JP2008046931A - 燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法及び供給制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 燃料ガスを供給源から消費者に供給する燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法において、タンクから前記消費者に送出される燃料ガスの流量を検出する工程と、燃料ガスの供給源から前記タンクに供給される燃料ガスの流量を検出する工程と、前記消費者に供給される燃料ガスの流量に変化が生じたときに、前記燃料ガスの流量の変化から前記タンク内の燃料ガスの圧力変化を予測する工程と、予測された圧力の変化量から、供給側の各燃料ガスの流量の変化量を予測する工程と、予測された供給側の燃料ガスの変化量に基づき、供給側の前記各燃料ガスの流量を調整する工程とを有する。
【選択図】 図2
Description
燃料ガスを貯蔵するタンク1には、図示しない複数の燃料ガス供給源から、供給管11〜15を介して燃料ガスが供給される。なお、供給管15のみについて図示するが、燃料ガスは、通常、供給源から液相の状態で供給され、供給管11から5の途中に設けられた気化器2で気化される。気化器2には蒸気が供給され、この蒸気によって燃料ガスが加熱される。符号2aは、気化器2に供給される蒸気流量を調整する弁で、この弁の開度を調整することで、タンク1に供給する燃料ガスの流量を調整することができるようになっている。
また、タンク1には圧力計1aが設けられていて、消費量の変化に伴う圧力の変化が、この圧力計1aで検出されて、PID制御器等の制御器3に送信される。制御器3は、タンク1内の圧力を一定に保つように、弁2aに操作変数を出力する。
そのため、圧力に基づいて燃料ガスの供給制御を行うと、図5に示すように、制御器3からの操作出力は、流量にしたがった初期と熱量にしたがった後期とで段階的になり、燃料ガスの供給制御が不安定になるうえ目標値に達するまでに無駄時間tが発生するという問題がある。
請求項3に記載するように、前記補正値は、複数の前記供給源のうちの一つにのみ用いるとよく、請求項4に記載するように、前記供給源からの燃料ガスの流量が最大のものに用いるとよい。
図1は、燃料ガス供給装置の全体構成を示す概略図である。図1の燃料ガス供給装置の構成は、図4に示す燃料ガス供給装置と基本的に同じであるので、同一箇所には同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
また、図1の燃料ガス供給装置では、タンク1に五つの供給管11〜15から燃料ガスが供給され、送出ルート16から複数の消費者に燃料ガスが送出されるものとする。
この実施形態では各供給管11〜15に、燃料ガスの流量を検出する流量計11a〜15aが設けられている。さらに、送出管16には、タンク1から消費者に送出される燃料ガスの流量を検出する流量計16aが設けられている。
図示するように、この実施形態の制御システムは、PIDコントローラ31,制御対象プロセス32及び内部モデル33を基本的な構成要素とするIMC形のスミス予測器である。
PIDコントローラ31の入力側には、制御対象プロセス32からの出力値Xpと、内部モデル33からの出力値Xmとの差を、予め設定された許容値の範囲内で、制御対象プロセス32に生じた系統誤差(外乱)としてキャンセルするフィルタ30が設けられている。
流量計16aによる流量の計測結果、すなわち送出管16を通る燃料ガスの送出流量をF6(実測値)とすると、流量F6の変化(変化量をdF6とする)によるタンク1内の圧力変化の予測値(dP)は、シャルルの法則より、
dP=dF6・RT/V (1)
となる。ここで、Rは気体定数、Tは燃料ガスの絶対温度、Vは送出される燃料ガスの容積である。
Fi=P・Vi/(R・T) (i=1,2,3,4,5) (2)
で表すことができる。
供給管11〜15の各々からタンク1に供給される各燃料ガスの容積Viは、流量Fiの実測値を上記(2)式に代入することで求めることができる。
タンク1に対する燃料ガスの供給量と送出量とのバランスから、
F6=F1+F2+F3+F4+F5 (3)
でなければならない。供給側の流量F1,F2,F3,F4,F5に基づく送出側の流量F6の予測値は、
F6=P/(R・T)×(V1+V2+V3+V4+V5) (4)
で表される。
そこで、(3)の式の右辺に補正値を掛け合わせて、実測値と予測値とが一致する補正を行う。この実施形態では、流量F1〜F5のうち、最も大きい流量F5を他の式から切り離し、この流量F5に関係する部分に補正係数kを掛け合わせるようにしている。
すなわち、上記の(3)式は、
F6=F1+F2+F3+F4+k・F5 (5)
と書き換えることができる。
この圧力変化dPによる各供給ルート11〜15の流量のそれぞれの変化量は、シャルルの法則から、
