JP2008051352A - 熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 - Google Patents
熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008051352A JP2008051352A JP2006225374A JP2006225374A JP2008051352A JP 2008051352 A JP2008051352 A JP 2008051352A JP 2006225374 A JP2006225374 A JP 2006225374A JP 2006225374 A JP2006225374 A JP 2006225374A JP 2008051352 A JP2008051352 A JP 2008051352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- row
- transfer tube
- heat exchanger
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
【課題】本発明の課題は、騒音の発生を低減し、かつ、生産コストのあまりかからない熱交換器を提供することにある。
【解決手段】本発明の熱交換器の製造方法は伝熱管配置ステップS1と伝熱フィン配置ステップS2と第1接続ステップS3と分割ステップS4と第2接続ステップS5とを備える。伝熱管配置ステップでは、複数の伝熱管61を、第1列伝熱管群G1として配置し、かつ、半ピッチずらして第2列伝熱管群G2として配置する。伝熱フィン配置ステップでは、伝熱フィン5複数枚を配置する。第1接続ステップでは伝熱管と伝熱フィンとを密着させて第1加工物72,73を形成する。分割ステップでは第1加工物を第1列伝熱管群と第2列伝熱管群との間で分割して第2加工物81,82を形成する。第2接続ステップでは、2つの第2加工物を第1方向の所定位置で再接続した第3加工物71を形成する。
【選択図】図7
【解決手段】本発明の熱交換器の製造方法は伝熱管配置ステップS1と伝熱フィン配置ステップS2と第1接続ステップS3と分割ステップS4と第2接続ステップS5とを備える。伝熱管配置ステップでは、複数の伝熱管61を、第1列伝熱管群G1として配置し、かつ、半ピッチずらして第2列伝熱管群G2として配置する。伝熱フィン配置ステップでは、伝熱フィン5複数枚を配置する。第1接続ステップでは伝熱管と伝熱フィンとを密着させて第1加工物72,73を形成する。分割ステップでは第1加工物を第1列伝熱管群と第2列伝熱管群との間で分割して第2加工物81,82を形成する。第2接続ステップでは、2つの第2加工物を第1方向の所定位置で再接続した第3加工物71を形成する。
【選択図】図7
Description
従来の金型を利用する熱交換器において、騒音の発生を低減できる熱交換器に関する。
クロスフィン式の熱交換器において、空気流が伝熱管を通る際に、空気流の乱れが原因で騒音が発生するという問題がある。特に、側面視でくの字状に折り曲げられた熱交換器では、折り曲げ箇所を境にしてできる熱交換器の各部位を通る風量に大きな差が生じ、騒音の原因となっている。特許文献1のような技術では、熱交換器における空気流の流通長さ、フィンピッチ、および管径を変更することにより、熱交換器内の風速分布を低減させている。
特開平8−313049号公報
しかしながら、特許文献1のような技術では、汎用性に乏しいため、製造することは難しい。このため、熱交換器を製造するのに新たに金型などを作る必要があり、設備投資による生産コストの増大につながってしまう。
本発明の課題は、騒音の発生を低減し、かつ、生産コストのあまりかからない熱交換器を提供することにある。
第1発明に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管配置ステップと、伝熱フィン配置ステップと、第1接続ステップと、分割ステップと、第2接続ステップとを備える。伝熱管配置ステップでは、複数の伝熱管を、第1方向に延びる第1直線上に軸断面の中心が第1管ピッチで並ぶように第1列伝熱管群として配置し、かつ、第1直線と略平行な第2直線上に第1管ピッチの半分だけ第1方向に第1列伝熱管群とずらして軸断面の中心が第1管ピッチで並ぶように第2列伝熱管群として配置する。伝熱フィン配置ステップでは、第1列伝熱管群と第2列伝熱管群とが貫通可能な複数の孔を有する板状の伝熱フィン複数枚を、第1列伝熱管群および第2列伝熱管群が複数の孔を貫通するように配置する。第1接続ステップでは、第1列伝熱管群および第2列伝熱管群と複数の伝熱フィンとを密着させて第1加工物を形成する。分割ステップでは、第1加工物を第1列伝熱管群と第2列伝熱管群との間で2つに分割して2つの第2加工物を形成する。第2接続ステップでは、2つの第2加工物を第1列伝熱管群と第2列伝熱管群とが第1方向における所定位置で一致するように再接続した第3加工物を形成する。
伝熱管列が互いに半ピッチずれて2列配置されている2列略熱交換器を、伝熱管列1列ごとに分割し、2列の伝熱管列の列方向における位置が互いに一致するように再接続している。したがって、熱交換器内に空気流を通り易くし、騒音の発生を低減することができる。また、従来の金型を利用して、熱交換器を製造することができるため、生産コストの増大を抑えることができる。
第2発明に係る熱交換器の製造方法は、第1発明に係る熱交換器の製造方法であって、複数の伝熱フィンは、第1列伝熱管が貫通する第1列孔群と第2列伝熱管群が貫通する第2列孔群との間に切断可能なミシン目を有する。分割ステップにおいて、ミシン目に沿って複数の伝熱フィンを分割することで第1加工物を分割する。
伝熱フィンは、第1加工物として一体になった後に第1列伝熱管群と第2列伝熱管群とを分割できるようなミシン目を有している。このため、容易に第1加工物を分割して、第2加工物とすることができる。
第3発明に係る熱交換器の製造方法は、第2発明に係る熱交換器の製造方法であって、少なくとも1つ以上の第1加工物と少なくとも1つ以上の第3加工物とをそれぞれが互いに傾斜した状態で連結部により接続して第4加工物を形成する第3接続ステップをさらに備える。
第1加工物と第3加工物とを傾斜した状態で組み合わせることで多段曲げを施した熱交換器を形成している。このため、狭い空間に、多くの熱交換面積を有する熱交換器を配置することができ、熱交換効率を高めることができる。
