JP2008049767A - ドアミラー - Google Patents
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Abstract
【課題】ミラー本体については運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる角度としながら、ミラーハウジングについては運転席側と助手席側とで同様の取付け角度で取付ける場合があるドアミラーにおいて、部品点数を減少することができるドアミラーを提供する。
【解決手段】車両の左右に設けられた一対のミラーハウジング3内に、ミラー本体5を傾動可能に支持するリモコンユニット8を備えた車両用のドアミラー1において、リモコンユニット8のピボットプレート9を肉厚部53を有する偏肉状に形成し、リモコンユニット8に対してミラー本体5を傾斜した状態で取付けられるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】車両の左右に設けられた一対のミラーハウジング3内に、ミラー本体5を傾動可能に支持するリモコンユニット8を備えた車両用のドアミラー1において、リモコンユニット8のピボットプレート9を肉厚部53を有する偏肉状に形成し、リモコンユニット8に対してミラー本体5を傾斜した状態で取付けられるようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、ミラーの反射角を調整できる自動車用のドアミラーに関するものである。
一般に、車両には後方確認用のドアミラーが左右(運転席側と助手席側)に設けられている。このドアミラーには、車内の操作スイッチによってミラーの反射角を調整できるように電動リモートコントロールユニット(以下、リモコンユニットという)が内装されているものがある。このリモコンユニットは、フロントケースとリヤケースとから成るケーシング内部にミラーを上下・左右に傾動させるためのモータと、モータにドライブトランスミッション(ウォームギア)を介して連係されている作動軸とを備え、ケーシングの略中央にミラーを支持するピボットプレートが傾動自在に支持されている。そして、モータの駆動により作動軸がケーシングに対して進退移動することでピボットプレートが傾動動作を行うようになっている。
このように構成されたドアミラーは、運転席に搭乗した運転者が、車両の両側部から後方を視認できるようにドアミラーのミラー本体が予め所定角度に傾斜した状態で配設され、リモコンユニットによって運転者が最も視認しやすい反射角にするべくミラー本体を微調整するようになっている。具体的には、図6に示すように、車両の右側に運転席がある右ハンドルタイプの車両において、車両の運転席側(車両の右側、図6における右側)のドアミラーは、例えば、車両の進行方向に沿う中心線Mに直交する方向を基準としてミラー本体が17.5°の角度となるように配設され、助手席側(車両の左側、図6における左側)のドアミラーは、中心線Mに直交する方向を基準としてミラー本体が29.0°の角度となるように配設されている。
ところで、近年、ドアミラーには、ミラー本体を収納するミラーハウジングの最外側(車両の左右方向に対する最外側)にサイドウインカが一体的に設けられたものがある。このサイドウインカ付ドアミラーは、保安上左右同一角度に設定することが要求されている。このため、例えば、ミラーハウジングの傾斜角度をドアミラーの運転席側のミラー本体の角度(17.5°)と助手席側のミラー本体の角度(29.0°)との略平均角度となる23.0°に設定して配設する必要があり(図6参照)、ミラー本体とミラーハウジングの傾斜角度がそれぞれ異なってしまうという課題があった。
そこで、全ての角度要件を満足するために、例えば、特許文献1に開示されているように、リモコンユニットを締結固定するブラケットの取付け座面に傾斜部を設けると共に、ケーシングのブラケット取付け座面にも傾斜部を設け、リモコンユニットをミラーハウジングに対して傾斜させた状態でブラケットに取付ける技術が知られている。このように構成することで、ミラー本体については運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる角度としながら、ミラーハウジングについては、運転席側と助手席側とで同様の取付け角度で取付けることが可能になる。
特願2004−299525号公報
