JP2008045219A - リフロースパッタリング方法及びリフロースパッタリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板9の温度を比較的低温に保ちながら、微細なホール90の内面に配線材料を埋め込むことを可能にする。
【解決手段】基板9に形成された微細なホール90の内面にアルミのベース薄膜93をイオン化スパッタによって作成した後、300℃程度の温度でアルミ膜をスパッタによって作成しながらリフローさせてリフロー薄膜91を作成する(D)。ホール90内のベース薄膜93が厚いためにリフロー薄膜91の拡散が促進され、ボイド92の無い埋め込みが可能になる。ベース薄膜93は途切れを防止するため150℃以下の温度で作成される。スパッタチャンバーはプラズマを形成するイオン化手段を有し、このプラズマ中でスパッタ粒子がイオン化される。イオン化スパッタ粒子は電界設定手段が与える電界によって基板9に垂直に多く入射し、ホール90内のカバレッジが向上する。
【選択図】図4
【解決手段】基板9に形成された微細なホール90の内面にアルミのベース薄膜93をイオン化スパッタによって作成した後、300℃程度の温度でアルミ膜をスパッタによって作成しながらリフローさせてリフロー薄膜91を作成する(D)。ホール90内のベース薄膜93が厚いためにリフロー薄膜91の拡散が促進され、ボイド92の無い埋め込みが可能になる。ベース薄膜93は途切れを防止するため150℃以下の温度で作成される。スパッタチャンバーはプラズマを形成するイオン化手段を有し、このプラズマ中でスパッタ粒子がイオン化される。イオン化スパッタ粒子は電界設定手段が与える電界によって基板9に垂直に多く入射し、ホール90内のカバレッジが向上する。
【選択図】図4
Description
本願の発明は、基板に形成されたホール内に金属材料を埋め込むリフロースパッタリングの技術に関するものである。
LSI(大規模集積回路)に代表される半導体デバイスの製造では、微細なホール内に金属材料を埋め込む工程が必要とされている。例えば、電極部に設けたコンタクトホール内に配線材料を埋め込んで下地チャンネルとの導通を図るプラグ埋め込み工程や、多層配線構造における層間スルーホール内に配線材料を埋め込んで層間配線を行う工程等が行われている。このような埋め込みは、ホール内に薄膜を堆積させることで行われる。この埋め込みは、メタルCVD(化学蒸着)とリフロースパッタリングとの併用で、これまで発展してきた。メタルCVDでは、例えばWF6の還元反応によるタングステン膜の作成(ブランケットタングステン)が代表的であるし、リフロースパッタリングではアルミ合金製のターゲットをスパッタするのが代表的である。
しかしながら、デバイスの高密度化と多層配線化に伴い、プロセスコストがかさむメタルCVDよりも、リフロースパッタリングの方が有利であると考えられてきている。リフロースパッタリングは、ホールの開口の直径又は幅(以下、ホール幅と称す)が小さくなってもメタルCVDに比較して配線抵抗が小さく抑えられる優位性もあり、0.25μm〜0.18μmのホール幅の埋め込みに有望視されている。
そして、さらにデバイスの集積度が高くなり、0.13μm程度のホール幅のデバイス(4メガビットDRAM(Dynamic Random Access Memory)クラス)では、アルミ合金による埋め込みではプラグの抵抗値が限界となってしまうため、アルミ合金から銅合金に変更せざるを得ない可能性も指摘されている。従って、将来的には、銅合金よりなるターゲットをスパッタするリフロースパッタリングも視野に入れる必要がある。
図5は、このようなリフロースパッタリングを行う従来のリフロースパッタリング装置の概略構成を示す正面図である。図5に示すスパッタリング装置は、排気系21を備えたスパッタチャンバー2と、スパッタパッタチャンバー2内に被スパッタ面220を露出させるようにして設けられたターゲット22と、ターゲット22をスパッタするためのスパッタ電源23と、スパッタによって放出されたターゲット22の材料が到達するスパッタチャンバー2内の所定位置に基板9を配置するための基板ホルダー24と、スパッタチャンバー2内に所定のプロセスガスを導入するプロセスガス導入系25と、基板9を所定温度に加熱するよう基板ホルダー24内に設けられたヒータ26とを備えている。
ターゲット22は例えばアルミ合金製であり、絶縁材221を介してスパッタチャンバー2に取り付けられている。スパッタ電源23は、ターゲット22に負の高電圧を印加するよう構成されている。アルゴン等のプロセスガスがプロセスガス導入系25によってスパッタチャンバー2に導入され、ターゲット22に負の高電圧が印加されると、接地電位である基板ホルダー24やスパッタチャンバー2の器壁との間に直流電界が設定され、この直流電界によってスパッタ放電が生ずる。このスパッタ放電によってターゲット22から放出された金属材料の粒子(通常は原子の状態、以下、スパッタ粒子と呼ぶ)は、基板9に到達してアルミ合金の薄膜を堆積する。
