JP2008050845A - 車輌用施解錠制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被牽引車が連結された場合に車体開閉部が予期せずに解錠されてしまうのを防止する車輌用施解錠制御装置を提供すること。
【解決手段】応答要求信号を発信する発信機4と応答要求信号に応じて応答信号を発信する携帯機8と応答信号を受信する受信機5とを有する車輌用施解錠制御システムSにおける車輌用施解錠制御装置1は、受信機5に対応する車体開閉部の施解錠を制御する施解錠制御手段100と、被牽引車Tの連結の有無を判定する連結判定手段101と、連結判定手段101により被牽引車Tが連結されていると判定された場合、所定の受信機5Bに対応する車体開閉部の解錠を禁止する解錠禁止手段102と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】応答要求信号を発信する発信機4と応答要求信号に応じて応答信号を発信する携帯機8と応答信号を受信する受信機5とを有する車輌用施解錠制御システムSにおける車輌用施解錠制御装置1は、受信機5に対応する車体開閉部の施解錠を制御する施解錠制御手段100と、被牽引車Tの連結の有無を判定する連結判定手段101と、連結判定手段101により被牽引車Tが連結されていると判定された場合、所定の受信機5Bに対応する車体開閉部の解錠を禁止する解錠禁止手段102と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車輌用施解錠制御装置に関し、特に、被牽引車が連結された場合に車体開閉部が予期せずに解錠されてしまうのを防止する車輌用施解錠制御装置に関する。
従来、携帯機に記憶された認証コードを無線通信によって取得し、認証コードを照合確認できた場合に、ドアやトランクを自動的に解錠するキーレスエントリーシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
かかるキーレスエントリーシステムは、車載送受信機が通信可能範囲にある携帯機に電波を発信することにより、携帯機に認証コードを含む応答信号を発信させて認証コードを取得する。
キーレスエントリーシステムは、運転席ドア、助手席ドアまたはトランク等のそれぞれに対応する受信機を個別に有し、携帯機からの応答信号を受信した受信機のそれぞれに対応するドアやトランクを解錠する。この場合、キーレスエントリーシステムは、携帯機からの応答信号を受信した時点で即座にドアやトランクを解錠する場合もあり、携帯機からの応答信号を受信し、かつ、ドアノブに設置された接触センサーが携帯機を携帯する者の手を検出した時点でドアやトランクを解錠する場合もある。
これにより、携帯機を携帯する者は、キーを操作する必要もなく、車輌のドアやトランクに近づくだけで自動的にドアやトランクを解錠することができる。
特開2002−46541号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置を含めた従来のキーレスエントリーシステムは、被牽引車が連結された場合に特別な対応を採っていない。従って、車輌後方にキャンピングカーが連結され、そのキャンピングカー内に携帯機が保管された場合であって、車輌後方に設置された発信機の通信範囲内にその携帯機がある場合、キーレスエントリーシステムは、その発信機に対応するドアやトランクを誤って解錠させてしまう場合がある。
上述の状況に鑑み、本発明は、被牽引車が連結された場合に車体開閉部が予期せずに解錠されてしまうのを防止する車輌用施解錠制御装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第一の発明に係る車輌用施解錠制御装置は、応答要求信号を発信する発信機と該応答要求信号に応じて応答信号を発信する携帯機と該応答信号を受信する受信機とを有する車輌用施解錠制御システムにおける車輌用施解錠制御装置であって、前記受信機に対応する車体開閉部の施解錠を制御する施解錠制御手段と、被牽引車の連結の有無を判定する連結判定手段と、前記連結判定手段により被牽引車が連結されていると判定された場合、所定の受信機に対応する車体開閉部の解錠を禁止する解錠禁止手段とを備えることを特徴とする。
また、第二の発明は、第一の発明に係る車輌用施解錠制御装置であって、前記所定の受信機は、前記被牽引車が位置する範囲にある携帯機から応答信号を受信する受信機である、ことを特徴とする。