第4発明に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管配置ステップと、伝熱フィン配置ステップと、第1接続ステップと、分割ステップと、第2接続ステップと、第3接続ステップとを備える。伝熱管配置ステップでは、複数の伝熱管を、第1方向に延びる第1直線上に軸断面の中心が第1管ピッチで並ぶように第1列伝熱管群として配置し、かつ、第1直線と略平行な第2直線上に第1管ピッチの半分だけ第1方向に第1列伝熱管群とずらして軸断面の中心が第1管ピッチで並ぶように第2列伝熱管群として配置する。伝熱フィン配置ステップでは、第1列伝熱管群と第2列伝熱管群とが貫通可能な複数の孔を有する板状の伝熱フィン複数枚を、第1列伝熱管群および第2列伝熱管群が複数の孔を貫通するように配置する。第1接続ステップでは、第1列伝熱管群および第2列伝熱管群と複数の伝熱フィンとを密着させて第1加工物を形成する。分割ステップでは、第1加工物を第1列伝熱管群と第2列伝熱管群との間で2つに分割して2つの第2加工物を形成する。第2接続ステップでは、第2加工物2つを互いに傾斜した状態で連結部により接続して第5加工物を形成する。第3接続ステップでは、第5加工物2つを、一方の連結部における傾斜角の内側の端部と他方の連結部における外側の端部とが向かい合うように接続して第4加工物を形成する。
2つの2列熱交換器をくの字形に接続すると連結部の傾斜角の外側に大きな隙間を生じる。したがって、その部分を通過する空気流を機械内に取り込むと、湿気を含んだ空気を取り込むこととなり機械内にドレンを生じさせてしまう可能性があり、障害の発生の原因となる。また、従来はこの部分をシール材で塞いでこの部分を空気流が通過しないようにしており、コストアップの原因となっている。
本発明では、1列熱交換器に分割して、2つの1列熱交換器を予めくの字形に接続して第3加工物を形成している。そして、2つの第3加工物が重なるように接続して2つの2列熱交換器を連結している。
このように予めくの字形に接続した第3加工物を2つ重ねて2列熱交換器とすることで、結果として2列熱交換器を2箇所で接続することとなる。このため、傾斜角の外側にできる隙間を小さくすることができ、その部分を通過した空気流を、熱交換した状態で機内に取り込むことができる。これにより、機内結露を防ぐことができる。また、シール材を取り付けなくとも良いためコストダウンをすることができる。
第5発明に係る熱交換器の製造方法は、第4発明に係る熱交換器の製造方法であって、少なくとも1つ以上の第1加工物と第4加工物とを接続して第7加工物を形成する。
本発明では、第1加工物と第4加工物とを組み合わせて多段式の熱交換器を形成している。このため、多方向から多くの空気を取り入れて熱交換することができ、熱交換効率を向上させることができる。
第6発明に係る熱交換器の製造方法は、第1接続ステップを備える。第1接続ステップは、第1熱交換部と、第2熱交換部とを複数の第1伝熱フィンと複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第8加工物を形成する。第1熱交換部は、第1方向に複数の第1伝熱管を第1管ピッチで配置した1列の第1伝熱管列と第1伝熱管列が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィンとを有する。第2熱交換部は、第2方向に複数の第2伝熱管を第2管ピッチで配置した1列の第2伝熱管列と第2伝熱管列が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィンとを有する。
本発明では、伝熱管列の管ピッチが違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。このため、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第7発明に係る熱交換器の製造方法は、第1接続ステップを備える。第1接続ステップは、第1熱交換部と第2熱交換部とを複数の第1伝熱フィンと複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第9加工物を形成する。第1熱交換部は、第1方向に複数の第1伝熱管を第1管ピッチで配置した1列の第1列伝熱管群と第1列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィンとを有する。第2熱交換部は、第2方向に複数の第2伝熱管を第2管ピッチで配置した1列の第2列伝熱管群と第2列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィンとを有する。第1伝熱管の管径と第2伝熱管の管径とは異なる。
本発明では、伝熱管の管径が違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。したがって、管径が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器とすることで、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第8発明に係る熱交換器の製造方法は、第1接続ステップを備える。第1接続ステップは、第1熱交換部と第2熱交換部とを複数の第1伝熱フィンと複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第10加工物を形成する。第1熱交換部は、第1方向に複数の第1伝熱管を第1管ピッチで配置した1列の第1列伝熱管群と第1列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィンとを有する。第2熱交換部は、第2方向に複数の第2伝熱管を第2管ピッチで配置した1列の第2列伝熱管群と第2列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィンとを有する。第1伝熱フィンの短手側の第1辺の長さと第2伝熱フィンの短手側の第2辺の長さとは異なる。
本発明では、伝熱フィンの短手方向における幅が違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。したがって、伝熱フィン幅が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器とすることで、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第9発明に係る熱交換器は、請求項1から8のいずれかに記載の熱交換器の製造方法により製造されるものである。
本発明の熱交換器では、2列が半ピッチだけずれて配置されるような千鳥配列の伝熱管の配置を変更して2列熱交換器を形成したり、伝熱管列の管径、管ピッチ、および伝熱フィン幅が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器を形成したりすることで、熱交換器内部の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第10発明に係る空気調和装置の室内機は、熱交換器と送風機とを備える。熱交換器は、請求項9に記載のものである。送風機は、空気流を生成する。
第9発明に係る熱交換器を空気調和装置の室内機に搭載することで、騒音発生の少ない空気調和装置の室内機を提供することができる。
第1発明に係る熱交換器の製造方法では、伝熱管列が互いに半ピッチずれて2列配置されている2列熱交換器を、伝熱管列1列ごとに分割し、2列の伝熱管列の列方向における位置が互いに一致するように再接続している。したがって、熱交換器内に空気流を通り易くし、騒音の発生を低減することができる。また、従来の金型を利用して、熱交換器を製造することができるため、生産コストの増大を抑えることができる。
