JP2008056241A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008056241A
JP2008056241A JP2007286196A JP2007286196A JP2008056241A JP 2008056241 A JP2008056241 A JP 2008056241A JP 2007286196 A JP2007286196 A JP 2007286196A JP 2007286196 A JP2007286196 A JP 2007286196A JP 2008056241 A JP2008056241 A JP 2008056241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
steering angle
angle
wheel
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007286196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4434261B2 (ja
Inventor
Yasuo Motoyama
廉夫 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2007286196A priority Critical patent/JP4434261B2/ja
Publication of JP2008056241A publication Critical patent/JP2008056241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4434261B2 publication Critical patent/JP4434261B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成で可変ギア比制御を行なえるようにした、ステアリング装置を提供する。

【解決手段】ステアリングホイール5と操舵機構6との間に動力伝達可能にそなえられ、ねじる際に生じる抵抗がバネ力となるトーションバー3と、操舵機構6を駆動する電動モータ7と、ステアリングホイール5の操舵角を検出する第1の操舵角検出手段1と、操舵機構6の実操舵角を検出する第2の操舵角検出手段2とを備えたステアリング装置であって、第1の操舵角検出手段1で検出された操舵角に応じた目標操舵角を設定する目標操舵角設定手段10と、第2の操舵角検出手段2で検出される実操舵角が目標操舵角に一致するように電動モータを制御する実操舵角制御手段12とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、電動モータのアシスト力により操舵力を軽減するステアリング装置に関する。
従来、ドライバがステアリングホイール(以下、ハンドルという)を操作することにより発生する操舵トルクをトルクセンサにより検出し、このトルクセンサで検出された操舵トルクに対応するアシストトルクを電動モータによりハンドルの操舵方向へ発生させ、ドライバの操舵トルクを軽減してハンドルの操舵操作を容易にする電動パワーステアリングが知られている(従来技術1)。
一方、例えば特許文献1には、ハンドルの回転軸と操舵機構の入力軸との機械的な接続を切り離し、ドライバの操舵力又はハンドルの操舵角を電気信号に変換して、この電気信号に基づいて操舵機構を駆動させる技術(以下、ステアバイワイヤという)が開示されている(従来技術2)。
また、例えば特許文献2には、低速走行時には、ハンドル操舵角に対して車輪の操舵角が大きくなるようにして小回りが効くようにし、高速走行時には、ハンドル操舵角に対して車輪の操舵角が小さくなるようにして安定走行ができるようにする可変ギア比制御が開示されている(従来技術3)。
また、例えば特許文献3に開示されているように、ハンドルを操舵した時の操舵応答性を高めるために、ハンドル操舵速度に対応して実舵角を変更して前輪がハンドル操舵に敏感に反応するようにした、前輪位相進み制御も知られている(従来技術4)。
また、特許文献4には、電動パワーステアリングに関する技術が開示されている。
特開2000−108914号公報 特開2000−198452号公報 特開2000−159134号公報 特開平6−278625号公報
ところで、従来の電動パワーステアリング(従来技術1)では、ハンドルの回転軸と操舵機構の入力軸とが機械的に強固に連結されており、また、操舵トルクに応じたアシストトルクを電動モータにより発生させているので、モータの慣性やウォームギア等の減速機構のフリクションにより操舵フィーリングが良くない。特に、大きなモータを必要とする中型車又は大型車においてはこの影響が大きく、電動パワーステアリングの適用が困難である。また、この場合、上述した可変ギア比制御や前輪位相進み制御を適用することは不可能である。
また、従来技術3では、可変ギア比制御は可能だが、構造が複雑であり、また、前輪位相進み制御を適用することできない。さらに、従来技術4では、可変ギア比制御や前輪位相進み制御が可能であるが、構造が非常に複雑であるという課題がある。
一方、従来技術2では、ハンドルと操舵機構との機械的なつながりがないために、ハンドルと操舵機構とを接続する電気系統の故障等のシステムフェイルが発生した場合、ハンドルと操舵機構とが完全に切り離された状態となり、いくらハンドルを操作しても車輪に動力が伝達されないというおそれが生じる。
