JP2008052045A - 定着制御装置および定着制御方法 - Google Patents

定着制御装置および定着制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008052045A
JP2008052045A JP2006228079A JP2006228079A JP2008052045A JP 2008052045 A JP2008052045 A JP 2008052045A JP 2006228079 A JP2006228079 A JP 2006228079A JP 2006228079 A JP2006228079 A JP 2006228079A JP 2008052045 A JP2008052045 A JP 2008052045A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
minimum voltage
voltage value
minimum
fixing
duty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006228079A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Yokono
政治 横野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2006228079A priority Critical patent/JP2008052045A/ja
Publication of JP2008052045A publication Critical patent/JP2008052045A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】AC電源から本体装置に供給される電圧が急激に下がった場合にも、定着不良を生じさせることがない定着制御を実現すること。
【解決手段】商用電源から入力される電圧値のうち所定のサンプリング周期内で最小を示す最小電圧値を検出するAC電圧検出部23と、この最小電圧値を格納するRAM16と、RAM16に格納された最小電圧値よりも低い最小電圧値がAC電圧検出部23で検出された場合、RAM16に格納された最小電圧値を新たに検出した最小電圧値に更新する最小電圧値更新手段と、所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、RAM16に格納された最小電圧値に基づいて算出する最小電圧値算出手段と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ装置など、電子写真方式の画像形成装置の定着装置に利用される定着制御装置および定着制御方法に関するものである。
従来、定着装置の定着ヒータへの電力供給にはPWM制御が用いられることが知られている。このPWM(Pulse Width Modulation)制御は定着ヒータへの電力供給量を、図8に示すようにAC電源から入力される電圧に連動してデューティ比を変化させている。従来のデューティ比の決定は、長いスパンでみた場合のAC電源からの入力電圧変動に適した制御であった。すなわち、オフィスに設置された画像形成装置に入力される電圧は100vのAC入力電圧であっても、オフィス内の他機器の使用状況等によりゆるやかな入力電圧変動があることが知られている。たとえば、図9に示すようにオフィス内の他機器も多く使用される日中には、供給電圧が減る傾向があり、早朝や終業時間後には増加する傾向がある。このような電圧のゆるやかな変動に対応するために、従来はサンプリング周期毎に徐々にデューティを変化させていく処理で所定電圧を供給できるように対応していた。
たとえば、AC電源から本体装置に供給される電圧が図10のようにデューティ25%のC(v)からb(v)に急減に電圧降下した場合であっても必要十分なデューティ100%ではなく、サンプリング周期毎(たとえば200ms毎)に所定の計算式(たとえば(C+b)/2=a)にしたがって新たなデューティ50%(=a)が求められていた。つぎのサンプリング周期で、さらに新たなデューティを計算式((a+b)/2=d)にしたがって新たなデューティ75%が求められていた。この処理を繰り返すことで最終的にはデューティ100%の最大電圧を供給することで急減な電圧降下に対応するような制御になっていた。
図6は、プリンタに搭載されている定着ヒータ1に印加される商用電源の電圧を検出して商用電源の電圧により、定着ヒータ1の最大通電時間と無通電時間の制御単位時間を補正することにより定着ヒータ1の最大消費電力を一定とする制御を行っており、印刷動作に同期してヒータへの最大通電時間を制限していることを示す波形である。AC電圧が安定して供給されているときは、算出される上限デューティは、正常に設定されている。
図7は、電源インピーダンスの大きいユーザ先または電源電圧の変動の大きいユーザ先の電源環境下で本画像形成装置を動作させたときに、算出される上限デューティを示している。電源電圧の変動により、印刷中の上限デューティが適切な設定値を取っていない例である。AC電圧が低いにも関わらず、上限デューティが必要以上に制限されている期間があり、実際の定着ヒータの動作で必要な電力を供給できていない。これの原因として、AC電圧検出回路のノイズフィルタおよび検出値のノイズを除去するための処理時間等が考えられる。AC電圧検出部のノイズフィルタおよび検出値のノイズを除去するための処理時間等は、誤検出を防止するために必要である。
