JP2008057444A - 電動ポンプユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】アウターロータの径方向の遊びが小さく押さえられ、良好な吐出性能が安定して得られるとともに耐久性にも優れたものとなる電動ポンプユニットを提供すること。
【解決手段】ポンプハウジング11に収容され、トロコイド歯形を有するアウターロータ21と該アウターロータ21と噛み合わされて回転可能とされたインナーロータ22とを有して流体を吸引・吐出するトロコイドポンプと、モータハウジング12に収容され、インナーロータ22を軸支するロータコア31を介して前記トロコイドポンプを駆動する電動モータ部3と、を備えている。ポンプハウジング11の内面に外輪24bが固設されるともに内輪24aがアウターロータ21と一体化された転がり軸受24をさらに備えている。ロータコア31のポンプ側の端部がインナーロータ22と転がり軸受24とを介してポンプハウジング11に回転自在に支持されている。
【選択図】図1
【解決手段】ポンプハウジング11に収容され、トロコイド歯形を有するアウターロータ21と該アウターロータ21と噛み合わされて回転可能とされたインナーロータ22とを有して流体を吸引・吐出するトロコイドポンプと、モータハウジング12に収容され、インナーロータ22を軸支するロータコア31を介して前記トロコイドポンプを駆動する電動モータ部3と、を備えている。ポンプハウジング11の内面に外輪24bが固設されるともに内輪24aがアウターロータ21と一体化された転がり軸受24をさらに備えている。ロータコア31のポンプ側の端部がインナーロータ22と転がり軸受24とを介してポンプハウジング11に回転自在に支持されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のトランスミッション用油圧ポンプとして使用されるオイルポンプ等に応用され、オイル(液体)を循環させるポンプ部と、該ポンプ部を駆動する電動モータ部とがユニット化されてなる電動ポンプユニットに関する。
近年、環境への負荷の少ない所謂ハイブリッドカーが注目されており、既に実用段階に入って量産されたモデルも多く登場している。このような走行に電力を用いる自動車は、エンジンの間欠動作を行なうため、従来エンジンに掛け渡した無端状ベルトにより駆動されていたポンプ等の補機類は、その駆動源を電動モータに置き換える必要がある。
この種の電動ポンプとしては、オイル(液体)を循環させるポンプ部と、該ポンプ部を駆動する電動モータ部とがユニット化されてなる電動ポンプユニットが提案され、ポンプ部と電動モータ部の回転軸を兼用することにより、部品点数の削減、電動ポンプユニットのコンパクト化、製造コストの低減が実現されている。
このような電動ポンプユニットでは、図3に示すように、ポンプ部102は、ポンプハウジング111に収容され、トロコイド歯形を有するアウターロータ121と該アウターロータ121と噛み合わされて回転可能とされたインナーロータ122とを有し、オイル等の流体を吸引・吐出するように構成されている(特許文献1参照)。一方、電動モータ部103は、ポンプハウジング111に連通一体化されたモータハウジング112に収容され、インナーロータ122を軸支するとともにポンプハウジング111を挿通するロータコア131を介してポンプ部102を駆動するように構成されている。そして、このロータコア131は、ポンプ側及びモータ側にて、それぞれ転がり軸受105a,105bを介してポンプハウジング111及びモータハウジング112に回転自在に支持されている。
特開2001−182669号公報、図1等
この電動ポンプユニットにおいて、アウターロータ121は、所謂滑り軸受の構造を有し、ポンプハウジング111の内周に対して回転可能な状態で嵌め込まれているに過ぎない。このため、該アウターロータ121の外周部分とポンプハウジング111の内周部分との接触部の嵌め合い代(遊び)が大きい。これにより、アウターロータ121とインナーロータ122の噛み合いが乱れて吐出ムラが生じたり、両ロータ121,122の摩擦抵抗から音や振動が発生し、ポンプ部102の耐久性が低下したりする虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、オイル(液体)を循環させるポンプ部と、該ポンプ部を駆動する電動モータ部とがユニット化されてなる電動ポンプユニットにおいて、特にポンプ部を構成するアウターロータの径方向の遊びが小さく押さえられ、良好な吐出性能が安定して得られるとともに耐久性にも優れた電動ポンプユニットを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