また、第三の発明は、第一または第二の発明に係る車輌用施解錠制御装置であって、前記解錠禁止手段により解錠が禁止された状態で前記連結判定手段により被牽引車の連結が無いと判定された場合に警報を出力する警報出力手段を備えることを特徴とする。
また、第四の発明は、第三の発明に係る車輌用施解錠制御装置であって、前記警報出力手段は、前記解錠禁止手段により解錠が禁止されない場合、警報を出力しないことを特徴とする。
上述の手段により、本発明は、被牽引車が連結された場合に車体開閉部が予期せずに解錠されてしまうのを防止する車輌用施解錠制御装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明に係る車輌用施解錠制御システムの構成例を示す図であり、車輌用施解錠制御システムSは、車輌用施解錠制御装置1、バックドアスイッチ2、連結検出器3、発信機4、受信機5、アラームECU(Electronic Control Unit)6、ボデーECU7、スマートキー8から構成され、各装置は、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)等の車載ネットワークを介して接続される。
車輌用施解錠制御装置1は、ドアやバックドアの施解錠を制御する装置であり、例えば、スマートキー8を携帯する運転者が接近した場合にドアを自動的に解錠したり、スマートキー8を携帯した運転者が車輌から遠ざかった場合にドアを自動的に施錠したりする。
車輌用施解錠制御装置1が有する制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)等を備えたコンピュータであり、施解錠制御手段100、連結判定手段101、解錠禁止手段102および警報出力手段103に対応するプログラムをNVRAMに記憶し、それらプログラムをRAM上に展開して対応する処理をCPUに実行させる。なお、制御部10の各種手段は、電子回路で構成されてもよい。
バックドアスイッチ2は、バックドアを開くためのスイッチであり、例えば、後方ナンバープレート付近等に配置される押しボタン式のスイッチであって、スイッチが押下されるとバックドア解錠要求信号を車輌用施解錠制御装置1の制御部10に出力する。
連結検出器3は、被牽引車の連結の有無を検出するための装置であり、例えば、車輌と被牽引車(トレーラ)とを電気的に接続するためのトーイングコネクタにおける電圧値に基づいてトレーラの連結の有無を検出する。
連結検出器3は、車輌とトレーラとが連結されている場合、トレーラに設置されるトレーラランプ等の電気的負荷(抵抗)の存在によりトーイングコネクタにおいて生じる電圧降下を測定することでトレーラ連結の有無を検出する。
また、連結検出器3は、電源供給ライン接続の有無や接地接続の有無を検出することでトレーラ連結の有無を検出するようにしてもよく、車輌とトレーラとを機械的に接続するためのトーイングヒッチ部に設けられた専用スイッチを介して電気機械的にトレーラ連結の有無を検出するようにしてもよく、トレーラランプの断線を検出する断線検出回路を用いてトレーラ連結の有無を検出するようにしてもよい。
連結検出器3は、トレーラが連結された状態でトレーラ連結信号を制御部10に出力し、トレーラが切り離された状態でトレーラ連結信号の出力を中止する。
発信機4は、スマートキー8に対する応答要求信号を発信するための装置であり、例えば、ドア用発信機4A、バックドア用発信機4Bのように、各車体開放部に対応付けて車室外の複数箇所に設置され、所定の通信範囲(例えば、発信機を中心とした半径1メートルの範囲であり、以下「検知エリア」という。)に応答要求信号を発信する。
例えば、ドア用発信機4Aは、ドアアウトサイドハンドル付近等に設置され、バックドア用発信機4Bは、バックドアアウトサイドガーニッシュ付近等に設置される。なお、発信機4は、例えば、ボデー天井部等の車室外の一カ所に設置されてもよい。
ここで、「車体開放部」とは、車体表面を開閉できる車体の一部分をいい、例えば、運転席ドア、助手席ドア、後部座席ドアもしくはバックドア(各ドアは、スライドドア等を含む。)、トランク、ボンネット、フューエルリッド、サンルーフ、カブリオレの電動式ソフトトップ等があり、スマートキー8により施錠または解錠される。
また、発信機4は、所定間隔で応答要求信号を発信するようにしてもよく、所定のイベント(例えば、スイッチの押下)に基づいて応答要求信号を発信するようにしてもよい。
例えば、運転席ドアに対応するドア用発信機4Aは、所定間隔(例えば、0.3秒間隔)で応答要求信号を発信し、検知エリアにスマートキー8が進入すると即座に運転席ドアを解錠させる。
