JP2008048500A - 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法 - Google Patents

二次電池を用いた送電損失低減システムと方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008048500A
JP2008048500A JP2006219987A JP2006219987A JP2008048500A JP 2008048500 A JP2008048500 A JP 2008048500A JP 2006219987 A JP2006219987 A JP 2006219987A JP 2006219987 A JP2006219987 A JP 2006219987A JP 2008048500 A JP2008048500 A JP 2008048500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
output
value
secondary battery
active power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006219987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4783237B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Kochi
勝彦 胡内
Masaichi Kato
政一 加藤
Misao Kimura
操 木村
Hideki Hayashi
秀樹 林
Toshiyuki Kajiwara
俊之 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Kansai Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Kansai Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006219987A priority Critical patent/JP4783237B2/ja
Publication of JP2008048500A publication Critical patent/JP2008048500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4783237B2 publication Critical patent/JP4783237B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

【課題】需要家側の二次電池の余力を十分に有効利用して、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少可能とすることにより、電力系統を効率的に制御可能な、二次電池を用いた送電損失低減システムと方法を提供する。
【解決手段】指令生成装置7は、二次電池5を制御する制御装置6に対して、線路を流れる電流を減少させる電力指令値を与える。指令生成装置7には、電力検出器8の出力信号である無効電力値Qdetと電力検出器3の出力信号である有効電力値Pdetと電圧検出器9の出力信号である配電線2の電圧値Vdetが入力される。指令生成装置7は、これらの入力に基づき、有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefを制御装置6に与える。制御装置6は、入力した有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefに応じた制御信号を出力し、二次電池5の電力変換部52に与える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統における送電損失を低減する技術に関するものであり、特に、電気エネルギーを電力系統に充放電する二次電池を用いて送電損失を低減するシステムと方法に関するものである。
従来の電力系統における送電損失を低減するシステムまたは方法としては、変圧器タップの変更による電圧・無効電力の調整を用いるもの(例えば、特許文献1参照)、送電損失を最小化するように系統構成を変更するもの(例えば、特許文献2参照)などが挙げられる。
一方、最近の二次電池の著しい進歩に伴い、大口需要家サイドにおいては、需要電力および電気料金の節減の観点から、小型で大容量の二次電池を設置するケースが多くなっている。需要家サイドに設置されるこのような二次電池の主な用途は、負荷のピークカットや平準化である。以下には、これらの用途における二次電池の具体的な制御方法の一例について説明する。
[ピークカット]
図11は、需要家における1日の需要カーブの一例を示す図である。一般的に、需要家は、1年間を通して最大需要Dmaxが契約電力値を超過しないように電力会社と契約電力値Fを決定している。しかし、図12に示すように、設備増強等による需要家側の負荷の増加によって最大需要Dmaxが契約電力値Fを超過した場合には、電力会社からその需要家に対して通常の電気料金に加えてペナルティー(割増料金)が課せられることになるため、電気料金が増加する。
図13は、二次電池を含む従来の需要家構内系統の構成例を示すブロック図である。この図13に示すように、電力系統1には、配電線2と電力検出器3を介して負荷41〜4nと二次電池5が並列に接続されている。ここで、二次電池5は、電気エネルギーを貯蔵する電力貯蔵部51とこの電力貯蔵部51の電気エネルギーを電力系統に充放電する電力変換部52から構成されており、二次電池5の充放電は制御装置6から電力変換部52に与えられる制御信号によって制御される。
この場合、制御装置6は、電力系統1から配電線2を介して負荷41〜4nにより受電する電力量である有効電力値Pdetを取り込み、設定された基準電力との比較を行い、図14に示すようなピークカット用の運転スケジュールで二次電池5を制御する。これにより、図15に示すように、同じ設備状況においても契約電力値Fを超過しないような需要Dに制御可能である。
[負荷平準化]
また、需要家は、ペナルティーを回避する等の目的で、年間最大需要(ピーク)を上回る値の電力を契約電力値Fとして電力会社と契約しているが、一般的には、契約電力値Fが低ければ低いほど電気料金は低下する。したがって、年間を通して最大電力を低減できれば、契約電力値Fを下げて電気料金を低減することが可能である。また、電気料金は時間帯別に異なっており、一般的には昼間が高く、夜間が安価に設定されている。そのため、同じ電気を使用するにしても、夜間に多く使用して昼間の使用量を抑制することによってさらに電気料金を低減することが可能である。
これらの観点から、従来、図13に示す制御装置6により二次電池5を制御して負荷の平準化を行うことで、電気料金の低減を図っている。すなわち、電気料金が安くなる時間帯になった時点で二次電池5の充電を開始し、電気料金が高くなる時間帯では二次電池5の充電を中止して受電端の電力を検出し、設定された電力以上になった時点で二次電池5の放電を開始する。
このような制御を行うことにより、二次電池5の出力は、図16に示すようになり、図17に示すように、同じ設備状況においても負荷の平準化が実現可能であり、契約電力値を旧契約電力値Foldから新契約電力値Fnewに低下させるとともに、昼間の電力を抑制することができる。
特開2002−165367 特開平11−252794
しかしながら、上記のような従来の二次電池の制御方法には、次のような問題点がある。すなわち、二次電池5の制御により負荷のピークカットを行った場合、図14に示すように、一般的には、二次電池5は昼間の需要の高い時間帯に放電する傾向があり、全体としては二次電池5自体が保有するエネルギーは十分に残っている状態であることが多い。また、二次電池5の制御により負荷の平準化を行った場合、図16に示すように、一般的には、二次電池5はある時間帯で動作しておらず、二次電池5自体が保有するエネルギーは残っている状態である。
すなわち、上述した従来の二次電池の制御方法のうち、負荷のピークカットの用途においては昼間の需要の高い時間帯に放電する傾向があり、また、負荷平準化の用途においても特定の時間帯は動作していないため、いずれも、二次電池5自体が保有するエネルギーは残っている状態である。
