JP2008057551A - パーキングブレーキの解除装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】余分なスペースも不要で、オイル漏れもなく、ブレーキハウジング内にごみや異物が入り込むおそれがない。
【解決手段】ブレーキピストン29を押し戻し可能な解除ピン43を、ブレーキハウジング22のキャップ22fから挿通穴42bを介して突出させ、キャップ22fから突出された解除ピン43を、固定ボルト46により取り付けられた解除バー44の底の深い収容穴44aに収容しておき、パーキングブレーキ21を強制解除する場合、固定ボルト46を緩めて解除バー44を取り外し、解除バー44を表裏反転し解除ピン43を底の浅い解除穴44cに嵌合して固定ボルト46により取り付けることにより、解除穴44cにより解除ピン43を押し込んでブレーキピストン29を押し戻すことにより、制動ブレーキディスク28に押圧された回転ブレーキディスク27を開放して解除する。
【選択図】図3

Description

本発明は、たとえば作業用車両や産業用車両などにおいて、通常時はばね力により制動し、油圧を利用してパーキングブレーキを解除するパーキングブレーキで、油圧が得られない時にパーキングブレーキを強制解除するためのパーキングブレーキの解除装置に関する。
従来、作業用車両、産業用車両などに設けられるパーキングブレーキは、特許文献1に示されるように、トランスミッション内蔵の湿式多板ディスクブレーキで、作動状態でばねによりブレーキ板を加圧制動し、非作動状態で油圧により制動を解除するネガティブタイプが採用されている。
この特許文献1では、エンジンが停止されて油圧が得られない時にパーキングブレーキを解除するものとして、車輪を制動するサービスブレーキの油圧をパーキングブレーキに解除用として導入する解除装置や、メンテナンス時に使用される手動式の給脂用グリースポンプの油圧を解除用としてパーキングブレーキに導入する解除装置が設けられている。
しかしながら、特許文献1では配管やメンテナンスが複雑となるため、たとえば図13に示す機械式の解除装置が設けられている。
この機械式の解除装置を具備したパーキングブレーキ61は、トランスミッションのブレーキハウジング62内で、回転軸63の先端部に取付部材64を介して複数の回転ブレーキディスク65が取り付けられ、ブレーキハウジング62内に回転ブレーキディスク65間に配置された複数の制動ブレーキディスク66が取り付けられている。また制動ブレーキディスク66を介して可動ブレーキディスク65を押圧し制動するブレーキピストン67が、回転軸の先端側に回転軸心方向に接近離間自在に配置され、さらにブレーキピストン67とブレーキハウジング62のキャップ62aの間にブレーキピストン67を押圧側に付勢して制動する複数の制動用スプリング68が介装されている。また制動用スプリング68に抗してブレーキピストン67を解除側に付勢するリング状の解除油室69が、ブレーキハウジング62とブレーキピストン67の間に形成され、エンジンにより駆動される油圧ポンプから切換弁を介して解除油室69に解除用の圧油が給排出され、制動用スプリング68が圧縮される解除方向に、ブレーキピストン67を駆動するように構成される。
このパーキングブレーキ61の解除装置は、ブレーキピストン67に回転軸心位置に形成された解除ねじ穴71と、この解除ねじ穴71に対向してキャップ62aに形成されたねじ付きの解除プラグ穴72と、解除プラグ穴72に着脱可能に螺合された閉鎖プラグ73と、ハウジングキャップ62aの外周部にねじ穴74を介して保持された解除ボルト75とで構成されている。そして、エンジンが停止されて解除用の圧油が供給されなくなった状態で、パーキングブレーキ61を強制解除してたとえば車両の牽引などを行う場合には、図14に示すように、解除ボルト75をねじ穴74から外し、閉鎖プラグ73を解除プラグ穴72から外し、さらに解除ボルト75を解除プラグ穴72からブレーキハウジング62内に挿入してその先端ねじ部を解除ねじ穴71に螺合させ、解除ボルト75をさらに締め付けることにより、ブレーキピストン67をキャップ62a側に引き寄せて制動用スプリング68を圧縮し、パーキングブレーキ61を解除することができる。
