JP2008051735A - 心線対照用光検出装置 - Google Patents

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素 山本
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Abstract

【課題】曲げ損失を低減して伝送品質を劣化させることなく心線対照が可能な心線対照用光検出装置を提供する。
【解決手段】光ファイバ3を湾曲させて光ファイバ心線に入射された心線対照用光信号を光ファイバ3心線外へ放射させ、光ファイバ3心線外へ放射された心線対照用光信号を検出する心線対照用光検出装置において、所定の湾曲形状を有する湾曲部11aを備えた挟持押部11と、挟持押部11に嵌合可能に形成され、挟持押部11との間に光ファイバ3を挟持して光ファイバ3に所定の湾曲を付与する挟持受け部12,13とから構成される光ファイバ曲げ部材1を備え、挟持受け部12,13は、少なくとも光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3から放射される心線対照用光信号の光路上に位置する部分が光ファイバ3の被覆とほぼ等しい屈折率を有する透過性の部材からなる心線対照用光検出装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブル網の建設・保守に使用される心線対照用光検出装置に関する。
光ファイバ通信網の建設・保守にあたっては、作業現場においてマンホール内(クロージャ)や構内(キャビネット)の光ファイバを特定する必要がある。即ち、光ファイバ通信網の建設・保守を行う際には、複数の光ファイバの中から作業を行う1本の光ファイバを選択し、この光ファイバを特定する作業を行う。この作業を心線対照と呼ぶ。
以下、図5及び図6に基づいて心線対照用光検出装置を用いた通常実施される心線対照の一例を説明する。図5は心線対照の一例を模式的に示す説明図、図6は従来の心線対照用光検出装置の構成例を示す説明図である。
図5に示すように、対照を必要とする光ファイバ3は、下部側(図5中、右側)に光ファイバ曲げ部材1及び受光器2からなる心線対照用光検出装置が設置され、上部側(図5中、左側)に光カプラやビームスプリッタ等の光分岐結合器5を介して心線対照光源4が接続されている。
光ファイバ曲げ部材1は、図6に示すようにスライド可能に形成された挟持押部01と、挟持押部01との間に光ファイバ3を挟持する挟持受け部02,03とから構成されている。挟持押部01には、弧状に形成された一つの凸部と、凸部の両側に滑らかに繋がる二つの凹部とからなる湾曲部01aが形成されている。挟持受け部02,03はそれぞれ湾曲部01aに嵌合可能に形成されている。挟持受け部02,03間には窓04としての孔が設けられ、この窓04に対向する位置に受光器2が配置されている。
心線対照は、心線対照光源4から光分岐結合器5を介して光ファイバ3に心線対照光(以下、対照光と呼ぶ)を入射し、光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3に曲げを加えることにより対照光を光ファイバ3の側面から放射させ、これを受光器2で検出する構成となっている。
従来、上述した心線対照方法をサービス心線に適用する場合、通信品質を劣化させずに対照を行うため、長波長側の光ほど漏洩しやすいという特徴を利用し、通信波長として用いられる1.31μm/1.55μmに対してそれらより長波長側の1.6μm帯を対照光として使用している。このような技術の詳細は特許文献1にも記載されている。
特開平6−221958号公報
しかしながら、今日、中継系はもとよりアクセス系においてもまた、サービスの高度化に伴って大容量の情報を安価に提供するため、1本の光ファイバに数十波を波長多重した光通信方式が検討されている。この方式では通常Lバンド(1.565〜1.625μm)が通信波長として用いられているため、光ファイバの曲げ部の曲率半径が小さく(例えば、10mm)、曲げ長が長い従来の図5及び図6に示した心線対照用光検出装置、又は特許文献1に記載された心線対照用光検出装置を用いて心線対照を行う場合には、通信波長として1.6μm帯を用いると曲げ損失が大きくなり、ひいては伝送特性を劣化させる虞があるという問題があった。
このような問題を解決するためには、光ファイバの曲げ部の曲率半径を大きくする、曲げ長、即ち、湾曲部分の長さを短くする等により曲げ損失を低減することも考えられるが、このような構成とすると対照光の放射パワーも低減してしまい、心線対照光源4から遠く離れた作業現場では心線対照を確実に行うことが困難であった。
即ち、Lバンドを用いた通信サービスにおいて心線対照を行う際、従来の心線対照用光検出装置を用いると曲げ損失が大きくなり、ひいては伝送品質を劣化させる虞があるため、サービス心線の心線対照を行うことができないという問題があった。
本発明は上述した問題を解決するものであって、光ファイバの曲げ部からの対照光を効率よく放射させ、受光器への対照光パワーを増加させることによって、光ファイバの曲げ部の曲率半径を大きく、あるいは光ファイバの曲げ部における曲げ長を短くし、Lバンド通信光の曲げ損失を低減してLバンド通信光を用いたサービスにおいても伝送品質を劣化させることなく心線対照が可能となる心線対照用光検出装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の第1の発明に係る心線対照用光検出装置は、光ファイバ心線に入射された心線対照用光信号を、光ファイバを湾曲させて光ファイバ心線外へ放射させ、光ファイバ心線外へ放射された前記心線対照用光信号を検出する心線対照用光検出装置であって、所定の湾曲形状を有する湾曲部を備えた挟持押部と、前記挟持押部に嵌合可能に形成され、前記挟持押部との間に前記光ファイバを挟持して前記光ファイバに所定の湾曲を付与する挟持受け部とから構成される光ファイバ湾曲手段を備え、前記湾曲手段は、前記湾曲手段に挟持される前記光ファイバに、前記湾曲手段を挟んで一方から前記心線対照用光信号を入射した場合と、他方から前記心線対照用光信号を入射した場合とで、前記光ファイバ心線外へ放射され、検出される前記心線対照用光信号の量が異なるように、前記光ファイバを光の伝搬方向に対して非対称に湾曲させることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の発明に係る心線対照用光検出装置は、光ファイバを湾曲させて光ファイバ心線に入射された心線対照用光信号を光ファイバ心線外へ放射させ、光ファイバ心線外へ放射された前記心線対照用光信号を検出する心線対照用光検出装置であって、所定の湾曲形状を有する湾曲部を備えた挟持押部と、前記挟持押部に嵌合可能に形成され、前記挟持押部との間に前記光ファイバを挟持して前記光ファイバに所定の湾曲を付与する挟持受け部とから構成される光ファイバ湾曲手段を備え、前記挟持受け部は、少なくとも前記湾曲手段によって前記光ファイバから放射される前記心線対照用光信号の光路上に位置する部分が前記光ファイバの被覆とほぼ等しい屈折率を有する透過性の部材からなることを特徴とする。ここで、「光ファイバの被覆とほぼ等しい屈折率」とは、光ファイバの被覆との境界面において該被覆から挟持受け部側に心線対照用光信号を透過可能な範囲の屈折率をいうものとする。
上記の目的を達成するための本発明の第3の発明に係る心線対照用光検出装置は、第2の発明において、前記挟持受け部は、前記光ファイバ心線外へ放射され前記挟持受け部の内部を透過した前記心線対照光信号が前記挟持受け部の外部へ向けて放射される前記挟持受け部の表面に、前記心線対照光信号を散乱させる凹凸部を有することを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第4の発明に係る心線対照用光検出装置は、第2又は第3の発明において、前記湾曲手段は、前記湾曲手段に挟持される前記光ファイバに、前記湾曲手段を挟んで一方から前記心線対照用光信号を入射した場合と、他方から前記心線対照用光信号を入射した場合とで、前記光ファイバ心線外へ放射され、検出される前記心線対照用光信号の量が異なるように、前記光ファイバを光の伝搬方向に対して非対称に湾曲させることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第5の発明に係る心線対照用光検出装置は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記放射された心線対照用光信号を検出する対照用光信号検出部を備えたことを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第6の発明に係る心線対照用光検出装置は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記放射された心線対照用光信号を目視可能に構成したことを特徴とする。
上述した本発明に係る心線対照用光検出装置によれば、光ファイバから漏れる心線対照用光信号を効率よく検出することができる。また、光ファイバから漏れる心線対照用光信号を効率よく放射させ、受光器への対照光パワーを増加させて対照光の検出感度を向上させることが可能となる。その結果、光ファイバの曲げ部における挟持押部の曲率半径を拡大する、また、曲げ長を短くすることができるため、Lバンド通信光の曲げ損失を低減することが可能となる。