したがって、従来、需要家側の二次電池の余力は、十分に有効利用されているとはいえない。また、時々刻々と変化する負荷に応じて送電損失の低減を図るには、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少させる方法が効果的であるが、そのための具体的な手法は確立されていない。例えば、特許文献1、2に示した送電損失を低減する従来のシステムや方法は、変圧器タップの変更や配電系統の構成変更を手段とするものであり、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少させるものではない。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、需要家側の二次電池の余力を十分に有効利用して、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少可能とすることにより、電力系統を効率的に制御可能な、二次電池を用いた送電損失低減システムと方法を提供することである。
本発明は、線路を流れる電流を減少させる有効電力指令値または無効電力指令値を制御装置に与えて、二次電池の有効電力出力または無効電力出力を制御することにより、需要家側の二次電池の余力を十分に有効利用して、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少可能としたものである。
本発明の二次電池を用いた送電損失低減システムは、電気エネルギーを貯蔵する電力貯蔵部とこの電力貯蔵部の電気エネルギーを電力系統に充放電する電力変換部からなる二次電池を用いて送電損失を低減するシステムにおいて、次のような特徴を有する。すなわち、前記電力変換部から出力される電力を制御する制御装置と、前記制御装置に電力指令値を与える指令生成装置を備え、この指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させる電力指令値として、有効電力指令値と無効電力指令値の少なくとも一方を前記制御装置に与えるように構成されている。
また、本発明の二次電池を用いた送電損失低減方法は、以上のシステムを、方法の観点から把握したものである。
本発明によれば、線路を流れる電流を減少させる有効電力指令値または無効電力指令値を制御装置に与えて、二次電池の有効電力出力または無効電力出力を制御することにより、需要家側の二次電池の余力を十分に有効利用して、線路を流れる電力潮流(有効電力、無効電力)を直接的に減少可能であるため、電力系統を効率的に制御可能な、二次電池を用いた送電損失低減システムと方法を提供できる。
以下には、本発明に係る二次電池を用いた送電損失低減システムの複数の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図13に示した従来のシステムと同一部分には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
[第1の実施形態]
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムの構成を示すブロック図である。この図1に示すように、本実施形態の送電損失低減システムは、図13に示す従来のシステムの構成に、制御装置6に電力指令値を与える指令生成装置7、配電線2の無効電力値Qdetを検出する電力検出器8、および配電線2の電圧値Vdetを検出する電圧検出器9を追加したものである。
まず、負荷41〜4nと二次電池5は、電力系統1に対して、配電線2と1箇所の電力検出器3のみを介して接続されているのではなく、配電線2と2箇所の電力検出器8,3を介して接続されている。また、指令生成装置7は、二次電池5を制御する制御装置6に対して、線路を流れる電流を減少させる電力指令値を与える装置である。
この指令生成装置7には、電力検出器8の出力信号である無効電力値Qdetと電力検出器3の出力信号である有効電力値Pdetと電圧検出器9の出力信号である配電線2の電圧値Vdetが入力される。指令生成装置7は、これらの入力に基づき、有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefを制御装置6に与える。制御装置6は、入力した有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefに応じた制御信号を出力し、二次電池5の電力変換部52に与える。
図2は、本実施形態における指令生成装置7の構成を示すブロック図である。この図2に示す指令生成装置7は、制御器101、積分器102、保持回路103、遅延回路104、選択回路105、制御器106、不感帯回路107、ゲイン回路108、減算器111、加算器112、減算器113、演算器121、を備えている。ここで、各構成要素の機能は次の通りである。
制御器101は、電力検出器3からの有効電力値Pdetを入力とし、減算器111の出力値を上限値として出力制限される出力信号を積分器102と選択回路105に与える。積分器102は、放電時間を時定数とする(放電時間で積算値を除した値を出力値とする)積分器であり、制御器101の出力信号を入力とし、放電時間を時定数とする積算を行い、遅延回路104の出力信号をリセット信号として、出力信号を保持回路103に与える。保持回路103は、積分器102の出力信号と運転指令を入力として、出力信号を選択回路105に与える。
ここで、「運転指令」は、ピークカットや負荷平準化などの二次電池5の本来の目的を果たすために、二次電池5を充放電させる指令であり、図2中に示すように、充電の場合は“1”、放電の場合は“0”となる。
遅延回路104は、運転指令を入力として、出力信号を積分器102に与える。選択回路105は、運転指令を入力するとともに、制御器101と保持回路103の出力信号を選択し、選択した出力信号を入力して加算器112に与える。減算器111は、二次電池5の定格出力WBと有効電力設定値Pdemを入力としてその差分を求め、得られた値を出力信号として制御器101に与えて制御器101の出力値を制限する。
ここで、「有効電力設定値Pdem」は、ピークカットや負荷平準化などの二次電池5の本来の目的を果たすために、二次電池5から出力される有効電力出力の値を定めたものである。
加算器112は、有効電力設定値Pdemと選択回路105の出力信号を入力として加算し、加算値すなわち有効電力指令値Prefを出力信号として制御装置6に出力するとともに、演算器121に与える。
演算器121は、加算器112の出力信号すなわち有効電力指令値Prefを入力として、二次電池5の定格容量VAの余力を、√(VA2−Pref 2)により計算し、計算結果を示す出力信号をゲイン回路108と制御器106に与えて制御器106の出力上限と出力下限を制限する。
不感帯回路107は、電圧検出器9からの配電線2の電圧値Vdetを入力として、出力信号を減算器113に与える。減算器113は、電力検出器8からの配電線2の無効電力値Qdetと不感帯回路107の出力信号を入力として、出力信号を制御器106に与える。制御器106は、減算器113の出力信号を入力とし、演算器121とゲイン回路108の出力信号により出力制限される無効電力指令値Qrefを出力信号として制御装置6に出力する。ゲイン回路108は、演算器121の出力信号を入力とし、出力信号を制御器106に与えて制御器106の出力下限を制限する。
[作用]
[1.システム全体の動作]
以上のような構成を有する第1の実施形態の送電損失低減システムにおいては、指令生成装置7により、線路を流れる電流を減少させる有効電力指令値と無効電力指令値を生成して制御装置6に与え、制御装置6により二次電池5の有効電力出力と無効電力出力を制御する。
すなわち、本実施形態において、二次電池5は、指令生成装置7から出力される一方の出力信号である有効電力指令値Prefに基づいて昼間に有効電力を出力(放電)し、夜間に有効電力を吸収(充電)するとともに、指令生成装置7の他方の出力信号である無効電力指令値Qrefに基づいて無効電力を入出力する。
なお、図2に示す指令生成装置7において、有効電力指令値Prefは、有効電力設定値Pdemと選択回路105の出力信号との加算値として得られる。有効電力設定値Pdemは、前述したように、負荷平準化などの二次電池5の本来の目的を果たすために有効電力出力の値を定めたものであり、一般的には、負荷41〜4nで消費される電力を超過しない範囲で設定される。
また、図2に示す指令生成装置7においては、前述したように、二次電池5の定格出力WBと定格容量VAを使用するが、本質的に、定格容量VAは定格出力WBより大きな値であり、有効電力の出力上限は、定格出力WBとなる。したがって、定格出力WBと有効電力設定値Pdemの差分である減算器111の出力値は、二次電池5による有効電力出力の余力となる。
以下には、本実施形態の送電損失低減システムのうち、本発明の特徴的な構成要素である指令生成装置7による特徴的な動作であるところの、有効電力と無効電力の出力制御について詳細に説明する。
[2.指令生成装置による特徴的な動作:有効電力と無効電力の出力制御]
[2−1.昼間における有効電力の出力制御]