特開平7−323534号公報
しかしながら、上記機械式解除装置は、解除ボルト75がトランスミッションのブレーキハウジング62から突出されて取り付けられており、余分なスペースを必要とすること、また解除プラグ穴72から閉鎖プラグ73を外すことでオイル漏れが生じること、解除ボルト75を解除プラグ穴73からブレーキハウジング62内に挿入することにより、ブレーキハウジング62内にごみや異物が入り込むおそれがあることなどの問題があった。
本発明は上記問題点を解決して、余分なスペースも不要で、オイル漏れもなく、ブレーキハウジング内にごみや異物が入り込むおそれがないパーキングブレーキの解除装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ブレーキハウジング内に回転自在に支持された回転軸と、回転軸の先端側に回転軸心方向に一定間隔毎に取り付けられた複数の回転ブレーキディスクと、ブレーキハウジングに取り付けられて回転ブレーキディスク間に所定隙間をあけて配置された複数の制動ブレーキディスクと、前記制動ブレーキディスクの基端側に回転軸心方向に所定範囲で移動自在に配置されたブレーキピストンと、当該ブレーキピストンを先端側に付勢して制動ブレーキディスクを介して回転ブレーキディスクを加圧制動する制動用スプリングと、ブレーキピストンとブレーキハウジングとの間に形成され圧油により制動用スプリングのばね力に抗してブレーキピストンを基端側に移動し制動を解除する解除油室とを具備したパーキングブレーキの解除装置であって、基端部がブレーキピストンに当接されるとともに、先端部がブレーキハウジングの先端面に形成された挿通穴にスライド自在に内在または突出される複数の解除ピンを設け、ブレーキハウジングの先端面に沿う定常姿勢で取り付けられて挿通穴の開口部を覆う保持部を有する解除部材を姿勢変更自在に設け、前記解除部材に、定常姿勢から解除姿勢に姿勢変更することにより、前記解除ピンを押し込んでブレーキピストンを制動位置から解放位置に押し戻す解除部を設けたものである。
請求項1記載の発明によれば、保持部で挿通穴および解除ピンの先端側を覆った定常姿勢から、解除部材を解除姿勢に変更することにより、解除部で解除ピンを押し込んでブレーキピストンを制動位置から解放位置に移動させて、制動状態のパーキングブレーキを解除することができる。したがって、ブレーキハウジングの先端面に沿って解除部材を装着するだけで、突出部材も無く余分なスペースも不要となる。また、挿通穴は解除ピンが嵌合されているためオイル漏れもない。さらに、ブレーキハウジング内に外側から部材を挿入することもなく、ブレーキハウジング内にごみや異物が入り込むおそれがない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
作業用車両、産業用車両などに設けられるパーキングブレーキ21について、図1〜図6を参照して説明する。
このパーキングブレーキ21が設けられるトランスミッション10は、図5および図6に示すように、トルクコンバータ11を介して回転される入力軸12と、この入力軸12にそれぞれ歯車を介して回転される逆転軸13および前進軸14と、逆転軸13に歯車およびクラッチを介して回転される後進軸15と、これら前進軸14および後進軸15に歯車を介して回転される中間軸16と、この中間軸16に歯車およびクラッチを介して回転される低速変速軸(回転軸)17および高速変速軸18と、低速変速軸17および高速変速軸18に歯車を介して回転される出力軸19とを具備している。パーキングブレーキ21は、低速変速軸17の一端部で、ミッションケース10aと一体に設けられたブレーキハウジング22内のブレーキ室23に配置されている。
