JP2008055738A - セラミックハニカム成形体の栓詰め方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セラミックハニカム成形体1の一方の端面11を栓詰め用スラリー2に浸漬する第1栓詰め工程と、他方の端面12を栓詰め用スラリー2に浸漬する第2栓詰め工程とを有する。第2栓詰め工程では、セラミックハニカム成形体1の側面12を把持するためのチャック部31と、端面11を押圧するための面押部32とを有する把持装置3を用いる。セラミックハニカム成形体1をチャック部31により把持し、面押部32とセラミックハニカム成形体1との間に弾性部材4を設け、面押部32によってセラミックハニカム成形体1の端面11を押圧することにより、第1栓詰め工程により配設した栓詰め用スラリーを弾性部材4によって内方に圧縮する。
【選択図】図1
Description
上記セラミックハニカム成形体の一方の端面を栓詰め用スラリーに浸漬する第1栓詰め工程と、
上記セラミックハニカム成形体の他方の端面を栓詰め用スラリーに浸漬する第2栓詰め工程とを有し、
上記第2栓詰め工程では、上記セラミックハニカム成形体の側面を把持するためのチャック部と、上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧するための面押部とを有する把持装置を用いて、上記セラミックハニカム成形体を上記チャック部により把持し、上記面押部とセラミックハニカム成形体との間に弾性部材を設け、上記面押部によって上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧することにより、上記第1栓詰め工程により配設した栓詰め用スラリーを上記弾性部材によって内方に圧縮することを特徴とするセラミックハニカム成形体の栓詰め方法にある(請求項1)。
上記セラミックハニカム成形体との間に弾性部材を設けた状態で面押部を用いて上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧することによって、上記マスキング材を押し潰すと共に、上記マスキング材の周囲に付着した栓詰め用スラリーをセラミックハニカム成形体の端面まで圧縮することができる。
これにより、セラミックハニカム成形体の端面の全体形状が平坦でない場合であっても、端面において、栓部が突出することを抑制できる。
上記弾性部材としては、例えば、ゴムシート、スポンジシート、ウレタンフォームシート等が挙げられる。
特に、上記弾性部材は、ゴムシートであることが好ましい(請求項2)。
この場合には、特に、良好にセラミックハニカム成形体の栓詰めを行うことができる。
上記ゴムシートを構成する素材としては、例えば、CR、NR、NBR、ウレタン、シリコーン等が挙げられる。
この場合には、特に、熱膨張が小さく、熱衝撃に強いセラミックハニカム成形体を得ることができる。
本例は、本発明のセラミックハニカム成形体の栓詰め方法にかかる実施例について、図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すごとく、本例は、把持装置3を用いて行った。把持装置3は、チャック部31と該チャック部31に当接する面押部32とを有する。
上記チャック部31は、セラミックハニカム成形体の側面を把持するためのものであり、上記面押部32は、セラミックハニカム成形体の端面を押圧するためのものである。
また、上記面押部32には、弾性部材4を設けてある。弾性部材4としては、NBRゴムシートを用いた。
また、上記セラミックハニカム成形体1は、端面において栓詰材を設けないセル端部をマスキング材5により被覆してある。
本例の栓詰め方法は、第1栓詰め工程(図示略)を行い、その後、図1に示す、第2栓詰め工程を行った。
上記第1栓詰工程は、上記把持装置3を用いて上記セラミックハニカム成形体1の一方の端面11を栓詰め用スラリーに浸漬するものである。
上記第2栓詰め工程は、図1及び図2に示すごとく、上記把持装置3を用いて上記セラミックハニカム成形体1の一方の端面11を押圧すると共に、他方の端面12を栓詰め用スラリーに浸漬するものである。
上記図1(b)より知られるごとく、本例において、セラミックハニカム成形体1は、他方の端面12が液層22の底に押し付けられた状態で、一方の端面11が押圧されている。
