JP2008053377A - 太陽電池封止膜用組成物及びこれを用いた太陽電池封止膜 - Google Patents

太陽電池封止膜用組成物及びこれを用いた太陽電池封止膜 Download PDF

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Abstract

【課題】高い透明性を保持しつつ、導線や電極の錆の発生を抑制することができる太陽電池用封止膜を提供する。
【解決手段】エチレン−極性モノマー共重合体、架橋剤、受酸剤、ならびにアルキレンオキシ基を有する化合物を含む太陽電池封止膜用組成物により上記課題を解決する。これにより、湿気ないし水の透過による内部の導線や電極の発錆を抑制するとともに、高い発電効率を有する太陽電池を提供することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、太陽電池におけるエチレン−極性モノマー共重合体を主成分とする封止膜の形成に好適に利用される太陽電池封止膜用組成物に関する。
近年、資源の有効利用や環境汚染の防止等の面から、太陽光を電気エネルギーに直接、変換する太陽電池が広く使用され、さらなる開発が進められている。
太陽電池は、一般に、図1に示すように、表面側透明保護部材11と裏面側保護部材(バックカバー)12との間に表面側封止膜13Aおよび裏面側封止膜13Bを介して、シリコン発電素子などの太陽電池用セル14を複数、封止した構成とされている。
従来の太陽電池に用いられる表面側透明保護部材には、電池内に太陽光をなるべく効率よく入射させて太陽電池用セルに集光するために、ガラス基板などの透明基板が用いられている。一方、裏面側保護部材には、電池内部への水分侵入などを防止するために、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチックフィルムや、これらのプラスチックフィルム表面に銀からなる蒸着膜が形成されたものが用いられている。
表面側および裏面側に用いられる封止膜としては、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)などのエチレン−極性モノマー共重合体からなるフィルムが用いられている。従来の太陽電池では、安価であり、高い透明性を有することから、封止膜としてはエチレン酢酸ビニル共重合体が好ましく用いられている。
太陽電池は、一般的には、EVAおよび架橋剤を含むEVA組成物を加熱圧延して成膜することにより封止膜およびを形成した後、表面側透明保護部材、表面側封止膜、太陽電池用セル、裏面側封止膜及び裏面側保護部材をこの順で積層し、135〜180℃程度の温度で加熱加圧してEVAを架橋硬化させて接着一体化することにより製造される。
また、従来の太陽電池用封止膜では、膜強度や耐久性を向上させるために、エチレン−極性モノマー共重合体の他に有機過酸化物などの架橋剤を用いて架橋密度を向上させている(特許文献1)。架橋剤の活性化方法には、熱分解法、レドックス分解法及びイオン分解法などがあるが、熱分解法を用いるのが一般的である。
太陽電池は、高温高加湿や風雨に曝される室外などの環境下で長期にわたって使用されると、電池内部に湿気ないし水が透過する場合がある。このように電池内部に浸入した水分は、太陽電池内部の導線や電極に到達してこれらを腐食させ、結果として、太陽電池の耐久性を低下させる。
例えば、EVAからなる太陽電池用封止膜を用いた場合、構成成分として酢酸ビニルを含むため、高温時の湿気ないし水の透過により経時的に加水分解して酢酸を生じ易い傾向にあり、このような酢酸が内部の導線や電極と接触して錆の発生を促進させることが明らかとなった。したがって、太陽電池内部の発錆の発生をより高く防止するには、太陽電池内部における酢酸と前記導線および前記電極との接触を防止するのが最も効果的である。
そこで、特許文献2では、太陽電池の封止膜などに用いられる透明フィルムとして、平均粒径5μm以下である受酸剤を、0.5質量%以下含むEVAフィルムが開示されている。前記受酸剤を含むEVAフィルムによれば、フィルムからの酢酸の発生を抑制して、太陽電池の耐久性を向上させることが可能となる。
特許第3473605号明細書 特開2005−29588号公報
太陽電池は、住宅用発電システムとして普及しつつあるが、クリーンなエネルギー源であることから産業用発電システムへの普及が期待されている。したがって、太陽電池のさらなる普及を促進させるためには、発電効率をさらに向上させた高出力電圧タイプの太陽電池の開発が必要不可欠である。
太陽電池の発電効率を向上させるためには、電池内に光をなるべく効率よく入射させて太陽電池用セルに集光することが必要であり、太陽電池用封止膜にはさらなる透明性の向上が所望されている。一方、電池内部の導線や電極の錆の発生を抑制して、太陽電池の耐久性を向上させるためには、上述した通り、太陽電池用封止膜において受酸剤を添加するのが有効な手段である。しかしながら、このような受酸剤のような無機粉体の添加は、太陽電池用封止膜の透明性の低下を招く場合があり、結果として太陽電池の発電効率を低下させる恐れがある。そのため、太陽電池の発電効率を向上させるために、受酸剤などの添加によっても高い透明性が保持された太陽電池用封止膜が所望されている。
したがって、本発明は、高い透明性を保持しつつ、導線や電極の錆の発生を抑制することができる太陽電池用封止膜を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題に鑑み種々の検討を行った結果、エチレン−極性モノマー共重合体に対して相溶性に優れる特定の化合物を用いて太陽電池用封止膜を形成することによって、高い透明性を保持しつつ錆の発生を抑制できる太陽電池用封止膜が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、エチレン−極性モノマー共重合体、架橋剤、受酸剤、ならびにアルキレンオキシ基を有する化合物を含む太陽電池封止膜用組成物により上記課題を解決する。
本発明の太陽電池封止膜用組成物の好ましい態様を以下に列記する。
(1)前記アルキレンオキシ基を有する化合物が、下記式(1):
Figure 2008053377