まず、昼間は、運転指令が“0”の放電状態であり、選択回路105では制御器101の出力信号が選択される。前述したように、電力検出器3で検出される有効電力値Pdetは、電力系統1から受電する電力量であり、制御器101の出力値は、有効電力値Pdetを入力として減算器111の出力値で制限される。選択回路105でこの制御器101の出力値が選択されることにより、加算器112からは、制御器101の出力値と有効電力設定値Pdemとの加算値である有効電力指令値Prefが、指令生成装置7の出力値として出力され、制御装置6に与えられる。
すなわち、昼間は、このように、減算器111の出力値(二次電池5による有効電力出力の余力)で制限される制御器101の出力値と有効電力設定値Pdemとの加算値として出力される有効電力指令値Prefに基づいて、制御装置6により二次電池5が制御され、二次電池5の放電(有効電力の出力)が行われるので、二次電池5は、充放電の余力の範囲内で受電電力を“0”に近づけるように動作する。
なお、指令生成装置7の制御器101の出力値は、以上のように加算されて有効電力指令値Prefとして出力されると同時に、放電時間を時定数とする積分器102で積算され、放電時間で積算値を除した値が積分器102の出力値として保持回路103に与えられる。
例えば、100kWの定格出力WBの二次電池5が、90kWの有効電力設定値Pdemで放電しており、電力検出器3により検出された有効電力値Pdetが30kWの場合、定格出力WBと有効電力設定値Pdemの差分である減算器111の出力値は10kW(100kW−90kW=10kW)となるので、減算器111の出力値で制限される制御器101の出力値は10kWとなる。この場合に、有効電力指令値Prefは、100kW(90kW+10kW=100kW)となり、これにより、二次電池5の放電量が90kWから100kWに増加するので、負荷41〜4nの受電電力量である有効電力値Pdetは20kWに減少するとともに、配電線2を流れる有効電力値も10kW減少する。
なお、図2の指令生成装置7における以上の動作を実現するための具体的な制御器101としては、例えば、比例・積分・微分回路からなるPID制御回路などが使用可能である。
[2−2.夜間における有効電力の出力制御]
また、夜間は、運転指令が“1”の充電状態であり、選択回路105では、昼間と異なり、保持回路103の出力信号が選択される。保持回路103は、運転指令が“0”から“1”に切り替わった時点で、放電時間を時定数とする積分器102の出力値(放電時間で積算値を除した値)を保持するので、保持回路103の出力値は、昼間の放電時に有効電力設定値Pdemに上乗せしていた放電量(加算分)の平均値となる。
なお、遅延回路104からの出力信号は、入力される運転指令が“0”から“1”に変更されてから一定時間遅れて“0”から“1”となり、このような遅延回路104の出力信号の切り替えに応じて、積分器102が、リセット状態とその解除との間で切り替わるようになっている。すなわち、夜間において、遅延回路104からの出力信号が充電状態を示す“1”である間は、この遅延回路104により積分器102がリセット状態とされ、また、昼間において、遅延回路104からの出力信号が放電状態を示す“0”になると、積分器102のリセット状態が解除されて、積分器102での積算が開始される。
以上のように、夜間においては、昼間と異なり、選択回路105で保持回路103の出力信号が選択されることにより、加算器112からは、保持回路103の出力値と有効電力設定値Pdemとの加算値である有効電力指令値Prefが、指令生成装置7の出力値として出力され、制御装置6に与えられる。
すなわち、夜間は、このように、昼間の放電時に有効電力設定値Pdemに上乗せしていた放電量(加算分)の平均値であるところの保持回路103の出力値と有効電力設定値Pdemとの加算値として出力される有効電力指令値Prefに基づいて、制御装置6により二次電池5が制御され、二次電池5の充電が行われるので、二次電池5は、昼間の放電量と同等の電力を充電することができる。
なお、二次電池の分野における近年の顕著な技術の進歩に伴い、極めて高い充放電効率(=放電容量/充電容量)を有する二次電池が実用化されるに至っているものの、100%の充放電効率を有する二次電池は実現されていない。そのため、現段階で実用化されている二次電池において、充電した電力と全く同量の電力を同じ時間で放電することはできないが、この問題は、一般的に充電時間と放電時間に差を設けることによって実質的に解決されており、本実施形態の二次電池についても同様の手法で解決可能である。
[2−3.無効電力の出力制御]
他方、指令生成装置7において、無効電力指令値Qrefは、制御器106の出力値として出力される。すなわち、前述したように、制御器106は、減算器113の出力信号を入力とし、演算器121とゲイン回路108の出力信号により出力制限される無効電力指令値Qrefを出力信号として制御装置6に出力する。
この場合、制御器106に入力される減算器113の出力値は、配電線2を流れる無効電力値Qdetと不感帯回路107の出力値の差分であり、また、演算器121およびゲイン回路108の出力値は、二次電池5の定格容量VAと有効電力指令値Prefに基づく無効電力出力の余力である。
したがって、制御器106から出力される無効電力指令値Qrefは、配電線2を流れる無効電力値Qdetと不感帯回路107の出力値の差分を、二次電池5の定格容量VAと有効電力指令値Prefに基づく無効電力出力の余力で制限した値となる。この無効電力指令値Qrefに基づいて、制御装置6により二次電池5が制御され、二次電池5から無効電力が入出力されるので、二次電池5は、定格容量VAの余力の範囲内で配電線2の無効電力を“0”に近づけるように動作する。
このとき、電圧検出器9の検出値である電圧値Vdetが不感帯回路107の設定値(例えば、110%)より高い場合、それに比例した値が不感帯回路107から減算器113に入力されるので、制御器106への入力値は、配電線2の無効電力値Qdetより不感帯回路107の出力値だけ減少し、無効電力の入出力は、電圧値Vdetが不感帯回路107の設定値を超えない範囲に制限される。すなわち、不感帯回路107は、二次電池5の無効電力出力の増加により電圧が上昇しすぎるのを抑制するように作用する。
また、演算器121の出力は、有効電力指令値Prefの増加に応じて減少するので、無効電力指令値Qrefは、有効電力指令値Prefに制約される。すなわち、本実施形態において、有効電力指令値Prefは無効電力指令値Qrefより優先される。
[3.送電損失の低減]
以上のように、指令生成装置7によって有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefを生成し、これらの指令値Pref,Qrefに基づいて、制御装置6によって二次電池5の有効電力出力と無効電力出力を制御することにより、電力系統1における送電損失を低減することができる。
まず、配電線2で生じる送電損失量は、送電損失量をLoss、配電線2の抵抗分をR、配電線2に流れる有効電力をP、無効電力をQ、電圧をVとした場合、以下に示す(1)式で求めることができる。そのため、配電線2を流れる有効電力Pと無効電力Qのいずれを減少させた場合でも、送電損失を低減させることができる。また、同様に有効電力を減少させた場合の送電損失低減量は、配電線2の有効電力潮流が小さい夜間よりも、有効電力潮流が大きい昼間の方が大きいので、昼間に放電した分を夜間に充電した場合にも、送電損失を低減することができる。
また、以下に示す式のうち、(2)式は、配電線2を流れる夜間の有効電力をPとした場合の送電損失の低減量Loss1を求める式であり、(3)式は、昼間の有効電力(夜間より大きい)を例えば2倍の2Pとした場合の送電損失の低減量Loss2を求める式である。(3)式に示すように、昼間の有効電力を減少させた方が送電損失をより大きく低減できることがわかる。なお、これらの(2),(3)式において、二次電池5による有効電力の増加分は、いずれも同じ値ΔPとしている。
Figure 2008048500
[効果]
以上のように、第1の実施形態によれば、二次電池の定格出力WBの余力(WB−Pdem)の範囲内で昼間には有効電力を放電し、夜間には有効電力を充電するとともに、定格容量VAの余力(√(VA2−Pref 2))の範囲内で無効電力を入出力することにより、配電線を流れる有効電力と無効電力を減少させることができるため、送電損失を低減することができる。
また、放電時の有効電力出力変更分の平均値を充電時の有効電力出力変更分とすることにより、二次電池の充放電量の均衡を保ち、放電時に電力貯蔵量が不足することを防止できる。
また、線路を流れる電流を減少させるように無効電力出力を制御しながら、二次電池の無効電力出力の増加により電圧が上昇しすぎるのを抑制できるため、供給電力に高い電圧安定性を与えることができる。