図1〜図3に示すように、ブレーキ室23には、軸受24を介して回転軸心Oを中心に回転自在に支持された低速変速軸17が、ミッションケース10a側の基端部から先端面側に突出されている。このブレーキハウジング22は、ミッションケース10aに一体に形成されて前記軸受24を支持する基端壁部22bと、ミッションケース10aから先端側に突出された基端筒部22cと、この基端筒部22cに取付ボルト25aを介して取り付けられたディスク支持筒22dとによりハウジング本体22aが形成され、さらにディスク支持筒22dの先端面の開口部22eに取付ボルト25bを介してキャップ22fが取り付けられて閉鎖されている。
低速変速軸17には、先端スプライン部17aに筒状のディスク取付部材26が取り付けられ、このディスク取付部材26の外周部に複数のリング板状の回転ブレーキディスク27が回転軸心O方向に一定間隔毎に取り付けられている。一方、ハウジング本体22aのディスク支持筒22d内に、回転ブレーキディスク27間に所定の隙間をあけて配置された複数の制動ブレーキディスク28が設けられている。
さらに制動ブレーキディスク28の基端側でハウジング本体22aの基端筒部22c内に、低速変速軸17に遊嵌するブレーキピストン29が回転軸心O方向に所定範囲でスライド自在に配置され、ブレーキピストン29の先端面に制動ブレーキディスク28に当接されるリング状の加圧パッド29aが取り付けられている。またこのブレーキピストン29とハウジング本体22aの基端壁部22bとの間で低速変速軸17の周囲に、ブレーキピストン29を先端側に付勢し加圧パッド29aを介して制動ブレーキディスク28により回転ブレーキディスク27を押圧し低速変速軸17を制動する複数の制動用スプリング30が介装されている。
さらにまた、ブレーキピストン29の外周部で先端側が小径となる段部と、ハウジング本体22aの基端筒部22cおよびディスク支持筒22dの間に、圧油によりブレーキピストン29を基端側に付勢するリング状の解除油室31が形成され、基端筒部22cに解除油室31に連通する圧油ポート32が形成されている。
解除油室31に圧油が供給されないたとえばエンジン停止時などで、このパーキングブレーキ21を強制解除する解除装置41は、ハウジング本体22aのディスク支持筒22dで制動ブレーキディスク28の外周部とキャップ22fとに、回転軸心Oに平行な上下一対の挿通穴42a,42bが回転軸心Oの対称位置にそれぞれ形成され、これら挿通穴42a,42bにそれぞれ解除ピン43がスライド自在に嵌合されている。前記解除ピン43は、図3に示す定常位置で、基端部が制動状態のブレーキピストン29に当接されるとともに、先端部がキャップ22fの表面に所定長さ、たとえばD1(解除距離LA以上)だけ突出するように長さLに形成されている。また解除ピン43は、キャップ22fの挿通穴42bに嵌合されてオイルが漏れ出すのが防止されており、さらに挿通穴42b内に対応してシールリング(オイルシール部材)43aが取り付けられてオイル漏れが確実に防止されている。そして、解除ピン43が解除位置に移動しても、シールリング43aが挿通穴42b内に位置してシールされる。
またキャップ22fには、その表面に沿って解除バー(解除部材)44が上下方向に配置されている。すなわち、キャップ22fには、回転軸心O上にねじ付きの装着穴45が形成され、この解除バー44の回転軸心O上に貫通された取付穴44aから前記装着穴45に固定ボルト(固定具)46が装着され、解除バー44が着脱可能に取り付けられている。図3に示すように、通常のパーキングブレーキ21の制動動作および解除動作を行う定常姿勢において、解除バー44の裏面で両端側に、解除ピン43の先端部をそれぞれ収容する深さD1の保持凹部(保持部)44bが形成されている。また解除バー44の表面で保持凹部44bの反対側に、解除ピン43の先端部が嵌合される解除凹部(解除部)44cが形成されている。この解除凹部44cの深さD2は、保持凹部44bの深さD1に比べて、制動位置のブレーキピストン29を解放位置とする解除距離LA分浅く形成されている。したがって、パーキングブレーキ21を強制解除する場合には、固定ボルト46を外し、定常姿勢の解除バー44を表裏反転して解除姿勢で取り付ければよい。