同図より知られるごとく、押圧前の栓詰め部分は、上記第1栓詰め工程により配設された栓詰材21(栓詰め用スラリー)が、マスキング材5の端面まで存在している。その後、弾性部材を介して押圧することにより、マスキング材5が潰され、また、マスキング材5の周囲に付着していた栓詰め用スラリーが、内方に圧縮され、栓詰材21の端面側の部分23がセル壁に密着するように横方向に拡がり、隙間なく、栓詰め密度の高い栓部となっていることが分かる。
本比較例は、従来の栓詰め方法を行った例である。
具体的には、図4に示すように、把持装置9を用いて行った。この把持装置9は、セラミックハニカム成形体8の側面を把持するハンドリング部91を有する。
本比較例において栓詰めを行ったセラミックハニカム成形体8は、実施例1において栓詰めを行ったものと同様のものを用いた。
また、栓詰め用スラリー2は、実施例1と同様のものを用いた。
まず、セラミックハニカム成形体8を、一方の端面81を下端にして、ハンドリング部91よってセラミックハニカム成形体1を把持し、下降させることにより、セラミックハニカム成形体8の端面81をスラリー2に浸漬し、栓詰めを行った。
次に、他方の端面82に対しても同様の作業を行い、栓詰めを行った。
その後、セラミックハニカム成形体について、以下の評価試験を行った。
隙間の評価は、光透過試験を行い、隙間の有無を確認することで行った。
<断面栓形状評価試験>
断面栓形状は、CTを用いて、栓部材の断面形状の撮影観察を行うことで評価した。
<栓詰め密度評価試験>
栓詰め密度は、SEMを用いて栓部材の断面形状の撮影観察を行うことで評価した。
比較例1のセラミックハニカム成形体は、隙間が確認され、栓詰めの際にマスキング材の周りに付着したスラリーは、ハニカム成形体の端面から飛び出した状態で残っており、また、十分な栓詰め密度が得られなかった。
11 一方の端面
12 他方の端面
13 側面
2 栓詰め用スラリー
3 把持装置
31 チャック部
32 面押部
4 弾性部材
Claims (4)
- 多数のセルを多孔質のセル壁により区画すると共にセル端部を栓詰材によって栓詰めしたセラミックハニカム成形体を製造するに当り、セラミックハニカム成形体の端面において上記栓詰材を設けないセル端部をマスキング材により被覆した状態で、上記セラミックハニカム成形体の端面を栓詰め用スラリーに浸漬して、上記セラミックハニカム成形体の上記セル端部を栓詰めする方法であって、
上記セラミックハニカム成形体の一方の端面を栓詰め用スラリーに浸漬する第1栓詰め工程と、
上記セラミックハニカム成形体の他方の端面を栓詰め用スラリーに浸漬する第2栓詰め工程とを有し、
上記第2栓詰め工程では、上記セラミックハニカム成形体の側面を把持するためのチャック部と、上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧するための面押部とを有する把持装置を用いて、上記セラミックハニカム成形体を上記チャック部により把持し、上記面押部とセラミックハニカム成形体との間に弾性部材を設け、上記面押部によって上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧することにより、上記第1栓詰め工程により配設した栓詰め用スラリーを上記弾性部材によって内方に圧縮することを特徴とするセラミックハニカム成形体の栓詰め方法。 - 請求項1において、上記弾性部材は、ゴムシートであることを特徴とするセラミックハニカム成形体の栓詰め詰め方法。
- 請求項1または2において、上記セラミックハニカム成形体は、コーディエライトからなることを特徴とするセラミックハニカム成形体の栓詰め方法。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記第1栓詰め工程では、上記把持装置を用いて上記セラミックハニカム成形体を把持し、上記面押部とセラミックハニカム成形体との間に弾性部材を設け、面押部を用いて上記セラミックハニカム成形体の端面を押圧することを特徴とするセラミックハニカム成形体の栓詰め方法。
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