そしてまた、線路を流れる電流を減少させるように有効電力出力を優先的に制御するとともに、二次電池の定格容量の余力に応じて無効電力出力を制御する方式であるため、充電時または放電時において無効電力出力よりも有効電力出力の制御による送電損失低減効果が高い場合に、送電損失を効率よく低減できる。
[第2の実施形態]
[構成]
図3は、本発明を適用した第2の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムにおける指令生成装置の構成を示すブロック図である。この図3に示すように、本実施形態は、図1に示した第1の実施形態におけるシステム構成のうち、図2に示した指令生成装置7の構成の一部のみを変更したものであり、他の構成は第1の実施形態と同様である。
図3に示す本実施形態の指令生成装置7において、図2に示した第1の実施形態の指令生成装置7との相違点は、図2における演算器121の代わりに、2つの演算器122,123と最小値選択回路(min)131を設けた点と、これにともない、各部の入出力関係を変更した点である。
ここで、演算器122は、有効電力設定値Pdemを入力として、二次電池5から有効電力設定値Pdem分の有効電力が出力されている場合の定格容量VAの余力を、√(VA2−Pdem 2)により計算し、計算結果を示す出力信号をゲイン回路108と制御器106に与えて制御器106の出力上限と出力下限を制限する。
演算器123は、有効電力設定値Pdemと無効電力指令値Qrefを入力として、二次電池5から有効電力設定値Pdem分の有効電力と無効電力指令値Qref分の無効電力が出力されている場合の定格容量VAに基づく有効電力出力の余力を、√(VA2−Qref 2)−Pdemにより計算し、計算結果を示す出力信号を最小値選択回路(min)131に与える。
最小値選択回路(min)131は、減算器111の出力信号と演算器123の出力信号を入力として、出力値の小さい方を選択し、選択した出力信号を制御器101に与えて制御器101の出力上限を制限する。
[作用]
以上のような構成を有する第2の実施形態の送電損失低減システムにおいて、システム全体の動作は、前述した第1の実施形態と同様であり、指令生成装置7による一部の動作のみが異なる。以下には、本実施形態における指令生成装置による動作のうち、第1の実施形態と異なる特徴的な動作について説明する。
まず、演算器122では、二次電池5から有効電力設定値Pdem分の有効電力が出力されている場合の定格容量VAの余力が、√(VA2−Pdem 2)により計算され、計算結果を示す出力信号がゲイン回路108と制御器106に与えられる。これにより、制御器106は、演算器122の出力値を上限、ゲイン回路108の出力値(演算器122の出力値に−1を乗じた値)を下限として出力制限される。すなわち、無効電力指令値Qrefは、二次電池5の定格容量VAと有効電力設定値Pdemに制約される。
一方、演算器123では、二次電池5から有効電力設定値Pdem分の有効電力と無効電力指令値Qref分の無効電力が出力されている場合の定格容量VAに基づく有効電力出力の余力が、√(VA2−Qref 2)−Pdemにより計算され、計算結果を示す出力信号が最小値選択回路131に与えられる。
そして、最小値選択回路131では、定格出力WBに基づく有効電力出力の余力である減算器111の出力値と演算器123の出力値のうち、小さい方が選択される。ここで選択される出力値は、有効電力出力が有効電力設定値Pdemであり、無効電力出力が無効電力指令値Qrefである場合に出力可能な有効電力出力の余力を表す。最小値選択回路131で選択された出力信号が制御器101に与えられることにより、制御器101は、最小値選択回路131の出力値を上限として出力制限される。
なお、演算器123の出力値は、無効電力指令値Qrefの増加に伴い減少するため、最小値選択回路131の出力値を上限値とする制御器101の出力は、無効電力指令値Qrefによって制限される。したがって、本実施形態の指令生成装置7は、前述した第1の実施形態とは逆に、無効電力を優先的に調整した上で、二次電池5の定格出力WBと定格容量VAの余力に応じて有効電力出力を増加させるように動作する。
[効果]
以上のように、第2の実施形態によれば、無効電力を優先的に入出力するとともに、無効電力の入出力を考慮した二次電池の余力に応じて昼間には有効電力を放電し、夜間には有効電力を充電することにより、定格容量VAの余力の範囲内で、配電線を流れる有効電力と無効電力を減少させることができるため、送電損失を低減することができる。
特に、本実施形態においては、第1の実施形態とは逆に、線路を流れる電流を減少させるように無効電力出力を優先的に制御するとともに、二次電池の定格容量の余力に応じて有効電力出力を制御する方式であるため、放電時において有効電力出力よりも無効電力出力の制御による送電損失低減効果が高い場合に、送電損失を効率よく低減できる。
また、放電時の有効電力出力変更分の平均値を充電時の有効電力出力変更分とすることにより、二次電池の充放電量の均衡を保ち、放電時に電力貯蔵量が不足することを防止できる点は、第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
[構成]
図4は、本発明を適用した第3の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムの構成を示すブロック図であり、図5は、本実施形態の送電損失低減システムにおける指令生成装置7の構成を示すブロック図である。これらの図4、図5に示すように、本実施形態の送電損失低減システムは、図1に示した第1の実施形態におけるシステム構成のうち、電力検出器3を削除するとともに、指令生成装置7の構成の一部を変更したものであり、他の構成は第1の実施形態と同様である。
本実施形態においてはまず、図4に示すように、第1の実施形態において配電線2の無効電力値Qdetのみを検出していた電力検出器8に、配電線2の有効電力値P1と無効電力値Q1の両方を検出する機能を持たせており、これにより、第1の実施形態において配電線2の有効電力値Pdetを検出していた他の電力検出器3を削除している。
また、図5に示す本実施形態の指令生成装置7において、図2に示した第1の実施形態の指令生成装置7との相違点は、図2における制御器101および減算器111の代わりに、最適潮流計算装置141を設けた点と、これにともない、各部の入出力関係を変更した点である。
ここで、最適潮流計算装置141は、電力検出器8からの配電線2の有効電力値P1と無効電力値Q1と、有効電力設定値Pdemと運転指令、および選択回路105の出力信号を入力として、後述する最適化問題を解くことにより、送電損失が最小となる二次電池5の有効電力変更分P2と無効電力変更分Q2を求める。最適潮流計算装置141は、得られた有効電力変更分P2を積分器102と選択回路105に与えるとともに、無効電力変更分Q2を加算器113に与える。
すなわち、積分器102および選択回路105の入力は、削除された制御器101の出力信号の代わりに、最適潮流計算装置の出力値である配電線2の有効電力変更分P2に変更されており、加算器113の入力は、電力検出器8からの検出値の代わりに、最適潮流計算装置の出力値である配電線2の無効電力変更分Q2に変更されている。
[作用]
以上のような構成を有する第3の実施形態の送電損失低減システムにおいて、第1の実施形態との動作の相違は、電力検出器8により配電線2の有効電力値と無効電力値の両方を検出する点と、指令生成装置7において最適潮流計算装置141により最適化問題を解き、それによって得られた値を用いて有効電力指令値と無効電力指令値を生成する点である。本実施形態における他の動作は、第1の実施形態と同様であるため、以下には、第1の実施形態と異なる本実施形態の特徴的な動作について説明する。
まず、最適潮流計算装置141では、配電系統を単純化して表現する図6の簡易回路を対象として、以下に示す(4)式を目的関数、(5)〜(7)式を制約条件とする最適化問題を解くことにより、送電損失が最小となる二次電池5の有効電力変更分P2と無効電力変更分Q2が計算される。
Figure 2008048500
ただし、充電時の有効電力変更分P2は、放電時の運転状態によって決定されるので、充電(運転指令=1)の場合は、有効電力変更分P2は選択回路105の出力値で固定とされ、無効電力変更分Q2を求める計算のみが行われる。
最適潮流計算装置141では、配電線2のインピーダンスZ1は既知とし、負荷は二次電池5の設置点から下流のすべての総合負荷として配電線2の電力潮流P1+jQ1から有効電力設定値Pdemを差し引いたものとし、変電所相当の電圧値VSは1.0puとして、電力潮流が計算される。送電損失は、線路に流れる電流と線路抵抗の積なので、配電線2を流れる電流を求める式(P1 2+Q1 2)/Vdet 2の最小化を表す(4)式を目的関数とすることにより、送電損失が最小となる解が得られる。