第2発明に係る熱交換器の製造方法では、伝熱フィンは、第1加工物として一体になった後に第1列伝熱管群と第2列伝熱管群とを分割できるようなミシン目を有している。このため、容易に第1加工物を分割して、第2加工物とすることができる。
第3発明に係る熱交換器の製造方法では、第1加工物と第3加工物とを傾斜した状態で組み合わせることで多段曲げを施した熱交換器を形成している。このため、狭い空間に、多くの熱交換面積を有する熱交換器を配置することができ、熱交換効率を高めることができる。
第4発明に係る熱交換器の製造方法では、1列熱交換器に分割して、2つの1列熱交換器を予めくの字形に接続して第3加工物を形成している。そして、2つの第3加工物が重なるように接続して2つの2列熱交換器を連結している。
第5発明に係る熱交換器の製造方法では、第1加工物と第4加工物とを組み合わせて多段式の熱交換器を形成している。このため、多方向から多くの空気を取り入れて熱交換することができ、熱交換効率を向上させることができる。
第6発明に係る熱交換器の製造方法では、伝熱管列の管ピッチ、管径、および伝熱フィンの短手方向における幅などの形状が違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。このため、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第7発明に係る熱交換器の製造方法では、伝熱管の管径が違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。したがって、管径が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器とすることで、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第8発明に係る熱交換器の製造方法では、伝熱フィンの短手方向における幅が違う1列熱交換器同士を接続して2列熱交換器を形成している。したがって、伝熱フィン幅が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器とすることで、乱流を発生させて熱交換器内の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第9発明に係る熱交換器では、2列が半ピッチだけずれて配置されるような千鳥配列の伝熱管の配置を変更して2列熱交換器を形成したり、伝熱管列の管径、管ピッチ、および伝熱フィン幅が異なる1列熱交換器を組み合わせて2列熱交換器を形成したりすることで、熱交換器内部の風速分布ムラを低減することができる。このため、騒音の発生を抑えることができる。
第10発明に係る空気調和装置の室内機では、第9発明に係る熱交換器を空気調和装置の室内機に搭載することで、騒音発生の少ない空気調和装置の室内機を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明に係る空気調和装置の実施形態について説明する。
<空気調和装置の概略構成>
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1は、室内の壁面に設置される室内機3と、室外に設置される室外機2とを備えている。室内機3内および室外機2内にはそれぞれ熱交換器が収納されており、各熱交換器が冷媒配管により接続されることにより冷媒回路を構成している。空気調和装置1の冷媒回路の構成を図1に示す。
本発明の一実施形態が採用された空気調和装置1は、室内の壁面に設置される室内機3と、室外に設置される室外機2とを備えている。室内機3内および室外機2内にはそれぞれ熱交換器が収納されており、各熱交換器が冷媒配管により接続されることにより冷媒回路を構成している。空気調和装置1の冷媒回路の構成を図1に示す。
この冷媒回路は、主として室内熱交換器30、圧縮機22、四路切換弁23、室外熱交換器20、および膨張弁24で構成される。
室内機3に設けられている室内熱交換器30は、冷媒と室内空気との間で熱交換を行う。また、室内機3には、室内空気を吸い込んで室内熱交換器30に通し熱交換が行われた後の空気を室内に排出するためのクロスフローファン31が設けられている。クロスフローファン31は、室内機3内に設けられる1つの室内ファンモータ32によって回転駆動される。室内機3の側面図である図2に示すように、クロスフローファン31は室内機ケーシング4内に配置されている。室内機ケーシング4には、二点鎖線で示す吸込口41が前方、上方に設けられ、破線で示す吹出口42が下方に設けられている。室内熱交換器30は、室内機ケーシング4内において、クロスフローファン31を吸込口41との間で取り囲むように、多段曲げされて配置されている。本実施形態では、この室内熱交換器30は、3段曲げ式の熱交換器で3つの熱交換部71〜73から構成されている。これら3つの熱交換部71〜73は、具体的には、室内機ケーシング4の上部背面側に配置されている背面側熱交換部71、室内機ケーシング4の上部前面側に配置されている上部熱交換部72、および室内機ケーシング4の下部前面側に配置されている下部熱交換部73である。背面熱交換部71と上部熱交換部72とは、側面視において逆V字になるように、第1連結部74により接続されている。また、上部熱交換部72と下部熱交換部73とは、室内機ケーシング4の内側に沿うように若干傾けて第2連結部75により接続されている。室内機3は、クロスフローファン31が回転駆動すると、室内空気RAが室内熱交換器30を介して取り込まれ、熱交換されて加熱または冷却された調和空気SAを再び室内に戻すことにより、対象となる空間を空調する。
室外機2には、圧縮機22と、圧縮機22の吐出側に接続される四路切換弁23と、圧縮機22の吸入側に接続されるアキュムレータ21と、四路切換弁23に接続された室外熱交換器20と、室外熱交換器20に接続された膨張弁24とが設けられている。膨張弁24は、液閉鎖弁26を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器30の一端と接続される。また、四路切換弁23は、ガス閉鎖弁27を介して配管に接続されており、この配管を介して室内熱交換器30の他端と接続されている。また、室外機2には、室外熱交換器20での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン28が設けられている。このプロペラファン28は、室外ファンモータ29によって回転駆動される。
<室内熱交換器の構造>
以下、室内機3の室内熱交換器30の詳細構成について説明する。本発明の室内熱交換器30の正面図を図3に示す。また、上部熱交換部72および下部熱交換部73の拡大詳細側面図を図4に、背面熱交換部71の拡大詳細図を図6に示す。
以下、室内機3の室内熱交換器30の詳細構成について説明する。本発明の室内熱交換器30の正面図を図3に示す。また、上部熱交換部72および下部熱交換部73の拡大詳細側面図を図4に、背面熱交換部71の拡大詳細図を図6に示す。