なお、特許文献4には、電動パワーステアリングに関する技術が開示されている。そして、この技術をステアバイワイヤシステムに適用することにより、システムフェイル時にも、ドライバによる操舵操作を可能とすることができる。つまり、この技術では、所定のハンドル操舵角までは、ハンドルと操舵機構との間に機械的な接続が全くないが、ハンドル操舵角が上記の所定角度以上となると、ハンドルと操舵機構とが接続状態となり、ドライバの操舵操作による機械的な操舵が可能となる。
しかしながら、この技術では、システムフェイル時に所定のハンドル操舵角までハンドルを操作した時にハンドルと操舵機構との間に急激に機械的な接続が生じるので、いわゆる底付きが生じて操舵負荷が急激に大きくなり操舵フィーリングが良くないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、簡素な構成で可変ギア比制御を行なえるようにした、ステアリング装置を提供することを目的とする。
このため、請求項1記載の本発明のステアリング装置は、ステアリングホイールと操舵機構との間に動力伝達可能にそなえられ、ねじる際に生じる抵抗がバネ力となるトーションバーと、前記操舵機構を駆動する電動モータと、ステアリングホイールの操舵角を検出する第1の操舵角検出手段と、操舵機構の実操舵角を検出する第2の操舵角検出手段とを備えたステアリング装置であって、前記第1の操舵角検出手段で検出された前記操舵角に応じた目標操舵角を設定する目標操舵角設定手段と、前記第2の操舵角検出手段で検出される前記実操舵角が前記目標操舵角に一致するように電動モータを制御する実操舵角制御手段とを備えたことを特徴としている。
また、前記目標舵角設定手段により設定される前記目標操舵角は、前記第1の操舵角検出手段で検出された操舵角に比例した比例舵角値と、前記操舵角の微分値に比例した微分舵角値との和であることが好ましい(請求項2)。
また、前記ステアリングホイールに回転ダンパが連結されていることが好ましい(請求項3)。
したがって、所定角度までは、ねじれ部材がねじれることにより、この範囲ではステアバイワイヤと同様のステアリング装置となり、可変ギア比制御や位相進み制御が可能となる。
また、ステアリング装置のフェイル時であっても、ステアリングホイールを所定角度以上操作すると、ねじれ部材のねじれが許容されなくなるので、ステアリングホイールの操作に応じて操舵機構が駆動される。また、ステアリングホイールの操舵量が所定角度となるまでは、ねじれ部材のねじれ量に応じてステアリングホイールの操舵力が徐々に大きくなるので、いわゆる底付き感が生じることもない。
請求項1記載の本発明のステアリング装置によれば、ステアリング装置のシステム正常時には、ねじれ部材がねじれを許容する所定の範囲内において、ハンドル操作による操舵量が前輪に伝達されないので、ステアバイワイヤと同様に可変ギア比制御や前輪位相進み制御を実行することができる。
また、ステアリング装置がシステムフェイル時であっても、ねじれ部材によりステアリングホイールと操舵機構とが機械的に接続されており、ステアリングホイールの操舵力を操舵機構に伝達することができ、フェイルセイフを確保できる。
また、このとき、ねじれ部材のバネ特性により、所定角度のねじれまでは操舵力の回転方向に対して反対方向に操舵反力が生じるので、ドライバは操舵反力を感じることができる。
また、ねじれ部材のねじれが許容されなくなる時(即ち、ハンドルの操舵角が所定角度に達した時)には、ドライバは底つき感を感じることなくハンドルを操舵できる。したがって、ドライバが違和感を憶えることもない。
さらに、衝撃緩和部材が、ねじれ部材のねじれ戻りの際に生じる軸回転方向の力(ねじり反力)を緩和するので、ドライバはより自然な操舵反力を感じることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜図5は本実施形態のステアリング装置を示すもので、図1はその構成を模式的に示す斜視図,図2はその要部機能に着目したブロック図,図3はその位相進み制御を説明するためのフローチャート,図4は位相進み制御のゲインを設定するためのマップ,図5はその制御特性の一例を示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態としてのステアリング装置が適用される車両には、第1の操舵角検出手段としての第1舵角センサ1,第2の操舵角検出手段としての第2舵角センサ2,ねじれ部材3,衝撃緩和部材としてのロータリダンパ4,ステアリングホイール(以下、ハンドルという)5,操舵機構6,電動モータ7,ゲイン設定手段9,目標操舵角設定手段10,車速センサ11等をそなえている。
第1舵角センサ1は、例えばハンドル5の回転軸5aに備えられ、ハンドル5の回転角(操舵角)θH1を検出するようになっている。
第2舵角センサ2は、例えば操舵機構6の入力軸6aに備えられ、操舵機構6の入力軸6aの回転角〔即ち、車輪(前輪)の実操舵角〕θH2を検出するようになっている。
ねじれ部材3は、例えば、ねじる際に生じる抵抗がバネ力となるトーションバーであり、ハンドル5と操舵機構6との間(詳細には、ハンドル5の回転軸5aと操舵機構6の入力軸6aとの間)にそなえられている。