上記構成において、車両の走行時には、パーキングブレーキ21は、エンジンにより駆動された油圧ポンプから圧油が圧油ポート32を介して解除油室31に供給され、制動用スプリング30に抗してブレーキピストン29が基端側に後退された解放姿勢にある。車両の停止時に、図示しないパーキングブレーキレバーを引く(またはパーキングブレーキのスイッチを入れる)と、切換弁(図示せず)が操作されて解除油室31の圧油が排出され、制動用スプリング30によりブレーキピストン29が付勢されて制動ブレーキディスク28を介して回転ブレーキディスク27を押圧する制動位置となり、これにより低速変速軸17が制動されてパーキングブレーキ21が制動状態となる。
さらにエンジンが停止されて油圧ポンプから圧油ポート32を介して解除油室31に解除の油圧を供給できない時に、パーキングブレーキ21を強制解除する場合、固定ボルト46を緩めて取り外し、定常姿勢の解除バー44をキャップ22fから外して表裏反転させ、解除凹部44cを解除ピン43の先端部に嵌合させて、再度固定ボルト46を装着し締め付けて解除姿勢とする。これにより解除凹部44cで解除ピン43が解除距離LAだけ基端側に押し込まれ、制動位置のブレーキピストン29を制動用スプリング30に抗して基端側の解放位置まで押し戻し、制動状態を解除することができる。
上記実施の形態によれば、解除バー44は、固定ボルト46によりキャップ22fの表面に沿って固定ボルト46により装着されているので、従来のようにブレーキハウジング22から突出する突起物がなくなり、余分なスペースも不要となる。また解除ピン43が常に挿通穴42bに嵌合され、さらにシールリング43aによりオイルシールされているので、従来のようにオイル漏れを生じることがなく、解除作業を容易に行うことができる。さらに、従来のように外側からブレーキ室23に挿入する部材が無く、ブレーキ室23内にごみや異物が入り込むおそれがない。さらにまた、解除バー44を裏返して装着し直すだけで済むので、解除作業を短時間で簡単に行うことができる。また、解除バー44の裏面に収納穴4bを、表面に解除凹部44cをそれぞれ形成したので、解除作業時に、反転させた解除バー44の解除凹部44cを解除ピン43の先端部に嵌合させることにより、解除バー44の位置決めを容易に行うことができる。
図7(a)〜(c)は、解除バー44に形成される保持凹部44bと解除凹部44cを変形した第2形態〜第4形態を示すものである。
図7(a)に示す第2形態では、保持部を解除距離LAの深さに形成された保持凹部44eとし、解除部を平坦解除部44fとしたものである。また図7(b)に示す第3形態では、保持部を平坦保持部44gとし、解除部を解除距離LAの高さを有する解除凸部44hとしたものである。さらに図7(c)に示す第4形態では、保持部を所定高さH1を有する保持凸部44iとし、解除部に高さH2に形成された解除凸部44jとしたものであって、この保持凸部44iの高さH1+解除距離LA=解除凸部44jの高さH2としている。
上記変形例2〜4によれば、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
