JP2008049708A - 冊子型チラシの作製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】1台の輪転印刷機で2台の輪転印刷機と同様の工程を実施することで、チラシ印刷に伴う設備の無駄を省いて簡易型チラシを効率よく製作することのできる冊子型チラシの作製方法を提供する。
【解決手段】本発明のチラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、得られた刷紙を異なる大きさの第1サイズと第2サイズとに切り離す工程、切り離されたいずれか一方の刷紙にのりを塗布する工程、双方の刷紙を重ねて接着する工程、大きいサイズの刷紙を2つ折りに折る工程、双方の刷紙を決められたサイズに断裁する工程を含む。
【選択図】なし
【解決手段】本発明のチラシの作製方法は用紙に広告を印刷する工程、得られた刷紙を異なる大きさの第1サイズと第2サイズとに切り離す工程、切り離されたいずれか一方の刷紙にのりを塗布する工程、双方の刷紙を重ねて接着する工程、大きいサイズの刷紙を2つ折りに折る工程、双方の刷紙を決められたサイズに断裁する工程を含む。
【選択図】なし
Description
本発明はチラシ印刷に伴う無駄を省き、効率よく大量のチラシを製作することを可能にした冊子型チラシの作製方法に関する。
新聞に折り込むチラシおよびポスティング・チラシ等は増加の一途を辿っている。折り込みにおいては人手に頼ることが多く、折り込みに要する費用も増加している。一般に、チラシに多量の広告等を掲載するとき、大判のチラシ(たとえば、B3、B2およびB1サイズ)が用いられるが、これは新聞の折り込みサイズを超えるので、新聞の折り込みサイズ(406.5×273mm)に収めるようにするにはチラシを折らなければならない。大判としないで小判の何枚かのチラシを適当な手段で綴ること、あるいは綴じ合わせないで作製することも行なわれている。折られた大判のチラシおよび綴った小判のチラシのどちらも新聞への折り込みの際には一枚チラシ同様にその取り扱いが容易でなければならない。
ところで、大量印刷物であるチラシは美観に優れたカタログのような印刷物に倣って高級感を持たせることに腐心し、綴じ部にも美観を損ねない綴じ方として針金等によらないでのりで綴じ合わせるものが多くなっている。このようなのりで綴じるチラシは冊子型チラシと呼ばれ、たとえば特開2001−310862公報に記載されている。
通常、冊子型チラシの印刷には輪転印刷機が使用され、印刷工程を中心にのり塗布、接着、折り工程を含めて自動化したラインで大量のチラシを効率よく作製することが行なわれる。ちなみに、上記の特開2001−310862公報には冊子型チラシを2台の輪転印刷機を用いて印刷し、他の工程を含めて自動化を図ったものが示されている。
特開2001−310862公報、第3頁、図1
上記のチラシの製造方法で得られる冊子型チラシは2台の輪転印刷機で各々印刷した2枚の刷紙を綴じ部で折って完成させるもので、このチラシは8頁からなる冊子型チラシ(以下標準型チラシと称する)として実用されている。この標準型チラシの1枚の用紙について用紙幅を小さく(たとえば、郵便はがきサイズ)詰め、輪転印刷機で印刷し、1枚の刷紙だけ綴じ部で折って完成させる、6頁からなる冊子型チラシ(以下簡易型チラシと称する)も検討されている。
2台の輪転印刷機で簡易型チラシを印刷する場合、はがきサイズの小幅の用紙を印刷するのに標準型チラシを印刷する場合と同様に、輪転印刷機に付随する給紙装置、乾燥装置、冷却装置などの装置を同時に作動しなければならず、印刷工程での無駄が大きい。
そこで、本発明の目的は1台の輪転印刷機で2台の輪転印刷機と同様の工程を実施することで、チラシ印刷に伴う設備の無駄を省いて簡易型チラシを効率よく製作することのできる冊子型チラシの作製方法を提供することにある。
本発明に係る方法は用紙に広告を印刷する工程、得られた刷紙を異なる大きさの第1サイズと第2サイズとに切り離す工程、切り離されたいずれか一方の刷紙にのりを塗布する工程、双方の刷紙を重ねて接着する工程、大きいサイズの刷紙を2つ折りに折る工程、双方の刷紙を決められたサイズに断裁する工程を含むものである。
本発明に係る方法は印刷工程では連続して送られる用紙に1台の輪転印刷機で広告のための文字、図柄等を印刷する。次に、分離工程で連続して流れる刷紙をリボンスリッターで異なる大きさの1/3幅サイズと2/3幅サイズとに切り離す。次に、のり塗布工程においてのり噴射器から1/3幅サイズ刷紙の紙端部分に水溶性ののりを塗布する。
次に、接着工程ではローラ上において1/3幅サイズ刷紙の上に2/3幅サイズ刷紙を重ねて接着する。次に、折り工程では接着された1/3幅サイズ刷紙と2/3幅サイズ刷紙とが一体となって三角板に送られ、2/3幅サイズ刷紙のセンターから折られる。次に、連続して流れる刷紙を断裁胴で決められたサイズに断裁する。
本発明方法においては一定の速度で流れる刷紙を分離工程で一度切り離し、接着工程で切り離された刷紙を綴じ合わせ、その後折り工程で綴じられた刷紙ついて折り、断裁工程で新聞折り込みサイズに断裁するので、冊子形態の簡易型チラシを大量に効率よく製作することができる。
本発明に係るチラシの作製方法について説明する。図1に示すように、簡易型チラシはサイズを異にする2枚の刷紙を有する。1枚の刷紙は紙幅の大きい(紙幅の2/3に相当する)第1刷紙1で、もう1枚の刷紙は紙幅の小さい(紙幅の1/3に相当する)第2刷紙2である。この第1刷紙1と第2刷紙2とは綴じ部Bで重ねてのりで綴じられ、図に示すような6頁の冊子形態にまとめられる。このチラシは綴じ部背面の背3と、反対側の小口4とを備える。