一方、バックドアに対応するバックドア用発信機4Bは、バックドアスイッチ2が押下された時点で応答要求信号を発信するようにし、所定間隔で自動的に応答要求信号を発信するようなことはしない。
バックドアが開閉される頻度は、運転席ドアや助手席ドアに比べ少なく、自動的に解錠させた場合に、運転者が解錠したことを忘れてその状態を放置してしまう場合もあるからであり、バックドアスイッチ2が押下された時点で発信するようにしても利便性を大きく損なうようなことがないからである。
また、発信機4は、例えば、長波帯(30kHz〜300kHz)の電波を用いて常に同じ内容の応答要求信号を発信するようにしてもよく、車速センサー、ドア開閉センサー、イグニッションスイッチ等からの信号に基づく車輌状態に応じて内容の異なる応答要求信号を発信するようにしてもよい。例えば、発信機4は、トレーラが連結されている場合は、トレーラが連結されていない場合に発信する応答要求信号とは異なる応答要求信号を発信し、応答要求信号を受信するスマートキー8に異なる処理(例えば、応答信号を発信させないようにする処理がある。)を実行させるようにしてもよい。
受信機5は、応答要求信号を受信したスマートキー8が発信する応答信号を受信するための装置であり、例えば、ドア用受信機5A、バックドア用受信機5Bのように、各車体開放部に対応付けて車室外の複数箇所に設置される。なお、受信機5は、発信機4に一体化されてもよく、別個独立であってもよい。
受信機5は、スマートキー8からの応答信号を受信すると、その旨を制御部10に通知し、制御部10からアラームECU6およびボデーECU7に制御信号を送信させる。
アラームECU6は、アラームの出力を制御する電子制御装置であり、例えば、車輌用施解錠制御装置1からの制御信号に基づいて車載スピーカ、車載ホーンまたは車載ブザー等を吹鳴させたり、或いは、ハザードランプまたはヘッドライト等を点灯または点滅させたりする。
ボデーECU7は、ボデー関係の車載装置を制御するための電子制御装置であり、例えば、車輌用施解錠制御装置1からの制御信号に基づいてリレーコイルを作動させドアロックコントロールモーター、バックドアコントロールモーター等を駆動させ、運転席ドア、助手席ドア、バックドア等を自動的に施解錠する。
スマートキー8は、発信機4からの応答要求信号に応じて応答信号を発信する携帯機であり、例えば、超短波帯(30MHz〜300MHz)や極超短波帯(300MHz〜3GHz)の電波を用いて応答信号を発信する。また、スマートキー8は、認証IDを記憶した不揮発性メモリを有し、記憶された認証IDを応答信号により車輌用施解錠制御装置に通知する。
スマートキー8は、発信機4の検知エリア内に進入し発信機4からの応答要求信号を受信すると自動的に応答信号を発信して、受信機5にその応答信号を受信させる。応答信号を受信した車輌用施解錠制御装置1は、受信した認証IDと制御部10のNVRAMに記憶された認証IDとを照合し、合致した場合に車体開放部を施解錠させ、合致しなかった場合に車体開放部を施解錠させないようにする。
また、スマートキー8は、発信機4から受信した応答要求信号の内容に基づいて応答信号の内容を変更したり(例えば、対応する車体開放部の施解錠ができない旨の音声メッセージを車載スピーカから出力させる応答信号を発信する。)、応答信号を発信しないようにしたりしてもよい。応答信号を受信する受信機5に複数の異なる処理を実行させるためである。
なお、スマートキー8は、応答要求信号の内容にかかわらず、時刻等の所定の条件に基づいて応答信号の発信を制御するようにしてもよい(例えば、所定時間帯に限り解錠を許可する内容の信号を発信する。)。
次に、制御部10が有する各種手段について説明する。
施解錠制御手段100は、ボデーECU7を介して車体開放部を施解錠させるための手段であり、例えば、車輌が駐車状態にあり、かつ、ドア用受信機5Aまたはバックドア用受信機5Bで応答信号を受信した場合に、ボデーECU7に対して制御信号を出力し、ドアロックコントロールモーターまたはバックドアロックコントロールモーターを駆動させてドアまたはバックドアを施解錠させる。
なお、施解錠制御手段100は、車速センサー、ドア開閉センサー、イグニッションスイッチ等からの信号に基づいて車輌が駐車状態にあるか否かを判定する。
連結判定手段101は、被牽引車が連結されているか否かを判定するための手段であり、例えば、連結検出器3からの信号を受信して被牽引車の連結の有無を判定し、判定結果を解錠禁止手段102に出力する。
解錠禁止手段102は、車輌用施解錠制御システムSによる車体開放部の解錠を禁止するための手段であり、例えば、連結判定手段101により被牽引車が連結されていると判定された場合に、車輌用施解錠制御システムSによるバックドアの解錠を禁止する。
