JP2008048929A - 炊飯器 - Google Patents

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俊平 安藤
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Koichiro Yamashita
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Abstract

【課題】鍋内の米、水の加熱において不足する上方からの加熱を行い、かつ上方の乾燥を防止する炊飯器において、効率よく、かつより細やかな精度で蒸気を発生させることで食味を非常によくし、さらに小型の蒸気炊飯を実現する炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】炊飯器本体21と、鍋22と、鍋を加熱する鍋加熱手段24と、鍋の開口部を覆う蓋23と、蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段43と、蒸気発生手段へ供給する水を貯える給水タンク27とを備え、蒸気発生手段は水を貯留する凹部状の蒸発部30を設けた内蓋29と蒸発部の発熱密度を高める蒸気加熱手段により構成されるとともに、少なくとも蒸発部に凹凸部を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯性能を向上させるために、水の沸点以上の蒸気を利用する炊飯器に関するものである。
一般的な家庭用の炊飯器においては、鍋内の米と水を加熱するために鍋底部に配置した鍋加熱手段が主であり、蓋内の加熱手段は鍋内の米、水の上方の空間を介するため、結果的に、補助的な加熱となる。よって、鍋内上層の米は加熱量が不足し、鍋内の米、水を均一な加熱をすることができなかった。
さらに、本来炊飯においては、水がほぼ無くなり米の流動性がなくなる、炊飯の最終工程である、蒸らし工程で、それまでの加熱を継続し、米澱粉の糊化を完成させることが、美味なる飯を炊くために必須であるが、この工程で、加熱を継続すると鍋底付近の米飯が焦げてしまうため加熱を弱めることが多かった。
加熱を弱めることに伴う糊化不足を防止し、炊飯性能を向上させるための手段としては、蓋内にあらかじめ水を貯留し前記水から蒸気を発生させ上部の加熱を促進する炊飯器が提案されている。
図7に、特許文献1の構成を示す。図7において、炊飯器1は着脱自在に鍋2を収納するため、有底筒状の鍋収納部を有す。鍋収納部の底部には、鍋加熱手段3として鍋2を誘導加熱する鍋加熱コイルが設けられている。4は底温度センサーで、鍋2の底面と当接するよう構成されている。5は鍋側面加熱手段で、鍋2の側面を誘導加熱する鍋側面加熱コイルが設けられている。制御手段6は炊飯器1の動作を制御する。
また、炊飯器1の後部のヒンジ部に設けたヒンジ軸(図示は省略)にて軸支され、鍋2の上部を開閉する蓋7を備えている。蓋7には蓋加熱板8が設けてあり、蓋加熱手段9として蓋加熱板8を誘導加熱する蓋加熱コイルが設けられている。蓋加熱板8は蓋加熱板蒸気口11を有しており、蓋7の天面には蓋蒸気口12が設けられ、鍋2の内部は機外と連通し、大気圧となっている。蒸気口パッキン13は、蓋加熱板8と蓋7に挟持されており、鍋パッキン14は、蓋7の閉時に蓋加熱板8と鍋2の上縁外周部にあるフランジ部の間で挟持されている。
また、蓋加熱板8上には、水を貯溜するとともに、蓋加熱手段9の加熱により蓋加熱板8から熱を供給されて、蒸気を生成する蒸気発生部10が、蓋加熱板8と蓋7に挟持されている。蒸気を生成する水を収納する給水容器15と、給水容器15上部を開閉する給水容器蓋とが、蓋加熱板8、特に蒸気発生部10の上方に配置されている。
また、蒸気発生部10で発生した蒸気は、蓋加熱板8の表面において、蒸気パッキン10aに囲われた空間領域を蒸気投入口10bへと移動し、鍋2の内部へと投入される。蓋加熱板8は全体が所定の高温度に維持されており、特に蒸気の通過部分を高温度にすることで、蒸気温度を100℃に維持し、さらに100℃を超えた高温蒸気を生成することができる。
特開2005−160917号公報