ここで、各図において、L1はフィンの長手方向を、L2はフィンの幅方向、L3はフィンの板厚方向をそれぞれ示すものとする。
この室内熱交換器30は、図3に示すように、矩形平板状の外観形状を有するクロスフィン型の熱交換器である。この室内熱交換器30は、図3に示すように、略平行に配置された複数のヘアピン形状の伝熱管61と、伝熱管61が板厚方向に貫通する孔51を有し板厚方向に所定の間隔を空けて配置された複数の伝熱フィン5と、各伝熱管61のヘアピン部62とを備えている。
図4は、上部熱交換部72および下部熱交換部73の拡大図であって、伝熱フィン5の形状の詳細を示したものである。伝熱フィン5は、孔51と、膨出スリット52とを備えている。この孔51は、伝熱フィン5の板厚方向L3に貫通する円形状の孔であり、伝熱フィン5の長手方向L1において第1管ピッチP1(18mmの間隔)で、第1列孔群F1と第2列孔群F2との2列が設けられている。これらの第1列孔群F1および第2列孔群F2は、各列が伝熱フィン5の長手方向L1に半ピッチだけずれて、千鳥状に配置されている。そして、第1列孔群F1に伝熱管61の列である第1列伝熱管群G1が貫通しており、また、同様にして第2列孔群F2に伝熱管61の列である第2列伝熱管群G2が貫通している。伝熱フィン5には、第1列孔群F1と第2列孔群F2との間に伝熱フィン5の長手方向L1に延びるようにミシン目54が設けられている。このミシン目54については後述する。また、膨出スリット52は、伝熱フィン5の長手方向L1に伸びており、複数設けられている。この複数の膨出スリット52が一単位となって、孔51のピッチと同様にして所定間隔で、伝熱フィン5の長手方向L1において孔51と交互に繰り返して設けられている。図5は、図4におけるA−A断面図である。この孔51と膨出スリット52とは、図5に示すように、伝熱フィン5が板厚方向L3に膨出することによって形成されている。このうち孔51の周辺は、略円柱状になっている。また、膨出スリット52は、長手方向L1に向けて切り込みが入れられて、伝熱フィン5の板厚方向L3に対して塑性変形することで膨出して形成されており、この膨出部分において伝熱フィン5の幅方向L2に貫通した状態になっている。
図7は、背面熱交換部71の拡大図である。背面熱交換部71は、1列の伝熱管61の列で構成される1列熱交換器81,82の2つを(図6参照)、伝熱フィン5の長手方向L1における位置が一致するように接続して形成されている。すなわち、この背面熱交換部71は、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2が互いに半ピッチずらして配置されてできる上部熱交換部72および下部熱交換部73のような2列熱交換器(図4参照)を伝熱フィン5上のミシン目54により1列ごとに分割して、分割してできた1列熱交換器81,82を伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の位置が互いに一致するように再接続されて形成されている(図7参照)。ここで、分割された1列熱交換器81,82は、接続器具55により1列熱交換器81,82の端部にある伝熱管61を2箇所で接続される。
これにより、背面側熱交換部71を通過する空気流は、背面側熱交換部71の伝熱管61の列G1,G2が伝熱フィン5の長手方向L1に半ピッチずれて千鳥配置されている場合よりも通過しやすくなり、風速分布のムラを低減することができる。これにより、騒音の発生を抑えることができる。また、従来の伝熱フィン5を利用して伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の位置を互いに一致するように配置することができるため、伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61が貫通する孔51の位置が互いに一致している伝熱フィンを新たに作成する必要がなくなる。このため、熱交換器の生産にかかるコストを低減することができる。
<室内熱交換器の製造工程>
次に室内熱交換器30の製造方法について説明する。図8は、室内熱交換器30の製造工程を表すフローチャートである。
次に室内熱交換器30の製造方法について説明する。図8は、室内熱交換器30の製造工程を表すフローチャートである。
ステップS1では、スタッキング加工工程が行われる。スタッキング加工工程では、複数の伝熱フィン5を集積させる。これにより複数の伝熱フィン5が整列される。ステップS1が終了するとステップS2に移行する。
ステップS2では、差し込み込み加工工程が行われる。差し込み加工工程では、ステップS1で整列された伝熱フィン5の複数の孔51に対して複数の伝熱管61を差し込む。ステップS2が終了するとステップS3に移行する。
ステップS3では、拡管加工工程が行われる。拡管加工工程では、ステップS2で整列状態の伝熱フィン5の複数の孔51に対して差し込まれた伝熱管61の拡管を行う。これにより、各伝熱管61に対して伝熱フィン5が固定されて、位置が定まる。これにより、上部熱交換部72および下部熱交換部73が得られる。ステップS3が終了するとステップS4に移行する。
ステップS4では、分割加工工程が行われる。分割加工工程では、ステップS3で形成された2列熱交換器(ここでは図4の上部熱交換部72および下部熱交換部73と同形状のもの)を伝熱フィン5に設けられたミシン目54に沿って1列熱交換器81,82に分割する(図6参照)。ステップS4が終了するとステップS5に移行する。
ステップS5では、再接続加工工程が行われる。再接続加工工程では、ステップS4で得られた2つの1列熱交換器81,82を伝熱フィン5の長手方向L1における位置が互いに一致するように接続器具55により再接続する。これにより、背面熱交換部71が得られる。ステップS5が終了するとステップS6に移行する。
ステップS6では、多段接続加工工程が行われる。多段接続加工工程では、ステップS3で得られた上部熱交換部72および下部熱交換部73と、ステップS5で得られた背面熱交換部71とを第1連結部74および第2連結部75により接続する。これにより、室内熱交換器30が得られる。
<特徴>
(1)
第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とが互いに半ピッチずれて配置されている2列熱交換器(図4のような上部熱交換器72および下部熱交換器73と同形状のもの)を、伝熱管列1列ごとに分割し、伝熱フィン5の長手方向L1における位置が互いに一致するように再接続して背面熱交換部71を形成している。
(1)
第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とが互いに半ピッチずれて配置されている2列熱交換器(図4のような上部熱交換器72および下部熱交換器73と同形状のもの)を、伝熱管列1列ごとに分割し、伝熱フィン5の長手方向L1における位置が互いに一致するように再接続して背面熱交換部71を形成している。
したがって、背面熱交換部71内に空気流が通り易くなり、騒音の発生を低減することができる。また、従来の金型を利用して、熱交換器を製造することができるため、生産コストの増大を抑えることができる。
(2)