ここで、図2を参照しながら、車輌用施解錠制御システムSが車輌Vのバックドアの解錠を禁止する際の状態について説明する。
図2は、トレーラTが連結された車輌Vの上面視であり、トレーラTと車輌Vとは、トーイングヒッチH、トーイングコネクタCを介して機械的、電気的に連結される。
後方のナンバープレート付近に設置されたバックドア用発信機4Bは、検知エリアRを有し、検知エリアR内にあるスマートキー8に対し応答要求信号を発信し、同じく後方のナンバープレート付近に設置されたバックドア用受信機5Bは、検知エリアR内のスマートキー8が発信する応答信号を受信する。
バックドア用発信機4Bの検知エリアRとトレーラTの居住エリアAとは、一部において重複し、その重複領域を斜線領域R1で示す。
解錠禁止手段102は、連結判定手段101からの信号を受信しトレーラTが車輌Vに連結されているとの判定結果を受けると、バックドア用発信機4Bによる応答要求信号の発信を中止させる。
トレーラTが連結されている場合に車輌用施解錠制御システムSによるバックドアの解錠を許可すると、バックドア用受信機5Bの検知エリアRとトレーラTの居住エリアAとの重複領域R1にスマートキー8が保管された状態でバックドアスイッチ2が押下されたときに、バックドアが解錠されてしまい防犯上問題となるからである。
具体的には、解錠禁止手段102は、バックドア用発信機4Bによる応答要求信号の発信を中止させ、スマートキー8がバックドア用発信機4Bの検知エリアRに進入してもスマートキー8が応答要求信号を受信しないようにしてスマートキー8に応答信号を発信させないようにし、その結果、バックドア用受信機5Bが応答信号を受けないようにすることでバックドアの解錠を禁止する。
なお、車輌用施解錠制御装置1は、受信機をそれぞれ車体の異なる位置に備えることにより、トレーラTの居住エリアAにあるスマートキー8からの応答信号を受信しない受信機に対応する車体開放部については、スマートキー8による解錠を禁止することはない。スマートキー8を携帯する者の利便性を維持するためである。
また、車輌用施解錠制御装置1は、トレーラTの居住エリアAにあるスマートキー8からの応答信号を受信する受信機に対応する車体開放部であっても、スマートキー8による施錠は許可するようにしてもよい。スマートキー8を携帯する者の利便性を維持するためであり、防犯上も問題がないからである。
次に、図3を参照しながら、解錠禁止手段102が車体開放部の解錠を禁止する処理について説明する。
図3は、車輌用施解錠制御システムSが車体開放部の施解錠を制御する処理を説明するタイミングチャートであり、左から右に時間経過を示し、上から順に、トレーラ連結信号、バックドア解錠要求信号、応答要求信号、応答信号およびバックドアコントロールモーター出力のそれぞれの状態を示す。
また、図3は、連結検出器3から制御部10に対して出力されるトレーラ連結信号がOFF(連結無し)の場合、バックドアスイッチ2が押下されたときにバックドアスイッチ2から制御部10に対して出力されるバックドア解錠要求信号を制御部10が受信し、バックドア用発信機4Bから応答要求信号を発信させる状態を示す。
さらに、図3は、応答要求信号を受信したスマートキー8が応答信号を発信し、応答信号を受信した制御部10がボデーECU7を介してバックドアコントロールモーターを駆動させる状態を示す。
一方、図3は、連結検出器3が制御部10に出力するトレーラ連結信号がON(連結有り)の場合、バックドアスイッチ2が押下されたときにバックドアスイッチ2から制御部10に対して出力されるバックドア解錠要求信号を制御部10が受信しても、バックドア用発信機4Bから応答要求信号を発信させない状態を示す。
このように、解錠禁止手段102は、バックドア用発信機4Bによる応答要求信号の発信を中止させることによりバックドアの解錠を禁止する。
また、解錠禁止手段102は、連結判定手段101からの信号を受信し被牽引車が連結されているとの判定結果を受けた場合に、バックドア用発信機4Bが発信する応答要求信号の内容を変更するようにしてもよい。
スマートキー8がバックドア用発信機4Bの検知エリアRに進入して変更後の応答要求信号を受信した場合に、スマートキー8に応答信号を発信させないようにし、その結果、バックドア用受信機5Bが応答信号を受けないようにすることでバックドアの解錠を禁止するためである。