なお、入力電圧の変動と周波数変動の検出結果を監視しながらヒーターへの供給電圧が記憶部に記憶されている電圧値および抵抗値から決定される値になるようにヒーターへの印加電圧を制御する画像形成装置が開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平5−35012号公報
しかしながら、上述したような従来の技術にあっては、AC入力電圧変動が図8のように、ラインインピーダンスの変動等に起因する突然の電圧降下に対応するには不十分な制御であった。つまり、AC電源から本体装置に供給される電圧が何らかの要因により瞬間的に急激に電圧降下してしまった場合、上述したような従来のデューティ決定制御では、定着ヒータへのデューティを徐々に100%デューティに近づけるような制御がなされているため、定着不良を起こさないよう即座にデューティ100%の電圧をヒータへ供給しなくてはならない場合でも、デューティ100%になるまでにある程度のタイムラグが生じていた。そのため、デューティ100%に至るまでの間に定着ヒータへの電力供給が滞り定着不良を起こして仕上がり画像に影響してしまう問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、AC電源から本体装置に供給される電圧が急激に下がった場合にも、定着不良を生じさせることがない定着制御を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、ヒータへの電力供給を、商用電源の変動に基づき可変させる定着制御装置であって、前記商用電源から入力される電圧値のうち所定のサンプリング周期内で最小を示す最小電圧値を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段により検出した前記最小電圧値を格納する最小電圧値格納手段と、前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値よりも低い最小電圧値が前記電圧検出手段により検出された場合、前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値を新たに検出した最小電圧値に更新する最小電圧値更新手段と、所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値に基づいて算出する最小電圧値算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、さらに、前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を、前記最小電圧値更新手段により前記最小電圧値格納手段に格納する最小電圧値が更新されるまで維持する最小電圧値維持手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、前記最小電圧値維持手段は、当該実行中のジョブが終了するまで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、前記最小電圧値維持手段は、現在設定されている画像形成モードの変更が行なわれるまで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、前記最小電圧値維持手段は、印刷前の立ち上げ動作終了まで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、ヒータへの電力供給を、商用電源の変動に基づき可変させる定着制御方法であって、前記商用電源から入力される電圧値のうち所定のサンプリング周期内で最小を示す最小電圧値を検出する電圧検出工程と、前記電圧検出工程で検出した前記最小電圧値を格納する最小電圧値格納工程と、前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値よりも低い最小電圧値が前記電圧検出工程で検出された場合、前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値を新たに検出した最小電圧値に更新する最小電圧値更新工程と、所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値に基づいて算出する最小電圧値算出工程と、前記最小電圧値算出工程で算出したデューティ値を、前記最小電圧値更新工程により前記最小電圧値格納工程で格納する最小電圧値が更新されるまで維持する最小電圧値維持工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値に基づいて算出し、この値で制御を行うことにより、AC電源から本体装置に供給される電圧が急激に下がった場合にも、定着不良を生じさせることがない定着制御を実現することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる定着制御装置および定着制御方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。この実施の形態は、画像形成装置としてのプリンタの一例である。作像部11は複数の像担持体としての感光体ドラムやトナー供給部などを備え、各感光体ドラム上に互いに異なる色の画像を形成してこれらの各感光体ドラム上の各色の画像を記録材としての記録紙上に重ねあわせて転写することによりカラー画像を記録紙上に形成する。