また、(5)式は、二次電池5の出力電力が定格容量VAを超えないようにする制約、(6)式は、二次電池5の有効電力出力が定格出力WBを超えないようにする制約、(7)式は、配電線の電圧が許容範囲を逸脱しないようにする制約である。なお、VUDは配電線電圧の下限値、VOVは配電線電圧の上限値である。
一方、積分器102、保持回路103、遅延回路104、選択回路105の動作は、第1の実施形態と同様であり、放電時は、最適潮流計算装置141から出力された有効電力変更分P2が電力設定値Pdemに加算されて有効電力指令値Prefとなり、充電時は、保持回路103の出力値が電力設定値Pdemに加算されて有効電力指令値Prefとなる。また、不感帯回路107、減算器113、制御器106、ゲイン回路108、演算器121の動作も、第1の実施形態と同様であり、制御器106の出力が無効電力指令値Qrefとなる。
[効果]
以上のように、第3の実施形態によれば、制約条件付きの最適化問題を解いて得た二次電池5の有効電力変更分P2と無効電力変更分Q2に基づいて有効電力指令値Prefと無効電力指令値Qrefを生成することにより、二次電池5の有効電力と無効電力を系統状態に適した配分で制御できるため、送電損失を高効率で低減することができる。
[第4の実施形態]
[構成]
図7は、本発明を適用した第4の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムにおける指令生成装置の構成を示すブロック図である。この図7に示すように、本実施形態は、図1に示した第1の実施形態におけるシステム構成のうち、図2に示した指令生成装置7の構成の一部のみを変更したものであり、他の構成は第1の実施形態と同様である。
図7に示す本実施形態の指令生成装置7において、図2に示した第1の実施形態の指令生成装置7との相違点は、図2における演算器121の代わりに、2つの演算器123,124と最小値選択回路(min)131を設け、2つの優先制御切替用の選択回路105a,105bを追加した点と、これにともない、各部の入出力関係を変更した点である。
ここで、演算器123は、図3に示した第2の実施形態の同名・同一符号の構成要素と同等であり、第2の実施形態と同様に、有効電力設定値Pdemと無効電力指令値Qrefを入力として、定格容量VAに基づく有効電力出力の余力を計算し、計算結果を示す出力信号を最小値選択回路(min)131に与える。
そして、最小値選択回路(min)131もまた、図3に示した第2の実施形態の同名・同一符号の構成要素と同等であり、第2の実施形態と同様に、減算器111の出力信号と演算器123の出力信号を入力として、出力値の小さい方を選択して出力する。なお、最小値選択回路131の出力信号は、制御器101に直接与えられるのではなく、制御器101との間に挿入された優先制御切替用の選択回路105aにより選択された場合にのみ制御器101に与えられる。
2つの優先制御切替用の選択回路105a,105bは、いずれも、送電損失の低減における有効・無効電力制御の効果比較判定を電力系統の状態に応じて行い、判定結果に応じて、接点“0”と“1”のいずれかを選択し、選択した接点に応じた信号を選択して入力する。
ここで、一方の優先制御切替用の選択回路105aは、接点“0”と“1”のいずれかを選択することにより、最小値選択回路131の出力信号と減算器111の出力信号のうち、接点に応じた方の出力信号を選択して入力する。すなわち、優先制御切替用の選択回路105aは、判定結果が「無効電力制御の方が有効」である場合には、接点“0”を選択することで最小値選択回路131の出力信号を選択して入力し、また、判定結果が「有効電力制御の方が有効」である場合には、接点“1”を選択することで減算器111の出力信号を選択して入力する。
この優先制御切替用の選択回路105aは、選択して入力した出力信号、すなわち、減算器111の出力信号と最小値選択回路131の出力信号のいずれか一方を制御器101に与えて制御器101の出力上限を制限する。したがって、制御器101の上限値は、選択回路105aの出力値となる。
他方の優先制御切替用の選択回路105bは、接点“0”と“1”のいずれかを選択することにより、有効電力設定値Pdemと有効電力指令値Prefのうち、接点に応じた方の信号を選択して入力する。すなわち、優先制御切替用の選択回路105bは、判定結果が「無効電力制御の方が有効」である場合には、接点“0”を選択することで有効電力設定値Pdemを選択して入力し、また、判定結果が「有効電力制御の方が有効」である場合には、接点“1”を選択することで加算器112の出力信号である有効電力指令値Prefを選択して入力する。
この優先制御切替用の選択回路105bは、選択して入力した信号、すなわち、有効電力設定値Pdemと有効電力指令値Prefのいずれか一方を演算器124に与える。
演算器124は、加算器112の出力信号を直接入力するのではなく、加算器112との間に挿入された優先制御切替用の選択回路105bの出力信号を計算用の有効電力値Pとして入力する。すなわち、演算器124は、優先制御切替用の選択回路105bの出力信号が加算器112の出力信号である有効電力指令値Prefの場合には、この有効電力指令値Prefを計算用の有効電力値Pとして入力し、優先制御切替用の選択回路105bの出力信号が有効電力設定値Pdemの場合には、この有効電力設定値Pdemを計算用の有効電力値Pとして入力する。
演算器124は、このように入力した計算用の有効電力値Pを用いて、二次電池5の定格容量VAの余力を、√(VA2−P2)により計算し、この計算結果を示す出力信号をゲイン回路108と制御器106に与えて制御器106の出力上限と出力下限を制限する。
[作用]
以上のような構成を有する第4の実施形態の送電損失低減システムにおいて、システム全体の動作は、前述した第1の実施形態と同様であり、指令生成装置7による動作の一部のみが異なる。以下には、本実施形態における指令生成装置による動作のうち、第1の実施形態と異なる特徴的な動作について説明する。
[優先制御切替方式]
まず、本実施形態における指令生成装置7は、送電損失を低減するために、有効電力出力を優先的に制御する方式と無効電力出力を優先的に制御する方式を、電力系統の状態に応じて切り替えるように動作する。
すなわち、図7における優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“1”側にある場合は、指令生成装置7は、図2に示した第1の実施形態の指令生成装置と実質的に同じ構成となるため、有効電力出力を優先的に制御するように動作する。また、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“0”側にある場合は、指令生成装置7は、図3に示した第2の実施形態の指令生成装置と実質的に同じ構成となるため、無効電力出力を優先的に制御するように動作する。指令生成装置7における各部の動作の詳細は次の通りである。
まず、演算器123によって、二次電池5の定格容量VAと有効電力設定値Pdemと無効電力指令値Qrefから、√(VA2−Qref 2)−Pdemにより、出力可能な有効電力出力の余力が計算され、計算結果を示す出力信号が最小値選択回路131に与えられる。
そして、最小値選択回路131では、定格出力WBに基づく有効電力出力の余力である減算器111の出力値と演算器123の出力値のうち、小さい方が選択される。ここで選択される出力値は、有効電力出力が有効電力設定値Pdemであり、無効電力出力が無効電力指令値Qrefである場合に出力可能な有効電力の余力を表す。最小値選択回路131で選択された出力信号は、優先制御切替用の選択回路105aに与えられる。
一方、演算器124の動作は、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“0”側と“1”側のいずれにあるかに応じて、以下のように異なる。
まず、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“0”側にある場合、演算器124には、優先制御切替用の選択回路105bから出力される有効電力設定値Pdemが、計算用の有効電力値Pとして与えられるため、演算器124においては、図3に示した第2の実施形態における演算器122と同様の、√(VA2−Pdem 2)の計算が行われる。この計算結果として得られる値は、有効電力出力が有効電力設定値Pdemである場合に出力可能な無効電力の余力を表す。
例えば、図8は、二次電池の有効電力と無効電力の出力範囲の一例を示す特性図である。一般的に、二次電池5の定格容量は定格出力の1.5〜2倍であることが多いが、この図8に示すように、定格容量VAが300kVA、定格出力WBが200kW、有効電力設定値Pdemが150kWならば、定格出力WBと有効電力設定値Pdemの差分である減算器111の出力値は50kW(200kW−150kW=50kW)となる。