しかしながら、上記の従来の構成の炊飯器で蒸気を発生させる時、以下のような課題が生じる。即ち、水の蒸発に要する熱量は約2257J/gであるが、蒸気の定圧比熱は1.9J/g・℃であり蒸気温度を100℃から110℃に上げるのに必要な熱量は19J/gとなる。この構成で蓋加熱手段の通電で蓋加熱板を加熱し、水の気化及び気化された蒸気の加熱を均等かつ同時に行った場合、水の蒸発量を確保すべく蓋加熱手段の入力電力を加えると水を蒸発させる熱量より蒸気の温度を高める熱量は、はるかに小さいため加熱板の蒸気発生部分とそれ以外の部分で熱分布に大幅なばらつきが生じて蒸気の温度が上がりすぎ、かえって鍋上面の米は水分を蒸発させてしまい食味を落としてしまうものである。
本発明は、上記課題を解決するもので、蒸気を発生する蒸気発生手段と、蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、蒸気発生手段へ蒸発水を供給する水供給手段とを備え、蒸気発生手段は水を貯留する凹部状の蒸発部を設けた内蓋と蒸発部の発熱密度を高めた蓋加熱手段とを有するとともに、少なくとも蒸発部にエンボス部を設けたものである。
本発明によれば、鍋内の米、水の加熱において不足する上方からの加熱を行い、かつ上方の乾燥を防止する炊飯器において、効率よく、かつより細やかな精度で蒸気を発生させることで食味を非常によくし、さらに小型の蒸気炊飯を実現する炊飯器を提供するものである。
第1の発明は、炊飯器本体と、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記炊飯器本体の上方に設けられた蓋と、前記蓋の下方に設けられ鍋の開口部を覆う内蓋と、前記内蓋を加熱する蓋加熱手段と、蒸気を発生する蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、前記蒸気発生手段へ蒸発水を供給する水供給手段とを備え、前記蒸気発生手段は水を貯留する凹部状の蒸発部を設けた前記内蓋と前記蒸発部の発熱密度を高めた前記蓋加熱手段とを有するもので、蒸気発生から鍋内への経路がコンパクトとなり、高温の蒸気が経路内で冷やされ結露等することなく鍋内へ投入することができる。また蒸気発生手段は蒸発水を貯留する凹部状の蒸発部を設けた内蓋を具備することにより、蒸発部に貯留された蒸発水は炊飯中に発生する蒸気の潜熱により内蓋の蒸発部で熱交換され、炊き上げ工程後半には沸騰状態となり、蒸発水を予備加熱するエネルギーが削減されると共に蒸気加熱手段は蓋の加熱手段と共用化が図れるため大幅に構成を簡略化が可能となる。さらに、蒸発部の発熱密度を高めることにより、蒸発水の蒸発量を確保でき、かつ蒸発部以外の部分は適宜発熱密度を弱めることで内蓋の加熱しすぎを防ぐことができるため適当な温度の加熱蒸気をご飯に加えることが可能となり炊飯性能を確保することができる。加えて、少なくとも蒸発部にエンボス部を設けることにより蒸発部の加熱面積が増加するため蒸発水の蒸発がよりスムーズに行うことができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態について図1〜図5に基づいて説明する。図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線や水の給水経路等は省略してある。21は炊飯器の本体で、着脱自在の鍋22を内装している。さらに鍋22の上面を覆う蓋23が開閉自在に設置されている。また24は鍋22を加熱する鍋加熱手段である鍋コイル、鍋22の温度を検知する鍋温度検知手段25を本体21内部に配置している。
蓋23には水26を蓄える給水タンク27が着脱自在に取り付られており、ポンプ28は給水タンク27に接続され、水26を、蓋23の下方で鍋22上面に位置し着脱自在に設けられたステンレス製の内蓋29に供給する。給水タンク27とポンプ28で水供給手段を構成する。
内蓋29には水26を貯留する凹部状の蒸発部30を備えている。蒸発部30は凸部31により2分割されている。また、蒸発部30には、5°の傾斜が設けられ炊飯器が傾斜したところに置かれて且つ水26が少なくなったときでも、常に水が所定位置に貯留するようにしている。32は水26が加熱され水蒸気になり鍋22内に水蒸気を供給する蒸気噴出口で蒸発部30と対角の位置に設けられている。また、蒸発部30にはエンボス部30Aを設けている。