露光手段としての光書込部12は、各色の画像信号によりレーザダイオードを変調駆動し、このレーザダイオードからの各色の画像信号で変調されたレーザ光を上記複数の感光体ドラムにそれぞれ照射して露光することで、各感光体ドラム上に各色の画像信号に対応した静電潜像を形成する。つまり、作像部11では、複数の感光体ドラムは、それぞれ、駆動部により回転駆動されて帯電手段により一様に帯電された後に光書込部12からの各色の画像信号で変調されたレーザ光により露光されて各色の画像信号に対応した静電潜像が形成される。各感光体ドラム上の各色の画像信号に対応した静電潜像はトナー供給部を含む現像手段により各色のトナーでそれぞれ現像されて各色のトナー像となる。給紙装置から記録紙が給送され、この記録紙は転写手段により各感光体ドラム上の各色のトナー像が重ね合わされて転写されることによりカラー画像が形成される。
定着部13は、定着ヒータを有し、作像部11でカラー画像が形成された記録紙が搬送されてきて該記録紙上の画像(トナー)を該記録紙に定着させる。この定着部13は、たとえば駆動源により回転駆動される定着部材としての定着ローラ(もしくは定着ベルト)および加圧部材としての加圧ローラがそのニップ部を通過する記録紙に対して加熱および加圧により画像(トナー)を定着させ、定着ローラ(もしくは定着ベルト)および加圧ローラの少なくとも一方を定着ヒータで加熱する定着装置が用いられる。
操作部14は、ユーザまたは作業者が当該プリンタの状態を設定するために操作する部分である。ROM15は、当該プリンタを制御するためのプログラムおよび固定パラメータが記憶保持されている。RAM16は、当該プリンタの初設定を記憶保持し、バッテリーでバックアップされている。通信I/F17は、LAN(ローカルエリアネットワーク)等でホストコンピュータと接続されており、外部とのI/F(インターフェイス)を制御している部分で、外部からの画像データ等の入出力データを制御する。コントローラ18は、当該プリンタを制御する部分であり、CPUも含まれ、バスを介して当該プリンタの各部を制御する。
図2は、この実施の形態において上記定着ヒータへの通電を制御する回路を示す。定着ヒータリレー制御部21は、定着部13の定着ヒータ1に対する商用電源からの電力供給を制御する部分であり、トランジスタ31、ダイオード32およびリレー33などで構成される。商用電源から供給される交流電力は、ヒューズ34、ノイズフイルタ35を経てリレー33の接点33aによりオン/オフ制御される。
コントローラ18に含まれる制御手段としての制御基板20は、定着ヒータ給電用リレー制御信号によりトランジスタ31を介してリレー33を制御し、当該プリンタの電源投入(電源オン)時にリレー33の接点33aを閉じさせて商用電源からの交流電力を通電させる。また、制御基板20は、定着ヒータ1などが異常となったときにリレー33の接点33aを解放させて商用電源からの交流電力を遮断させる。
ゼロクロス検出部22は、全波整流回路36、フォトカプラ37、トランジスタ38などで構成され、定着ヒータリレー制御部21におけるリレー33の接点33aからのAC電圧のゼロクロスを検出してゼロクロス信号を制御基板20に出力する。制御基板20は、ゼロクロス検出部22からのゼロクロス信号を、定着ヒータ1のON/OFF時のタイミングの基準として用いる。
電圧検出手段としてのAC電圧検出部23は、トランス39、全波整流回路40などで構成され、定着ヒータリレー制御部21におけるリレー33の接点33aからのAC電圧をトランス39で低電圧に変換して全波整流回路40で全波整流することで制御基板20側で検出できるようなAC電圧検出信号を生成する。定着ヒータ制御部24はトランジスタ41,フォトカプラ43,44、スイッチ素子としてのトライアック45,46などで構成され、定着ヒータ1は商用電源からヒューズ34、ノイズフイルタ35、リレー33の接点33aを経由してトライアック45、をそれぞれ介してAC電力が供給される。制御基板20は、定着ヒータ1の制御信号によりトランジスタ41、フォトカプラ43を介してトライアック45をオン/オフさせることで定着ヒータ1の通電時間と無通電時間を制御する。この場合、制御基板20は、ゼロクロス検出部22からのゼロクロス信号により、トライアック45を商用電源からのAC電圧のゼロクロスでオン/オフさせる。
定着ヒータ1は、商用電源のバラツキ(商用電源からのAC電力のバラツキ)のなかで商用電源からのAC電圧が最小電圧のときで、かつ、制御単位時間当たり100%通電された場合に、当該装置で規定された最大消費電力となるように発熱量が設定されている。定着部13の温度(定着ローラ50の表面温度)はサーミスタ51等の温度検出手段により検出され、この温度検出手段からの温度検出信号が制御基板20に入力される。
一般的に定着ヒータの温度制御方法では、制御間隔単位時間は、固定された時間が決められている。制御基板20は、各制御単位時間の間隔の最初(各制御単位時間の最初)に上記温度検出手段からの温度検出信号により定着部13の温度を検出し、定着ヒータ1の制御単位時間の通電または無通電のデューティの割合を、たとえば図3に示すように上記温度検出手段が検出した定着部13の温度:tsにより、ROM15に記憶されている目標温度:trと定着部13の温度:tsとの差:t=tr−tsに相当するパラメータをROM15から選択して該パラメータによりトライアック45をオン/オフさせることで定着ヒータ1への供給電力を定着部13の温度が目標温度:trになるように制御する(定着ヒータ1への通電、無通電を定着部13の温度が目標温度:trになるように制御単位時間毎に制御する)。