[但し、R2は、置換または非置換のアルキレン基であり、R3は、水素原子またはメチル基を表し、nは、1〜30の整数であり、mは、1〜3の整数であり、mが1である場合、R1は、アルコキシル基、アリールオキシ基、リン酸基、リン酸エステル基、メタクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルオキシ基、またはメタクリロイルオキシ基を表し、mが2である場合、R1は、2価の脂肪族炭化水素基を表し、mが3である場合、R1は、3価の脂肪族炭化水素基を表す]で示される化合物である。
(2)前記式(1)において、前記R2が、エチレン基、又は、−CH2CH(CH3)−で示される基である。
(3)前記式(1)において、前記nが1〜16の整数である。
(4)前記式(1)において、前記mが1であり、前記R1がアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基である。
(5)前記アルキレンオキシ基を有する化合物が、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及び/又はテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートである。
(6)前記アルキレンオキシ基を有する化合物の含有量が、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部である。
(7)前記受酸剤が、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、四酸化三鉛、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化鉄(II)、炭酸カルシウム及びハイドロタルサイトよりなる群から選択される少なくとも1種である。
(8)前記受酸剤を、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部含む。
(9)前記エチレン−極性モノマー共重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体である。
本発明の太陽電池封止膜用組成物によれば、受酸剤を含み且つ透明性の高い太陽電池用封止膜を形成することができる。このような太陽電池用封止膜を用いた太陽電池では、湿気ないし水の透過による内部の導線や電極の発錆を抑制するとともに、高い発電効率を有し、発電開始初期から長期間にわたって高い発電量を発揮することができる。
本発明の太陽電池封止膜用組成物は、エチレン−極性モノマー共重合体、架橋剤、受酸剤、ならびにアルキレンオキシ基を有する化合物を基本成分として含んでいる。本発明では、アルキレンオキシ基を有する化合物を用いることにより、受酸剤を添加しても高い透明性が確保された太陽電池用封止膜が得られることを見出した。このような本発明の組成物によれば、エチレン−極性モノマー共重合体による電気絶縁性、封止性、柔軟性、及び耐湿熱性など封止膜に要求される特性の他、受酸剤による耐発錆性を損なうことなく、高い透明性を有する太陽電池用封止膜を形成することが可能となる。
以下、本発明の太陽電池封止膜用組成物について、より詳細に説明する。
(アルキレンオキシ基を有する化合物)
本発明の組成物は、少なくとも一個のアルキレンオキシ基を有する化合物を含む。このような化合物としては、以下に記載するものの他、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドなど、従来公知のものであればよく、特に制限されない。
前記化合物は、他の物性を損なうことなく透明性に優れる太陽電池用封止膜が得られることから、アルキレンオキシ基の他、さらに炭素炭素二重結合を有するのが好ましい。この場合、炭素炭素二重結合(−C=C−)は分子内のどの部分に位置していてもよいが、反応性および製造性を考慮すると分子の末端部分に位置するのが好ましい。また、炭素炭素二重結合の種類としては、(メタ)アクリルロイル基及び(メタ)アクリルロイルオキシ基が好ましく、(メタ)アクリルロイル基の二重結合が最も好ましい。
このようなアルキレンオキシ基を有する化合物として、好ましくは、下記式(1):
Figure 2008053377
[但し、R2は、置換または非置換のアルキレン基であり、R3は、水素原子またはメチル基を表し、nは、1〜30の整数であり、mは、1〜3の整数であり、mが1である場合、R1は、アルコキシル基、アリールオキシ基、リン酸基、リン酸エステル基、メタクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルオキシ基、またはメタクリロイルオキシ基を表し、mが2である場合、R1は、2価の脂肪族炭化水素基を表し、mが3である場合、R1は、3価の脂肪族炭化水素基を表す]で示される化合物が挙げられる。
前記式(1)のR2としては、置換または非置換のアルキレン基が用いられる。R2として、好ましくは、置換または非置換の、炭素原子数1〜40、さらに炭素原子数1〜30、特に炭素原子数1〜15のアルキレン基が用いられる。具体的には、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、トリデカメチレン基、テトラデカメチレン基、ペンタデカメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ヘプタデカメチレン基、オクタデカメチレン基などが好ましく挙げられる。
また、置換されたアルキレン基において、置換基としては、炭素原子数1〜10のアルキル基が好ましく挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基などが好ましく挙げられる。
前記R2としては、エチレン基、又は、−CH2CH(CH3)−で示される基が特に好ましく挙げられる。これらの基であれば、エチレン−極性モノマー共重合体の主鎖に影響を与えることがなく、高い透明性を有する太陽電池用封止膜を形成することができる。
前記式(1)において、nは、エチレンオキサイドの平均付加モル数を示し、1〜30の整数である。nは、好ましくは1〜16、より好ましくは4〜12の整数である。これにより、形成した封止膜を巻き取った際に膜同士が密着して剥がれないブロッキング現象を抑制し、高い透明性を有する太陽電池用封止膜を形成することができる。
