFy) 0、(OFz0 )が、3軸加速度センサに対して作用する加速度に応じてそれぞれ0[V]〜5[V]の範囲で電位が変動する場合の、当該加速度が一切作用していない状態を示す電圧値2.5([V])となる。
この(45)式では、左辺が最終的な解であり、右辺第1項が(45)式により前回求められた未知数の解(学習結果)を示し、右辺第2項が上述した(44)式の変化量δを示している。この(45)式の左辺により、零点オフセットOFx、OFy、OFz、車両に対する3軸加速度センサの取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の6個の未知数が全て判明する。
このようにカーナビゲーション装置では、GPS信号の受信時に、零点オフセットOFx、OFy、OFz、ティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の計6個の未知数を解として求めることにより、GPS信号を受信できていた走行環境下からGPS信号を受信出来ない走行環境下になったとき、3軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、OFz、3軸加速度センサの取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を用いると共に、3軸加速度センサの運動加速度α及び重力加速度gを含む観測結果や路面の高度差に基づいて進行方向加速度を推定し得、これを基に積分計算することにより車両の速度や現在位置を算出(推定)し得るようになされている。
因みに、(44)式〜(46)式中における添え字のiは、ニュートンラプソン法による繰り返し計算時の繰返回数を表しており、例えば、(44)式の右辺に含まれる(fx1)は、次式
Figure 2008058184
を意味し、(44)式の左辺左側の行列に含まれる例えば∂(fx1)/∂(ψ′)は、∂fx1/∂ψ′に対して、((ψ′),(θ′),(φ′),(OFx),(OFy),(OFz))を代入したものを意味している。
また、fx1の添え字が示す数字は、例えば10数秒間分まとめて処理する際の秒数を示す。従って、例えば10秒間分まとめて処理するのであれば、(44)式の左辺左側では、fx1〜fx10、fy1〜fy10、fz1〜fz10まで存在し、そのときの行列サイズは30(=3×10)行6列になる。
なお、(45)式の左辺で得られた未知数の解としては、真値を中心にばらつきがある可能性が高く、また時間の経過と共に真値が変動する可能性もあるため、本発明では(45)式で得られる未知数の解を現時点までの例えば過去数秒〜過去数分間に渡って算出し、それを平均化又は平滑化することにより、そのときに応じた最終的な未知数の解を学習結果として求め得るようになされている。
(1−7)3軸加速度センサを用いた自律動作
ところで、3軸加速度センサ観測値ADは、(30)式と同様、次式のように表される。
Figure 2008058184
この(48)式を進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyについて整理したとすると、次式
Figure 2008058184
のように変形され、この(49)式中の変換行列Bは、次式
Figure 2008058184
で表され、この(49)式中の右辺第2項は、次式で表される。
Figure 2008058184
従って、上述の(49)式に対して(50)式及び(51)式を代入することにより、次式を得ることができる。
Figure 2008058184
Figure 2008058184
Figure 2008058184
この(52)式によって、進行方向加速度αxを求めるには、道路の前後傾斜を表すy′軸周りのスイング角度θが必要である。このスイング角度θは、次式
Figure 2008058184
により、高度差ΔHと、速度Vとによって表される。
この時点での未知数は、速度V、進行方向加速度αx、及び道路の前後傾斜を表すスイング角度θであるが、これらを一つ一つ解くのではなく、最終的に求めたい速度Vを一気に求めることを考える。
ここで、速度Vt−1は、これから最終的に求めたい速度Vの一つ前の時点で判明した速度データである。従って、GPS信号を受信できていた状態からGPS信号を受信できなくなった最初の時点における速度Vt−1としては、GPS信号に基づいて最後に算出された速度Vがあてはまる。
この場合、(52)式のうち、既知の部分をβ(以下、これを既知部分βと呼ぶ)としてまとめると、既知部分βは、次式
Figure 2008058184
で表され、これを用いて(52)式を、次式
Figure 2008058184
のように変形することができる。
ここで速度Vと進行方向加速度αxとの関係は、次式
Figure 2008058184
のように表すことができ、上述の(55)式、(57)式を代入することにより、(58)式は、次式のように変形することができる。
Figure 2008058184
この(59)式を速度Vについて整理すると、次式
Figure 2008058184
によって表され、これを速度Vについて解くと、当該速度Vは、次式によって表される。
Figure 2008058184
このようにカーナビゲーション装置では、GPS信号の受信時に、車両に対する3軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、3軸加速度センサの零点オフセットOx、Oy、Ozを予め学習して記憶しておいた後、ビル等の陰に隠れる等してGPS信号を受信できなくなった場合、予め学習しておいた3軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、3軸加速度センサの零点オフセットOx、Oy、Ozを用い、3軸加速度センサ観測値ADx″、ADy″、ADz″及び高度差ΔHに基づいて進行方向加速度αxを自律的に算出(推定)することができるので、その自律的に算出した進行方向加速度αxを基に車両の速度V(以下、これを自律速度Vと呼ぶ)を求めることができる。
なおカーナビゲーション装置では、このようにして求めた車両の自律速度Vを積分すれば、GPS信号を受信できない走行環境下であっても、当該車両の現在位置を正確に算出し、表示部の地図上に現在位置を継続して表示し得るようになされている。
(1−8)2軸加速度センサ観測値