図8は、解除部材の固定具の変形例を示す。第1の実施の形態では、解除バー44をキャップ22fに取り付ける固定具を、回転軸心O上の装着穴45と取付穴44aに装着される固定ボルト46としたが、この変形例では、キャップ22fをハウジング本体22aに固定する取付ボルト25bのボルト穴に対応して、一対の取付穴44dを解除バー44の両端部にそれぞれ形成しておき、対応する取付ボルト25bをボルト穴から外し、固定ボルト46を取付穴44dから、取付ボルト25bのボルト穴に装着したものである。これにより、キャップ22fとの軸心O上に装着穴45を形成する必要がない。なお、この解除バー44に図7(a)〜(c)に示す保持凹部と解除凹部の第2形態〜第4形態も適用することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2を図9および図10(a)を参照して説明する。実施の形態1では、解除バー44を定常姿勢から表裏反転して解除姿勢とし、保持凹部44bと解除凹部44cを解除バー44の表裏面に配置したが、この実施の形態2では、解除部材である解除プレート(解除部材)51を定常姿勢から所定角度たとえば20°〜45°の範囲に設定された姿勢変更角θを回動させて解除姿勢とするものである。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
すなわち、解除部材である解除プレート51には、回転軸心O上に取付穴44aが貫通され、固定ボルト46を介して、定常姿勢と、この定常姿勢から姿勢変更角θだけ隔てた解除姿勢との間で回動・固定自在に支持されている。そして解除プレート51の裏面に、取付穴51aを中心とする同一円弧上に姿勢変更角θだけ隔てて、定常姿勢で解除ピン43の先端部が嵌合される保持凹部51bと、解除姿勢で解除ピン43の先端部が嵌合されて解除ピン43を押し込む解除凹部51cが形成されている。
そして、図9(a)に示すように、この第1形態では、保持凹部51bを解除ピン43の先端部を収容可能な深さD1とし、解除凹部51cでは保持凹部51bの深さD1に解除距離LAを減算したD2としている。
したがって、パーキングブレーキ21を強制解除する場合には、定常姿勢の解除プレート51の固定ボルト46を緩めて、解除ピン43の先端部から保持凹部51bをそれぞれ離脱させ、解除プレート51を姿勢変更角θだけ回動させて解除凹部51cを解除ピン51の先端部にそれぞれ嵌合させ、再度固定ボルト46を締め付ける。解除凹部51cにより解除ピン43が定常位置から解除位置に解除距離LAだけ押し込まれ、制動状態にあるブレーキピストン29を制動用スプリング30に抗して基端側の解放位置まで押し戻し、制動状態を解除することができる。
上記構成によれば、実施の形態1の作用効果に加えて、固定ボルト46を緩めるだけで、キャップ22fから外す必要が無くなり、パーキングブレーキ21の解除操作がより容易に行える。また解除プレート51の裏面に保持凹部51bと解除凹部51cとを設けたので、異物が凹部51b,51cに詰まって使用不能になることがない。
なお、解除プレート51の保持部と解除部を変形した第2形態〜4形態を、図10(b)〜(d)に示す。すなわち、図10(b)に示す第2形態では、保持部を解除距離LAの深さに形成された保持凹部51eとし、解除部を平坦解除部51fとしたものである。また図10(c)に示す第3形態では、保持部を平坦保持部51gとし、解除部を解除距離LAの高さを有する解除凸部51hとしたものである。さらに図10(d)に示す第4形態では、保持部を所定高さH1を有する保持凸部51iとし、解除部に高さH2に形成された解除凸部51jとしたもので、保持凸部51hの高さH1+解除距離LA=解除凸部51jの高さH2としている。
第2〜第4形態によれば、第1形態と同様の作用効果を奏することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3を図11および図12(a)を参照して説明する。実施の形態2では、定常姿勢から解除姿勢に変更する際に、解除ピン43の先端部を保持凹部44bから離脱させ、さらに解除凹部44cを嵌合させる必要があったが、この実施の形態3では、固定ボルト46を緩めて解除プレート(解除部材)52を姿勢変更角θだけ回動させるのみでよい。なお、実施の形態2と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