前記式(1)において、mは、1〜3の整数である。mが1である場合、R1は、アルコキシル基、アリールオキシ基、アクリロイルオキシ基、またはメタクリロイルオキシ基を表す。
前記R1におけるアルコキシル基としては、炭素原子数1〜10のアルコキシル基が好ましく挙げられる。具体的には、エトキシ基、メトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、およびイソオクチロキシ基などが好ましく挙げられ、なかでも、エトキシ基、フェノキシ基が特に好ましく挙げられる。
前記R1におけるアリールオキシ基としては、炭素原子数6〜20のアリールオキシ基が好ましく挙げられる。具体的には、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、ナフトキシ基などが好ましく挙げられ、なかでも、フェノキシ基が特に好ましく挙げられる。
また、前記R1は、リン酸基(−O−PO(OH)2)、リン酸エステル基(−O−PO(OM)OH又は−O−PO(OM)2;Mは炭素原子数1〜10、特に1〜6のアルキル基を表す)、メタクリロイルエトキシリン酸基(CH2=C(CH3)COO(CH22OPO(OH)−O−)、アクリロイルエトキシリン酸基(CH2=CHCOO(CH22OPO(OH)−O−)であってもよい。
また、前記式(1)において、mが2である場合、R1は、2価の脂肪族炭化水素基を表す。前記2価の脂肪族炭化水素基として具体的には、炭素原子数1〜14、特に1〜8の直鎖または分岐のアルキレン基が好ましく挙げられる。具体的には、メチレン基、エチレン基、エチリデン基、トリメチレン基、プロピレン基(1,2−プロパンジイル基)、イソプロピリデン基、テトラメチレン基、エチルエチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基などが好ましく挙げられる。
前記2価の脂肪族炭化水素基は、1〜4個の置換基によって置換されていてもよい。置換基としては、炭素原子数1〜6のアルキル基が好ましく挙げられる。
前記式(1)において、mが3である場合、R1は、3価の脂肪族炭化水素基を表す。前記3価の脂肪族炭化水素基として好ましくは、下記式(2)
Figure 2008053377
[但し、R4は、水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、または炭素原子数1〜4のヒドロキシアルキル基を示す]で示される基が挙げられる。
また、前記3価の脂肪族炭化水素基として好ましくは、下記式(3)
Figure 2008053377
で示される基も挙げられる。
前記式(1)において、mが1であり、R1がアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基であるのが特に好ましい。これにより、エチレン−極性モノマー共重合体の主鎖に影響を与えることがなく、高い透明性を有する太陽電池用封止膜を形成することができる。
上述した式(1)で示される化合物として具体的には、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート(CH2=C(CH3)COOCH2CH2OPO(OH)2)、モノ(2−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート(CH2=CHCOOCH2CH2OPO(OH)2)、ジ(2−メタクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート([CH2=C(CH3)COO(CH22O]2PO(OH))、ジ(2−アクリロイルオキシエチル)アシッドホスフェート([CH2=CHCOO(CH22O]2PO(OH))などが挙げられる。これらの化合物は、一種単独で用いられてもよい他、二種以上を用いてもよい。
なかでも、透明性に優れる太陽電池用封止膜を形成することができることから、本発明による組成物は、アルキレンオキシ基を有する化合物として、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数n=2〜30、特に2〜16)が好ましく、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及びテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
なお、本発明において(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを示すものとする。
本発明の組成物において、上述したアルキレンオキシ基を有する化合物の含有量は、前記エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して、0.01〜5質量部、好ましくは0.05〜0.6質量部とするのがよい。前記含有量を、5質量部以下とすることにより、形成した封止膜表面にアルキレンオキシ基を有する化合物が経時的に滲み出て封止膜の外観を損なうブリード現象、および、ブロッキング現象の発生を抑制することができ、0.01質量部以上とすることにより、前記化合物による上述した効果を十分に発揮することができる。
(エチレン−極性モノマー共重合体)
本発明の組成物は、上述したアルキレンオキシ基を有する化合物の他に、エチレン−極性モノマー共重合体を含む。前記エチレン−極性モノマー共重合体のモノマーとしては、不飽和カルボン酸、その塩、そのエステル、そのアミド、ビニルエステル、一酸化炭素などを例示することができる。より具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の不飽和カルボン酸、これら不飽和カルボン酸のリチウム、ナトリウム、カリウムなどの1価金属の塩やマグネシウム、カルシウム、亜鉛などの多価金属の塩、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸nブチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マレイン酸ジメチル等の不飽和カルボン酸エステル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル、一酸化炭素、二酸化硫黄などの一種又は二種以上などを例示することができる。