伝熱フィン5は、2列熱交換器として一体になった後に第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを分割できるようなミシン目54を有している。このため、容易にこの2列熱交換器72,73を分割して、1列熱交換器81,82とすることができる。
伝熱フィン5は、2列熱交換器として一体になった後に第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを分割できるようなミシン目54を有している。このため、容易にこの2列熱交換器72,73を分割して、1列熱交換器81,82とすることができる。
(3)
2列熱交換器72,73である上部熱交換部72および下部熱交換部73と背面熱交換部71とを傾斜した状態で組み合わせることで多段曲げを施した室内熱交換器30を形成している。このため、狭い空間である室内機ケーシング4内に、多くの熱交換面積を有する室内熱交換器30を配置することができ、熱交換効率を高めることができる。
2列熱交換器72,73である上部熱交換部72および下部熱交換部73と背面熱交換部71とを傾斜した状態で組み合わせることで多段曲げを施した室内熱交換器30を形成している。このため、狭い空間である室内機ケーシング4内に、多くの熱交換面積を有する室内熱交換器30を配置することができ、熱交換効率を高めることができる。
<変形例>
(1)
本実施形態では、背面熱交換部71においてのみ伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の列の位置が互いに一致するように再接続を行っているが、これに限らず、このような再接続は、上部熱交換部72、または下部熱交換部73で行っても構わない。これにより、室内熱交換器30の伝熱管61の配置において、伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の列の位置が互いに一致する部分を増やすことで、空気流が熱交換器内を通過しやすくなる。このため、熱交換器内の空気流における風速分布ムラを低減することができ、風速分布ムラが原因となっている騒音の発生を抑えることができる。
(1)
本実施形態では、背面熱交換部71においてのみ伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の列の位置が互いに一致するように再接続を行っているが、これに限らず、このような再接続は、上部熱交換部72、または下部熱交換部73で行っても構わない。これにより、室内熱交換器30の伝熱管61の配置において、伝熱フィン5の長手方向L1における伝熱管61の列の位置が互いに一致する部分を増やすことで、空気流が熱交換器内を通過しやすくなる。このため、熱交換器内の空気流における風速分布ムラを低減することができ、風速分布ムラが原因となっている騒音の発生を抑えることができる。
(2)
本実施形態では、上部熱交換部72と下部熱交換部73との第2連結部75が1箇所のみであったが、1箇所に限らず、伝熱管61の列数だけ設けてもよい。すなわち、伝熱管61が2列の場合には、第2連結部75aのように2箇所設けて上部熱交換部72aと下部熱交換部73aとを接続しても構わない(図9参照)。これにより、第2連結部75a付近の伝熱フィン5と伝熱フィン5との隙間90が小さくなり、第2連結部75a近傍を通る空気流は、より多くの伝熱フィン5と接触する。このため、この室内熱交換器30aの熱交換効率は大きくなり、ほとんど熱交換されていない室内空気が室内機3a内に入り込むことが少なくなる。したがって、室内機3aの冷房時に、室内機3a内に結露が起こることを低減できる。また、第2連結部75aを空気流が通らないようにするためのシール材を接続する必要がなくなり、生産コストを低減させることができる。
本実施形態では、上部熱交換部72と下部熱交換部73との第2連結部75が1箇所のみであったが、1箇所に限らず、伝熱管61の列数だけ設けてもよい。すなわち、伝熱管61が2列の場合には、第2連結部75aのように2箇所設けて上部熱交換部72aと下部熱交換部73aとを接続しても構わない(図9参照)。これにより、第2連結部75a付近の伝熱フィン5と伝熱フィン5との隙間90が小さくなり、第2連結部75a近傍を通る空気流は、より多くの伝熱フィン5と接触する。このため、この室内熱交換器30aの熱交換効率は大きくなり、ほとんど熱交換されていない室内空気が室内機3a内に入り込むことが少なくなる。したがって、室内機3aの冷房時に、室内機3a内に結露が起こることを低減できる。また、第2連結部75aを空気流が通らないようにするためのシール材を接続する必要がなくなり、生産コストを低減させることができる。
なお、この室内熱交換器30aの製造工程を図10のフローチャートに示す。この室内熱交換器30aの製造工程は、本実施形態の室内熱交換器30の製造工程のステップS1からステップS4までは、同様の工程であり、ステップS5以降が異なり、代わりにステップS11からステップS13と続く。なお、ステップS13では、本実施形態の室内熱交換器30の製造工程により製造される背面熱交換部71を利用している。次に、室内熱交換器30aの製造工程において、ステップS4に続くステップS11およびステップS13について説明する。
ステップS11では、傾斜接続加工工程が行われる。傾斜接続加工工程では、ステップS4で得られた2つの1列熱交換器81,82を互いに傾斜した状態(連結角度R)で第2連結部75aにより接続する。これにより、2段1列熱交換器83,84が得られる。ステップS11が終了すると、ステップS12に移行する。
ステップS12では、2列接続加工工程が行われる。2列接続加工工程では、ステップS11で得られた2段1列熱交換器83,84を、一方(2段1列熱交換器83)の連結角度Rの外側と、他方(2段1列熱交換器84)の連結角度の内側とが向かい合うようにして接続する。これにより、2段2列熱交換器85が得られる。ステップS12が終了すると、ステップS13に移行する。
ステップS13では、多段接続加工工程が行われる。多段接続加工工程では、本実施例のステップS5で得られた背面熱交換部71とステップS12で得られた2段2列熱交換器85とを接続する。これにより、室内熱交換器30aが得られる。
(3)
本実施形態では、背面熱交換部71のみで、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2との伝熱管61の位置を伝熱フィン5の長手方向L1において一致させるために、伝熱管列1列ごとに分割して再接続を行っている。しかし、これに限らず、全ての2列熱交換器(例えば上部熱交換部72および下部熱交換部73)を1列熱交換器81,82に分割し、必要な熱交換部のみを2列の伝熱管列の列方向における位置が互いに一致するように接続し、その他の熱交換部を千鳥配置になるように伝熱管列を半ピッチずらして接続するようにしても構わない。例えば、図11のように、背面熱交換部71において第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを互いの伝熱フィン5の長手方向L1における位置が一致するように再接続し、上部熱交換部72bと下部熱交換部73bとにおいて1列熱交換器81,82を再び千鳥配置になるように第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを半ピッチずらして再接続しても構わない。このようにして、図11のような室内機3bの室内熱交換器30bが得られる。