定着ヒータ1の消費電力は、一般的に、定格電圧:Vdが入力されたとき、制御単位時間当たり100%通電(連続通電)された場合には、定格消費電力:Wdが消費される。入力電圧:Vinのときに消費される消費電力Winは、次式により規定される。
Win=(定格消費電力Wd)×{(入力電圧Vin)/(定格電圧Vd)}1/0.65
このように、商用電源のバラツキにより定着ヒータ1の最大消費電力が異なってくる。装置で、必要とする定着ヒータの消費電力:Wrとすると、制御単位時間当たり100%通電を許容する電圧:Vminとの関係は、Wr=(定格消費電力:Wd)×{(入力電圧:Vmin)/(定格電圧:Vd)}1/0.65となる。よって、商用電源のバラツキにより定着ヒータ1の最大消費電力が異ならないように、制御基板20は、商用電源からのAC電圧が、最小電圧:Vminより大きな場合には、制御単位時間あたりの定着ヒータ1の最大通電時間:Tを短くするように補正してトライアック45をオン/オフ制御し、制御単位時間当たりの定着ヒータ1の最大消費電力を一定に制御する。
具体的には、AC電圧の最小電圧:Vminのときに、単位制御時間(制御単位時間):Taは、100%のデューティにて定着ヒータ1を通電させるので、入力電圧:Vinのときに、許容する最大通電時間:Tmaxは、(定着ヒータ1の最大通電時間:Tmax)=Wr/[{(入力電圧:Vin)/(定格電圧:Vd)}1/0.65]×Taとして求められる。このように、制御基板20は、AC電圧検出部23からのAC電圧検出信号に基づいて商用電源からのAC電圧より上記式で制御単位時間当たりの定着ヒータ1の最大通電時間:Tmaxを求め、制御単位時間当たりの定着ヒータ1の最大通電時間をその求めた制御単位時間当たりの最大通電時間に決定してメモリに記憶(更新)することで制御単位時間当たりの定着ヒータ1の最大通電デューティを補正する。そして、制御基板20は、定着ヒータ1の最大通電時間と無通電時間の制御単位時間を上記メモリに記憶した制御単位時間当たりの最大通電時間に応じて補正し、トライアック45をその補正した制御単位時間で上述のようにオン/オフ制御し、制御単位時間当たりの定着ヒータ1の最大消費電力を一定に制御する。
つぎに、本発明の特徴となる動作例について説明する。図3は、各動作モードにおける電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを設定する手順を示すフローチャートである。本動作は図2に示す制御回路によって実行される。図3において、まず、現在の状態(印刷動作中か、待機動作中か、印刷前の立ち上げ動作中か)を認識する(ステップS101)。つぎに、サンプリング周期にしたがい、商用電源の電圧値:Vinの検出を行う(ステップS102)。続いて、規定回数のサンプリング終了後、検出した電圧値の中より、商用電源の最小電圧:Vin・min(N)を抽出する(ステップS103)。なお、Nは整数とする。その後、単位制御時間(制御単位時間):Taが、100%のデューティにて定着ヒータ1を通電させる電圧:Vminと検出した最小電圧:Vin・min(N)とを比較する(ステップS104)。ここで、Vmin≦Vin・min(N)の場合、さらに、RAMに保存してある今までの最小値電圧:Vin・min(N−1)と比較する(ステップS105)。ここで、Vin・min(N)≦Vin・min(N−1)の場合、Vin・min(N−1)と上限デューティを上限デューティ算出式(後述の(式1)参照)にしたがって更新して(ステップS106)、RAM16に保存する(ステップS107)。
続いて、現在の状態が継続しているか判断し(ステップS108)、継続している場合は、RAM16に保存された最新の上限デューティにて定着ヒータ1の通電制御を行う。また、ステップS104においてVmin>Vin・min(N)の場合、Vin・min(N−1)を更新し、上限デューティを100%としてRAM19に保存して(ステップS109)、同一動作が継続する期間は、上限デューティを100%として動作させる。また、ステップS105にて、Vin・min(N)>Vin・min(N−1)の場合、前回の上限デューティ等を更新せずに、同一動作中は、同一動作中に検出された最小電圧により設定された上限デューティにより、定着ヒータの通電制御が行われる。
このような動作を行うことにより、電源ラインのインピーダンスが大きなユーザ先で、定着ヒータ点灯時の通電電流による電圧降下があっても、定着ヒータ通電による最小電圧を検出して、最小電圧による上限デューティを設定することにより十分な電力を供給することができ、かつ装置の最大消費電力を超えないような制御が可能となる。また、動作モードにより、定着ヒータ以外の消費電力が異なる場合でも、動作モードによる最小電圧を検出し、上限デューティを再設定することにより、定着ヒータへ十分な電力を供給し、且つ装置の最大消費電力を超えないような制御が可能となる。