前記エチレン−極性モノマー共重合体としてより具体的には、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸共重合体、前記エチレン−不飽和カルボン酸共重合体のカルボキシル基の一部又は全部が上記金属で中和されたアイオノマー、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル共重合体、エチレン−アクリル酸nブチル共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸イソブチル−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸nブチル−メタクリル酸共重合体のようなエチレン−不飽和カルボン酸エステル−不飽和カルボン酸共重合体及びそのカルボキシル基の一部又は全部が上記金属で中和されたアイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体のようなエチレン−ビニルエステル共重合体などを代表例として例示することができる。
エチレン−極性モノマー共重合体としては、JIS K7210で規定されるメルトフローレートが、35g/10分以下、特に3〜6g/10分のものを使用するのが好ましい。このようなメルトフローレート有するエチレン−極性モノマー共重合体を用いた太陽電池用封止膜によれば、太陽電池作製時の封止工程における加熱加圧の際に、封止膜が溶融や位置ズレを起こして基板の端部からはみ出でるのを抑制することができる。
なお、本発明において、メルトフローレート(MFR)の値は、JIS K7210に従い、190℃、荷重21.18Nの条件に基づいて測定されたものである。
なかでも、エチレン−極性モノマー共重合体として、最も好ましくは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が挙げられる。これにより、安価であり、透明性および柔軟性に優れる太陽電池用封止膜を形成することができる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニルの含有量は、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体100質量部に対して20〜35質量部、さらに22〜30質量部、特に24〜28質量部とするのが好ましい。酢酸ビニルの含有量が、20質量部未満であると、高温で架橋硬化させる場合に得られる封止膜の透明性が充分でない恐れがあり、35質量部を超えると、カルボン酸、アルコール、アミン等が発生しやすくなる恐れがある。
(架橋剤)
さらに、本発明の組成物は、アルキレンオキシ基を有する化合物及びエチレン−極性モノマー共重合体の他に、架橋剤を含むのが好ましい。これにより、架橋の際の高い反応性を維持しながら、耐久性を向上することができる。
前記組成物に用いられる架橋剤としては、有機過酸化物又は光重合開始剤を用いることが好ましい。なかでも、接着力、透明性、耐湿性、耐貫通性の温度依存性が改善された封止膜が得られることから、有機過酸化物を用いるのが好ましい。
前記有機過酸化物としては、100℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであれば、どのようなものでも使用することができる。有機過酸化物は、一般に、成膜温度、組成物の調整条件、硬化温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択される。特に、半減期10時間の分解温度が70℃以上のものが好ましい。
前記有機過酸化物としては、樹脂の加工温度・貯蔵安定性の観点から例えば、ベンゾイルパーオキサイド系硬化剤、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、tert−ブチルパーオキシピバレート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、ジ−n−オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、スクシニックアシドパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、tert−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、4−メチルベンゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、m−トルオイル+ベンゾイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサネート、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサネート、1,1−ビス(tert−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサネート、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキサシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサネート、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロヘキサネート、2,2−ビス(4,4−ジ−tert−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、tert−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシマレイックアシド、tert−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルヘキサノエート、tert−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(メチルベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、tert−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、tert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、tert−ヘキシルパーオキシベンゾエート、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、等が挙げられる。