また、ねじれ部材(以下、トーションバーという)3は、回転軸中心に所定角度までの範囲内でねじれを許容するようになっている。即ち、トーションバー3が所定角度以上ねじれると、トーションバー3が剛体として機能するようになっている。
ところで、ハンドルと操舵機構とがトーションバーにより機械的に接続されている一般的なパワーステアリング機構では、トーションバーのねじれ角度に応じたアシスト制御を行なうが、トーションバーのねじれ剛性が小さいと操舵のダイレクト感が阻害される。このため、一般的なパワーステアリングのトーションバー剛性は、適正な操舵反力が確保できる範囲で、できるだけ大きく設定される。
例えば、一般的な油圧パワーステアリング機構のトーションバーのねじれ剛性は、約17〜22Nm/rad(約0.03〜0.04kgf・m/deg)である。
通常の運転でドライバが発生する最大の操舵トルクは、車両によっても異なるが、約3.0Nm(約0.3kgf・m)程度であるので、通常の運転で発生するトーションバーのねじれ角は約7.5〜10deg(即ち、0.14〜0.18rad)程度になる。
これに対して本実施形態では、トーションバー3のねじれ剛性を小さくして積極的にそのねじれ角を利用するため、トーションバー3のねじれ剛性は、一般的なパワーステアリング機構に用いられるトーションバーの約1/3の5.6Nm/rad(約0.01kgf・m/deg)程度とし、約30degのねじれ角が発生しうるように設定されている。即ち、本実施形態のトーションバー3は、±30degのねじれを許容するような剛性の低いトーションバーとして構成されている。
ロータリダンパ4は、一種の衝撃吸収ダンパであり、ハンドル5に連結され、ハンドル5の操作時に操舵反力を付与するようになっている。つまり、ハンドル5の操舵角速度に対応して効果を発揮するもので、ハンドル5の操舵角速度が小さい時は抵抗が小さく(即ち、操舵反力が小さく)、ハンドル5の操舵角速度が大きい時は抵抗が大きく(即ち、操舵反力が大きく)なるように構成されている。
また、ロータリダンパ4により、ハンドル5が受ける路面からのキックバックや振動が緩和されるようになっている。
さらに、ロータリダンパ4は、トーションバー3のねじれ戻りの際に生じる軸回転方向の反力(ねじり反力)を緩和するようにも機能している。
なお、ロータリダンパ4の特性を適宜に設定することにより、ロータリダンパ4の操舵反力の大きさを変更することも可能である。
操舵機構6は、ピニオン8aとラック軸8bとからなるギア装置8により構成されており、ラック軸8bの両端には前輪6b,6bが接続されている。
電動モータ7は、操舵機構6に接続され、第2舵角センサ2で検出される前輪の実操舵角が第1舵角センサ1で検出された操舵角に応じた目標操舵角θ2′となるように操舵機構6を駆動するようになっている。
ここで、目標操舵角θ2′は、ECU(電子制御ユニット)12内に設けられた目標操舵角設定手段10により設定されるようになっており、また、このECU12により可変ギア比制御や位相進み制御が実行されるようになっている。また、ECU12には、車速センサ11で検出された車速Vに対応したゲインK1,K2を設定するゲイン設定手段9が設けられている。
そして、目標操舵角設定手段10では、第1舵角センサ1で検出されたハンドル5の操舵角θH1とゲイン設定手段9で設定されたゲインK1,K2とから目標操舵角θ2′を設定するようになっている。
ここで、前輪位相進み制御について説明すると、図2及び図3に示すように、まず、ゲイン設定手段9により、車速センサ11で検出された車速Vに基づいて比例ゲインK1及び微分ゲインK2が設定される(図3に示すステップS1)。なお、ゲインK1,K2は、図4(a)及び図4(b)に示すような特性に設定されている。
そして、図2に示すように、目標操舵角設定手段10により、第1舵角センサ1で検出されたハンドル5の操舵角θH1とゲイン設定手段9で設定されたK1,K2とに基づいて目標操舵角θ2′が設定される(図3に示すステップS2)。なお、この目標操舵角θ2′は、以下の式で求められる。
θ2′=K1θH1+K2(dθH1/dt)
すなわち、目標操舵角θ2′は、ハンドル操舵角に、ハンドル操舵速度に対応した角度を加えることにより求められる。
一方、第2舵角センサ2により車輪の実操舵角θH2が検出され、この実操舵角θH2が、上記のように設定された目標操舵角θ2′となるように(即ち、目標操舵角θ2′と実操舵角θH2との偏差が0となるように)、電動モータ7により操舵機構6が駆動されるようになっている(図3に示すステップS3)。
このように、本実施形態では、ハンドル5の回転軸5aと操舵機構6の入力軸6aとの間にねじれ剛性の低いトーションバー3を設けて回転軸5aと入力軸6aとを接続しているので、トーションバー3のねじれが許容される所定角度までは、2つの舵角センサ1,2からの情報に基づき舵角を制御するステアバイワイヤと同様のシステムとなり、これら2つの舵角センサ1,2で検出される舵角θH1,θH2及び車速センサ11で検出される車速Vに基づいて前輪位相進み制御を行なうことができるのである。
なお、本実施形態では、可変ギア比制御も可能である。この場合、上述の前輪位相進み制御におけるハンドル操舵角速度に対応する項を0とすれば良い。即ち、K2=0とすれば良い。