或いは、車輌用施解錠制御システムSは、スマートキー8が応答要求信号を受けた場合に通常とは異なる所定の応答信号をスマートキー8に発信させるようにし、バックドア用受信機5Bがその応答信号を受けてもボデーECU7に制御信号を出力しないようにすることで、バックドアの解錠を禁止するようにしてもよい。
警報出力手段103は、所定の条件が満たされた場合に警報を出力するための手段であり、例えば、車輌Vを駐車させる際に、制御部10がトレーラ連結信号を連結検出器3から受信し、解錠禁止手段102によりバックドアの解錠を禁止した後、トレーラ連結信号を連結検出器3から受信しなくなったときにアラームECU6を介して警報を出力させる。
トレーラTの盗難を防止するためであり、また、解錠禁止手段102によりバックドアの解錠を禁止した後にトレーラ連結信号を受信しなくなった場合に限って警報を出力させるのは、不必要な警報が出力されるのを防止するためである。
例えば、車輌Vを駐車させる際にトレーラTが連結されていなかったにもかかわらず、車輌Vの駐車中に連結検出器3が故障し、トレーラTが連結されていないにもかかわらず連結判定手段101によりトレーラTが連結されていると判定され、その後改めてトレーラTが連結されていないと判定された場合に、不必要な警報が出力されるのを防止するためである。
なお、車輌用施解錠制御システムSは、トレーラTが一旦連結されたと判定した場合には、警報出力の有無にかかわらず、運転席ドアが解錠されない限り継続してバックドアの解錠を禁止する。
トレーラTが連結されたことを理由に解錠禁止手段102によりバックドアの解錠が禁止された場合に、トレーラTが車輌Vから切り離されたからといってバックドアの解錠を許可してしまえば、トレーラTの居住エリアAにあるスマートキー8がバックドア用発信機4Bの検知エリアRにある限り、トレーラTを車輌Vから切り離すだけで誰でもバックドアを解錠できることとなってしまい、トレーラTが連結されていることを理由にバックドアの解錠を禁止したことが無駄になってしまうからである。
図4は、上述の警報出力手段103による処理を説明するためのタイミングチャートであり、左から右に時間経過を示し、上から順に、運転席ドア、車輌用施解錠制御装置1およびトレーラ連結信号のそれぞれの状態を示す。なお、トレーラ連結信号の状態は、3つのパターンが示され、それぞれONになったタイミングが異なる。
車輌Vの運転席ドアが施錠されると、警戒停止状態にあった車輌用施解錠制御装置1は、所定時間(例えば、30秒)が経過するまで警戒準備状態となり、所定時間が経過した後に警戒状態となる。
警戒停止状態とは、車輌用施解錠制御装置1が作動せず警報出力手段103により警報を出力させない状態をいい、警戒状態とは、車輌用施解錠制御装置1が作動し、所定条件を満たす場合に警報出力手段103により警報を出力させる状態をいう。
警戒準備状態とは、警戒停止状態から警戒状態へ移行する際の状態であり、車輌Vの運転席ドアが施錠されてから所定時間(例えば、30秒)にわたって継続する。
車輌用施解錠制御装置1が警戒準備状態となっている状態で、トレーラ連結信号が既にONとなっているか(パターン1)、或いは、トレーラ連結信号がONになった場合(パターン2)、車輌用施解錠制御装置1は、警戒状態においてバックドアの解錠を禁止し、その後警戒状態においてトレーラ連結信号がOFFになった場合には警告出力手段103により警告を出力させる。
一方、車輌用施解錠制御装置1が警戒準備状態となっている状態でトレーラ連結信号がONにならなかった場合(パターン3)、車輌用施解錠制御装置1は、その後警戒状態においてトレーラ連結信号がどのように変化しても警告出力手段103により警告を出力させないようにする。
トーイングコネクタ等の故障によりトレーラTが連結されていないにもかかわらずトレーラTが連結されたと判定されたような場合に、不必要な警報を出力しないようにするためである。
なお、車輌用施解錠制御装置1は、トレーラ連結信号が一旦ONになれば、運転席ドアが解錠されない限りバックドアの解錠を禁止する。トーイングコネクタ等の故障によりトレーラTが連結されていないにもかかわらずトレーラTが連結されたと判定されたような場合であっても、トレーラTが車輌Vに近在する場合もあり、また、車輌用施解錠制御装置1が警戒状態である場合にトレーラTが実際に連結される場合もあるからである。
このように、車輌用施解錠制御装置1は、車輌Vの運転席ドアを施錠した後に車輌Vの所有者がトレーラTを連結させた場合であっても、車輌Vの運転席ドアを施錠してから所定時間(例えば、30秒)が経過するまでに行われたのであれば、車輌Vの所有者(正規にスマートキー8を有する者)によるトレーラTの連結であるとし、その後、トレーラ連結信号がOFFとなった場合に確実に警告を出力させるようにする。