しかしながら、上述の従来技術では、ミラー本体を支持するピボットプレートを運転席側と助手席側とで共用部品として用いることができるという点では優れているが、ケーシングを構成するフロントケースとリヤケースとがそれぞれ運転席側と助手席側とで2種類必要になる。さらに、車両には右側に運転席がある右ハンドルタイプのものと、左側に運転席がある左ハンドルタイプのものがあるため、両ハンドルタイプのものを満足しようとすると、図7に示すように、フロントケースとリヤケースの種類は、右ハンドルタイプの運転席側(車両の右側、R)と、右ハンドルタイプの助手席側(車両の左側、L)と、左ハンドルタイプの運転席側(車両の左側、L)と、左ハンドルタイプの助手席側(車両の右側、R)とで合計8種類、これにピボットプレートを合わせると合計9種類必要になり、部品点数が多くなってしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、サイドウインカ付ドアミラーのように、ミラー本体については運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる角度としながら、ミラーハウジングについては運転席側と助手席側とで同様の取付け角度で取付ける場合があるドアミラーにおいて、部品点数を減少することができるドアミラーを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、車両の左右に設けられた一対のミラーハウジング内に、ミラー本体を傾動可能に支持するリモコンユニットをそれぞれ備えた車両用のドアミラーにおいて、前記リモコンユニットの前記ミラー本体側に、前記リモコンユニットに対して前記ミラー本体を傾斜した状態で取付けるための傾斜調整部を設けたことを特徴とする。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記リモコンユニットに前記ミラー本体を支持するピボットプレートを設け、前記ピボットプレートは肉厚が変化する偏肉状に形成され、該偏肉部分が前記傾斜調整部として構成されてもよい。
このように構成することで、リモコンユニットのケーシングにミラー本体を傾斜させるための加工を何ら施す必要がなくなる。また、リモコンユニットのケーシングに何ら加工を施すことなく、ミラー本体をミラーハウジングに対して傾斜させた状態で配設することができる。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記リモコンユニットに前記ミラー本体を支持するピボットプレートを設け、前記ピボットプレートは肉厚が変化する偏肉状に形成され、該偏肉部分が前記傾斜調整部として構成されてもよい。
このように構成することで、リモコンユニットのケーシングにミラー本体を傾斜させるための加工を何ら施す必要がなくなる。また、リモコンユニットのケーシングに何ら加工を施すことなく、ミラー本体をミラーハウジングに対して傾斜させた状態で配設することができる。
請求項3に記載した発明は、前記一対のミラーハウジングが、前記車両の進行方向に沿う中心線に直交する方向を基準として同じ角度で配置されていることを特徴とする。
このように構成することで、請求項4に記載した発明のように、前記ミラーハウジングには、サイドウインカが一体的に設けられているものとすることができる。
このように構成することで、請求項4に記載した発明のように、前記ミラーハウジングには、サイドウインカが一体的に設けられているものとすることができる。
請求項1又は請求項2に記載した発明によれば、リモコンユニットのケーシングにミラー本体を傾斜させるための加工を何ら施す必要がなくなる。このため、ケーシングを構成するフロントケースとリヤケースとがそれぞれ車両の右側と左側とで2種類必要になるものの、右ハンドルタイプの車両と左ハンドルタイプの車両とでそれぞれフロントケースとリヤケースとを共用部品として用いることができる。一方、ミラー本体を支持するピボットプレートの種類は、右ハンドルタイプの車両と左ハンドルタイプの車両とで2種類必要になるものの、同一タイプ(右ハンドルタイプ又は左ハンドルタイプ)の車両においては、車両の右側と左側とを共用部品として用いることができる。
具体的には、例えば、右ハンドルタイプの車両において、フロントケースとリヤケースはそれぞれ運転席側(車両の右側、R)と助手席側(車両の左側、L)の2種類使用すると共に、ピボットプレートは右ハンドルタイプ用のものを使用して車両の右側と左側とを共用部品として用いることができる。一方、左ハンドルタイプの車両において、フロントケースとリヤケースはそれぞれ右ハンドルタイプの車両の右側と左側に用いられていたものを共用部品としてそのまま用いると共に、ピボットプレートは左ハンドルタイプ用のものを使用して車両の右側と左側とを共用部品として用いることができる。