以下、図5を用いて、その制御特性について説明すると、可変ギア比制御は、トーションバー3がねじれを許容する範囲(即ち、−30deg以上30deg以下)内で可能である。それ以外のねじれ角(即ち、−30deg以下又は30deg以上)においては、トーションバー3のねじれが許容されなくなり操舵機構6が直接駆動される。
なお、可変ギア比制御の制御可能範囲における中心線(図5中Lで示す線)は、可変ギア比制御の基準ギア比であり、ギア装置8のピニオン8aとラック軸8bとのギア比によって決まるものである。本実施形態では、この中心線Lの傾きが、一般的なギア比よりも大きく設定されている。つまり、一般的なギア比の制御よりも全体的にクイックな制御が実現できるようになっている。
また、高速で走行中の場合は、ハンドル操舵角θH1に対する前輪実操舵角θH2を中心線Lの傾きよりも小さくして一般的なギア比の傾きに合わせ、ハンドル操舵角θH1に対する前輪実操舵角θH2が相対的に小さくなるように設定されている。つまり、高速走行中には、ハンドル操舵に対する前輪の動きが敏感になるのを防止しているのである。
一方、低速で走行中の場合は、高速で走行中の場合よりも、ハンドル操舵角θH1に対する前輪実操舵角θH2が大きくなるように設定されている。つまり、低速走行中にはハンドル操舵が前輪に敏感に伝達されるようにして機敏な運転ができるようになっている。
つまり、低速走行においてはクイックな(ギア比小)特性、又、高速走行においてはスローな(ギア比大)特性が得られる可変ギア比制御により、低速走行時でのドライバの運転負担の低減及び高速走行時での安定走行を実現できる。
また、同時に、低速走行においては、トーションバー3のねじれが小さいため、ドライバの感じる反力が小さくなり、ドライバの負担が小さくなる。逆に、高速走行においては、トーションバー3のねじれが大きいため、ドライバの感じる反力が大きくなり、ドライバはしっかりとした重めの反力を感じることができる。
なお、制御可能範囲の傾きは、車種に応じて適宜変更可能であり、一般的なギア比と同様の傾き、又は、一般的なギア比よりも小さい傾きに設定しても良い。
本発明のステアリング装置は、上述のように構成されているので、ステアリング装置が正常な場合には、第1舵角センサ1により、ハンドル5の操舵角θH1が検出され、第2舵角センサ2により、車輪の実操舵角θH2が検出される。
そして、ゲイン設定手段9により、車速センサ11で検出された車速Vに基づいて、ゲインK1,K2が設定される。
また、目標操舵角設定手段10により、ゲイン設定手段9で設定されたゲインK1,K2とハンドル5の操舵角θH1とに基づいて、目標操舵角θ2′が設定される。
そして、電動モータ7により、第2舵角センサ2で検出される実操舵角θH2が目標操舵角θ2′となるように操舵機構6が駆動される。
また、このような前輪位相進み制御により、ハンドル操舵速度に合わせて速やかに前輪を追従させることができる。また、舵角センサ1,2を用いた操舵制御のため、トルクセンサにより操舵制御を行なうパワーステアリングとは異なり、モータの慣性やフリクションによる操舵違和感が抑制され、中型車や大型車への適用が可能である。
また、トーションバー3が、ハンドル5と操舵機構6との間にそなえられているので、センサ類又はECUの故障等によりステアバイワイヤが機能しなくなった場合(即ち、システムフェイルが生じた場合)でも、ハンドル5と操舵機構6とがトーションバー3を介して機械的に接続されているので、ハンドル5の操舵力を操舵機構6に伝達することができ、フェイルセイフを確保できる。
特に、トーションバー3は、軸回転方向において±30degのねじれを許容するとともに、−30deg以下又は30deg以上はねじれを許容しないので、システムフェイル時には、ハンドル5を30deg以上又は−30deg以下操舵すると、ハンドル5の操舵量を操舵機構6に伝達することができる。
また、トーションバー3のバネ特性により、±30degのねじれまでは操舵量に応じて操舵反力が生じるので、ドライバは操舵反力を感じることができるとともに、トーションバー3のねじれが許容されなくなる時(即ち、ハンドル5の操舵角が±30degの時)には、ドライバは底つき感を感じることなく前輪6b,6bを転舵させることができる。
なお、上述したように、システムフェイル時、ハンドル5の操舵角が±30degまではハンドル操舵による転舵が行なわれないので、ドライバはステアリング機構に何かしらの異常があると感じることができる。また、ハンドル5の操舵角が30deg以上又は−30deg以下になると、ハンドル操舵による操舵が可能となるので、走行中に突然操舵操作が効かなくなるということを防止でき、路肩側への緊急停車や修理工場までの走行が可能である。
さらに、例えば、ステアバイワイヤでは、前輪が発生する操舵反力の100%を前輪操舵用のモータにより発生する必要があるとともに、操舵反力発生用のモータも駆動する必要もあるため、消費電力が非常に大きいが、本発明のステアリング装置では、トーションバー3の所定回転角度以上においてドライバの操舵トルクがトーションバー3を介して前輪に伝達されるので、ステアバイワイヤで消費される電力ほど大きな電力を必要としない。
また、ロータリダンパ4により、ハンドル5が受ける路面からのキックバックや振動を緩和することができる。