解除部材である解除プレート52は、回転軸心O上にボルト穴52aが形成されて固定ボルト46により回動自在に支持されている。また裏面にボルト穴52aを中心として姿勢変更角θだけ隔てた同一円弧上の一端部に定常姿勢で解除ピン43の先端部が当接する深さD1の保持凹部52bが形成され、他端部に解除姿勢で解除ピン43の先端部が当接する深さD2の解除凹部52cが形成されている。そして保持凹部52bと解除凹部52cとがテーパ凹部(ガイド部)52dにより連結されている。ここで深さD2の解除凹部52cの深さD2は、保持凹部52bの深さD1−解除距離LAである。
したがって、パーキングブレーキ21を強制解除する場合には、定常姿勢の解除プレート52を姿勢変更角θだけ回動させて解除ピン43の先端部を保持凹部52bからテーパ凹部52dを介して解除凹部52cにスライドさせ解除姿勢とすることにより、解除ピン43を解除距離LAだけ押し込み、制動位置にあるブレーキピストン29を制動用スプリング30に抗して解放位置まで押し戻し、制動状態を解除することができる。
上記構成によれば、実施の形態2の作用効果に加えて、固定ボルト46を緩めて解除プレート51を姿勢変更角θだけ回動させるだけの簡単な操作で、パーキングブレーキ21の解除操作および復帰動作がさらに容易に行える。
なお、解除プレート52の保持部と解除部を変形した第2〜第4形態を、図12(b)〜(d)に示す。すなわち、図12(b)に示す第2形態では、保持部を解除距離LAの深さに形成された保持凹部52eとし、解除部を平坦解除部52fとし、保持凹部52eと平坦解除部52fとをテーパ凹部(ガイド部)52gを介して接続している。また図12(c)に示す第3形態では、保持部を平坦保持部52hとし、解除部を解除距離LAの高さを有する解除凸部52iとし、平坦保持部52gと解除凸部52hとをテーパ凸部(ガイド部)52jを介して接続したもので、キャップ22fには、テーパ凸条部52i案内する円弧状のテーパ溝部53aと、解除凸部52gを案内する円弧状の平行溝部53bが形成されている。さらに図12(d)に示す第4形態では、保持部を所定高さH1に形成されたる保持凸部52kとし、解除部に高さH2に形成された解除凸部52mとし、保持凸部52kと解除凸部52mとをテーパ凸部(ガイド部)52nを介して接続し、キャップ22fには、保持凸部52kおよびテーパ凸部52nを案内する円弧状のガイド溝部53cと、解除凸部52mを案内する円弧状の平行溝部53dが形成されている。ここで、保持凸部52kの高さH1+解除距離LA=解除凸部44mの高さH2に形成されている。
第2〜第4形態によれば、第1形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係るパーキングブレーキの実施の形態1を示す側面図である。 制動状態の図1に示すA−A断面図である。 図2の要部拡大図である。 パーキングブレーキの解除装置の解除状態を示す要部拡大図である。 パーキングブレーキを設けたトランスミッションの縦断面図である。 パーキングブレーキを設けたトランスミッションを示す側面図である。 解除バーの収納凹部と解除凹部を変形した第2形態〜第4形態を示す断面図で、(a)は保持部を保持凹部とし、解除部を平坦解除部とした第2形態を示し、(b)は保持部を平坦保持部とし、解除部を解除凸部とした第3形態を示し、(c)は保持部を保持凸部とし、解除部を解除凸部とした第4形態を示す。 パーキングブレーキの固定具の変形例を示す側面図である。 解除装置における解除部材の実施の形態2を示す側面図である。 解除プレートの保持部と解除部を変形した形態を示す図9のB−B断面図で、(a)は保持部を保持凹部とし、解除部を解除凹部とした第1形態を示し、(b)は保持部を保持凹部とし、解除部を平坦解除部とした第2形態を示し、(c)は保持部を平坦保持部とし、解除部を解除凸部とした第3形態を示し、(d)は保持部を保持凸部とし、解除部を解除凸部とした第4形態を示す。 解除装置における解除部材の実施の形態3を示す側面図である。 解除プレートの保持部と解除部を変形した形態を示す図11のC−C断面図で、(a)は保持部を保持凹部とし、解除部を解除凹部とした第1形態を示し、(b)は保持部を保持凹部とし、解除部を平坦解除部とした第2形態を示し、(c)は保持部を平坦保持部とし、解除部を解除凸部とした第3形態を示し、(d)は保持部を保持凸部とし、解除部を解除凸部とした第4形態を示す。 従来のパーキングブレーキを示す中央縦断面図である。 従来のパーキングブレーキの強制状態を示す中央縦断面図である。