したがって、フロントケース及びリヤケースについては、それぞれ車両の右側用と左側用の2種類用意すれば、右ハンドルタイプ、左ハンドルタイプに係らずそのまま使用することができ、また、ピボットプレートについては右ハンドルタイプ用と左ハンドルタイプ用の2種類用意すれば、車両の右側、左側に係らずそのまま使用することができる。このため、上述の従来技術と比較して、フロントケース、リヤケース及びピボットプレートの種類を合計6種類に減少させることができる。
また、リモコンユニットのケーシングに何ら加工を施すことなく、ミラー本体をミラーハウジングに対して傾斜させた状態で配設することができる。このため、ミラー本体については運転席側と助手席側とでそれぞれ異なる角度としながら、ミラーハウジングについては、運転席側と助手席側とで同様の取付け角度で取付けることが可能になる。
さらに、請求項3に記載した発明のように、前記一対のミラーハウジングが、前記車両の進行方向に沿う中心線に直交する方向を基準として同じ角度で配置されていても、ミラーハウジングの取付け角度に係らず、運転席側のミラー本体及び助手席側のミラー本体をそれぞれ所定角度で取付けることができる。このため、請求項4に記載した発明のように、ミラーハウジングにサイドウインカを一体的に設けることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、右ハンドルタイプの車両の左側(助手席側)のドアミラー1の構成を示す断面図、図2は、図1のリモコンユニット8のA矢視図、図3は、図2のB−B線に沿う断面図、図4は、右ハンドルタイプの車両の右側(運転席側)のドアミラー60の構成を示す断面図である。
図1〜図3に示すように、ドアミラー1は、車両の側面に設けられたミラーベース2に前後に可倒可能に支持されたものである。ドアミラー1は、湾曲した樹脂製の容器であるミラーハウジング3を備えている。このミラーハウジング3の最外側(車両の左右方向の最外側、図1における上側)には、サイドウインカ45を構成するランプ46が設けられている。このランプ46は不図示の電源に制御部(不図示)を介して電気的に接続されている。ランプ46の前方(図1における右側)には、ミラーハウジング3上に透過性の樹脂カバー47がミラーハウジング3の車両前方側の略中央から最外側までを覆うように設けられ、対向車又は歩行者等が車両の前方又は左方からサイドウインカ45が視認できるようになっている。
図1は、右ハンドルタイプの車両の左側(助手席側)のドアミラー1の構成を示す断面図、図2は、図1のリモコンユニット8のA矢視図、図3は、図2のB−B線に沿う断面図、図4は、右ハンドルタイプの車両の右側(運転席側)のドアミラー60の構成を示す断面図である。
図1〜図3に示すように、ドアミラー1は、車両の側面に設けられたミラーベース2に前後に可倒可能に支持されたものである。ドアミラー1は、湾曲した樹脂製の容器であるミラーハウジング3を備えている。このミラーハウジング3の最外側(車両の左右方向の最外側、図1における上側)には、サイドウインカ45を構成するランプ46が設けられている。このランプ46は不図示の電源に制御部(不図示)を介して電気的に接続されている。ランプ46の前方(図1における右側)には、ミラーハウジング3上に透過性の樹脂カバー47がミラーハウジング3の車両前方側の略中央から最外側までを覆うように設けられ、対向車又は歩行者等が車両の前方又は左方からサイドウインカ45が視認できるようになっている。
また、ミラーハウジング3の車両後方側(図1における左側)には開口部4が形成され、この開口部4にミラー本体5が収納されている。ミラー本体5は、ミラープレート6とこれを保持するミラーホルダ7とで構成されている。ミラーホルダ7は、その背面側に設けられたリモコンユニット8のピボットプレート9に支持されている。リモコンユニット8は、ミラー本体5の傾斜角度を調整するためのものであって、ミラーハウジング3内に設けられたブラケット10にネジ11によって締結固定されている。このブラケット10の背面側には、リモコンユニット8に対応する部分にリモコンユニット8を取付けるための取付け座48がリモコンユニット8に向かって突出するように三箇所設けられている。この取付け座48には雌ネジ部49が設けられている。尚、取付け座48のブラケット10背面からの突出高さH1は三箇所とも略同等に設定されている。