さらに、ロータリダンパ4により、トーションバー3のねじれ戻りの際に生じる軸回転方向の力(ねじり反力)を緩和して、ドライバに自然な操舵反力を与えることができる。即ち、ロータリダンパ4がなければ、ドライバに伝達される操舵反力はトーションバー3のねじり反力のみになり、例えば、走行中又は据え切り中にドライバがハンドル5から手を放した場合、バネで弾かれたように勢いよくハンドル5が中立に戻ってしまうおそれがあるが、このロータリダンパ4がハンドル5に連結されていることにより、このような事態を回避することができる。
さらに、ねじれ部材3がねじれを許容する所定の範囲内ではハンドル操舵が前輪に伝達されないので、ステアバイワイヤと同様に可変ギア比制御や前輪位相進み制御を実行できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、本実施形態では、前輪位相進み制御や可変ギア比制御を行なうように構成したが、特にこれらの制御を行なわないようにしても良い。
また、図6(a)に示すように、支持体14と、ハンドル5の回転軸5aに固設された剛板13と、支持体14と剛板13との間に介装されるバネ部材15とからねじれ部材3aを構成するようにしても良い。なお、支持体14は、ハンドル5の回転軸5aと一体に回転するように回転軸5aに取り付けられている。
これにより、本実施形態のトーションバー3と同様に所定角度の範囲内での回転軸5aのねじれを許容することができる。また、本実施形態と同様に、バネ部材15の反力により、ドライバに自然な操舵反力感を与えることができるとともに、ねじれ部材3aのねじれが許容されなくなる時(即ち、ハンドル5の操舵角が所定角度になった時)には、ドライバは底つき感を感じることなくハンドル5を操舵できる。
また、図6(b)に示すように、上記のバネ部材15の代わりにゴム部材16を設けるようにしても良い。このようにしても、本実施形態のトーションバー3を設けたときと同様の効果が得られる。
また、ロータリダンパ4の代わりに電気的に制御されるダンパ又はモータ等を用いて、走行状況に応じてこれらの特性を制御することにより、操舵フィーリングをさらに向上させることもできる。
本発明の一実施形態としてのステアリング装置の構成を模式的に示す斜視図である。 本発明の一実施形態としてのステアリング装置の要部機能に着目したブロック図である。 本発明の一実施形態としてのステアリング装置の位相進み制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態としてのステアリング装置における位相進み制御のゲインを設定するためのマップである。 本発明の一実施形態としてのステアリング装置の制御特性の一例を示す図である。 本発明の変形例としてのステアリング装置のねじれ部材を示す模式図である。
符号の説明
1 第1舵角センサ(第1の舵角検出手段)
2 第2舵角センサ(第2の舵角検出手段)
3,3a,3b ねじれ部材
4 ロータリダンパ(衝撃緩和部材)
5 ハンドル(ステアリングホイール)
5a ハンドルの回転軸
6 操舵機構
6a 操舵機構の入力軸
6b 前輪
7 電動モータ
8 ギア装置
8a ピニオン
8b ラック軸
9 ゲイン設定手段
10 目標操舵角設定手段
11 車速センサ
12 ECU(電子制御ユニット)
13 剛板
14 支持体
15 バネ部材
16 ゴム部材

Claims (3)

  1. ステアリングホイールと操舵機構との間に動力伝達可能にそなえられ、ねじる際に生じる抵抗がバネ力となるトーションバーと、前記操舵機構を駆動する電動モータと、ステアリングホイールの操舵角を検出する第1の操舵角検出手段と、操舵機構の実操舵角を検出する第2の操舵角検出手段とを備えたステアリング装置であって、
    前記第1の操舵角検出手段で検出された前記操舵角に応じた目標操舵角を設定する目標操舵角設定手段と、
    前記第2の操舵角検出手段で検出される前記実操舵角が前記目標操舵角に一致するように電動モータを制御する実操舵角制御手段とを備えた
    ことを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記目標舵角設定手段により設定される前記目標操舵角は、前記第1の操舵角検出手段で検出された操舵角に比例した比例舵角値と、前記操舵角の微分値に比例した微分舵角値との和である
    ことを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記ステアリングホイールに回転ダンパが連結されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載のステアリング装置。
JP2007286196A 2007-11-02 2007-11-02 ステアリング装置 Expired - Fee Related JP4434261B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007286196A JP4434261B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007286196A JP4434261B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 ステアリング装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001364488A Division JP2003165451A (ja) 2001-11-29 2001-11-29 パワーステアリング