ここで、無効電力指令値Qrefが224kVar以下ならば、演算器123の出力値は50以上となるので、最小値選択回路131においては、減算器111の出力値50kWが選択され、図8においてA点として示すように、有効電力を出力する余力がある状態となる。
しかし、無効電力指令値Qrefが224kVarを超過する場合は、演算器123の出力値が選択され、その値は、無効電力指令値Qrefが大きいほど小さくなる。そして、無効電力が最大限出力される場合には、図8においてB点として示すように、有効電力を出力する余力はなくなる。
以上のように、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“0”側にある場合には、有効電力出力が有効電力設定値Pdemである場合に出力可能な無効電力の余力(演算器124の出力値)まで無効電力指令値Qrefを増減させることができるのに対し、制御器101の出力、すなわち、有効電力指令値Prefの変更分は、選択回路105aの出力値によって制限される。
したがって、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“0”側にある場合には、第2の実施形態と同様に、無効電力出力が優先的に制御され、無効電力出力を優先的に調整した余力で有効電力出力の変更分が制限される。
逆に、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“1”側にある場合、演算器124には、優先制御切替用の選択回路105bから出力される有効電力指令値P ref が、計算用の有効電力値Pとして与えられるため、演算器124においては、図2に示した第1の実施形態における演算器121と同様の、√(VA2−Pref 2)の計算が行われる。この計算結果として得られる値は、有効電力出力が有効電力指令値Prefである場合に出力可能な無効電力の余力を表す。
以上のように、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“1”側にある場合には、制御器106の出力、すなわち、無効電力指令値Qrefの変更分は、有効電力出力の変更分である選択回路105の出力値と有効電力設定値Pdemを加算した有効電力指令値Prefに基づく無効電力出力の余力である演算器124の出力値によって制限される。
したがって、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点が“1”側にある場合には、第1の実施形態と同様に、有効電力出力が優先的に制御され、有効電力出力を優先的に調整した余力で無効電力出力の変更分が制限される。
[優先制御切替用の判定処理]
図9は、本実施形態の指令生成装置7における優先制御切替用の選択回路105a,105bによる優先制御切替用の判定処理の一例を示すフローチャートである。
この図9に示すように、まず、S901で二次電池5の運転状態が放電中であるか否かを判定する。放電中と判定した場合(S901のYes)はS902に進み、二次電池5の有効電力出力をαpu変化させる前後の配電線の有効・無効電力値(P1,Q1)と電圧値Vdetを測定する。また、S903では、二次電池5の無効電力出力をαpu変化させる前後の配電線の有効・無効電力値(P1,Q1)と電圧値Vdetを測定する。
S904では、S902の測定結果と前記(1)式を用いて、有効電力出力を変化させた場合の損失低減量Aを計算し、S905では、S903の測定結果と(1)式を用いて、無効電力出力を変化させた場合の損失低減量Bを計算する。
S906では、S904で得られた有効電力出力を変化させた場合の損失低減量AとS905で得られた無効電力出力を変化させた場合の損失低減量Bを比較して、A<Bであるか否か、すなわち、無効電力出力の方が有効(送電損失の低減に効果的)であるか否かを判定する。A<Bであり、「無効電力出力の方が有効」と判定した場合(S906のYes)には、S907に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“0”側にして、無効電力出力の変更分を優先的に制御する。
これに対して、S906で、A≧Bであり、「有効電力出力の方が有効」と判定した場合(S906のNo)には、S908に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“1”側にして、有効電力出力の変更分を優先的に制御する。
また、S901で、放電中でない(充電中)と判定した場合(S901のNo)も、「有効電力出力の方が有効」と判定した場合(S906のNo)と同様に、S908に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“1”側にして、有効電力出力の変更分を優先的に制御する。これにより、指令生成装置7は、昼間放電した量と同等の電力が充電できるように動作する。
以上のように、図9の優先制御切替用の判定処理は、二次電池5の有効電力出力の変化と無効電力出力の変化のそれぞれに対する損失低減量を測定結果から計算し、計算した損失低減量を指標値として、有効電力出力と無効電力出力のいずれの制御が送電損失の低減に効果的かを判定するものである。したがって、この判定処理の結果に応じて、二次電池の有効電力出力または無効電力出力を優先的に制御することにより、時間を要する複雑な計算を実行することなく、送電損失を効率よく低減することができる。
図10は、本実施形態の指令生成装置7における優先制御切替用の選択回路105a,105bによる優先制御切替用の判定処理の別の一例を示すフローチャートである。
この図10に示す判定処理において、図9の判定処理との相違点は、測定結果である配電線の有効・無効電力値(P1,Q1)と電圧値Vdetと前記(1)式を用いて損失低減量を計算する代わりに、図6の簡易回路を対象とした潮流計算結果に基づいて損失低減量を計算している点である。
この図10に示すように、まず、S1001で二次電池5の運転状態を判定し、放電中と判定した場合(S1001のYes)はS1002に進み、図6の簡易回路を対象とした潮流計算をS1002〜1004で行い、異なる場合の送電損失量をそれぞれ計算する。
これらのS1002〜1004における送電損失量の計算において、変電所相当の電圧値VSを1.0pu、総合負荷を(P1−Pdem)+jQ1とする点は共通であるが、変化させる出力の組合せがそれぞれ異なる。S1002では、二次電池5の有効電力変更分P2と無効電力変更分Q2の両方を0とし、S1003では有効電力変更分P2のみαpuとし、S1004では無効電力変更分Q2のみαpuとする。これにより、S1002では、二次電池5が本来の目的で運用されている場合、S1003では、有効電力出力(放電)をαpu増加させた場合、S1004では、無効電力出力をαpu増加させた場合、における送電損失量をそれぞれ計算する。
S1005では、S1002で得られた送電損失量とS1003で得られた送電損失量の差分、すなわち、二次電池5の有効電力出力をαpu増加させた場合の損失低減量Aを計算し、S1006では、S1002で得られた送電損失量とS1004で得られた送電損失量の差分、すなわち、二次電池5の無効電力出力をαpu増加させた場合の損失低減量Bを計算する。なお、αは定格を超えない範囲の任意の数値であれば適宜選択可能であり、例えば、定格容量の0.1puなどの値が使用可能である。
S1007では、S1005で得られた有効電力出力を増加させた場合の損失低減量AとS1006で得られた無効電力出力を増加させた場合の損失低減量Bを比較し、A<Bであるか否か、すなわち、無効電力出力の方が有効(送電損失の低減に効果的)であるか否かを判定する。A<Bであり、「無効電力出力の方が有効」と判定した場合(S1007のYes)には、S1008に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“0”側にして、無効電力出力の変更分を優先的に制御する。
これに対して、S1007で、A≧Bであり、「有効電力出力の方が有効」と判定した場合(S1007のNo)には、S1009に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“1”側にして、有効電力出力の変更分を優先的に制御する。
また、S1001で、放電中でない(充電中)と判定した場合(S1001のNo)も、「有効電力出力の方が有効」と判定した場合(S1007のNo)と同様に、S1009に進み、優先制御切替用の選択回路105a,105bの接点を“1”側にして、有効電力出力の変更分を優先的に制御する。これにより、指令生成装置7は、昼間放電した量と同等の電力が充電できるように動作する。