dFi=dP・Vi/RT (但しi=1,2,3,4) (6)
k・dF5=dP・k・V5/RT (7)
として求めることができる。
なお、実際に計測された流量F6の変化量dF6と、圧力変化dPから求めた流量の予測変化量の和dF1+dF2+dF3+dF4+k・dF5との差はPID制御器31にフィードバックされるが、この差が予め設定された許容値の範囲内であるときは、PID制御器に入力されるに先立ち、前記差が系統誤差とみなされてフィルタによってキャンセルされる。許容値の範囲を超えるときには、補正値kの修正が行われる。
例えば、上記の実施形態では、説明の簡素化のためタンク1は一つとして説明したが、高圧タンクと低圧タンクの二つを準備し、低圧タンクから送出管16を経て消費者に燃料ガスが供給されるようにするとともに、高圧タンクから低圧タンクに燃料ガスが補填されるように構成してもよい。この場合は、高圧タンクに供給管11〜15の全て又は一部を連結して、燃料ガスの供給を行うようにしてもよい。
また、供給管11〜15を経て供給される燃料ガスの種類は、同一種類のものであってもよいし、異なる種類のものであってもよい。
11から15 供給管
11a〜15a 流量計
16 送出管
16a 流量計
41〜45 供給管(消費者側)
2 気化器
2a 弁
3 制御器
Claims (6)
- 燃料ガスを供給源から消費者に供給する燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法において、
タンクから前記消費者に送出される燃料ガスの流量を検出する工程と、
燃料ガスの供給源から前記タンクに供給される燃料ガスの流量を検出する工程と、
前記消費者に供給される燃料ガスの流量に変化が生じたときに、前記燃料ガスの流量の変化から前記タンク内の燃料ガスの圧力変化を予測する工程と、
予測された圧力の変化量から、供給側の各燃料ガスの流量の変化量を予測する工程と、
予測された供給側の燃料ガスの変化量に基づき、供給側の前記各燃料ガスの流量を調整する工程と、
を有することを特徴とする燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法。 - 前記タンクに複数の供給源から燃料ガスが供給される場合において、
前回の流量の検出結果とタンクの圧力及び温度とから、各供給源から供給される燃料ガスの理論容積を求め、
この理論容積に基づく供給源からの燃料ガスの総和と、タンクの圧力,容積,温度から送出側の燃料ガスの予測流量を求め、
この予測流量と前記前回の流量との差から補正値を求め、
この補正値を含む流量のバランス式をモデル式として、各供給源の操作変数を求めること、
を特徴とする請求項1に記載の燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法。 - 前記補正値を、複数の前記供給源のうちの一つに用いたことを特徴とする請求項2に記載の燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法。
- 前記補正値を、前記供給源からの燃料ガスの流量が最大のものに用いたことを特徴とする請求項3に記載の燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御方法。
- 燃料ガスを供給源から消費者に供給する燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御装置において、
タンクから前記消費者に送出される燃料ガスの流量を検出する送出側流量検出手段と、
燃料ガスの供給源から前記タンクに供給される燃料ガスの流量を検出する供給側流量検出手段と、
前記消費者に供給される燃料ガスの流量に変化が生じたときに、前記燃料ガスの流量の変化から前記タンク内の燃料ガスの圧力変化を予測し、予測された圧力の変化量から、供給側の各燃料ガスの流量の変化量を予測する内部モデルと、
予測された供給側の燃料ガスの変化量に基づき、供給側の前記各燃料ガスの流量を調整する指令を出力する制御器と、
を有することを特徴とする燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御装置。 - 前記内部モデルによる予測結果と送出側の流量の実測値との差を予め設定された許容値と比較する比較手段と、前記制御器に前置され、前記比較手段による比較結果が前記許容値の範囲内であるときに、前記差をキャンセルするフィルタとを有することを特徴とする請求欧5に記載の燃料ガス供給装置における燃料ガスの供給制御装置。
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CN103995544A (zh) * | 2014-06-13 | 2014-08-20 | 中国农业科学院农田灌溉研究所 | 一种非稳定流抽水试验流量恒定的控制装置及控制方法 |
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