ポンプハウジングと、該ポンプハウジングに連通一体化されたモータハウジングとを有するハウジング本体と、前記ポンプハウジングに収容され、トロコイド歯形を有するアウターロータと該アウターロータと噛み合わされて回転可能とされたインナーロータとを有して流体を吸引・吐出するポンプ部と、前記モータハウジングに収容され、前記インナーロータを軸支するロータコアを介して前記ポンプ部を駆動する電動モータ部と、を備えた電動ポンプユニットにおいて、前記アウターロータが、前記ポンプハウジングの内面に外輪が固設された転がり軸受の内輪と一体化されるとともに、該転がり軸受と前記インナーロータとを介して前記ロータコアのポンプ側の端部が前記ポンプハウジングに回転自在に支持されてなること、を要旨とする。
同構成によれば、ポンプハウジングの内面に外輪が固設された転がり軸受を備え、該転がり軸受の内輪とポンプ部を構成するアウターロータとが一体的に形成されているので、当該転がり軸受によって、アウターロータの径方向の遊びが小さく抑えられる(アウターロータの径方向のがたを小さく管理できるようになる)とともに、アウターロータとポンプハウジングの摩擦抵抗が滑り抵抗から転がり抵抗となる。このため、アウターロータとインナーロータの噛み合いが良好なものとなり、電動ポンプユニットの特性のばらつきが抑えられ、安定した吐出性能が得られるとともに、両ロータの摩擦抵抗が低減し、音や振動が抑えられて耐久性にも優れたものとなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動ポンプユニットにおいて、前記ロータコアのモータ側の端部が、前記モータハウジングの端部中央に設けられた転がり軸受を介して当該モータハウジングに回転自在に支持されていること、を要旨とする。
同構成によれば、インナーロータを軸支して電動モータ部からの駆動力を伝えるロータコアが、ポンプ室に設けられた転がり軸受と、モータハウジングの端部中央に設けられた転がり軸受とによってハウジング本体に回転自在に支持されるので、従来ポンプ部とは独立し、ロータコアをポンプハウジングに支持させていた転がり軸受が不要となり、当該転がり軸受が電動ポンプユニットの長手方向において占めていた長さが短縮され、電動ポンプユニットのコンパクト化が図れるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電動ポンプユニットにおいて、前記転がり軸受の外輪が、前記ポンプハウジングの内面に圧入固定されていること、を要旨とする。
同構成によれば、ポンプ部に備えられた転がり軸受の外輪が、ポンプハウジングの内面に圧入固定されているので、当該転がり軸受のポンプハウジングに対する支持状態が安定するとともに、当該転がり軸受によって、アウターロータの径方向の遊び(径方向のがた)がさらに小さく押さえられる。この結果、電動ポンプユニットの吐出性能及び耐久性がさらに安定して確保できるようになる。
本発明の電動ポンプユニットによれば、特にポンプ部を構成するアウターロータの径方向の遊びが小さく押さえられ、良好な吐出性能が安定して得られるとともに耐久性にも優れたものとなる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
本実施形態の電動ポンプユニットは、自動車のトランスミッション用油圧ポンプとして用いられるものであり、図1に示すように、ハウジング本体1と、該ハウジング本体1に収容され、オイル(流体)を吸引・吐出するポンプ部2と、該ポンプ部2を駆動する電動モータ部3とを備えている。
本実施形態の電動ポンプユニットは、自動車のトランスミッション用油圧ポンプとして用いられるものであり、図1に示すように、ハウジング本体1と、該ハウジング本体1に収容され、オイル(流体)を吸引・吐出するポンプ部2と、該ポンプ部2を駆動する電動モータ部3とを備えている。
前記ハウジング本体1は、ポンプハウジング11と、該ポンプハウジング11に連通一体化されたモータハウジング12とを備えている。また、前記ポンプハウジング11と、モータハウジング12とは、いずれも有底筒状であって、両ハウジング11,12は、ポンプハウジング11のモータ側壁部11a(ポンプハウジング11の底部)で仕切られている。
前記ポンプハウジング11には、図1に示すように、前記したポンプ部2が収容されており、該ポンプ部2は、トロコイド歯形を有するアウターロータ21と、該アウターロータ21と噛み合わされて回転可能とされたインナーロータ22とを有し、両ロータ21,22のポンプハウジング11内での回転によって流体を吸引・吐出する所謂トロコイドポンプを構成している。ここで、ポンプハウジング11においては、アウターロータ21とインナーロータ22とを収容する円柱状の空間がポンププレート13によって封止され、ポンプ室23が形成されている。そして、前記ポンププレート13には、ポンプ室23に通じるように、オイル(液体)の吸入口13aと吐出口13b(図2参照)とが形成されている。