一方、ヒータ26からの熱は基板ホルダー24を経由して基板9に与えられる。そして、ヒータ26が制御部によって制御され、基板9は所定の温度に制御される。基板9の表面に堆積した又は堆積しつつある薄膜は、基板9の熱によって流動化(リフロー)し、微細なホール内に流れ込む。この結果、ホール内にアルミ合金が埋め込まれ、基板9の表面が平坦化される。
現在、デバイスの高密度化、多層複雑配線化、高速化、高機能化等を背景として、基板を450℃を越える温度にはしないようにして処理することが要請されている。しかしながら、上述したリフロースパッタリングでは、アルミ合金であれ、銅合金であれ、基板を500℃以上の高温に加熱しないと、十分流動化せず、ホール内に十分埋め込むことが困難である。450℃を越える温度でリフローさせると、例えば、下地層に対するバリアとして形成したTiN膜等が破壊される問題がある。また、450℃を越える温度でリフローさせて層間配線を行うと、下地層の配線材料もリフローしてしまう等の熱ダメージが生ずる問題がある。
本願の発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、基板の温度を比較的低温に保ちながら、微細なホールの内面に配線材料を埋め込むことが可能なリフロースパッタリングの手法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、セパレーションチャンバーと、該セパレーションチャンバーの周囲に設けられた複数の処理チャンバーとを有し、前記セパレーションチャンバー内に設けられた搬送機構により、処理対象である基板が前記複数の処理チャンバーに順次送られるリフロースパッタリング装置において、前記複数の処理チャンバーに、リフロースパッタリングの下地膜としてバリア膜を作成するバリア膜作成チャンバーと、リフロースパッタリングを行うスパッタチャンバーとが含まれており、前記バリア膜作成チャンバーが、スパッタ電源に接続されたチタン製のターゲットと、スパッタによって前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子が到達する位置に基板を載置する基板ホルダーと、該基板ホルダーに載置された前記基板を加熱するヒータと、前記スパッタ粒子をイオン化させるイオン化手段と、前記基板に対して垂直な電界を設定して前記イオン化させたスパッタ粒子を加速して前記基板に垂直に入射させる電界設定手段とを備えており、前記スパッタチャンバーが、スパッタ電源に接続されたアルミニウム又はアルミニウム合金製のターゲットと、スパッタによって前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子が到達する位置に基板を載置する基板ホルダーと、該基板ホルダーに載置された前記基板を加熱するヒータと、前記スパッタ粒子をイオン化させるイオン化手段と、前記基板に対して垂直な電界を設定して前記イオン化させたスパッタ粒子を加速して前記基板に垂直に入射させる電界設定手段とを備えているという構成を有する。上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、上記請求項1のスパッタチャンバーにおいて、前記ヒータは、前記基板に形成された微細なホールの側面及び底面に前記アルミニウム又はアルミニウム合金のベース薄膜を作成する第一の工程ではベース薄膜の途切れが防止される低い第一の温度で基板を加熱し、第一の工程の後の第二の工程では、第一の温度より高い第二の温度で基板を加熱してアルミニウム又はアルミニウム合金をさらに堆積させて薄膜をホール内にリフローさせるものであり、前記基板ホルダーは、その基板配置面に形成された凹部に昇圧用ガスを導入する昇圧用ガス導入系と、基板ホルダーに基板を静電気によって吸着する静電吸着機構とを備えており、該静電吸着機構と昇圧用ガス導入系とが、前記第一の工程では動作せず、前記第二の工程でともに動作するものであるという構成を有する。上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、請求項1に記載のリフロースパッタリング装置を用い、前記バリア膜作成チャンバーで、微細なホールが形成された前記基板の表面にチタンのバリア膜を形成した後、該バリア膜を形成した前記基板を前記搬送機構により前記スパッタチャンバーに送って基板ホルダーに載置し、前記スパッタチャンバーにおいて、スパッタによってアルミニウム又はアルミニウム合金製の前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、電界設定手段で設定した前記基板に対して垂直な電界で前記基板に垂直に入射させることで、前記ホールの側面及び底面にアルミニウム又はアルミニウム合金のベース薄膜を、該ベース薄膜の途切れが防止される第一の温度下の前記基板に薄く形成する第一の工程と、前記基板を、前記第一の温度より高い第二の温度までヒータで加熱するとともに、前記イオン化手段及び電界設定手段の動作を継続又は停止して、アルミニウム又はアルミニウム合金の薄膜をさらに堆積させて前記ホール内にリフローさせることで前記ホール内にアルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込む第二の工程とを行うという構成を有する。