図5は、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する手順を示すフローチャートである。この図5において、まず、電源ONされたか判断する(ステップS201)。ここで、電源ONが行われた場合、Vin・min(N−1)のクリアし、上限デューティのクリアを行い(ステップS205)、さらに図3にて示した動作フローに移行し、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する動作を行う(ステップS206)。一方、ステップS201において電源ONでない場合、さらに、省エネ復帰がわれたか判断する(ステップS202)。ここで、省エネ復帰が行われた場合、ステップS205に進み、Vin・min(N−1)のクリア、上限デューティのクリアを行い、S206にて、図3にて示した動作フローに移行し、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する動作を行う。
一方、ステップS202において省エネ復帰ではない場合、待機、印刷、立ち上げ等の動作の切換が行われたか判断する(ステップS203)。ここで、動作の切換が行われた場合、ステップS205に進み、Vin・min(N−1)のクリア、上限デューティのクリアを行い、S206にて、図3にて示した動作フローに移行し、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する動作を行う。一方、動作の切換が行われない場合、更新を行うための規定時間が経過したか判断する(ステップS204)。規定時間経過した場合、ステップS205に進み、Vin・min(N−1)のクリア、上限デューティのクリアを行い、S206にて、図3にて示した動作フローに移行し、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する動作を行う。ステップS201,S202,S203,S204にて、条件を満たさない場合は、電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新するタイミングの監視を行う。前述の動作を行うことにより、電源ラインインピーダンス以外の電源環境による変化、たとえば、時間経過による電源電圧の上昇または降下による変動に対しても、最新の条件で更新することができる。
このように本発明は、図3のステップS103の処理に基づいて、AC入力電圧変動の最小値電圧を検出してその値をRAM16に保持する。急激な電圧降下があった場合には、デューティの算出を上述した従来技術とは異なり、定着不良とならない電力を供給するデューティ値を決定するために、検出した最小値電圧に基づいて算出する。たとえば、下記(式1)に示す式により算出する。算出したデューティ値は最小値電圧が更新されるまで維持される。
デューティ算出式は、現在入力されている電圧による設定可能な上限デューティを算出する。ここで、現在入力されている電圧:Vin、定着ヒータ1の定格電圧:Vt、定格電圧が入力されたときの定着ヒータ1の消費電力(定格電力):Wtとすると、現在入力されている電圧のときの定着ヒータの消費電力:Wは、下記式にて算出することができる。
W=Wt×(Vin/Vt)1/0.65 ・・・(式1)
また、ここで、定着ヒータ1への上限供給電力:Wlmt(Vlmt)は、動作状態により可変する)とすると、上限デューティ=Wlmt/Wとなる。
ここで、これまで説明してきた本発明について図4を参照し、さらに具体的に説明する。この図4に示したグラフでは、A点に至る急激な電圧降下があり、そのA点で定着不良が発生しないために必要なデューティが70%であったとすると、従来のような制御ではデューティ70%に至るまでにタイムラグが発生してその間に定着不良が発生してしまう可能性がある。そこで、本発明では、A点での最小値電圧を検出し、その検出した最小値電圧をパラメータとする所定の算出式からデューティ70%を算出する。そのデューティ70%はA点からB点(つぎの電圧降下後の最小電圧値を示す地点)に至るまでは変更されずに、デューティ70%をそのまま維持したヒータ制御を行なう。
また、B点でも急激な電圧降下が発生し、しかも最小値電圧がA点よりも低い値を示しているため、このまま70%デューティのヒータ制御を継続していては定着不良となる可能性がある。そこで、RAM16に記憶される最小値電圧をA点での電圧からB点での電圧に更新する。さらに、その更新した最小値電圧に基づいて、デューティ値を再度算出する。この場合は、定着不良を防止するためのデューティ85%が例として算出され、その値に基づきヒータ制御が行なわれますので定着不良が生じる可能性がなくなる。そのデューティ85%でのヒータ制御もB点からC点(つぎの電圧降下後の最小電圧値を示す地点)に至るまでは維持される。さらに、C点でも急激な電圧変動があり、上述したようなデューティ算出に基づいて算出されたデューティ100%でヒータ制御が行なわれる。このように、デューティ値は最小電圧値が更新されるまで維持される。これにより、AC電源から供給される電圧に変動があったとしても、定着不良を起こすことがなくなる。なお、デューティ値の維持は印刷ジョブが終了するまでや、画像形成モードが変更(通常モードから省エネモードなど)されるまで維持されるように制御してもよい。
このように、本発明によれば、最小電圧が更新されるまでは上限デューティ値が維持条件終了まで維持されるように制御されるので、AC電源から本体装置に供給される電圧が急激に下がった場合にも、定着不良を生じさせることがない定着制御を実現することができる。