上述したようにカーナビゲーション装置では、3軸加速度センサを用いてGPS信号が受信できない場合であっても車両の自律速度V及び現在位置を高精度に算出(推定)するようにした場合について述べたが、3軸加速度センサを用いるのではなく2軸加速度センサを用いても車両の自律速度V及び現在位置を高精度に算出(推定)することができる。なお、この場合、2軸加速度センサについても、前後方向及び左右方向の加速度を検出できるように配置する。
具体的には、上述の3軸加速度センサ観測値ADと同様の考え方によれば、GPS信号を受信できている場合、零点オフセットOF及びゲインGEを考慮したときの2軸加速度センサ観測値ADは、(30)式と同様に、次式によって表される。
Figure 2008058184
ここで上述したように、変換行列Aは(5)式で表され、変換行列Bは(11)式で表されることから、変換行列Aの逆行列A−1は、次式
Figure 2008058184
で表され、変換行列Bの逆行列B−1は、次式で表される。
Figure 2008058184
また、2軸加速度センサのゲインGEは、次式
Figure 2008058184
で表され、2軸加速度センサの零点オフセットOFは、次式で表される。
Figure 2008058184
ここで、(62)式を構成する各要素のうち、ゲインGEx、GEy、零点オフセットOFx、OFy、車両に対する2軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′、道路の前後傾斜を示すスイング角度θ、道路の左右傾斜を示すティルト角度φがそれぞれ未知数であるが、ゲインGEx、GEyに関しては2軸加速度センサの仕様書に記載されている値もしくは実際に検出された値を用い、道路の前後傾斜を示すスイング角度θについては、カーナビゲーション装置のモニタ一体形筐体部に内蔵された気圧センサの出力結果(気圧値)と対応付けられた高度情報を基に算出し、誤差は若干出るが道路の左右傾斜を示すティルト角度φはないものとして扱う。
但し、これら以外の例えば重力加速度gについては、GPS信号に基づいて算出した現在位置から緯度を取得し、緯度と重力加速度とが対応付けられた緯度−重力加速度変換テーブルから当該緯度に対応した重力加速度gを取得すればよい。
また、車両の進行方向加速度αxについては、GPS信号に基づく車両の走行速度に基づいてリファレンスとして算出することが可能であり、車両の横G(横方向加速度)αyについても、GPS信号に基づく車両の方位変化及び走行速度に基づきリファレンスとして算出することが可能である。
これにより(62)式では、未知数が2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、車両に対する2軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の5個になり、これらを求める必要がある。
(1−9)2軸加速度センサの取付角度及び零点オフセットの学習
ところで、2軸加速度センサの零点オフセットOF及びゲインGEを考慮した2軸加速度センサ観測値AD=Iと定義し、上述した(62)式中の(34)式部分を用いれば、上述のI(2軸加速度センサ観測値AD)は、次式で表される。
Figure 2008058184
ここで、(34)式中における変換行列Aの逆行列A−1は、地表面の対する道路の前後傾斜を表しており、これは気圧センサの出力結果(気圧値)に対応付けられている高度情報を基に導くことが可能であり、重力加速度g、進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyについても、上述したようにリファレンスとして算出可能であるため、(67)式中のEも既知数となる。
この既知数Eは、(63)式に示したように変換行列Aの逆行列A−1を用いれば、次式のように変形することができる。
Figure 2008058184
(67)式では、車両に対する2軸加速度センサの取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、2軸加速度センサの零点オフセットOFとが未知であり、Iと定義した2軸加速度センサ観測値ADは、次式
Figure 2008058184
のように変形することができる。
この(69)式を更にニュートンラプソン法で用いられる形態に変形し、次式のような2つの関数式fx、fyに表す。
Figure 2008058184
Figure 2008058184
ここで、(70)式及び(71)式では未知数が2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、2軸加速度センサの車両に対する取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′計5個あるのに対し、毎秒2つの関数式fx、fyしか得られないので解くことができない。そこで、少なくとも3秒間以上待つことにより、未知数よりも多く、それぞれ異なる6種類の関数式fx〜fx、fy〜fyを得る。
但し、(70)式及び(71)式中に含まれる既知数の値は、毎秒得られるGPS信号に基づいて変化するため、少なくとも3秒間待てば、既知数の値が変化したそれぞれ異なる6種類の関数式fx〜fx、fy〜fyを得られるが、車両に加減速の変化がなければ、複数種類の関数式fx、fyを得ることはできないので、あくまで加減速の変化が生じそうな10数秒分に相当する複数種類の関数式fx〜fx、fy〜fyを得るようになされている。
この場合、未知数の数(5個)よりも関数式fx〜fx、fy〜fyの数が遥かに多くなったので、その中から関数式fx〜fx、fy〜fyを満たすような尤もらしい未知数の値を得るべく最小二乗法を用いるようになされている。
これより多次元のニュートンラプソン法の適用を考える。1次元のニュートンラプソン法における変化量δは、上述したように(41)式で表される。ニュートンラプソン法では、この変化量δが所定判定閾値以下になったとき、未知数の解が得られたと認識するようになされている。
この(41)式は、上述したように(42)式のように変形され、これがN次元では、(43)式によって表される。
従って、この場合、次式
Figure 2008058184
を繰り返し解けばよく、この(72)式中における左辺左側の偏導関数値と、右辺の関数値を計算することにより、左辺右側の最小二乗解(変化量δ)を求める。