リモコンユニット8はケーシング40を備えている。ケーシング40は、フロントケース12とリヤケース13とで構成されており、両ケース12,13が互いに分割可能に嵌合固定されている。フロントケース12には、ブラケット10の取付け座48に対応する部分に取付け座50がフロントケース12からブラケット10に向かって突出するように三箇所設けられている。この取付け座50には、ブラケット10の取付け座48を受け入れる凹部51が形成されている。この凹部51の深さH2は、リモコンユニット8がブラケット10に沿うように設定されている。
また、取付け座50には、取付け座48の雌ネジ部49に対応する部分にネジ孔41が形成されている。一方、リヤケース13にも取付け座48の雌ネジ部49に対応する部分にネジ孔52が形成されている。ケーシング40は、これらネジ孔41,52にネジ11が挿通されることによってブラケット10に締結固定されるようになっている。
また、取付け座50には、取付け座48の雌ネジ部49に対応する部分にネジ孔41が形成されている。一方、リヤケース13にも取付け座48の雌ネジ部49に対応する部分にネジ孔52が形成されている。ケーシング40は、これらネジ孔41,52にネジ11が挿通されることによってブラケット10に締結固定されるようになっている。
図2、図3に示すように、フロントケース12とリヤケース13とで閉塞された内部には、二組のモータ14,14が収納されている。これらモータ14,14は、ミラー本体5を傾動させるための駆動源であって、ミラー本体5を左右方向に傾動させる左右方向傾斜用モータと、上下方向に傾動させる上下方向傾斜用モータとに分類され、それぞれ不図示の電源に制御部(不図示)を介して電気的に接続されている。モータ14の回転軸15は、ウォームギア21を介して作動軸18と連係している。このウォームギア21によって回転軸15の回転力が作動軸18へと伝達され、作動軸18が軸方向(図3において左右方向)に向かって進退するようになっている。
作動軸18は棒状に形成されたものであって、作動軸18の先端には先細りに形成された先細り部22が設けられている。この先細り部22の先端に球状のピボット部23が設けられている。ピボット部23には、周方向外側に向かって突起36が設けられている。この突起36は、作動軸18の周方向への回転を防止するためのものであって、後述するピボットプレート9に形成されている係止溝37と係合するようになっている。
フロントケース12の作動軸18に対応する部分には、作動軸18のフロントケース12側(図3における右側)に向かう移動を許容する凹部24が設けられている。この凹部24には断面円弧状のストッパ25が四箇所放射状に等間隔に設けられている。
一方、リヤケース13の作動軸18に対応する部分には、孔26が形成されている。この孔26から作動軸18がミラー本体5側に向かって突出するように設けられ、これにより、作動軸18はリヤケース13に対して軸方向に進退自在となっている。また、孔26には略円環状のカバー55が設けられ、孔26から両ケース12,13内への塵埃の侵入を防止できるようになっている。
一方、リヤケース13の作動軸18に対応する部分には、孔26が形成されている。この孔26から作動軸18がミラー本体5側に向かって突出するように設けられ、これにより、作動軸18はリヤケース13に対して軸方向に進退自在となっている。また、孔26には略円環状のカバー55が設けられ、孔26から両ケース12,13内への塵埃の侵入を防止できるようになっている。
リヤケース13の略中央には、ピボットプレート9を傾動自在に支持する受座27が設けられている。この受座27は平面視略円形の凹状に形成されたもので、受座27の周壁27aが断面円弧状に形成され、受座27の開口側が広くなるようになっている。
受座27の略中央には、ネジ筒28が設けられている。ネジ筒28には御椀状のキャップ29が設けられている。このキャップ29の略中央には挿通孔30が形成されており、この挿通孔30にネジ筒28を挿通した状態になっている。また、キャップ29上には、コイルバネ31がネジ筒28挿通されて設けられている。そして、ネジ筒28の先端には座金56がネジ33によって締結固定されている。この座金56によって、コイルバネ31の抜け方向への移動が規制されるようになっており、キャップ29がフロントケース12側(図3における右方向)に向かって付勢されるようになっている。
受座27の略中央には、ネジ筒28が設けられている。ネジ筒28には御椀状のキャップ29が設けられている。このキャップ29の略中央には挿通孔30が形成されており、この挿通孔30にネジ筒28を挿通した状態になっている。また、キャップ29上には、コイルバネ31がネジ筒28挿通されて設けられている。そして、ネジ筒28の先端には座金56がネジ33によって締結固定されている。この座金56によって、コイルバネ31の抜け方向への移動が規制されるようになっており、キャップ29がフロントケース12側(図3における右方向)に向かって付勢されるようになっている。