33は、蓋23の下面に位置し、内蓋29に対向して設けた蓋カバー、34は蓋加熱手段であり、蓋カバー内に設けられた蓋コイルで、内蓋29の中心の略真上に中心を有する巻線である。また蓋コイル34は、内蓋29の蒸発部30の凹部形状に合わせて蓋コイル34も凹部形状を形成する。蓋コイル34には補助コイル34Aが蓋コイル34と直列に接続されており、凸部31上を加熱する位置に設けられている。
蒸発部30を設けた内蓋29と蓋コイル34とから蒸気発生手段を構成する。
35はフェライトで蓋コイル34の上で且つ投影位置で蒸発部30の位置に設けている。蓋コイル34及びフェライト35の上にはアルミニウム製の蓋反射板36を配置している。37は回路基板である。回路基板37にはマイクロコンピュータ(図示しない)が搭載されている。マイクロコンピュータはソフトウエアにより、鍋コイル24及び蓋コイル34に交番磁界を発生させるための電流を制御する。
38は蓋センサーユニットで蓋カバー33に取り付られている。図3において、蓋センサーユニット38は、温度により抵抗値を変える蓋サーミスタ39と蓋サーミスタ39の後方から出ている2本のサーミスタリード線39Aを貫通するサーミスタ碍子39Bが前記サーミスタ39のガラス部と溶着されている。サーミスタリード線39Aの外周には絶縁チューブ39Cが設けられ、サーミスタリード線39A同士の短絡を防止している。蓋サーミスタ39の外周には蓋サーミスタ39を保持し且つ有底筒状のアルミニウムやステンレスでできたコンタクト40に内装されている。蓋サーミスタ39の先端は、ポリイミドフィルム等の樹脂製のフィルムでできた絶縁フィルム41を介してコンタクト40の底面部に当接している。サーミスタ39の側面外側には、樹脂製のホルダー42が設けられサーミスタ39の姿勢を安定させると共にコンタクト40とサーミスタリード線39Aの沿面距離を増やし、コンタクト40に人間等から入る静電気を防止する。コンタクト40は内蓋29を蓋23に装着したときに内蓋29の凸部31で且つ補助コイル34Aの中心部に当接する位置に設けられ内蓋29の凸部31の温度を検出する。42は蓋カバー33の外周部に設けられたパッキンで、内蓋29、蓋カバー33、パッキン42により蒸気加熱手段である蒸気加熱部43を構成する。
上記の構成において動作を説明する。炊飯を行う米とその米量に対応する水を鍋22に入れ、本体21の所定の状態に内装する。さらに給水タンク27内に所定量の水26を入れ本体21にセットし、炊飯開始スイッチ(図示せず)を使用者が操作すると、まずポンプ28を駆動し給水タンク27に入れた水26を蒸発部30に貯留させた後、炊飯工程が実施される。炊飯工程は、浸水、炊き上げ、蒸らしの各工程で進行していく。蒸発部30に貯留された水26は炊飯中に発生する蒸気の潜熱により内蓋29の蒸発部30で熱交換され、炊き上げ工程後半には沸騰状態となる。
むらし工程にはいると、蓋コイル34に通電する。蓋コイル34が通電されると沸騰状態にある水26の一部が直ちに蒸発し蒸気26Aを出す。この蒸気26Aが蒸気加熱部43を通過する間に内蓋29より加熱され蒸気温度が100℃を超え、蒸気噴出口32より鍋22内に放出される。
ここで炊飯開始時に鍋に入れた水が米に吸水、蒸発してほとんど無くなった状態となる。しかし、鍋22内の底部に水分が多く残留する傾向がある。その余分な水分を除去することと米の糊化を促進させるために、蒸らし工程においても鍋2を加熱する。しかしながら水分が少ないため、鍋22底から加熱すると鍋22の加熱される面付近の米は焦げる。また鍋22上面の米は水分の蒸発が活発となるので乾燥しやすい状態となる。したがって蒸らし工程においても上面からの蒸気による加熱を行うことで、鍋全体の加熱の局部的な温度上昇と上面とその近傍の米の乾燥を防止することができるものである。
鍋22内へ放出された蒸気は蒸気加熱部43により高温に維持された内蓋29により高温蒸気へと加熱され鍋2内の米と水を加熱することとなるので炊飯工程に応じた細やかでより炊飯に適した蒸気発生制御を行うことができ、おいしいご飯を炊き上げることができる。
前記の蒸気を発生させる時以下のような課題が生じる。即ち、水の蒸発に要する熱量は約2257J/gであるが、蒸気の定圧比熱は1.9J/g・℃であり蒸気温度を100℃から110℃に上げるのに必要な熱量は19J/gとなる。この構成で蓋コイル34の通電で内蓋29を加熱し水26の気化及び気化された水26の加熱を均等かつ同時に行った場合、水26の蒸発量を確保すべく蓋コイル34の入力電力を加えると水26を蒸発させる熱量より蒸気26Aの温度を高める熱量は、はるかに小さいため内蓋29の蒸発部30とそれ以外の部分で熱分布に大幅なばらつきが生じて蒸気26Aの温度が上がりすぎ、かえって鍋22上面の米は水分を蒸発させてしまい食味を落としてしまう。