このようにして求められた最小二乗解(変化量δ)を用いて、最終解を次式によって算出するようになされている。
Figure 2008058184
ところで、(73)式で用いられる右辺第1項の初期値としては、次式
Figure 2008058184
によって与えられる。この(73)式における右辺第1項の初期値としては、ティルト角度(φ′)0、スイング角度(θ′)0及びパン角度(ψ′)0 が0[deg]であり、零点オフセット(OFx)0、(OFy)0が、2軸加速度センサに対して作用する加速度に応じてそれぞれ0[V]〜5[V]の範囲で電位が変動する場合の、当該加速度が一切作用していない状態を示す電圧値2.5([V])となる。
この(73)式では、左辺が最終的な解であり、右辺第1項が(73)式により前回求められた解を示し、右辺第2項が上述した最小二乗解(変化量δ)を示している。この(73)式の左辺により、2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、車両に対する2軸加速度センサの取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の計5個の未知数が判明する。
このように2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFy、2軸加速度センサの取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′の計5個の未知数を求めることにより、カーナビゲーション装置では、GPS信号を受信できていた走行環境下からGPS信号を受信出来ない走行環境下になったとき、2軸加速度センサの観測値に基づいて進行方向加速度αxを推定し得、これを基に積分計算することにより車両の走行速度や現在位置を算出(推定)し得るようになされている。
因みに、(72)式〜(74)式中における添え字のiは、繰り返し計算時の繰返回数を表しており、例えば、(72)式の右辺に含まれる(fx1)は、上述の(47)式を意味し、(72)式の左辺左側の行列に含まれる例えば∂(fx1)/∂(ψ′)は、∂fx1/∂ψ′に対して、((ψ′),(θ′),(φ′),(OFx),(OFy),(OFz))を代入したものを意味している。
また、fx1の添え字が示す数字は、例えば10数秒間分だけまとめて処理する際の秒数を示す。従って、例えば10秒間分まとめて処理するのであれば、(72)式の左辺第1項では、fx1〜fx10、fy1〜fy10まで存在する。
なお、(73)式の左辺で得られた未知数の解としては、真値を中心にばらつきがある可能性が高く、また時間の経過と共に真値が変動する可能性もあるため、本発明では(73)式で得られる未知数の解を現時点までの例えば過去数秒〜過去数分間に渡って算出し、それを平均化又は平滑化することにより、そのときに応じた最終的な解を学習結果として求め得るようになされている。
(1−10)2軸加速度センサを用いた自律動作
ところで、2軸加速度センサ観測値ADは、(62)式に基づいて、次式
Figure 2008058184
のように表され、これを進行方向加速度αxについて解くために、(75)式を変形することにより、次式が得られる。
Figure 2008058184
ここで、2軸加速度センサでは、足りないz軸入力に相当する項をzとした場合、(76)式は、次式によって表される。
Figure 2008058184
この(77)式では、変換行列Aの逆行列A−1、2軸加速度センサのゲインGEx及びGEy、変換行列Bの逆行列B−1、2軸加速度センサのオフセットOFx及びOFy、2軸加速度センサ観測値ADx″及びADy″、重力加速度gは全て既知であり、進行方向加速度αx及び横G(横方向加速度)αyだけが未知数であるため、(77)式を変形すると、次式のように表される。
Figure 2008058184
この(78)式に対して、上述した(50)式及び(51)式を代入することにより展開すると、次式
Figure 2008058184
Figure 2008058184
Figure 2008058184
を得ることができ、このうちの(81)式により、zは次式で表される。
Figure 2008058184
上述の(79)式によって、進行方向加速度αxを推定するには、道路の前後傾斜を表すy′軸周りのスイング角度θが必要である。このスイング角度θは、上述した(55)式で表される関係式により高度差ΔHと、速度Vとによって表される。
この時点での未知数は、速度V、進行方向加速度αx、及び道路の前後傾斜を表すスイング角度θであるが、これらを一つ一つ解くのではなく、最終的に求めたい自律速度Vを一気に求めることを考える。
ここでも、速度Vt−1は、これから最終的に求めたい自律速度Vの一つ前の時点で判明した速度データである。従って、GPS信号を受信できていた状態からGPS信号を受信できなくなった最初の時点における速度Vt−1としては、GPS信号に基づいて最後に算出された速度Vがあてはまる。
この場合、(79)式のうち、既知の部分をβ(以下、これを既知部分βと呼ぶ)としてまとめると、既知部分βは、上述したように(56)式で表され、これを用いて(79)式を、上述した(57)式のように変形することができる。
ここで自律速度Vと進行方向加速度αxとの関係は、上述した(58)式のように表すことができ、上述の(55)式、(57)式を代入することにより、(58)式は、上述した(59)式のように変形することができる。
この(59)式を自律速度Vについて整理すると、上述した(60)式によって表され、これを自律速度Vについて解くと、当該自律速度Vは、上述した(61)式によって表される。
このようにカーナビゲーション装置では、GPS信号の受信時に、車両に対する2軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFyを予め学習し記憶しておいた後、ビル等の陰に隠れる等してGPS信号を受信できなくなった場合、予め学習しておいた2軸加速度センサの取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、2軸加速度センサの零点オフセットOFx、OFyを用い、2軸加速度センサ観測値ADx″、ADy″及び高度差ΔHに基づいて進行方向加速度αxを自律的に算出(推定)することができるので、その進行方向加速度αxを基に車両の自律速度Vを求めることができる。