上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、上記請求項3の構成において、前記スパッタチャンバーにおいて、前記基板ホルダーは、その基板配置面に形成された凹部に昇圧用ガスを導入する昇圧用ガス導入系と、基板ホルダーに基板を静電気によって吸着する静電吸着機構とを備えており、該静電吸着機構と昇圧用ガス導入系とを、前記第一の工程では動作させず、前記第二の工程でともに動作させるという構成を有する。
本願の各請求項の発明によれば、ホール内のベース薄膜の膜厚が十分に厚くなるので、第二の工程において500℃を越えるような高温にしなくても、ボイドの無いリフロースパッタリングが行える。このため、微細化、高機能化が進展する次世代のデバイスの製作に適したものとなる。また、請求項2又は4の発明によれば、上記効果に加え、基板の温度上昇を静電吸着機構と昇圧用ガス導入系の動作によって行うので、応答性が良くなり、効率の良い処理が行える。また、第二の工程において、静電吸着機構を昇圧ガス導入手段より先に動作させると、上記効果に加え、基板の静電吸着が不十分になってしまう恐れがないという効果が得られる。
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1は、本願発明の実施形態のリフロースパッタリング装置の概略構成を示す平面図である。本実施形態の装置は、マルチチャンバータイプの装置であり、中央に配置されたセパレーションチャンバー1と、セパレーションチャンバー1の周囲に設けられた複数の処理チャンバー2,3,4,5,6及び二つのロードロックチャンバー7とからなるチャンバー配置になっている。各チャンバー1,2,3,4,5,6,7は、専用又は兼用の排気系によって排気される真空容器である。また、セパレーションチャンバー1に対する各チャンバー2,3,4,5,6,7の接続個所にはゲートバルブ10がそれぞれ設けられている。
セパレーションチャンバー1内には、搬送機構11が設けられている。搬送機構11は、一方のロードロックチャンバー7から基板9を一枚ずつ取り出し、各処理チャンバー2,3,4,5,6に送って順次処理を行うようになっている。そして、最後の処理を終了した後、他方のロードロックチャンバー7に戻すようになっている。搬送機構11としては、先端に基板9を載置して保持するアームを備えた多関節ロボットが好適に使用される。二つのアームを備えて同時に二枚の基板9を独立して移動させることができるよう構成されると、搬送の効率が向上するため好適である。また、セパレーションチャンバー1内は、不図示の排気系によって排気され、常時10-7〜10-8Torr程度の真空圧力が維持される。従って、搬送機構11としては、この真空圧力下で動作可能なものが採用される。
次に、図2を使用して、スパッタチャンバー2の構成について説明する。図2は、図1に示すスパッタチャンバー2の構成を示す正面概略図である。スパッタチャンバー2は、内部を排気する排気系21と、スパッタチャンバー2内に被スパッタ面220を露出させるようにして設けられたターゲット22と、ターゲット22をスパッタするためのスパッタ電源23と、スパッタによって放出されたターゲット22の材料が到達するスパッタチャンバー2内の所定位置に基板9を配置するための基板ホルダー24と、スパッタチャンバー2内に所定のプロセスガスを導入するプロセスガス導入系25と、基板9を所定温度に加熱するよう基板ホルダー24内に設けられたヒータ26とを備えている。
スパッタチャンバー2は、ステンレス等で形成された気密な容器であり、電気的には接地されている。スパッタチャンバー2には、ゲートバルブ10が設けられており、搬送チャンバー1やロードロックチャンバー7を経由して大気側との基板9の搬入搬出が行われる。排気系21は、ターボ分子ポンプやクライオポンプ等の複数段の真空ポンプ211を備えて、スパッタチャンバー2内を10-9Torr程度まで排気可能に構成される。排気系21には、バリアブルオリフィス等の不図示の排気速度調整器212が設けられており、所定の排気速度で排気可能となっている。
ターゲット22は、絶縁材221を介してスパッタチャンバー2に取り付けられている。ターゲット22は、本実施形態ではアルミニウム又はアルミニウム合金製である。スパッタ電源23は、ターゲット22に−500〜−700V程度の負の高電圧を印加するようになっている。この負の高電圧によって、ターゲット22と基板ホルダー24等との間に直流電界が設定され、スパッタ放電が生じる。