前記モータハウジング12には、図1に示すように、前記電動モータ部3が収容されており、該電動モータ部3は、インナーロータ22を軸支するロータコア31を有し、該ロータコア31を介してポンプ部2を駆動するように構成されている。尚、図1に示すハウジング本体1では、前記モータ側壁部11aによって、ポンプ室23とモータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間が分画されており、該モータ側壁部11aの径方向略中央部には、ロータコア31が挿通される貫通孔11bが形成されている。また、該貫通孔11bの電動モータ部3側の内面には、オイルシール4が取り付けられており、ポンプ室23を通るオイルが、モータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間に滲入しないようにされている。
前記電動モータ部3は、複数のティースを有するステータコア32に、樹脂(絶縁物)製のインシュレータ33を介してコイル33aが巻回されてなるモータステータ35と、前記ロータコア31の外周に、リング状のマグネット34を固着してなるモータロータ36を主な構成部材としている。このマグネット34は、電動モータ部3のロータコア31に形成された大径部によって支承されており、ロータコア31のモータ側の端部は、前記モータハウジング12の端部中央(底部)に設けられた第1転がり軸受5を介して、モータハウジング12によって回転自在に支持されている。
本実施形態においては、さらに、モータハウジング12の外側端面14側から、電動モータ部3を制御するための回路基板6が図示しないねじを介して当該モータハウジング12に取り付けられている。そして、該回路基板6は、該基板6上のコイルやコンデンサ等の電子部品6aとともにコントローラ収容部7に収容され、それら各部材によって電動ポンプユニットのコントローラ8が構成されている。
本実施形態における電動ポンプユニットの特徴は、図1及び図2に示すように、ポンプハウジング11の内面に外輪24bが固設されるとともに内輪24aがアウターロータ21と一体的に形成された第2転がり軸受24を備えている点にある。換言すれば、第2転がり軸受24の内輪24aは、トロコイドポンプのアウターロータ21を兼ねている、或いは、該内輪24aの内周面にアウターロータ21のトロコイド歯形(歯溝)21a(図2参照)が形成されている。そして、電動モータ部3のロータコア31は、そのポンプ側の端部が、インナーロータ22と第2転がり軸受24とを介してポンプハウジング11に回転自在に支持されるとともに、そのモータ側の端部が前述のように第1転がり軸受5を介して、モータハウジング12に回転自在に支持されている。尚、図1及び図2に示す電動ポンプユニットでは、第2転がり軸受24の外輪24bは、ポンプハウジング11の内面(ポンプ室23の円筒状壁面)に圧入固定されている。また、第1転がり軸受5には、その内輪と外輪の間に複数の転動体5a,…が備えられ、第2転がり軸受24には、その内輪24aと外輪24bの間に複数の転動体24c,…が備えられている(図2参照)。
本実施形態の電動ポンプユニットは、以上のように構成され、次のような作用を奏する。即ち、図1に示す電動モータ部3のロータコア31の回転に伴って、図2に示すように、アウターロータ21とインナーロータ22がそれぞれ回転中心O,O´を中心として回転する。これにより、両ロータ21,22の噛み合い部は、B−Bより左側では、その容積が増えて負圧となり、吸入口13aからオイルを吸入する。この吸入されたオイルは、両ロータ21,22の歯溝21a,22aの間に形成された空間25内に封入され、吐出口13bに向けて両ロータ21,22の回転によって運ばれる。そして、B−Bより右側では、両ロータ21,22の噛み合い部は、その容積が両ロータ21,22の回転とともに減少して加圧となり、吐出口13bを通して外部へ排出される。