一方、車輌用施解錠制御装置1は、所定時間経過後にトレーラ連結信号がONとなった場合には、車輌Vの所有者によるトレーラTの連結ではなく、トーイングコネクタCの接触不良やトーイングヒッチHにある専用スイッチの故障によるものとし、その後、トレーラ連結信号がOFFとなった場合に不必要な警告を出力させないようにする。
以上の構成により、車輌用施解錠制御装置1は、連結判定手段101により被牽引車の連結の有無を判定し、被牽引車が連結された場合に所定の車体開閉部の解錠を禁止するので、被牽引車が連結された場合に車体開閉部が予期せずに解錠されてしまうのを防止することができる。
また、車輌用施解錠制御装置1は、トレーラTの居住エリアAにスマートキー8を保管するような場合であってもバックドアを確実に施錠することができ、防犯性を高めることができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、車輌用施解錠制御装置1は、トレーラが車輌に連結されるとバックドア用発信機4Bから応答要求信号を発信しないようにしてバックドアの解錠を禁止するが、バックドア用発信機4Bの検知エリアRを縮小させたり、応答要求信号の発信方向をトレーラの位置から逸らせたりしてバックドアの解錠を禁止するようにしてもよい。
1 車輌用施解錠制御装置
2 バックドアスイッチ
3 連結検出器
4、4A、4B 発信機
5、5A、5B 受信機
6 アラームECU
7 ボデーECU
8 スマートキー
10 制御部
100 施解錠制御手段
101 連結判定手段
102 解錠禁止手段
103 警報出力手段
A 居住エリア
C トーイングコネクタ
H トーイングヒッチ
R 検知エリア
R1 重複エリア
S 車輌用施解錠制御システム
T トレーラ
V 車輌
2 バックドアスイッチ
3 連結検出器
4、4A、4B 発信機
5、5A、5B 受信機
6 アラームECU
7 ボデーECU
8 スマートキー
10 制御部
100 施解錠制御手段
101 連結判定手段
102 解錠禁止手段
103 警報出力手段
A 居住エリア
C トーイングコネクタ
H トーイングヒッチ
R 検知エリア
R1 重複エリア
S 車輌用施解錠制御システム
T トレーラ
V 車輌
Claims (4)
- 応答要求信号を発信する発信機と該応答要求信号に応じて応答信号を発信する携帯機と該応答信号を受信する受信機とを有する車輌用施解錠制御システムにおける車輌用施解錠制御装置であって、
前記受信機に対応する車体開閉部の施解錠を制御する施解錠制御手段と、
被牽引車の連結の有無を判定する連結判定手段と、
前記連結判定手段により被牽引車が連結されていると判定された場合、所定の受信機に対応する車体開閉部の解錠を禁止する解錠禁止手段と、
を備えることを特徴とする車輌用施解錠制御装置。 - 前記所定の受信機は、前記被牽引車が位置する範囲にある携帯機から応答信号を受信する受信機である、
ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用施解錠制御装置。 - 前記解錠禁止手段により解錠が禁止された状態で前記連結判定手段により被牽引車の連結が無いと判定された場合に警報を出力する警報出力手段、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車輌用施解錠制御装置。 - 前記警報出力手段は、前記解錠禁止手段により解錠が禁止されない場合、警報を出力しない、
ことを特徴とする請求項3に記載の車輌用施解錠制御装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10060164B2 (en) | 2016-02-24 | 2018-08-28 | Ford Global Technologies, Llc | Wireless-based system and method for opening a hood of a motor vehicle |
US10407970B2 (en) | 2017-07-31 | 2019-09-10 | Ford Global Technologies, Llc | Initiation of vehicle liftgate actuation |
-
2006
- 2006-08-24 JP JP2006228228A patent/JP2008050845A/ja active Pending
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