本実施形態では、背面熱交換部71のみで、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2との伝熱管61の位置を伝熱フィン5の長手方向L1において一致させるために、伝熱管列1列ごとに分割して再接続を行っている。しかし、これに限らず、全ての2列熱交換器(例えば上部熱交換部72および下部熱交換部73)を1列熱交換器81,82に分割し、必要な熱交換部のみを2列の伝熱管列の列方向における位置が互いに一致するように接続し、その他の熱交換部を千鳥配置になるように伝熱管列を半ピッチずらして接続するようにしても構わない。例えば、図11のように、背面熱交換部71において第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを互いの伝熱フィン5の長手方向L1における位置が一致するように再接続し、上部熱交換部72bと下部熱交換部73bとにおいて1列熱交換器81,82を再び千鳥配置になるように第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを半ピッチずらして再接続しても構わない。このようにして、図11のような室内機3bの室内熱交換器30bが得られる。
また、図11では、上部熱交換部72bおよび下部熱交換部73bは第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを半ピッチずらして再接続している。しかし、これに限らず、上部熱交換部72bおよび下部熱交換部73bの少なくともどちらか一方において、第1列伝熱管群G1と第2列伝熱管群G2とを互いの伝熱フィン5の長手方向L1における位置が一致するように再接続しても構わない。
(4)
本実施形態では、1列熱交換器81,82を組み合わせて作成した熱交換器では、伝熱管の管ピッチ、伝熱管列の列ピッチ、および伝熱管の管径が全て同じものを使って2列熱交換器を組み合わせていたが、これに限らず、組み合わせる1列熱交換器として、伝熱管の管ピッチ、伝熱管列の列ピッチ、および伝熱管の管径が違うものを使って組み合わせて2列熱交換器を作成しても構わない。
本実施形態では、1列熱交換器81,82を組み合わせて作成した熱交換器では、伝熱管の管ピッチ、伝熱管列の列ピッチ、および伝熱管の管径が全て同じものを使って2列熱交換器を組み合わせていたが、これに限らず、組み合わせる1列熱交換器として、伝熱管の管ピッチ、伝熱管列の列ピッチ、および伝熱管の管径が違うものを使って組み合わせて2列熱交換器を作成しても構わない。
これにより、風速分布を多様に変更することが可能となる。このため、風速分布ムラを軽減することができ、風速分布ムラが原因の騒音の発生を抑えることができる。
(a)
例えば、図12のように、複数の伝熱管61aが第1管ピッチP2で並んだ第1列伝熱管群G3と第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、複数の伝熱管61bが第1管ピッチP2とは異なる第2管ピッチP3で並んだ第2列伝熱管群G4と第2伝熱フィン5bとで構成される1列熱交換器87とを組み合わせて背面熱交換部71cとしても構わない。このようにして、図12のような室内機3cの室内熱交換器30cが得られる。
例えば、図12のように、複数の伝熱管61aが第1管ピッチP2で並んだ第1列伝熱管群G3と第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、複数の伝熱管61bが第1管ピッチP2とは異なる第2管ピッチP3で並んだ第2列伝熱管群G4と第2伝熱フィン5bとで構成される1列熱交換器87とを組み合わせて背面熱交換部71cとしても構わない。このようにして、図12のような室内機3cの室内熱交換器30cが得られる。
(b)
例えば、図13のように、第1管径r1の複数の第1伝熱管61aが並んだ第1列伝熱管群G3と第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、第1管径r1とは異なる第2管径r2の複数の第2伝熱管61cが並んだ第2列伝熱管群G5と第2伝熱フィン5cとで構成される1列熱交換器88とを組み合わせて背面熱交換部71dとしても構わない。このようにして、図13のような室内機3dの室内熱交換器30dが得られる。
例えば、図13のように、第1管径r1の複数の第1伝熱管61aが並んだ第1列伝熱管群G3と第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、第1管径r1とは異なる第2管径r2の複数の第2伝熱管61cが並んだ第2列伝熱管群G5と第2伝熱フィン5cとで構成される1列熱交換器88とを組み合わせて背面熱交換部71dとしても構わない。このようにして、図13のような室内機3dの室内熱交換器30dが得られる。
(c)
例えば、図14のように、複数の伝熱管61aが並んだ第1列伝熱管群G3と短手方向の幅がW1の第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、複数の伝熱管61dが並んだ第2列伝熱管群G6と短手方向の幅がW1異なる長さのW2である第2伝熱フィン5dとで構成される1列熱交換器89とを組み合わせて背面熱交換部71eとしても構わない。このようにして、図14のような室内機3eの室内熱交換器30eが得られる。
例えば、図14のように、複数の伝熱管61aが並んだ第1列伝熱管群G3と短手方向の幅がW1の第1伝熱フィン5aとで構成される1列熱交換器86と、複数の伝熱管61dが並んだ第2列伝熱管群G6と短手方向の幅がW1異なる長さのW2である第2伝熱フィン5dとで構成される1列熱交換器89とを組み合わせて背面熱交換部71eとしても構わない。このようにして、図14のような室内機3eの室内熱交換器30eが得られる。
(5)
本実施形態では、1列熱交換器81,82同士を再接続して背面熱交換部71を形成する際に、1列熱交換器81,82の端部にある伝熱管61同士の2箇所を接続器具55で接続しているが、これに限らない。2箇所だけではなく、3箇所、4箇所などでも構わない。また、この接続器具55を使用せずに、管板やビスなどを使用して接続しても構わない。さらに、背面熱交換部71と上部熱交換部72とを第1連結部74で接続し、上部熱交換部72と下部熱交換部73とを第2連結部75で接続しているが、これに限らない。第1連結部74や第2連結部75を使用せずに、管板やビスなどを使用して接続しても構わない。