なおカーナビゲーション装置では、このようにして求めた車両の自律速度Vを積分すれば、GPS信号を受信できない走行環境下であっても、当該車両の現在位置を正確に算出し、表示部の地図上に現在位置を継続して表示し得るようになされている。
(2)本発明におけるカーナビゲーション装置の具体的構成
次に、(1)で上述した本発明の基本的考え方を用いたカーナビゲーション装置の具体的構成について、GPS測位時(学習時)とGPS非測位時(自律時)とに分けてそれぞれ説明する。
(2−1)GPS測位時(学習時)におけるカーナビゲーション装置の構成
図5に示すように、カーナビゲーション装置1は、移動体としての車両に搭載され、GPS処理部3、気圧センサ4、2軸又は3軸の加速度センサ5、CPU(Central Processing Unit)構成でなる演算処理ブロック6によって構成されている。
この演算処理ブロック6は、図示しないROM(Read Only Memory)から基本プログラム及びナビゲーション情報算出プログラム等の各種アプリケーションプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)上に展開することにより、道路傾斜計算部10、学習処理部11及び自律計算部12といった各処理機能をソフトウェア的に実現し得るようになされている。
但し、カーナビゲーション装置1としては、これに限るものではなく、演算処理ブロック6における道路傾斜計算部10、学習処理部11及び自律計算部12をハードウェア的に構成するようにしても良い。
カーナビゲーション装置1では、GPSアンテナ2を介して複数のGPS衛星からのGPS信号を受信し、これら複数のGPS信号に基づきGPS処理部3により車両の速度Vを算出すると共に車両の方位データDを算出し、これらを演算処理ブロック6の道路傾斜計算部10及び学習処理部11へ送出する。
またカーナビゲーション装置1では、気圧センサ4によって検出された気圧値PRを演算処理ブロック6の道路傾斜計算部10へ送出すると共に、加速度センサ5によって観測される3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADを演算処理ブロック6の学習処理部11へ送出する。
道路傾斜計算部10の進行距離算出部21は、GPS処理部3から供給される速度Vに基づいて車両の進行距離Lmを算出し、その進行距離Lmを前後傾斜算出部23へ送出する。
また、道路傾斜計算部10の高度差算出部22は、一般的な気圧と高度との対応関係が予めテーブル化された気圧高度対応テーブルTBLを内部に記憶しており、時刻t0における気圧値PR0及び時刻t1における気圧値PR1を基に、気圧高度対応テーブルTBLから気圧値PR0及びPR1にそれぞれ対応した高度情報h0及びh1を読み出す。
そして高度差算出部22は、気圧値PR0に対応した車両の高度情報h0と、気圧値PR1に対応した車両の高度情報h1との差分である高度差ΔHを算出し、これを前後傾斜算出部23へ送出するようになされている。
前後傾斜算出部23は、進行距離算出部21から供給される進行距離Lmと、高度差算出部22から供給される高度差ΔHとに基づいて、車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)において道路の前後傾斜を示すスイング角度θを算出し、これを学習処理部11の取付角度及びオフセット学習処理部33へ送出する。
学習処理部11の加速度算出部31は、GPS処理部3から供給される速度Vを微分することにより車両の進行方向加速度αxをリファレンスとして算出し、これを取付角度及びオフセット学習処理部33へ送出する。
また学習処理部11の横G算出部32は、GPS処理部3から供給される方位データDを角速度算出部32Aによって微分することにより方位変化を表した角速度dDを算出し、同じくGPS処理部3から供給される速度V及び角速度dDに基づいて横G(横方向加速度)αyをリファレンスとして算出し、これを取付角度及びオフセット学習処理部33へ送出する。
取付角度及びオフセット学習処理部33は、加速度センサ5から供給される3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADと、加速度算出部31から供給される進行方向加速度αxと、横G算出部32から供給される横G(横方向加速度)αyとを基に、(1−6)で示した3軸加速度センサの取付角度及びオフセットの学習及び(1−9)で示した2軸加速度センサの取付角度及びオフセットの学習における説明に従って、加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz又はOFx、OFy、車両に対する加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を学習し得るようになされている。
このようなGPS測位時におけるカーナビゲーション装置1の学習処理手順をまとめてみれば、図6に示すようにカーナビゲーション装置1は、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のステップSP1へ移り、複数のGPS衛星からのGPS信号に基づいて算出された車両の速度V及び方位データDをGPSデータとしてGPS処理部3から学習処理部11で受け取ることにより取得し、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてカーナビゲーション装置1では、加速度センサ5の出力である3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADを学習処理部11の取付角度及びオフセット学習処理部33で受け取ることにより取得し、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3においてカーナビゲーション装置1では、道路傾斜計算部10の進行距離算出部21で算出された進行距離Lm、及び高度差算出部22で算出された高度差ΔHに基づいて、前後傾斜算出部23により車両座標系(x′軸、y′軸、z′軸)において道路の前後傾斜を示すスイング角度θを算出し、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4においてカーナビゲーション装置1では、ステップSP1で取得した車両の速度Vが速度情報として信頼たり得るデータであるか否かを当該速度Vに付加されているフラグに基づいて判断し、否定結果が得られたときは、速度Vが信頼できない速度情報に過ぎないため、次のステップSP16へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP4で肯定結果が得られると、カーナビゲーション装置1は次のステップSP5へ移り、GPS処理部3から受け取った速度Vを基に加速度算出部31により進行方向加速度αxをリファレンスとして算出すると共に、GPS処理部3から受け取った速度V及び角速度dDを基に横G算出部32により横G(横方向加速度)αyをリファレンスとして算出し、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてカーナビゲーション装置1は、3軸加速度センサ観測値AD及び上述の(36)式で示された既知数E、又は2軸加速度センサ観測値AD及び上述の(68)式で示された既知数Eを学習用入力データとして設定し、次のステップSP7へ移る。
ステップSP7においてカーナビゲーション装置1は、加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を求めるために必要な関数式が未知数よりも多いか否かを判定する。
ここで否定結果が得られると、このことは関数式が未知数よりも多くないため、これら未知数を求めることが出来ないことを表しており、このときカーナビゲーション装置1はステップSP16へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP7で肯定結果が得られると、このことは関数式が未知数よりも多いため、これら未知数を求めることが可能であることを表しており、このときカーナビゲーション装置1は次のステップSP8へ移る。
ステップSP8においてカーナビゲーション装置1は、このルーチンRT1における学習処理手順によって求められた前回の学習結果(加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′)の値を上述した(44)式又は(72)式の左辺左側の行列の値として初期値設定し、次のステップSP9へ移る。
ステップSP9においてカーナビゲーション装置1は、上述した(44)式又は(72)式中における左辺左側の偏導関数値と、右辺の関数値を計算し、次のステップSP10へ移る。
ステップSP10においてカーナビゲーション装置1は、上述した(44)式又は(72)式中における右辺の各要素(関数値)の合計が所定の収束判定閾値よりも小さくなったか否かを判定し、肯定結果が得られると次のステップSP15へ移り、否定結果が得られると次のステップSP11へ移る。
ステップSP11においてカーナビゲーション装置1は、上述した(44)式又は(72)式中の右辺における関数値の各要素の合計が、ニュートンラプソン法における所定の収束判定閾値よりも小さくなっていないので、ステップSP9で計算した偏導関数値及び関数値により、(44)式又は(72)式における左辺右側の最小二乗解(変化量δ)を求め、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてカーナビゲーション装置1は、ステップSP11で求めた最小二乗解(変化量δ)を用いて(45)式又は(73)式の左辺に相当する最終解(加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′)を求め、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてカーナビゲーション装置1は、(44)式又は(72)式の左辺右側で示される最小二乗解(変化量δ)の各要素の合計が所定の収束判定閾値よりも小さいか否かを判定し、否定結果が得られると次のステップSP14へ移るのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP15へ移る。
ステップSP14においてカーナビゲーション装置1は、ステップSP9〜ステップSP14までの処理を繰返し行うニュートンラプソン法のループ回数が所定のループ回数閾値よりも少ないか否かを判定し、肯定結果が得られると、ステップSP9へ戻って、以降の処理を繰り返す。この場合、ステップSP9においてカーナビゲーション装置1は、直前に求められた加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を用いて、上述した(44)式又は(72)式中における左辺左側の偏導関数値と、右辺の関数値を計算する。
これに対し、ステップSP14で否定結果が得られると、繰返し計算のループ回数が所定のループ回数閾値よりも多いにも拘わらず、ステップSP10又はステップSP13で関数値の各要素の合計又は最小二乗解(変化量δ)の各要素の合計が収束しなかったことを表しており、このとき次のステップSP16へ移って未知数の解を求めることなく終了する。
ステップSP15においてカーナビゲーション装置1は、(45)式又は(70)式の左辺で求められた未知数の最終解を現時点まで過去数秒〜過去数分間に渡って算出し、その結果得られる複数個の最終解を用いて平滑化処理することにより、最も真値に近い最終解を学習結果として得、次のステップSP16へ移って処理を終了する。
なおカーナビゲーション装置1では、ステップSP15において平滑化処理に限るものではなく、処理量を減少させたいのであれば、単純な平均化処理することにより学習結果を得るようにしても良い。
(2−2)GPS非測位時(自律時)におけるカーナビゲーション装置の構成
図7に示すように、カーナビゲーション装置1は、GPS信号を受信できていた走行環境下からGPS信号を受信できない走行環境下になったので、GPS受信部3から速度V及び方位データDを受け取ることができなくなり、気圧センサ4からの気圧値PRを道路傾斜計算部10の高度差算出部22へ供給すると共に、加速度センサ5からの3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADを自律計算部12の速度算出部41へ供給する。
道路傾斜計算部10の高度差算出部22は、気圧高度対応テーブルTBLに基づいて、時刻t0における気圧値PR0に対応した高度情報と時刻t1における気圧値PR1に対応した高度情報との差分である高度差ΔHを算出し、これを自律計算部12の速度算出部41へ送出する。