以上のように、本発明にかかる定着制御装置および定着制御方法は、電子写真方式による複写機やプリンタなどの画像形成装置に有用であり、特に、AC電源から本体装置に供給される電圧が急激に下がった場合にも、定着性を確保する装置や方法に適している。
本発明の実施の形態にかかる画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかる定着ヒータへの通電を制御する構成を示す回路図である。 動作モードにおける電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを設定する手順を示すフローチャートである。 デューティ毎の電圧降下による制御例を示すグラフである。 電圧降下による最小値を検出する動作を検出し、上限デューティを更新する手順を示すフローチャートである。 ラインにピーダンスの変動が少ない場合のデューティ値の変動を示すグラフである。 ラインにピーダンスの変動が大きい場合で、適切なデューティ値の算出までタイムラグがあり、定着不良発生の可能性があることを示すグラフである。 サンプリング周期毎のデューティ比の変化による制御例を示すグラフである。 1日のAC入力電圧の変動例を示すグラフである。 AC電源から本体装置に供給される電圧降下時のデューティ制御例を示すグラフである。
符号の説明
1 定着ヒータ
13 定着部
16 RAM
18 コントローラ
19 CPU
20 制御基板
21 定着ヒータリレー制御部
22 ゼロクロス検出部
23 AC電圧検出部
50 定着ローラ
51 サーミスタ

Claims (6)

  1. ヒータへの電力供給を、商用電源の変動に基づき可変させる定着制御装置であって、
    前記商用電源から入力される電圧値のうち所定のサンプリング周期内で最小を示す最小電圧値を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出した前記最小電圧値を格納する最小電圧値格納手段と、
    前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値よりも低い最小電圧値が前記電圧検出手段により検出された場合、前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値を新たに検出した最小電圧値に更新する最小電圧値更新手段と、
    所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、前記最小電圧値格納手段に格納された最小電圧値に基づいて算出する最小電圧値算出手段と、
    を備えることを特徴とする定着制御装置。
  2. さらに、前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を、前記最小電圧値更新手段により前記最小電圧値格納手段に格納する最小電圧値が更新されるまで維持する最小電圧値維持手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着制御装置。
  3. 前記最小電圧値維持手段は、当該実行中のジョブが終了するまで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする請求項2に記載の定着制御装置。
  4. 前記最小電圧値維持手段は、現在設定されている画像形成モードの変更が行なわれるまで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする請求項2に記載の定着制御装置。
  5. 前記最小電圧値維持手段は、印刷前の立ち上げ動作終了まで前記最小電圧値算出手段により算出したデューティ値を維持することを特徴とする請求項2に記載の定着制御装置。
  6. ヒータへの電力供給を、商用電源の変動に基づき可変させる定着制御方法であって、
    前記商用電源から入力される電圧値のうち所定のサンプリング周期内で最小を示す最小電圧値を検出する電圧検出工程と、
    前記電圧検出工程で検出した前記最小電圧値を格納する最小電圧値格納工程と、
    前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値よりも低い最小電圧値が前記電圧検出工程で検出された場合、前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値を新たに検出した最小電圧値に更新する最小電圧値更新工程と、
    所定の定着率を確保するための電力を供給するデューティ値を、前記最小電圧値格納工程で格納された最小電圧値に基づいて算出する最小電圧値算出工程と、
    前記最小電圧値算出工程で算出したデューティ値を、前記最小電圧値更新工程により前記最小電圧値格納工程で格納する最小電圧値が更新されるまで維持する最小電圧値維持工程と、
    を含むことを特徴とする定着制御方法。