ターゲット22の背後には、磁石機構222が設けられている。磁石機構222は、マグネトロン放電を達成させるものである。具体的には、磁石機構222は、中心磁石223と、中心磁石223を取り囲む周状の周辺磁石224と、中心磁石223及び周辺磁石224を固定した板状のヨーク225とから構成されている。中心磁石223と周辺磁石224との間には、ターゲット22を貫通するアーチ状の磁力線226が設定される。この磁力線226とターゲット22の被スパッタ面220とで囲まれた領域に電子が閉じこめられ、中性ガス分子が高い効率でイオン化する。このため、スパッタ放電が効率よく維持され、多くのスパッタ粒子が放出されて高い成膜速度が得られる。また、スパッタ電源23によって設定される直流電界の向きはターゲット22の被スパッタ面220に垂直である。従って、アーチ状の磁力線226の頂上付近で磁界と電界が直交し、マグネトロン放電が達成される。即ち、電子がマグネトロン運動し、ターゲット22の中心軸の回りに周回してスパッタ放電の効率をさらに向上させる。
スパッタ放電に必要なプロセスガスは、プロセスガス導入系25によって導入される。プロセスガス導入系25は、所定のガスを貯めたガスボンベ250と、ガスボンベ250とスパッタチャンバー2とをつなぐ配管251上に設けたバルブ252や流量調整器253等で構成される。尚、ターゲット22から放出されるスパッタ粒子のイオン化のみでスパッタ放電が維持される場合、プロセスガスが導入されない場合もある。
また、基板ホルダー24の内部には、輻射加熱方式等のヒータ26が設けられている。ヒータ26としては、例えば1kW程度の輻射加熱ランプが使用できる。尚、ヒータ26の別の構成としては、抵抗加熱方式のヒータを基板ホルダー24内に埋設するようにしてもよい。
また、基板ホルダー24の基板配置面には凹部240が形成され、基板ホルダー24は、この凹部240に昇圧用ガスを導入するガス導入路241を有している。さらに、ガス導入路241には昇圧用ガス導入系242が接続されている。昇圧用ガスとしては、Ar、水素又はヘリウムが使用される。
そして、本実施形態の装置では、基板9を静電気によって基板ホルダー24に吸着させる静電吸着機構243が設けられている。静電吸着機構243は、基板ホルダー24の一部として設けられた誘電体ブロック244内に埋設された一対の吸着電極246と、一対の吸着電極246の間に直流電圧を印加する吸着用電源247とから主に構成されている。誘電体ブロック244はアルミナ等の誘電体製であり、金属製のホルダー本体245に対して密着性よく接合されている。誘電体ブロック244とホルダー本体245とは接着材等を使用して接合されるが、間に薄いカーボンシートのような緩衝材を介在させると、密着性よく両者が接合され、熱伝導性が良好に保たれる。
吸着用電源247は、例えば300〜1kV程度の電圧を一対の吸着電極246の間に与えるよう構成されている。この電圧によって、誘電体ブロック244に誘電分極が生じ、表面に静電気が誘起される。この静電気によって、基板9が誘電体ブロック244に静電吸着される。この結果、基板ホルダー24に対する基板9の密着性が向上し、凹部240からの昇圧用ガスの漏れが効果的に防止される。このため、スパッタチャンバー2内の雰囲気と凹部240内との間に十分な差圧が形成され、スパッタチャンバー2内を所定の真空圧力に保ちつつも凹部240内は所定の高い圧力に維持される。従って、ヒータ26からの熱が基板ホルダー24を経由して効率よく基板9に伝えられ、基板9の急速加熱が可能となる。
基板ホルダー24の基板配置面に形成された凹部240の形状について、補足して説明する。図3は、図1に示す基板ホルダー24の凹部240の形状について説明する平面概略図である。図2及び図3に示す通り、本実施形態の装置では、周縁に沿って延びる円環状の凸部と、この円環状の凸部の内側に散在する小さな円柱状の凸部によって凹部240が形成されている。ガス導入路241の出口248は、基板ホルダー24の中央付近に形成されており、出口248から凹部240内に導入されたガスが、円柱状の凸部の間を通って拡散して凹部240内に充満するようになっている。
このような凹部240の構成は、基板配置面のうち基板9に直接接触する面積を大きくするのに役立っている。即ち、平面視が円形のような単純な形状の凹部240であると、基板配置面のうち基板9に直接接する部分の面積は小さくなる。このため、静電吸着機構243によって吸着した場合に十分基板9を吸着できないこともあり得る。しかしながら、本実施形態のような形状の凹部240にして基板9に直接接する部分の面積を大きくすると、全体の吸着力が増し、基板9を十分確実に吸着することができる。
さて、本実施形態のリフロースパッタリング装置の大きな特徴点は、スパッタによってターゲット22から放出されたスパッタ粒子をイオン化させるイオン化手段27と、基板9に対して垂直な電界を設定してイオン化したスパッタ粒子を加速させて基板9に垂直に入射させる電界設定手段28とが設けられている点である。