また、学習処理部11の取付角度及びオフセット学習処理部33は、GPS信号を受信できているときに予め学習し記憶しておいた加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、車両に対する加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を自律計算部12の速度算出部41へ送出する。
自律計算部12の速度算出部41は、高度差算出部22から供給される高度差ΔHと、加速度センサ5から供給される3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADと、取付角度及びオフセット学習処理部33から供給される加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFyと、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′とを基に、(1−7)で示した3軸加速度センサを用いた自律動作又は(1−10)で示した2軸加速度センサを用いた自律動作の説明に従って、進行方向加速度αxを自律的に算出(推定)し、その進行方向加速度αxを基に車両の自律速度Vを算出(推定)し得るようになされている。
従ってカーナビゲーション装置1では、このようにして求めた車両の自律速度Vを積分することにより、GPS信号を受信できない走行環境下であっても、当該車両の現在位置を正確に算出し、表示部の地図上に現在位置を継続して表示し得るようになされている。
このようなGPS非測位時におけるカーナビゲーション装置1の自律速度算出処理手順をまとめてみれば、図8に示すようにカーナビゲーション装置1は、ルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP21へ移り、複数のGPS衛星からのGPS信号に基づいて算出された車両の速度V及び方位データDをGPSデータとしてGPS処理部3から学習処理部11で受け取ることにより取得し、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22においてカーナビゲーション装置1は、気圧センサ4から供給される気圧値PRを道路傾斜計算部10の高度差算出部22で受け取ることにより取得し、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23においてカーナビゲーション装置1は、高度差算出部22により気圧高度対応テーブルTBLを用いて高度差ΔHを算出し、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24においてカーナビゲーション装置1は、ステップSP21で取得した車両の速度Vが速度情報として信頼たり得るデータであるか否かを当該速度Vに付加されているフラグに基づいて判断し、肯定結果が得られたときは、速度Vが信頼できる速度情報であって、GPS信号を受信できている走行環境下にあるため、自律速度算出処理を行う必要がなく、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
これに対してステップSP24で否定結果が得られると、このことはGPS信号を受信できない走行環境下であって、速度Vが信頼できない速度情報に過ぎないことを表しており、このときカーナビゲーション装置1は次のステップSP25へ移る。
ステップSP25においてカーナビゲーション装置1は、GPS信号を受信できない走行環境下にあるので、予めGPS信号の受信時に学習しておいた加速度センサ5の取付け傾きを示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、零点オフセットOFx(OFx)、OFy(OFy)、OFzを用いて、上述の(1−7)3軸加速度センサを用いた自律動作や、(1−10)2軸加速度センサを用いた自律動作で説明した計算方法により進行方向加速度αxを推定し、これを積分計算することにより車両の自律速度Vを求め、次のステップSP26へ移る。
ステップSP26においてカーナビゲーション装置1は、このようにして求めた車両の自律速度Vを出力し、GPS信号を受信できない走行環境下であっても、自律速度Vに基づいて当該車両の現在位置を一段と正確に推定して表示部の地図上に現在位置を継続表示し、次のステップSP27へ移って処理を終了する。
(3)動作及び効果
以上の構成において、カーナビゲーション装置1は、GPS衛星からのGPS信号を受信できる走行環境下で、モニタ一体形筐体部に搭載されている加速度センサ5の加速度検出軸が車両の進行方向と一致していない場合の取付角度を示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、加速度センサ5の零点オフセットOFx(OFx)、OFy(OFy)、OFzを予め学習し記憶しておくことにより、GPS信号が受信できなくなったときに備える。
このときカーナビゲーション装置1は、加速度センサ5の車両に対する取付角度を示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、加速度センサ5の零点オフセットOFx(OFx)、OFy(OFy)、OFzを学習処理の現時点まで過去数秒〜過去数分間に渡って算出し、それらを平滑化又は平均化することにより求めた学習結果を記憶しておくようにしたことにより、加速度センサ5の取付角度及び零点オフセットOFの値を一段と真値に近付けることができ、値としての確からしさを向上させることができる。
また、加速度センサ5から供給される3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADの観測値としては、上述した(24)式〜(29)式及び(33)式等のように、センサ座標系(x″軸、y″軸、z″軸)の各軸にそれぞれ振り分けられている重力加速度g分が予め考慮されているため、加速度センサ5の取付角度を示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、加速度センサ5の零点オフセットOFx(OFx)、OFy(OFy)、OFzとが重力加速度gによる誤差の影響がない状態で高精度に求められることになる。