ここで、電動モータ部3のロータコア31は、図1に示すように、そのポンプ側の端部が、インナーロータ22と、該インナーロータ22と噛み合うアウターロータ21を内輪24aと一体化するとともに外輪24bがポンプハウジング11の内面に固設された第2転がり軸受24と、を介してポンプハウジング11に回転自在に支持されている。このため、該第2転がり軸受24によって、アウターロータ21の径方向の遊び(径方向のがた)が小さく押さえられる。即ち、従来は、図3を参照して、アウターロータ121は、所謂滑り軸受によって構成され、これによりロータコア131の振れが抑制されていても、当該アウターロータ121の外周面と、ポンプハウジング111の内面との間の滑り性を確保するため、両面の隙間を大きくとる必要があった。よって、アウターロータ121と、ポンプハウジング111は、必然的に径方向の遊びが大きい構造となり、両ロータ121,122の噛み合いが乱れていた。これに対して、本実施形態の電動ポンプユニットでは、前述したように、ポンプハウジング11の内面に外輪24bが固設されるともに内輪24aがトロコイドポンプ(ポンプ部2)のアウターロータ21と一体的に形成された第2転がり軸受24によって、アウターロータ21の径方向の遊びが小さく抑えられる。これにより、両ロータ21,22の噛み合いが良好なものとなり、安定した吐出性能が得られるとともに、両ロータ21,22の摩擦抵抗が低減し、音や振動が抑えられて耐久性にも優れたものとなる。
以上、本実施形態の電動ポンプユニットによれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ポンプハウジング11の内面(ポンプ室23の円筒状壁面)に外輪24bが固設された第2転がり軸受24を備え、該第2転がり軸受24の内輪24aとアウターロータ21とが一体的に形成されている(内輪24aの内周面にアウターロータ21のトロコイド歯形(歯溝)が形成されている。)。このため、該第2転がり軸受24によって、アウターロータ21の径方向の遊びが小さく抑えられる(アウターロータ21の径方向のがたを小さく管理できるようになる)とともに、アウターロータ21とポンプハウジング11の摩擦抵抗が滑り抵抗から転がり抵抗となる。この結果、両ロータ21,22の噛み合いが良好なものとなり、電動ポンプユニットの特性のばらつきが抑えられ、安定した吐出性能が得られるとともに、両ロータ21,22の摩擦抵抗が低減し、音や振動が抑えられて耐久性にも優れたものとなる。
(1)ポンプハウジング11の内面(ポンプ室23の円筒状壁面)に外輪24bが固設された第2転がり軸受24を備え、該第2転がり軸受24の内輪24aとアウターロータ21とが一体的に形成されている(内輪24aの内周面にアウターロータ21のトロコイド歯形(歯溝)が形成されている。)。このため、該第2転がり軸受24によって、アウターロータ21の径方向の遊びが小さく抑えられる(アウターロータ21の径方向のがたを小さく管理できるようになる)とともに、アウターロータ21とポンプハウジング11の摩擦抵抗が滑り抵抗から転がり抵抗となる。この結果、両ロータ21,22の噛み合いが良好なものとなり、電動ポンプユニットの特性のばらつきが抑えられ、安定した吐出性能が得られるとともに、両ロータ21,22の摩擦抵抗が低減し、音や振動が抑えられて耐久性にも優れたものとなる。
(2)インナーロータ22を軸支するとともに電動モータ部3からの駆動力を該インナーロータ22に伝えるロータコア31が、ポンプハウジング11の底部に設けられた第2転がり軸受24と、モータハウジング12の底部に設けられた第1転がり軸受5とによってハウジング本体1に回転自在に支持される。このため、従来ポンプ部2とは独立し、ポンプ側にてロータコア31をポンプハウジング11に支持させていた転がり軸受が不要となる。これにより、当該転がり軸受が電動ポンプユニットの長手方向において占めていた長さが短縮され、電動ポンプユニットのさらなるコンパクト化が図れるようになる。
(3)第2転がり軸受24の外輪24bが、ポンプハウジング11の内面に圧入固定されているので、当該第2転がり軸受24のポンプハウジング11に対する支持状態が安定するとともに、第2転がり軸受24によって、アウターロータ21の径方向の遊び(径方向のがた)がさらに小さく押さえられる。この結果、電動ポンプユニットの吐出性能及び耐久性がさらに安定して確保できるようになる。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、電動ポンプユニットのハウジング本体1の形態を、ポンプハウジング11と、該ポンプハウジング11に連通一体化されたモータハウジング12とを有するものとし、且つ、ポンプハウジング11のポンプ室23と、モータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間とは、ポンプハウジング11のモータ側壁部11a(底部)で仕切られた構造とした。