また、上記と異なる簡易型チラシは、図2に示すように、サイズを異にする2枚の刷紙を有する。1枚の刷紙は紙幅の大きい(紙幅の3/4に相当する)第1刷紙6で、もう1枚の刷紙は紙幅の小さい(紙幅の1/4に相当する)第2刷紙7である。この第1刷紙6と第2刷紙7とは綴じ部Bで重ねてのりで綴じられ、図に示すような6頁の冊子形態にまとめられる。
このような冊子型チラシは次のように製作する。初めに、給紙装置から輪転印刷機に用紙を送って印刷する。用紙は印刷胴を巡りつつ、版胴からブランケット胴にインキの転移を行い、さらにブランケット胴のインキを用紙両面に転移して文字およびその他が印刷される。この刷紙は一定の温度の保たれるドライヤーに送られ、熱風によってインキが乾燥する。
続いて、刷紙は、図3に示すように、連続して設けられるローラ11に達し、低温に保たれるローラ11に触れて冷却される。刷紙はローラ12を巡って流れ、図4に示す回転するカッターを有する1/3+2/3リボンスリッター13に達する。この1/3+2/3リボンスリッター13で刷紙は全用紙幅の1/3サイズと2/3サイズとに切り離される。なお、刷紙を切る値として1/3サイズおよび2/3サイズとして表わしているが、これは説明の便宜のためであり、切り方は1/3〜1/4または2/3〜3/4の間の任意の値で切ることが可能である。
切り離された2つの刷紙(以後、一方を第1刷紙(2/3サイズ)と呼び、他方を第2刷紙(1/3サイズ)と呼ぶ)は2組設けられるターンバー部14で第1刷紙P1と第2刷紙P2とが上下に整列した並びを維持するように位置を合わされる。
一定の間隔を置いて流れる第1刷紙P1および第2刷紙P2のうち、下側を流れる第2刷紙P2に対してのり噴射器15からのりが塗布される(たとえば、紙端から5mm以内の部分)。続いて、第2刷紙P2に上側を流れる第1刷紙P1が接近してドラッグローラ16の位置で第1刷紙P1が第2刷紙P2と重なる。このとき、第2刷紙P2ののりを塗布した紙端部分は第1刷紙P1の中心から偏心した位置で重なり、両刷紙の密着により第1刷紙P1と第2刷紙P2とが綴じられる。この冊子は未断裁のために冊子同士はつながっている。そして、綴じられた第1刷紙P1と第2刷紙P2とがフォーマー部17に達し、三角板18で縦方向に2つ折りに折られる。
この折り工程では刷紙が冊子綴じ部の内側縁端に沿って折られる。このとき、第1刷紙P1の背面に一直線状の背が形成される。続いて、刷紙は、図5に示すように、断裁部19に流れ、断裁胴20によって決められた大きさに断裁される。断裁された刷紙は断裁部19の下流に設けられる羽根車21において1冊単位に分けられる。羽根車21で分離したチラシはコンベア22上に落下し、図示しないトリマー装置に送られる。
以上の手順で図1に示すような6頁からなる冊子形態の簡易型チラシを作製することができる。
なお、本実施の形態では刷紙へののりの塗布について第2刷紙に対して塗布する方法を述べたが、第1刷紙に対してのりを塗布するようにしてもよい。
1、6… 第1刷紙
2、7… 第2刷紙
13… 1/3+2/3リボンスリッター
14… ターンバー部
17… フォーマー部
18… 三角板
20… 断裁胴
21… 羽根車
2、7… 第2刷紙
13… 1/3+2/3リボンスリッター
14… ターンバー部
17… フォーマー部
18… 三角板
20… 断裁胴
21… 羽根車
Claims (1)
- 用紙に広告を印刷する工程、得られた刷紙を異なる大きさの第1サイズと第2サイズとに切り離す工程、切り離されたいずれか一方の前記刷紙にのりを塗布する工程、前記双方の刷紙を重ねて接着する工程、大きいサイズの前記刷紙を2つ折りに折る工程、前記双方の刷紙を決められたサイズに断裁する工程を含む冊子型チラシの作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007261471A JP2008049708A (ja) | 2007-10-05 | 2007-10-05 | 冊子型チラシの作製方法 |
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JP2007261471A JP2008049708A (ja) | 2007-10-05 | 2007-10-05 | 冊子型チラシの作製方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005303796A Division JP2007111925A (ja) | 2005-10-19 | 2005-10-19 | 冊子型チラシおよびその作製方法 |
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---|---|
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JP (1) | JP2008049708A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003237256A (ja) * | 2002-02-18 | 2003-08-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 付録つきチラシ及びその製造方法 |
JP2005035217A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物及びその製造方法 |
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2007
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