そしてカーナビゲーション装置1は、その後、GPS信号を受信できなくなったとき、予め学習しておいた加速度センサ5の取付角度を示すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′と、加速度センサ5の零点オフセットOFx(OFx)、OFy(OFy)、OFzと、当該加速度センサ5によって観測される3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値ADと、高度差ΔHとを用いて車両の進行方向加速度αxを高精度に推定することができるので、その進行方向加速度αxを基に車両の自律速度Vや現在位置を正確に算出し、表示部の地図上に現在位置を継続表示することができる。
このように本発明のカーナビゲーション装置1では、車両に設置するだけで、モニタ一体形筐体部の加速度センサ5の車両に対する取付角度及び零点オフセットOFを自動的に算出するようになされているので、車速パルスを用いる従来のカーナビゲーション装置に比べて取付け及び取り外しの煩雑な手間をユーザに強いることなく、かつ、他の車両に設置される度に改めて加速度センサ5の車両に対する取付角度及び零点オフセットOFを自動的に算出することができる。
すなわち本発明のカーナビゲーション装置1では、車両に設置するだけの簡単な手間だけで、加速度センサ5の車両に対する取付角度及び零点オフセットOFを自動的に算出し、GPS信号を受信できない走行環境下になったときでも、加速度センサ5の観測値を基に車両の走行速度及び現在位置を高精度に算出し、ナビゲーション動作を高精度に継続することができる。
以上の構成によれば、カーナビゲーション装置1では、GPS信号の受信時に、加速度センサ5の取付角度及び零点オフセットOFを予め学習して記憶しておき、車両の走行中にGPS信号を受信できなくなると、その記憶しておいた加速度センサ5の取付角度及び零点オフセットOFを用いると共に、当該加速度センサ5から得られる3軸加速度センサ観測値AD又は2軸加速度センサ観測値AD等を基に推定した車両の進行方向加速度αxに基づいて車両の自律速度Vや現在位置を正確に算出し、表示部の地図上に現在位置を継続表示することができる。
(4)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、3軸又は2軸の加速度センサ5がモニタ一体形筐体部に搭載されているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3軸又は2軸の加速度センサ5が、モニタとは別体型の筐体部や、筐体部とは別体のモニタに搭載されているようにしても良い。
また上述の実施の形態においては、本発明のカーナビゲーション装置1を移動体としての車両に搭載するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、船舶、電車、その他種々の移動体に搭載するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を得るために、ニュートンラプソン法という計算手法を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、加速度センサ5の零点オフセットOFx、OFy、OFz、又はOFx、OFy、加速度センサ5の取付け傾きを表すティルト角度φ′、スイング角度θ′及びパン角度ψ′を得ることができれば、ニュートンラプソン法以外のその他種々の計算手法を用いるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、GPSアンテナ2を介して複数のGPS衛星からのGPS信号を受信し、これら複数のGPS信号に基づきGPS処理部3により車両の速度Vを算出すると共に車両の方位データDを算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば準天頂衛星システム、グローナス(GLONASS:Global Navigation Satellite System)やガリレオ(GALILEO)等の種々の衛星測位システムを利用し、それぞれの衛星信号に基づき車両の速度Vを算出すると共に車両の方位データDを算出するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、加速度センサ5の取付角度と零点オフセットOFを同時に求めるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、取付角度だけを求めた後、零点オフセットOFを求めるようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、演算処理ブロック6がROMから読み出して展開したナビゲーション情報算出プログラムに従って上述したルーチンRT1の学習処理手順(図6)及びルーチンRT2の自律速度算出処理(図8)を実行するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記録媒体からインストールしたナビゲーション情報算出プログラムや、インターネットからダウンロードしたナビゲーション情報算出プログラムに従ってルーチンRT1の学習処理手順及びルーチンRT2の自律速度算出処理を実行するようにしても良い。
さらに上述の実施の形態においては、進行方向加速度算出手段としての加速度算出部31、横方向加速度算出手段としての横G算出部32、加速度センサとしての加速度センサ5、高度差算出手段としての高度差算出部22、傾斜算出手段としての前後傾斜算出部23、取付角度算出手段としての取付角度及びオフセット学習処理部33によってナビゲーション装置をソフトウェア的に構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、進行方向加速度算出手段、横方向加速度算出手段、加速度センサ、高度差算出手段、傾斜算出手段及び取付角度算出手段をハードウェア的に構成するようにしても良い。
本発明のナビゲーション装置、ナビゲーション情報算出方法及びナビゲーション情報算出プログラムは、例えば車両に対して着脱自在のポータブルタイプのナビゲーション装置に適用したが、GPS受信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、パーソナルコンピュータ等の種々の電子機器に適用することができる。