前記ベンゾイルパーオキサイド系硬化剤としては、70℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであればいずれも使用可能であるが、半減期10時間の分解温度が50℃以上のものが好ましく、調製条件、成膜温度、硬化(貼り合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して適宜選択できる。使用可能なベンゾイルパーオキサイド系硬化剤としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げられる。ベンゾイルパーオキサイド系硬化剤は1種でも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
前記架橋剤として特に好ましくは、2,5−ジメチル−2,5ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサンである。これにより、優れた透明性を有する太陽電池用封止膜が得られる。
前記組成物において、前記有機過酸化物の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、好ましくは0.1〜2質量部、より好ましくは0.2〜1.5質量部であることが好ましい。前記有機過酸化物の含有量は、少ないと得られる封止膜の透明性が低下する恐れがあり、多くなると共重合体との相溶性が悪くなる恐れがある。
また、光重合開始剤としては、公知のどのような光重合開始剤でも使用することができるが、配合後の貯蔵安定性の良いものが望ましい。このような光重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1などのアセトフェノン系、ベンジルジメチルケタ−ルなどのベンゾイン系、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、イソプロピルチオキサントン、2−4−ジエチルチオキサントンなどのチオキサントン系、その他特殊なものとしては、メチルフェニルグリオキシレ−トなどが使用できる。特に好ましくは、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパン−1、ベンゾフェノン等が挙げられる。これら光重合開始剤は、必要に応じて、4−ジメチルアミノ安息香酸のごとき安息香酸系又は、第3級アミン系などの公知慣用の光重合促進剤の1種または2種以上を任意の割合で混合して使用することができる。また、光重合開始剤のみの1種単独または2種以上の混合で使用することができる。
前記組成物において、前記光重合開始剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.5〜5.0質量部であることが好ましい。
(受酸剤)
さらに、本発明の太陽電池封止膜用組成物は、受酸剤を含む。これにより、長期間に亘る使用において、湿気ないし水の透過による電池内部の導線や電極の発錆を防止できる太陽電池用封止膜を形成することが可能となる。
前記受酸剤の組成は、酢酸などの酸を吸収および/または中和する機能を有するものであれば特に制限されない。
前記受酸剤としては、金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸化物又は複合金属水酸化物が用いられ、発生する酢酸の量、及び用途に応じ適宜選択することができる。前記受酸剤として、具体的には、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、硼酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、フタル酸カルシウム、亜燐酸カルシウム、酸化亜鉛、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ホウ酸マグネシウム、メタホウ酸マグネシウム、メタホウ酸カルシウム、メタホウ酸バリウムなどの周期律表第2族金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、珪酸塩、硼酸塩、亜燐酸塩、メタホウ酸塩など;酸化錫、塩基性炭酸錫、ステアリン酸錫、塩基性亜燐酸錫、塩基性亜硫酸錫、四酸化三鉛、酸化ケイ素、ステアリン酸ケイ素などの周期律表第14族金属の酸化物、塩基性炭酸塩、塩基性カルボン酸塩、塩基性亜燐酸塩、塩基性亜硫酸塩など;酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化鉄;ハイドロタルサイト類等の複合金属水酸化物;水酸化アルミニウムゲル化合物;などが挙げられる。これらは一種単独で用いられてもよく、二種以上を混合して用いてもよい。
前記酸化マグネシウムとしては、神島化学工業株式会社製、スターマグU、U−2、CX−150、M、M−2、L、P、C、CX、G、L−10を挙げることができ、特にスターマグLが好ましい。前記ハイドロタルサイト類としては、Mg4.3l2(OH)12.6CO3・mH2O(協和化学工業株式会社製 DHT−4A)などが挙げられる。
なかでも、高い透明性を有し、且つ電池内部の導線や電極の発錆を特に高く防止することができる太陽電池用封止膜が得られることから、前記受酸剤としては、酸化マグネシウム(MgO)、水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、酸化亜鉛(ZnO)、四酸化三鉛(Pb34)、水酸化カルシウム(Ca(OH)2)、水酸化アルミニウム(Al(H3)、水酸化鉄(II)(Fe(OH)2)、炭酸カルシウム(CaCO3)及びハイドロタルサイトを用いるのが好ましい。
前記受酸剤は、平均粒子径を、0.01〜10μm、さらに0.01〜4.0μm、特に0.01〜2.5μmとするのが好ましい。得られる太陽電池用封止膜の高い透明性を保持しつつ、受酸剤による高い受酸性能を得るためには、表面側封止膜に含ませる受酸剤の平均粒子径を上記した範囲内にするのが特に効果的である。
前記受酸剤の含有量は、前エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、好ましくは0.01〜5質量部、より好ましくは0.01〜0.5質量部、特に好ましくは0.01〜0.1質量部とするのがよい。前記受酸剤の含有量が、0.5質量部を超えると得られる太陽電池用封止膜の透明性が低下する恐れがあり、0.01質量部未満であると受酸剤による十分な受酸性能が得られない恐れがある。
(架橋助剤)
さらに、本発明の太陽電池封止膜用組成物は、必要に応じて、架橋助剤を含んでいてもよい。前記架橋助剤は、エチレン−極性モノマー共重合体のゲル分率を向上させ、耐久性を向上させることができる。
前記架橋助剤(官能基としてラジカル重合性基を有する化合物)としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等の3官能の架橋助剤の他、(メタ)アクリルエステル(例、NKエステル等)の単官能又は2官能の架橋助剤等を挙げることができる。なかでも、トリアリルシアヌレートおよびトリアリルイソシアヌレートが好ましく、特にトリアリルイソシアヌレートが好ましい。
前記架橋助剤は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、好ましくは0.1〜3.0質量部、より好ましくは0.1〜2.5質量部で使用される。
(接着向上剤)
本発明の太陽電池封止膜用組成物は、太陽電池内部の封止性能を考慮すると、優れた接着力を有するのが好ましい。したがって、前記組成物は、接着向上剤をさらに含んでいるのがよい。
前記接着向上剤としては、シランカップリング剤を用いることができる。これにより、優れた接着力を有する太陽電池用封止膜を形成することが可能となる。前記シランカップリング剤としては、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。これらシランカップリング剤は、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。なかでも、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランが特に好ましく挙げられる。
前記シランカップリング剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して、0.1〜0.7質量部、特に0.3〜0.65質量部であることが好ましい。
(その他)
本発明の太陽電池用封止膜は、膜の種々の物性(機械的強度、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整のため、必要に応じて、可塑剤、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物などの各種添加剤をさらに含んでいてもよい。
前記可塑剤としては、特に限定されるものではないが、一般に多塩基酸のエステル、多価アルコールのエステルが使用される。その例としては、ジオクチルフタレート、ジヘキシルアジペート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ブチルセバケート、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、トリエチレングリコールジペラルゴネートを挙げることができる。可塑剤は一種用いてもよく、二種以上組み合わせて使用しても良い。可塑剤の含有量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して5質量部以下の範囲が好ましい。
前記アクリロキシ基含有化合物及び前記メタクリロキシ基含有化合物としては、一般にアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体であり、例えばアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルやアミドを挙げることができる。エステル残基の例としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等の直鎖状のアルキル基、シクロヘキシル基、テトラヒドルフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプオピル基を挙げることができる。アミドの例としては、ジアセトンアクリルアミドを挙げることができる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールとアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルも挙げることができる。
前記エポキシ含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(エチレンオキシ)5グリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルを挙げることができる。
前記アクリロキシ基含有化合物、前記メタクリロキシ基含有化合物、または前記エポキシ基含有化合物は、それぞれエチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対してそれぞれ一般に0.5〜5.0質量部、特に1.0〜4.0質量部含まれていることが好ましい。
さらに、前記太陽電池封止膜用組成物は、紫外線吸収剤、光安定剤および老化防止剤を含んでいてもよい。
