JP2008055247A - ガス除去フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明のガス除去フィルタは、一方向に向けて林立して立体的に設けられた繊維1群により形成されるセル9の空間に粒状吸着剤2を充填して得られる粒状吸着剤充填部同士が、通気に十分な間隔を有している構造となっている。通気性に優れる繊維1群によって粒状吸着剤充填部同士が間隔を有して保持されるため、寿命が長く通気性の高いガス除去フィルタを提供することができる。
【選択図】図1
Description
一方向に向けて林立して立体的に設けられた繊維1群により仕切られ形成されるセル9の空間に粒状吸着剤2を充填して得られる粒状吸着剤充填部同士が、通気に十分な間隔を有しているガス除去フィルタの側面からみた断面図を図1に、また通気方向A3から見た場合を上面としたときの上面図を図2に示す。図1および図2に示すように、一方向に向けて林立する繊維1群によってセル9が形成され、このセル9に粒状吸着剤2を充填することにより粒状吸着剤充填部が形成されている。また、粒状吸着剤2を充填するセル9の空間以外の部分では、セル9を形成する繊維1群が粒状吸着剤2の粒子径よりも小さい間隔を保って林立することにより、粒状吸着剤2の通気空間への侵入を防止して通気空間を保持している。アンモニア、アルデヒド類などに代表される臭気などのガス状不純物成分は拡散して粒状吸着剤2で吸着、脱臭、浄化される。
実施の形態1に記載されたガス除去フィルタをガス除去のフィルタ濾材11として用い、ガス除去のフィルタ濾材11をプリーツ状に形成し、濾材の間に一方向に向けて林立して立体的に設けられた繊維群からなるスペーサー13を挟んであるガス除去フィルタの斜視図を図3に、上面図を図4に示す。なお、図3にはプリーツ形状をわかりやすくするためスペーサー13は示していない。プリーツ状に形成するためにはガス除去のフィルタ濾材11が撓みやすく、折り曲げた部分で破損が生じない必要があるため、繊維1の材質は樹脂であることが望ましい。また、図3および4には示していないが、ガス除去のフィルタ濾材11の通気方向12において上流側もしくは下流側、もしくは両方の面に通気性を有し粒状吸着剤2の粒子径よりも目の細かいシートC6を設けるとフィルタからの吸着剤の脱落がほぼないものにすることができる。ガス除去のフィルタ濾材11をプリーツ状に形成すると、プリーツ状に形成していない平面状のものと比較して濾過面積が増大して空気を通過させたときの流速が小さくなり、ガス状不純物成分の吸着捕集性能が向上するとともに圧力損失が低減して通気性が向上するという効果が得られる。またガス除去のフィルタ濾材11をプリーツ状にする場合、プリーツ深さが20mm以上でプリーツ間隔が2mm以上であるとプリーツの山と山の間に空気が通りやすくなり通気性と吸着捕集性能が向上しるため好ましい。また、ガス除去のフィルタ濾材11の厚みが1mm以上10mm以下であるとプリーツ状に折りたたむのが容易になり好ましい。
実施の形態1に記載されたガス除去フィルタをガス除去のフィルタ濾材11として用い、ガス除去のフィルタ濾材11を積層し、上流面および下流面に通気性を有し粒状吸着剤2の粒子径よりも目の細かいシートC6を設けたガス除去フィルタの斜視図を図5に、側面からみた断面図を図6に示す。なお図5では構造をわかりやすくするためにシートC6をガス除去のフィルタ濾材11の上流面および下流面から離しているが、実際には上流面および下流面に密接して設けられている。フィルタ濾材11の厚みは繊維1の長さに依存するため繊維1が長すぎると粒状吸着剤2の担持強度やフィルタ濾材11そのものの強度が低下するためその大きさには上限があり、また、粒状吸着剤2の担持量はフィルタ濾材11の厚みに依存するため粒状吸着剤2の担持量には上限がある。粒状吸着剤2が担持されたガス除去のフィルタ濾材11を積層することで濾材の強度を保ちながらより多くの粒状吸着剤2を担持させることが可能となり、より寿命の長いガス除去フィルタを得ることができる。また、積層することにより粒状吸着剤2よりも目の小さいシートB5でフィルタ濾材11の上面となるシートA4の面を塞ぐことになり自動的にフィルタ濾材11の上面を塞いで粒状吸着剤2の移動を塞ぐことができる構造となる。また、フィルタ濾材11を繊維1が林立する方向に積層することにより、シートA4およびシートB5が通気性を有していることから吸着剤充填部が通気可能な間隔を三次元的にも有する構造となるため、通気性に優れたガス除去フィルタとなる。
2 粒状吸着剤
3 通気方向A
4 シートA
5 シートB
6 シートC
7 通気方向B
8 接続部分
9 セル
10 通気経路
11 フィルタ濾材
12 通気方向
13 スペーサー
Claims (18)
- 一方向に向けて林立した繊維群により形成されるセル空間に粒状吸着剤を充填して得られる粒状吸着剤充填部同士が、通気に十分な間隔を有していることを特徴とするガス除去フィルタ。
- 林立した繊維の端点を結んで形成される平面の一方に、通気性があり粒状吸着剤よりも目の大きさの小さいシートが設けられ、もう一方の面に通気性があり粒状吸着剤よりも目の大きさが大きいシートを設けてあることを特徴とする請求項1に記載のガス除去フィルタ。
- 規則的に林立する繊維群によって粒状吸着剤充填部が規則的に配置されていることを特徴とする請求項1あるいは2に記載のガス除去フィルタ。
- 繊維が屈曲することにより、粒状吸着剤充填部同士が通気に十分な間隔を保っていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 平行な平面層を一方向に向けて林立した繊維群が連結することにより、繊維の林立方向の厚みが一定であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 繊維間の間隔が粒状吸着剤の粒子径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 粒状吸着剤がホットメルト樹脂接着剤で繊維に固定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 粒状吸着剤とホットメルト樹脂接着剤を混合したものを基材の中に充填し、加熱冷却して粒状吸着剤を基材に固定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- ホットメルト樹脂接着剤が繊維の表面にあらかじめ固定された基材の中に粒状吸着剤を充填し、加熱冷却して粒状吸着剤を基材に固定することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のガス除去フィルタ。
- ガス除去フィルタの上流面もしくは下流面、もしくは両方の面に、通気性を有する目の細かいシートが設けられることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- ガス除去フィルタの上流面もしくは下流面、もしくは両方の面に設けられたシートが空気中の粉塵を捕集する機能を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- ガス除去フィルタの上流面もしくは下流面、もしくは両方の面に設けられたシートが吸着能を有することを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載のガス除去フィルタ。
- プリーツ状に形成されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 濾材をプリーツ状に形成する際、濾材の間に一方向に向けて林立して立体的に設けられた繊維群からなるスペーサーを挟むことを特徴とする請求項13に記載のガス除去フィルタ。
- 濾材を積層することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 繊維に吸着官能基が存在することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- 粉末状吸着剤が繊維に担持されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
- ポリエステルあるいはポリアミドの繊維で濾材が形成されることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のガス除去フィルタ。
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2006
- 2006-08-29 JP JP2006231746A patent/JP2008055247A/ja active Pending
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