従って、おいしいご飯を炊き上げるには水26の蒸発量と蒸気26Aの蒸気噴出口32より鍋22内に放出される時の温度を適切にコントロールする必要が生ずる。前記条件を達成するためには、内蓋29の蒸発部30の単位面積当たりに発生する熱量を蒸発部30以外の単位面積当たりに発生する熱量より大きくする必要がある。
前記課題を解決するため、本実施の形態では以下に示す3つの構成をとっている。
第1の構成として図5にもとづいて説明する。コイル34において蒸発部30部分の内蓋29と蓋コイル34の空間距離Xより蒸発部30以外の内蓋29と蓋コイル34の空間距離Yを広くする。本実施の形態では空間距離Xを6.5mm、空間距離Yを9.5mmに設定している。
前記構成で内蓋29と蓋コイル34の空間距離を変えることにより蓋コイル34から発生した磁束による生ずる内蓋29の誘導起電力を制御するものである。前記構成で、蓋コイル34から発生した磁束により、内蓋29に誘導電流が発生するが、内蓋29と蓋コイル34の空間距離が離れていると、誘導電流が少なくなるため内蓋29の発熱は小さいものとなる。また、内蓋29と蓋コイル34の空間距離が近いと、誘導電流が大きくなるため内蓋29の発熱は大きいものとなるので蓋コイル34及び内蓋29の空間距離を適宜変えることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
また第2の構成として、蓋コイル34の内蓋29に設けられた蒸発部30に対向する位置の上面にフェライト35を配置する。前記構成で蓋コイル34から発生した磁束が、内蓋29に対向した面の磁束は、内蓋29の誘導電流の誘起に使用されるが、内蓋29と対向しない面では内蓋29の誘導電流の誘起に使用されない漏れ磁束となる。漏れ磁束を発生する個所にフェライト35を設けることにより、発生した漏れ磁束は透磁率の高いフェライト35部を通過し蓋コイル34に戻るため漏れ磁束が減少し結果、フェライト35の設けられた部分の内蓋29の単位面積当たりに発生する熱量が増加するのでフェライト35を設けることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
なお、実施の形態では、フェライト35にMn−Zn系のソフトフェライトを用いているが、透磁率の高い材料、例えばケイ素鋼板やパーマロイ等でも同様の効果が得られる。
また、本実施の形態ではフェライト35を蒸発部30に設けたが蒸発部30以外でも必要に応じてフェライト35を設けても良い。
第3の構成として、蓋コイル34及びフェライト35の上にはアルミニウム製の蓋反射板36を配置している。前記構成で蓋コイル34から発生した磁束が、蓋反射板36を通過するとき蓋反射板36に誘導電流が発生する。蓋反射板36はアルミニウム製で体積抵抗率が小さいため発熱は微小である。蓋反射板36に発生した誘導電流により、蓋コイル34から発生した磁束を打ち消す磁束を発生するため内蓋29に供給される磁束も減少し単位面積当たりに発生する熱量が下がる。しかし蓋コイル34と蓋反射板36の間にフェライト35が介在すると発生した漏れ磁束は透磁率の高いフェライト35部を通過し蓋コイル34に戻るため漏れ磁束が減少するため蓋反射板に発生する起電流が小さくなるため、蓋コイル34から発生した磁束を打ち消す磁束が少なくなり、内蓋29に供給される磁束も減少量も少なくなりし単位面積当たりに発生する熱量の下り方も抑制される。従って、蓋反射板36と蓋コイル34の間にフェライト35を部分的に介在させることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
また、蓋コイル34と蓋反射板36の空間距離を変更しても同等の効果を得ることができる。即ち蓋反射板36と蓋コイル34の空間距離が離れていると、誘導電流が少なくなる。また、蓋反射板36と蓋コイル34の空間距離が近いと、誘導電流が大きくなるので蓋コイル34及び蓋反射板36の空間距離を適宜変えることにより単位面積当たりに発生する熱量の分布を制御することができる。