本発明の太陽電池封止膜用組成物が紫外線吸収剤を含むことにより、照射された光などの影響によってエチレン−極性モノマー共重合体の劣化し、太陽電池用封止膜が黄変するのを抑制することができる。前記紫外線吸収剤としては、特に制限されないが、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好ましく挙げられる。なお、上記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の配合量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部であることが好ましい。
本発明の太陽電池封止膜用組成物が光安定剤を含むことによっても、照射された光などの影響によってエチレン−極性モノマー共重合体の劣化し、太陽電池用封止膜が黄変するのを抑制することができる。前記光安定剤としてはヒンダードアミン系と呼ばれる光安定剤を用いることが好ましく、例えば、LA−52、LA−57、LA−62、LA−63LA−63p、LA−67、LA−68(いずれも(株)ADEKA製)、Tinuvin744、Tinuvin 770、Tinuvin 765、Tinuvin144、Tinuvin 622LD、CHIMASSORB 944LD(いずれもチバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)社製)、UV−3034(B.F.グッドリッチ社製)等を挙げることができる。なお、上記光安定剤は、単独で使用しても、2種以上組み合わせて用いてもよく、その配合量は、エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部であることが好ましい。
前記老化防止剤としては、例えばN,N’−ヘキサン−1,6−ジイルビス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナミド〕等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、リン系熱安定剤、ラクトン系熱安定剤、ビタミンE系熱安定剤、イオウ系熱安定剤等が挙げられる。
上述した本発明の組成物を用いて太陽電池用封止膜を形成するには、公知の方法に準じて行えばよい。例えば、通常の押出成形、又はカレンダ成形(カレンダリング)等により成形してシート状物を得る方法により製造することができる。また、前記組成物を溶剤に溶解させ、この溶液を適当な塗布機(コーター)で適当な支持体上に塗布、乾燥して塗膜を形成することによりシート状物を得ることもできる。尚、製膜時の加熱温度は、架橋剤が反応しない或いはほとんど反応しない温度とすることが好ましい。例えば、50〜90℃、特に40〜80℃とするのが好ましい。その後に、加熱加圧など常法に従って太陽電池用封止膜を封止のために架橋硬化させればよい。
太陽電池用封止膜の厚さは、特に制限されないが、50μm〜2mmの範囲であればよい。
本発明の太陽電池封止膜用組成物を用いて形成された太陽電池用封止膜は、受酸剤を含むことにより電極や導線などの発錆を抑制できるとともに、全光線透過率が高く、透明性に優れる。なお、本発明において、全光線とは、太陽光の波長領域の光線をいうが、通常、波長300nm〜1200nmの範囲の光線である。前記太陽電池用封止膜を用いた太陽電池は、太陽電池用封止膜の高い透明性によって発電開始初期から高い発電性能を発揮するとともに、この高い発電性能を発錆の発生が抑制されることによって長期間に亘り維持することができる。
本発明による太陽電池用封止膜を用いた太陽電池の構造は、特に制限されないが、表面側透明保護部材と裏面側保護部材との間に、前記太陽電池用封止膜を介して太陽電池用セルが封止された構造などが挙げられる。なお、本発明において、太陽電池用セルに対して受光面側を「表面側」と称し、太陽電池セルの受光面とは反対面側を「裏面側」と称する。
前記太陽電池において、太陽電池用セルを十分に封止するには、図1に示すように表面側透明保護部材11、表面側封止膜13A、太陽電池用セル14、裏面側封止膜13B及び裏面側保護部材12を積層し、加熱加圧など常法に従って、封止膜を架橋硬化させればよい。
前記加熱加圧するには、例えば、前記積層体を、真空ラミネータで温度135〜180℃、さらに140〜180℃、特に155〜180℃、脱気時間0.1〜5分、プレス圧力0.1〜1.5kg/cm2、プレス時間5〜15分で加熱圧着すればよい。この加熱加圧時に、表面側封止膜13Aおよび裏面側封止膜13Bに含まれるエチレン−極性モノマー共重合体を架橋させることにより、表面側封止膜13Aおよび裏面側封止膜13Bを介して、表面側透明保護部材11、裏面側透明部材12、および太陽電池用セル14を一体化させて、太陽電池用セル14を封止することができる。
本発明の太陽電池に使用される表面側透明保護部材は、通常、珪酸塩ガラスなどのガラス基板であるのがよい。ガラス基板の厚さは、0.1〜10mmが一般的であり、0.3〜5mmが好ましい。ガラス基板は、一般に、化学的に、或いは熱的に強化させたものであってもよい。
また、裏面側保護部材は、PETなどのプラスチックフィルムであるが、耐熱性、耐湿熱性を考慮してフッ化ポリエチレンフィルムやプラスチックフィルム表面に銀からなる蒸着膜を形成したもの、特にフッ化ポリエチレンフィルム/Al/フッ化ポリエチレンフィルムをこの順で積層させたフィルムが好ましい。
なお、本発明の太陽電池は、上述した通り、表面側および裏面側に用いられる封止膜に特徴を有する。したがって、表面側透明保護部材、裏面側保護部材及び太陽電池用セルなどの前記封止膜以外の部材については、従来公知の太陽電池と同様の構成を有していればよく、特に制限されない。
以下、本発明を実施例により説明する。本発明は、以下の実施例により制限されるものではない。
(実施例1)
(1)エチレン酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量26重量%)100質量部
(2)架橋剤(2,5−ジメチル−2,5−ビス(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン)1.3質量部
(3)架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート)2.0質量部
(4)受酸剤1(Mg(OH)2 平均粒子径0.4μm)0.05質量部
(5)添加剤1(ノナエチレングリコールジメタクリレート、共栄社化学株式会社製 ライトエステル9EG)0.5質量部