更に、対照光パワーの増加によりLバンド通信光に対する曲げ損失の低減が可能となるため、Lバンドを用いる波長多重通信などの伝送品質を劣化させることなく心線対照作業を遂行することができる。
以下に本発明の実施形態を説明する。本実施形態に係る心線対照用光検出装置は、心線対照用光信号(以下、対照光という)を送信する光源と、光ファイバを湾曲させる光ファイバ湾曲手段と、光ファイバ湾曲手段によって湾曲した光ファイバの曲げ部から漏れた光を受光する対照用光信号検出部としての受光器とから構成され、光ファイバの片端から対照光を入射し、光ファイバの曲げ部の側面から放射される対照光、即ち漏洩光を受光器で検知することにより心線を特定するものである。
光ファイバ湾曲手段は、光ファイバを弧状に曲げるための挟持押部と、挟持押部に沿って湾曲する光ファイバを挟持押部との間で挟んで保持する挟持受け部とから構成されるものであって、挟持受け部は、その全体もしくは受光器近傍に位置する一部であって、少なくとも光ファイバ湾曲手段によって光ファイバから放射される対照光の光路上に位置する部分が光ファイバ乃至光ファイバ被覆と同一又は同程度の屈折率を有するとともに、光ファイバ心線外へ放射され挟持受け部の内部を透過した対照光が挟持受け部の外部へ向けて放射される挟持受け部の表面、例えば、挟持受け部の受光器側の端面に対照光を散乱させる微細な凹凸部を有するものとする。
次に、図7に基づいて本実施形態による作用効果を説明する。図7は、光ファイバを伝搬する対照光が、光ファイバに与えられた曲げにより各層の境界面で透過又は反射される様子を幾何光学的に示したものである。
図7に示すように、屈折率n1のコア3a、屈折率n2のクラッド3b、及び屈折率n3の被覆3cから構成される光ファイバ3にあっては、直線領域のコア3a内を伝搬モードで反射してきた図7中実線の矢印で示す対照光は、曲げを与えられることによって、コア3a、クラッド層3b、被覆3c及び屈折率n4の空気層で形成される各境界面で臨界角を越えると、例えば、図7中、点A、点B、点Cに示すように、その一部がコア3aからクラッド層3bへ、クラッド層3bから被覆3cへ、被覆3cから被覆3c外部へと透過され最終的に受光器2で検出される。
通常、対照光が被覆3c外部へ放射されるのは、光ファイバ3の曲率半径が300μmより小さい場合であるが、実際にはそのような曲げ半径とすることは困難であることから、受光器2において検出される放射光は、被覆3c表面の粗さ(ミクロンオーダの小さな凹凸)又はミクロンオーダの局所的な曲げにより、臨界角を越えて放射された対照光であると考えられる。
従って、対照光の放射パワーを増加させるには、被覆3cから被覆3c外部へ入射する対照光の入射角φを臨界角以下にして、対照光を被覆3cから外部へ透過させる構成とすることが有効である。具体的には、被覆3cの屈折率n3(=1.5)と同じ屈折率n=n3を有する放射補助部材6を被覆3cに密着させ、被覆3cと放射補助部材6との境界面における対照光の反射を低減させ、該対照光を放射補助部材6側に透過させる構成とすることが望ましい。
このような構成とすれば、透過光は放射補助部材6側へ直進し(φ=ξ)、更に、放射補助部材6の受光器2側の表面を例えばミクロンオーダの細かな凹凸6aを有する等の粗い形状とすることにより、放射光が臨界角を超えて放射補助部材6の表面から空気層へと散乱しやすくなる。
本実施形態は挟持受け部として上述した放射補助部材6を適用するものであって、挟持受け部の全体もしくは受光器の近傍に位置する一部分が光ファイバの被覆3cと同程度の屈折率を有し、かつ、挟持受け部の受光器側の端面に細かな凹凸形状を有する構成とすることで、光ファイバ3から漏れる対照光を効率よく放射させ、受光器2への対照光パワーを増加させるものである。
本実施例によれば、対照光パワーの増加により従来と比較して光ファイバ3の曲げ部における挟持押部の曲率半径を拡大すること、あるいは曲げ長を短くすることができるため、Lバンド通信光の曲げ損失を抑制することが可能となり、Lバンドを用いる波長多重通信などの伝送品質を劣化させることなく心線対照作業を遂行することができる。
図1に基づいて本発明の第1の実施例を詳細に説明する。図1は、本実施例に係る心線対照用光検出装置を示す模式図である。本実施例は光ファイバに対称な曲げを付与して心線対照を行う対称両曲げの一例である。なお、図1は光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3を挟持する前の状態を示している。