本実施形態では、1列熱交換器81,82同士を再接続して背面熱交換部71を形成する際に、1列熱交換器81,82の端部にある伝熱管61同士の2箇所を接続器具55で接続しているが、これに限らない。2箇所だけではなく、3箇所、4箇所などでも構わない。また、この接続器具55を使用せずに、管板やビスなどを使用して接続しても構わない。さらに、背面熱交換部71と上部熱交換部72とを第1連結部74で接続し、上部熱交換部72と下部熱交換部73とを第2連結部75で接続しているが、これに限らない。第1連結部74や第2連結部75を使用せずに、管板やビスなどを使用して接続しても構わない。
本発明に係る熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法は、騒音の発生を低減することができ、従来の金型を利用する熱交換器において騒音の発生を低減できる熱交換器等として有用である。
1 空気調和装置
3,3a 室内機
5 伝熱フィン
5a 第1伝熱フィン
5b 第2伝熱フィン
30〜30c 室内熱交換器(熱交換器、第4加工物、第7加工物)
31 クロスフローファン(送風機)
51 孔
54 ミシン目
61 伝熱管
61a 第1伝熱管
61b 第2伝熱管
71,71c 背面熱交換部(第3加工物、第8加工物)
72 上部熱交換部(第1加工物)
73 下部熱交換部(第1加工物)
74 第1連結部(連結部)
75,75a 第2連結部(連結部)
81,82 1列熱交換器(第2加工物)
83,84 2段1列熱交換器(第5加工物)
85 2段2列熱交換器(第6加工物)
86,87 1列熱交換器(第1熱交換部、第2熱交換部)
G1,G3 第1列伝熱管群
G2,G4 第2列伝熱管群
M1 第1直線
M2 第2直線
P1〜P2 第1管ピッチ
P3 第2管ピッチ
3,3a 室内機
5 伝熱フィン
5a 第1伝熱フィン
5b 第2伝熱フィン
30〜30c 室内熱交換器(熱交換器、第4加工物、第7加工物)
31 クロスフローファン(送風機)
51 孔
54 ミシン目
61 伝熱管
61a 第1伝熱管
61b 第2伝熱管
71,71c 背面熱交換部(第3加工物、第8加工物)
72 上部熱交換部(第1加工物)
73 下部熱交換部(第1加工物)
74 第1連結部(連結部)
75,75a 第2連結部(連結部)
81,82 1列熱交換器(第2加工物)
83,84 2段1列熱交換器(第5加工物)
85 2段2列熱交換器(第6加工物)
86,87 1列熱交換器(第1熱交換部、第2熱交換部)
G1,G3 第1列伝熱管群
G2,G4 第2列伝熱管群
M1 第1直線
M2 第2直線
P1〜P2 第1管ピッチ
P3 第2管ピッチ
Claims (10)
- 複数の伝熱管(61)を、第1方向に延びる第1直線(M1)上に軸断面の中心が第1管ピッチ(P1)で並ぶように第1列伝熱管群(G1)として配置し、かつ、前記第1直線と略平行な第2直線(M2)上に前記第1管ピッチの半分だけ前記第1方向に前記第1列伝熱管群とずらして軸断面の中心が前記第1管ピッチで並ぶように第2列伝熱管群(G2)として配置する伝熱管配置ステップ(S1)と、
前記第1列伝熱管群と前記第2列伝熱管群とが貫通可能な複数の孔(51)を有する板状の伝熱フィン(5)複数枚を、前記第1列伝熱管群および前記第2列伝熱管群が前記複数の孔に貫通するように配置する伝熱フィン配置ステップ(S2)と、
前記第1列伝熱管群および前記第2列伝熱管群と前記複数の伝熱フィンとを密着させて第1加工物(72,73)を形成する第1接続ステップ(S3)と、
前記第1加工物を前記第1列伝熱管群と前記第2列伝熱管群との間で2つに分割して2つの第2加工物(81,82)を形成する分割ステップ(S4)と、
前記第1列伝熱管群と前記第2列伝熱管群とが前記第1方向における所定位置で一致するように、2つの前記第2加工物を再接続した第3加工物(71)を形成する第2接続ステップ(S5)と、
を備えた、
熱交換器の製造方法。 - 前記複数の伝熱フィンは、前記第1列伝熱管が貫通する第1列孔群部分(F1)と前記第2列伝熱管群が貫通する第2列孔群部分(F2)との間に切断可能なミシン目(54)を有し、
前記分割ステップにおいて、前記ミシン目に沿って前記複数の伝熱フィンを分割することで前記第1加工物を分割する、
請求項1に記載の熱交換器の製造方法。 - 少なくとも1つ以上の前記第1加工物と少なくとも1つ以上の前記第3加工物とをそれぞれが互いに傾斜した状態で連結部(74,75)により接続して第4加工物(30)を形成する第3接続ステップ(S6)をさらに備えた、
請求項2に記載の熱交換器の製造方法。 - 複数の伝熱管を、第1方向に延びる第1直線上に軸断面の中心が第1管ピッチで並ぶように第1列伝熱管群を配置し、前記第1直線と平行な第2直線上に前記第1管ピッチ(P2)の半分だけ前記第1方向に前記第1列伝熱管群とずらして軸断面の中心が前記第1管ピッチで並ぶように第2列伝熱管群を配置する伝熱管配置ステップ(S11)と、
前記第1列伝熱管群と前記第2列伝熱管群とが貫通可能な複数の孔を有する板状の伝熱フィン複数枚を、前記第1列伝熱管群および前記第2列伝熱管群が前記複数の孔を貫通するように配置する伝熱フィン配置ステップ(S12)と、
前記第1列伝熱管群および前記第2列伝熱管群と前記複数の伝熱フィンとを密着させて第1加工物を形成する第1接続ステップ(S13)と、
前記第1加工物を前記第1列伝熱管群と前記第2列伝熱管群との間で2つに分割して第2加工物を形成する分割ステップ(S14)と、
前記第2加工物2つを互いに傾斜した状態で連結部(75a)により接続して第5加工物(83,84)を形成する第2接続ステップ(S15)と、
前記第5加工物2つを、一方の前記連結部における傾斜角(R)の内側の端部と他方の前記連結部における傾斜角の外側の端部とが向かい合うように接続して第6加工物(85)を形成する第3接続ステップ(S16)と、
を備えた、
熱交換器の製造方法。 - 少なくとも1つ以上の前記第1加工物と前記第4加工物とを接続して第7加工物(30a)を形成する第4接続ステップ(S17)をさらに備えた、
請求項4に記載の熱交換器の製造方法。 - 第1方向に複数の第1伝熱管(61a)を第1管ピッチ(P3)で配置した1列の第1列伝熱管群(G3)と前記第1列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィン(5a)とを有する第1熱交換部(86)と、
第2方向に複数の第2伝熱管(61b)を第2管ピッチ(P4)で配置した1列の第2列伝熱管群(G4)と前記第2列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィン(5b)とを有する第2熱交換部(87)と、
を前記複数の第1伝熱フィンと前記複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第8加工物(71c)を形成する第1接続ステップ、
を備え、
前記第1管ピッチと前記第2管ピッチとは異なる、
熱交換器の製造方法。 - 第1方向に複数の第1伝熱管(61a)を第1管ピッチで配置した1列の第1列伝熱管群(G3)と前記第1列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィン(5a)とを有する第1熱交換部(86)と、