2つの座標軸間の関係を示す略線的斜視図である。 角度の定義の説明に供する略線図である。 道路傾斜がある地表面上に位置している車両の車両座標系の説明に供する略線図である。 車両に取り付けられた加速度センサのセンサ座標系の説明に供する略線図である。 GPS測位時(学習時)におけるカーナビゲーション装置の構成を示す略線的ブロック図である。 GPS受信時における学習処理手順を示す略線的フローチャートである。 GPS非測位時(自律時)におけるカーナビゲーション装置の構成を示す略線的ブロック図である。 自律速度算出処理手順を示す略線的フローチャートである。
符号の説明
1……カーナビゲーション装置、2……GPSアンテナ、3……GPS処理部、4……気圧センサ、5……加速度センサ、6……演算処理ブロック、10……道路傾斜計算部、11……学習処理部、12……自律計算部、21……進行距離算出部、22……高度差算出部、23……前後傾斜算出部、31……加速度算出部、32……横G算出部、33……取付角度及びオフセット学習処理部、41……速度算出部。

Claims (8)

  1. 衛星からの受信情報に基づいて算出された移動体の速度に応じて当該移動体の進行方向加速度を算出する進行方向加速度算出手段と、
    上記衛星からの受信情報に基づいて算出された上記移動体の速度及び方位に応じて上記進行方向加速度とは直交した横方向加速度を算出する横方向加速度算出手段と、
    上記移動体の運動加速度および重力加速度を観測する加速度センサと、
    所定の気圧センサからの気圧値に応じた路面の高度差を算出する高度差算出手段と、
    上記路面の高度差と、上記移動体の速度に応じた進行距離とに基づいて上記路面の上記進行方向に対する傾斜角度を算出する傾斜算出手段と、
    上記進行方向加速度と、上記横方向加速度と、上記加速度センサによる上記運動加速度及び上記重力加速度を含む観測値と、上記傾斜角度とにより表される多次元の関数式に基づいて、上記加速度センサの上記移動体に対する取付角度を求める取付角度算出手段と
    を具えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 上記取付角度算出手段は、上記取付角度に加えて上記加速度センサの零点オフセットについても求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  3. 上記取付角度算出手段は、上記取付角度を時間経過と共に現時点まで複数回算出し、それらを平滑化または平均化することにより上記取付角度の時間変化に追従した高精度な学習結果を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  4. 上記取付角度算出手段は、上記加速度センサの零点オフセットを時間経過と共に現時点まで複数回算出し、それらを平滑化または平均化することにより上記加速度センサの零点オフセットの時間変化に追従した高精度な学習結果を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  5. 上記ナビゲーション装置は、
    上記衛星から上記受信情報が得られないとき、上記取付角度算出手段によって予め求められた上記取付角度と、上記高度差算出手段によって予め算出された上記高度差と、上記加速度センサによって観測された上記運動加速度及び上記重力加速度を含む観測値とに基づいて上記移動体の進行方向加速度を推定する進行方向加速度推定手段と
    を具えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
  6. 上記ナビゲーション装置は、
    上記衛星から上記受信情報が得られないとき、上記取付角度算出手段によって予め求められた上記取付角度の上記学習結果と、上記高度差算出手段によって予め算出された上記高度差と、上記加速度センサによって観測された上記運動加速度及び上記重力加速度を含む観測値とに基づいて上記移動体の進行方向加速度を推定する進行方向加速度推定手段と
    を具えることを特徴とする請求項4に記載のナビゲーション装置。
  7. 衛星からの受信情報に基づいて算出された移動体の速度に応じて当該移動体の進行方向加速度を算出する進行方向加速度算出ステップと、
    上記衛星からの受信情報に基づいて算出された上記移動体の速度及び方位に応じて上記進行方向加速度とは直交した横方向加速度を算出する横方向加速度算出ステップと、
    上記移動体の運動加速度及び重力加速度を加速度センサにより観測する観測ステップと、
    所定の気圧センサからの気圧値に応じた路面の高度差を算出する高度差算出ステップと、
    上記高度差算出ステップによって算出された上記路面の高度差と、上記移動体の速度に応じた進行距離とに基づいて上記路面の上記進行方向に対する傾斜角度を算出する傾斜算出ステップと、
    上記進行方向加速度と、上記横方向加速度と、上記加速度センサによる上記運動加速度及び上記重力加速度を含む観測値と、上記傾斜角度とにより表される多次元の関数式に基づいて、上記加速度センサの上記移動体に対する取付角度を求める取付角度算出ステップと
    を具えることを特徴とするナビゲーション情報算出方法。
  8. ナビゲーション装置に対して、
    衛星からの受信情報に基づいて算出された移動体の速度に応じて当該移動体の進行方向加速度を算出する進行方向加速度算出ステップと、
    上記衛星からの受信情報に基づいて算出された上記移動体の速度及び方位に応じて上記進行方向加速度とは直交した横方向加速度を算出する横方向加速度算出ステップと、
    上記移動体の運動加速度及び重力加速度を加速度センサにより観測する観測ステップと、
    所定の気圧センサからの気圧値に応じた路面の高度差を算出する高度差算出ステップと、
    上記高度差算出ステップによって算出された上記路面の高度差と、上記移動体の速度に応じた進行距離とに基づいて上記路面の上記進行方向に対する傾斜角度を算出する傾斜算出ステップと、
    上記進行方向加速度と、上記横方向加速度と、上記加速度センサによる上記運動加速度及び上記重力加速度を含む観測値と、上記傾斜角度とにより表される多次元の関数式に基づいて、上記加速度センサの上記移動体に対する取付角度を求める取付角度算出ステップと
    を実行させることを特徴とするナビゲーション情報算出プログラム。
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