イオン化手段27は、高周波エネルギーによってスパッタ粒子をイオン化させるようになっており、スパッタチャンバー2内に設けられたイオン化電極271と、イオン化電極271に高周波エネルギーを供給する高周波電源272とから構成されている。イオン化電極271は、ターゲット22から基板9へのスパッタ粒子の飛行空間を取り囲むように設けられている。イオン化電極271には、例えば、金属メッシュを円筒状に形成したものやコイル状のものが使用される。高周波電源272としては、例えば周波数13.56MHz出力1kW程度のものが使用される。イオン化電極271によってスパッタチャンバー2内に設定される高周波電界は、上記スパッタ放電によるプラズマPとは別に高周波放電によるプラズマP’を形成する。ターゲット22から放出される中性スパッタ粒子は、このプラズマP’中の通過する際に、プラズマP’中のイオンや電子と衝突してイオン化する(以下、イオン化スパッタ粒子)ようになっている。
一方、電界設定手段28は、スパッタチャンバー2内に基板9に垂直な電界を設定し、上記イオン化スパッタ粒子を基板9に垂直に入射させるよう構成されている。電界設定手段28としては、本実施形態では、基板ホルダー24に高周波電圧を印加して高周波とプラズマP’との相互作用により基板9に負の自己バイアス電圧を与える基板用高周波電源281が採用されている。基板用高周波電源281としては、例えば13.56MHz出力300W程度のものが使用できる。また、基板用高周波電源281と基板ホルダー24との間には、整合器282が設けられている。さらに、基板9及び基板ホルダー24がいずれも導体である場合、高周波の伝送経路に所定のコンデンサが設けられ、コンデンサを介して基板9に高周波電圧を印加するよう構成される。
コンデンサ等のキャパシタンスを介して基板9に高周波電圧を印加すると、キャパシタンスの充放電にプラズマP’中の電子と正イオンが作用し、電子と正イオンの移動度の違いによって基板9に負の自己バイアス電位が生じる。プラズマP’の空間電位はほぼ接地電位もしくは20ボルト程度の正の電位であり、負の自己バイアス電位が生じた基板9とプラズマP’との間に、基板9に向かって徐々に電位が下がる電界が設定される。この電界の向きは基板9に対して垂直であり、正にイオン化されたスパッタ粒子はこの電界によって加速されて基板9にほぼ垂直に多く入射するようになっている。
次に、図1に戻り、他の処理チャンバーの構成について説明する。他の処理チャンバーのうちの一つは、成膜前に基板9をスパッタエッチングしてクリーニングするエッチングチャンバー3として構成される。装置に搬入される基板9の表面には、自然酸化膜や保護膜が形成されている場合がある。このような膜が形成されたままであると、作成する薄膜の電気特性が低下したり薄膜の付着性が悪くなったりする問題がある。そこで、成膜に先立ち、基板9の表面をスパッタエッチングして自然酸化膜や保護膜を除去している。エッチングチャンバー3は、アルゴン等のスパッタエッチング用のガスを導入する手段と、導入されたガスに高周波エネルギーを供給するなどしてプラズマを形成する手段と、プラズマ中から正イオンを引き出して基板9に入射させる電界を設定する手段とを備えている。プラズマ中の正イオンが基板9の表面に入射すると、表面の自然酸化膜や保護膜がスパッタエッチングされて除去される。この結果、基板9の本来の材料の清浄な表面が露出する。
また、他の処理チャンバーのうちの別の一つは、成膜前に基板9を予備加熱するプリヒートチャンバー4として構成される。プリヒートチャンバー4は、前述した基板ホルダー24と同様の不図示の基板ホルダーを備えている。基板ホルダー内には輻射加熱方式等のヒータが設けられており、基板ホルダーに載置された基板9を所定温度まで加熱できるよう構成されている。尚、基板ホルダーに基板9を静電吸着させて熱伝導性を向上させたり、基板ホルダーと基板9との間の隙間に熱伝導性を向上させるガスを供給したりすることがある。予備加熱の主な目的は、脱ガス即ち基板9の吸蔵ガスを加熱して放出させることにある。この脱ガスを行っておかないと、スパッタチャンバー2におけるリフロースパッタリングの際に基板9から急激なガス放出が生じ、このガス放出によって薄膜内部に空洞が生じてしまう。このような空洞が生じると、配線抵抗が増加したり、最悪の場合には断線等の回路欠陥の原因となったりする場合がある。脱ガスのための基板9の加熱温度は、400〜500℃程度であり、加熱時間は、60〜180秒程度である。
また、他の処理チャンバーのうちのさらに別の一つは、リフロースパッタ膜の下地膜としてバリア膜を作成するバリア膜作成チャンバー5として構成される。バリア膜には、通常、チタン膜が採用され、スパッタリングによって作成される。従って、バリア膜作成チャンバー5は、チタン製のターゲットを使用してスパッタリングを行う構成とされる。チタン製のターゲットを使用する他は、図2に示すスパッタチャンバーとほぼ同様の構成である。但し、スパッタリング中の基板9の温度は、400℃程度とされる。