第2方向に複数の第2伝熱管(61c)を第2管ピッチで配置した1列の第2列伝熱管群(G5)と前記第2列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィン(5c)とを有する第2熱交換部(88)と、
を前記複数の第1伝熱フィンと前記複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第9加工物(71d)を形成する第1接続ステップ、
を備え、
前記第1伝熱管の管径(r1)と前記第2伝熱管の管径(r2)とは異なる、
熱交換器の製造方法。 - 第1方向に複数の第1伝熱管(61a)を第1管ピッチで配置した1列の第1列伝熱管群(G3)と前記第1列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第1伝熱フィン(5a)とを有する第1熱交換部(86)と、
第2方向に複数の第2伝熱管(61d)を第2管ピッチで配置した1列の第2列伝熱管群(G5)と前記第2列伝熱管群が貫通する矩形の複数の第2伝熱フィン(5d)とを有する第2熱交換部(89)と、
を前記複数の第1伝熱フィンと前記複数の第2伝熱フィンとの長手側の端部同士を接続して第10加工物(71e)を形成する第1接続ステップ、
を備え、
前記第1伝熱フィンの短手側の第1辺の長さ(W1)と前記第2伝熱フィンの短手側の第2辺の長さ(W2)とは異なる、
熱交換器の製造方法。 - 請求項1から8のいずれかに記載の熱交換器の製造方法により製造される、
熱交換器(30〜30e)。 - 請求項9に記載の熱交換器(30〜30e)と、
前記空気流を生成する送風機(31)と、
を備えた
空気調和装置(1)の室内機(3〜3e)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006225374A JP2008051352A (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006225374A JP2008051352A (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008051352A true JP2008051352A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39235585
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006225374A Pending JP2008051352A (ja) | 2006-08-22 | 2006-08-22 | 熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008051352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009236324A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Toshiba Carrier Corp | 熱交換器の製造方法と、空気調和機の室内機 |
CN103900402A (zh) * | 2012-12-26 | 2014-07-02 | 株式会社能率 | 换热器和具备该换热器的热水器 |
CN104354408A (zh) * | 2012-10-25 | 2015-02-18 | 宁波东大空调设备有限公司 | 一种异相膜机芯,及其制造装置和方法 |
-
2006
- 2006-08-22 JP JP2006225374A patent/JP2008051352A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009236324A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-15 | Toshiba Carrier Corp | 熱交換器の製造方法と、空気調和機の室内機 |
CN104354408A (zh) * | 2012-10-25 | 2015-02-18 | 宁波东大空调设备有限公司 | 一种异相膜机芯,及其制造装置和方法 |
CN103900402A (zh) * | 2012-12-26 | 2014-07-02 | 株式会社能率 | 换热器和具备该换热器的热水器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2930456B1 (en) | Flat tube heat exchange apparatus, and outdoor unit for air conditioner provided with same | |
US20150033789A1 (en) | Heat exchanger and air conditioner provided with heat exchanger | |
US20090308585A1 (en) | Method for Manufacturing Tube and Fin Heat Exchanger with Reduced Tube Diameter and Optimized Fin Produced Thereby | |
JP4610626B2 (ja) | 天井埋め込み型空気調和機に配置される熱交換器及び天井埋め込み型空気調和機 | |
KR102227419B1 (ko) | 열교환기 및 이를 갖는 공기조화기 | |
JP2007298260A (ja) | 熱交換器 | |
JP2008232600A (ja) | 熱交換器及びこの熱交換器を備えた空気調和機 | |
JP2005106328A (ja) | 熱交換装置 | |
JP2004286431A (ja) | 熱交換器 | |
JP6806187B2 (ja) | 熱交換器 | |
JP2008051352A (ja) | 熱交換器、空気調和装置の室内機、および熱交換器の製造方法 | |
JP3979118B2 (ja) | 熱交換器、熱交換器の製造方法及び空気調和機 | |
JP4984836B2 (ja) | 熱交換器 | |
AU2005308184B2 (en) | Heat exchanger | |
JP2006336935A (ja) | 冷凍空調機の室外ユニット | |
JP2006110694A (ja) | 熱交換器の製造方法、熱交換器の製造システム | |
JP6316458B2 (ja) | 空気調和装置 | |
WO2013088722A1 (ja) | 空気調和機 | |
JP2008082619A (ja) | 熱交換器 | |
JP2008025941A (ja) | 熱交換器、熱交換器の製造方法、および空気調和装置の室内機 | |
JP2007139278A (ja) | 熱交換器及びこれを用いた冷熱機器 | |
JP2001041671A (ja) | 空調用熱交換器 | |
KR100731537B1 (ko) | 열교환기 | |
JP6413376B2 (ja) | フィンチューブ型熱交換器及びその製造方法 | |
JP2006275376A (ja) | 熱交換器および空気調和機の室外機 |