図1に示すように、本実施例に係る心線対照用光検出装置において、心線対照器は光ファイバ3を弧状に湾曲させる光ファイバ湾曲手段としての光ファイバ曲げ部材1と、対照光を検知する対照用光信号検出部としての受光器2とから構成されている。
光ファイバ曲げ部材1は、スライド自在に形成されるとともに弧状に形成された一つの凸部と、凸部の両側に滑らかに繋がる二つの凹部とからなる湾曲部11aを備えた挟持押部11と、それぞれ湾曲部11aに嵌合可能に形成され、窓14を挟んで隣設された挟持受け部12,13とから構成されている。
挟持押部11は、湾曲部11aの凸部の頂点を基準として光の伝搬方向に線対称な形状を有し、例えば、凸部の曲げ半径は10mmであり、湾曲部11aには光ファイバ3をガイドするための溝(図示省略)が形成されている。
挟持受け部12,13は、互いに光ファイバ3における光の伝搬方向に対して前後に配置され、その全体が光ファイバ3の被覆の屈折率n3(=1.5)と同一の屈折率又は同程度の屈折率n(=1.4〜1.6)を有する透過性の部材から構成されているものである。更に、挟持受け部12,13の受光器2側の端面12a,13aには、それぞれ光ファイバ3の曲げ部から漏れた対照光を散乱させる凹凸部が形成されているものとする。
また、受光器2は挟持受け部12,13の底部近傍、例えば、挟持押部11の凸部の頂点に対向する位置であって、挟持押部11の挟持受け部12,13を挟んで反対側に配置されているものとする。なお、受光器2はその受光面が光ファイバ3の接線方向とほぼ平行になる角度に設置されている。
次に、上述した光ファイバ曲げ部材11の動作について説明する。光ファイバ曲げ部材1は、例えば図1中、左から右へ対照光が送信されている光ファイバ3を挟持押部11と、挟持受け部12,13との間に配置し、挟持押部11を光ファイバ3側へスライドさせて該光ファイバ3を挟持受け部12,13に押し付けることで光ファイバ3を挟持し、光ファイバ3に所定量の曲げを付与する。
このようにして光ファイバ曲げ部材11によって曲げられた光ファイバ3は挟持受け部12,13に密着した状態となるため、光ファイバ3の曲げ部において図7に示したようにコア層3aからクラッド層3b、被覆3cへと透過した対照光は、挟持受け部12,13を介して空気中に放射しやすくなる。この結果、受光器2によって検知される対照光量を増加させること、即ち、対照光の検出感度を向上させることが可能になる。なお、整合剤を塗布して光ファイバ3と、挟持受け部12,13との間の密着状態を更に向上させる構成とすれば、より好適である。
更に、本実施例では、光ファイバ3に与える湾曲を線対称としたため、図1に矢印で示したような図1中の左右いずれの方向から入射した対照光も、等しく高感度に検出することができる。
以上のことから、本実施例に係る心線対照用光検出装置によれば上述した光ファイバ曲げ部材1を用いることによって、Lバンドで通信している光ファイバに対し、従来と比較して対照光の伝送品質への影響を抑制し、かつ、確実に心線対照を行うことが可能となった。
なお、本実施例においては、光ファイバ3に対照光を入射する心線対照光源として可視光(例えば、波長0.65μm程度)を出射する可視光光源を適用することができる。この場合、心線対照用光検出装置を、窓14等の光検出部を透明部材で覆う、あるいは露出させる等、装置外から直接目視できる構成とすることによって、光ファイバ3の側面から漏れる可視光である対照光を目視で確認することも可能となる。また、挟持受け部12,13に、対照光(例えば、赤外光)に反応して発光する周知の材料を塗布し、装置外から目視で対照光を確認できる構成としてもよい。これらの場合、受光器2は省略しても構わない。これは、以下に説明する実施例2〜4においても同様である。
また、本実施例では、光ファイバ心線外へ放射された対照光(漏れ光)を、光ファイバ被覆から直接、空間に放射させるための穴である窓14を設けている。しかし、本実施例では、挟持受け部12,13が対照光に対して透過性を有しているため、このような窓14は省略しても構わない。
図2に基づいて本発明の第2の実施例を説明する。図2は光ファイバを左右非対称に湾曲させる非対称両曲げの一例である。なお、図2は光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3を挟持する前の状態を示している。
本実施例は上述した実施例1における挟持押部11及び挟持受け部13の形状を変形した例である。具体的には、図2に示すように挟持受け部12に対向する挟持押部21の端面21a(図2中左側)は図1に示した挟持押部11と同一形状とする一方、挟持受け部23及び挟持受け部23に対向する挟持押部21の端面21b(図2中右側)をほぼ直線形状としたものである。