しかし、これに限られず、電動ポンプユニットのハウジング本体1の形態は、ポンプハウジング11が無底筒状であって、ポンプハウジング11のポンプ室23と、モータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間とが、両ハウジング11,12とは独立した仕切り板で仕切られた構造であってもよい。これによっても、請求項1と同等の作用効果が得られる。さらに、前記した実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・上記実施形態では、電動ポンプユニットのハウジング本体1の形態を、ポンプハウジング11と、該ポンプハウジング11に連通一体化されたモータハウジング12とを有するものとし、且つ、ポンプハウジング11のポンプ室23と、モータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間とは、ポンプハウジング11のモータ側壁部11a(底部)で仕切られた構造とした。しかし、これに限られず、電動ポンプユニットのハウジング本体1の形態は、ポンプハウジング11が無底筒状であって、ポンプハウジング11のポンプ室23と、モータハウジング12内で電動モータ部3を収容する空間とが、両ハウジング11,12とは独立した仕切り板で仕切られた構造であってもよい。これによっても、請求項1と同等の作用効果が得られる。さらに、前記した実施形態および変形例より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動ポンプユニットにおいて、前記ポンプハウジング内に形成され、前記アウターロータ及びインナーロータを収容するポンプ室と、前記モータハウジング内に形成され、前記電動モータ部を収容する空間とは、前記ポンプハウジングのモータ側壁部(底部)で仕切られてなる電動ポンプユニット。
同構成によれば、ポンプハウジングのポンプ室と、モータハウジングの電動モータ部を収容する空間とは、ポンプハウジングのモータ側壁部(底部)で仕切られるので、ポンプハウジングとは独立した仕切り板や、該仕切り板とポンプハウジングとの隙間をシールするOリング等を設ける必要がなくなり、部品点数の削減に寄与する。
・請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電動ポンプユニットにおいて、前記電動モータ部を制御するための回路基板が前記モータハウジングの外側端面側から取り付けられるとともに、該回路基板を収容するコントローラ収容部が設けられてなる電動ポンプユニット。
同構成によれば、従来ポンプ部とは独立し、ロータコアをポンプハウジングに支持させていた転がり軸受が不要となる。そして、当該転がり軸受が電動ポンプユニットの長手方向において占めていた長さが短縮されて生じた空間によって、コントローラ収容部が占める空間の一部が賄われる。このため、前記転がり軸受が占有していた空間がコントローラ収容部によって効率的に活用される。この結果、コントローラ収容部を有する電動ポンプユニットの全長の短縮化、サイズのコンパクト化が図れるようになる。
1…ハウジング本体、2…ポンプ部(トロコイドポンプ)、3…電動モータ部、11,111…ポンプハウジング、12…モータハウジング、21,121…アウターロータ、21a…トロコイド歯形、22…インナーロータ、24…第2転がり軸受(転がり軸受)、24a…(第2転がり軸受の)内輪、24b…(第2転がり軸受の)外輪、31,131…ロータコア。
Claims (3)
- ポンプハウジングと、該ポンプハウジングに連通一体化されたモータハウジングとを有するハウジング本体と、
前記ポンプハウジングに収容され、トロコイド歯形を有するアウターロータと該アウターロータと噛み合わされて回転可能とされたインナーロータとを有して流体を吸引・吐出するポンプ部と、
前記モータハウジングに収容され、前記インナーロータを軸支するロータコアを介して前記ポンプ部を駆動する電動モータ部と、を備えた電動ポンプユニットにおいて、
前記アウターロータが、前記ポンプハウジングの内面に外輪が固設された転がり軸受の内輪と一体化されるとともに、該転がり軸受と前記インナーロータとを介して前記ロータコアのポンプ側の端部が前記ポンプハウジングに回転自在に支持されてなることを特徴とする電動ポンプユニット。 - 請求項1に記載の電動ポンプユニットにおいて、
前記ロータコアのモータ側の端部が、前記モータハウジングの端部中央に設けられた転がり軸受を介して当該モータハウジングに回転自在に支持されている電動ポンプユニット。 - 請求項1又は請求項2に記載の電動ポンプユニットにおいて、
前記転がり軸受の外輪が、前記ポンプハウジングの内面に圧入固定されている電動ポンプユニット。
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