符号の説明
10 トランスミッション
17 低速変速軸(回転軸)
21 パーキングブレーキ
22 ブレーキハウジング
22a ハウジング本体
22f キャップ
23 ブレーキ室
25a,25b 取付ボルト
26 ディスク取付部材
27 回転ブレーキディスク
28 制動ブレーキディスク
29 ブレーキピストン
30 制動用スプリング
31 解除油室
32 圧油ポート
41 解除装置
42a,42b 挿通穴
43 解除ピン
43a シールリング
44 解除バー(解除部材)
44a,44d 取付穴
44b 保持凹部
44c 解除凹部
45 装着穴
46 固定ボルト(固定具)
51 解除プレート(解除部材)
51a 取付穴
51b 保持凹部
51c 解除凹部
52 解除プレート(解除部材)
52a 取付穴
52b 保持凹部
52c 解除凹部
52d テーパ凹部(ガイド部)

Claims (5)

  1. ブレーキハウジング内に回転自在に支持された回転軸と、回転軸の先端側に回転軸心方向に一定間隔毎に取り付けられた複数の回転ブレーキディスクと、ブレーキハウジングに取り付けられて回転ブレーキディスク間に所定隙間をあけて配置された複数の制動ブレーキディスクと、前記制動ブレーキディスクの基端側に回転軸心方向に所定範囲で移動自在に配置されたブレーキピストンと、当該ブレーキピストンを先端側に付勢して制動ブレーキディスクを介して回転ブレーキディスクを加圧制動する制動用スプリングと、ブレーキピストンとブレーキハウジングとの間に形成され圧油により制動用スプリングのばね力に抗してブレーキピストンを基端側に移動し制動を解除する解除油室とを具備したパーキングブレーキの解除装置であって、
    基端部がブレーキピストンに当接されるとともに、先端部がブレーキハウジングの先端面に形成された挿通穴にスライド自在に内在または突出される複数の解除ピンを設け、
    ブレーキハウジングの先端面に沿う定常姿勢で取り付けられて挿通穴の開口部を覆う保持部を有する解除部材を姿勢変更自在に設け、
    前記解除部材に、定常姿勢から解除姿勢に姿勢変更することにより、前記解除ピンを押し込んでブレーキピストンを制動位置から解放位置に押し戻す解除部を設けた
    パーキングブレーキの解除装置。
  2. 保持部が解除部材の裏面に形成されるとともに、解除部が解除部材の表面に形成され、
    解除部材に、表裏反転された定常姿勢と解除姿勢との間で着脱・固定可能な固定具が設けられた
    請求項1記載のパーキングブレーキの解除装置。
  3. 解除部材が回転軸心周りに回動自在に支持されるとともに、解除部材の裏面に、保持部と解除部とが回転軸心の同一半径位置に形成され、
    解除部材に、定常姿勢と、所定角度回動された解除姿勢との間で回動・固定可能な固定具が設けられた
    請求項1記載のパーキングブレーキの解除装置。
  4. 解除部材に、保持部と解除部と連結し解除ピンの先端部を案内するガイド部が設けられた
    請求項3記載のパーキングブレーキの解除装置。
  5. ブレーキハウジングは、先端面に開口部を有するハウジング本体と、前記開口部に装着されたキャップとを有し、
    挿通穴を前記キャップに形成するとともに、挿通穴と解除ピン周囲の隙間にオイルシール部材を設けた
    請求項1乃至4のいずれかに記載のパーキングブレーキの解除装置。
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