キャップ29とリヤケース13の受座27とによって傾動自在に支持されているピボットプレート9は、平面視略矩形に形成されたものである。このピボットプレート9の略中央には、受座27の周壁27a及びキャップ29に対応する中空球台形状の筒ピボット32が形成されている。ピボットプレート9は、この筒ピボット32が受座27の周壁27aとキャップ29とによって挟持されることによって、リヤケース13に傾動自在に支持された状態になっている。ピボットプレート9の筒ピボット32周辺には、受座27に対応する部分に凹部44が形成されている。この凹部44は、ピボットプレート9が傾斜した際に、ピボットプレート9と受座27との干渉を防止するためのものである。
また、ピボットプレート9には、この筒ピボット32を中心にして平面視略矩形の一対の角孔34,34が振り分け配置されている(図2参照)。これら角孔34,34の長手方向中央には棒体35,35がそれぞれ設けられている。この棒体35,35が設けられた角孔34,34は、リヤケース13の回り止め片(不図示)と係合するようになっており、ピボットプレート9の周方向への回転を防止するようになっている。
ピボットプレート9の四隅には、ミラー係合部38,38,38,38が四箇所設けられている。このミラー係合部38は、平面視略矩形の角孔42と角孔42の長手方向に跨る棒体43とで構成され、ミラーホルダ7の係合爪(不図示)が係合するようになっている。これによって、ミラー本体5がピボットプレート9に重ね合わさるようにして支持されるようになっている。
ピボットプレート9の作動軸18に対応する部分には、作動軸18のピボット部23に嵌合する球面受座39が設けられている。この球面受座39は、ピボット部23の周方向及び頂部、つまり、ピボット部23をほぼ覆うように形成されている。また、球面受座39のピボット部23に設けられた突起36に対応する部分には係止溝37が形成されている。この係止溝37にピボット部23に設けられた突起36が係合することにより、作動軸18の周方向への回転が防止できるようになっている。
ピボットプレート9の作動軸18に対応する部分には、作動軸18のピボット部23に嵌合する球面受座39が設けられている。この球面受座39は、ピボット部23の周方向及び頂部、つまり、ピボット部23をほぼ覆うように形成されている。また、球面受座39のピボット部23に設けられた突起36に対応する部分には係止溝37が形成されている。この係止溝37にピボット部23に設けられた突起36が係合することにより、作動軸18の周方向への回転が防止できるようになっている。
このように構成されたピボットプレート9は、図1に示すように、車両に対して内側から外側(図1における下側から上側)に向かって肉厚が厚くなるように偏肉状に形成され、肉厚部53を有している。この肉厚部53によって、ピボットプレート9のミラー本体5との合わせ面54はケーシング40に対して内側(車両側、図1における下側)に向かって傾斜した状態となっている。すなわち、ミラー本体5がリモコンユニット8に対して内側に向かって傾斜した状態で取付けられるようになっている。このように、ピボットプレート9の肉厚部53は、ミラー本体5のリモコンユニット8に対する傾斜調整部として構成されている。
次に、この右ハンドルタイプの車両における助手席側(車両の左側、L)のピボットプレート9を同ハンドルタイプの車両における運転席側(車両の右側、R)のピボットプレート9として用いる場合について図1、図4に基づき、図6を援用して説明する。尚、図4において、図1と同一態様には、同一符号を付して説明を省略する。
図1、図6に示すように、右ハンドルタイプの車両における助手席側(車両の左側、L)のドアミラー1は、車両の進行方向に沿う中心線Mに直交する方向を基準としてブラケット10が23.0°、つまり、ミラーハウジング3が23.0°の角度となるように配設されている。これに対して、ミラー本体5は、肉厚部53を有するピボットプレート9によって中心線Mに直交する方向を基準として29.0°の角度となっている。したがって、ミラー本体5は、ピボットプレート9の肉厚部53によってリモコンユニット8に対して6°傾斜した状態で取付けられている。
図1、図6に示すように、右ハンドルタイプの車両における助手席側(車両の左側、L)のドアミラー1は、車両の進行方向に沿う中心線Mに直交する方向を基準としてブラケット10が23.0°、つまり、ミラーハウジング3が23.0°の角度となるように配設されている。これに対して、ミラー本体5は、肉厚部53を有するピボットプレート9によって中心線Mに直交する方向を基準として29.0°の角度となっている。したがって、ミラー本体5は、ピボットプレート9の肉厚部53によってリモコンユニット8に対して6°傾斜した状態で取付けられている。