即ち、本実施例において光ファイバ3は、一方(図2中左側)から対照光が入射された場合と、他方(図2中右側)から対照光が入射された場合とで、光ファイバ心線外へ放射され、受光器2によって検出される対照光の量が異なるように、光ファイバ曲げ部材1によって光の伝搬方向に対して非対称な曲げを付与されている。
なお、挟持受け部12,23は、少なくとも光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3から放射される対照光の光路上に位置する部分が光ファイバ3の被覆と同一又は同程度の屈折率を有する透過性の部材から構成されているものとし、更に、挟持受け部12,23は、受光器2側の表面12a,23aにそれぞれ対照光を散乱させる凹凸部を備えているものとする。その他の構成は上述した実施例1と同様であって、上述した説明と重複する説明は省略する。
本実施例によれば、図2中、左側から対照光が入射されたときには受光器2へ向かって放射される光の強度は比較的強いが、図2中、右側から対照光が入射されたときには受光器2へ向かって放射される光の強度は比較的弱くなる。
従って、光ファイバの左右を入れ替えて計2回受光器2へ向かって放射される対照光を測定し、それぞれの測定で検出された対照光の強度を比較することにより、実施例1の、いずれの方向から入射した対照光も検出する効果に代えて、図2中の左右いずれの方向から対照光が入射されたかを検知することができるという効果が得られる。
なお、図2では、光ファイバ心線外へ放射された対照光(漏れ光)を、光ファイバ被覆から直接、空間に放射させるための穴である窓14を設けている。しかし、本実施例では、部材12,13が対照光に対して透過性を有しているため、このような窓14は省略しても構わない。
図3に基づいて本発明の第3の実施例を説明する。図3に示すように、本実施例は、上述した実施例1における挟持受け部12,13を一体化して挟持受け部32としたものである。言い換えると、実施例1における心線対照用光検出装置において、窓14を省略した例である。図3は光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3を挟持する前の状態を示している。
なお、挟持受け部32は、少なくとも光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3から放射される対照光の光路上に位置する部分が光ファイバ3の被覆と同一又は同程度の屈折率を有する透過性の部材から構成されているものとし、更に、受光器2側の表面32aに対照光を散乱させる凹凸部を備えている。その他の構成は実施例1と同様であり、重複する説明は省略する。
本実施例によれば、上述した実施例1と概ね同様の効果を得ることができる。
図4に基づいて本発明の第4の実施例を説明する。図4は、光ファイバ曲げ部材1により光ファイバ3を、一方(図4中、受光器2より左側)のみを湾曲させ、他方(図4中、受光器2より右側)を直線状とする片曲げの一例である。なお、図4は光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3を挟持する前の状態を示している。
図4に示すように、挟持押部41と挟持受け部42とは略同形状に形成され、更に、挟持受け部42の受光器2側の端面42aには対照光を散乱させる凹凸部が形成されている。なお、挟持受け部42は、少なくとも光ファイバ曲げ部材1によって光ファイバ3から放射される対照光の光路上に位置する部分が光ファイバ3の被覆と同一又は同程度の屈折率を有する透過性の部材から構成されているものとする。
本実施例によれば、対照光が左の方向から光ファイバ3に入射されたときは光ファイバ3の側面から受光器2へ向かって放射される対照光の強度は比較的強いが、対照光が右の方向から光ファイバ3に入射されたときは光ファイバ3の側面から受光部2へ向かって放射される光はほとんどなくなる。
従って、左右いずれの方向から対照光が入射されたかを上述した実施例2に比べてより高感度に検出することができるという効果を奏する。また、光ファイバの湾曲部分の長さが短くなるので、通信光の曲げ損失を低減することができる。
以上、実施例1〜実施例4に説明したように、本発明によれば、挟持受け部の全体もしくは受光器の近傍に位置する一部を、光ファイバの被覆と同程度の屈折率を有し、かつ、挟持受け部の受光器側の端面に細かな凹凸形状を有する構成とすることで、光ファイバから漏れる対照光を効率よく放射させ、受光器への対照光パワーを増加させられる。その結果、従来と比較して、光ファイバの曲げ部における挟持押部の曲率半径を拡大する、あるいは曲げ長を短くすることができるため、Lバンド通信光の曲げ損失を低減することができる。