上記配合のEVA組成物を用いて、80℃でカレンダー成形して、EVA膜(厚さ900μm)を成膜した。
(実施例2〜8及び比較例1〜4)
添加剤1の他、添加剤2(ノナエチレングリコールジアクリレート、共栄社化学株式会社製 ライトアクリレート9EG−A)、添加剤3(テトラエチレングリコールジアクリレート、共栄社化学株式会社製 ライトアクリレート4EG)及び受酸剤2(Mg(OH)2 平均粒子径6μm)を用い、それぞれ表1に示す配合とした以外は、実施例1と同様にしてEVA組成物を調製してEVA膜を成膜した。
(評価)
各実施例および比較例で作製したEVA膜の全光線透過率を下記手順に従って測定した。
EVA膜を50mm×50mmの大きさに打ち抜き、これを2枚のガラス基板(厚さ3mm、大きさ50mm×50mm)を用いて、ガラス基板/EVA膜/ガラス基板の順に積層した。このようにして得られた積層体を、真空ラミネーターで、真空下、温度約155℃、脱気時間3分、プレス時間10分間の条件で、加熱圧着し、さらに155℃のオーブンで45分間加熱して、EVA膜のゲル分率が約95質量%となるようにEVAを架橋させた。その後、積層体の厚み方向の光線透過スペクトルを分光光度計(日立製作所株式会社製 U−4000)を用いて、波長範囲300〜1200nmの全光線透過率を3箇所測定し、その平均値を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2008053377
表1から明らかなように、各実施例および比較例で作製したEVA膜を比較すると、特に受酸剤の含有量および平均粒子径が同じEVA膜と比較すると、実施例1〜8のEVA膜はいずれも添加剤1〜3を含むことによって全光線透過率が向上していることがわかる。したがって、本発明によれば全光線透過率が高く、透明性に優れる太陽電池用封止膜を形成することができる。また、各実施例において作製したEVA膜は、太陽電池用封止膜に必要とされる他の物性、電気絶縁性、封止性、柔軟性、耐湿熱性及び耐発錆性などについては、各実施例において作製したEVA膜など従来のものと遜色がなかった。
一般的な太陽電池の断面図を示す。
符号の説明
11 表面側透明保護部材、
12 裏面側保護部材、
13A 表面側封止膜、
13B 裏面側封止膜、
14 太陽電池セル。

Claims (11)

  1. エチレン−極性モノマー共重合体、架橋剤、受酸剤、ならびにアルキレンオキシ基を有する化合物を含む太陽電池封止膜用組成物。
  2. 前記アルキレンオキシ基を有する化合物が、下記式(1):
    Figure 2008053377
    [但し、R2は、置換または非置換のアルキレン基であり、R3は、水素原子またはメチル基を表し、nは、1〜30の整数であり、mは、1〜3の整数であり、mが1である場合、R1は、アルコキシル基、アリールオキシ基、リン酸基、リン酸エステル基、メタクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルエトキシリン酸基、アクリロイルオキシ基、またはメタクリロイルオキシ基を表し、mが2である場合、R1は、2価の脂肪族炭化水素基を表し、mが3である場合、R1は、3価の脂肪族炭化水素基を表す]で示される化合物である請求項1に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  3. 前記式(1)において、前記R2が、エチレン基、又は、−CH2CH(CH3)−で示される基である請求項2に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  4. 前記式(1)において、前記nが1〜16の整数である請求項2または3のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  5. 前記式(1)において、前記mが1であり、前記R1がアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基である請求項2〜4のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  6. 前記アルキレンオキシ基を有する化合物が、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート及び/又はテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレートである請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  7. 前記アルキレンオキシ基を有する化合物の含有量が、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部である請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  8. 前記受酸剤が、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化亜鉛、四酸化三鉛、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化鉄(II)、炭酸カルシウム及びハイドロタルサイトよりなる群から選択される少なくとも1種である請求項1〜7のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  9. 前記受酸剤を、前記エチレン−極性モノマー共重合体100質量部に対して0.01〜5質量部含む請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  10. 前記エチレン−極性モノマー共重合体が、エチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項1〜9のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の太陽電池封止膜用組成物を用いてなる太陽電池用封止膜。
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