一方、図4に示すように、右ハンドルタイプの車両における運転席側(車両の右側、R)のドアミラー60には、ブラケット10に運転席側(R)用のリモコンユニット70が取付けられている。このリモコンユニット70のケーシング71は、運転席側用のフロントケース61とリヤケース62とで構成されている。
また、リモコンユニット70には、助手席側で用いられたピボットプレート9がそのままの向きで取付けられている。したがって、ピボットプレート9は、その肉厚部53が内側(車両側、図4における上側)となるように取付けられている。このため、ピボットプレート9のミラー本体5の合わせ面54はケーシング71に対して外側(車外側、図4における下側)に向かって傾斜した状態となっている。
また、リモコンユニット70には、助手席側で用いられたピボットプレート9がそのままの向きで取付けられている。したがって、ピボットプレート9は、その肉厚部53が内側(車両側、図4における上側)となるように取付けられている。このため、ピボットプレート9のミラー本体5の合わせ面54はケーシング71に対して外側(車外側、図4における下側)に向かって傾斜した状態となっている。
これによって、図4、図6に示すように、右ハンドルタイプの車両における運転席側(R)のドアミラー1は、車両の進行方向に沿う中心線Mに直交する方向を基準としてブラケット10が23.0°、つまり、ミラーハウジング3が23.0°の角度となるように配設され、ミラー本体5は、肉厚部53を有するピボットプレート9によって中心線Mに直交する方向を基準として17.5°の角度となっている。ここで、ミラー本体5は、図1で示したように、リモコンユニット8に対して6°傾斜した状態であるから、運転席側(図4参照)で使用した場合にはリモコンユニット70に対して17.0°傾斜した状態で取付けられている。しかしながら、運転席側用のケーシング71はブラケット10に対して0.5°傾斜して状態で取付けられるようになっているため、結果的に、ミラー本体5は、中心線Mに直交する方向を基準として17.5°の角度となっている。
また、ここでは右ハンドルタイプの車両において、ピボットプレート9を共用部品として用いる場合について説明したが、左ハンドルタイプの車両においても同様に運転席側と助手席側とで共用部品として用いることができる。尚、左ハンドルタイプの車両の場合においては、運転席側が車両の左側になり、助手席側が車両の右側となる。このため、車両の左側において、ミラーハウジングが23.0°の角度であるのに対し、ミラー本体は17.5°の角度に配設され、車両の右側において、ミラーハウジングが23.0°の角度であるのに対し、ミラー本体は29.0°の角度に配設される。つまり、右ハンドルタイプに対して左ハンドルタイプのミラー本体の角度は左右逆になる。よって、左ハンドルタイプの車両において、リモコンユニットのケーシングについては右ハンドルタイプのものを共用部品として用いることができる一方、ピボットプレートは左ハンドルタイプ用のものを用意する必要がある。
したがって、上述の実施形態によれば、図5に示すように、フロントケース及びリヤケースについては、それぞれ車両の右側用(R)と左側用(L)の2種類用意すれば、右ハンドルタイプ、左ハンドルタイプに係らずそのまま使用することができる。一方、ピボットプレートについては右ハンドルタイプ用と左ハンドルタイプ用の2種類用意すれば、車両の右側、左側に係らずそのまま使用することができる。このため、フロントケース、リヤケース及びピボットプレートの種類を合計6種類に減少させることができる。
また、ピボットプレート9の肉厚部53がミラー本体5のリモコンユニット8に対する傾斜調整部として構成されている。このため、例えば、右ハンドルタイプの車両においては、助手席側にミラーハウジング3の中心線Mに直交する方向を基準とした角度を23.0°に設定しつつ、ミラー本体5の角度を29.0°に設定したドアミラー1を、一方運転席側にミラーハウジング3の中心線Mに直交する方向を基準とした角度を23.0°に設定しつつ、ミラー本体5の角度を17.5°に設定したドアミラー60をそれぞれ配設することができる。よって、ミラーハウジング3にサイドウインカ45を設けても保安上要求されている性能(角度)を満足することが可能になる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、ピボットプレート9が肉厚部53を有する偏肉状に形成されたものである場合について説明したが、例えば、ピボットプレートを偏肉状に形成することなく、肉厚部53を構成する部品を別個用意してもよい。この場合、この肉厚部53を構成する部品をピボットプレートに取付けることでミラー本体5をリモコンユニット8,70に対して傾斜した状態で取付けることができる。