これにより、従来の心線対照用光検出装置と比較して曲げ損失を低減しながら光ファイバから漏れる対照光を効率よく放射させ、受光器への光量を増加させることができるため、Lバンドの通信サービスにおいても、伝送品質に影響のない心線対照作業が実現できる。
また、本発明はLバンドにとどまらず一般的に従来の心線対照用光検出装置より対照光の受光効率を向上させ、曲げ損失を小さくしているためサービス提供中の心線対照作業の信頼性も向上することが期待できる。
本発明は、光ファイバケーブル網の建設・保守に使用される心線対照用光検出装置に利用可能である。
本発明の実施例1に係る心線対照用光検出装置を示す正面図である。 本発明の実施例2に係る心線対照用光検出装置を示す正面図である。 本発明の実施例3に係る心線対照用光検出装置を示す正面図である。 本発明の実施例4に係る心線対照用光検出装置を示す正面図である。 心線対照方法の一例を示す構成図である。 従来の光ファイバ曲げ部材の構造を示す正面図である。 心線対照光の放射モデルを示す説明図である。
符号の説明
1 光ファイバ曲げ部材
2 受光器
3 光ファイバ
4 心線対照光源
5 光分岐結合器
6 放射補助部材
11,21,41 挟持押部
11a,21a,21b 湾曲部
12,13,23,32,42 挟持受け部
12a、13a,23a,32a,42a 挟持受け部端面

Claims (6)

  1. 光ファイバ心線に入射された心線対照用光信号を、光ファイバを湾曲させて光ファイバ心線外へ放射させ、光ファイバ心線外へ放射された前記心線対照用光信号を検出する心線対照用光検出装置であって、
    所定の湾曲形状を有する湾曲部を備えた挟持押部と、前記挟持押部に嵌合可能に形成され、前記挟持押部との間に前記光ファイバを挟持して前記光ファイバに所定の湾曲を付与する挟持受け部とから構成される光ファイバ湾曲手段を備え、
    前記湾曲手段は、前記湾曲手段に挟持される前記光ファイバに、前記湾曲手段を挟んで一方から前記心線対照用光信号を入射した場合と、他方から前記心線対照用光信号を入射した場合とで、前記光ファイバ心線外へ放射され、検出される前記心線対照用光信号の量が異なるように、前記光ファイバを光の伝搬方向に対して非対称に湾曲させる
    ことを特徴とする心線対照用光検出装置。
  2. 光ファイバ心線に入射された心線対照用光信号を、光ファイバを湾曲させて光ファイバ心線外へ放射させ、光ファイバ心線外へ放射された前記心線対照用光信号を検出する心線対照用光検出装置であって、
    所定の湾曲形状を有する湾曲部を備えた挟持押部と、前記挟持押部に嵌合可能に形成され、前記挟持押部との間に前記光ファイバを挟持して前記光ファイバに所定の湾曲を付与する挟持受け部とから構成される光ファイバ湾曲手段を備え、
    前記挟持受け部は、少なくとも前記湾曲手段によって前記光ファイバから放射される前記心線対照用光信号の光路上に位置する部分が前記光ファイバの被覆とほぼ等しい屈折率を有する透過性の部材からなる
    ことを特徴とする心線対照用光検出装置。
  3. 前記挟持受け部は、前記光ファイバ心線外へ放射され前記挟持受け部の内部を透過した前記心線対照光信号が前記挟持受け部の外部へ向けて放射される前記挟持受け部の表面に、前記心線対照光信号を散乱させる凹凸部を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の心線対照用光検出装置。
  4. 前記湾曲手段は、前記湾曲手段に挟持される前記光ファイバに、前記湾曲手段を挟んで一方から前記心線対照用光信号を入射した場合と、他方から前記心線対照用光信号を入射した場合とで、前記光ファイバ心線外へ放射され、検出される前記心線対照用光信号の量が異なるように、前記光ファイバを光の伝搬方向に対して非対称に湾曲させる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の心線対照用光検出装置。
  5. 前記放射された心線対照用光信号を検出する対照用光信号検出部を備えた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の心線対照用光検出装置。
  6. 前記放射された心線対照用光信号を目視可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の心線対照用光検出装置。
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