以上のように、図10の優先制御切替用の判定処理は、単純化した回路の潮流計算で得られる送電損失量に基づき有効電力出力と無効電力出力のいずれの制御が送電損失の低減に効果的かを判定するものである。したがって、この判定処理の結果に応じて、二次電池の有効電力出力または無効電力出力を優先的に制御することにより、実際に二次電池の有効電力出力と無効電力出力を変更させて配電線の電力潮流を測定することなしに、送電損失をより効率よく低減することができる。
[効果]
以上のように、第4の実施形態の指令生成装置において、有効電力出力を優先的に制御する方式に切り替えた場合には、第1の実施形態の指令生成装置と実質的に同じ構成となり、第1の実施形態の指令生成装置と同様に有効電力出力を優先的に制御することができるため、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
そしてまた、本実施形態の指令生成装置において、無効電力出力を優先的に制御する方式に切り替えた場合には、第2の実施形態の指令生成装置と実質的に同じ構成となり、第2の実施形態の指令生成装置と同様に無効電力出力を優先的に制御することができるため、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
したがって、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の有効電力出力を優先的に制御する方式と、第2の実施形態と同様の無効電力出力を優先的に制御する方式を、電力系統の状態に応じて、送電損失を低減するために最も有効な方式で切り替えることができるため、送電損失を極めて効率よく低減することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、図面に示したシステム構成や指令生成装置の構成、フローチャートは一例にすぎず、具体的な構成や処理の流れは適宜選択可能である。また、本発明で使用する二次電池や制御装置の具体的な構成も何等制限されない。
本発明を適用した第1の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムの構成を示すブロック図。 第1の実施形態における指令生成装置の構成を示すブロック図。 本発明を適用した第2の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムにおける指令生成装置の構成を示すブロック図。 本発明を適用した第3の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムの構成を示すブロック図。 第3の実施形態における指令生成装置の構成を示すブロック図。 第3の実施形態における指令生成装置により最適化問題の対象とする配電系統を単純化して表現する簡易回路図。 本発明を適用した第4の実施形態に係る二次電池を用いた送電損失低減システムにおける指令生成装置の構成を示すブロック図。 本発明で使用する二次電池の有効電力と無効電力の出力範囲の一例を示す特性図。 第4の実施形態の指令生成装置における優先制御切替用の選択回路による優先制御切替用の判定処理の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態の指令生成装置における優先制御切替用の選択回路による優先制御切替用の判定処理の別の一例を示すフローチャート。 需要家における1日の需要カーブの一例を示す図。 需要家における1日の最大需要が契約電力値を超過した場合の需要カーブの一例を示す図。 二次電池を含む従来の需要家構内系統の構成例を示すブロック図。 ピークカット時における二次電池の出力カーブの一例を示す図。 ピークカット後の需要カーブの一例を示す図。 負荷平準化時における二次電池の出力カーブの一例を示す図。 負荷平準化後の需要カーブの一例を示す図。
符号の説明
1…電力系統
2…配電線
3,8…電力検出器
41〜4n…負荷
5…二次電池
51…電力変換部
52…電力貯蔵部
6…制御装置
7…指令生成装置
9…電圧検出器
101,106…制御器
102…積分器
103…保持回路
104…遅延回路
105…選択回路
107…不感帯回路
108…ゲイン回路
111,113…減算器
112…加算器
121〜124…演算器
131…最小値選択回路
141…最適潮流計算装置
det…有効電力値
det…無効電力値
det…電圧値
ref…有効電力指令値
ref…無効電力指令値
dem…有効電力設定値
B…定格出力
VA…定格容量
1…有効電力値
1…無効電力値
2…有効電力変更分
2…無効電力変更分
S…変電所相当の電圧値

Claims (7)

  1. 電気エネルギーを貯蔵する電力貯蔵部とこの電力貯蔵部の電気エネルギーを電力系統に充放電する電力変換部からなる二次電池を用いて送電損失を低減するシステムにおいて、
    前記電力変換部から出力される電力を制御する制御装置と、
    前記制御装置に電力指令値を与える指令生成装置を備え、
    前記指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させる電力指令値として、有効電力指令値と無効電力指令値の少なくとも一方を前記制御装置に与えるように構成されている
    ことを特徴とする二次電池を用いた送電損失低減システム。
  2. 前記指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させるとともに、昼夜の充放電量を等しくする有効電力指令値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池を用いた送電損失低減システム。
  3. 前記指令生成装置は、電圧を指定範囲内に収めるとともに、線路を流れる電流を減少させる無効電力指令値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池を用いた送電損失低減システム。
  4. 前記指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させるために有効電力出力を優先的に制御するとともに、前記二次電池の定格容量の余力に応じて無効電力出力を制御する有効電力指令値と無効電力指令値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池を用いた送電損失低減システム。
  5. 前記指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させるために、電力系統の等価回路に基づく定式により有効電力指令値と無効電力指令値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池を用いた送電損失低減システム。
  6. 前記指令生成装置は、線路を流れる電流を減少させるために、線路を流れる有効電力と無効電力と電圧および前記電力変換部の出力変化から得られる送電損失の低減に関する指標値に基づいて、有効電力出力と無効電力出力のいずれの制御がより有効であるかを判定し、有効電力指令値と無効電力指令値を生成するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の二次電池を用いた送電損失低減システム。
  7. 電気エネルギーを貯蔵する電力貯蔵部とこの電力貯蔵部の電気エネルギーを電力系統に充放電する電力変換部からなる二次電池を用いて送電損失を低減する送電損失低減システムによる送電損失低減方法において、
    前記送電損失低減システムは、
    前記電力変換部から出力される電力を制御する制御装置と、
    前記制御装置に電力指令値を与える指令生成装置を備え、
    前記指令生成装置により、線路を流れる電流を減少させる電力指令値として、有効電力指令値と無効電力指令値の少なくとも一方を前記制御装置に与える
    ことを特徴とする二次電池を用いた送電損失低減方法。
JP2006219987A 2006-08-11 2006-08-11 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法 Active JP4783237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006219987A JP4783237B2 (ja) 2006-08-11 2006-08-11 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006219987A JP4783237B2 (ja) 2006-08-11 2006-08-11 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008048500A true JP2008048500A (ja) 2008-02-28