JP2006228079A 2006-08-24 2006-08-24 定着制御装置および定着制御方法 Pending JP2008052045A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228079A JP2008052045A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 定着制御装置および定着制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006228079A JP2008052045A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 定着制御装置および定着制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008052045A true JP2008052045A (ja) 2008-03-06

Family

ID=39236156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006228079A Pending JP2008052045A (ja) 2006-08-24 2006-08-24 定着制御装置および定着制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008052045A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016040595A (ja) * 2014-08-11 2016-03-24 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02284214A (ja) * 1989-04-26 1990-11-21 Ricoh Co Ltd 温度制御装置
JPH0535012A (ja) * 1991-08-01 1993-02-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2005266454A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02284214A (ja) * 1989-04-26 1990-11-21 Ricoh Co Ltd 温度制御装置
JPH0535012A (ja) * 1991-08-01 1993-02-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2005266454A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016040595A (ja) * 2014-08-11 2016-03-24 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8165482B2 (en) Image forming apparatus with failure detection and control method therefor
JP5429149B2 (ja) 画像形成装置および定着装置の温度制御方法
JP2008134440A (ja) 画像形成装置
JP5211594B2 (ja) 画像形成装置
JP5309613B2 (ja) 画像形成装置
JP2010117652A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2007102008A (ja) 画像形成装置
JP2005266454A (ja) 画像形成装置
JP2007072072A (ja) 画像形成装置
JP2008052045A (ja) 定着制御装置および定着制御方法
CN116449664A (zh) 温度控制装置及具备温度控制装置的图像形成装置
JP2004233745A (ja) 定着ヒータ制御装置及び画像形成装置
US9958816B2 (en) Image-forming apparatus
US20070097577A1 (en) Electric power supplying apparatus and image forming apparatus
JP2007003720A (ja) 画像形成装置用温度制御装置
JP2006195294A (ja) 画像形成装置及び画像定着方法
JP2004198914A (ja) 画像形成装置
JP3395812B2 (ja) 定着装置における温度制御方法
JP2006119194A (ja) 画像形成装置
JP2006018192A (ja) 画像形成装置
EP3745213A1 (en) Power control device, power consumption apparatus, image forming apparatus, and power control method
JP2018116187A (ja) 画像形成装置
JP4360872B2 (ja) 定着ローラ温度制御方法、定着装置及び画像形成装置
US7986896B2 (en) Image forming apparatus to control noise and method thereof
JP2007310337A (ja) 定着装置、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120403

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120604

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130205