さらに、蓋反射板36を部分的に蓋コイル34に対向させないよう配置すれば、蓋コイル34から発生する磁束の打ち消しが無くなり、内蓋29の単位面積当たりに発生する熱量を大きくすることもできる。
前記の構成を組み合わせすることで、内蓋29の蒸発部30の単位面積当たりに発生する熱量と蒸発部30以外の単位面積当たりに発生する熱量のバランスを最適化するとともに蒸発部30に設けたエンボス30Aにより蒸発部30の加熱面積が増加し蒸発水26の気化よりスムーズに行うことができる。
このようにして、内蓋29の蒸発部30に貯留された水26が気化され蒸気となる。この間は蒸発部30に水26が存在するため、蒸発部を2分する凸部31も水26近傍に位置するため凸部31の温度も水26の沸点である100℃近傍になっている。また、蒸発部30の空間に水26から蒸気が満たされているため、蓋サーミスターの検知温度も100℃になっている。蓋コイル34に通電を続けると水26が無くなり、内蓋29の温度が上昇し始めると凸部31の温度も上昇し始める。コンタクト40を介し蓋サーミスタ39の温度も上昇し水26が無くなったと判断し、蓋コイル34の通電量を減らし過熱しすぎを防止する。
炊飯当初より水26が無い場合には、蓋コイル33に通電されたときと同時に補助コイル34Aにも通電されるため、凸部31のコンタクト40との接触部も速やかに加熱されるため、蓋サーミスタ39の温度も早く上がり早期に水26無しと判断し、蓋コイル34の通電を制御することにより内蓋29の加熱しすぎを防止することができる。
前記構成により、おいしいご飯の提供できる炊飯器となる。
また、蒸発部30に貯留した水26の中に炭酸カルシウム等の水垢が存在し、この水26が蒸発するにつれ、水26が濃縮され蒸発部30の喫水線に沿って水垢が付着する。前記水垢が付着しても蒸発性能に影響を及ぼすことは無いが、外観上汚れがついたように見える。蒸発部30にエンボス部30Aがあると、前記エンボス部30Aの形成する輪郭により水垢の付着部が見えにくくなる。
水垢の付着部の輪郭は不定形になりやすいため、エンボス部30Aの輪郭形状も不定形に沿ったものが望ましい。即ち、エンボス部30Aの輪郭線は縦、横、斜め等いくつもの線で構成されるものが望ましい。
図6に本実施の形態のエンボス形状の例を示す。図において(A)は丸形状のエンボス30Bを千鳥配置にしたものである。丸のように単純な形状でも千鳥配置にすることによりいくつもの線を構成することができる。
また、(B)はL字形状のエンボス30Cを千鳥に配置している。このエンボス30Cの形状にて縦、横の線を形成し、且つ千鳥配置にすることで斜めの線を形成し水垢の輪郭部が極めて見えにくくなるものである。
本発明は、家庭用、業務用を問わず、広く炊飯器において適用できる。
本発明の実施の形態における炊飯器の断面図 本発明の実施の形態における加熱板の一部斜視図 本発明の実施の形態における蓋センサーの断面図 本発明の実施の形態における蓋コイルの平面図 本発明の実施の形態における蓋コイルと加熱板の位置関係図 (A)本実施の形態のエンボス形状の例を示す図(B)本実施の形態のエンボス形状の例を示す図 従来の炊飯器の断面図
符号の説明
21 炊飯器本体
22 鍋
23 蓋
24 鍋加熱手段
27 給水タンク
28 ポンプ
29 内蓋
30 蒸発部
30A、30B、30C エンボス部
31 凸部
32 蒸気噴出口
33 蓋カバー
34 蓋コイル(蓋加熱手段)
34A 補助コイル
35 フェライト
36 蓋反射板
38 蓋センサー
42 パッキン
43 蒸気加熱部(蒸気加熱手段)

Claims (1)

  1. 炊飯器本体と、鍋と、前記鍋を加熱する鍋加熱手段と、前記炊飯器本体の上方に設けられた蓋と、前記蓋の下方に設けられ鍋の開口部を覆う内蓋と、前記内蓋を加熱する蓋加熱手段と、蒸気を発生する蒸気発生手段と、前記蒸気発生手段が発生する蒸気を加熱する蒸気加熱手段と、前記蒸気発生手段へ蒸発水を供給する水供給手段とを備え、前記蒸気発生手段は水を貯留する凹部状の蒸発部を設けた前記内蓋と前記蒸発部の発熱密度を高めた前記蓋加熱手段とを有するとともに、少なくとも前記蒸発部にエンボス部を設けた炊飯器。
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