また、他の処理チャンバーのうちのさらに別の一つは、リフロースパッタ膜の上に積層する反射防止膜を作成する反射防止膜作成チャンバー6として構成される。反射防止膜は、後のリソグラフィ工程における基板9の露光時に、基板9からの反射光を防止するためのものである。反射防止膜には、通常、窒化チタン膜が採用され、スパッタリングによって作成される。反射防止膜作成チャンバー6は、チタン製のターゲットを使用するとともに、窒素ガスを導入してスパッタリングを行う構成とされる。チタン製のターゲットを使用する点、及び、窒素ガスを導入する点を除き、図2に示すスパッタチャンバーとほぼ同様の構成である。反射防止膜作成チャンバー6では、チタン製ターゲットの表面で窒素と反応して形成された窒化チタンがスパッタによって放出さたり、ターゲットから放出されたチタンが窒素と反応して窒化チタンとなったりしながら、基板9の表面に窒化チタン薄膜が堆積する。尚、成膜中に基板9はヒータによって加熱されることはなく、30℃程度の温度である。
次に、上記構成に係る実施形態のリフロースパッタリング装置の動作を説明しながら、リフロースパッタリング方法の発明の実施形態について説明する。図1において、不図示のオートローダによって所定数の基板9が一方のロードロックチャンバー7に搬入され、ロードロックチャンバー7内のカセット71に収容されている。搬送機構11は、この一方のロードロックチャンバー7から一枚の基板9を取り出し、まずエッチングチャンバー3に送る。エッチングチャンバー3では、前述の通り表面の自然酸化膜や保護膜が除去される。次に、搬送機構11はこの基板9をプリヒートチャンバー4に送る。基板9は、プリヒートチャンバー4内で予備加熱され、脱ガスが行われる。その後、搬送機構11は、この基板9をバリア膜作成チャンバー5に送る。バリア膜作成チャンバー5では、前述した通り、チタン製のターゲットをスパッタしてチタン薄膜がバリア膜として基板9の表面に作成される。
次に、搬送機構11は、この基板9をスパッタチャンバー2に送る。そして、スパッタチャンバー2では、以下のようにリフロースパッタリングを行って基板9の表面にアルミ膜を作成し、埋め込みを行う。スパッタチャンバー2での動作は、実施形態の方法の大きな特徴点を成している。第一の大きな特徴点は、基板の温度が異なる二段階の工程で行われることである。即ち第一の工程では基板9の温度は低く維持され、第二の工程では基板9の温度は高く保たれる。そして、第二の大きな特徴点は、第一の工程では、イオン化スパッタによってボトムカバレッジ率よくホール内に成膜を行う点である。
具体的に説明すると、搬送機構11によって基板9を基板ホルダー24上に載置した後、ゲートバルブ10を閉じる。基板ホルダー24内のヒータ26は常時動作しているが、静電吸着機構243及び昇圧用ガス導入系242は動作していない。従って、基板ホルダー24からの熱伝達は効率が悪く、基板ホルダー24に載置された際の基板9の温度上昇は少ない。例えば、基板9は100℃程度まで加熱されるに留まる。この低い温度の状態で、第一の工程を行う。即ち、プロセスガスガス系25を動作させ、プロセスガスとしてのアルゴンガスがスパッタチャンバー2内に導入される。プロセスガス導入系25の流量調整器253よってアルゴンガスの流量を10〜30cc/分程度に調整するとともに排気系21の排気速度調整器212によって排気速度を調整し、スパッタチャンバー2内の圧力を1〜3mTorr程度に保つ。
この状態で、スパッタ電源23を動作させ、アルゴンガスにスパッタ放電を生じさせてターゲット22をスパッタさせる。ターゲット22に与える電圧は600V程度である。同時にイオン化手段27の高周波電源272及び電界設定手段28の高周波電源281を動作させる。イオン化電極271には13.56MHz500Wの高周波電力が与えられ、基板ホルダー24には13.56MHz100Wの高周波電力が高周波電源281によって与えられる。イオン化手段27によって形成されたプラズマP’中を通過する際に生成されたイオン化スパッタ粒子は、電界設定手段28が設定した電界によって加速されて基板9により垂直に近い角度で入射する。この結果、基板9の表面に形成された微細なホールの底面や側面に到達し易くなり、底面や側面に十分な被覆性でアルミ薄膜が作成される。
次に、第二の工程を行う。まず、静電吸着機構243を動作させ、基板9を基板ホルダー24に静電吸着させる。その後、昇圧用ガス導入系242を動作させ、基板ホルダー24の表面の凹部240内にArガス、水素ガス又はヘリウムガスを導入して凹部240の圧力を10Torr程度に上昇させる。尚、静電吸着機構243と昇圧用ガス導入系242を同時に動作させたり、昇圧用ガス導入系242を先に動作させたりすると、基板9と基板ホルダー24との間にガスが流れて基板9が浮き、静電吸着が十分に作動しない恐れがある。
このように静電吸着機構243及び昇圧用ガス導入系242を動作させると、ヒータ26が与える基板ホルダー24の熱は効率よく基板9に伝えられ、基板9の温度が上昇する。尚、静電吸着機構243及び昇圧用ガス導入系242を常時動作させ、ヒータ26への投入電力の制御によって温度制御を行ってもよいが、基板9の温度の応答性が良くない欠点がある。静電吸着機構243及び昇圧用ガス導入系242のオンオフによる基板9の温度制御は、応答性の点で優れている。
不図示のヒータ制御部によってヒータ26が制御され、基板9の温度は、第一の工程の温度より高い所定の温度に維持される。この温度は、300〜450℃程度の温度である。この程度の温度に維持しながら、スパッタリングを継続し、堆積した又は堆積しつつあるアルミ膜をリフローさせてり、ホールの内部に埋め込みを行う。尚、この第二の工程では、イオン化手段27及び電界設定手段28は動作させてもさせなくてもよい。
このようにして、スパッタチャンバー2にてリフロースパッタリングが行われた後、基板9は反射防止膜作成チャンバー6に搬送される。そして、窒化チタンよりなる反射防止膜が表面に作成される。その後、基板9は、必要に応じて冷却された後、他方のロードロックチャンバー7に搬送される。
さて、上述した動作において、リフロースパッタリングの第一の工程におけるイオン化手段27及び電界設定手段28の動作は、以下のような発明者の知見に基づいている。この点を、図4を用いて以下に詳しく説明する。図4は、実施形態の方法及び装置の効果について説明した図である。
まず、上述した第一第二の二段階の工程に分ける構成は、ボイドの無い良質なリフロースパッタリング膜を作成するのに貢献している。即ち、二段階に分けずに最初から高温(例えば500℃)でスパッタリングを行うと、図4(A)に示すように、ホール90の内部に融解した薄膜(以下、リフロー薄膜)91が埋め込まれず、ボイドと呼ばれる空洞92が生じてしまう。この原因は、リフロー薄膜91のホール90の内面に対する濡れ性(親和性)が十分でなく、リフロー薄膜91がその表面張力によって滞留してしまうからであると考えられる。
一方、上述したように、第一の工程において低い温度で成膜を行うと、堆積する薄膜93は大きく融解することがなく、ホール90の内面や周囲に薄く堆積する(以下、この薄膜をベース薄膜93という)。そして、その後の第二の工程で温度を高くしてリフローさせながら成膜を行うと、リフロー薄膜91はベース薄膜93の上に融解するので、濡れ性が高く、上述したボイド92の発生は無い(図4(B))。尚、この第一の工程における温度は、アルミ又はアルミ合金の埋め込みの場合、常温から150℃程度であることが望ましい。150℃を越える温度であると、ベース薄膜93の途切れが生じ、ボイド92が発生する原因となる。
上記のように、第一第二の工程に分けて予めベース薄膜93を作成する構成は、ボイド92の発生防止に一応効果的ではあるが、このようにしても、第二の工程では基板9を500℃程度まで加熱することが必要である。もし第二の工程において基板9の温度を300℃程度にすると、やはりホール90の内部にボイド92が発生してしまう(図4(C))。この原因は、リフロー薄膜91がベース薄膜93上を拡散していく速度は温度に依存しており、低い温度では拡散が不十分になるためであると考えられる。
しかしながら、発明者の研究によると、ベース薄膜93のホール90内のカバレッジが高くなると、それほど温度を高くしなくてもボイド92の発生の無い成膜が行えることが判明した。即ち、図4(C)に示すように、通常のスパッタによってベース薄膜93を作成すると、ホール90の側面や底面には、ホール90の周囲の面に比べて薄くしかベース薄膜93が堆積しない。一方、上述したように、スパッタ粒子をイオン化させると、ホール90内にスパッタ粒子が到達し易くなり、ホール90の側面や底面への膜厚が厚くなる。そして、このようにホール90内のベース薄膜93が厚くなると、300℃程度の比較的低温でも、リフロー薄膜91の拡散が十分となり、図4(D)に示すようにボイドの無い埋め込みが可能となる。
このような知見を踏まえ、本実施形態の装置におけるスパッタチャンバー2はイオン化手段27及び電界設定手段28を備えており、本実施形態の方法は、第一の工程においてスパッタ粒子をイオン化させて基板9により垂直に入射させるようにしている。尚、リフロースパッタリングの用途としては、前述した埋め込みや層間スルーホールの埋め込みの他、タングステン膜上のAl平坦化等の用途がある。
1 搬送チャンバー
10 ゲートバルブ
11 搬送機構
2 スパッタチャンバー
21 排気系
22 ターゲット
23 スパッタ電源
24 基板ホルダー
240 凹部
242 昇圧用ガス導入系
243 静電吸着機構
25 プロセスガス導入系
26 ヒータ
3 エッチングチャンバー
4 プリヒートチャンバー
5 バリア膜作成チャンバー
6 反射防止膜作成チャンバー