JP4783237B2 JP4783237B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=39181690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006219987A Active JP4783237B2 (ja) 2006-08-11 2006-08-11 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4783237B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074989A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源システム及びこのシステムを用いた系統電圧安定化方法
WO2012002001A1 (ja) 2010-07-01 2012-01-05 株式会社日立製作所 電力制御方法、プログラムおよび電力制御装置
JP2013046532A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Sanken Electric Co Ltd 電力平準化装置
JP2016116427A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社明電舎 瞬低補償装置の負荷起動方法
WO2017037925A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社東芝 電圧変動抑制装置及び方法
CN106848467A (zh) * 2017-02-21 2017-06-13 珠海市古鑫电子科技有限公司 电池组件及其远程安全控制系统、方法和安全控制服务器
JP7403425B2 (ja) 2020-10-06 2023-12-22 三菱電機株式会社 負荷制御装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292531A (ja) * 2000-02-03 2001-10-19 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池システムを用いた電力系統安定化装置および電力系統安定化方法
JP2002165367A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Kansai Electric Power Co Inc:The 電圧・無効電力制御システムおよび電圧・無効電力制御方法
JP2006094648A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池を用いた電力系統制御方法及び電力系統制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001292531A (ja) * 2000-02-03 2001-10-19 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池システムを用いた電力系統安定化装置および電力系統安定化方法
JP2002165367A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Kansai Electric Power Co Inc:The 電圧・無効電力制御システムおよび電圧・無効電力制御方法
JP2006094648A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Kansai Electric Power Co Inc:The 二次電池を用いた電力系統制御方法及び電力系統制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010074989A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Tokyo Gas Co Ltd 分散型電源システム及びこのシステムを用いた系統電圧安定化方法
WO2012002001A1 (ja) 2010-07-01 2012-01-05 株式会社日立製作所 電力制御方法、プログラムおよび電力制御装置
JP2013046532A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Sanken Electric Co Ltd 電力平準化装置
JP2016116427A (ja) * 2014-12-18 2016-06-23 株式会社明電舎 瞬低補償装置の負荷起動方法
WO2017037925A1 (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 株式会社東芝 電圧変動抑制装置及び方法
JPWO2017037925A1 (ja) * 2015-09-03 2018-06-14 株式会社東芝 電圧変動抑制装置及び方法
CN106848467A (zh) * 2017-02-21 2017-06-13 珠海市古鑫电子科技有限公司 电池组件及其远程安全控制系统、方法和安全控制服务器
CN106848467B (zh) * 2017-02-21 2019-10-29 珠海市古鑫电子科技有限公司 电池组件及其远程安全控制系统、方法和安全控制服务器
JP7403425B2 (ja) 2020-10-06 2023-12-22 三菱電機株式会社 負荷制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4783237B2 (ja) 2011-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Marzband et al. Adaptive load shedding scheme for frequency stability enhancement in microgrids
JP4783237B2 (ja) 二次電池を用いた送電損失低減システムと方法
JP5100132B2 (ja) 周波数調整システムおよび周波数調整方法
JP5843956B2 (ja) 系統安定化装置
JP4155674B2 (ja) 二次電池を含む電力系統の周波数制御装置
US9496725B2 (en) Power control apparatus, method, program, and integrated circuit, and storage battery unit
JP6335641B2 (ja) 単独系統向け周波数安定化装置
JP6062163B2 (ja) 電力供給システム
KR20090042794A (ko) 전력 저장 장치 및 하이브리드형 분산 전원 시스템
JP6622552B2 (ja) 分散型電源の電力供給システム
KR102264862B1 (ko) 에너지 저장장치의 관성제어를 위한 장치 및 방법
JP2014090665A (ja) 電力系統の運転制御システム、運転制御装置及び運転制御方法
JP2013165593A (ja) 発電制御装置、発電制御方法、発電制御プログラム及び発電制御システム
JP6338009B1 (ja) 電力貯蔵装置を用いた電力安定化システム及び制御装置
JP2007166860A (ja) 連系線潮流制御装置
JP2018160964A (ja) 電力システム
JP5556289B2 (ja) 分散型電源および分散型電源制御方法
JP2018170901A (ja) 電力システム
JP5721498B2 (ja) デマンドコントロール装置
JP5349160B2 (ja) 充放電制御装置
JPWO2014167830A1 (ja) 電力制御システム
JP2021010204A (ja) 電力供給システム
JP7286382B2 (ja) 電力管理装置及び電力管理方法
JP2003125537A (ja) 電力貯蔵用二次電池の放電方法
JP5773719B2 (ja) 電力系統の負荷周波数制御方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090327

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110614

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4783237

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250