また、上述の実施形態では、ピボットプレート9が肉厚部53を有する偏肉状に形成されたものである場合について説明したが、例えば、ピボットプレートを偏肉状に形成することなく、肉厚部53を構成する部品を別個用意してもよい。この場合、この肉厚部53を構成する部品をピボットプレートに取付けることでミラー本体5をリモコンユニット8,70に対して傾斜した状態で取付けることができる。
さらに、上述の実施形態では、ドアミラー1,60のブラケット10(ミラーハウジング3)が車両の進行方向に沿う中心線Mに直交する方向を基準として左右共に23.0°の角度で取付けられ、これに対して、運転席側のミラー本体5が17.5°、助手席側のミラー本体5が29.0°の角度で取付けられた場合について説明したが、これらの角度に限らず、ドアミラーのブラケット(ミラーハウジング)及びミラー本体の取付け角度が保安上要求されている性能(角度)を満足するものであればよい。
1 ドアミラー
3 ミラーハウジング
5 ミラー本体
8 リモコンユニット
9 ピボットプレート
12 フロントケース
13 リヤケース
40 ケーシング
45 サイドウインカ
53 肉厚部(傾斜調整部)
60 ドアミラー
61 フロントケース
62 リヤケース
70 リモコンユニット
71 ケーシング
M 中心線
3 ミラーハウジング
5 ミラー本体
8 リモコンユニット
9 ピボットプレート
12 フロントケース
13 リヤケース
40 ケーシング
45 サイドウインカ
53 肉厚部(傾斜調整部)
60 ドアミラー
61 フロントケース
62 リヤケース
70 リモコンユニット
71 ケーシング
M 中心線
Claims (4)
- 車両の左右に設けられた一対のミラーハウジング内に、ミラー本体を傾動可能に支持するリモコンユニットをそれぞれ備えた車両用のドアミラーにおいて、前記リモコンユニットの前記ミラー本体側に、前記リモコンユニットに対して前記ミラー本体を傾斜した状態で取付けるための傾斜調整部を設けたことを特徴とするドアミラー。
- 前記リモコンユニットに前記ミラー本体を支持するピボットプレートを設け、前記ピボットプレートは肉厚が変化する偏肉状に形成され、該偏肉部分が前記傾斜調整部として構成されていることを特徴とする請求項1に記載のドアミラー。
- 前記一対のミラーハウジングが、前記車両の進行方向に沿う中心線に直交する方向を基準として同じ角度で配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアミラー。
- 前記ミラーハウジングには、サイドウインカが一体的に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のドアミラー。
Priority Applications (1)
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JP2006226452A JP2008049767A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | ドアミラー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
ID=39234231
Family Applications (1)
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JP2006226452A Withdrawn JP2008049767A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | ドアミラー |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008049767A (ja) |
-
2006
- 2006-08-23 JP JP2006226452A patent/JP2008049767A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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