7 ロードロックチャンバー
9 基板
90 ホール
91 リフロー薄膜
92 ボイド
93 ベース薄膜
10 ゲートバルブ
11 搬送機構
2 スパッタチャンバー
21 排気系
22 ターゲット
23 スパッタ電源
24 基板ホルダー
240 凹部
242 昇圧用ガス導入系
243 静電吸着機構
25 プロセスガス導入系
26 ヒータ
3 エッチングチャンバー
4 プリヒートチャンバー
5 バリア膜作成チャンバー
6 反射防止膜作成チャンバー
7 ロードロックチャンバー
9 基板
90 ホール
91 リフロー薄膜
92 ボイド
93 ベース薄膜
Claims (4)
- セパレーションチャンバーと、該セパレーションチャンバーの周囲に設けられた複数の処理チャンバーとを有し、前記セパレーションチャンバー内に設けられた搬送機構により、処理対象である基板が前記複数の処理チャンバーに順次送られるリフロースパッタリング装置において、
前記複数の処理チャンバーに、リフロースパッタリングの下地膜としてバリア膜を作成するバリア膜作成チャンバーと、リフロースパッタリングを行うスパッタチャンバーとが含まれており、
前記バリア膜作成チャンバーが、スパッタ電源に接続されたチタン製のターゲットと、スパッタによって前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子が到達する位置に基板を載置する基板ホルダーと、該基板ホルダーに載置された前記基板を加熱するヒータと、前記スパッタ粒子をイオン化させるイオン化手段と、前記基板に対して垂直な電界を設定して前記イオン化させたスパッタ粒子を加速して前記基板に垂直に入射させる電界設定手段とを備えており、
前記スパッタチャンバーが、スパッタ電源に接続されたアルミニウム又はアルミニウム合金製のターゲットと、スパッタによって前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子が到達する位置に基板を載置する基板ホルダーと、該基板ホルダーに載置された前記基板を加熱するヒータと、前記スパッタ粒子をイオン化させるイオン化手段と、前記基板に対して垂直な電界を設定して前記イオン化させたスパッタ粒子を加速して前記基板に垂直に入射させる電界設定手段とを備えていることを特徴とするリフロースパッタリング装置。 - 前記スパッタチャンバーにおいて、前記ヒータは、前記基板に形成された微細なホールの側面及び底面に前記アルミニウム又はアルミニウム合金のベース薄膜を作成する第一の工程ではベース薄膜の途切れが防止される低い第一の温度で基板を加熱し、第一の工程の後の第二の工程では、第一の温度より高い第二の温度で基板を加熱してアルミニウム又はアルミニウム合金をさらに堆積させて薄膜をホール内にリフローさせるものであり、前記基板ホルダーは、その基板配置面に形成された凹部に昇圧用ガスを導入する昇圧用ガス導入系と、基板ホルダーに基板を静電気によって吸着する静電吸着機構とを備えており、該静電吸着機構と昇圧用ガス導入系とが、前記第一の工程では動作せず、前記第二の工程でともに動作するものであることを特徴とする請求項1に記載のリフロースパッタリング装置。
- 請求項1に記載のリフロースパッタリング装置を用い、前記バリア膜作成チャンバーで、微細なホールが形成された前記基板の表面にチタンのバリア膜を形成した後、該バリア膜を形成した前記基板を前記搬送機構により前記スパッタチャンバーに送って基板ホルダーに載置し、
前記スパッタチャンバーにおいて、
スパッタによってアルミニウム又はアルミニウム合金製の前記ターゲットから放出されたスパッタ粒子を、電界設定手段で設定した前記基板に対して垂直な電界で前記基板に垂直に入射させることで、前記ホールの側面及び底面にアルミニウム又はアルミニウム合金のベース薄膜を、該ベース薄膜の途切れが防止される第一の温度下の前記基板に薄く形成する第一の工程と、
前記基板を、前記第一の温度より高い第二の温度までヒータで加熱するとともに、前記イオン化手段及び電界設定手段の動作を継続又は停止して、アルミニウム又はアルミニウム合金の薄膜をさらに堆積させて前記ホール内にリフローさせることで前記ホール内にアルミニウム又はアルミニウム合金を埋め込む第二の工程とを行うことを特徴とするリフロースパッタリング方法。 - 前記スパッタチャンバーにおいて、前記基板ホルダーは、その基板配置面に形成された凹部に昇圧用ガスを導入する昇圧用ガス導入系と、基板ホルダーに基板を静電気によって吸着する静電吸着機構とを備えており、該静電吸着機構と昇圧用ガス導入系とを、前記第一の工程では動作させず、前記第二の工程でともに動作させることを特徴とする請求項3に記載のリフロースパッタリング方法。
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2007
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