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008056241A true JP2008056241A (ja) 2008-03-13
JP4434261B2 JP4434261B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=39239459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007286196A Expired - Fee Related JP4434261B2 (ja) 2007-11-02 2007-11-02 ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4434261B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100986433B1 (ko) 2008-05-30 2010-10-08 현대자동차주식회사 전동식 파워스티어링 시스템
JP2010262561A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Funai Electric Co Ltd 触感付与装置及び電子機器
JP2011207311A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のパワーステアリング装置
WO2017043537A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 Ntn株式会社 車両用操舵装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100986433B1 (ko) 2008-05-30 2010-10-08 현대자동차주식회사 전동식 파워스티어링 시스템
US7882924B2 (en) 2008-05-30 2011-02-08 Hyundai Motor Company Motor-driven power steering system
JP2010262561A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Funai Electric Co Ltd 触感付与装置及び電子機器
JP2011207311A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Fuji Heavy Ind Ltd 車両のパワーステアリング装置
WO2017043537A1 (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 Ntn株式会社 車両用操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4434261B2 (ja) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5126357B2 (ja) 車両の操舵装置
US7908056B2 (en) Steer-by-wire system for automobiles
JP6461006B2 (ja) 電気操舵システムのための方法及び装置
JP5320292B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP1935757B1 (en) Vehicle steering apparatus
JP2019199172A (ja) 操舵制御装置
JP5860568B2 (ja) パワーステアリング装置及びこれに用いる制御装置
EP3647161A1 (en) Steering control device
JP4710202B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置
JP4434261B2 (ja) ステアリング装置
JP4815958B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5267059B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5975242B2 (ja) 舵角比可変操舵装置
JP4349092B2 (ja) 車両のパワーステアリング制御装置
JP2009047542A (ja) トルク検出装置および操舵装置
KR20230080553A (ko) Sbw 시스템의 조향 제어 장치
JP4876433B2 (ja) 車両用操舵制御装置
JP5428415B2 (ja) 車両の操舵装置
JP5226999B2 (ja) 車両の操舵装置
JP6311589B2 (ja) パワーステアリング制御装置
JP5009674B2 (ja) 車両用操舵装置
JP6279367B2 (ja) パワーステアリング装置
JP4626375B2 (ja) 車両用操舵制御装置
JP2003165451A (ja) パワーステアリング
JP4474298B2 (ja) 車両の操舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4434261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees